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2月に開催いたしましたコスパワインの会が、思いのほか好評でしたので早速第2弾を開催いたします!まだまだコスパの高いワイン、面白いワインありますので、今回もそういったワインをセレクトさせて頂きます!会場:ワインバーヒラタ会費:5000円日時:3月23日月曜日、20時30分よりとなります。今回も、料理という感じではなくおつまみをお出しするといった程度となります(ただ、おつまみ美味しいですよ^^)。本数としましては、参加人数マイナス1本程度を考えております。もしよろしければ、是非是非ご参加ください!なお、ご参加頂けます場合は、急で恐縮なのですが、18日までにその旨ご連絡を、rieslinguntgruner☆gmail.com(☆を@にご変更ください)までお願いいたします。よろしくお願いいたします!にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2015年03月14日
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先日の記事で告知させて頂きました、コスパワインの会を無事開催することが出来ました。今まで、自宅で飲む、自分のワイン会で飲む、試飲会等で飲むと色々飲んできました中で、コスパが高いなと個人的に思う銘柄を6種類ほど飲むことが出来ました。あらためて飲んでみて、やはりどれも面白かったなと。それに、ご参加頂いた方々にも、色々リアクション頂けたのは良かったです。他にもまだまだ飲んで頂きたいワインはありますし、この会は今後もボチボチ続けて行きたいところです。自分ではまだ飲めていない、コスパが高いと評判のワインを飲む機会としてもいいですしね^^飲んだワインは以下の6種です。細かいメモを取っておりませんので、今回はここでのご紹介に留めたいと思います。1、リエッシュ クレマン・ダルザス・ブリュットスパークリングはフランス・アルザスのものです。ここのワインは、リースリングなど飲んで気に入っています。セパージュは、オーセロワ、シャルドネ、リースリング、ピノ・グリ。自然派という事でか、色は結構濃い目でツヤのある黄色。泡はかなり勢い強め。しかし、キメが細かく口当たりはきつくないのがいいところです。香りには蜜入りリンゴや軽いハチミツ感といったものがたっぷり。そこにシナモンなど若干のスパイシーさや酵母っぽさが加わるといった印象。味わいは、ミディアムボディに柔らかく温かみのある果実味のアタックがあり、その後明るい酸と旨みがすっと前に出てくるといった感じ。非常にバランスがよく、誰が飲んでも楽しめるタイプなのではないかと思います。2680円しますがその価値はアリ。2、井筒ワイン 果報シャルドネ続いては日本。やはり、日本ワインマスターとしては、日本ワインは割高というイメージを何とか払拭したいという思いがありますので^^色は薄い黄色。香りは、最初閉じ気味で酵母っぽさが強いですが、徐々に開いてミカンや少々のカボスっぽさ等柑橘のニュアンスがよく出ます。その他、やはり酵母感はありますし、ベッコウアメやミネラルも感じました。味わいでは、やはりミネラル感強め。ミディアムライトで、まったりした質感に、しっかりした果実味と乳酸系の酸が入ります。流石の出来です。ただ、このシリーズは赤もいいので、次回は手に入れたいところ。1314円という価格は日本ワインが新たなステージに入ってることを強く感じさせてくれます。3、イル・ヴェイ コッリ・ピアチェンティー二・ピノ・グリージョ2013今回はイタリアンのシェフがご参加くださったので、イタリアはちょっと変化球です。自然派の、皮ごと醸したピノ・グリージョになります。色はオレンジというかピンクというか。白ワインとは言えない色合いです。香りにも、アセロラや軽いさくらんぼっぽさといった小さな赤いフルーツ感があります。その他、色合いに似合った金木犀の花のような雰囲気や洋ナシっぽさも。味わいは、この手の作りにしてはタンニン等は感じず、穏やかな果実味を軸に、控え目ながらシュッとした酸が加わり、クリアーな質感のボディと相まってすっきりしたものとなっています。シェフとは、食事との相性は結構万能かも、なんて話になりました。話題を提供してくれるワインです。価格は、写真のお店で1760円。4、キンタ・ダ・アヴェレーダ シャランバ・ドウロ2012続いては、個人的にコスパといえばこれ!というポルトガルの赤です。セパージュはトウリガナシオナル、トウリガフランセーザ、ティンタ・バロッカ、ティンタ・ロリス。色は濃いガーネット。赤さは感じられ、少々熟成してきているのかなと。香りは、開けたてはスパイシーさや土っぽさが目立つばかりでしたが、時間と共にブラックベリーや完熟赤ベリーといったベリー感やダークチェリー、軽いスミレといった要素が。味わいはバランス型。果実味もありますがそこまで前に出ず、乳酸系の酸やタンニンと拮抗しています。骨格も感じ、1000円少々のワインとは思えません。購入はインポーターでもある播磨屋。1129円です。5、山梨マルスワイナリー シャトーマルス・カベルネ・ベリーA穂坂収穫2010急遽参加者の方が増えましたので駅前の天満屋で調達しました、カベルネ・ソーヴィニヨンとマスカット・ベリーAのこれです。先日の投稿のものより2ヴィンテージも古いものになります。色はガーネット。透明度もあります。香りは、プラムや各種ベリーのニュアンスがしっかりで、そこにやはり黒コショウや杉っぽさが加わる感じ。イチゴ感も微かに出ていますが、全体的にカベルネとベリーAがかなり一体化した印象です。味わいはミディアムで、クリアーな質感と、こなれてきた果実味、しっとり控え目な酸のバランスが良好。今回かなり驚いていただけたワインです。まあ、バックヴィンテージいうのはちょっと例外的な事情ではありますが、1625円で日本にこういう赤があるというのは驚きだったようです。6、ドメーヌ・デ・トゥール ヴァン・ド・ペイ・ヴォークリューズ・ルージュ2010そして、トリはフランス・ローヌから、シャトー・ラヤスを手がけるエマニュエル・レイノーのお手頃レンジです。セパージュは、グルナッシュを中心にシラーや南ローヌ品種複数となります。色はこちらもガーネット系。黒さはそこまででなく、赤い印象の方が強いです。香りは流石。イチゴっぽさを中心に、赤ベリーやブルーベリーが感じられ、そこに軽い甘草などのオリエンタルスパイスが加わります。またキノコっぽアイ雰囲気も。味わいはまろやかでいてクリアーなミディアムボディが印象的で、ミネラル感、果実味、意外と明るい酸がいいバランスです。タンニンは穏やかで渋みの印象はあまり強くありません。この独特の質感は本当に素晴らしいですね。ラヤスどころか、フォンサレットも最近はかなり高くなりましたが、こちらは2430円で手に入るにも拘らず上級レンジの世界観を垣間見られる訳ですから相当なもんですよ。今回はどれについても本当にいいリアクションを頂けました。その中で興味深かったのが、どれも個性がしっかりしている、その中で、5番の穂坂収穫はよく言えば王道的、悪く言えば今回の中では個性が乏しい、というもの。これは、普段どんなワインに慣れ親しんでいるかという所も大きいかと思いますが、確かに5番以外はボルドーブルゴーニュシャンパーニュ的なそれとは違う、独特の世界観を持ちつつ完成度はあるというものだったようにも思います。逆に言えば、日本で1625円で売られている赤が、それだけ王道的なラインに乗れている、という事になるわけで、それって実は結構凄いことなんじゃないかなと。今回のワインです。左からクレマン、果報シャルドネ、ピノ・グリージョ、シャランバ、穂坂収穫、デ・トゥール。なお、会場には岡山ワイン協会本拠地であるWineBar Hirataを利用させて頂き、おつまみをお出しいただきましたが写真を撮り忘れてしましました^^;にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2015年02月28日
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最近ちょっといいワインの会ばかりでしたが、コスパの高いワインを知りたいというリクエストを頂き、そういったワインを飲む会を企画いたしました。個人的にコスパが高いなーと思うワインを、産地に拘らずセレクトさせて頂きます!会場はワインバー・ヒラタ会費は5000円日時は2月26日木曜日の20時よりとなります。ワインバーですし、時間も時間ということで、フードはおつまみ程度の予定です。もしよろしければ、是非是非ご参加ください!なお、ご参加頂けます場合は、急で強縮なのですが、22日までにその旨ご連絡を、rieslinguntgruner☆gmail.com(☆を@にご変更ください)までお願いいたします。実に多様で多彩なワインの世界。手頃な価格帯にはそれこそとんでもない数のワインがあり、コスパの高いワインを見つけ出すのって中々大変かなと思います。今回の会が、何かの手がかりになりましたなら幸いです。よろしくお願いいたします。にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2015年02月20日
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相変わらず、様々な国や地域のワインを飲み散らかしていますが、以前から割と興味が強いのが、シラーやグルナッシュといった品種。特に、最近では、そういった品種を呼称する時に使われる「ローヌ品種」という表現の元であるコート・デュ・ローヌのワインに関心を強めています。そんなわけで、今回ローヌのワインを飲む会を行いました。人数は少なめでしたので飲めたのは以下の4本となりましたが、それでもコンドリュー(だった白)、コート・ロティ、シャトー・ヌフ・デュ・パプのワインをためすことが出来ました。また、順に記事にしていきたいと思います。1、アヤラ・ブリュット・ナチュールローヌにもスパークリングはあるのですが、今回は参加者の方の中に転勤間近の方がいらっしゃられたので、折角なら送別の意味も込めて、という事でシャンパーニュです。ノンドゼですが暖かな果実味がありました。2、ジョルジュ・ヴェルネ ヴィオニエ・ル・ピエ・ド・サンソン2011白はジョルジュ・ヴェルネです。コンドリューの原産地呼称委員会の会長を長らく務めた作り手ですね。元はコンドリューだったそうですが、規格変更でヴァン・ド・ペイになりました。らしい華やかな香りですが味わいは抑え目。3、クリューゼル・ロック コート・ロティ・クラシーク2007赤の1本目はコート・ロティです。新しい生産者で、エコセールの認証も得ている自然派です。エレガントな造りを志向しているというだけあって、まだ7年程度の熟成ですが、酸主体のしなやかなワインでした。4、ドメーヌ・ド・ラ・ジャナス シャトーヌフ・デュ・パプ・ショーパン20042本目は南ローヌを代表する産地であるシャトー・ヌフ・デュ・パプです。ここのワインはラヤスを筆頭にエレガントなものも多いですが、今回はロティがあっさりということでパワフル系で。果実味どっしりです。ローヌといいますと南の産地=濃いという印象を持たれがちですが、クリューゼル・ロックのロティは非常に優しく香りも赤果実が中心とちょっと驚きの1本でした。特に、個人的にエレガントなローヌはいくつか飲んできましたが、それでも流石にロティといえば若いうちはガチガチのワインが多いイメージでしたので非常に印象的でした。また、ヴィオニエも、香りに似合った派手な味わいという感覚だったところ、今回のワインは日本酒的とさえいえる穏やかな味わいでこちらもびっくり。やはり、ローヌも奥が深い。もっと飲んでいきたい産地です。今回のワイン会は、倉敷美観地区南のフレンチ、プルミエさんでの開催でした。よくワイン会に利用させて頂いており、当ブログでも何度も記事にさせて頂いています。見た目も味わいも素晴らしいお料理を今回もありがとうございました!因みにプルミエさん、今年は日本ワインも少し扱って行ければとのお話。これは、日本ワインの会もまた、させて頂かないといけませんね^^先ずは前菜。蝦蛄や蛸など、瀬戸内の魚介が並びますが、驚きなのは真ん中の青い器の中身。なんと、ナマコと阿古屋貝です!阿古屋貝は真珠の養殖位でしか知らず、食べるというイメージは無かったのですがこれが非常に美味。シャクシャクといった感じの独特の食感と、結構多い旨みが楽しい食材ですね。一方のナマコはまさにナマコ。ナマコ酢で食べるあの食感です。味わいは、塩気と油分を感じるものですが、それが違和感なく楽しめ、ナマコって結構懐の深い食材なんだなと。続いてはスープ。ジャガイモの素直なスープですが、まろやかさと旨みがいいですね。特に、お酒の合間に頂くとホッとします。魚のメインは瀬戸内の鯛と真鱈の白子のソテーです。ソースは柚子を使った薫り高く濃厚なものでした。ヴィオニエをスープの時点で結構飲んでしまっており、どうしたもんかなと思いましたが、意外や意外、コート・ロティがよく合いました。肉のメインは牛肉とイノシシの煮込みです。基本はブラウンソースで、イノシシの方はクリーム系もプラスされています。牛はトロトロで柔らか、イノシシは弾力と独特の旨み、香りが印象的なお肉でした。これがローヌに合わないわけがありません。が、2種類の赤で相性に違いがあったのは面白かったですね。デザートはアイスとチョコケーキです。さっぱりいただけました。マリアージュの発見も結構できて、今回も充実の会となりました。ありがとうございました!今回のワインです。左からアヤラ、ヴィオニエ、コート・ロティ、シャトーヌフ・デュ・パプ。おまけ。倉敷美観地区の夜のライトアップです。風情のある通りが多いですよ。飲食店も増えてますし、夜の美観地区もいいものです。にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2015年01月19日
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前回からの続きです。前菜は地物の鴨と水牛のモッツァレラ。モッツァレラとヴァルポリチェッラは、フルーティさを際立たせつつ、ミルキーな旨みを楽しめる良い相性でした。鴨とも勿論ソース的相性の良さを見せます。こちらはポロネギとゴルゴンぞーらのソース。リパッソやヴァルパンテーナを合わせましたが、ゴルゴンゾーラの塩味、コクがワインの果実味やコクを受け止めますし、ネギの香りがワインの甘草やスパイスのニュアンスに意外とあって面白かったです。パスタは地鶏と小松菜のトマトソース。ヴァルパンテーナの高い度数に地鶏の旨みがよく嵌りました。また、字度鶏は香ばしく焼かれていましたが、その香りもまたワインのナッツっぽさと親和性を見せます。ラ・ロスタも悪くありませんが、まったり感が強い分塩味と甘みの対比程度の相性にとどまる感じ。メインはジャージー牛。マァジ、ベルターニどちらのアマローネも良かったです。肉の鉄っぽいうまみを引き出しつつ、ワインの果実味がソース的にはまりますね。ただ、エイジングビーフな分、ベルターニのこなれ感がより自然になじむような感覚はあります。最後にドルチェで締め。ミズオチさんのお料理は流石。柔らかな味わいで美味しいのは勿論、ゴルゴンゾーラのスープやパスタの地鶏など、ワインとの相性もよくお考えいただいているなと。やはり、魚は難しいなというお話でした^^;ワインがお好きなご夫婦のお店で、ワイン会をさせて頂くなら、やはりそういうお店がいいですね。今回のワインです。左から順番にヴァルポリチェッラ、リパッソ、ヴァルパンテーナ、ラ・ロスタ、マァジ、ベルターニ。にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2014年12月20日
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ヴァルポリチェッラは、イタリア・ヴェネト州北部、ヴェローナ周辺の一部地域でのみ生産されるDOC赤ワインです。クラシコ、スペリオーレ、レチョート、リパッソといったものがあり、中でもアマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラは2010年DOCGに認定されました。今回、そんなヴァルポリチェッラのワイン、中でも、アマローネの飲み比べの会にお誘いいただきましたので、こんな機会は滅多にないとお邪魔してきました。会場は岡山市役所近くのトラットリア・ミズオチさん。個人的にしばらくお邪魔できていなかったところ、ここが会場だったというのも参加の動機の一つです。飲んだワインは以下の6種。メモは取れておりませんので、記憶にある感想を少々ここに書くだけにしておきます。1、ベルターニ ヴァルポリチェッラ2013先ずはスタンダードなヴァルポリチェッラ。色は赤さがあり透明度もあります。スパイスや黒ベリーといったニュアンスの他、ナッツっぽさが結構出ています。また、余韻にかけてはアマローネほどではありませんが干しブドウっぽさも。果実味が軸ですが、柔らかさのあるもので、しっとりした酸もありバランスは悪くありませんね。ボディも、この後のワイン達に比べればずっとおとなしいです。2、ベルターニ ヴァルポリチェッラ・リパッソ2011こちらはリパッソ。リパッソとは、アマローネの樽に残った澱にヴァルポリチェッラのワインを加え、さらに発酵させるという製法。流石にアマローネの澱を用いているとあって色は黒さが出て、透明度もぐっと減ります。香りにも、黒ベリーやプラムなどのニュアンスがよく出ていますが、メルローが少し入っているからか、赤いニュアンスもボチボチ。果実味バッチリの味わいでフルボディ、ただ、丸く滑らかな質感でそこまでごつくは感じませんでした。余韻にはバッチリ干しブドウが。3、テッツァ アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・ヴァルパンテーナ2009ヴァルパンテーナとは、アマローネの中でも特別地区に指定されているエリアだそうで、テッツァはそのヴァルパンテーナで3代続くワイナリーだそうです。もう色は黒ですね。赤系フルーツのジャムのニュアンス、それに甘草や茶色いスパイスといった要素がよく出ています。その他、チョコレート感なども。16度という度数で、そのアルコールのニュアンスも少々あったでしょうか。ただ、味わいではそこまで強烈のアルコールのアタックは無し。やはり果実の甘さ、ブドウの味わいがよく出ています。酸は乳酸系でしっとりと、タンニンもじわじわと果実の印象の後を追ってくる感じです。4、フラテッリ・デガーニ アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラシコ・ラ・ロスタ2010こちらは、アマローネの中でもクラシコ地区のもの。フラテッリ・デガーニは、1900年代初頭からクラシコ地区でブドウ作りを続けている生産者だそうです。色合いは3番より黒さ、深さが増したでしょうか。香りには、チョコレートやバニラ、カラメルといった要素がよく出ていました。もちろん、フルーツもありますが、ブラックベリーやブルーベリージャム、プラムなどより色の濃い要素が強まったように思います。味わいも、甘さが軸のバランスは3と似た感じですが、度数は大人しい分よりフルーツの濃さを感じたでしょうか。余韻にはチョコレートっぽさが出ます。5、マァジ コスタセラ・アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラシコ2009コスタセラも畑名。ヴァルポリチェッラでも最高の畑の一つだそうです。こちらも色はしっかり。ただ、香りではチェリージャムや赤ベリージャムなど、少し赤いニュアンスも出ていたでしょうか。ただ、スパイスやチョコレート、干しブドウなどの要素はきっちり。味わいも、結構バランス型で、勿論甘みはあるのですがそこまで濃いものではなく、酸や旨み、渋みなどもちゃんと存在感があります。口当たりも、フルボディですが柔らかさを感じました。6、ベルターニ アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコ2006陰干しには3か月、さらに、樽熟成には6年という長い時間をかける、アマローネを代表するワインの一つです。色はやはり黒いですが、思いのほかガーネット感、赤さが見て取れます。香りにも、赤ベリーや赤い花系のニュアンスが出ています。また、ナッツやキノコ、バルサミコなど複雑さを感じる要素も。勿論、チョコレートやベリージャムなどの甘い雰囲気もありますが。味わいも、そこまで甘みが来るわけではなく、落ち着きを感じるものです。フルボディですが、しなやかさのある質感でした。ヴァルポリチェッラ→リパッソ→アマローネと、似たところは多いですがやはり順に各要素が深く、濃くなっていくのは間違いありませんね。そして、アマローネの中でも、フルーツが濃いもの、度数の力強さがあるもの、バランス型のもの、熟成したものと、それぞれ微妙に香りや味わいの構成要素が違ってきます。食事にもよく合いましたし、アマローネはやはり面白いワインですね。個人的には、どれもよかったのですが、ヴァルパンテーナの度数の存在感の割に、食事との相性がいいところは結構印象的でした。さて、その相性も含めてのお料理の写真は続きます。にほんブログ村「ワインモア」でこの記事を チェック!
2014年12月20日
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前回からの続きです。そして、メインはウサギのコンフィです。当初、クリーム煮にする予定だったそうですが、これに合わせるワインを試飲されて急遽ローストでの提供となりました。ニンニクやハーブなども効いており、ウサギの旨みをガッツリ味わえました。で、その合わせたワインというのが小公子2012。しっかりした色合いに、ヤマブドウ系らしいスパイシーさが際立ちますが、時間と共に赤果実や黒果実、それになめし革っぽさやチョコといった要素が現れます。味わいは、やはりヤマブドウ系の鮮烈な酸がありますが、優しい果実味やしなやかなボディが綺麗さとして受け止めさせれくれます。なるほど、この味わいにはクリームのまろやかさより肉のダイレクトな旨みの方がベターでしょう。やはり、鉄っぽさを旨みとして引き出し、香りの面でもマッチする相性でした。デザートはチョコレートのサラミです。合わせたのは、奥出雲・ロゼ。やや甘口ということで、甘みのマリアージュを期待したのですが、去年のワインという事で、すっかり辛口に^^;カベルネ・ソーヴィニヨン主体とのことですが、赤いフルーツの香りと、重みのある飲み口が印象的でした。因みに、最新のロゼは12月1週に発売、メルロー主体の完全辛口仕上げだそうです。お料理ワイン共によかったなあと。特に、ゴボウのソースと赤のマリアージュは狙い通り行けたようで何よりです。ワイナリーの方々にはいろいろお話を伺えましたが、印象的だったのはカベルネの色づき等の難しさ。やはり日本でカベルネは難しいようですね。あとは、やはりヤマブドウ系へのこだわりでしょうか。小公子やペガールシリーズの他に数種の交配品種があるそうです。その中でも、小公子は樹勢の強さが激しくややじゃじゃ馬ではあるものの、環境適応性も高く育てやすいのは確かなようですね。奥出雲葡萄園さんは、近くの川沿いの桜が日本桜百選的なものにも選ばれていますし、ワイナリーからの景色もいいです。同じ食の杜の敷地内には、パン屋さんや豆腐屋さんなどもあり、面白い環境です。これからは雪深くなるそうですが、春になったらぜひ出かけてみてはいかがでしょう。春限定のロゼも美味しいですよ。試飲も出来ますし、レストランも人気です(最近は予約しないと厳しいとか)。色々なお話もうかがえ、また個人的に、色々な方々にお会いさせて頂け、今回も大変有意義な会となりました。重ね重ねにはなりますが、皆様本当にありがとうございました!今回のワインです。左から、スパークリング、ピノ・グリ、シャルドネ、赤、小公子、ロゼ。スパークリングのラベルは事務員さんの手書きだそうです^^;そろそろ、新しいラベルを作らないとな、とのお話でした。お店の方から、ご来場くださったスタッフさんに壁にサインしてというお話があったのでサイン中です。Baccoさんに行かれた際には是非チェックしてみてくださいね。ワイン食堂Bacco岡山県岡山市北区平和町3-29 コートコンドールビル1F営業時間:17:00~0:00(通常) 17:00~26:00(週末)定休日:日曜日TEL:086-224-2607にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2014年11月30日
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11月30日、以前から企画しておりました奥出雲葡萄園ワインメーカーズディナーを開催いたしました!当日はあいにくの天気となりましたが、ワイナリーから醸造・栽培それぞれのスタッフさんがご来場くださり、18名様の参加者の皆様をお迎えすることが出来ました。ご参加頂いた皆様、ワイナリースタッフのお二人、そして、ワイン食堂Baccoの皆さん、今回は本当にありがとうございました!いつになるかはわかりませんが、またこういった機会を設けられればなあと思います。その際には、またよろしくお願いいたします^^さて、今回ご用意させて頂いたワインは6種類でした。以下、合わせたお料理と共に軽くご紹介させて頂きます。こちらはメニュー。Baccoさんにご作成頂いてしまいました。本当お世話になりました。先ずは前菜盛り。フォワグラはまろやかでしたし、魚は素晴らしい鮮度でプリップリ!しかし、一番印象的だったのはやはりパテ。元々、こちらのお得意なメニューだったようですが、より肉感が強まり、香りもストレートな感じに。旨みたっぷりで見事な一品でした。合わせたワインは、スターターのスパークリングワイン・シャルドネとピノ・グリ2013。今回、どのワインも好評でしたが、一番人気だったのはこのスパークリングだったように思います。2011年のものになるそうですが、ツヤのある色合いに、程々に熟成感もある、華やかなシャルドネ香がインパクト大。味わいも果実味がありつつもバランスのいいしなやかなものでした。一方、ピノ・グリは、春に飲んだ時より少し辛口な印象に。旨みも強く、どこか日本酒的な雰囲気も。香りには、ロウっぽさが出つつ、モモや柑橘、梨などの雰囲気があり面白かったです。今回、配膳等をさせて頂いていたため、ワインと料理をきっちり合わせることは出来ませんでしたが、ピノ・グリの旨みと肉の旨みや魚の質感、スパークリングの華やかさとフォワグラなどは良かっただろうなと。前菜に続いては、フェットチーネ・仔牛バラ肉と黒キャベツの煮込み。合わせたのは、シャルドネ・樽発酵2013。2013年のシャルドネは、猛暑の影響で酸が厳しい年になったとのこと。確かに果実味がかなりしっかり目ですが、補酸もあってバランスはいけてます。樽は、まだちょっと浮き気味ではありますが、それでも時間がたてば馴染みます。ナッツやクリーム、メロン、洋ナシ、柑橘といった樽シャルらしい要素があり、酒質も、悪い年にしてはしっかりした印象でした。続いては安納芋のニョッキ・ゴボウのソースです。ゴボウのソースは、これに合わせるワインの香りのイメージをお伝えして、作っていただきました。合わせたのは、奥出雲・赤です。以前試飲した時に、ゴボウなど根菜のイメージがあったのでそれをお伝えしたのでした。今回も、ゴボウ的な根菜や、ヤマブドウ由来のオリエンタルスパイス、赤や黒のベリーといったものが感じられます。また、ヤマブドウ系らしいシャープな酸がありますが、時間と共に果実味が多少膨らむほか、香りでも、より赤いニュアンスが強くなり興味深かったです。皆さんにお聞きしますと、このマリアージュが今日のベストだったようです^^全部の写真を載せたところ、ギリギリ文字数オーバーになってしまったので、2回に分けますね。という事で続きます。にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2014年11月30日
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先日、奥出雲葡萄園さんへお邪魔してきましたが、その記事に書きました11月の奥出雲さんがらみのイベントというのがこれです!現在、日本ワインは随分と品質が向上し、その認知度も高まってきていますが、奥出雲葡萄園のワインは国産ワインコンクールで賞を獲る等、高い評価を受けてきました。最近では都内などを中心に、日本ワインにお強いワインショップ等ではよく見かけるようになりましたよね。ただ、ワイナリーでは試飲販売等もされていますものの、ここ岡山からですと近いようで意外と遠かったり。そこで、今回そんな奥出雲葡萄園のワインを、ワイナリースタッフの方にご来場頂き、色々なお話を伺いながらお楽しみ頂く、ワインメーカーズディナーを企画させて頂きました!会場はワイン食堂Bacco。いつも満席な岡山で人気のイタリアンです。肉料理に力を入れておられ、牛豚鶏は勿論、鴨や、仕入れ状況によってはなんと熊肉等、ジビエ系にもお強いお店となっています。奥出雲のワインは、日本的な優しさの中にもメリハリのある味わいが特徴的かと思いますところ、肉系との相性も面白いのではと^^是非この機会に、若きシェフの手がけるエネルギーあふれる料理とともに、現代日本ワインを代表する作り手の一つとも言える奥出雲葡萄園のワインをお楽しみ下さい!日時:11月30日日曜日 18時より会場:ワイン食堂Bacco定員:18名様会費:6500円(当日会場にて申し受けます)前日キャンセルの場合会費の50%、当日の場合100%のキャンセル料をお願いいたします。参加のご申し込みは、開催1週間前の11月23日までに、ワイン食堂Baccoまでお電話を、若しくは、下記のメールアドレスまでお名前、人数、お電話番号をご記載の上メールをお願いいたします。申し込み電話番号:086-224-2607メールアドレス:rieslinguntgruner☆gmail.com(☆を@に変更してください)ワインのラインナップは、・シャルドネ・スパークリング・ピノ・グリ・シャルドネ樽発酵・奥出雲 赤・小公子の予定です。なお、ワインは予告なく変更となる場合がございますのでご了承ください。中国地方のワインっていいな、と今回の会でお感じ頂ければ幸いです。皆様のご参加を、心よりお待ち申し上げております。※11月18日追記 お陰様で、本イベントは満席となりました。ありがとうございます!なお、キャンセル待ちの受付は行っておりますので、ご希望頂けます方はお気軽に上記連絡先までご連絡ください。にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2014年10月31日
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以前から一度、和食と甲州を合わせるというのをやってみたかったのですが、なかなか機会がなく。今回、人数が少なく「ワイン会」と言えるほどの規模にはなりませんでしたが、ようやく岡山の和食店さんに甲州を持ち込ませて頂く機会を作れました。今回お邪魔させて頂いたのは、岡山市中心部の幸町図書館近くにあります御料理こにしさん。落ち着いた雰囲気のお店で、旬の食材を使ったお料理を頂けます。出汁もしっかりしており、旨みを十分に感じられますし、その旨みはシャープ系ではなくまったりさのある感じといった印象でした。今回はありがとうございました。また是非お邪魔させて頂きたいところです。定休日:毎週日曜日営業時間:17:30〜22:30(21:30 ラストオーダー)今回飲んだのは、北条ワイン 樽仕込みと酒井ワイナリー バーダップ樽熟成の2種類。どちらも樽の影響がありますが、より樽感があるのは北条の方でしょうか。山梨の甲州とはまた趣の少し違うワイン達です。お店の入り口です。コースの代金等外に記載がありますので安心です^^付き出しは、煮物3種とマツタケと黄にらのお浸しです。煮物はサンマの梅煮、バイガイ、煮アナゴ。骨まで柔らかで、酸味の立ち過ぎないサンマの梅煮好みでした。また、お浸しはマツタケ以外にもキノコ類等が使われており、旨みと食感を楽しめました。続いておつくり。甘エビ、雲丹、サワラ、シマアジ、ヒラメです。どれもいい鮮度です。特に、やはり岡山というべきか、サワラは脂の乗り方、滑らかな舌触りと食感を感じられる身のサイズ、旨みとどれをとっても他では中々無いレベルでした。焼き物はノドグロ。ジューシーで脂も乗った身は、やわらかに焼き上がっており、程よい塩加減もあって実に上品な味わいでした。また、一緒に盛られていたテリーヌのような一品も、ワインとの相性がよく興味深かったです。椀物は鱧とマツタケ。大きなエビも入っています。穏やかでまったりした、しかし伸びのある旨みのダシが美味しいです。マツタケの香りや食感もいいですし、この時期の鱧はまた旨みの強いものでいいですよ。そして渡り蟹です。マツタケも今年初でしたが蟹も今年初です。蟹の旨さをダイレクトに楽しめる一品です。蟹酢は甘みしっかりでした。〆はご飯ではなくにゅうめんです。黄にら入りの卵とじで、マツタケも入っています。マツタケと黄にらの香りや食感は相性がいいですね。最後に水物です。メロン、黄桃、梨、ブドウになります。梨は既にここまで甘さのしっかりしたものが出ているんですね~。たっぷりのマツタケや戻り鱧、梨など、季節を感じられるお料理達でした。甲州との相性も、狙い通りのもの、ちょっと意外なものと色々楽しめ、この企画はもっと早くやるべきだったなと。今回は人数の関係で飲めた種類が少なかったですし、また是非やってみたいと思います。きいろ香系の甲州や大阪のカタシモ甲州等試したいワインは多いですしね。今回のワイン2種類です。個室をご用意くださったのですが、背景がいい感じだったのでこんなアングルです。なお、ワインクーラーはお店には無いとのことです。素敵なお店でした。ありがとうございました。にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2014年09月19日
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最近イベント参加系の、写真の多い記事が多かったため今月のワイン会の告知がちょっと見づらくなったのであらためまして、です^^;日本を代表するブドウ品種といえば、やはり甲州になるかと思います。先日の、グレイスワインのメーカーズランチでも色々飲み比べてその実力を感じられましたし、やはり、外国人観光客、中でもフランスの方々に受けがいいのも甲州、なんていう話も耳にしました。今回は、そんな甲州のワインを、和食と共に飲み比べてみようというのがテーマです。甲州は、個人的にはやはり和食、中でもダシの旨みとの相性の良さを感じておりますし、日本酒的とも言われますところ、食事との相性の中で似ているところ違う所など楽しめればなと。また、甲州といえばその名の通り山梨というイメージが強いかと思いますが、結構日本各地で作られており、そういった山梨以外の甲州を色々飲んで見られればとも考えております。日時は9月18日の20時ごろから会場は御料理こにしさん会費は10000円程度となります。もしよろしければ、是非是非ご参加ください!なお、ご参加頂けます場合は、1週間前の11日くらいまでにはその旨コメントやrieslinguntgruner☆gmail.com(お手数をかけして恐縮ですが、☆を@に変更してください)までメールでご連絡いただけますと幸いです。今のところ、ワイン「会」というにはあまりにも人数が少なすぎますところ;;、ご都合よろしければ是非!にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2014年09月09日
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今回は久々のイベント告知です^^日本を代表するブドウ品種といえば、やはり甲州になるかと思います。先日の、グレイスワインのメーカーズランチでも色々飲み比べてその実力を感じられましたし、やはり、外国人観光客の方に受けがいいのも甲州、なんていう話も耳にしました。今回は、そんな甲州のワインを、和食と共に飲み比べてみようというのがテーマです。甲州は、個人的にはやはり和食、中でもダシの旨みとの相性の良さを感じておりますし、日本酒的とも言われますところ、食事との相性の中で似ているところ違う所など楽しめればなと。また、甲州といえばその名の通り山梨というイメージが強いかと思いますが、結構日本各地で作られており、そういった山梨以外の甲州を色々飲んで見られればとも考えております。日時は9月18日の20時ごろから会場は御料理こにしさん会費は10000円程度となります。もしよろしければ、是非是非ご参加ください!なお、ご参加頂けます場合は、1週間前の11日くらいまでにはその旨コメントやrieslinguntgruner☆gmail.com(お手数をかけして恐縮ですが、☆を@に変更してください)までメールでご連絡いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2014年08月30日
