全74件 (74件中 51-74件目)
昨日、楽譜だけでも先にくれればいいのに、なんて書いたんだけど、オットが指揮者からもう1曲の楽譜を渡されてきた。モーツァルトのAlma Dei creatoris。早速NotePadに入力してみたんだけど、入力が結構大変だった。音の上がり下がりが多いし、短い音も多いし、点付も多い。これに比べたら、Laetatus sumなんてえらく簡単だわ。入力がようやく終わって聞いてみたけど、、、これはムリだわたぶんムリ。いや、ゼッタイ、ムリ。Spatzenmesse歌ってても思うんだけど、モーツァルトって、歌う人もピアノとかバイオリンの楽器と同じだと捉えてたのかしら?楽器を鳴らしているようなメロディが多いような気がする。生身の人間がどこまで楽器に近づけるのか、挑戦しているような気になってくる。楽器の伴奏に歌が入るっていうのではなくて、人間の声も楽器の一つとして、アンサンブルやオケの一部として、単純にいろんな楽器を共演させてハーモニーを作る、そんな感じ。跳ねるようなリズムが所々に入ってきて、掴み難い。少しでもリズムを外すと、波打ち際の砂のお城みたいに、一気にすべてがグズグズに崩れる感じ。とりあえず努力はするけど。他の皆さんは歌えるんだろうし、ソプラノは大勢いるから一人くらいお魚でも大丈夫でしょう。といいつつ、毎日練習しちゃうんだろうな。
June 26, 2008
コメント(0)
S村の教会コーラスとK町の教会コーラスには、オットと一緒に参加している。私はソプラノなので、音取りはいちばん簡単。ちょっと自信がない時、本番までに時間がない時には、音符を借りて来て、部分的にEピアノを使えば、簡単に練習できてしまう。問題はテノールを歌うオット。音感は普通にあるんだけど、もともと楽器なんて触ったこともない人なので、自宅で音取りする時には私が手伝うことになる。テノールなんてそうでなくても難しいのに、初見で弾けるわけもなく、彼の練習に付き合うとなると、予習しておく羽目になる。なぜ、私が?!日曜日の午後、コーラス関連のブログをあっちこっち眺めていて、ふと思いついてググってみた。『楽譜作成ソフト フリー』そしてヒットしたのがコレ↓Finale NotePad 2008早速ダウンロードしてインストールしてみた。章節の数や楽譜の種類、構成、調などを設定して新しい五線譜を開いてみる。ツールバーに必要な音符記号が並んでいる。それをクリックして、五線譜上の正しい音階上に落としていく。データはデジタルなのにアナログな積み重ね作業が何ともいえないなんかCADで遊んでるみたい。こういうの、結構好き。英語のマニュアルを読むのが面倒でいきなり使い始めたんだけど、ツールバーが視覚的に簡単に構築されていて、数も多くないので、割とサクサク使える。ホントにCADとかグラフィックソフトみたい一通り落とした所で再生今しがた自分が打ち込んだデータがメロディを奏でてくれる。ミスのチェックも簡単にできる。すごい、楽しい、コレ再生する電子音は好きじゃない(きっと音色も変えられるんだろうなあ)けど、音取りには十分。コレ、すごく便利私のような人間のためにあるようなソフトだわ。これさえあれば、聞いたことのない曲の音取りももうバッチリ。↑楽譜を一から読むのがめんどくさくて嫌いな上に、イマイチ自分の読譜能力に自信が持てない。こんな便利なモノが存在するなんて、何てすごい世の中なのかしら。21世紀を生きていることに感謝しかもそんな便利なソフトがフリーだなんて、信じられないうれしくって、SpatzenmesseのKyrie(テノール)、FilkeメッセのGloriaとBenedictus(ソプラノ)を入力して、再生して遊んでいたら、午後が終わってしまった。欠点を強いて言えば、〇音符をひとつひとつ打ち込むのが手間なこと。↑日本の楽器メーカーが出しているソフト(有料)はスキャナーで取り込んだ画像から楽譜に落としてくれるらしい。〇パートごとに鳴らすことが出来ない。↑販売されているソフトでは出来るらしい。〇1曲の途中で変調やテンポを変える事が出来ない。↑これも、販売されているソフトでは出来るらしい。
June 22, 2008
コメント(4)
K町の練習はあと2回しかないし、Spatzenmesseちゃんと歌えるようになりたいし。S村の教会コーラスはあんまり真面目にやらないから、Filkeメッセが仕上がらないのは目に見えているし、O村指揮者のクリスティアンに不機嫌そうに睨まれるの嫌だし。ということで、楽譜を借りて来て自分用にコピーを取って、自主練をしている。といってもFilkeメッセは昨日始めたばっかりだけど。練習する時間といえば、朝、起きて犬の散歩に行った後夜、家に帰ってきてからのどちらかしかない。もともと喉が乾燥に弱い私は、朝は喉がカラカラで声が出にくいなあというのは、以前から感じていた。でも最近は、体の中の筋肉が固まっていて、喉も柔らかく開かなくって声が出ないっていう感覚がある。そんな時は、アネッテやクリスティアンネやヴォルフガングがやるように、まず体を動かして筋肉を温めて柔軟にしてから軽く発声練習をする。何をどうすれば一番効果的なのかは全然分からない。とりあえず体の様子を見ながら、思いつきで試してみているだけ。小さな町や村の教会のメッセはいつも朝っぱらからだから、高音域の多いメッセきれいに歌えるかどうかは、ウォーミングアップに掛かっている。↑それよりも早く起きろって話もあるけどでも、教会コーラスでは十分なウォーミングアップなんてやらない。ゲネプロ(夜8時~)では結構上手く歌えたのに、本番は全然なんて、いつものこと。自分が納得いくように歌うためには、自分でウォーミングアップしていくしかない。まだまだ試行錯誤。それでも、自分の体に対して、少しは敏感になってきたかな。アネッテに教わっている成果が出てきているのかもしれない。
June 18, 2008
コメント(0)
6月13日~15日は、Rコーラスの合宿だった。Rコーラスは学期ごとに1度、練習合宿をする。金曜日の夜から日曜日の昼まで、山小屋みたいな所にこもる。時間があるので、集中して練習ができるし、新旧メンバーの交流の場として有効だ。夜は飲みながらおしゃべりに花を咲かせ、次々とレパートリーを歌っていく。まだ知らない曲をとりあえず聴くことの出来る貴重な機会でもある。といっても、私はまだ1度しか参加したことがない今回が2回目。来週末に参加を予定している、とある町の歌のフェスティバルで歌う曲、7月半ばに入っている2つのコンサートで歌う曲を中心に練習した。ほとんどが知っている曲だったので、歌うことを楽しめた。新しい曲は2,3曲。またテキストを覚えなければならない。時間に余裕があるだけあって、音程の下がり具合にもチェックが入った。でも、指揮者のぺトラがチェックした曲はあんまり下がらなかったのよね。↑それでも半音くらいは下がってるメゾソプラノのソロが入る曲と前学期にも歌った長~い曲が、そりゃあもう笑っちゃうくらいにダラダラと下がった(1.5~2音くらいは下がってた)のに、こっちはチェックなし。何でなの??金曜日は練習開始が20時で終了が22時。9時半を回った頃からお腹が空いて、泣けてきた。しかも隣のキッチンでは、食べ物を温めてていい匂いが漂ってくるし、、、。22時過ぎまで結構体力のいる曲(←高い上に、音が下がりやすいので、気合が要る)を歌っていて、ようやくご飯の時間。食卓を囲んで、食べて飲んで、ふと気づくともう2時ちょっと前・・・。そういえば、飲んでいる時に、ふとぺトラが言った。ソプラノにこんなにZickeが少ないのって、初めてだわZickeっていうのは南部の方言でヤギのことなんだけど、俗語で「高慢で頭の固い、自己顕示欲の強い嫌な女」っていう意味。『ソプラノ女王様説』って、あっちこっちのブログで読んだ気がするけど、ドイツでもやっぱりそうなのね、と、笑ってしまった確かにソプラノパートのメンバーは若い世代の方が多くって、少数の古株を除けば、協調性があって割と大人しい人ばかり。Zickeが少ないのは、グループ作業がしやすくって環境的にはイイのかもしれないけど、一番目立つパートが性格的に控え目っていうのは、音楽的にどうなのかしら?とふと考えた。
June 16, 2008
コメント(2)
