aituに乾杯

aituに乾杯

2017.06.21
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カテゴリ: 写文俳句


これからは長くなるかや夏至の夜










小高い丘の
今は人通りも途絶えた森の奥
夏は涼みがてら自転車こいで
折りたたみの椅子を後ろにぶら下げて出かける

初めて来たときには
鬱蒼としたうす暗い森の向こうから
何かが出てきそうで気味が悪かったけれど
何度か来るうちに 時折
散歩の年寄りや犬を連れた地元の人たちに出会う
戦時中の兵器庫のあったところで
今は緑の森がそんな昔を覆い隠している

どこか適当な木の下で
椅子に腰かけていると葉陰を通ってくる涼風が
ぬぐった汗の後の肌に心地よい
扇風機の羽根の風は
いくら自然の風だといっても真似できない

そこで持って来た新聞を広げたり
文庫本を読んだりする
時折
足をよじ登る蟻や
突き刺さる蚊の槍を払いのけながら

そして一段落すると
横の木の周りや辺りを散策する

いるいる!

そこらにあるような木の幹にも
ただ生い茂っているような草藪にも
必ず 生くるものたちがいる







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最終更新日  2017.06.22 00:13:09
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