2008年03月23日
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翌朝、ゲームのお陰で、寝坊。
8時に食事の予定だったが、30分遅れて、皆で下の大広間に降りたら、
もう、半分以上のお客さんが朝食を摂っていた。

旅館の朝食なんて、一体、何年ぶりかしら?
ここの奥にある奥飛騨温泉郷に行って以来だから、
15年ぶりくらい?
それからずーーーっと、宿泊はホテルばかりだったもんなあ。
ホテルのバイキング形式の朝食には馴れちゃったけど、
こうして、自分の前にあらかじめ置かれた朝食も良いもんです。

メニューは、朝から、焼き魚、卵焼き、おみおつけ、ほうば味噌焼き、
納豆、生卵、焼きノリ、佃煮、お野菜の煮物、お漬け物・・・・と一杯のお料理。
もう、ご飯を食べられなくて、おかずだけ頂いても、
お腹が一杯です。

お部屋に帰り、今日の予定を確認して出発。
まずは、高山の駅に行き、コインロッカーに昨日買ったお土産や荷物を預けて、
そのまま電車で飛騨古川に行く予定だったが、
電車の時間が、30分以上も後だった。
聞けば、バスで、40分というので、バスに乗ることにした。
本当は、フリーパスの電車の切符を使いたかったが、仕方ない。
でも、このバスが、なかなか良かった。

40分なんて、車窓の景色を見ていたら、すぐに着いちゃった。
飛騨の民家というのが、
今回、我が家が建てようとしている、チューダー形式の建物とそっくりなのだ。
雪深い地方だからか、
屋根の重みが耐えられるように、家の壁には、縦に柱がいくつも入っていて、
本当に、イギリスの田舎の家のように素敵なのだ。
それも、ほとんどの家が、壁の色が工夫してあって、
黒の柱にベンカラ色だったり、モスグリーンだったり、真白だったり。
な~んだ、チューダーって、飛騨地方の建物とおんなじじゃない。
パパと、「普通に、チューダーだな」
「雪国の建物は、日本も北欧も、そう変わらない造りなんだよね」と、少しがっかりしちゃった。

飛騨古川の駅に着いたら、同じバスに観光客は乗っておらず、
普通に古川に用事で来たらしい人ばかりで、人もまばら。
古川の駅は、もう、本当に素敵で、駅だけで、感激。
サスペンスドラマが好きな私は、飛騨古川と言えば、よく舞台になる「三寺参り」しか知らない。
でも、今回は、古い町並みを見たくて来た。
そうしたら、これが、当たり!!でした。

高山ほど観光客はいないし、
ふっつうに、町が、古くて、新しい建物も風情のある建て方をしてある。
一番の観光地である古川の瀬戸川、白壁土蔵街は、道の三分の一が、奇麗な川になっていて、
もう、すぐそこからお侍さんが出てきそう。
その並びの家も、風情のある家ばかり。
お店も、この界隈の雰囲気を壊さないような建物ばかりだった。

ちょっと横の道に入ったら、大きな造り酒屋が、並んでいた。
大きな杉玉が、当たり前のように、古い造り酒屋の入口の上に掛かっていた。

一軒の造り酒屋にそうっと足を踏み入れたら、
古い、帳場のようなところに奇麗な女の方がいらした。
「少し見せていただいて、宜しいですか?」
と尋ねると
「どうぞ、いらっしゃいませ」と快く、古い古い、造り酒屋の店の中を見せてくださった。
「よろしかったら、少し、如何ですか?」
と、そこに搾りたての新酒をだしてくださった。

車の旅じゃない良いところはこういう所。
パパと味見したら、まあ、何とフルーティな日本酒。
子どもたちも頂きたいというので、小さなコップを渡したら
「美味しい!!」
で、お買い上げ。
これ、おうちが建ったら、お祝いのお酒に取って置こうっと。

そのお店を失礼して、少し歩いていたら、何やら賑やかなところに。
たまたま、一軒の造り酒屋さんが、イベントをしていて、
お客さんに、中を公開してらっしゃるそう。
これは、なかなか見れない物がみられるかも。
早速、中に入った。

