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楽器屋さんにガイゲを持ち込んだところ、そこのオッチャンを大興奮させてしまった午後。あとはなんだっけな。ああそうだ、指板とネックの接着部分。ここがね、オットが力技で鋸で切り離して塗装が終わってから接着し直したもので、その外科手術の跡が残っている。本人も気にしているので触れないようにしてるんですけどねここもオッチャン、見た瞬間絶句してましたねさらに弦。もちろん、キットに付いていた弦。だって、弦も購入しようと思っていたし。スチールむき出しの弦っていうのは有り得ないと。E線は基本的に処理をしていないむき出しだけど、他の線はアルミニウムとかで表面処理をしているモノなんだとか。でもね。最後に色んな弦を見せてくれたんだけど、スチール弦ならせめてこのレベルというのを開けて見たらば、あれ、この弦もスチールむき出しだとのことでした。おい。で、ブランドをいくつか見せてくれたんだけど、いくら粗悪品と言っても取りあえず今の弦も音が出るみたいだし、そんなに高くないスチール弦に付け替えるのが意味があるのかどうか疑問に残るので、このまま2ヶ月とか半年とか弾いてみたらどうですか、と。それで満足いかなくなったらそれからだって替えられますからねと。オッチャンはきっと、すぐに嫌になって辞めてしまうか、物足りなくなって新しいガイゲを買いたくなるかのどっちか、だから一番安いスチール弦(といっても40ユーロ)に張り替える意味なしと踏んでいるのでしょう。ちなみに、うちには40ユーロくらいからの弦しか置いてません。最低でもそのくらいモノじゃないと質が良くないですから。だそうで。しかし、最低でもこの辺り、あるいはもう少しイイのならばコレっていういくつかのブランドを教えてくれたので、オッチャンに叱られに行かずとも、ネットでも注文できちゃいます。ああ、嫌な客。もう興奮状態でほとんど私の話なんかに耳を貸してくれないオッチャンでしたが、ガイゲなんて触ったこともなかったから、どれだけ続くか分からないし、とりあえず鳴らしてみたかったんですよ、ほらガイゲって高いし。と言ってみたらば、うちで取り扱ってるガイゲは300ユーロからですよ?高くないでしょっ??初心者だからこそ、ちゃんとした楽器じゃないとダメなんですよって指が痛くなったら楽しくないから続くわけがないじゃないですか。いちいち調弦に時間が掛かっていたら面倒になって弾かなくなるでしょ。そうじゃなくて、楽に弾けて、ちゃんとした音が出るから、楽しいからこそ続くんです。と、力説されてしまった。分かります。よく分かりますとも。それにしても、ガイゲってある程度経済的に余裕のある、しかも音楽教育にお金をかけることを選択する家庭の子女(←ドイツで言うならば、親が大卒の家庭という感じですね)の楽器なんだなあ、とシミジミ思い知らされましたよ。ちなみに、こんな楽器音なんて出ないんじゃないの?と言いつつ手に取ってスッと一瞬だけ弦を弾いてみて、「あ、ちゃんと音が出る!」と驚いていらっさいました。(`・∀・´)エッヘン!!最初は、最低限コレとコレは直さないと息巻いていたオッチャン。勢いに押されてガイゲ職人に出す話にまとめられてしまったらどうしようと内心焦っていたのだけれど、、、最後の方は、かなりトーンダウンして、直して意味があるかどうか分からないし、もう取りあえずコレで弾いてごらん、改良はあとからいくらでもできるから、というスタンスになっていました。お買い上げは結局、肩当てのみ(しかもやっすいヤツ)我ながら、ホントに嫌な客だなあ~他の売り子さんが、オッチャンにまくし立てられているのを心底気の毒そうな顔をして見ていたのが印象的でした。オッチャンのあまりの言い草に、私はもうどうしようもなくって、始終ケラケラ笑っていたんだけど、今思うとあれは失礼だったかなあ。さすがに直後はかなり凹みましたけど、一日経って振り返ってみると、色々とガイゲのことをお勉強できて面白かったです。しかも、今思い出すと笑えます。冷静になって指摘された点を振り返ってみると、弦はどうせいずれは交換しなければならない。テールピースだって交換できる。駒も交換・調整可能。ネックは調整すればいい。