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で、本日はフェルメールの「地理学者」を観に渋谷に行く。こちらもようやくの鑑賞。
「地理学者」は各種テレビでも取り上げられている、東京初上陸の作品。「待ってましたっ」と声をかけたくなる作品の登場である。いやぁ、ここ数年、フェルメールが続々と東京にやってくる。ありがたいことだ。
今回の展示はフランドル絵画をテーマ別に分類している。始まってすぐの寓意画とか興味深い。絵の中に配されたものが色々な意味を持っているということで、しばし足を止める。3つめの展示室が風俗画と室内画のブロックで、さっそく「地理学者」の登場。あぁ、美しい!フェルメールらしい、向かって左の窓からの光が射し込み、空中の塵さえもが浮かび上がってくるよう。そして、そのシンと静まりかえった雰囲気。背後に配置されたものが緊密な構成を浮かび上がらせている。人がいなければ、何時間でもそこに立っていたくなるような素晴らしい作品だった。
フェルメールがらみの展覧会は、最後の目玉としてかなり後の方にフェルメールを持ってくることが多いようだが、実はこれをやってくれると、観客の何割かは鑑賞に疲れ、軽く流していくようになる。しかし、今回は展示の中ほどで、観る方もまだまだ元気な状態であり、多くの人が長らく鑑賞しているため、なかなか列が進まない。しかも、長く立ち止まるのも他の人に迷惑をかけてしまう。なので、しばし鑑賞の後は、列から離れ、人の切れ目から鑑賞せざるを得なかった。まぁ、朝一番とはいえ、日曜日に出かけているのだから仕方がない。あぁ、もう少し背があったら!
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