久しぶりにメールボックスをチェックすると、Oグループの事務局からメールが届いていた。素晴らしい演奏をどうもありがとう!私は観客席で聴いていたけど、本当に鳥肌モノでした。(中略)さて、次のプロジェクトは予告してあった通り、11月1日公演のVerdiのRequiemです。コーラスの練習はもともと来週からを予定していたけれど、ヴォルフガングからの提案でもう1週先に延ばして再来週からの開始になりました。参加を希望する人はこのアドレスに返信してください。そうすれば初回の練習までに楽譜を用意しておきます。楽しみにしてるからね!このメールは、2年前まで遡って、プロジェクトに参加したことのある人に配信されます。グループの一員になるにはVorsingen(関係者の前で歌うこと。オーディション?)やVorspiel(関係者の前で楽器を演奏すること)が必要って話だったけど、一度プロジェクトに参加すると自動的に入れちゃうのね惹かれるな~。Requiemって、誰のでもイイから一度歌ってみたかったんだよな~。スポーツをするとアドレナリンが駆け巡り、幸せホルモンが抽出されるから、人は達成感や満足感を得て、それで病みつきになる、と(少なくともドイツ人は)言う。私はスポーツを真面目にしたことないから実際には分からないけど。音楽もきっと同じ。アドレナリンと幸せホルモンは中毒になる。また同等かまたはもっと強い刺激を求めてしまう。ヴォルフガングの指揮する練習って本気も本気な分楽しいし、出来上がるものの質も高いから自己満足度も高いし。ヴォイストレーナーが居たりして、ちょっと本格的だし。ちょうど市民大学のアネッテの講座も今月一杯で終わっちゃうし。でもOヴォーカルってレギュラー以外の練習をたくさんするし、拘束時間が長いんだよね~。大体、3つもコーラスをレギュラーで掛け持ちするってやっぱり不可能だから、今入っている方をあきらめることになる。S村教会コーラスは辞めるわけにいかないから、必然的にRコーラスをあきらめることになるんだよね~。最近、Rコーラスの練習に行ってもなんとなく不完全燃焼な感じがして、以前ほど楽しくない。練習中にあんまり楽しくなくて、家に帰る時に、虚しい寂しい感じがするんだけど。なぜだろう?Oヴォーカルに参加してから強く感じること。それは、Rコーラスは(もちろんS村教会コーラスも)、それなりに頑張って上手くまとまっているとは思うけど、1曲1曲を音楽として仕上げるっていうレベルではないんだな、ということ。各パートがメロディを覚えて、テキストを乗せて、ハモって、まででもう結構大変。一番気になるのは、歌っている途中でズリズリ音程が下がっていったりするのに、気づかないのか、わざとなのか、そのままにすること。歌っていて、気持ち悪い、こんなんじゃ歌えない、ヤダーーーってことが結構ある。本番だって思いっきり下がってたりするもの大体ね、練習用に古い録音を落としたCDくれるのはいいんだけど、それも音程が下がっていくのよ。そんなの聴いてるんだから、みんなちゃんとした音程が保てるわけないよね。Rコーラスの曲、せっかくたくさん覚えたのに。好きな曲もたくさんあるのに、、、。どうしたらいいんだろうか、悩む。
June 13, 2008
コメント(6)
泣いても笑っても今日で終わり、コンサート当日。17時にコンサートハウスに集合して、会議室でクリスティアンネとウォーミングアップ。その時に、クリスティアンネから前日のフィードバックがあった。素晴らしかったわ~声に輝きがあって、コーラスの歌声がオーケストラの演奏の上を飛び越えて、舞い降りてくるみたいだった。ものすごく感激したホントに??30分くらいしっかりとウォーミングアップをして、ステージの袖に行くと、オケはピアニストと一緒にラフマニノフを演奏中。またしても待ち時間。延々と待ち時間。コーラスとオケの共演ってきっとこんなものなのね。出ずっぱりのオケの皆さんも体力勝負で大変だろうけど、毎回毎回あとどのくらいとか全然分からないまま延々と立った状態で待たされるコーラスは、気力勝負。ようやく呼んでもらって、まずは立ち位置の確認。ステージ奥のひな壇に、男声が中央で左右にソプラノとアルトという位置で、3列から5列くらいになって並ぶ。ひな壇は40cmくらいの段差になっているので、指揮者がよく見える。コーラスも最初っからステージに上がり、出番のない間はこのひな壇に座って待機。寝ちゃダメだよ!だらしない格好とかしないで、出番は無いけど、オケの一員になったつもりで、そこに『居て』。ちゃんとオケをサポートしてねしんどいな~さて、いよいよリハーサル・・・・オ、オケが、、、。バラバラヴォルフガングがいい加減キレそうになっているのが、指揮している最中でも伝わってくる、、、リハーサルが一通り終わると、ヴォルフガングから本番に向けての言葉があった。オケが、、、時間が足りなくって、思ったように仕上げが出来なくて、今日のコンサート今さら取りやめるわけにはいかないし、残念だようおーーーー、お、怒ってる~今からじゃもうどうしようもないし、今さらパニックになって欲しくないから、とにかく今日は楽しんで演奏してもらいたい。失敗しても構わないから、失敗したからって萎縮するのだけは絶対にやめて欲しい。一番困るのは、恐々ビクビクのppとか、事故のfとか、そんなのはいらないからそれから1時間くらいの空き時間があって、予定開演時間20分前からもう一度コーラスのウォーミングアップ。クリスティアンネからリハーサルを聞いてのフィードバック。悪くは無かったんだけど、、、何か足りない感じだったのよね~。キラキラした感動みたいなものがね。生まれて初めてオーケストラのコンサートに行った時の感動した気持ちを覚えてる?私はすごく良く覚えているんだけど。そういう気持ちみたいなものが無かったのね。まずは歌っている本人たちが感動して、それを客席に伝えようとすること。歌っている本人達の感激する気持ちが伝われば、観客をも感動させることができるはずだから。ポテンシャルはあるんだから、気持ちでね、頑張って!そして本番。まずはScriabinのシンフォニー。オケに続いてコーラスもステージに上がり、ヴォルフガングが指揮台に立ってあいさつした後で着席。木製の堅いひな壇の上で50分間、出番を待ち続ける。お尻は痛くなるし、体は当然固まるし、ステージ上は熱いので喉が渇いてくるし。出番は最後の約4分間。で、いきなり立ち上がって歌う。きつかったとは言っても、ソリスト二人も最初っから座っているので、文句言ってられないか。1人で歌わなければならない彼らの方が、プレッシャーも強いし、体もきついし、辛そう。気の毒だわ。それにしても、テノール氏の堂々たる歌いっぷり。「オレ様の歌声を聞け!」とばかりに、フレーズごとに左上のバルコニー席(?)、正面、右上のバルコニーと向きを変えながら歌い掛けていく。練習の時からそうだったけど、fの時は大きく両腕を広げ、pになると腕を前面で体につけ手を握りという風に、体を使いながら歌い上げるのも、いかにも舞台映えする。それに対してメゾソプラノ氏は普通に正面を向いて歌っていて、そのギャップから彼女が内気で自信がなさそうに見えてしまうのがちょっと残念だった。彼女の歌声、ステキなのに、大好きなのに。オケがまた素晴らしかった本当にさっきのリハとおんなじオケ?!って真剣に思うほど、いきなり120%まで調子が上がっていた。鳥肌立つくらいキレがあって、息があっていて、一つ一つの音が輝いていた。みんな、練習嫌いの本番に強い子達なのね、きっとソプラノの目の前がホルン4人組だったので、音がよーく聞こえてきたんだけど、ホルンって、最初の音をきれいに出すのがすごく難しい楽器なんだなって言うことがよく分かった。Borodinの方は、一番最初がホルンの音で始まるんだけど、全体練習の時から、まともに一度できれいに音が出たことって一度も無かった。そして本番も、やっぱり一瞬、半音低かった。ソロパートを吹いたりする第一奏者はさすがに最初の音からきっちりと出る確率が高かったけど、他の3人は結構外してたなあ。吹いたこと無いけど、思い通りの音をパッと出すのが難しい楽器なのね、きっと。そんなこんなで、楽しい時間はあっという間に過ぎ、コーラスは正直言って座っている時間の方が長かったけれど、長い長いスタンディングオベーションの後、アンコールとしてScriabinの第6章をもう一度演奏した。緊張が解けたせいか、ソリストの声もコーラスの声も、本番よりもはるかにのびのびと出ていましたって、ダメじゃん
June 12, 2008
コメント(0)
