流行の法則

流行の法則

2006/05/09
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長すぎて途中で切れてしまいました・・・

では、バーゲン時などはどうでしょうか。普段は単純な安売り戦略が正しいわけではないのですが、バーゲンという大義名分があるときには、消費者の意識は逆転します。
(安売りの理由がある=つまり、安物ではない)という気持ちが、安い価格を肯定するほうに働きますので、価格戦争が中心になります。ただし、バーゲン時期にも消費者心理は変化してゆきます。
最初は価格そのものよりも割引率のほうに心惹かれますが、バーゲンも、慣れてしまうと今度は価格が購入決定のポイントになります。
つまり消費者の心理は、順次変化していくのですから、

1実際の売値は赤字で書く
割引価格=赤い字という習慣がありますので、赤い字=割引価格という逆の認識もされやすいのです。遠目に見ても、割引価格と感じてもらうためには、有効な方法です。

2もとの価格を記載する
関東と関西では、消費者の価格の捉え方が若干、変わるようです。
割引率を中心に価格を捉えるか、最終的な価格の金額を中心に考えるかという点で相違があるようですが、明確な価値観を表現するためには元の割引前の価格は売り消しとしてあったほうが良いようです。

3期間や数量制限を表示する。
あるTV番組でこんな実験をしていました。
スーパーでスープの特売をするときに、単に特売の値段をつける場合と、同じ特売の値段に、ただしお一人様12缶までという制限をつけた場合で販売数量はどのように変わるのか?
結果は、販売数量は条件付の場合には何も制限のない場合に比べて、5倍以上の差が出ていました。期間や数量の制限は有効な手段です。ただし約束で成り立っていますので、最初に決めた制限は守ってください。調子に乗って繰り返すと誰も見向きもしなくなります。

4バーゲンの前期は割引率の表示を大きくし、バーゲンの後期は価格を中心に考える。
最初に述べたように消費者心理はバーゲン期間の間でも少しずつ変化していきます。
そのため、厳密に言うと細かな価格表示法の変更をしたほうが効率が良いようです。

また、バーゲン時期に一番間違いやすいのは、価格の不明瞭さです。
特に日を追って価格の変更が発生しますので、2重3重の価格表示になったりします。
お客さんが溜まるのに売れないという場合には、価格表示で混乱を引き起こしている場合がほとんどです。
(値引きをシールなどを貼って表示しているときに、同じ商品のうち、ひとつだけ値引きシールをはがしておくと、たいていの場合最後まで売れ残ります。)
値引きや、割引のスタイルは千差万別なので誰が見ても解かる表示を心がけてください。
売り手の側に立つと、在庫の状況や、セールの予定などがお客さんにも分かっているだろうという錯覚に陥りがちです。
特に固定客を中心に考えているお店では、お客さんとの馴れ合いが生じる傾向にあります。価格表示は、始めての客でも(どの価格が正しいのだろう)と考え込むようなことがないように心がけて点検してください。

それ以外にも細かな注意点はありますが、本質的なことが理解できると思いつくはずですので自分で考えてみてください。





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Last updated  2006/05/09 08:38:04 PM
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