これまでWindows Vistaについては、Windows Vista EnterpriseとWindows Vista Ultimateのみのフィーチャーとして、Virtual PCの機能を制限したVirtual PC Expressをバンドルするとしてきた。
Windows Vista Enterpriseの顧客には、1人のユーザーが利用する1台のデスクトップPCについて、4ライセンスのWindows Vista Enterpriseをインストールする権利を与えるという(Microsoft Virtual PC Guyのblogより)。また、Windows Vista Ultimateでも同等の権利が与えられる。
こうした仮想化ソフトウェアの無償化が、新たな火種になることも予想される。VMWare(一部の限定された製品の無償化に踏み切った)やParallels(製品ラインナップには話題のMac版のみでなく、Windows版もあり49.99ドルで販売されている)は、仮想化ソフトウェアで事業を行なっている会社であり、それを妨げることは間違いないからだ。米国で問題がなくても、欧州では問題化する可能性が否定できない。すでに同じ論理でWindows Media Playerのバンドルが問題視され、「the 2007 Office System」のPDF出力機能も問題になっている。