ヴィーテ・イタリア高岡(Hiruccio)のイタリアワイン&主夫日記

ヴィーテ・イタリア高岡(Hiruccio)のイタリアワイン&主夫日記

PR

Profile

Hiruccio

Hiruccio

Keyword Search

▼キーワード検索

Comments

坂東太郎G @ 調味料の味(05/29) 「石垣の塩」に、上記の内容について記載…
http://buycialisky.com/@ Re:納豆の味に思う。(05/31) cialis kopen in europatestimonials viag…
2008/02/18
XML

ファランギーナ[2006]/カンティーナ・デル・タブルノ


麦わら色に緑を反射させた光度豊かで
それでいて、行き過ぎた濃さのない色調。

香りは、グラスを鼻に近づけるとすぐ
それと分かるきっぱりとした果実香。

潮の香りを思わせるミネラルと、洋ナシや
桃の香りの間に紛れ込んだ緑の葉の香り。

ここには、かつての南イタリアワインが
誇示した「肉感溢れる荒っぽい風格」はなく
ひたすら洗練された果実が、それもクローンを
選別して、甘みをしっかり溜め込んだ文句なし
に美味しい果実が、漬け込んであるかのようです。


味わいにも、シンプルな野暮ったさは微塵も
なく、ふくよかな肉体に、形の良い流線を描く
ボディがすぐに口蓋を魅了してくれます。


嗚呼!

かつての南イタリアは一体どこに行ってしまった
のだろう。


一抹の自虐的ノスタルジアを感じつつ、そう嘯き
たくなるような、綺麗なワインです。


無駄がない。ただ「果実」を中心にワインの
ありとあらゆる要素が力を終結している、という
印象です。


時間が経つと果実味がさらに強調されてメロンの
ようなふくよかな果実も現れました。


夕張メロンというよりは、良く売れたマスクメロン。
因みにこのメロンの「マスク」は「麝香=ミュスク」。


このワインが平凡なワインで終わっていないのは
やはり味わいの素晴らしさでしょう。

酸のレベルが高い!

綺麗な酸。

舌の上にほのかな果実の香りと共に
しっかりと唾液の分泌を促す酸。

適度な甘みと結びついて味わいの
全体像を引き締める酸。


このワインを飲む人は、口の中でワインの舌の
通行にすぐ青信号を出してはいけない。

先ずは黄信号、そして赤信号で、ワインを
じっくり味覚の交差点にとどめて、じっくりと
味わって欲しい。


軽いタイプの白ワインでも、その繊細さに
耳を傾けるように飲むと、変化の楽しさが
味わえます。


じょうのやさんでのお料理との相性は厚揚げと
の相性を楽しみました。大豆の淡白な甘みにも
このワインの綺麗な酸はバッチリ合います!

じょうのや北浜店




僕は魚介類の中でも海老やカニ、またはホタテ
などの甘みを十分に持った素材の料理と
あわせたいワインだと思いました。


カニ鍋・・・・葱や白菜などのシャキシャキ野菜
との相性も素晴らしいワイン。

海老のカルパッチョ・・・つまりは甘エビの
お造りとか、いいですねえ!良質のオリーブ
オイルとこのワインだけで、天国です。

ホタテ・・・ルコラとバルサミコ酢風味のロースト
とかね・・・、昇天します。


タブルノ醸造組合は、共同組合ワイナリーなんです
よね。南イタリアでもトップレベルの協同組合
ワイナリー。

「ワインとコスト」という切り口なら、協同組合の
ワインほど今のイタリアワインを活気付かせる存在は
ないかもしれません。

タブルノはDOCワインの名前でもあり、
ベネヴェント県にある山の名前でもあります。

ブドウ畑に覆われた名峰ですね。
http://www.cantinadeltaburno.it/index.html

カンパニア・フェリックス
幸多きカンパーニア

ファレルヌム、エッレニクム、プリニウス、
ホラティウス・・・・

古代ローマのポジティブな豊かさを大らかに
感じさせてくれる歴史の大地ですね。



ローマ人の物語(1)




ファランギーナ[2006]/カンティーナ・デル・タブルノ





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008/02/18 01:26:01 PM
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: