続・ハラヘリビトノウタ

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Tommy-japan

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2006.03.06
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カテゴリ: カテゴリ未分類
私は普段、なんとなくテレビをつけているということがない。
基本的になぜか部屋の中では静寂が好きだ。

けれどその夜はなんとなくつけっぱなしにしていた。
芸能人がニートの家を直撃して、社会に出て働くよう説得する、という番組をやっていた。

ニートの心は動くのか!?という命題を前に戦うニートと芸能人。
私も面白がってみていた。

しかし、あまりにその芸能人らの説得の内容がチープでどうしようもないことに唖然とした。
全く心を動かされなかったのだ。
これじゃ、私がニートの立場だったとしても、希望を持って社会に出て行く気は起こらないだろう。
そう思った。
絶望するくらい、薄っぺらかった。

数人目に元ホストタレントが説得に失敗した模様が放映された後、
司会だった名倉が、ふとこんなことを言った。
「俺だったら、こういってやりますねぇ。ホストいいでぇ儲かるでぇ。ちょっと一緒にやってみね?って。」

私は、この何気ないせりふに、この番組を見ていて初めて、
自分の心がカタリと動いたのを聞いた。
私なら、この言葉にノルかもしれないと思った。
名倉のその言葉に、芸能人達やギャラリーは普通に爆笑していたが、
私は、彼の言葉にハッとし、同時に、どうしてハッとさせられたのか考え始めた。

そして、結局「視点」と「人が人にしてやれる範囲」について考えは広がっていった。

名倉の言葉は、自分の職業であるホストを、肯定も否定もしていない。
ニートである相手を、肯定も否定もしていない。
社会に出ている自分という物を、肯定も否定もしていない。

「今いるそこからちょっとこっちに来てみない?そしたら、そこにいるよりちょっとだけ、イイコトあるかもよ。
ちょっぴり得するかもしれないよ。」
そんなふうに、いわば一筋の光をかざしているだけだ。
いたずらっ子の少年みたいな、やんちゃささえ感じる声色で。
ポンっと肩を叩いて軽く誘ってるかのような。
しかも、その明かりはとても細くて儚い。

けれど私はそのさりげない言葉に、人が人にしてやれる最大限というのは、もしかしたらここまでなのではないか、
と思い至った。


私たちは幼い頃、面白そうなおもちゃがあるとおぼつかない足取りで駆け寄っていったり、
じゃ、これが終わったらおやつにしようねと言われて、お菓子欲しさに宿題を頑張ったりした。
ぱっと目を引くもの、いいなと思うものに目を奪われるというのは、人間の本能だ。
一歩外に出れば、あらゆる企業が、あらゆる手練手管で人目をひこうと広告活動に躍起になっているし、
好きな人に気づいて欲しいがためにおしゃれをしてみたりするのもそのひとつかもしれない。

けれど、子供によって駆け寄るおもちゃは違うだろう。
レゴが大好きな子供もいれば、そんなのには目もくれず、積み木に走る子供もいるだろう。
私は海外旅行の為にクレジットカードを選ぶ際、あらゆるカード会社の広告に揺られ、迷い、
ひとつを選択するまでにとても時間がかかったが、結局どの広告にひかれるのかというのも、
「自分の本能」に深く関わっているのだろうと思う。

「あの人のこんなところが素敵だと思うのは
自分の中にある 素敵だと思う何か
 ・・・銀色夏生の詩より」

けれど、このようなおもちゃやカードを選ぶという次元のことにしても、
光をかざされて、それにつられるように社会に出て行くのか部屋にとどまるのかという事にしても、
それはもう、本人の本能と選択にゆだねられていて、第三者がどうこうできる問題ではないと思うのだ。
どちらにしても。

けれどそこには諦観もなければ絶望もない。
むしろ温かな希望を感じる。

どうして温かいのだろう。
ポンっと肩を叩くような誘いには、「受け入れるよ」という
サインを感じるからかもしれない。




「さすがまりなの旦那!」と思った 笑





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Last updated  2006.03.06 13:39:30
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Milky5555 @ 神田川のほとり こんにちわ 私は子供の頃、神田川のほと…
Milky5555 @ 無の涙 「無の涙」それはきっと表現できない感情な…
Tomomi@ Re:友達っていいね(02/17) Milky5555さん >さり気なく傍に居てくれ…
Milky5555 @ 友達っていいね さり気なく傍に居てくれる事が 何よりも…

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