地元の方や、古くから、このお店のお客さんなどが、たくさんいらした。
まず、工場の中に入る前に、
手を消毒液につけ、消毒液のしみ込んだマットの上を歩いて、靴も消毒した。
工場の前に、青い目の外人の方がはっぴを着て立っていらして、
「利き酒しませんか?」と言ってコップをわたしてくださった。
時間があれば、もう、どこにも行かなかったら挑戦したかったが、諦め奥へ。
中に入ったら、もう、物凄く大きな緑色のお酒のタンクが並んでいた。

いつぞや、TVドラマに「夏子の酒」というのがあって、
和久井映見が主演していて、離婚しちゃったが、結婚するきっかけになったドラマで、
造り酒屋の工場の中が、多々写って、いつか見てみたいものだと思っていた。
それが、今、目前にある。
杜氏さん達が作ったお酒が、そこにあった。
そして、そこでも、タンクの下の方に蛇口が付いていて、
その小さな蛇口から、出来たてのお酒を頂いた。

私は、アルコールは、日本酒が一番好き。
強くはないが、辛口の日本酒ほど、おいしいものはないと思う。
夏のビールも、今はやりのチューハイも、良いが、
やはり、日本酒が一番口に合う。

出口近くに、「お好きなだけどうぞ」と、酒かすを自由に袋に入れられるようになっていた。
もう物凄く残念だが、これで粕汁作ったら、美味しいだろうなあ…と思ったが、
旅行中なので、頂いて行くのを諦めた。
そばのTVで、さっきの外人さんの従業員が、地元のTV番組の取材を受けたビデオが流れていた。
表に出ると、トン汁を配っていて、少し冷えたからだにおいしかった。

思わぬところで思わぬ見学ができた。
さあ、次は、行きたかった民間の「ガラス美術館」へ。
所がどっこい、ここ、休日が不定期で、お休みだった。
ただ、建物が超素敵で、記念撮影。

ふと時間を見たら、もう、お昼。
本当は、お昼は高山に戻って、高山ラーメンを食べる予定だったのだが、
そのガラス美術館の近くに、おいしそうなお蕎麦屋さんがあった。
お蕎麦に目がない私です。
これは、感が鋭く働き、ここのお蕎麦は絶対、美味しいと見た。
「食べたい」・・・(爆)
全く、子供みたいに、「食べたい」を連発。

家族も、呆れていたがパパが「うまそうだな」・・やった!
さあさあ、入りましょう。
中は、有名な古いお店らしく、すでに狭い店内は一杯で、丁度4人席が一つだけ空いていた。
ほら、神様、やっぱりここに入るよう決めてくれてたんだよ。

メニューは、揚げものは一切なし。
ざるそばと、暖かいお蕎麦と、にしんの甘露煮、すじ肉の土手煮、自然薯だけ。
暖かいお蕎麦以外、全部頼んだ。
運ばれてきたお蕎麦に、わさびが小さなすり鉢と一緒に、そのまま擦らずに出てきた。
お蕎麦にわさびを擦って乗せ、そばつゆにちょんとつけ、食べた。
もう、めちゃ、美味しい。
今度は、にしんの甘露煮と一緒に食べた。
次は、自然薯につけて食べた。
超、満足。
4人とも「美味しいね~」「うまいなあ」しか出てこない。
ほら、やっぱ、ここで食べたの、正解だったでしょ!
飛騨や、信州は、本当にお蕎麦が美味しいです。

おなかも一杯になり、お店を出て、駅に向かった。
古いお店に寄って、少し、お菓子を買った。
駅に行くと、また、電車がない。
バスは5分後に出る。
じゃ、また、バスに乗ろう・・ということになり、
高山に着いたのは、2時過ぎ。
さあ、今回の旅行で、一番行きたかった場所にタクシーで向かった。

「飛騨高山美術館」。
タクシーを降りたときから、もう、興奮。
凄くきれいな美術館。
入口に入ると、ミシュランの三ツ星美術館に選ばれたと書かれてあった。
この三ツ星というのは、電車に乗って、わざわざ、見に行く価値のある場所である・・と
ミシュランが、認めたということだそう。
中に入ると、!!ミュージアム結婚式ができるそうで、
黄色のウェディングドレスを着た女性が、向こうからやってきた。