塗装が悪いのは、素人が廉価品を購入して塗装したせいよ♪ヤル気さえあれば塗りなおしできますぜ。弓だってもともとキットのオマケみたいなモノなんだし、少しイイものを買うことができる。つまり、このキットのどうにもならない欠点というのは、使われている木材の質が低いことだけのようです(爆)じゃあ、ちゃんと音が出る時点で合格なんじゃないの??すみません、根がひねくれ者なモノできちんとした楽器だけを自信を持って販売している楽器屋さんだからこそ、あんなに怒ったんだってことも分かっています。しかも、どうせならうちで楽器買ってくれって思っただろうし。正直にぶちまけてくれたし、何とかしようと職人さんまで電話してくれたし、確かにこっちのあんまり話は聞いてくれなかったけれど、それでも色々説明させちゃったし、だからちょっと申し訳ないくらい。でも試しに弾いてみるくらいの事はしてから言って欲しい気もする。今思うと、最初から正直に組み立てキットのガイゲをオットが塗装して私が組み立てました、と話せば良かったんですね、きっと。オッチャンは、完成品として売られたガイゲだと思ったからこそ、あんなに怒ったんだと思う。オッチャンの勢いに圧倒されて言い出せなかったんです。ごめんなさい、オッチャン。ガイゲを続ける自信がついて、ちゃんとした楽器を買うことになったら、オッチャンのところでお世話になりたいと思います。初心者も安心のバイオリン入門セット10点!バイオリン Hallstatt(ハルシュタット)
January 4, 2011
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あー気がついたらもう1月も20日が過ぎて、最終コーナをまわった感が。年明けてからというもの、ちょっと忙しくしています。久しぶりにログインしてみたら、こんなブログのそんな状態でも日々覗きに来てくださる方がいらっしゃるということに、かなりの驚きを感じつつ、ありがたいことだと感激しています。今現在、追い込みっていうか、追い込まれ。自業自得なんですが。2月末まではそんな状態だと思います。書きなぐっておいて公開していなかった記事を今さらながら公開。だから日付が変なんです。♪♪♪♪♪行きました、楽器屋さん。もうケースを開けた瞬間からお店の人(以下、オッチャン)が大騒ぎなんだコレは、信じられない、こんなモノを売るなんて、ヒドイ、ヒド過ぎる、いくら何でもこれはないだろう。彼が真っ先に噛み付いた点が、駒が高すぎて弦と指板の間隔があき過ぎ、ネックも高すぎるから調整しなきゃダメ、コレじゃ指が痛くなると駒の上部が厚すぎる、鋸でぶった切っただけで処理も何もしてないじゃないかでした。すとんさんがコメント欄で指摘して下さったことを、真っ先にまくし立てられてしまいました。それをハイハイと聞きながら、さすがすとんさん、すごい!と感心していた私。せっかく指摘していただいたんだから、直してから行けって話いやね、駒は自分で改良する自信が無かったので、新しい駒買った方がイイかなって思ったんですけどね。それからネックの部分も、駒と弦を換える時にいじってみようと。アジャスターがE線にだけしか付いていないを見て、アジャスターがすべての弦に付いているテールピースに替えた方がいいですよ初心者がいちいちペグを回して調弦するのなんて、大変でしょと。アジャスターを買い足すよりも、セットになっているテールピースの一番安いのを買う方がお得とのこと。そして何とこのオッチャン、店のパートナー的存在のガイゲ職人に電話までしてくれました電話口でものすごい豊かな罵倒言葉のボキャブラリーを披露しながら私のガイゲの状態を説明し、アジャスターが4つついたテールピースに交換して、駒を交換して、ネックの調整をして、それでいくらでできますか?と聞いてくれました。すると、マイスターも開口一番でそんなのやる意味あるの?と言ったそうですさあ、気になるお値段は、、、、ざっと見積もって 80ユーロ!キットより高いってのでもコレ、かなり良心的なお値段だと思います。オッチャンが電話する前に言っていたとおり、フェアな値段で引き受けてくれる職人さんみたい。