コーラスにとってはゲネラルプローベ、オケにとっては全体練習だった。20時半、コーラスのウォーミングアップ。大学の階段状になっている講堂を使ったので、部屋自体は大きいんだけど、人が動いたり立って腕を振り回したりできるスペースが狭い。予定通り21時にはウォーミングアップが終わり、オケの練習が一区切りして呼ばれるのを待つ。この待ち時間が長いこと、長いこと。オケとの練習ではいつでもそうだったけど、コーラスが入らないラフマニノフのKlavierkonzertを延々と練習している間、コーラスは会場の外で待ちぼうけ。することがないのでおしゃべりに花を咲かせるメンバー達。しかし、100人からの人がそれぞれにおしゃべりに夢中になると相当の音量になり、時々中から叱られるおしゃべりするのも気が乗らないし、ただ突っ立って待っているのもつまらないし、ということで、途中からコソッとオケの練習を見学した。さすがにオケの人数が増えてる9時45分頃になって、ようやくコーラスが呼ばれた。ソリストも入ってきて、まずはScriabinのシンフォニー。オケが第1楽章、第2楽章、第4楽章を演奏している間、ソリストとコーラスはじっと待つ。・・・なんか、時々ピーッとかヒョロロ~って音が聞こえたり、出だしがバラバラだったりするのは、気のせいかしら明日、コンサートなんだけど、、、ヴォルフガングの機嫌も悪い。そしていよいよ第6楽章、ソリストさん達の歌を堪能した後で、コーラスの出番。練習会場のホールはオケで一杯なので、コーラスは小さなステージの上に椅子を並べて座っていた。でも、狭すぎていつもの練習では2列、一部だけ3列に並んで歌っていたのに、この日は不規則に4列くらいでギューギュー詰め。気づくと私は、一番後ろで左右を第2ソプラノに挟まれていた。私はいいんだけどね、第1ソプラノの方が簡単だから、巻き込まれることはありえない。そのままでは指揮者のヴォルフガングが見えないので、左右の人たちと一緒に、仕方なく椅子の上に立ち上がった。その状態で歌うと、なんか他の人たちの声が遠くにしか聞こえなくて気持ち悪い。いつのまにか、周りの声だけを聞きながら歌うことに慣れてしまっていて、自分の声が聞こてくると、自分だけ外しているような気になってしまって、集中できないソプラノの出だし、半分くらいの人しか声出してなかったなあ、とか、高音がちょっと低かったなあ、とか、あんまり揃ってなかったなあ、なんてドキドキしながら歌い終わった。こんなんじゃ全然ダメ!っていう罵倒が飛んでくるかなー、と身構えていたら、、、ヴォルフガングからのコーラスへのフィードバックはほとんどなし。オケに集中している。オケは明日がゲネプロで、今日は最後の全体練習だから、仕上げに専念って感じか。Borodinも一通り通すともう予定終了時刻の23時。あっさりとお開きになりました。ヴォルフガングはオケの演奏にまったく納得がいかない様子で、明日のゲネプロでどこまで仕上げられるんだろうといった表情。オケは朝10時集合で一日中練習、そして夜は本番のコンサート。コーラスは17時集合(時間厳守で!)でウォーミングアップの後、ステージを使ったリハーサル。ちょっとドキドキ。
June 12, 2008
コメント(2)
最後のレギュラーの練習日。ウォーミングアップが終わると、まずはヴォルフガングから連絡事項があった。次のコンサートプロジェクトは11月に公演が決まっているVerdiのRequiem。来週は練習が無いけど、その翌週からすぐに練習を始める。参加希望者は名前をリストに書いていってね、と。そんなこと聞いちゃったら、気持ちが傾いていくなあ、、、。Requiemって一度歌ってみたかったのよね。そして、グループの事務局で話し合いを重ねた末、とりあえず今年いっぱいの存続が決定した、と。え、存続の危機だったんですか?そういえば、お金が無いから小さいポスターを作れない、とか、今回のコンサートはCD録音だけはするけど、DVDを作る余裕がない、とか、コンサートのチケットの売れ行きが悪くって赤字になりそうだ、いっそのことコンサート中止にしようっていう意見が出てる、なんて話もしていたけど。来年の始めまではコンサートの予定も入っているので、それまでは存続するけど、来年2月の定期公演でお別れになるかもしれない、とのこと。それで無くなっちゃうんだったら、やっぱり参加しておこうかしら、、、。この団体は、オケとコーラスとソリストを抱えて、青少年向けの教育プログラムなんかも提供していて、手広く取り組んでいるので、運営はとりあえず±ゼロくらいに収まっているのかな思っていた。そんなに収益が上がるとは思えないから、よくまあ軌道に乗せたな~って感心してたんだけど。Oグループは、ただの音楽好きの趣味の集まりから抜け出し、コンサートハウスで通常の料金で公演するだけあって、それなりの質を提供している。オケやコーラスは比較的誰でも参加できる雰囲気だけど、指導している方はプロの専門家。若手のソリスト発掘にも力を入れていて、アマチュアとプロフェッショナル志向の中間くらいの位置づけを目指している感じ。それでもやっぱり商業ペースに乗るわけもなく、ソリストやゲストの演奏家にも趣味のボランティアに近い程度のお金しか出せないらしい。やっぱり難しいんだな。さて、この日の練習はBorodinをまずは通しで歌った。ヴォルフガングがオケ部をピアノで弾いているせいで、出だしの合図が無かったりするせいもあるんだけど、出だしが揃わない、テンポが遅れる、ppもffもヘッタクレもあったもんじゃない、パートごとにテンポがずれてハモらない、、、。・・・。2週間前の日曜日の練習を聞いてなかったら、心臓発作起こしてるところだよっ水曜日の夜8時だから、ストレスたっぷりの一日の後で疲れているのはよく分かってるよ、、、。でも、こんなんじゃ、本番には立てないとりあえず、クリスティアンネから各パートにフィードバックをくれる?ソプラノは出だしのレガートをもっときれいに。ちょっと疲れてる感じがした。男声は声を絞り出してる。口を開けて、響かせて。アルト、、、、声が疲れてるというわけで、部分ごとにチェックが入りながらの練習に移った。アルトのボリュームがやっぱり足りないんだよな。人数は十分に居るのに。中腰になってみたらどうかしら?↑手を膝について、野球で守備に回った選手が構えているような姿勢ソプラノ、主題の部分の出だしの音がいつもバラつくんだけど。単語の発音のせいなのかな?そうね、、、みんな、出だしの1拍前に出だしの音で息を吸ってみて!それだ!いいなあ。やって、やって すごい、良かった!コレ、今日のNo.1アドバイスだよ!!いつも「タイミングを合わせて」「遅れるな」と注意を受けるAllegroの箇所。前回の練習では1拍前でジャンプした。その部分でヴォルフガングがひとりジャンプした!先週、この部分でジャンプして練習したでしょ。視覚的に刺激を与えるだけでも、同じように上手くいくんだよ。コンサートでソプラノ全員がジャンプするわけにはいかないけど。だから本番では、ボクが君たちのためにジャンプするから!それはやめて~、笑っちゃうでも楽しいレガートが美しくないんだよな声にきらめきがないっていうか、色が無いっていうか、艶が欲しいんだけど、、、。歌いながら、片方の腕でお腹の高さにある台の上で砂の表面をなでつけるように円を描いてみたら? なんかイマイチだな・・・それじゃあ、片方の足で地面に円を描いてみたらどうかしら?足の裏をピッタリと床につけたまま、足全体を使って出来るだけ大きく円を描きながら歌ってみて。足を止めずに滑らかに動かし続ける。それに音程が上がる時には、意識して早めに足を回す。そうすれば、下半身の筋肉が緊張した状態にして、上体を保つには腹筋を使うことになるから。すごく難しいんですけど。声を出し、足を動かすのに必死で、テキストを目で追う余裕がない。 声が変わった高音もきれいに上がるし伸びるし、ソプラノ全体の声にはりがあって、レガートも滑らか。しかも、自信が無くってテキストの紙を手放せなかったんだけど、なんだ、テキスト結構ちゃんと頭に入ってるじゃない。やったーーー!じゃ、アルトと男声も同じことを!次から次へと練習についての色んなアイディアが出てくることに、ホントに感心するばかり。しかし、今日が最後の練習日だっていうのに、こんなに注意が入りまくりな状態で本当に本番大丈夫なんだろうか??結局、Borodinだけで予定終了時刻の10時を過ぎてしまい、Scriabinは1回通しただけで終わってしまった。次はもうゲネプロ。楽しい時間が終わっちゃう、寂しい
