ヴィーテ・イタリア高岡(Hiruccio)のイタリアワイン&主夫日記

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2008/02/22
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カテゴリ: 日本のワイン
もう日本のベーコンは使いたくない。

薬漬けされた人工的な味が支配的で豚の肉を食って
いる感じがしない。同じことはソーセージにも言える。


パンチェッタを自分で作ってみた。
ばら肉を単純に塩漬けしただけのものだが、脂から
染み出る豚ちゃんの香りには、心を和ませるものが
あった。

イタリアのパンチェッタに比べると、いわゆる
保存食としての巧みの技というか、豚そのものの
味の深みとか、熟成することによって生まれる
旨みの厚さだとか、物足りないものはあるけれど
やはり豚の味がするベーコンが食べたい、という
純粋な気持ちには忠実でありたいと思う。

で、その自家製パンチェッタでスパゲッティを作り
神戸ワイン「ノーブル」

神戸ワイン ノーブル赤 720ml


で合わせてみた。


ん~、さすがに果実味の出方が控え目なだけに
料理の味を損なわない素晴らしいものです。


ただ・・・イタリア産の缶詰トマトを使った
比較的フレッシュ感の残ったトマトソースは


ソル・レオーネ ホールトマト


ワインの落ち着いた酸と熟成香を台無しにして
しまうのです。

ただ、自家製パンチェッタの脂身や肉を噛んでいる
時に口蓋に広がる豚ちゃん香との相性は良く
トマトソース単体だけなら離れていたワインの存在を
ぐっと近くに引き寄せるのに貢献しています。


トマトのフレッシュさがあまりにもしっかりして
いて、だからこそソース単体ならとても好きな
味わいのソースに仕上げたのですが、やはりワイン
との相性なら、一工夫も二工夫も必要です。


まず、パルミジャーノ・レジャーノを摩り下ろし
ました。豚ちゃん香の臭いついでに(^^;)
ペコリーノを摩り下ろしても良かったと後になって
後悔しましたが、それでもトマトソースの酸を
和らげ、全体的に円やかにしながらも乳臭さも
しっかりとさせて熟成感の完成したこのノーブルに
非常にしっくりと合わさってきて、思わず
拳を握り締めました!


そして、閉めは胡椒です。

粗めに引いた胡椒をこのソースの上からしっかりと
かけます。

鼻をツンとつんざくような鋭角的で、それで
いて味わいに深みを与える熱さを感じさせる
風味がソースに加わります。


ワインにも胡椒のニュアンスがはっきり出ている
ので、これだけでもう料理とワインの接点が
できていることになります。


パルミでトマトの酸を和らげて(残念ながら
本来の良さを消してしまうことにもなりますが)
胡椒で酸ではない味わいのメリハリをはっきりと
つけて、相性は佳境を迎えます(^^)



ふふふふ~~~ん!!



もちろん、良く煮込んだ牛バラ肉の煮込みでは
ないので、パーフェクトというわけにはいき
ませんが、鼻の穴が膨らむ程度の興奮を感じる
ことはできました。

余韻に残るワインの果実、トマトの風味、
胡椒の香味・・・・見事なハーモニー!!



ワインの味を操作するのは、時間と空気だけです。

やはり料理の味を操作することになると、
料理そのものの良さから少しずれてしまいますが
それでもワインと料理の相性の魅力の前では
ちっぽけな拘りに違いないのです(^^)


あ~~あ、幸せ!美味かった!!


神戸ワイン ノーブル赤 720ml







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Last updated  2008/02/23 04:51:35 PM
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