ちなみにオッチャンの話では、この職人さん話を聞いてくれる人で、50ユーロしか無いからこれでやって下さいとお願いすることもできる(もちろん、それに見合った分だけ手を加えてくれる)と思うとのこと。今は頼むことは全く考えてないけど、信頼できそうな職人さんを紹介してもらえたことはめっけもんだった。駒やテールピースは在庫がないので、どうせ今月中に一度は発注するので、希望があれば発注しておきますよということで、カタログを見せてくれたオッチャン。お金をつぎ込もうと思えばいくらでも高いものはあるけどねと言いながら、いちいち一番安いモノを教えてくれた駒自体はね、そんなに高くないんですよ。職人さんに調整してもらうのにお金が掛かるわけですね。あ、駒って、自分では調整しないものなんですか?と思わず声を上げてしまったらもう、コイツどうにかしてっていう呆れ顔でそりゃあ、出来るか出来ないかって言えば出来ますよ。でもね、駒とテールピースとネックと、バランスが大切なんです。それを素人がやって調整できるかって言ったら、そりゃあ難しいですよ。だから訓練を積んだ職人さんがいるんでしょ。だからガイゲ職人の工賃って時間で300ユーロとかするんですよ。うわー、ガイゲ職人ってそんなに高いんだあま、その手の職人の工賃なんて、人それぞれですからね。すごい人はそのくらい取るかもしれないけど、これが平均値だとは想像できないし、平均値で話をすること自体に多分あんまり意味がないんだろうな。それにしてもさあ、相手は初心者なんだから、その態度はどうなの?ま、将来の客でもないと判断されたんだろうな小さいながらも日本の超有名な奏者も通っていたことのある音大のある町ですからね。ガイゲの仕上げについて次々とダメ出しをした後は、本体の木の質を見て、コレは酷い質だと憤慨しておられました。何でも木目の間隔が広過ぎなんだとか。十分に乾燥させていない木材というのはまだ木目が開いているようです。ガイゲにする木材は最低でも5年は置いて乾燥させなければならないのに、この木材はまず間違い無く長期間の乾燥なんてさせてないですよ。えええ、してないでしょうねえ。材も、一番安いトウヒかなんかでしょうね。ええええ、まあ、そうでしょうねえ。そしてオッチャンの興奮はまだまだ続くヴァイオリンにオルゴールが付いた?等身大のヴァイオリン!オルゴールも聴けて実際にヴァイオリン演奏もできます!
January 4, 2011
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ドイツではお正月三ヶ日なんていう概念がないので、1月2日からは通常営業。もっとも、接客業を除いて多くの職場は三賢者の祝日(1月6日)まで休暇を取るのが普通なので、そういう意味で日本と大きな違いはないですが。しかし、休暇を取っておいて別の機会に使いたい私は、今週からさっそく出勤。休暇中は調子よくコレでもかと更新し続けていたくせに、仕事が始まった途端に音沙汰がなくなるという体たらくです。♪♪♪♪♪憧れのガイゲを入手してからという物、毎日一度は調弦し、10分でも弾くようにしている。調弦するのが難しくて、最初はやたらと時間が掛かった。それでも毎日やっていると、さすがに少しずつ時間が短縮されている。それから弓に松脂をつけて、ガイゲを構えて。ガイゲを構えるのも、最初の数日間は違和感だらけ。肩当てが無いから難しいのか、それとも根本的に間違っているのか、タオルで代用しているけれど、その厚さが適当なのかどうなのかもよく分からない。それでも、毎日構えているうちに少しずつ慣れてきた感がある。根本的に間違っていたらそれに慣れてしまわない方がいいんだろうけど。私、首は短い方だと思うんだけど、肩当て必要なんだろうか(爆)これは、今週中にでも大学町の楽器屋さんで検証する予定。実際に弾いている時間は、本当に毎日15分、長くても30分くらいしか構えていない。腕が重たくって、長時間続けることができない。腕って重いんだよな~。弾いているのはごく簡単に、1.開放弦を鳴らす を すべての弦で数回ずつ。2.それぞれの弦を開放弦をドとして第1ポジションで音階を弾く。ソの音は一つ上の弦を鳴らすことで音程を確認する。自分の音程の曖昧さがよく分かって、これがなかなか楽しい(爆そんな調子で、1オクターブ上がって下がってみる。