June 5, 2008
コメント(0)
レギュラーの練習日。コーラスの練習は、あと来週のレギュラーの練習日のみ。来週の金曜日の夜はゲネプロで土曜日にはコンサートハウスでリハーサルをやったら本番。まずは指揮者のヴォルフガングから、日曜日の練習について賞賛と感謝の言葉があった。土曜日と比べたら、日曜日は1000倍も素晴らしかったよ。ヴォイストレーナーのクリスティアンネに「ありえないよっ。一体何をどうしたの?」って思わず聞いてしまったくらい、素晴らしかった本当にどうもありがとう。コンサートは絶対に素晴らしい出来になる。何箇所かもう少し手を入れたい個所があるから、今日はディテールを中心に練習しようまず前半は、男声が別の部屋でヴォルフガングと、女声はクリスティアンネとBorodinのディテールを練習した。ヴォルフガングからの指示は、アルトをもっと力強くボリュームを出す。ソプラノはもっとレガートをきれいに。2つ目の主旋律部分、ソプラノとアルトのデュエットになる部分を練習した。ソプラノは軽く明るい響きで、パワーで声ににボリュームを出さないように、(後頭部から頭頂部を周って)上から声が降りてくる感じで。メロディが低い音域に入る部分で、声が押されて音程が低めになるので、口の前に声を出して上に上がっていくイメージで。アルトを打ち負かすのではなくて、逆にアルトの声を聞きながら軽やかに。アルトは(片方の手で、お腹の高さで水平に円を描きながら)しっかりと低い響きを持った芯のある声で。テキストを使わずに、最初はjaja・・・で、その後はaaaa・・・でメロディに集中して、音を正確に出すことと、美しいレガートで歌うことを練習した。アルトの響きが、驚くほど変わった。ヴォルフガングと男声が戻ってきてから、別の個所の練習。Allegroの部分。ヴォルフガングが振り返ってクリスティアンネに聞いた。Aisがイマイチ低いんだけど、何かイイ練習法ないかな?Aisの手前でジャンプしてみたらどうかしら?手前の拍子でジャンプして、着地と同時にAisっていう風に。あ、それいいなあ。面白そうやってみよう!!またそんな、マジですか???もちろん、やってみた。ソプラノが一斉にジャンプ!着地したところで、Ais。目を輝かせて喜びながら面白がるヴォルフガングこれコンサートでもやろうか、すごく面白いよいやでも、声も良かったよ、じゃあもう一度この楽しい練習もあと1回だけ。寂しいなあ。
May 29, 2008
コメント(2)
コーラスは15時からウォーミングアップ。ヴォーカルトレーナーのクリスティアンネが、課題に合わせて色んな子音やメロディ、音域の指示を出して発声練習をしていく。今まで、教会コーラスやRコーラスでは、こんなきちんとしたヴォーカルトレーニングなんてやったことがなかった。だから、こうして今現在取り組んでいる課題に合わせて発声のトレーニングも変えていくものなんだな、なんて、きっとごくごく当然のことなんだろうけど感心する。やっぱり専属のヴォーカルコーチが居るっていいな。コーラスのウォーミングアップとオケの休憩が終わり、まずはScriabinの通し稽古から。コーラスの出番があるのは最後の第6楽章。頭から中盤に掛けてはオケとメゾ+テノールのソリストがドラマティックに歌い上げる。コーラスが入るのは最後の4分ほどだけ。コーラス部はまず女声3パートがppで入る。この時、どういうわけかやけにクリアに透き通るように細くきれいに声が揃った。ヴォルフガングが顔を輝かせて目を見開いて、クリスティアンネを振り返り、サインを送っていた。やったーお褒めの言葉をいただいて、部分的に練習を始めたら、、、あらら、本当に同じコーラス?!っていうくらい、ダメダメだったけど。ヴォルフガングが指揮台から崩れ落ちそうになっていた。せっかくさっきすごい出来たったのに一度だけまぐれでできたってダメなんだよ10回やったら10回とも同じようにできるようになろうソリスト二人は、前日の練習の時にヴォルフガングから、暗譜し切れなかったら、明日はとりあえずクロアチア語でも何でもいいから(↑テノール・ソリスト氏はクロアチア出身)君らの目が見たいっと、暗譜して歌うように指示をされていただけあって、楽譜を持たずに歌っていた。ら、テノール氏、リズムが時々合わなくって、何度か指示が飛んでいた。テキストで頭がいっぱいになってんじゃないかしら。およそ1時間掛けてScriabinを練習した後、コーヒー休憩を挟んでBorodin。オケの仕上がりがすばらしかった。特にブラスは木曜日とは別のオケを聞いているみたいに、切れがあって、音の響きもきれいだった。フルート、クラリネット、オーボエ、ファゴットにメロディのソロがリレーされて、ベースの弦楽器の余韻に引き継がれて始まる。いいなあ、楽器。私もオケで楽器を演奏してみたい前からずっと思っていて、この日改めてつくづく思ったんだけど、やっぱりフルートの音って苦手かも。なんかね、きっとフルートって高音部で美しい音を出すのがすっごく難しい楽器なのねって、聴いてて思う。木管楽器を習ってみたいな。クラリネットかオーボエか、ファゴットもいいなあ。すんごい高そうだけど。
May 27, 2008
コメント(0)
土曜日、コーラスにとっては2回目の合同の練習。オケの皆さんは木曜日から4日連続で、朝10時~夕方6時まで缶詰状態それはとっても大変そう、だけど、なんだか楽しそうでうらやましい。いつものことだけど、オケの練習なんか見ているとやっぱりとってもとってもうらやましいと思う。オケとかブラスバンドで一生弾き続けることのできる楽器ができるのっていいなあ。私はというと、子供の頃ピアノを習ったことがあるだけ。それだってちゃんと弾ければ大したものだけど、練習嫌いだった私は家ではろくに練習せず、だからまともに演奏できない。数年前にEピアノを買って、自己練を始めてみたものの、、、最近はコーラスの楽譜で不安定な部分を確認してみるくらいかな。この日の午前中はコンサートの演目の一つ、ラフマニノフのピアノコンサートを練習していたらしい。コーラスメンバーがウォーミングアップのために集まった時点ではまだラフマニノフの練習の真っ最中だった。コーラスのウォーミングアップが終わる頃、オケも短い休憩に入り、さあ再開という時になってコーラスには悪いんだけど、今まで練習したことを忘れないようにするために、ラフマニノフをもう1回だけ通しで演奏したいんだ。ちょっと時間をもらってもいいかな。ということで、同じ会場で聞かせてもらえた。素晴らしかった。本当に本当に素晴らしかった木曜日の練習の時は、オケがちょっともたついているというか、テンポがあわなかったりしていて、ビックリしたんだけど、同じオケとは思えないほど切れがあって、勢いがあって素晴らしかった。ベルリンから来たというピアニストも素敵だったし。このオケがラフマニノフの演奏を聴くのは初めてだったけど。やっぱり素晴らしいピアニストと共演となると気合の入り方が違うのかしら。ピアニストが退場して、コーラスとオケの練習に移った。最初はソリストを交えてScriabinの練習。K村の教会コーラスでメッセを歌った時に聴いたソリストとは、歌い方がずいぶん違う。教会コーラスの指揮者ヴォルフラムもよく言ってたけど、教会で歌うメッセではビブラートをつけずにトーンを保ち、まっすぐにきれいに歌うものらしい。ビブラートをガンガンつけたり、声を太く力強く出したりするのは(神への)祈りには合わないいんだとか。二人のソリストは、圧倒的な存在感で、オペラみたいに表情豊かに歌い上げる。メッセのソリストもすごく素敵で、呆気なく恋に落ちてしまったけれど、この二人もすっごく素敵。カッコいいい今日のヴォルフガング語録コーラスには一度話をしたけど、Scriabinは生涯を通じて宇宙空間、未知の生命体への憧れを抱き続けて、その思いを音楽にしてきたんだ。だから、この3つ目の主旋律に入るところ、みんな異性人と色っぽい関係にあるような気持ちで演奏して君、面白すぎ
May 25, 2008
コメント(2)