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知人の方が、奥出雲葡萄園へ行かれて、奥出雲ワイン シャルドネを買ってこられたので、それを空けるついでに他の日本ワインも色々飲んでみようという事で、ワイン会を行いました。飲んだワインは以下の5種類です。1、中央葡萄酒 グレイス甲州・茅ヶ岳2013先日、神戸の熊澤さんで行われたグレイスワインのメーカーズランチの際購入してきたワインです。繊細ながらも、酵母っぽさ等よりフルーツをしっかり感じるワインです。意外だったのが、繊細なワインにも関わらず、ものすごく熟成が進んで完全に珍味化したシェーブルチーズをつまんでみますと、臭みも立たずうまみを引き出してくれたことです。甲州ってクミン等意外に癖のあるものにあったりするのですが、今回も面白い発見となりました。2、奥出雲ワイン シャルドネ2012今回の主役です。購入された方は、2011樽熟成の印象が非常にお強かったそうで、こちらはかなり繊細、とのお話でしたが、開けてみてびっくり。メロンやオレンジ、オレンジの花の香りや、ナッツ、バター、クリーム的なニュアンスがあり、味わいは、口当たりのボリューム感こそ確かに日本的な繊細さがあるものの、果実味の膨らみもしっかりありますし、しっとり系の酸としなやかなボディが飲みごたえを感じませます。数本購入されたそうですが、今回のものが一番インパクトあったようです。やはり奥出雲のシャルドネはいいですね。3、ココファームワイナリー プティ・マンサン2013奥出雲のシャルドネがあるなら、インパクト負けしないワインが要るかなという事でこちらです。一度、ワイン会で使ってみて反応を見たかったというのもありました。色はやや濁り感がありつつ、他の2種類の白よりかなりしっかりした黄色です。注いでみますと微発泡、というか結構発泡しています。香りはトロピカルフルーツやビワ、カリン、モモといったフルーツに、シナモンやオリエンタルスパイスが加わり、そこにミネラル系のアクセントを感じるといった感じ。味わいは、豊かな果実味を軸に、しっとりした酸や微かな苦み、そして、エキス分とミネラル感を感じるボディといった感じ。果実味のインパクトが強く、やや辛口くらいの表現でも良さそうですが、評判は中々でした。日本でこの感じが出るというのは、やはり驚きだと思います。日本のプティ・マンサンは要注目です。4、ヒトミワイナリー 身土不二キュヴェ・青木・ベーリーA2012赤は2種類。先ずは滋賀のベーリーAです。ヒトミワイナリーは昨年お邪魔していますが、こちらはその際には試飲出来ていなかったワインです。県北の契約農家さんのベーリーAを使っています。赤みがありつつもしっかりした色合いで、ヒトミさんらしくやや濁り感もあります。香りは青や黒のベリーフルーツを中心に、ベーリーAらしいニュアンスが出つつも、それが爽やかさとなっている感じ。その他、黒糖や軽いバルサミコ?的な黒いニュアンスが感じられました。味わいは、しっかりした果実味と、繊細ながらも骨格を感じるボディが印象的でした。酸は優しいですが、全体の印象をまとめています。渋みはあまり強くなく、なめらかなワインです。これかなりいい感じです。ベーリーAのワインは今まで色々飲んできましたが、このワインの特徴は洗練といえるかもしれません。しなやかで上品な、素敵なワインでした。5、ドメーヌ・ソガ サンシミ・ヴォルプチュー20112つ目の赤は最近めっきり入手しづらくなった小布施ワイナリーの赤。メルロ、カベルネソーヴィニヨン、バルベラ、カベルネフラン、ピノノワール、タナ等、自社栽培の複数のブドウ品種の混醸だそうです。色はしっかりしたもので、黒さがあり透明度も低め。香りには、ブラックベリーや洋酒漬けのフルーツを使ったフルーツケーキっぽさ、それにバルサミコやキノコ、黒い土等の要素を感じ、味わいも、シュッとした酸味がありつつも果実味しっかりで、ボディのボリューム感もフルボディとはっきり言えるものです。ミネラル感もあり、やや硬質な質感を感じさせるのが面白かったです。欧州的な雰囲気は多分にあり、これが一番好きという方もいらっしゃいました。赤2種類はタイプが結構違うので、どちらも好きという方が多かったですが^^今回は、中々にレアもの尽くしの会となりました。どのワインも、希少だからという事ではなくその品質で人気を得ている事には大きくうなずけますが、だからこそ、入手しにくいのがつらいところだったりしますね。今回のワインです。左から、シャルドネ、プティ・マンサン、ベーリーA、今回お誕生日の方がいらっしゃったのでその方のお祝い用のドイツのデザートワイン古酒、ヴォルプチュー、グレイス甲州です。にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2014年08月22日
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日本ワインを色々飲んで、さらに、色々なワイナリーにお邪魔させていただいて、ちょっと気になっていたのがイタリア系品種。結構なワイナリーさんが栽培されているようですが、商品化されているものとなりますとまだあまり多くなさそうです。また、最近ちょこちょこ見かけるのが、イタリアっぽい名前のワイナリーやワイン。赤ワインにロッソ、白ワインにビアンコと名付けていたりされますよね。そこで、今回は、そんなイタリア系品種の日本ワインや、イタリアっぽい名前のワイナリーのワインを「イタリア系日本ワイン」と勝手に捉え^^;3種類ほど飲んでみました。飲んだワインは以下の3種です。1、カンティーナ・ジーオ・セット ヴィーノ・ビアンコ・イトシゲラネ2011名前からしてイタリアっぽさ全開ですが、こちらは新潟県のセトワイナリーのワインになります。カンティーナ・ジーオ・セットとは、同ワイナリーのブランド名になるそうです。スモーキーさのある、ドライな1本でした。2、アズッカ・エ・アズッコ 2012 イノチェンテ・ビアンコアズッカ・エ・アズッコは愛知県豊田市のワイナリー。イタリアっぽい名前ですが、名前の由来自体は生産者の奥様なのだとか。ワイン作りをイタリアで学ばれた作り手です。3、丹波ワイン 鳥居野サンジョベーゼ2011こちらは京都、丹波ワインさんの、自社畑で栽培するサンジョヴェーゼを用いたワインです。様々な品種を栽培している丹波ワインさんですが、イタリア系品種も結構取り組まれています。イタリア系日本ワイン、とひとくくりにしましたが、当然産地や作り手が違うわけでワインのスタイルは異なります。ただ、丹波ワインのサンジョヴェーゼにいわゆる日本の赤をはっきりと感じたのに対し、白2つは、どこかイタリアワイン的な雰囲気を感じなくもなかったかなと^^イタリア系日本ワイン、今後色々とリリースされて手に出来る銘柄も増えるでしょうし、より注目したいところです。今回は、岡山市にありますイタリアン、アル・バーチョさんでの開催となりました。地のものや自家菜園の野菜を多く使われ、素材の旨さを感じられる滋味深いイタリアンを楽しめるお店です。ワインも充実しており、セラーにはミアーニも…!今回は本当にありがとうございました!お料理はコースで。1品目は大麦のスープ。とろみがあり、スープとしてだけでなく前菜的な機能も果たします。旨みたっぷり。続いては前菜。岡山産玉ねぎのパンナコッタです。玉ねぎの甘みや香りが非常にはっきり感じられます。口当たりも滑らかです。パスタは下津井産鱧とジュンサイのパスタ。鱧の濃い旨みや香りに、ジュンサイの酸味や食感、香りがこんなに合うとは思いませんでした。パスタはスパゲッティーニ。食感も楽しめる一皿です。メインは岡山産ピーチポークのロースト。ソースはガスパチョです。肉の甘みをバッチリ感じられる焼き加減で、肉汁もたっぷり。ガスパチョソースの風味が加わるとよりさっぱりいただけます。ドルチェは岡山にありますルーラルカプリ農場のチーズを使ったチーズケーキ。シェーブルチーズですのでしっかりした味わいですがしつこさ等はありません。地のものをたっぷりいただけました。県外から来られて、和食系もいいけど洋のものも食べたい、といった場合なんかにも最適なお店の一つかと思います。しかしまあ、やはり、そういったお料理との相性なら日本のワインって面白いなと^^アル・バーチョ岡山県岡山市北区表町1-1-26TEL;086-223-1722定休日;火曜日、第1月曜日ランチ;11:30~14:30(L.O.)ディナー;18:00~21:30(L.O.)今回飲んだワインです。右からジーオ・セット、イノチェンテ、サンジョヴェーゼ。にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2014年06月13日
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先日の中国料理とシラーの会のワインの前に、今月のワイン会の告知です^^以前から気になっていたのですが、日本のイタリア系品種ってどうなのかなと。まだ飲んだ経験はほとんどないので、是非試してみたいなと思っていました。また、最近、イタリアでワイン作りを学ばれた生産者の方やイタリアワイン好きが前面に出ている生産者の方もちょこちょこ見かけるな、と。そこで、そんな「イタリア系日本ワイン」をあれこれ、美味しいイタリアンと共に飲んでみる会を企画しています!日時等は 日時:6月12日木曜日20時頃から会場:アル・バーチョ会費:8500円となります。イタリア系品種は、まだワイン自体はあまり見かけません。ただ、試験栽培されている生産者の方は結構いらっしゃるようですし、これから増えてくるかもしれませんね。また、イタリアの影響を受けた生産者の方のワインもこれから目にする機会は増えてくるのではと思います。もしご興味お持ちくださりましたら、是非ご参加下さいね。なお、ご参加いただけます場合は、6月7日土曜日までに、rieslinguntgruner☆gmail.com(お手数おかけしますが、☆を@にご変更ください)までご連絡をお願いいたします。よろしくお願いいたします!にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2014年06月01日
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中国料理とワインの組み合わせというのも最近は当たり前に見るようになってきましたが、多く飲まれているのはシャンパーニュ、或はドイツ系の白やロゼワインなどでしょうか。スパイシーなメニューも多い中国料理ですし、シラーはどうかなというのに以前から興味があったので、今回それを試してみるミニワイン会を行いました。会場にさせて頂いたのは、中国料理でワイン会をする際にはいつもお世話になっている中国料理はすのみさん。今回も美味しい中国料理を頂けました。飲んだワインは以下の3種です。1、四恩醸造 夏の陽4023やはり、オールシラーというのはハードですので^^;、1本目は白、それも暑い時期にぴったりの微発泡の銘柄です。とんでもないヴィンテージですが、別に未来から来たわけではなく、2011と2012のワインを混ぜて作られたワインだから。結構コクもありますが、やはり冷やして美味しいワインです。2、アラン・グライヨ サン・ジョセフ・ルージュ20102本目3本目はシラー。こちらはフランス・コート・デュ・ローヌのものになります。力強さや堅牢さよりも、しなやかさを感じるワインでした。時間経過で赤いフルーツのニュアンスが強まっていったのは次のワインとのいい対比になりました。3、レコール No. 41 シラー2009こちらはアメリカ・ワシントン州のシラーになります。新世界のシラーといえばオーストラリアが代表的産地ですが、個人的にはワシントンのものにもずっと注目していたりします。アメリカらしい濃さはあるのですが、派手で外交的、という感じにはならないのが面白いところ。シラーは、やはりスパイシーさのあるものとの相性は良かったですし、中国料理でよく使われる甘みのある味噌や黒酢との相性もかなりのもの。やはりいい相棒になりそうです。あと、夏の陽が香り結構複雑で、これまたスパイス系との相性が良かったのは発見。このワインも結構汎用性高そうです。ここからはお料理。今回はコースではなくアラカルトでオーダーしました。稚鮎のパリパリ揚げ。カダイフの食感と稚鮎の苦味が美味しいです。季節ですね。こちらは豚肉と押し豆腐の煮込み。ダシの旨さが素晴らしいですし、八角の香りが肉の脂っ気を抑えてくれます。続いてアナゴの黒酢炒め。アナゴはカラッと揚がっています。シラーにばっちり!こちらは鴨肉の中国風クレープ包み。味付けに使う味噌がマリアージュのミソです。そして、はすのみさんといえば忘れちゃいけない麻婆豆腐です。山椒の風味や肉の旨みにシラー行けます。〆はソバで。実は、最後何にするか悩んだ挙句お店のシェフに全て丸投げした結果お出しいただいたものです^^;肉みその旨みがシラーにあいますし、小麦の香りを感じる麺がまた美味い!今回も素晴らしいお料理でした。はすのみさんのシェフはソムリエや利き酒師もお持ちで、アルコールのラインナップも素晴らしいです。ちょっと遅めの時間に、アルコールを頂きつつ中国料理をつまむ、なんてのもいいでしょうね^^今回もありがとうございました!今回のワインです。左から、夏の陽、サン・ジョセフ、ワシントン。にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2014年05月30日
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昨年12月にオープンされたグルマン・ソノワさん。自家製ソーセージなどの食肉加工品を頂けるお店です。そんな、岡山では珍しいドイツ料理系のお店で、一度ドイツワインの会をしてみたいと考えておりましたので、先日早速やってみました!飲んだワインは以下の4種です。今回はメモも取れていませんので、ここで触れるだけにしておきます。1、ライヒスラート・フォン・ブール ゼクト・ブリュット2007今回は白が甘口でしたので辛口リースリングはゼクトです。リンゴ系を中心に少々の柑橘やミネラルのニュアンスがあります。味わいは、果実味の厚みもありつつ、豊かな酸が印象的でした。後半は酸主体といっていいレベル。泡が結構しっかりしており、持続力もあったのもよかったです。2、マキシミン・グリュンハウス・シューベルト マキシミン・グリュンホイザー・アプツベルク・リースリング・カビネット2007ドイツワインの会、実はこのワインが飲みたかったから企画したという部分もあります。ツヤのある色合いに、リンゴや柑橘、白コショウ、ハチミツといった香りがいいです。定番のオイリーさや鉱物系ミネラルもありますね。味わいは、カビネットながら凡庸なシュペートレーゼより深みのある甘みがありつつ、ミネラル感や明るく、強さのある酸のおかげでダレない、むしろキレのいい印象さえ受けました。結構厚みもあり、エキス分、凝縮感を感じました。3、ライヒスラート・フォン・ブール シュペートブルグンダーQBAトロッケン2007赤はやっぱりシュペートブルグンダーで。渋みや樽のニュアンスがあり、開けたてはかなり閉じた印象。徐々に開いてきて、ココアや黒ベリー、プラムっぽさ?といったようなニュアンスが出てきます。味わいも、渋みより徐々に果実味やこなれた酸の印象が膨らむ感じでした。4、ジョセフ・ドラーテン ラインヘッセン・アイスワイン2007〆はやはりデザートワインで。2007ヴィンテージですがよく熟成しており琥珀色といっていい色合いです。ハチミツや干しブドウ、リンゴ、モモといった甘いニュアンス一杯。味わいもしっかり甘いですが、アイスワインらしい酸はまだ残っており、後口の印象が綺麗なのはありがたいです。どのワインもよかったですが、やはりグリュンホイザーは凄いです。アイスワインの後に飲んでも印象が全く変わらないというのは衝撃的でした。ドイツのこういった甘口、最近人気無いなんて話も聞きますが、酸と甘みのバランスなど、奥の深さは最もあるのでは?とさえ思います。甘い、というだけで敬遠するのは人生の損失かも^^ドイツワインといえば、今年もGW連休中に鳴門市ドイツ館でドイツワイン祭りが開催されます!様々なドイツワインを沢山試飲出来る機会ですよ!ここからはお料理です。こちらはサラダ、ローストビーフ、鴨のローストです。肉料理は当然自家製。ローストビーフの甘みのあるソースがグリュンホイザーの深い甘みによく合いました。エキス分があるので肉にも問題なくマッチします。一方、サラダにはやはりゼクト。ゼクトの果実味と酸の間に野菜の甘みやみずみずしさが入っていいバランスです。続いてはヴァイスブルスト、チーズ入りミートローフ、ザワークラウト、ニンジンときのこのマリネです。ザワークラウトはドイツからの輸入物を一度味を抜き、アイスバインの残り汁などを使ってまた味を入れなおしているそう。ヴァイスブルストはハーブやレモンを使っているとあってやはりゼクトやグリュンホイザーとの相性が○。香りの面でもワインの柑橘のニュアンスと引き合いますし、ゼクトの酸、グリュンホイザーの甘みとソーセージの塩気や旨みがいい対比です。野菜たちも、やはり白系との相性がいいですね。一方、ミートローフは白系はもちろん、シュペートブルグンダーにも行けます。旨みを際立たせる相性でした。続いて、追加オーダーでホタルイカの燻製を。こちらは基本的に肉料理系ですが、燻製にも力を入れており、こういった魚介系も無いわけではありません。これにはやはり白系。ゼクトですとまさにつまみな感じ。泡、香り、酸主体の味わいに燻製香とイカの香り、塩気と旨みが口を変える印象です。一方、グリュンホイザーとは、香りのオイリーさと燻製香が意外と嵌る他、甘みと旨みになかなか連続性がありました。〆はナポリタンで。パスタのリクエストが多かったそうで、コンロの口数の関係上作りやすいナポリタンにしたのだとか。自家製チョリソーは旨いですが辛い!美味しい大盛りナポリタンでした。グルマン・ソノワさん、お料理はもちろん美味しいですし、ワインやビールも豊富です。ビールは主にドイツビール、ワインはフランスが多めとのこと。気軽に、ソーセージをつまみながら飲むのもよし、予約すればコースも頂けるという事で、ガッツリ食事してもよしです。他に中々ないお店ですし、使い勝手もよく、今後も是非お邪魔させていただきたいと思います。今回のワインです。左からゼクト、グリュンホイザー、シュペートブルグンダー、アイスワイン。にほんブログ村「ワインモア」でこの記事を チェック!