昨日までは、どうしても小指で押さえられなくって4の指を使わずに弾いていた。夕べたまたま見つけたサイトの写真入りの説明を読んでいて、左手の持ち方が全く間違っていたことが判明。説明通りに持ってみたら、ちゃんと小指でも押さえられた。3.簡単な曲を弾く。キラキラ星とか、ヴァイオリンキットの説明書の最後に載っている、ヴィヴァルディの四季から春の一部とか、オットがプレゼントしてくれた子供向け教本の中の短い練習曲とか。弾いていて不思議なのは、音が出る時と出ない時があること開放弦ならば問題なく音が出るのに、音階を作ると音が出ないことがある。出ないことが多いのは3の指で押さえている時が一番多く、次が2の指。もっとも4の指はほとんど練習していないけど、使っていれば4の指が一番出ないはず。こう書くと、単に押さえ方が悪いように見えるけど、同じ音でもアップの時は全然出なくて、ダウンの時は出たりする。かすれたキィキィする音が出ている時は、意識して弓を弦に軽く押し付けるようにするとしっかりと音が出たりするので、左の指に意識を集中するあまり、ボウイングがぶれているのか。音の出やすさで言うと、高い方の弦は出にくく、低い方は出やすいみたい。教本の練習曲はほとんどすべてA線とE線だけで弾ける曲ばかりなんだけど、低い方の弦の方がはるかに音が出やすい。ムキになってやっていても音が出なくって、いい加減に嫌になって押さえている指の力を抜くとスッと何事も無かったように音が出たりもする。力を使わずにほとんど指を乗せているだけなのに、いきなりキレイに音が出たりして驚かされる。構え方、弦の押さえ方、ボウイング、すべてのバランスが上手く取れて初めて正確な音程のキレイな音が出るということなのだろう。ガイゲって、想像していたよりもかなり面白いかも別にプロとか目指すわけではなく、ただ趣味で弾くだけなら簡単そうじゃんって実は思ってました、ごめんなさい。知ってるようで知らない バイオリンおもしろ雑学事典 奥田佳道 監修/著 [楽譜]
January 2, 2011
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ようやくガイゲのケースが配達されてきた。クリスマスにプレゼントしてもらってすぐに注文したのが、今日届いた。実は今日まで私のガイゲは、日本から発送されてきた時のダンボール箱に入れられていましたヒドイ扱いですね~早めに用意しておいても良かったのだけど、いくら自分で希望したからといって、まだ貰っていないプレゼントの収納ケースを用意しておくことに、なぜか何となく抵抗があった。さよなら ダンボールハウス 買ったのは、eBayで見つけた14.90ユーロのケース。ガイゲはこれからお金が掛かりそうなので、ケースはできるだけ安いものが欲しかった。ざっとネットで探した中で、コレが一番安かった。そんなに安いってどうなの? と思わないことも無かったけれど、モノはしっかりしているみたい。軽いし、リュックサックのように背中に担ぐためのバンドも付いている。今日からここがあなたのお部屋ですああ、なんか、ケースに収まっていると、普通に楽器に見える~それにしても、頭の上がだいぶ余ってるね。そういえば、届いてから一度測ってみたらギリギリ4/4の長さだったっけ。いや、でもこれ以上長かったら一つ目が押さえるのが大変だし。と思ったら、この上の部分には肩当ても入れられるようになってるんですね。 次は肩当て、買わなくっちゃ。当店一番人気!【即納可能】脚が折りたためるバイオリン肩当て: 3/4・4/4用
December 29, 2010
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新年早々、日付が後戻りしたりして混乱の様を呈していますが、日付を手直しするのも面倒なので、年内に下書きしてあった記事をアップしていきます。まあいつものことですから♪♪♪♪♪夕べ、遅い時間になって、さすがに弓を使う訳にもいかなかったので、オットが楽器と一緒にプレゼントしてくれた子供向けの教本のページをパラパラめくり、練習曲を目で追っていた。面白いことに、どの曲も、学校で歌ったり演奏したりしたことのある知っている曲ばかりさらに、最初の教本の練習曲は、A線とE線しか使わないものばかり。