Fronleichnamの祝日。コーラスの集合は15時。軽くウォーミングアップをしてから、オケに合流して、ソリストも加わって全体の練習だった。メゾソプラノとテノールのソリストはどちらも素晴らしかった当たり前なんだろうけど、たった一人であのボリュームが出せるってすごい。テノールは、厚みがあって横の広がりを感じさせる魅力的な声。オーディションで他のプロジェクトのソロを歌ってもらって、ヴォルフガングが惚れ込み、もう決まっていたそのプロジェクトのテノールソリストと入れ替えたんだとか。想像してたよりもオケの人数が少ないなあ。1回目の全体練習だからこんなもんなのかしら?と思っていたんだけど、練習の最後にオケの人からアナウンスが。コンサートの時に居ないから、とか、病気になった、とか、忙しい、とかで今回の参加を取りやめたメンバーが何人も居て、ちょっと人数が少ないので、演奏者、特にブラスで臨時に参加できる人を探してます。知り合いで楽器やっている人が居たら声を掛けてください。本来ならばオーディションで演奏してもらって入団を決めるんだけど、今回に限っては無しで参加できる、1度っきりのチャンスだからっっ会場のあちこちから思わず苦笑が漏れる、、、人出が足りないから知り合いを誘って、って言った次の瞬間に、チャンスだから、って言われてもね、、、。ま、実際そうなんだろうけど。ヴォルフガングからも、とにかくブラスがもう少し欲しいんだ。特にPosauneが最低でもあと一人は絶対に必要だから、知り合いが居たら声を掛けて、今週の練習に来てもらって。一度参加してもらって、それで難しすぎるってことなら断っても構わないから。と、かなり深刻な様子。2000人からの観客が入る規模のコンサートハウスだから当然か。
May 22, 2008
コメント(0)
今日は指揮者のヴォルフガングがえらくご機嫌だった。相変わらず男声、遅ーーーーい!足引っ張るなっテノール、叫ばない。バスも!アルト、女の子っぽすぎる!娘を見守るお母さんのつもりでっ第2ソプラノ、聞こえない、もう少し存在をアピールして!第1ソプラノ、(高い音で始まるフレーズで)音を探さない!窓ガラスを這い上がるカタツムリじゃないんだからっみんな楽譜をおいて、暗記、暗記!次々と言葉が飛んでくるんだけど、合間合間にいやー、素晴らしいなあ。ありがとう2週間前はどうなることがと心配したけど、ようやく素晴らしいものになるっていう実感がわいて来たよなんていう言葉が出てきた。ホントかな??と思ってしまう自分もいるけど、喜んでもらえると素直にうれしいScriabinの出だし、女声がppで入る部分にまたしてもヴォルフガングから注文が入る。この前も言ったと思うけど、pとかppっていうのは、ボリュームを下げることじゃないんだよ。音色を変えるだけ、細くするイメージで歌って。逆にfやffの時には、太くする感じ。どこをどうすればいいのか、さっぱり分からないBorodinのAllegroの部分は、力強くエネルギーに満ちたフレーズ。これもいつも言われてることなんだけど、息が揃わなかったり、力強さが足りなかったり、どうしても声がバラつき、迫力がなくなってしまう。じゃあ、これからちょっと意地の悪い練習をしようまず全員椅子に座って。4小節目までは椅子に座ったまま歌う。それで5小節目のPoi!のところで立ち上がる。座っている間もダラッとしないように、立ち上がれるように準備しておくこと。そして立ち上がりながらPoi!すぐにまた座って、また5小節目で立ち上がる。うまくいくかどうか分からないけど、やってみよう!あんまり可笑しくって、みんな最初は噴出したり笑ったりしてたけど、やってみるとこれがすっかりはまった。声に勢いがつくし、リズムも取れるし、高い音もキチッと当たるし。言い出したヴォルフガング自身にも予想外だったらしく、いたずらが成功した時の子供みたいに飛び跳ねて、面白がって大喜びしていたカワイイなあ
May 22, 2008
コメント(3)
今週もまだPfingstenの休暇中(何度でも書くけど、君たち、休み多すぎだから)なので、レギュラーの練習日ではない。そのせいか、参加人数が少なかった。ウォーミングアップを始めた時点でソプラノはたったの二人。私と、もう一人は今ゼメから入ってきた、お父さんもかつてこのコーラスで歌っていたという彼女。ウォーミングアップの最中に二人来て、練習の最中にも一人来たので、最終的には5人になった。先週始めたという新しい曲をもう一度歌った。知らない曲だったけど、テキストが癖の強い手書きで読みにくいという以外は、そんなに難しくない曲だった。今ゼメは6月の終わりにとある町のコーラスイベントに参加するのをはじめ、7月半ばの週末に二つコンサートが入っている。しかも一つは教会で、もう一つは観光地の屋外ステージ。性格の異なるコンサートになること必至なので、その分練習しなければならない曲が多いだろう。S村教会コーラスの指揮者から、K町教会ーラスが6月末に歌うモーツァルトのメッセに参加しないかという打診が来た。歌うのはSpatzenmesse(Messe C-dur KV220)しかし、なんで「スズメのメッセ」っていうの?声を掛けてもらってすごくうれしい。悩んだところで最終的には参加してしまうことは分かっているんだけど、Rコーラスの方もあるので、スケジュールが詰まってしまう、、、ソリストとオケと一緒に歌うメッセはまた格別に楽しいので、やっぱりこの誘惑には勝てないんだろうな。
May 21, 2008
コメント(0)
練習の始まる20時ちょっと前に、着いたら、いつもより集まっている人が少ない。しかも女性ばっかり。今週と来週は学校の休みだし、もしかして、やっぱり練習ないのかな、とちょっと不安になっていると、見覚えのある顔、事務局の仕事をしている人がいた。今日って練習無いの?あるある。もう中に入っててやっぱりあるんだ。考えてみれば、次の日に別のコーラスの時間と場所をもらってわざわざ補習をやるくらいだから、レギュラーの練習がなくなるわけはなかった。この日は、メンバーの集まりも遅かったし、指揮者のヴォルフガングがちょっと遅れて来たので、練習が始まったのはいつもよりもさらに遅かった。何度も書いてるけど、こういうの、一番嫌だわ。それでいて、終了時間が過ぎても、もう少しだけって練習を続けてる。練習に熱が入って時間が長引くのは全然気にならないんだけど、始まりが遅くなってその分長く練習するのって、気分が悪い。まず最初に、テキストだけを抜き出した紙が配られた。A4の紙の両面に全パートのテキストが構成に沿ってプリントされている。原語のテキストが、ドイツ人が発音しやすいアルファベット表記にしてある。ドイツで大学生をしているネイティブスピーカーが作ったらしく、発音が分かりやすい。ネイティブの子がすべてのテキストを最初から最後まで一度通して発音してくれた。どうやら、本番では楽譜を持たずに歌え、このテキストの紙だけはO.K.ということらしい。確かに、私たちがもらった楽譜はコーラスの部分だけを抜き出して、切り張りしてコピーしてあって、A3が3枚とA4が1枚(男性はこれにプラスして、男声だけの部分も何頁かある)。両面コピーな上に、スペースいっぱい使ってあるから、つなぎ合わせたり製本したりすることは不可能。100人からのコーラスが歌いながら、頁をめくり目的の箇所を探す図はもちろん、非常に鬱陶しい。しかし、、、原語のテキストを見ながら歌うことに慣れてしまっているので、ドイツ語表記されたテキストを見て歌うと、ものすごく混乱する。つい、PとRの発音を取り違えてしまう。かといって自分で書き写したらA4一枚にはまとまりそうになりし、、、。やっぱり暗記するしかないのかもともと配られた音符にもドイツ語表記で発音が入れてあるんだけど、ヴォルフガングが自分でインターネットなどで探しながら入れたらしく、所々間違いがある。全然違うテキストになっている箇所なんかもあって、原語を読めない人たちは間違えたまま歌っている。そこ、テキストがちがーーーう!だから、最初にテキストを配って、貴重な時間を掛けて確認しただろ??確認するためにわざわざ配ったんだからちゃんと活用するように!!さっきテキストを配られたからって、いきなり正しく歌えなんて言われても、そりゃあ無理だって楽譜を置いて!もう1ヶ月以上も練習してるんだから、テキストなんかわかってるだろ?誰もこっちを見てなかったら、一体どうやって指揮すればいいんだ!!今日も熱いヴォルフガングだった。カワイイな~ヴォルフガングは、年もまだ30歳くらいで実際に若いんだけど、キャラクターが近所の子供をまとめるリーダー(ガキ大将とはちょっと違うんだけど)っていう感じで、「みんなでなんかすっごいことやって、大人達を驚かせてやろうぜっ」て、ワクワクして夢中になっている、プロジェクトを一つ一つ作り上げていくプロセスを楽しんでいる雰囲気がある。しかし、いつも思うことだけど、指揮者ってホントに大変そう。ふとした瞬間に緊張が緩むとすぐにおしゃべりが始まる。100人から居るから、あっという間に練習場全体がざわついてしまう。静かに~。みんなが一度にしゃべったら何も分からなくなるじゃないかっしゃべるのは指揮者だけだ!!なんて、まるで小学校低学年の担任みたい。はっぱをかけて、喝を入れてテンションを上げさせて、時には声を荒げて感情をぶつけ、ユーモアを交えながら笑いも取りつつ、うまく乗せて、褒めてその気にさせて。指揮者やってる人って、人間的に魅力的な人が多い。人を惹きつけてまとめるタレントというか、人柄がすごく重要なんだな。少々毒舌でけなされても、笑って許せてしまう無邪気さというか、指揮者があんなに必死なんだから、こっちもその思いに応えないと、と思わせるエネルギー。来週はなんと4回もOヴォーカルの練習がある。うち、3回は祝日と週末の午後、3時間ぶっ通しで、オケとソリストとの全体練習。すっごく楽しみ。でもその前に暗譜しないとね。