2014年04月26日
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先日、大阪でのオーストリアワインのイベントに参加してきましたが、今月のワイン会はオーストリアの隣国ドイツのワインです。甘口のものやスパークリングを含めた数種のドイツワインを飲んでみようというものになります。また、会場は昨年末にオープンされた、自家製のソーセージやアイスバインなどが頂けるお店のグルマン・ソノワさんになりますところ、ドイツワインにドイツ系のお料理ですから、相性も期待できるかと思います。ぼちぼち暖かくなってきて、冷えたドイツワインが爽やかにおいしい季節となってきました。また、グルマン・ソノワさんのソーセージも絶品です。もしよろしければ是非ご参加ください!詳細は日時:4月24日木曜日夜8時ごろから会場:グルマン・ソノワ会費:6500円となります。もしご参加いただけます場合は、19日土曜日までに、rieslinguntgruner☆gmail.com(お手数ですが☆を@に変更してください)までご連絡をお願いいたします。よろしくお願いいたします!にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2014年04月14日
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前回からの続きです。4、山口・山口ワイン シャトーヤマグチ・シャルドネ2004こちらも昨年訪問させていただき、ワイン会でも飲んだ銘柄です。前回、前々回の同銘柄と比べますと今回は優しい口当たりでした。ただ、それでも樽の利いた厚みのある香りと味わいはしっかり出ていました。色合いはいつも通りです。ぼちぼち05ヴィンテージも試してみたいところ。シャルドネに合わせましたのは、萩港から届くチヌのポワレ、大島町産ヒトエ草のクリームソースです。焦げ目のついたチヌの旨みと香ばしさ、ヒトエ草(あおさ)の風味の加わったクリームソースのまろやかさがワインの香りに合うほか、ちょっと抑え目の今回の味わいが逆に相性良かったかもしれません。5、岡山・TETTAメルロー2012こちらは当ブログでもお馴染み?の岡山県北、新見にありますTETTAさんのメルローです。生産者の方も飲むたびに味が違うとおっしゃられていましたが、確かに、先日倉敷であった試飲会で飲んだ時とはまた違い、土っぽさややや青いニュアンスなどが前に出る感じに。また、味わいの方もやや黒い果実味が膨らんでおり、変化の途中なのかなという気も。合わせたお料理は蒜山ジャージー牛モモ肉のフィセル、岡山「オルタッリャ」と「月と星」の野菜とともに、です。「オルタッリャ」と「月と星」は岡山で野菜を作っている生産者で、直売もやっています。お肉は、乳牛として有名な蒜山ジャージー牛。正直、ジャージー牛が食用で出ていることを知りませんでしたが、赤身中心で程々の脂もあり、柔らかさと滋味深さを併せ持ったいいお肉でした。ワインとの相性は秀逸。ソースではなくブイヨン味になるフィセルにすることで、味が穏やかになり優しいtettaメルローを消すことがなく、メルローの穏やかな果実味やタンニンと肉の旨みや脂のマリアージュを楽しめました。また、その果実味は、甘みのしっかりした野菜にもよくマッチします。そして、最後はデザート。ちょっと遠いですが岡山県高梁産の紅茶とプルーンのムース、奥出雲の山蜜添えです。実は、岡山県高梁市では昔から紅茶が作られているんです。また、中国地方内ですと島根県でも出雲紅茶という紅茶があったりします。紅茶の香りと蜜の香りや甘みはよく合います。山口のシャルドネを少し合わせて見ましたが、香りの面で共通項のある蜜との相性は悪くなかったですね。ワインはもちろん、お料理本当に美味しかったです!加えて、ワインとの相性についてもしっかり計算していただけていました。会場にさせて頂きましたアガリス神楽坂さんは、日本ワインや自然派ワインを多く揃えられ、普段は三浦半島の野菜を中心としたフードメニューをご提供されています。次のイベントはもちろん、また東京へ行く機会がありましたら、お食事にお邪魔させていただきたいところです。今回のワインです。左から、奥出雲シャルドネ・スパークリング、北条甲州樽仕込、三次ピノ・ノワール、山口シャルドネ、tettaメルローです。全体的に果実感のあるタイプが揃いはしましたが、それぞれに個性のあるワイン達だったと思います。あらためまして、今回は本当にありがとうございました!本来でしたらお一方づつにお礼をさせていただくべきところなのでしょうが、ここでのご挨拶で代えさせて下さい。またの機会ございましたら、ぜひよろしくお願いいたします!にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2014年03月09日
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先日から色々と告知させていただいておりました中国地方のワインと食材の会㏌東京ですが、3月6日に無事に開催することができました!中国地方のワインや食材を多くの方々に知ってもらいたい、そして、中国地方に少しでもご興味を持っていただきたい、それにはまず、中国地方の食とワインを楽しんで頂きたい、との思いで企画したこの会でしたが、20名を超える皆様にご参加頂きまして、本当にありがとうございました!私の進行は拙いものではありましたが^^;、ワインはどれも個性あるものだったかと思いますし、アガリスさんのお料理も美味しかったなと(終了後私達もいただきました)。加えまして、今回は島根・奥出雲葡萄園のスタッフさんと、岡山・TETTAの社長さん、スタッフさんがご来場下さり、ワイン作りのお話等していただけました。次回開催をご希望頂く声も頂戴できましたし、ご参加いただきました皆様にご満足いただけましたなら幸いです。あらためまして、今回ご参加くださった皆様、食材の調達など難しいお願いにご対応下さったアガリス神楽坂様、そして、ご来場くださったワイナリースタッフの皆様、本当にありがとうございました!またの機会にも、ぜひよろしくお願いいたします!開催前のアガリス神楽坂さんです。さて、以下では今回ご用意させていただきましたワインとそれに合わせたお料理を紹介させていただきたいと思います。1、島根・シャルドネ・スパークリングシャルドネで有名な奥出雲葡萄園さんのスパークリングです。昨年がファーストヴィンテージですが、今回のものは2月末にリリースされた新ヴィンテージです。前ヴィンテージに比べますと、リンゴや柑橘などのフルーティさが増したように感じました。辛口ですが果実味もしっかりでジューシーに楽しめます。手前のワインがシャルドネ・スパークリング。奥のお二方は奥出雲葡萄園のスタッフさんです。合わせたのはアミューズ。奥出雲葡萄園さんの母体でもある木次乳業のカマンベールとリンゴのグリルに出雲市多伎町産無花果のジャムを添えたものと、木次乳業のジャージー牛乳で作るキッシュです。カマンベール+リンゴはこのスパークリングに間違いないですね。2、鳥取・北条ワイン 甲州樽仕込み2005昨年のワイン会でも飲んだこちらのワイン。今回はシェリー香っぽさが少なく、樽由来の木のニュアンスの中にみかんっぽさやミネラルなどが感じられ、味わいも太い果実味を軸にまったりした味わいでした。ただ、時間が経つと日本酒の古酒的雰囲気もよく出ます。こちらに合わせたのは、倉吉の野菜で作る大山鶏のガランティーヌ、倉吉市大原トマトのソース 倉吉の山椒味噌を添えて、です。ワインのボリューム感が大山鶏の旨みにも負けません。また、肉の甘みがよく生きており、果実味との相性はいいように思いました。面白いのは、トマトソースもいいですが山椒味噌。旨みの相性が増す感じです。3、広島・三次ワイナリー TOMOEピノ・ノワール2011昨年の晩秋ごろリリースされた、自社畑ブドウを用いたTOMOEブランドの新アイテムです。昨年試飲にお邪魔してその色の濃さ、香りの強さに驚かされました。最初は土っぽさやココアっぽさ、それに黒ベリーといった感じですが、徐々にハーブや赤ベリーなどのニュアンスも出てきます。味わいも最初は酸主体、徐々に果実味が膨らんできますね。色合いはこんな感じです(残り少なくてすみません^^;)。ピノ・ノワールには広島のアナゴです。広島は牡蠣が有名ですがアナゴ飯も名物ですよね。今回は呉に近い安浦のアナゴと、同じく呉線沿線の竹原のジャガイモのテリーヌです。そのままでも美味しく頂けますが、ワインとの相性という点では寺岡醸造の醤油と三次のピオーネを使ったソースをつけてやるとよりよくなります。長くなりますので続きます。にほんブログ村にほんブログ村
2014年03月07日
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3月6日に東京のアガリス神楽坂で企画しております中国地方のワインと食材の会ですが、満席となりました。ご参加いただきます皆様よろしくお願いいたします!また、ご参加をご検討くださっていました皆様大変申し訳ありません。もし、キャンセル待ちをご希望くださります場合は、お気軽にrieslinguntgruner☆gmail.com(お手数ですが、☆を@に変更してください)までご連絡ください。にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2014年02月19日
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3月6日木曜日の夜7時から、東京は神楽坂のアガリス神楽坂さんで開催いたします、中国地方のワインと食材の会in東京につきまして、また若干の変更点がありますのでお知らせいたします。会費を8500円とアナウンスさせていただいておりましたが、1000円下げまして7500円で行えるようになりました!ご参加いただきます場合、当日現金にて7500円をお支払いいただきますようお願いいたします。お席まだまだございます。中国5県のワインをまとめて、それもご当地食材を使った料理とともに飲むという機会もあまり多くはないかと思いますので、もしご都合よろしければ是非ご参加ください!また、実は今回、島根の奥出雲葡萄園のスタッフの方がご参加くださることになりました!奥出雲葡萄園でのワインづくりについてなど、生産者の方の生の声をお聞きいただく機会にもなるかと思います。ご興味お持ちくださいましたら、是非是非ご参加ください!なお、詳細につきましてはこちらをご覧ください。にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2014年02月11日
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3月6日木曜日の夜7時から、神楽坂のアガリス神楽坂さんで開催いたします中国地方のワインの会についてですが若干の変更点がありますのでお知らせ致します。定員を20名様としておりましたが、24名様に増やさせていただきます。貝の詳細は上記リンク先記事をご覧いただけましたらと思います。お席はまだございますので、ご都合よろしければ是非ご参加ください!にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2014年02月07日
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リースリング飲み比べ会のワインに入る前に、イベントのご案内です!昨年行いました、東京での中国地方のワインを飲む会。在京の中国地方ご出身の方々に中国地方のワインを飲んで頂くというこの会で、ご参加いただいた皆さんと、発展型として、中国地方のワインと食の会を是非やりたいという話をしていましたが、遂にそれが実現することになりました!内容としましては、中国地方5県のワインを、各県1種類づつ、計5種類をご用意させていただき、それぞれのワインの生産県の食材を用いた料理と合わせていくコース形式というスタイルです。また、開催日時は、3月6日木曜日の夜7時から会場は、アガリス神楽坂さん(ぐるなびのページはこちら)会費は7500円定員は24名様(当日会場にて現金でお願い致します)となります。ワインにつきましては、変更となる可能性もありますが、・奥出雲葡萄園 シャルドネ・スパークリング・北条ワイン 甲州樽仕込み・山口ワイン シャトーヤマグチ・シャルドネ・三次ワイナリー ピノ・ノワール・TETTA メルローというラインナップになる予定です。もしご興味お持ちくださいましたら、是非是非ご参加ください!ご参加いただけます場合は、2月27日までに、rieslinguntgruner☆gmail.com(お手数おかけして恐縮ですが、☆を@に変更してください)まで、お名前と人数、ご連絡先をご記載の上メールをお願いいたします。また、お問い合わせにつきましても、上記メールアドレスまでお願いいたします。よろしくお願いいたします!にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2014年01月27日
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昨年9月にリースリング・リング京都に参加して以来、もともと好きな品種といいこともあって是非やりたかったリースリングの飲み比べを、先日行いました。ワインは、5種のリースリングに加え、白だけではなんだというのと、面白い銘柄が手に入ったこともあり、ピノ・ノワールの飲み比べも同時にやってみました。会場は、1日ワインバーでもよくお世話になっています、岡山市のフロマジュリー・ピノさん。リースリングはチーズにも合わせやすい品種かなと思っています。飲んだワインは以下の7種です。また順に記事にしていければと思います。1、ブルックス リースリング2010アメリカ・オレゴン州のリースリングです。ビオディナミを実践している生産者で、オレゴンの冷涼な気候を反映したワインとなっていました。2、フランクランド・エステート リースリング・ポイゾンヒル2009西オーストラリア、フランクランドリバーのワイナリーです。南氷洋由来の海流の影響で、やはり冷涼さのある気候となっている地域です。華やかな香りでした。3、ヘルマン・デンホフ リースリング・qbaトロッケン2009ドイツ・ナーエのワインです。ドイツの辛口リースリングといいますと、繊細で軽い質感のイメージがありますが、こちらはボディのしっかりしたボリューム感のあるワインでした。4、マルク・テンペ リースリング・ツェレンベルグ2010続いてはフランス・アルザスのリースリング。こちらも自然派でおなじみの人気生産者、マルク・テンペのものです。5本の中では最もしっかりした色合いのワインでした。5、フリッチ リースリング・レぜルヴ2008そして、こちらはオーストリア・ヴァグラムのもの。黄土由来のしっかりした果実味が印象的なワインでした。食事との相性はやはり図抜けています。6、サントリー ジャパンプレミアム・津軽ピノノワール2010今回手に入った珍しいピノがこれ。青森県産ピノ・ノワールを使用した赤です。樽のニュアンスがよく出ていましたが、赤いフルーツも感じられました。7、ロシニョール・フェヴリエ ブルゴーニュ・ピノ・ノワール2011青森のピノと飲み比べたのはフランス・ブルゴーニュのものです。ヴォルネイの銘柄になりますが、やはり南の産地らしく、青や黒のニュアンスが出ていました。リースリングは、もちろん同一品種ですので似た要素もあるのですが、香りにしろ味わいにしろ結構はっきりと個性の違いを感じられ、面白い飲み比べになりました。例えば、同じ柑橘っぽさでも、緑のそれだったり、グレープフルーツっぽかったり、あるいはオレンジのようであったり…。ボディの厚みなんかもはっきり分かる違いでした。ピノの方は、やはり津軽のものはかなり感じが違っており、同じ品種とは思えないくらいの差がありましたね。ここからはフードの写真です。こちらはチーズやサラダ。左下の茶色いものは、クリームチーズをオカカと醤油で和えたものです。続いてムール貝のワイン蒸しです。貝の濃い旨みはリースリングの果実味によくマッチします。こちらは、マッシュポテトとチーズを合わせてもっちりとした食感にしたものとソーセージです。リースリングにはまさに鉄板の一品。今回のワインです。左から、ブルックス、フランクランド、デンホフ、テンペ、フリッチ、津軽ピノ、フェヴリエになります。にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2014年01月25日
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前回からの続きです。今回は頂いたお料理の写真です。なお、会場にさせていただいたのは楽天ブログをされている南喜一朗さんのお店である、東京タヴァーン ワイン・ビストロ南さん。多めの人数でのワイン持込にも関わらず快くご対応頂き今回は本当にありがとうございました!アミューズはグジェール。南さんのブログ記事でよく拝見していて是非食べたかったものです^^香ばしさがあり、スパークリングを入手できなかったのが悔やまれます。続いては前菜盛り合わせ。左上のパプリカムースコンソメゼリーは白ワインとの相性抜群。中でも、山口のシャルドネとは、クリーム感やコンソメの旨みが抜群のマリアージュでした。その右隣はエスカルゴ、その下は生ハムのサラダ、そして豚肉のテリーヌときて、真ん中はサラミです。サラダとは、やはり野菜のフレッシュな甘みとセミヨンの果実感や香りが好相性でした。パスタはきのことベーコン。塩気や旨みが程よく、ロゼやベリーAとの相性は良好でした。特に、ベリーAとはパスタの食感とワインのハリなど質感の面でもいい感じ。メインは鴨のローストです。ジューシーで旨みたっぷりの鴨にはカイノワールとメルローをメインで合わせましたが、カイノワールは豊かな果実味がソース的相性を見せます。一方、メルローはタンニンや旨みが肉の鉄っぽさや旨みと結び付く感じ。今回のお皿は、ソースがそこまで甘いタイプではなかったということもあり、ややメルローとの相性の良さが目立ったでしょうか。バルサミコなどの甘み・コクのあるソースなら、カイノワールもより輝きそうです。〆はイチジクのソルベでさっぱりと。非常に美味しいお料理で、食事としても楽しめましたし、ワインとのマリアージュも色々と見つけられました。今回は本当にありがとうございました!にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2013年11月14日
