流行の法則

流行の法則

2006/05/12
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このような分類をすると、各層の特徴が見えてきます。
たとえば、2段階以降の客層ではどうしてもサイズが大きくなる傾向にあり、3段階目の中心をいわゆる標準サイズと考えていただくと、売れるサイズが流行の後半には大きくなることが感覚的にわかっていただけると思います。

このような観点からすると流行は、
1段階目から始まって(流行が発生する)
順に5段階目まで進んでいく(消滅する)と考えられます。

では、流行の1段階目の部分は、どのような状態でしょうか?
通常はその段階では、ファッションは個人的な趣味や特殊な分野の段階にとどまっています。
それは、たとえばジャンルの違うスポーツや音楽などのファッションかもしれません。
また、特殊な民族衣装などの場合もあります。
いずれにしろ既存のファッションにはないことは、新鮮さ、目新しさにつながる部分ですが、その段階では、デザイナーやファッションリーダーたちに受け入れられるだけで、一般的な流行をするわけではありません。
したがって、多くのメーカーなどでは、偶然以外、認知も出来ません。

2段階目になると、いろいろなメディアやファッションリーダーをお手本にしてその中でも新鮮でかわいいという物が、受け入れられます。この時から、流行は初めて一般的な日の目を見、一人歩きを始めます。そういった流行を取り上げたメーカーの場合では、おっかなびっくりで作る商品が意外な高値で売れることになります。つまり、需要と供給のバランスの上では、商品が不足する状態が続くので、値引きをする必要がなくなります。

流行も3段階目に入ってくると繁華街ではチラホラ見かけるようになります。
また、メーカーの側からも良く見えるのでいろいろなメーカーが参入してきますし、供給量は3段階目の半ばで、需要を追い越すところまで伸びます。
それと、同時に価格戦略の手段も取られますので、価格は次第に下がり始めます。
いわゆる値ごろ感が生まれるのはこの頃です。
バーゲンになると、価格引下げの効果が一番良く現れます。
そのため、たいていの場合その商品は、バーゲンの初期に完売します。

4段階目に入ると価格中心の競争になります。メーカーの側でも安ければ売れるだろうという発想になりますので、一気に価格が崩れますが、品質もそれに伴いますので製品の仕様などに注意すればわかります。
一方、アダルト仕様の企画もスタートします。こちらでは、流行が無難に取り入れられていくので非常に控えめな表現になります。
このようなタイミングでは極端な価格下落が始まることも多いので、商品は初期に売り逃がすと結局捨てる覚悟で販売しないといけなくなります。
そのため、仕入れと販売(売り切り)のタイミングが命になります。

5段階目は、流行の終わった状態だとお考えください。(アダルトな商品の流行はまだ、残ります。)もともと特殊な分野から流行が始まっている場合には、流行は元の場所に帰っていきます。
ただ、流行期を通してデザインや機能などの特徴はファッション化されている場合が多いので、元の場所に戻っても、本来の用途からすると違和感をおぼえます。

以上駆け足で、流行の流れを説明しました。





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Last updated  2006/05/12 04:21:03 PM
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