May 16, 2008
コメント(2)
Oヴォーカルのレギュラーの練習日。日曜日と同じ、少し小さめの部屋。人数はざっと見渡しても日曜日の1.5倍は居る。また耳が痛くなりそう、といきなり不安。OヴォーカルのEinsingen(ウォーミングアップ)は、今までのところ、高音を中心にするって感じ。腕を振ったり、スクワットみたいに膝を曲げたりしながら声を出す。発音する言葉を変え、メロディを変えながら、徐々に音域を上げていく。最終的には悲鳴に近いようなところまで行った。上のCは越えていたと思う。その後で、ヴォイストレーナーがアルトとバスに「低音もやっとく?」と聞いて、低音域の練習も少しした。私は低音域が全然ダメらしい。ソプラノの他の人達がまだ余裕でついていけてるところで既に辛くなってくる。頑張ってついていこうとしたら、首の付け根、ちょうど鎖骨の隙間の辺り(声帯の下辺り?)に違和感と鈍い痛みを感じた。以前、まだ自分が本当にソプラノなのか自信がなかった時に、友達に付き合ってとあるコーラスのお試しに行き、アルトで歌った時のことを思い出した。1時間も経たないうちに、首の付け根の辺りに痛みを感じ始めたのに、無視して最後まで練習に付き合ってしまった。その後数日間、首の付け根から胸(肺?)にかけて、違和感というか重みというか、変な痛みが取れなくって普通に呼吸するのさえ辛かった。クラッシックを歌う分には高音さえ出れば、下はCくらいまででとりあえずは十分だ。それでもFから下くらいになると、自分でも情けないほど声が弱々しくなる。ソプラノにいると高音域にばかり力を入れるけど、低音域の練習ってあるんだろうか?まずはScriabinから。指揮者のヴォルフガングは、日曜日に結構いいところまでいったので、とりあえずざっと日曜日のおさらいをして、PolowetzerTaenzeの方を練習したかったみたい。しかし、歌いだした途端にガックリと肩を落とすと、喝を飛ばし始めた。男声、遅い!男声が足を引っ張ってどうする?みんな一体どうしたんだよ?日曜日は今日の半分くらいの人数だったけど、今よりもボリュームがあったし、力強くて、ほとんど鳥肌ものだったっていうのに!!!遅ーーーーーい!指揮の後から着いて来るようじゃダメなんだよ。みんな、こっちを見て。楽譜なんか見るな!楽譜を下に置いて!!だいたい、テキストは繰り返しばっかりなんだから、この曲は暗譜で歌って。しまいには、Das war Muell! Nochmal!!!! (そんなのゴミみたいだ!もう一回!!)ゴミ?!うそ、今、ゴミって言った??熱いなあ。だから面白いんだけどもちろん、彼だって本気で侮辱しているわけではなく、奮い立たせよう、集中させようとしているだけ。いや、この日はさすがにちょっとイライラしてたか。彼の言い草が面白くって、ついついケラケラ笑ってしまう、能天気な私。結局、Scriabinにほとんどの時間を費やした。ヴォルフガングは、日曜日にも語ってくれたScrabinの音楽の世界について、この日も繰り返した。Scriabinは、宇宙に地球以外にも生物が生存する星がある信じていたんだよ。そんな想いを馳せながら、音楽が地球の大気圏を通り抜けて、宇宙空間を漂っている、そんなイメージで音楽を作っていたんだ。だから、音楽が宇宙から舞い降りてくるようなイメージを持って歌って欲しい。目の前に天の川が見えるような感じでねそう言われて旋律を聴いてみると、確かにSF映画の主題に使われそうな雰囲気がある(←想像力が陳腐)コーラス部分は4分くらいで短く、3つの部分に分かれている。音楽的な知識がないので、きちんと説明できないけれど、最初と最後にくる主題の部分と、真中の部分の調性が違う。ヴォルフガングはまずピアノで、主題のメロディをこの二つの調性で弾いてくれた。主題の部分は、クリアで明るく輝きを放つように響き、真中の部分は温かく響く。そのことを頭に置いて、歌うように、と。この主題は女声だけで、ppで始まる。これがなかなか上手くいかない。ppとかpっていうのは、音量を下げて声を出さないようにすることじゃない。ボリュームはそのままで、声は客席の一番後ろまで届かないといけないんだ。指示を出すと、首を亀みたいに引っ込めて縮こまってる人がたくさん居るんだけどそうじゃないから!声の音色を変えるんだよ。響きを細くするんだ。コレ、最近の課題。でも、感覚として全然分からないんだよねー・・・。そこで、ボイストレーナーの提案で、椅子に座ったり立ったりしながら歌った。歌いながらゆっくりと腰を下ろしていき、一度座ったらまた、ゆっくりと立ち上がっていく。この時、上半身を揺らしたり倒しすぎたりしないように、下半身、特に太ももの筋肉を使うように意識する。これを2章節ごとに繰り返す。この練習はすごく良かった。これだと、声を押出して力いっぱい歌うことはできないし、でも声の張りが保たれていて、ボリュームは維持されていた。このOヴォーカルは、毎回練習の最初か最後に出欠を取る。と言っても、ここ数回は取っていなかったので、形だけなのかと思っていた。ら、この日、練習の後でヴォルフガングが出欠を取った。日曜日に出欠取るの忘れちゃったから、その分も確認するからと、出欠を取りながら、新しい参加者の名前と顔も確認しつつ、時々「君は日曜日居たよね?」とか「君は日曜日居なかったね?」とチェックを入れていた。日曜日だって参加者が50人以上は居たはずなのに、その顔をほとんど覚えているらしい。恐るべき記憶力。ずい分きちんと出欠取るんだな、と感心していると、練習をたくさん欠席した人には補習を受けてもらうからね。日程が決まったら、その人に直接メールで連絡するからと、サラッと言ってのけた。歌が好きなド素人が集まっている(参加は経験不問)アマチュアのコーラスなのにーーーー?そりゃあ確かにコンサートハウスで観客を前に演奏するんだから、下手なことはできない。第一、指揮者ヴォルフガングのキャリアが掛かっている。それにしても、日本ならばそのくらいの勤勉さは普通かもしれないけど、自由主義・個人主義が徹底しているこのドイツで、こんな団体が存在するとは考えてみたこともなかった。私の名前が呼ばれ、返事をして手を上げると、ヴォルフガングがこちらを見てああ、君ねとニッコリ。日曜日のことは聞かれなかったので、後でコッソリとリストをチェックしてみたら、日曜日もちゃんと出席になっていた。ちゃんと覚えてるんだーーーーー、なんかうれしーーーー、けどちょっと身が引き締まる。ま、新しい参加者の中でアジア人は私一人だから、顔を覚えるのも難しくはないか。ちなみに、レギュラーのメンバーにはフィリピン人の女性が二人居る。同じくアジア出身ということでお互いに親近感が湧き、顔を合わせた瞬間からすぐにおしゃべりが始まった。もう既に、以前から知っている友人のような気がしている。
May 2, 2008
コメント(3)
