ではまとめに入ります。
参加者にはファインヘルプの幅広さと奥深さを実感していただくことができたのではという手ごたえがありました。
ドイツのリースリングの重要な要素である酸を有効に使えるのがファインヘルプであり、数値的な決まりにより造り方が狭められることも少ないので造り手の意図を表現しやすくもあります。
しかし、ほぼ辛口に近い味わいもあるし甘みを感じて甘口ワインに近いファインヘルプもあってファインヘルプがどういう味わいと説明することができない、というのはラベルを読んで必要とする味わいのワインを購入する場合には問題点といえます。日本でファインヘルプがなかなか普及しないというのは、そういうことから説明しづらい、売りづらいということがあるようです。
でも残糖の量で味わいを説明するのではなく、辛口よりやさしい味わい、と大雑把にとらえて上に書いたようなファインヘルプの自由度と魅力に目がいくようになればファインヘルプにもっと手が出しやすくなるのかなと思っています。何種類か飲んでもらえば一発でわかってもらえるのですがそこにたどり着くまでにも一工夫必要だと思いました。
人に布教するための鍵みたいなものをつかめたような気がして自分自身にも実りのある会になりました。
日本人の多くの方に受け入れられる味わいで手ごろな値段で購入できる、辛口にこだわらずドイツらしさを表現するのに適している、ファインヘルプではこの2つが軸になることが、準備をしていて、会を進行していく中で参加者の反応をみたりして、そしてこのブログでまとめていく中でよくわかりました。
ファインヘルプを語る上でのポイントは今までの4回で書いていきましたので必要な時にその部分を読み返していただけるとうれしいです。
その1
ファインヘルプとは何かを言葉で説明すると
その2
幅広い味わいだということを知る
その3
造り手が表現したいワインを造れるのがファインヘルプ 辛口という枠にとらわれず最上級のワインを造るという考え方のドイツワイン業界のながれ
その4
ケーキとファインヘルプの相性 甘いものには甘い酒というのではない考え方
最後に今回使用したワインを楽天で買えるショップのリンクを貼っておきます。読んでいて気になったものを飲んでみると僕が伝えたいことがより伝わるかと思います。リンクを貼っているショップはばらばらですみません(最後の3つは同じショップです)。
ギローのトロッケンとシェーンレバー05のカビネットは現在楽天では購入できないようです。ルーヴェンシュタインは使用したものは楽天では見当たらなかったので同じように熟成している畑名のグランクリュワインのリンクを貼りました。味筋は違うかもしれませんがルーヴェンシュタインの魅力と方向性は感じられるかと思います。
クーリング・ギロー・クインテッラ・リースリング・ファインヘルプ 2010
【受注発注商品】プリンツ グーツ リースリング クー・ベー・アー ファインヘルプ フォン ブンテン シーファ [現行品] ドイツ/ラインガウ/
見事な酸と輪郭、ドイツのあるべき姿を見せる!ファン・フォルクセン / シーファー・リースリング [2011]【グルメ201212_ビール・洋酒】
ラシーヌ輸入のドイツワインで最も風味に優れた造り手!アンドレアス・J・アダム / ホーフベルク・ファインヘルプ [2011]
ラインハルト・ルーベンシュタインラインハルト・ルーベンシュタイン / ウーレン・ブラウフューザー・レイ [2006]【グルメ201212_ビール・洋酒】
ドイツワインショップを始めました 2014.02.18
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