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今夏のワイナリー訪問で、中国地方5件のワイナリーを、各県最低一つは周ることが出来ました。岡山、広島、島根にはまだお邪魔できていないワイナリーがありますので、是非今後お邪魔させていただきたいものです。さて、そんなお話を、在京の岡山ご出身の方にさせていただいたところ、何かやりたいねという話になりまして、先日東京で、中国地方出身者を中心とした方々に中国地方のワインを飲んでいただくという会を行いました。ご参加いただいた方々の中には、ワインがお好きでよく飲まれる方も少なからずいらっしゃられたのですが、やはり日本ワイン、それも中国地方のワインとなりますと、地元のものといえどもご経験が無いという方が多かったです。しかし、ワインをお試しいただくと中々のリアクションを頂けました。中国地方のワインのコンテンツパワーは決して弱くないとの思いを新たにしましたね。飲んだワインは以下の7種です。以前記事にしたものも多く、また飲んだ後メモも取れていないということで、今回はここでの感想のみに留めたいと思います。1、奥出雲ワイナリー シャルドネ・アンウッデッド20111本目は奥出雲のスパークリングにしたかったのですが入手に失敗ということでこちらを。柑橘やミネラルのなかにナッツやバターも微かに感じられ、ブドウの実力の程を伺えます。味わいも、少々のエキス分があり爽やかなだけではない1本です。2、三次ワイナリー トモエ・セミヨン2本目は三次ワイナリーに訪問させていただいた際最も印象に残ったセミヨンです。グリーンハーブや緑の野菜のようなニュアンスがありつつ、柑橘っぽさも少々感じます。やや辛口くらいの甘みがあり、酸味はそこまで強くなく、しっとり系であることから爽やかなワインという感じではありませんが、ミネラリーながらも柔らかな口当たりで優しさを感じます。3、山口ワイナリー シャトーヤマグチ・シャルドネ20043本目は先日のワイン会でも飲みました山口のシャルドネ。石灰土壌で栽培されたシャルドネのワインを、一升瓶で瓶熟させてリリースするワインで、ヴォリューム感のある味わいが印象的。同じく石灰土壌で栽培される岡山、TETTAのシャルドネとの飲み比べは面白いものになりそうです。4、ひるぜんワイン 白仕込山葡萄私がはじめて訪問させていただいたひるぜんワインのロゼです。山葡萄は三次や奥出雲でも栽培されており、中国地方を代表する品種になる可能性のあるブドウかなと個人的に思っています。ひるぜんのロゼは甘口でとっつきやすい味わいではあるものの、山葡萄らしいワイルド系のニュアンスや、紅茶、黒ベリーといった要素も感じる香りはなかなか特徴的。エキス分もしっかりあります。5、せらワイナリー マスカット・ベリーA2010せらワイナリーさんへはまだ訪問させていただいた事はありませんが、国産ワインコンクールでも高評価を受けており気になっていましたのでこの機会に。フォクシー感もあるベリーAらしいワインですが、ハリのあるボディと果実味、酸のバランスのよさは流石銀賞といった印象でした。6、北条ワイン カイノワール2008こちらは今夏訪問させていただいた北条ワインさんの新作。北条砂丘の砂地土壌に甲斐ノワールが適していたようです。色もしっかり赤黒く、香りにはスパイシーさや土っぽさなどが感じられました。味わいも、ボディーこそミディアムくらいですが、果実味やタンニンもしっかりしており、かなり面白いワインでした。7、TETTA メルロー2010岡山の赤は、サッポロのベリーAと悩みましたがTETTAメルローの1つ古いヴィンテージを入手できましたのでこちらで。香りはメルローらしい赤い果実や軽いフルーツケーキ感を感じられましたが、味わいはかなり酸味基調な感じに。爽やかに飲めました。実は、今回はご参加いただいた皆様にワインを飲んでいただくと同時に、さらに発展させたイベントへのキックオフ的な意味合いを持たさせたものでした。その発展型としましては、中国地方各県の食材を使った料理に、対応する県のワインを合わせるデギュスタシオンコースをやる会、というものを考えています。中国地方を、味という面で知っていただき、楽しんでいただける機会を作れたらな、と。開催はいつになるかなどまだまだ何も決まっていませんが、何とか実現したいものです。とりあえず、都内でご協力いただける飲食店様を見つけないといけません…。今回のワインです。手前から奥出雲、三次、山口、ひるぜん、せら、北条、TETTA。料理については続きます。にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2013年11月12日
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今夏には、鳥取の北条ワイン、岡山のTETTA、山口の山口ワイン、そして富山のセイズファームの4つの生産者を訪問させていただきました。そこで、その4つの生産者のワインを飲みつつ、訪問時のお話をさせていただくという会をしました。飲んだワインは以下の4種です。また個別に記事にしていきますが、TETTAのマスカット・ベーリーAとセイズファームのカベルネ・メルローは個別の写真を撮り忘れています上に楽天内に取り扱いも無いので、集合写真を流用させていただきます^^;1、北条ワイン 樽仕込み20052005年ヴィンテージの北条砂丘産甲州を樽で仕込んだワインです。鳥取名産の岩牡蠣に合わせることを考えて造られたというワインで、軽めながらも上手く溶け込んだ樽のニュアンスとハリのある果実味が印象的なワインでした。2、山口ワイン シャルドネ2004カルスト台地由来の石灰土壌の畑を持つ山口ワイナリー。経営母体が日本酒の蔵元ということで、プレミアムレンジのワインは一升瓶での瓶熟成を行ってからリリースしています。色も濃く、厚みもある独特のワインです。3、TETTA マスカット・ベーリーA2012こちらも石灰土壌の畑を持つ岡山のTETTAのワインです。2012年は、TETTAにとってもやはりいいヴィンテージとなったようで、マスカット・ベーリーAも質・量共に上々とのこと。華やかな香りと1本芯の通った口当たりが印象的でした。4、セイズファーム メルロー/カベルネ・ソーヴィニヨン2012富山県氷見市で作られたカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローのワインです。完全自社畑産ブドウのみでワインを造っています。ワイナリーで試飲したときよりも果実味の膨らみや香りのメルロー感が増したように感じました。ワインの間に共通項やテーマといったものはこれといってありませんでしたが、一応白は熟成したもの、赤は2012ヴィンテージのものというくくりにはなっています。白は面白かったです。鳥取甲州には少しシェリー香の感じがあり、一方山口シャルドネにはそういった要素はなし。また、赤に関しても、2012ヴィンテージの出来の良さを感じられました。氷見はそれほどずば抜けてよかったというほどでもないというようなお話でしたが…。ここからはお料理です。前菜はホタテのミキュイと熟成八戸産寒ブリスモークサーモン包み・アメリカ産キャビア乗せ。ブリのねっとり感のある旨みとサーモンの軽快な旨みと香りがよくマッチします。ホタテはそこまで塩の濃いものではなく、甘みを楽しめる味わいでした。続いて紫芋のスープ。芋の甘みや円やかさを活かしながらも、旨みや塩気もきっちり。芋の香りとよく調和していました。メインは鴨の瞬間スモークと熟成鴨のロースト。2種類の調理法の鴨肉にはやはり合うワインが異なりました。スモークは、スモークのニュアンスに素直な鴨肉の旨さが、熟成は、豊富な肉汁とモチモチした歯ごたえが素晴らしい一皿でした。塩加減と、大人しいながらも甘みとコクでアクセントを加えるソースもいい感じです。そしてフロマージュ3種。最後はデセールできっちり〆です。今回は倉敷のフレンチレストラン、プルミエさんでの開催となりました。久しぶりにお邪魔させていただきましたがやはりいいですね。シェフは下津井の方のご出身という事でお魚が美味しいのはもちろん、お肉も旨みを生かしたいい味加減でいただけます。今回もありがとうございました。今回のワインです。左から甲州、シャルドネ、ベーリーA、カベルネメルロー。夜の倉敷美観地区もなかなかです。にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2013年10月27日
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今夏は、岡山のTETTAさん、鳥取の北条ワインさん、山口の山口ワイナリーさん、そして、富山のセイズファームさんに訪問させていただきました。そこで調達したワインが手元にありますので、それを飲みつつ、ワイナリーを訪問した時の話でもお聞きいただければと思い表題の会を企画いたしました。詳細としましては、日時:10月27日日曜日、18時30分頃より場所:倉敷のフレンチレストラン、「プルミエ」さんにて会費:7500円と、なります。中国地方の中に北陸が混ざるという脈絡の無いラインナップにはなりますが、なかなか珍しいものかと思いますし、山口や鳥取のワインは同じ中国地方ながら中々口にする機会もありませんし、TETTA、セイズファームは気鋭の生産者です。もしご参加いただける、あるいは、ご興味お持ちくださいましたら、rieslinguntgruner☆gmail.com(☆を@に変更してください)までお気軽にご連絡下さい。ただ、ご参加に関しましては、急で大変恐縮なのですが、21日月曜日の夜9時を締め切りとさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2013年10月15日
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前回からの続きです。こちらは地もののウナギです。白焼きを握りで。赤白どちらもいけます。アラ汁で一休み。こちらの特徴は味噌汁ではなく澄ましであるところ。海苔もいい風味です。トロタク+芽ネギです。しゃきしゃきの芽ネギ、たくあんのコリコリ、トロの旨みと柔らかさが見事に組み合わさっています。そして芽ネギでさっぱりと。玉子焼きは甘めの味付け。結構具沢山です。お寿司の最後はかっぱ巻きです。シャリやキュウリも勿論美味しいですが、やはり海苔の香りのよさ、味わいの良さが際立ちました。〆はアンコ玉で。甘すぎず、舌触りは滑らか。口どけも良く、漉し餡派の私にはたまりません^^今回も素晴らしいお寿司&お料理でした。シャルドネやシャンパーニュのマリアージュについても、色々と面白いものが見えましたので、今後のワイン会に活かしたいところです。また、ひさ田さんはやはり人気で、行きたいという声が良く聞かれますので、また是非ワイン会させていただきたいと思います。今回もありがとうございました!今回のワインです。左から、デュマンジャン、アンリオ、ル・ブルン・セルヴネイ、TETTAシャルドネ、スタッグスリープ・カリア、シャブリ、TETTAメルローです。にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2013年08月24日
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前回からの続きです。イサキの昆布締めは握りでも頂きました。豊かな旨みは赤ワインさえ受け止めます。そしてエビ。プリプリです。やはりこれには白ですね。こちらはガリです。円筒形の若い生姜を輪切りにしたものをガリにしています。コハダ…ではなく、ママカリの新子です。瀬戸内界隈ではコハダも獲れますが、やはり岡山といえばママカリですね。柔らかな旨みです。ママカリの次は中トロ!臭みなど全く無く、旨みと甘みのあるトロです。続いてウニ!今の時期は長崎産だそうです。軍艦ではないのが特徴的です。シャンパーニュには間違いないネタ。こちらはイボダイ。瀬戸内周辺でよく食べられていますが、先日帰省した際にお邪魔した、食らんどもっちゃんでも、握りではなく造りですが食べました。どちらのお店も小さな魚に丁寧な仕事をしてくださっています。こちらはタチウオ。火が入っており食感はフワフワ。独特の香りもいいですね。イクラは軍艦で。プチプチの食感から溢れる旨みが素晴らしいです。しょうゆ漬けの味わいと海苔の風味がメルローにもいけます^^もう少し写真があるので後1回続きます。にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2013年08月22日
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8月は、毎年恒例の赤磐にありますお寿司屋さん、ひさ田さんでのワイン会です。今回は、暑い時期ということで泡重視、加えて、ブラン・ド・ブランのシャンパーニュがあったのでシャルドネのスティルワインの飲み比べへと流してみました。飲んだワインは以下の7種です。また順に記事にします。1、J・デュマンジャン プルミエクリュ・グランレゼルヴ・ブリュット歴史自体は古いメゾンですが、日本に大々的に入って来だしたのは最近だそうです。セパージュは定番の3品種ですが、比率的にはムニエ多め。フルーティながら辛口な1本でした。2、アンリオ ブリュット・スーヴェラン定番のメゾンものですが久しぶりに。熟成ワインを用いているだけあってか香ばしいニュアンスがしっかりありました。今回、なかなかのマリアージュも見せてくれました。3、ル・ブルン・セルヴネイ ブリュット・セレクション・グランクリュ・ブラン・ド・ブランアヴィズを中心に、オジェ、クラマン、マンシーといったエリアに畑を持つレコルタンです。ピノ・ノワールも植えているそうですが、やはりシャルドネがメイン。4、TETTA シャルドネ2011ブラン・ド・ブランのシャンパーニュからシャルドネ飲み比べの流れ、1本目は岡山のシャルドネです。春のリリース時に飲んだときよりも随分開いた印象になりました。5、スタッグスリープ・ワインセラーズ カリア・シャルドネ2011現在、フランス以外でシャルドネの産地として地位を確立している土地といえばやはりカリフォルニアということでこちらです。カベルネで有名なスタッグスリープですがシャルドネもやっています。上品なつくり。6、アラン・ジョフロワ シャブリ・グランクリュ・レ・クロ2011そして、やはり忘れてはいけないブルゴーニュ。ちょっと珍しいシャブリを発見したので今回試して見ました。シャブリらしい火打石感がありつつ程よいハリがあるワインでした。7、TETTA メルロー2010昨年リリースされた2010ヴィンテージを発見しましたので、赤も1本くらいほしいかなと選びました。瓶熟がいい具合に進み、メルローらしい甘い香りと透明感のある味わいを感じられました。シャンパーニュは1から3にかけて徐々にシャルドネが増えていますが、三者三様、全く雰囲気が異なり、比較としては面白かったようなつまらなかったような…^^;シャルドネのスティルワインに関しましては、やはりシャブリの独特さが際立ちます。あの硝煙香は他の産地には無いものですよね。また、TETTAの2本はそれぞれ時間経過でいい状態になっていました。やはり、ここのワインは寝かせてこそです。さて、ここからは今回のお料理です。先ずは地元、下津井のタコを土佐酢のジュレで。吸盤のコリコリがたまりません。こちらは蒸しアワビに吉田牧場のパルミジャーノをかけたもの。アワビの食感や旨みに、チーズの優しいクリーミーさや塩分が面白いです。鰹節感覚で使えるとのお話。そして、定番の吉田牧場のモッツァレラの漬けです。今まで色々なワインとあわせてきましたが、今回シャンパーニュとあわせたのが個人的にはベストだったように思います。イサキの昆布締めと葉山葵です。昆布締めにする事で旨みが強まり、漬けの後でも全く印象はぼやけません。その強いうまみに、葉山葵の辛味や香りがいいアクセントになります。ここから握りです。先ずはヤリイカ。甘みと旨みがしっかりです。続いて赤身のヅケ。赤ワインにあわせたくなりますがシャルドネとの相性も良好です。写真が多いので続きます。にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2013年08月20日
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先日告知させていただいた18日のワイン会ですが、無事に開催出来ました。テーマは日本ワインでしたが、新潟、フェルミエのアルバリーニョを飲むのがメインでしたので、今回は対比用にスペインのアルバリーニョも用意させていただき、スペインバルでのワイン会となりました。飲んだワインは以下の7種。また順に記事にしていきます。1、四恩醸造 クレマチス・橙2012気温・湿度共に高い季節という事で、1本目は微発泡のこちらでさっぱりと入りました。ただ、出来のよい2012年という事で、味わいもきっちり乗ったワインでした。2、ヒトミワイナリー アブソリュート・エゴ キレキレ2本目は滋賀、ヒトミワイナリーのこちら。今春訪問した際に購入してきたものです。試飲した際はもっと酸味キレキレだったのですが、時間経過のためか少し穏やかさが出ました。3、パゾ・デ・バランテス リアス・バイシャス・アルバリーニョ20103本目と4本目は同時に飲みました。こちらはスペインのアルバリーニョです。フルーティさやフレッシュさが感じられるらしい1本でした。4、フェルミエ アルバリーニョ2010そして、こちらがメインの新潟産アルバリーニョ。リアス・バイシャスと同じく海辺ですが、土壌自体は大分違うようです。色合い、香りと最初はかなり違いましたが、徐々に似ていくところは興味深かったです。5、奥出雲ワイナリー きすきのさくら赤へ行く前にロゼです。ちょっと季節はずれになってしまいましたが、こちらもワイナリーを訪問させていただいた際に購入してきたワインです。奥出雲さんのロゼはレベル高いですよ^^6、那須ワイン マスカット・ベリーAこちらもやっぱりワイナリーへお邪魔して購入させていただいたものです。軽めで薫り高いマスカット・ベーリーAはタパス料理などとの相性は良好でした。7、シエラ・カンタブリア クリアンサ2008最後の赤はスペイン産。個人的に好きな生産者で、また飲みたいと思っていたところ、今回多くの方にご参加いただけましたので、いい機会だと飲むことに。モダン・リオハとでも言うべき作りです。2種類のアルバリーニョの違いは、最初はかなり大きかったです。スペインのものが、開けて直ぐ殻柑橘や黄色いフルーツっぽさ全開だったのに対し、国産のものは、実は1時間前くらいに抜栓していたのですが、最初リンゴややや湿ったようなニュアンスが中心でちょっと暗いような感じでした。しかし、時間と共に、明るくなる、というわけではありませんが、フルーツやミネラルなどの要素が色々と現われ、スペインのものの状態に少しですが近づいていく感じでした。なかなかに複雑なワインです。今回のお料理です。まずはタパスメニュー。枝付きケッパー(これは発見でした)、ドライトマト、フェタキューブ、それに生ハムとサラミです。こちらはサラダ。コショウの効いた旨みの強いドレッシングは初めてな味わいでした。そして、スパニッシュといえばやはりこれ。パエリャです。今回は貝です。料理は大体取り分け後です^^;また、エビのアヒージョとチキンソテーのモホソースもあったのですが写真取り忘れです…。今回のワインです。右からクレマチス、キレキレ、パゾ・デ・バランテス、フェルミエ、きすきのさくら、那須ワイン、シエラ・カンタブリアです。今回の会場は、岡山ワシントンホテル地下にありますバル・デ・マルスさんでした。スペインバル系のお料理やイタリアン系のお料理、それに様々なお酒が頂けるお店です。キャパも大きく、パーティなども色々ご対応いただけるようです。また、岡山ワイン会のイベントの会場になっており、受付もしていただけるようですので、岡山ワイン会のイベントにご興味おありの方は是非一度覘いてみて下さい^^今回はありがとうございました!にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2013年06月20日
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先月14日に開催予定でした、新潟のフェルミエさんのアルバリーニョと私が訪問してきましたワイナリーのワインを飲む会は人数不足で開催できませんでしたので、その振り替えを今月18日にする事にしました。詳細としましては日時:6月18日火曜日、19時~19時半の間くらいから会場:バル・デ・マルス(前回告知のピノさんから変更となっております)会費:6500円となります。アルバリーニョはスペイン品種ですし、その他のワインも軽めで、バルのお料理との相性は期待値高いかと思います^^もしご興味お持ちくださいましたらお気軽にご参加下さい。なお、ご参加いただけます場合は、13日までにrieslinguntgruner☆gmail.com(☆を@にご変更下さい)までご連絡をお願いできましたら幸いです。にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2013年06月05日
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急な話で恐縮なのですが、来週行いますワイン会のお誘いです。テーマは日本ワイン。メインは、新潟のフェルミエさんのアルバリーニョ。スペイン北西部やポルトガル北部でよく栽培されている品種ですが、日本で手がけているところはこのフェルミエさん以外聞いたことがありません。スペイン、ポルトガル共に海に近い地域で栽培されていますところ(スペインに関しましては、リアス式海岸でお馴染みのリアス・バイシャスが一大産地です)、フェルミエさんも海に近い砂地の土壌をお持ちなので手がけていらっしゃるのでしょうか…^^;そんな非常にレアな白と、私が訪問してきました奥出雲ワイナリーさんの春限定ロゼ、ヒトミワイナリーさんの酸味しっかりなデラウェアの白、那須ワインさんのマスカットベリーAをご用意させていただきます。日時は5月14日火曜日夜7時ごろより会場はフロマジュリー・ピノ岡山店さんにて会費は6500円(ピノさんのチーズを使ったおつまみ付きです)となります。急な話で恐縮ですが、もしご興味お持ちくださいましたらお気軽にご参加下さい。なお、ご参加いただけます場合は、出来れば明日中、遅くとも13日中にはrieslinguntgruner☆gmail.com(☆を@にご変更下さい)までご連絡をお願いいたします。にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2013年05月08日
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京都からゲストがいらしてうださったので、TETTAのワインを飲んでいただくべく、岡山の食材を用いた天ぷらを頂ける天婦羅たかはしさんへお邪魔してきました。2月末にもお邪魔しましたが、今月になってまたメニューが変わっています。季節の地元の食材をいただけるのが嬉しいですね。一品目はやはりエビで。沖縄・名護産です。味の濃いエビです。こちらはアスパラ。非常に太く大きい、岡山県北の久世のものです。先端は天婦羅になっていますが後ろは生。勿論生でも食べられます。甘くジューシーでした。こちらは岡山県牛窓産の白キスと、県外産ですがソラマメです。ソラマメは早生もの。大きな白キスはホクホクかつしっとり。香りも十分。ソラマメも香り揚げの名にふさわしい香り豊かなものでした。続いてはタケノコとフキの旬菜揚げ。ダシで味が付いています。タケノコは真備、フキは吉備のもの。柔らかなタケノコと程よい食感のフキに、ダシの味付けがいい塩梅でした。そして、淡路のアナゴ、長崎のアオリイカ、甘露小梅です。アナゴは穏やかな味わいでふっくら。定番のカレー塩で。イカは柔らかさと甘みが印象的でした。小梅は甘くデザート感覚で。さらに、追加でかき揚げをお願いしました。TETTAのメルローは天つゆと相性がいいということを聞いていたのですが、今回のメニューは全て塩ででしたので。さて、ワインの写真は撮り忘れてしまったのですが^^;、シャルドネ、メルローの印象は東京でのミニ岡山ワイン会の際と同じものでした。今回はマスカット・ベリーA2,011も飲みましたが、最初はフォクシー系のニュアンスが出ているものの、時間と共にイチゴやラズベリー系の印象が強まる感じ。味わいは、非常に繊細ですが果実味、タンニン、旨みのバランスが良く、透明感の中に微かなハリのあるライトボディでした。食事との相性では、塩で食べる天婦羅が多かったのでやはりシャルドネがよかったのは事実です。エビ、アスパラ、旬菜揚げ辺りとは見事な相性でした。単体で飲むとやや印象の薄い今ヴィンテージのシャルドネですが、ダシなど旨み系の味わいや、食材の甘みなどとあわせると華やかさをましてくれます。一方、ベリーAもなかなか全体的に相性が良く、小梅やアナゴ、それにアスパラにもまずまず。メルローに関しては、やはり天つゆ+かき揚げが一番良かったように思います。デザートはイチゴのシャーベットでさっぱりと。さらに、インポーターの稲葉さんが開発したというワイン羊羹も頂きました。赤ワインを使っているそうで、確かにベリーA、メルロー共になかなかの相性。どちらも、香りの中にある赤いフルーツ感が羊羹のアンコの香りとマッチしました。また、メルローのしっかりした果実味は羊羹の甘みと不思議な一体感を見せてもくれました。にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2013年04月24日
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前回からの続きです。「日本の食卓」終了後、西浅草にあります萬鳥さんにて岡山のワインを飲む会を行いました。東京の知人に是非飲んでもらいたいと用意させていただいたのは以下の3種です。1、是里ワイン リースリング2009日本では難しいとされているリースリング(フォルテでもリオンでもありません)ですが、なんと岡山の赤磐で作っているのです。サッポロワイン岡山ワイナリーからそう遠くない場所にある農業公園「ドイツの森」の中にある是里ワイン。ドイツをテーマにした公園の中にあるということで、ベーリーAやピオーネなどと共にリースリングを栽培・醸造しているのです。色は薄い黄色、香りにはマスカット感やフローラルが中心ですが、ミネラルや軽いペトロール感もあります。味わいは、酸はそこまで鮮烈ではありませんがしっとりしたものがきちんとあり、穏やかな果実味の辛口となっています。日本のリースリングといいますと、シャトー・メルシャン 大森リースリングが成功例といえますが、似た和風な感もありつつも、ちょっと柔らかい感じになっています。2、TETTAワイン TETTAシャルドネ2011今岡山で最も盛り上がっているのはやはりこのTETTAのワインでしょう。2011のシャルドネは、薄い黄色、ミネラル主体の香り、穏やかながらもやはりハリのある質感のミディアムボディが印象的です。以前試飲させていただいた時と比べても状態の変化はあまり感じず。瓶熟可能性は感じますが、こちらはちょっと時間かかりそうです。3、TETTAワイン TETTAメルロー2011こちらはTETTAのメルロー。色は透明度のあるガーネットで良くある感じですが、香りに小豆っぽさが無く、フルーツケーキや黒ベリーといった要素がメインとなっているのがやはり驚きなところ。また、今回のボトルは以前と比べて、ボディもそこそこ出てましたし、何より果実味をきっちり感じました。メルローも、タンニンはしっかりあって瓶熟期待度は高いですが、シャルドネより早くいい頃合を迎えそうです。今回のワインです。左から是里リースリング、TETTAシャルドネ、TETTAメルロー。料理は焼き鳥コースでした。萬鳥さん、何と鳥肉はフレンチなどでよく使われているフランス産のブレス鶏を使われています。ほかにも、鴨などこだわりの食材が興味を引きます。こちらはネギマなど。ネギもお肉も見事なジューシーさ。加えて、塩加減が絶妙で鶏の味がはっきりとわかります。脂の柔らかな味わいの中に、肉の鮮やかな滋味を感じられました。いいお店だとは伺っていましたが、噂どおりのいいお店でした。店内の明るい雰囲気やアルコールのラインナップもいいですが、やはり焼き鳥の味わいの良さが一番でしょう。今回はコースをつまみ程度の量でしたが、正直もうちょっと食べたかったです^^;最後になりましたが、今回ご参加くださった皆さん、萬鳥さん、今回は本当にありがとうございました!萬鳥浅草本店17:00~23:00(オーダーストップ22:30)定休日:水曜日tel:03-3845-4430今回の関東での活動分はこれで終了ですが、帰りに寄り道をしたのでもう少し続きます。にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2013年04月10日
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前回からの続きです。しらうおの次に、地元岡山の連島産の連島レンコン厚身揚げがあったのですが写真の撮り忘れです。そろそろ終わりの冬の味覚ですが、連島レンコンはブランドレンコンで、地元ではあまり出回らず都市部へ殆ど出て行ってしまうというある意味幻の食材。キメの細やかさ、甘み、ホクホク感と確かにそんじょそこらのレンコンとは一線を画します。そのレンコンに続いては本日の御料理として胡麻しんじょの揚げ出しです。胡麻の香りがしっかり、しかし繊細に香ります。ダシの旨みはお見事でした。そしてアナゴです。こちらは淡路島産だそう。カレー塩でいただきます。脂は乗っていますが、どちらかというと筋肉質で締まりを感じるアナゴです。アナゴとクルマエビは1年を通してあるそうです。続いてふきのとう香り揚げ。先のレンコンとは一転、こちらは春の味わいです。産地は地元岡山の早島。独特の香りとほのかな苦味をしっかり楽しめる1品でした。やはりこういった春の香りと天婦羅の相性は抜群です。驚きだったのがこちら。なんと殻ごと(といっても片側の殻だけですが)のハマグリです。三重県桑名産のものを包み揚げにしています。ハマグリの旨みや香りが閉じ込められています。左側の小さなものは和歌山産小梅の甘露留揚げ。梅の香りと甘みで落ち着くことが出来ます。このあと、味噌汁、ご飯、漬物をお出し頂き、さらにデザートで終了ですが、食べたり無いということでアナゴや白魚をまた揚げていただいた他、ホタテ貝柱も揚げていただきました。分厚い貝柱は甘み十分。また、食感も硬くなく、かといって柔らかすぎず絶妙です。デザートはさっぱりとリンゴのシャーベットでした。リンゴ感が強く、甘みも上品。会場にさせていただいたのは天婦羅たかはしさん。以前ポルトガルワインの会でもお世話になりました。素材の味が存分に引き出され、かつ、軽くいくらでも食べられそうな天婦羅はいつもながら素晴らしかったです。また、その素材そのものに対するこだわりも凄いものがあります。さらには、アルコールに対する意識も非常に高く、日本酒のラインナップも豊富ですし(今回も十四代などを頂きました)、ワインに対する理解も高くていらっしゃります。岡山では貴重な1軒といえますね。今回もありがとうございました!今回のワインです。左から、キザン、アロマティック、甲州百、ベルカント。にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2013年03月03日
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昨年、山梨へ行った際に購入した甲州が手元にあったこともあり、以前からやってみたかった甲州の飲み比べを、同じく甲州とあわせてみたかった天婦羅のお店で行いました。飲んだワインは、今回人数少なめだったので以下の4種となりました。また順に記事にしていきますね。1、マルサン葡萄酒 甲州百2011最近人気急上昇中のこのワイン、是非一度飲んでみたかったので今回試してみました。素直で穏やかなワインです。果実味があるので天婦羅のコクにも負けません。2、シャトレーゼ勝沼ワイナリー 甲州アロマティック2011昨年山梨のワイナリーで試飲購入したのがこちら。シャトレーゼさんのソーヴィニヨン・ブランが好きなので、そちらを購入しようと思い訪問させていただいたのですが、このワインに驚いてこちらを購入した次第です^^3、機山洋酒工業 キザン・スパークリング・トラディショナル・ブリュット個人的に、スパークリングは甲州に適したスタイルだと思っていること、上記2種とは香りや味わいのスタイルも違うということ、そして、何より天婦羅に是非あわせてみたかったということでこちらを。やはりいいです。ただ、少しドサージュ強めだったでしょうか。4、山梨ワイン ベルカント・マスカット・ベリーA樽貯蔵2011全て白でもよかったのですが、少し前にTETTAの試飲会でマスカット・ベリーAを飲んでその記憶が残っていた事もあり、その記憶との対比をしてみようと1種類ベリーAの赤を。以前、ベルアルバを飲んで以来気になっている山梨ワインさんのものです。甲州は本当に作り手、銘柄によって個性が違いますが、今回の3種もそれぞれ違いがはっきりしており面白い飲み比べとなりました。中でも、ドサージュを感じるキザン、甘みを感じる百甲州と、圧倒的にドライでシャープなアロマティックとの味わいの違いは凄かったですし、香りも、やはりアロマティックはかなり異質感ありましたね。ここからはお料理などの写真です。席に着くとお品書きが。季節を感じさせてくれるメニュー内容です。飲み比べ会ということで、テイスティンググラスと泡用にフルートを並べてくださっていました。甲州3種は同時に注いできっちり飲み比べられました。一品目はクルマエビ。名護産だそうです。プリプリの食感と甘みは言うこと無し。頭の部分も香りの良さがあります。続いては宍道湖産の白魚。紫蘇の葉と一緒に揚げてあります。白魚の香りはしっかりあり、紫蘇にも負けません。写真まだまだありますので続きます。にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2013年03月03日