簡単に練習できるようになってるんだな~と、そこで目が釘付けに。初っ端から#が3つもついている助けてっ ムリ、絶対にムリっていうか、最初っからこんな楽譜、読めない、読みたくないっとしばらくおののいていて、ふと気がついた。あれ? そうか、ピアノと違って黒い鍵盤があるわけじゃないんだだから、どれだけ#や♭がついていても関係ないんだ基準する弦から弾き始めればいいだけ。何だかもう、それだけで勝った気分一体どれだけ譜読みが嫌いなんだ、私?!すごい、ガイゲってなんか、別世界子供の頃にピアノを習わせてもらっていたので、楽器を弾くというとドの鍵盤を押せばドの音が出るというイメージしか無かった。歌っている時も、そんな風に音を出しているイメージがある。しかしガイゲでは、弦を自分の耳で、または機会の助けを借りて調律し、弦を押さえる左手の指の位置で音程の高さを調整しながら弾かなくてはならない。ここで問題になるのは、自分の耳がどれだけ正確に音程を聴くことができるかという点。Aから始めてド、レ、ミ、ファ、ソはEなので、ここで音階の間隔が当分になっているかどうかは確認できる。しかし、コレはあくまでもA線とE線が正しく調律されていることを前提としている。調律を実際に自分でやってみると、ほんの僅かに糸巻きを動かしただけでもビックリするくらいに音程が変わったりする。しかもこの糸巻きが滑り易くって、巻きあげても手を瞬間にズリッと戻ってしまったりして、調律の精度にどうも疑問が残る。ヴァイオリンの練習についてのサイトで、自分の弾いている音程を客観的に聴くためには、録音して聴いてみるのが一番イイとオススメしていた。少し前から、歌の方でも少しずつ録音して客観的に聴くようにした方がいいのかもしれないという思いが強まってきていたのも手伝って、簡単にきれいに録音できる器械の購買意欲が高まってきている。だって、ほら、いつの日か古い録音とか聞いてみて、「あーこんなにヘタだったんだ~」とか振り返ってみたいじゃないですか、人情として果たしてそんなに上達する日が来るかどうかはまた別問題どんなモノが良いのかサッパリ分からなくって、ぼんやり考えているという段階だけど。PCで管理・保存したいので、USBで接続して簡単にコピー出来るモノがイイ。音質は特にすごいものは望まないけど、そりゃあ悪いよりは良い方がイイ。というのも、愛用しているMP3プレイヤーにヴォイスレコーダー機能がついていて、自宅で歌を録音したことがあるんだけど、声が割れてしまってとても聞けたものでは無かった。何度も置く場所を変えて試してみて、最後には部屋の隅にプレイヤーを置いて反対の端で歌ったけど、やはり声が割れてしまった。20平米くらいの小さい部屋である上に、コンクリートでギプス仕上げの壁にフローリングもどきの床だから、反響が強すぎるのは仕方がないといえば仕方が無いのかもしれない。私の声でさえ割れてしまうのだから、ガイゲの音なんてもっとひどいことになるだろう。ざっとネットで探してみたところ、PCMレコーダーというのが、使い勝手が良さそう。いろんなメーカーから販売されていて選択肢もあるし、何よりも音質がイイらしい。こちらで手に入るモノの中から、財政も含めて現実的に検討すると、コレ↓か息を呑む徴高音質録音機オリンパス リニアPCMレコーダー LS-10コレ↓が良いかなと思っている。【送料無料】TASCAM(タスカム) ICレコーダーmicro SD・SDHC対応 リニアPCMレコーダーDR-08W今月はもうお買い物たくさんしちゃったから、次の給料日以降(来月末)かな~。こういうモノは日本の方が選択肢も多く、さらに最新のモデルがずっと安く手に入る。すごいぞニッポン今日の発見:ガイゲは自分で音を作らなければならない。メロディが頭に入ってさえいれば、何調だろうと関係なく適当な音から弾き始めることができる。
December 28, 2010