日曜日の午後、13時から17時までぶっ通し4時間のコーラス練習。たまたま駅でOヴォーカルのメンバーと一緒になって、いろんな話を聞きながら練習場まで行った。Oヴォーカルは、コンサートの準備に入ると、決まって毎週の定期練習に加えて週末を使った集中練習をするらしい。半分以上が社会人で素人の集団、家庭を持っている人だってかなり多そう。それに、もともとの本拠地がこの町から20kmほど北に行ったところにある町で、メンバーにはその町の住人も多い。彼らは、練習となればわざわざ車を乗り合わせてやって来る。それなのに、週末の練習やコンサートハウスのステージを使った練習が、全部で10回くらい組まれている。たいしたもんだ。指揮者の真剣さがうかがえる。Oヴォーカルには、専属のヴォーカルトレーナーがついている。そのため、メンバーは毎月6ユーロ払っているらしい。ヴォーカルトレーナーが毎回練習と並行して、数人の小さなグループでボーカルトレーニングを行うが、この6ユーロを払っている人が受ける権利がある、ということらしい。月6ユーロなら安いかも。電車の乗り継ぎの都合で、開始時間から10分くらい遅れて到着した。いつものことで、どうせまだ始まっていないだろうとたかをくくっていたら、指揮者のヴォルフガングがすでにウォーミングアップを始めていた。まったくこういう時に限って・・・。10分の休憩が一度あっただけで、4時間ほとんどぶっ通しの練習だった。今日の練習は、あまり大きくない部屋で行われた。練習の最後の方では曲のクライマックス部分を練習したが、さすがシンフォニーのクライマックスだけあって、ドラマティックに盛り上がる。ヴォルフガングがオケ部をグランドピアノでガンガン演奏し、60人からの人間がffで歌うため、いい加減耳がおかしくなりそうだった。練習が終わって外に出ると、ディスコから出てきた時のように、頭がいっぱいで音がこもっているような感覚。頭は痛いし、バランス感覚まで少しおかしくなったようで、体がふらついて気持ち悪かった。それでも、声がかれていない!以前は、1時間弱メッセの練習をしただけで声がかれていたのに。発声法が少しは身についてきているのかな。
April 27, 2008
コメント(3)
前日のRコーラスの練習で、指揮者のぺトラがもう一度アナウンスしたので、Rコーラスからの参加者が先週よりも多かった(ソプラノ5人、アルト3人、テノール1人、バス3人)ぺトラ自身も今週は来ていた。やはりどこのコーラスもそうだけど、男声、特にテノールが少ない。ソプラノの次に目立つメロディが多いパートだけに、バスの半分くらいの人数しかいないのはとても残念。どこのコーラスのWEBサイトを見てもたいてい、「特にテノール大歓迎」の文字がある。PolowetzerTaenzeで、一つ目のAllegroの部分から練習に入った。一番高い音、ラ♯を含んでいる部分だ。先週は、喉の調子が良くって、いきなりポンッと出てしまったんだけど、今週は喉の調子が悪い。月曜日くらいから喉に違和感があって、食べ物を飲み込むと引っ掛かる感じ。本当は歌っちゃいけないんだろうなあ、ポリープなんかできいませんように、とビクビクしながら、それでも練習にはウキウキしながら出かけてしまう。日曜日くらいから花粉症が始まったらしくて、喉がガラガラしている感じ。それでも犬の散歩から帰ってくると鼻がムズムズする、目が痒い、っていう程度なので、薬も飲んでいないし、去年とはまったく比べものにならないくらい楽。気休めのつもりだったんだけど、2月から毎日飲んでいる甜茶が、本当に効いているんだろうか??ちょっと信じられないんだけど。調子が悪かったのは私だけではないらしく、一番高い音の部分の音が皆バラバラ、私の耳にも「ちょっと低いなあ」と分かるような音だった。指揮者のヴォルフガングが思わず噴出して、ソプラノ以外のパートを座らせた。ソプラノ集中レッスン。立ったままで、膝を少し落とし上半身をかがめた状態から伸び上がりながら、片方の手を頭の後ろからボールを投げるように前方に勢いをつけて放り出す。この動作をしながら声を出す。さっきよりはましになったけど、いまいち音が届かない。少しかすれているような感じがする。今日はダメかも、と、少しあきらめの境地ソプラノ全体でもまだ音がバラバラで、出てない人は全然出てない。椅子に腰掛けて上半身を前方に倒し、頭を下げる。脱力して頭と首を完全にぶら下げるような感じで。1オクターブ低いラ♯を出し、立ち上がりながら1オクターブ上げていく。出た!ヴォルフガングは、音を正確に出させるために、強弱をつけさせるために、ffで入る出だしを揃えるために、練習中によく体を使わせる。足を踏み込んだり、腕を揺らしたり、ボールを投げるように手を放り出したり、手を頭の後ろから頭頂部を通って顔の前方に滑らかに動かしたり。市民大学の講師、アネッテも体を使いながらの呼吸や発声を指導してくれることを思いながら、声って体を使って出すものなんだ、と、つくづく納得した。どこの筋肉を使っているのか、まったく意識できないけれど、とにかく上半身、特に肩から上が脱力した状態でないと声が出ない、というのは身をもって感じられるようになってきた。女声パートだけを歌わせた時に、ヴォルフガングが言ったこと。週末にさ、ベルリンフィルの演奏を聴きに行ったんだ。コーラスも共演していてね。ベルリンフィルのコーラスは、現在世界中でもっとも実力のあるコーラスの一つと言えるんだけど、やっぱり素晴らしかったよ。アルトは母のように包容力の感じられる温かい声で、ソプラノは娘のように若々しく軽やかで明るく。そんなつもりでいってみよう!!なるほど、アルトはお母さんで、ソプラノは娘か。コンサートが延期され、6月の第一土曜日になった。今後の練習プランが配られた。レギュラーの練習以外にも、いくつも練習が設定されている。さすが、本気の団体だわ。スケジュール帳に書き込みながら、ワクワクしてきた。今週日曜日の午後、また練習がある。楽しみ
April 24, 2008
コメント(0)
今学期、第一回目の練習。20時ちょうどくらいに練習する講堂に入って行ったら、まだ10人もいなくて、しかもその半分くらいが新しい顔だった。新しい人が必ず残るわけではないけれど、毎回毎回新しい人が入ってくることに驚きを覚える。ウォーミングアップをしているうちに、いつものメンバーが徐々に揃い出し、歌の練習を始める頃には人数は3倍以上に膨れ上がっていた。階段状になっている講堂の中央列だけを使う。女声は前2列を使ってアルト、メゾソプラノ、ソプラノとパートごとに固まって座る。いつもはいくつか隙間があるんだけど、ぎゅうぎゅう詰め、席を一つも空けずに詰め合って座った。こんなに一杯になったの、もしかしたら初めてかもしれない。私の隣には、新しい顔の女の子が座った。年はたぶん20歳くらい、学生だと思う。彼女のお父さんもかつてこのコーラスで歌っていたことがあって、聞いたことがある、歌えないけど、と話してくれた。父娘2代が同じコーラスで歌うっていいな。
April 23, 2008
コメント(2)
結局、というか、やっぱり参加してしまった、Oヴォーカルの練習。通常のメンバーだけで70人からの大所帯で、Rコーラスからの参加は結局7人だけだった。時間になってもなかなか始まらないし、大体指揮者らしい人物が見当たらない。椅子に座ったまま、同じくRコーラスから参加のポリーナとポツリポツリしゃべっていた。こういう時間が一番嫌いなのよね。そのうち、一人の女性がFluegelの前に立って、体を動かし始めた。普通、指揮者ってものすごい存在感を醸し出して、注目を一身に集めるものだけど、この人は全然そういう感じではなくて、「指揮者が来ないからとりあえず自主的にウォーミングアップでもしましょうか」という雰囲気だった。と、思っていたら、この人はどうもこのコーラス専属のヴォーカルトレーナーであるらしい。何でもない顔をしながら、体を使ったり、色んな母音・子音を入れて、かなり高音域まで、次から次へと発声練習の指示や注意を出してくれた。今思うと、この発声練習がすごく良かったんだと思う。発声練習をしていると、一人の若い男の人が、荷物を大量に抱えて、大慌てっという感じで部屋に走りこんで来た。Tシャツにジーンズ姿で、年齢はせいぜい30歳くらい。一気に中央にあるFluegelの向こう側まで賭けて行き、Fluegelの上にドサッと荷物を置いて、持ってきた譜面の束を広げたりしているので、指揮者だと分かった。発声練習が終わると、指揮者から私たちのコーラスが簡単に紹介されたり、音符や練習用のCDが配られたりして、ようやく歌の練習に入った。練習したのは、BorodinのPolowetzer TaenzeとScriabinのSymphony No.1。Oヴォーカルは既に何度か練習をしているようで、音取りも何もなしにいきなり歌った。幸い、聞いたことのある曲だったし、ソプラノなのでメロディはあまり難しくない。