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先日に本ワイン検定1級の合格通知が届いたばかりですが、早速日本ワインを飲む会を企画しております。岡山市北区京町にあります天婦羅 たかはしさんにて、タイプの違ういくつかの甲州を飲み比べながら、季節の天婦羅とのマリアージュを見てみようというものです。ワインは、昨年山梨へ行った際に現地調達してきたものもあります。日本の固有種である甲州、結構いろいろなスタイルのものがあり、飲み比べをもっとやってみたいという考えは以前からありましたほか、日本食とガッツリ合わせた事はまだなかったので、これも一度やってみたかったものです。開催日時は2月28日木曜日の夜8時ごろから、会費は10000円程度(人数によって多少前後します)となります。ちょっと開催まで時間ありませんが、もしよろしければ是非ご参加下さい!ご参加頂けます場合は、23日土曜日までにrieslinguntgruner☆gmail.com(お手数ですが、☆を@に変換してください)までご連絡下さい。にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2013年02月19日
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前回からの続きですここからは日本酒1、加藤吉平商店 梵・ゴールド・GOLD・無濾過純米大吟醸福井県のお酒です。純米大吟醸ながら味に強さ、コクがしっかりあり、勿論香りの良さもあって幅広い層に好まれそうな印象。会のあとヴァージンオイスターの残りと合わさせていただきましたが、牡蠣の強い旨みを上手く包み込むような印象でした。2、元坂酒造 酒屋八兵衛・山廃純米酒・伊勢錦こちらは的矢の牡蠣と合わせるべくセレクトしてくださった三重のお酒です。伊勢錦は珍しい三重県の酒米で、山田錦の母とされてるのだとか。こちらの蔵元が40年ぶりに復活させたそうです。山廃ですがキレイな印象。冷でも燗でもどちらもいいタイプな印象。3、三光正宗 克正・山廃純米雄町・無ろ過生原酒23BY3種類目はやはり地元岡山のお酒で。三光正宗は新見市哲西町の酒蔵。杜氏の高垣克正氏の名前を冠した1本。こちらも山廃ですがバランスの良さのあるタイプ。しかし、今回のラインナップの中ではこれの燗が一番人気だったようです。リンク先のものは1800mlですが今回ご用意頂いたのは720ml×2本です。お料理は、写真撮れておりませんが以下の6品でした。1、ヴァージンオイスターと北海道産ウニ・レモンのジュレと人参のムースこれにはゼクトと梵を合わさせて頂きました。2、生牡蠣と燻製牡蠣のコンビネーションタブレ・スモークサーモンのリエットとジャガイモのコンフィこれにはシャブリと梵を。こちらの牡蠣は赤穂産。3、的矢の焼き牡蠣とグラタンこれにはシャブリと酒屋八兵衛でした。4、焼き牡蠣のジュとアイラモルトのマリアージュこちらは焼き牡蠣のエキスにモルトをたらしてという1品。ワインは特に無し、日本酒は酒屋八兵衛の燗で。5、天然平目のポワレと牡蠣のクリーム煮こちらにはヒルツベルガーと克正でした。牡蠣は坂越産。6、岡山県産森林鶏と牡蠣のロティこちらも引き続きヒルツベルガーと克正で。克正は燗も。牡蠣はやはり坂越産。日本酒はやはり流石の相性だったようで、参加者の方々からも高評価を頂いていました。特に、克正とクリーム煮の相性の良さに驚いたというご意見を聞くことが出来ました。ワインの方は、ゼクトとヴァージンオイスターを用いた1皿との相性がよかったというお声を頂けました。レモンや人参を用いていたこと、ウニの甘さがあったことも相性の良さに貢献してくれたかもしれません。ただ、シャブリに関しては、ワイン単体としては非常にいいもののマリアージュとしては微妙だったようです…。次の牡蠣の会があれば、また色々なものをお出しして相性のあれこれを見て頂きたいですね~。今回ご参加いただいた皆さん、大変ありがとうございました!次回の日本酒とワインのイベントにつきましては、また面白い食事とお酒の相性を楽しんでいただける機会を提供させて頂けるよう目下検討中です^^今回のお酒。左からゼクト、シャブリ、ヒルツベルガー、八兵衛、克正、梵。にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2013年02月13日
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昨年12月に行いましたジビエと日本酒とワインの会、旬の食材を用いたフレンチに日本酒とワイン両方を合わせようという企画でしたが、これの第2弾として表題のイベントを開催しました。今回はこの時期美味しい牡蠣がテーマ。岡山周辺でも1月から今月末に掛けて牡蠣祭りが行われています(因みに、24日は日生の牡蠣祭りです)が、今回は広島、三重県的矢、兵庫のものを用いました。私を含め、主催陣はお酒のサーヴ等に集中し食事はなしだったのですが、事前に試食しました広島、かなわのヴァージンオイスターは小粒ながら味が濃厚で、非常に貝を感じる興味深いものでしたし、三重、佐藤養殖場の的矢牡蠣は、丸く落ち着いた、バランスのいい味わいで幾らでも食べられそうでした。さて、例によってワインは私、日本酒は利き酒師をお持ちのライター、市田真紀さんのセレクトとなりました。銘柄は以下のとおりです。なお、お料理の写真に関しましては、自分達の分が無かったため撮影できず><次回はチャンスを見つけて撮影したいと思います。ワイン1、シュロス・カステル ゼクト・ブリュットドイツ・フランケンのスパークリングです。土地柄的にやはり魚介との相性は鉄板。こちらも、ハーブや柑橘のニュアンスがあり、ミネラリーながらも非常に落ち着いていて丸いです。ワインの中では今回1番人気でしたし、マリアージュも好評を頂きました。2、ルモワスネ シャブリ・プルミエ・クリュ・フルショーム2006牡蠣といえばシャブリ、ということでこちらを。ただ、よくある酸っぱくて薄いシャブリとは一味違います。ミネラリーで石灰的ニュアンスがありつつもふくよかさも感じられるスタイル。シャブリがブルゴーニュのワインであることを思い出させてくれます。3、フランツ・ヒルツベルガー シャルドネ・シュロスガルテン・スマラクト2008シャブリとシャルドネの飲み比べはどうかなということで、オーストリーのもの、しかも珍しいヴァッハウのスマラクトです。やはりブルゴーニュを中心とするシャルドネのスタイルの潮流とは一線を画します。こちらは、余ったものを結構しっかり飲めたので後で記事にします。今回は牡蠣がテーマという事で、基本は上記3種の泡と白ですが、赤無しというのもなんですので、ご希望の方用に有料でドメーヌ・ギィ・ショーモン ジヴリ・ルージュ2006を用意させていただきました。ジヴリの自然派で、穏やかな味わいが魅力。牡蠣との相性も悪くなく、スモークや焼きは勿論、会終了後残っていた坂越の牡蠣の生を合わせてみましたところ、これが意外といけてしまいました^^日本酒とお料理のラインナップに続きます。にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2013年02月13日
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よくワイン会をさせていただいていた中国茶迎館 巍さんのオーナーさんが寿退職される(お店は別の方が引き継がれ、お茶に加えお花のお店になるそうです)のと、ワイン会に良くご参加下さっている方が今月お誕生日ということで、先日まとめてお祝いワイン会をしました。飲んだワインは以下の6種類です。また順に記事にします。1、J・ラサール プレフェランス・ブリュット・マグナム祝いの席にはやはりシャンパーニュですね。また、今回は参加人数が14名と多かったのでマグナムボトルで^^サイズが大きいほどいい状態のものを引けるなんて聞きますが、確かにいいコンディションでした。2、中伊豆ワイナリー 志太シャルドネ2011今回はアボカドのサラダやホワイトソース系のものがあるということで何かシャルドネがほしかったのと、やはり日本ワインファンとして国産を1本飲んでいただきたかったのでこちらを。落ち着いたいいシャルドネです。3、アジェンダ・アグリコーラ・モンカロ モンカロ・マルケ・サンジョベーゼ・マグナム2011また、お料理にはレバーペーストもあり、加えてメインが鴨鍋だったという事で軽めの赤をと考えておりましたところ、うってつけなマグナムがありました。味わいもなかなかのもの。4、ポンジー ピノ・ノワール・タボラ2009鴨にはやはりピノということで、最近飲めていなかったオレゴンのものです。ポンジーは現代オレゴンワインの黎明期から活躍するワイナリー。古参らしく、落ち着きがあり果実味に振れ過ぎないスタイルでした。5、シャトー・キノー・ランクロ2000今回、寿退職される方はボルドー派ということで何か面白いものはないかと探っていましたところ、いい価格帯でこちらがありました。モダンな右岸らしいパワフルなワインで、まだまだ若さを感じますがそれなりにまとまってくれては居ました。6、ニコライホーフ グリューナーフェルトリナー・アウスレーゼ・ズーセンベルク1999最後はお誕生日の方用にケーキがありますので、それにあわせて甘口を。グリューナーの、しかも、ヴァッハウのアウスレーゼという珍しい1本です。しかも、14年程度の熟成を経ています。熟成した甘口らしさがありますが、微かにグリューナーを思わせる透明感があります。やはりマグナムのシャンパーニュはいいですね。香りも強いですし、果実味も清廉でした。また、鴨とピノの相性も流石。今回は、和風だしと赤ワインだしの2種類の鴨鍋をご用意いただきましたが、どちらもいい感じ。ただ、今回の一番の発見はイタリアのマグナムかも知れません。コストパフォーマンスの塊のようなワインでした^^今回のワインです。左からキノー・ランクロ、志太シャルドネ、ズーセンベルク、Jラサール、モンカロ、ポンジー。お料理です。アボカドのサラダやタラのグラタンバケット、レバーペースト、キノコのマリネ、生ハムキウイは参加者の方のお手製。右上のものは個人的に気に入っている国分のさんまと粒マスタード缶詰を持ち込ませていただいたものです^^なお、鴨鍋の写真は撮り忘れです…。お誕生日の方用のケーキは岡山市にあります人気のケーキ店、パティスリー・バビヤージュのレアチーズケーキでした。お誕生日おめでとうございます!にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2013年01月30日
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あけましておめでとうございます!今年も宜しくお願い致します!さて、昨年やったミニイベントの記事を先ずは書いておこうかと。クリスマスには皆さん色々会などをされたかと思いますが、まさかのクリスマスにタイ料理でした(^^)ワインは以下の五種類…なんですが、一本はブショネ、一本は銘柄失念と散々な状態でして(^^;また、今回は食事メインだったということもありメモ等も取っていないことから、ワインにつきましては集合写真のところで軽く触れる程度とさせて頂きますm(__)m先ずはお料理の写真です。一品目はタイ風さつま揚げと揚げ春巻き。スイートチリソースとふわふわのさつま揚げの相性は最高です。続いては香草と揚げた豚の皮のサラダ。豚の皮を揚げて麩菓子のような状態にしたものと、パクチーやレモングラスなどの香草が和えられています。酸っぱさと辛さが凄い一皿でした。続いては、その豚の首の肉のバーベキュー。こちらは甘辛。実は、豚肉の後鶏肉のカレー炒めがあったのですが写真の撮り忘れです(^^;その後、食べ足りないということで、追加のソフトシェルクラブのカレー炒めです。ココナッツの甘味やコクのあるカレーと柔らかで香りの豊かなソフトシェルクラブがいい相性でした。お邪魔させていただいたのは、岡山県庁近くのルアン・タイさん。料理をされているオーナーシェフは日本人の方ですが、毎年数ヶ月現地へ行かれ、本場そのままのお料理を頂けます。今回のワインです。料理全体を通して相性がよかったのは、右端のラベルが剥がれているもの。名前失念してしまいましたが、ロワールのやや甘口微発泡でした。特に、穏やかな泡と甘味がさつま揚げ+スイートチリソースに抜群。その他の銘柄としましては、四恩醸造のローズ・ロゼ2012、シャングリ・ラ・ネルソン・ゲヴェルツトラミネール2011、フリッチ ヴィンシュピル・グリューナー・フェルトリナー2011です。ローズとグリューナーは、前者はフルーティさやスパイシーさ、後者はハーブ的ニュアンスと白胡椒っぽさ、ミネラルが、香りの面では料理によく合いましたが、味わいは穏やかでやや押され気味。一方、ゲヴュルツトラミナーは流石。ニュージーランドのものということで、冷涼感はありますが、香りのライチ的華やかさやジューシーなやや辛口の味わいは肉の旨味やカレーのスパイシーさ、甘味ともよくマッチしました。タイ料理とワイン、やはり面白いです。ただ、甘味を感じるようなワインの方が相性がいいのは確かなようで、白やロゼでやや辛口以上の甘さがあり、アロマティックな銘柄をもう少し色々試してみたいところです。にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事を チェック!
2012年12月31日
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前回からの続きです。こちらは色々なお肉のタリアテッレです。使われているのは鹿、牛、鴨の3種類。ソースも、オーストリア系が多いことを意識してパプリカ風味を少しつけてくださっています。これにはマルセル・ダイスをあわせましたが、今回のベストマリアージュだったかも。これは今回のコースに含まれているものではなく、山梨へ行った時に買ってきました奥野田葡萄酒さんの干し葡萄です。なんとシャルドネで出来ています。種の大きさはああ醸造品種だなあという感じですが、甘さしっかりなのはもちろん、程よい酸味も残っておりかなり美味しい干し葡萄でした。ワインのつまみにもいいですね。メインは、赤ワインがポルトガルワインだったという事で、イタリアン式豚肉とアサリのアレンテージョ風です。パクチーがイタリアンパセリになっていたり、玉ネギの存在感が少ない事などが違いでしょうか。ドウロの赤でしたが問題なくあわせられました。そしてアイスで〆です。実は、パニーニもお出しいただいたのですが写真の撮り忘れです^^;アイスはゴマとフルーツの2種類。今回の会の会場はワイン食堂Baccoさんでした。シェフや奥様にワインに対する深い理解があり、ワイン会をするときはワインに合わせたお料理をお出しいただけます。勿論味も素晴らしいです^^カジュアルな雰囲気でお値段は手頃、それで居てお料理は美味しくお酒もワインの品揃えが豊富とあって大変な人気店です。ワイン会の際も平日でしたが帰り際になってもお客さんで一杯でした。今回のワインです。左からホイリゲ、ヴィーニンガー、フュルスト、ダイス、キンタ・ド・ヴァラッド。にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2012年12月15日
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今月はジビエと日本酒とワインの会を行いましたがこれはスペシャルな会でした。で、いつものワイン会はといいますと、これもちゃんと行っております。テーマはゲミシュター・サッツです。ゲミシュター・サッツはフランス・アルザス地方のマルセル・ダイスが導入し高い評価を得たことで有名になりましたが、元々大昔はどこも混植混醸だったそうです。廃れてきてしまっていましたが、昔ながらのやり方を残している地域、或いは、テロワールがよりダイレクトに表現できるという点に注目、若しくは上記ダイスの成功を受けて、その復活をなした地域などが増えてきています主な実践地域としては、フランス・アルザス、オーストリア・ウィーン、ドイツ・フランケン、ポルトガル・ドウロ、アメリカ・カリフォルニアといったところでしょうか。楽天内では、イタリアやアメリカ・オレゴンのものも見かけました。今回飲んだのは以下の5種類。またあらためて記事にします。1、ザーヘル ホイリゲ201211月11日に解禁されるオーストリーの新酒ですが。これがゲミシュター・サッツによって作られていることから、今回の会をやりたいと考えるようになりました。新酒ながらウィーンでも屈指の畑の葡萄が用いられており、骨格のしっかりしたワインとなっています。2、ヴィーニンガー ニュスベルグ・アルテ・レーベン2006続いてもウィーン。ウィーン最高の畑ニュスベルグの葡萄を用いたもの。一時輸入終了となっていましたが、このワインを飲んで感動した方々が他のインポーターに働きかけ、輸入が再開されたという銘柄です。この06は、その終了前のインポーターのもの。3、フュルスト ブントザントシュタイン・テラッセン2006こちらはドイツ・フランケンのもの。フュルストは大変に歴史のある生産者ですが、昔ながらの混植混醸を一部の畑のみでですが残しているのだそうです。リースリングとシルヴァーナーの2種類のみ使用ですが、どちらとも違う不思議な世界感がありました。4、マルセル・ダイス ビュルグ・プルミエ・クリュ2007そして、これは上記フランス・アルザスのマルセル・ダイスによるものです。単一品種によるワイン誌か認められていなかったアルザスのワイン法を変えてしまったというダイス。このワインはアルザス伝統の13品種の混植混醸。5、キンタ・ド・ヴァラッド レセルバ・ティント・フィールド・ブレンド2007赤ワインはポルトガル産。近年ドウロで高品質なスティルワインをつくり、世界にアピールしようとしている生産者たちが居り、彼らのことをドウロ・ボーイズなんて呼んでいるそうですが、こちらはそんなドウロ・ボーイズの一つが手がけるワインです。白は、ホイリゲも含めてやはり品種の特徴は感じず。まあ、5種類やら13種類やら使われていてはわかるわけもないですね^^;柑橘やスパイス、ミツ系の香り、味わいではミネラル感・酒質の強さといった共通項があるものの、やはりそれぞれに各要素の程度の差、他等は違う要素の存在など異なる点もはっきり見せてくれました。その辺はヴィンテージの違いという点もあるのでしょうが、やはりテロワールの差なのでしょうね。特に違いを感じるところは口当りの質感、酒質の印象でしょうか。ウィーンは、厚みを感じるのですがそれはファットなものではなく、ミネラル感や落ち着き・クリアーさも相まって「強靭」な印象とでも言うべきもの。一方、フランケンはやはり強さはあるもののヴォリューム感は少なく、より繊細な印象で「しなやか」という表現がしっくり。そして、アルザスは大柄で華やか。甘みの強さの影響もあるのでしょうが、ミネラルの芯がありつつもまろやかで柔らかなボディといった感覚でした。他の産地の白や、赤のゲミシュター・サッツの飲み比べも是非やってみたいところです。さて、ここからは料理の写真です。一品目はホイリゲにあわせてウズラの南蛮漬け風です。酸味や甘みもありますが、肉にはしっかり塩気があるので旨み中心に楽しめました。一方、野菜はフレッシュな味わいでいいアクセントになってくれます。二品目はさばの燻製と三種のビーツ。これはヴィーニンガーにあわせてです。サバは程よい脂でこってりしすぎず、薫製香といい相性。ビーツは、非常に甘く驚きましたが、三種それぞれで微妙に味や香りの程度が違うのが面白かったです。三品目は岡山産レモンのリゾット。鳥のブロードで煮たお米にレモン汁とチーズを加え、さらにレモンの皮を摩り下ろして掛けたものです。レモンの香りの素晴らしさはもちろん、酸っぱさに振れ過ぎず、ダシの旨みや塩気、チーズのまろやかさ・コクがきっちり活きているところが好印象&ワインとの相性のいいところでした。続きますにほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2012年12月13日