二階にあがると、順路に沿って、常設のガラス工芸品が並んでいる部屋があった。
なんと、驚きなのだが、
こういう美術館は、絶対と言って良いくらい、写真撮影が禁止なのだが、
ここ、「撮影可」なのだ。
勿論、品質保持のため、フラッシュは禁止。

もう、最初から、涙もののガラス工芸品が並んでいた。
シャンゼリゼ通りにあった、ルネ・ラリックの噴水が二つの展示室の真ん中にあり、
その両側に大きな展示室があった。
アール・ヌーボー、アール・デコの時代のガラスが、並んでいる。
大好きなエミール・ガレをはじめ、ルネ・ラリック、ドーム兄弟、ルイス・ティファニーらの作品が、見ごたえある量、展示してあった。
これほどの規模の、これほどの数の、常設美術館を私は知らない。
ルネ・ラリックの香水の瓶の美しさ!
ガレの物は、被せガラスはもちろんの事、エナメルの作品も多くあり、
日本に大きな影響を受けたガレらしく、精巧なトンボや、蝉が描かれた繊細な硝子のなんと言う、美しさ。
本当に、うっとりするくらい美しい。

硝子だけじゃなく、家具の展示もあった。
特に、ティファニーの家具は、以前、ルイス・ティファニー美術館で見たものより、繊細な彫り物がしてあるものがあった。

ラリックの噴水は、本当に時間が来ると、水が出て、美しかった。
時間がいくらあっても足りない。
一日中、ここにいたいと思った。

後ろ髪を引かれながら、ここのもう一つの目玉であるレストランに入って、お茶を頂いた。
このレストラン、建築家マッキントッシュの作品をまねたレストランで、
腰板があり、一度、入ってみたかった場所。
その前に、広いミュージアムショプがあり、ここも、内容がとても充実していた。

だが、非常に何とも残念だった事に、一番欲しかった図録が、まだ作られていなかった。
実は、写真撮影可だったので、全部、撮影したかったのだが、
後で図録を買えば良いや…と思い、
あまり、撮ってこなかったのだ。
美術館の方によると、現在制作中とのこと。
それで、撮影可なのか・・・と納得。
一日も早い制作を願わずにいられない。

ミュージアムショップで、素敵な耐熱ガラスのカップ&ソーサー5客とポット、
卓上のガレランプのレプリカ、バラのカードなどゲット。
娘たちも、よほど気に入ったのか、なかなかショップから出てこなかった。

もっといたかったのだが、時間も5時を過ぎ、閉館の時間。
表に出て、もう一回、是非、ここのために出かけて来ようと思った。
ミシュランの三つ星に指定されたのも、うなずけた。

タクシーで、高山市内に戻り、買い物をし、
高山ラーメンのお店で、ラーメンと、飛騨牛の串焼きを食べて、
駅前のお土産屋さんに入ったのは、もう、6時前。
帰りの電車は、もうすぐです。
この時間の切符を買った時は、もう少し早い時間にすれば良かった…と思ったが、
今は、この時間にしておいてよかったと思った。
あわてて、お土産を買い、駅のコインロッカーに預けた荷物を出して、
駅のホームに出た。

今度は、きちんと、禁煙席、帰りは二人づつ座り、後ろが娘たちの席。
歩き疲れ、おなかも一杯で、暫くしてふと見ると、後ろのお二人さんはくつろいだ格好で、ぐっすりお休み。
パパも横で、寝息を立てていた。

あ~、楽しかった。
めちゃ満足な旅行でした。
この旅行をプレゼントしてくれた娘たちに感謝。
結局、パパが清算してくれたけど、
あなた達がプレゼントして企画してくれなかったら、行けなかった旅でした。
良い娘を持って、母は幸せです。

3人の寝顔を見ながら、明日からまた、頑張ろうと思った。

日本は、まだまだ、素敵なところがいっぱいあるんだなあと、実感した旅だった。
久し振りに、アラシゴトの無い旅は、なかなか、実のある旅になりました。


画像は、飛騨古川のしっとりした街並と、お休みだった「ガラス美術館」。
お酒を買った造り酒屋のお玄関横のお座敷。
めちゃくちゃ美味しかった、素朴なお蕎麦。
高山美術館の外見と、展示作品の一部。
それに、お世話になったワイドビュー飛騨号です。














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最終更新日  2008年03月30日 10時45分46秒
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