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塗装作業が終わり、晴れてプレゼントしてもらえた私のガイゲ。さっそく組み立てて音を出してみよう、、、、と思ったら、これがなかなか難しかった。何が難しいって、弦楽器の弦なんて一度も張ったことがない。ギターを独学で覚えようとしたことがあるのでギターは持っている。でも、弦を押さえる左手の指先の痛みに耐え切れず数週間で挫折ましたやガイゲを手に取ったこともじっくり観察したこともなかったので、要領が全く分からなかった。最初はもう、何をするにも恐る恐る、傷つけないようにビクビク。この2ヶ月ちかく何度もガイゲに触りいじってきたオットの方がよほど扱いに慣れている。オットに手伝ってもらいながら、タップリと時間を掛けて何とか弦を張った。さて次は調律。オットが一緒にプレゼントしてくれた小さくて簡単なクリップ式のチューナーの出番だ。【送料無料】鈴木バイオリン SVT-5 バイオリン用クリップチューナー スズキバイオリン・・・。で、これ、どうやって使うの?5年ほど前、ギターを衝動買いしていじってみた時には、とりあえず買ってみた教本の付録のCDを頼りに調律した。チューナーなんて見るのも触るのも初めてこのチューナー、電源のボタンしかないんですけど??つまり、電源だけ入れて弦を弾けば、勝手にどの弦かを判断してくれるという優れモノであるらしい。はずなんだけど、最初はどうも気が合わなくて、コミュニケーションがまったく図れず。弦を切ってしまいそうで恐くって少しずつ少しずつ巻き上げていたのが敗因だったらしい。要するに、チューナーがどの弦なのか把握してくれる許容範囲に取りあえず入らなければならない。本来の音のイメージがまったくなかったために、まずはEピアノの音を頼りに大体の音域までもっていった調律がこんなに大変なものだとは知らなかった。何が大変って、、、せっかく細心の注意を払って少しだけ巻き上げても、手を離した瞬間に糸巻きが滑って戻って来るんですけどー糸巻きは押し込みながら穴の中で止まるように回さなければならないのか。さらに長~い時間を掛けて何とか、まあこのくらいでO.K.じゃないの?レベルの精度まで調律して、さーて、いよいよドキドキの瞬間。初めて触るのに音が出るのか??見た目はまともな楽器に見えるけどガックリ来るようなガッカリな音が出たりして。すとんさんのミヤマさんはいい音が出るということだけど、楽器なんて心を込めて手作りしても一つ一つ出来が全く違うだろうところを、これは多分工場で職人でもない人の手で量産された製品だし。エイヤッと思い切って弾いてみると、これがなかなか丸みのある優しい音が出る。もっとも、他のガイゲの音をよく知らないので、比較のしようがなく、単なる第一印象だけど。これだけ労力を費やしてきれいに仕上げてもらったのに、どうしても好きになれない音だったらどうフォローすれば良いのだろうかと密かに心配もしていたけど、それも大丈夫。ちなみに、すとんさんは本体以外の部品や弓をきちんとした質のモノに替えている。特に駒と弦と弦を質の高いモノに替えていることで、音質が大きく向上していると思われる。私のガイゲは塗装以外はすべて付属品。駒も付属品を手を加えずにそのまま使っている。これらのモノは、これから真面目に練習して気持ちに余裕が出てきたら、少しずつ替えていくつもり。音質には関係ないけど、顎あてがどうもしっくりこなくて楽器の座りが悪い(そもそも正しく構えているのかどうかが今ひとつ分からない)し、今はタオルで代用しているけれど肩当ても欲しい。弦は消耗品ということなので、結構早い段階で次のモノを購入することになりそうな予感。大学街に出れば楽器屋さんがいくつかあるので、楽器を持ち込んで見てもらい色々と教えてもらえたらいいなと思っている。それが今から楽しみ♪今は忙しくってとても習いに行く時間が取れないけれど、春くらいから月1でもレッスンを受けられれば良いな。真面目に練習するにはやっぱり譜面台は必須だろう。譜面台があれば歌う時にも便利だから、以前から欲しいなとは思っていた。これも買ってしまいそうな気がする。ごく普通の折りたたみ譜面台だからこそ激安でどうぞ!超お買い得品! キョーリツ 譜面台(ケース付)
December 27, 2010