しかしクラッシックはホント、音域が高い。PolowetzerTaenzeなんて、シで始まって次の音がファ♯。ま、モーツァルトのメッセは出だしがファとかソだったけど。他のパートの練習を聞きながら、ざっと音符を眺めていると、一箇所で目が止まった。え、この音、やたらと高いんだけど・・・。ラに♯までついてる。う、そーーーーーーーーこれはちょっと、、、ムリだろう、やっぱり。大体ラだってまともに出たことないのに、、、。でも、この間アネッテにはその上のドまでちゃんと出てたって言われたんだよな、、、。ま、これだけ大勢居れば、一人くらい出なくってもバレるわけじゃないし。指揮者の彼はピアノが相当弾けるみたいで、コーラスの出だし直前のオーケストラの部分をダダダダン♪と弾いて、合図をくれる。その弾き方が即興みたいでとてもカッコイイ。指導もなんだかすごく情熱的で、出だしが遅れたり音がきれいでなかったりすると、容赦なく指摘され、やり直しになる。その言い方が、単刀直入というか、まったく遠慮しないというか、歯に衣を着せないズケズケとした言い草で、かなり笑える。彼のfrechな言い草がとにかく面白くって、ポリーナと顔を見合わせてはウケていた。とにかくエネルギーに満ちていて、良いとか悪いとかの感情をダイレクトにぶつけて来る感じ。指揮者がこうだと、最初の内は呆気に取られるんだけど、気がつくと相手のペースに引き込まれ、全神経を集中して要求に答えようと頑張っている。それが気持ち良くって、得られる充実も大きい。そして問題のやたらと音が高い箇所。覚悟を決めて思い切って出してみたら、意外とあっさり出ちゃった自分でも本当に驚いた。普段はファだって低めにならないようにきれいに出そうとすると気を使うっていうのに。その後は、ファがすごく低い音に感じられて、妙な感覚だった。家に帰った後でインターネットで調べてみたら、この団体、ものすごく色んなことに挑戦していて、かなり面白そう。歌の練習もかなり本格的にやっているようだ。練習と平行して数人単位でヴォーカルトレーニングをしているという。なんとまあうらやましいこと。この団体は、もともとは指揮者自身が学校時代に設立した学校オーケストラで、どんどん拡大されてきた。現在ではオーケストラ、コーラス、様々な楽器や声楽のソリストも抱えたものすごい大所帯だ。さらにこの指揮者、今年の1月まで私が住んでいる町の音楽監督をやっていたということに気づいた。1月に指揮者が退くので送別コンサートがあり、その告示を新聞で読んだ。才能に恵まれ、若くてエネルギッシュでアイディアの豊富な指揮者という紹介文に加えて、彼の写真がとても素敵だったので、絶対にコンサートに行きたいと思ったんだけど、結局行けなくって、すごく悔しい思いをしたんだった。今回この指揮者の元で歌えることになって、素直にうれしい。来週の練習がすごく楽しみ。
April 17, 2008
コメント(0)
自主参加の練習2回目。参加者は先週よりもさらに少なめ。指揮者のぺトラは、今すごく忙しいけど、メンバーの希望が強かったから練習することにしたのにっとちょっとキレ気味。先週練習した2曲と、去年のコンサートでも歌った曲を確認のためにサラッと流した。練習の途中で、ぺトラから他のコーラスに関してのアナウンスがあった。Oというオーケストラとコーラスを抱える団体があって、そこが5月の終わりに市のコンサートハウスで、シンフォニーコンサートをする。メンバーの一人がその指揮者と知り合いということもあり、お声が掛かった。コーラスを150人くらいでボリュームを出したいということらしい。そんなことしている時間も余裕も本当はないんだけど、コンサートハウスで、オーケストラと一緒に歌うなんて、2度とは来ないチャンスかもしれない、、、。本番まで約1ヶ月、通常の練習は週一だから、せいぜい4回だ。どうしよう、、、っていうか、気持ちはほとんど固まっているんだけど、そんなことしていていいのかと、良心の呵責を感じる。
April 17, 2008
コメント(0)
Rコーラスは、一応大学のサークルのようなコーラスなので、休暇中は基本的に練習をしない。しかし、メンバーには社会人も多いし、学生だって休暇だからといってみんながみんな居ないわけでもない。だから、学校が休暇になる時は練習もお休みになるけど、それ以外の時は、メンバーの希望を聞いてから、自由参加の練習をすることが多い。男声と女声に分かれて、男声のみ/女声のみの歌の練習をする唯一のチャンスでもある。今週と来週の練習は、自由参加の練習の日だった。2週間ぶりの練習で、うきうきしながら練習場である講堂へ着いたら、あらら、今回は人数が少ないね。いつもの開始時間である20時に居たのは、ソプラノ4人、メゾソプラノ2人、アルト4人、テノール1人にバスが3人。しかも指揮者のぺトラはメンバーの一人と話し込んでいて、さあ練習を始めようという意気込みがまったく見られなかった。私たちは仕方なく、ダラーっと椅子に座ってお互いに近況などを話し合いながら、チラチラと指揮者の方を見ていた。こういう意味のない時間が一番嫌いやるならやる、やらないならやらないで、はっきりして欲しいと思う。そのうち一人がぺトラに向かって、ねえ、(こんなことしてるなら)今日はもう練習止めてさ、これから飲みに行かない?と言い出す。私は飲みに行く気はないけれど、そうだそうだ、もっと言ってやれ!と思う(←気が弱すぎ)さすがにぺトラも苦笑しながら飲みに行く前に、まずは一仕事しなくっちゃと答えて、ようやくウォーミングアップに入った。ウォーミングアップに入ってからもバラバラと人が集まりだして、最終的に何とか歌える人数になった。それでも男声が少なかったので、男女別の練習ではなく、いつも通りの練習になった。最近やっていなかった曲を2曲、音取りからはじめて、一通り歌えるところまで練習した。1曲は、これまで何度か練習用のCDに入っていたので、聞いたことがあり、是非歌ってみたいと思っていた曲だった。ソプラノのメロディがきれいで、しかも高すぎない高音が適度に入っている。歌っていて楽しいと思える余裕のある曲っていうのかな。音取りで気を抜いていたせいか、いつもよりも声が楽に出て、それもいつもよりも響いて伸びているような感覚があって、すごく気分がよかった。喉に力を入れない発声ってこんな感じ?それにどちらもハーモニーがとてもきれいな曲で、練習後の(自己)満足度が高かったな
April 9, 2008
コメント(0)
Rコーラスは、とある国の民俗唱歌を歌うコーラス。70年ほど前に、大学教授によって創設され、創設者が自ら耳で集めてきた民族唱歌を、土地の人に聞きながらテキストを書きとめ、コーラスに編成しなおした曲がほとんど。大学のサークルみたいなコーラスで、プローベに毎回参加することだけを入会条件にしている。参加が自由だから、ゼメスターごとにメンバー、特に学生が出たり入ったりする。その一方で、学生時代から中断していた時期もあったけど20年、30年もコーラスに参加しているという古株が何人もいたりする。下は20代前半の大学生から上は年金生活者まで、大学の専攻も職業も年代も、ものすごく多様なメンバーが、とにかく一緒に歌うことを楽しみにしている、とってもオープンなコーラスだ。ほとんどの曲の録音があるので、毎回それを練習用CDとしてコピーしてもらえる。テキストを暗記する時にも、新しい曲の構成やメロディを覚える時にも、このCDの存在は大きい。家でも歌い時に歌えるので、毎回コピーがもらえのが楽しみ。このコーラスの曲には、ソロ部分がある曲も多い。ソロ曲の時、他のメンバーは伴奏に回る。1時間以上あるコンサートで、このソロ曲は大切なお休みでもある。メンバーの中から選ばれるので、ソロを歌う人たちだって、声楽なんてやったことのない人ばかりなんだけど、皆やっぱりいい声を持っているし、声量もある。毎回、うっとりと聞きながら、良いなあと思っている私。でも私には絶対無理だわ。一人で声を出すなんて、想像しただけで音感がことごとくぶっ飛びそうだし、窒息しそうだし。
April 8, 2008
コメント(0)
私が常時参加しているコーラスは二つ。ひとつは、S村の教会コーラスで、もうひとつは、Rコーラスそれに、K町の教会コーラスは、大きめのメッセを歌う時だけ(まだ2回だけど)参加させてもらっている。
April 8, 2008
コメント(0)
全74件 (74件中 51-74件目)