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どんな工程を辿ったのか、自分でやっていないのですとんさんほど詳しい記録を残すことは出来ないけど、ざっと挙げてみるとこんな感じ;◯指板の取り外しヤスリがけや塗装に入る前に、まず指板を取り外した。これはすとんさんも書いているとおり、強力な接着剤を使用しているらしく、きれいに外すことを諦めて、力技を使い鋸で切り離したとのこと◯表面の塗装を丁寧に落とす紙ヤスリで表面の塗装を丁寧に落とした。この時、縁の部分に接着剤がはみ出した部分があるとか、質の違う塗料が使われていたとかで、縁をきれいにすることにかなり苦労していた。職人魂に火がついてしまったらしく、「そんな細かいところ気にしないから良いよ」と声を掛けるのもはばかられるくらいにムキになって作業していた。◯塗装ガイゲ用のラックセットをインターネットで購入。水性の着色料と、3種類のLack(ニス?)、手入れ用のオイルが詰め合わせになったセット。まずは水性の着色用塗料を塗っては乾燥させ、また塗って、を繰り返すこと7~8回。着色料と言っても、これはうっすらと色のニュアンスがつくものでLackではないとのこと。着色が終わったらいよいよラックの塗装。ラックは3種類:最初のラックは無色で濃い目のラックで表面に厚めにのり、ベースとなる。二つ目は、色付きで、ガイゲの色がコレで決まるらしい。三つ目は、無色で光沢が出る仕上げ用。1層塗るごとに大体2日間乾燥させ、次の層を塗るということを繰り返すこと5~6回。最後のラックを塗装した後は、4週間かけて完全に乾燥させた。乾燥させて次の層を重ねる前に、紙やすりで表面を滑らかにしないと、塗装でできる表面の凸凹がどんどん大きくなっていくことに途中で気付き、そこからは次の塗装の前に表面を紙やすりで滑らかにする作業も加わったらしい。さらに色を塗るのも、最初は塗装用の筆や刷毛を使っていたが、それだと毛の跡が表面に残って凸凹になるということで、2層目からは木綿の薄い布に塗料を染み込ませて使っていた。◯仕上げ最後の塗装が終わり、4週間掛けて完全に乾燥させた後、手入れ用のオイルで表面を磨いて出来上がり。この手入れ用の液体は、オイルにごく微粒の研磨剤が入ったモノらしい。これもラックセットに入っていた。せっかくなので、記念撮影室内と屋外のコントラストが強すぎてAFだとフラッシュがもれなく付いてくる。フラッシュを使って撮影すると、色が赤っぽく写るので、色が分かるように、自然光だけで撮ってみた。糸巻きの辺りはコントラストで影になってしまったので、胴体の部分だけ。私だったら絶対に途中で忘れて投げ出してしまうであろう工程を、きっちりとこなしてくれたオットに感謝やっているうちに愛着も湧いて、なかなか楽しくなってきたみたいちなみにこのガイゲ用ラックセット、何と100ユーロもしたらしいSUZUKI スズキバイオリンキットよりもラックセットの方が高いんですけど~↑日本からの送料足して同じくらいとは言っても、着色料やラックはどれも小さな瓶だけど、まだ新たにもう一つのガイゲを塗装するくらいは十分残っている。これだけ重ね塗りしても、刷毛ではなくて布にタップリと染み込ませて塗装しても、使用する量は微々たるモノであるらしい。追記:オットの作業時間はおよそ20時間とのこと。マイスターではない若い職人の一般的な人件費を40ユーロ/hとすると、作業の人件費が800ユーロこれにキット購入費+日本からの送料、ラックセット購入費のすべてを合わせて、約1000ユーロ(107,000円 2010年12月30日時点)キットには弓や松脂も付いていたので、それを多少考慮して、、、↑ 現時点で楽天で購入できる一番安い弓は1540円(KC/バイオリン弓 VB-25 4/4用)、松脂は315円(GEWA(ゲバ)バイオリン松脂【メール便不可】)10万円くらい(ちょっとどんぶりすぎ?)そう考えると、馬鹿には出来ない。真面目に練習して、大切にします。さて、塗装が出来上がったそのガイゲ、さっそく他の部品も装着して音を出してみよう
December 26, 2010
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とうとう手に入れたずっとずっとあこがれていた楽器・・・Geige ガイゲ日本ではまったく縁の無かった雲の上の存在のような楽器であり、こちらへ来て初めて接点ができたので、「ヴァイオリン」よりもドイツ語の「ガイゲ」あるいは「ヴィオリーネ」の方がどうもしっくりくる。ドイツに来て、大学に通い始めて仲良くなった人が学生オケに参加していた。その人を通じて、同じ学部にもオケで演奏しているがたくさんいること、さらにこの小さな大学町にいくつものオケがあることを知り、とても驚いた。こちらではチケット販売のノルマなどはないが、自分が出演するコンサートには当然家族や友人知り合いも誘う。そんな風に誘われる機会も多く、知り合いが出演するオケのコンサートに友人たちと一緒にを聴きに行って、すっかり魅せられてしまった。大人になっても趣味で音楽を続けて、オケで演奏する。さらにそこで知り合った人達とアンサンブルを組んで小さな演奏会を開く。日本では残念ながら全く縁が無く、そんな中に身を置くこと自体想像したこともなかった世界が、当たり前のように日常生活に入ってきた。子供の頃にピアノ習わせてもらったけど、オケで演奏できる楽器を習っておけば良かった。中学や高校で吹奏楽部に入学しておけば良かった。最後まで悩んだ末に、やっぱり思いとどまってしまったことが今さらながら悔やまれる。K町のミサで小さなオケと共演したり、フルオケと共演するOコーラスに参加させてもらって、後ろからオケの演奏をじっくり観察する機会を得てから、オケで演奏する楽器への羨望はますます強くなった。でも、今からじゃもう遅すぎると思い込んでいた。そんな時に、背中を押してくれたのが、いつも楽しみに読ませていただいているブログ。数年前に声楽を習い始めて、その後フルートを衝動買いしたためにフルートも習い始め、さらに今年はヴァイオリンも習い始めたという、お仕事も相当忙しそうなのに音楽系の習い事にも全力投球のすとんさん。ガイゲっていうのはとにかくものすごく高い楽器であり、中古だから必ずしも安いという楽器ではない、という程度の認識しか無かったので、入手するなんてことは想像したことも無かった。例え安く手に入るとしても、そもそも知識のない人間が中古の楽器に手を出すだけの度胸も、ポーンと冒険してみるほどの経済力もない。ところが、すとんさんのブログで、世の中にはヴァイオリンキットなるものが販売されているということを知り、ヴァイオリンという楽器を勉強するために始められたというヴァイオリン製作日記を読むうちに、なんだかすっかりその気になってしまった。しかも「このキットのヴァイオリン。意外な事に、おもちゃではなく、ひとまず、楽器として扱ってもよさそうな感じがします(儲け物ですね)。」(すとんさん 2010年7月28日の記事より)とのこと。そうとなったらもうじっとしていられないとは言え、私自身は、木工なんて知識も経験もほとんどないし、自分で手をつけても上手くいかずに後悔するのが目に見えているので、まずはオットを口説き落としに掛かったクリスマスプレゼントにガイゲが欲しい。本気で始めるならそんなオモチャじゃなくて、安くても中古でもちゃんとした楽器を買うべきだ、と、最初は笑って相手にしてくれなかったオット。すとんさんの記事を読む前の私ならば、同じことを言ったに違いない。しかし、実際に組み立てて楽器として通用すると断言している人がいること、今はそのガイゲでレッスンを受けていて、先生に弾いてみてもらって、初心者の練習用としては合格点をもらったということをしつこく話して聞かせるうちに、いつしか興味を持ち始めてくれた。ようやくオットの了解を得て、このヴァイオリンキットをわざわざ日本から取り寄せ、オットに託したのは、秋も深まった頃だった。クリスマスに向けて、オットのガイゲ製作が始まったバイオリン組立キット ■簡単 バイオリン組立キット 4/4サイズちなみに、送料が勿体無くてドイツでも同じようなモノが販売されていないかと探してみたけど、夏から秋に掛けての時点では一番安いキットでも数百ユーロだった。現在では、アマゾンでもよく似た価格帯でキットがあるし、eBayでは1ユーロからのオークションで廉価のガイゲセット(ガイゲ、弓、ケース、譜面台)が販売されている。
December 26, 2010
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