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前回からの続きです。まず、一皿目のヤマウズラに合わせたのは、奥野田葡萄酒 ヴィンテージ・ブリュット2002と王祿酒造 王祿八〇です。奥野田さんのブリュットは、2002年の甲州を瓶内二次発酵でスパークリングにしたもの。泡の勢いは強いですがキメはそこそこでフレッシュさを感じます。色は熟成を感じる琥珀色で、香りはなんだか梅酒のよう。果実味は強すぎず少なすぎず、酸はしっとり系で、酒質のしっかりしたボディと相まってわりと骨太でした。王祿は、20%しか精米していないということですが、甘味が実に繊細でバランスがよく、落ち着いた味わいでした。酸味も無くはないのですが、印象はほぼ無く裏方に徹している感じでした。口当たりも、ボリュームよりは穏やかさ柔らかさの印象の方が強め。料理との相性では、奥野田ブリュットは胸肉との相性が抜群。やや鉄っぽさも感じる、まろやかな味わいの肉に、ワインのコク、香りがよく合う他、果実味がやや強調され、ソース的なマリアージュを見せてくれました。王祿は、その完成された味わいから胸肉、手羽、エビと全てに寄り添ってくれましたが、特にエビの甘味と酒の甘味との間に相乗効果が見られました。二皿目の山鳩胸肉と鳥ジビエレバーには、ブリュンデルマイヤー グリューナー・フェルトリーナー リード・ラム2004と大典白菊 生もと純米雄町三年熟成を。グリューナーは8年の熟成を経て非常にいい状態。ベッコウアメやハチミツ系の濃いニュアンスが現われており、グリューナーらしいスパイスやハーブの要素と相まって快適かつ複雑。酒質にもグリスの強さが出てきて、ヴァッハウのような透明な感じはありませんが、偉大なワインの貫禄を見せてくれました。一方、大典白菊は、個人的に好きな旨みと甘みのしっかりした岡山のお酒なのですが、こちらは3年熟成ということでより深みや熟成感を感じる味わい。強さはありますが穏やかさはあり重いまでは行きません。お料理との相性に関しては、グリューナーはコクとスパイシーさ、骨太なミネラルが特にレバーの鉄っぽさや独特の香りといい相性。ワインが、レバーの香りやまろやかさ奥にある旨みを引き出し、よりその純度まで高めてくれるような感じでした。胸肉とも問題なし。ソースっぽくなりますが。大典白菊は、熟成感の奥にあるピュアさ、きれいな甘みが胸肉といい相性。肉の滋味の奥底にあるものと結び付く感じで、個性の強い酒と料理ながら驚くほど澄んだ味わいの世界を見せてくれました。レバーも悪くありませんが、ワインとのそれほどのインパクトは無し。三皿目のスープで一休みしまして、四皿目の雷鳥とフォアグラのパイ包みのタイミングで飲みましたのは、シャトー・メルシャン マリコヴィンヤード・メルロー2009と19BY旭若松 雄町/阿波山田錦 純米無濾過生原酒です。メルローに関しましては、山梨で直接買ったものです^^鮮やかさのあるガーネットカラー、赤ベリーコンポートや土っぽさ、そしてフルーツケーキ的な香りのニュアンスがあり、味わいは、重いとまでは行きませんがある程度の量感を感じるミディアムフルで果実味十分。タンニンは程ほどで酸味はきっちりと、非常にヨーロッパ的な雰囲気のワインです。何より、日本のメルローに良くあります小豆っぽい香りが全くといっていいほど感じられないのは驚き。この畑、やはり只者ではありません。旭若松19BYに関しましては、昨年徳島の日本酒を飲む会をした際、今回日本酒のセレクトをしてくださった市田真紀さんにも飲んでいただいており、その際にジビエにあわせたらどうかなんて話をしておりました。今回それを実現していただいた形です。昨年より少し穏やかになり、冷でもナッツっぽさやコクのある味わいを楽しめますが、やはりこれは燗にしてこそ輝くお酒。非常に繊細で優しく、アレだけ主張の強かったお酒がまるで体に染み入るような口当り・味わいのバランスに化けます。食事との相性では、メルローはまずまず。フルーティさがパイの部分のバター感や、雷鳥の肉の滋味深さに流石にマッチしました。ソースが絡むと相性はよりよくなりますね。しかし、トータルでの相性ではやはり燗をつけた若松の方がよかったかも。甘みやコク、ナッツっぽさ、しっかりした酒質、豊富な旨みと、肉の旨みやフォアグラの濃厚な味わい、パイのバターっぽさに至るまでどれをとっても良く合いました。味わいのみならず、香りの相性も良く、まるでワインを合わせたような感じでした。そして、五皿目のイノシシのシヴェに合わせたのがシャトー・デ・トゥール ヴァケラス・レゼルヴ2001と19BY小笹屋竹鶴 生もと雄町純米。ヴァケラスは、シャトー・ラヤスの現当主エマニュエル・レイノーが手がけるワイナリー。ヴァケラスというローヌのさらに南のアペラシオンですが、ラヤス節は健在。01とある程度熟成しているからということもありますが、イチゴなどの赤いフルーツを中心にスパイシーさや土っぽさなどが感じられる香り、程ほどの果実味にキレイな酸、そして、何より驚くほど透明なボディと繊細なバランス感は流石。竹鶴は、冷ですとかなりパワフル。熟成香満載で、酒質も強靭。甘さもありますが、アルコール感も強く、酸味もある程度感じられます。繊細というよりはむしろ荒武者ですね。ただ、こちらもやはり燗にしますと表情が一変。穏やかで角が取れたスタイルになります。お料理との相性は、ヴァケラスは間違いない感じですね^^スパイシーさや果実感が肉の旨み、ソースのコクに良く合いますし、透明な質感のおかげで赤身中心の肉質との相性も良好です。ソース的な相性、旨みを引き立てる相性どちらも堪能出来ました。竹鶴も、その強い味わいのおかげで肉や血を用いたソースに一歩も引きません。自身の味わいや香りの印象を消されることなく、肉の旨みを際立たせるのはなかなかの仕事だなあと感じました。燗した後の穏やかになった状態でも、温度のおかげでやはり濃さに負けず、ソースと肉の味わいの間に上手く酒の甘みが入り込むといった感じでした。味わいに個性と強さのあるジビエに対し、この日本酒のセレクトは流石だなあと。全体的に、しっかりした香りや甘みの強さのおかげで酒自体の個性を失うことなく、日本酒の魅力の一つである食事の旨みを引き立てる効果を発揮してくれます。実は、王禄は島根、大典白菊は岡山、旭若松は徳島、小笹屋竹鶴は広島と、今回の日本酒は全て中四国のもの。他に、九州には独楽蔵さんなどもありますし、西の日本酒とジビエ、かなり面白い組み合わせかと。ワインの方は、ある程度狙った組み合わせにはなりました。奥野田ブリュットは鉄っぽさをもう少し引張るかなと思ったのですが、むしろ柔らかでフルーティな方面が活きました。他の食事とあわせるときの参考になりそうです。あと、有料で用意させていただいたココファーム&ワイナリー マタヤローネは、雷鳥とフォアグラのパイ包みとのマリアージュを期待したのですが、これは期待以上でした。フォアグラやフルーツのソースと甘さがバッチリですし、甘さの奥に旨みの相乗効果もきっちり。加えて、赤の甘口である事で、雷鳥の滋味や脂にもよく合いました。このマタヤローネのような赤の甘口、結構食事との相性をもうちょっと研究してみないといけませんね…。次回は牡蠣!どんなラインナップにするか、今から楽しみです。にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2012年12月11日
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先日、以前少し告知させていただいていた表題の会を岡山市柳町のビストロ黒潮さんで開催いたしました!ジビエを用いたフレンチのお料理一皿一皿に日本酒とワインの両方を合わせて、日本酒とジビエの相性、ワインとの相性の違いといったものを見てみようというこの企画、元々はワイン会の後の何気ない雑談から始まったものですが、利き酒師の市田真紀さんのご協力もあって本当に実現させてしまいました^^;しかも、14名ものゲストの方々にまでご参加いただくという大きなイベントに!お料理そのものやお酒との相性の部分は勿論、ご参加いただいた皆さんのご感想をお伺いできたことなどあって大変に楽しませていただきました。ご協力いただいた皆さん、ご参加いただいた皆さん、今回は本当にありがとうございました!そして、今回ご参加いただけなかった皆さん本当にすみません。次回は2月12日に牡蠣の会を企画しており、また詳細決まりましたら告知させていただきますので、よろしくお願いいたします。さて、ここからはお料理の写真等を。一皿目はヤマウズラの手羽と胸肉、それに天使のエビです。エビ味噌の旨みとジビエの鉄っぽさの間にひしぎ名共通項を感じる一皿でした。あと、エビの食感もジビエの滋味に結構マッチするのが興味深かったです。二皿目はヤマバト胸肉のローストに鳥ジビエのレバー黒キャベツ包みです。ソースは柿。鳥肉でこの赤さというのは結構驚き。レバーに臭みは全く無し。これまた滋味深い一皿です。あと、個人的な話ですが、胸肉から銃弾出ました^^ここでスープ。ダシはもちろん今回使ったジビエです。キノコはナメコ。ジビエにナメコ?と思いましたが、味の強いジビエダシにナメコのトロミがいいです。また、ナメコって結構香り・味共にしっかりしているので負けないのもいいところ。四皿目は個人的にリクエストさせていただいた雷鳥。シーズン終了ギリギリでしたがなんとかご入手いただきました。雷鳥の肉とフォアグラのパイ包みになります。フォアグラもそこまでこってりではなく、雷鳥の旨みをパイの香りや甘み、ベリーやポートのソースと一緒に上手く補完してくれている感じ。添えてあるのはピオーネのワイン煮。五皿目は篠山産イノシシ肉を赤ワインと血で煮込んだシヴェです。血のニュアンスは感じず、柔らかなイノシシ肉の煮込みですが味にどこか滋味・シャープさを感じるなといった程度。しかし、バッチリこってりな一皿ではありました。最後の六皿目はリゾット。ご飯は勿論ジビエダシで煮込まれています。そこに黒トリュフをたっぷりと!ただ、リゾット自体の味わいは実に穏やかで、しっかりしたシヴェの後、コースの占めにいい優しい一皿でした。食材はリクエストしたとはいえ、岡山でこういったお料理がいただけるとは思っても居ませんでした。黒トリュフやフォアグラとのマリアージュなんかはいい意味で想定外でしたし^^会場にさせていただいた黒潮さんは、お若いシェフがお一人で全てされていらっしゃいますが、お料理は手軽なものからガッツリフレンチまで幅広く、どれも繊細さのある素敵なものです。次回、牡蠣の会もよろしくお願いいたします!黒潮岡山県岡山市北区柳町2-10-6 103番館B1086-222-5238日曜定休お酒はワインのほか日本酒や焼酎など色々お持ちです。今回の会の日本酒。左から王禄、大典白菊、旭若松、竹鶴。右端2本はゲストの方の差し入れの日生のカキオコに合うお酒と不老泉。こちらはワイン。左から奥野田ヴィンテージブリュット2002、ブリュンドルマイヤー グリューナー・フェルトリナー・リード・ラム2004、シャトー・メルシャン マリコヴィンヤード・メルロー2009、ドメーヌ・デ・トゥール ヴァケラス2001。一番右端は追加の有料ワインでココファームのマタヤローネです。どのお酒をどのお皿に合わせたか、及びその感想などは次回に。にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2012年12月11日
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前回からの続きです。こちらは赤ワインソースのポーチドエッグ。甘みのある赤ワインソースと半熟の卵が面白い組み合わせでした。マスカット・ベーリーAをあわせてみましたが、ソースの香りや卵のまろやかさにそこそこの相性。ただ、ロゼ泡の方が香りの面では面白かったかもしれません。このお皿と次のお皿はシェフの遊び心です。これはサバ。脂の乗ったサバそのまんまです。ワインとの相性に関しては、白系がいいという声が多かったですが、個人的には実はマスカット・ベーリーAとの相性が面白かったかなと。生臭みが出る事もなく、かといって劇的なマリアージュとまでは行きませんが、サバの脂とワインの非常に穏やかなタンニンが結構マッチして柔らかな旨みを高めてくれたように思います。こちらは白身魚の昆布締め。味付けは塩だけです。山葵と一緒に頂くと、ソーヴィニヨン・ブランとの相性がよかったように感じました。昆布締めによって旨みの増した味わいに、まったりとしたソーヴィニヨン・ブランの果実味や旨みがフィットする他、山葵の香りとワインの少し青いニュアンスがやはりマッチしたように思います。そして、フォアグラのソテー根菜のソースです。脂っこすぎないフォアグラのまろやかな味わいに、根菜のソースが引き締め効果を与えます。フォアグラ単体ですと、ミツっぽさもあるソーヴィニヨン・ブランとの相性がいいかなというところですが、根菜のソースと一緒ですと、土っぽさが加わる事もありマスカット・ベーリーAとの相性がグッとよくなります。そこそこある果実味とミネラル感のおかげでフォアグラの味わいにも負けません。そして、、メインは豚肉とポルチーニ茸のローストです。脂の甘い、そして肉に旨みの多い豚に、食感と香りのいい茸がいい感じです。合わせるワインは、やはりオーストリーの赤。果実味のある味わいが肉の脂や旨みのよく合う他、滑らかな口当りが豚肉のモチモチした食感・茸のシャキシャキした食感にいい感じです。これ以上重いワインですと、相性的には微妙だったかもしれません。そして、デザートはモンブランです。ベーレンアウスレーゼとあわせると、意外とワインの酸味が目立ってくる感じ。より熟成してくると、また相性の感じも変わりそうでした。美味しいお料理と沢山のワインをいただき、楽しい夜となりました。こちらのお店、お料理は勿論、パンが非常に美味しく、ちょっと多めにいただいてしまいました。常時あるわけではないそうですが、有名な職人の方が焼いたものを仕入れていらっしゃるそうです。また、グラスも良いものがあり、途中のサバ等をお出しいただいたようにワイン会になれたお店で、シェフのワインへの愛情も感じられ、こういうお店があると嬉しいなあと感じました。さて、この後は翌日の山梨行きにあわせて八王子に宿を取っておりましたので、電車を乗り継いで急いで向かったのでした…。にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2012年12月01日
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さて、ココファームさんを訪問させていただいた後は、旨いお酒をもとめてあちらこちらさんがよくワイン会をされていらっしゃる館林のレストランへ。オーストリーワイン大使でいらっしゃるあちらこちらさん。今年もオーストリーへ行かれたそうで、現地で購入されハンドキャリーで持ち帰られたオーストリーワインをお出し頂いてワイン会を開催して頂きました!今回お出しいただいたワインです。左から、シルヒャー・ロゼ・フリッツァンテ、テメント ゲルバームスカテラー・シュタインバッハ2011、テメント ソーヴィニヨンブラン・ツィアエッグ2006、赤ワイン(銘柄失念^^;)、テメント ベーレンアウスレーゼで、一番右端は私がお土産に持っていった哲多のマスカット・ベーリーAです。シルヒャーは、フリッツァンテという事で泡は大人しめ。鮮やかな赤いピンクにふくらみのある果実味と強い酸が印象的です。以前飲んだシュトローマイヤーのものよりやや野生的で、山葡萄のワインに似た雰囲気がありました。ムスカテラーとソーヴィニヨン・ブランに関しては、南オーストリーらしい厚みのある味わいですが、果実味はそこまででなく、旨みの強い辛口なのが印象的でした。ソーヴィニヨン・ブランは相当なスケール感で、リーデル・ブルゴーニュグラスで飲んでも蜜っぽさを感じるいいバランス感でした。赤2本は、オーストリーのものはやはりある程度の果実味があります。しかし、目の詰まったタイトさも同時に併せ持っているらしいスタイル。マスカット・ベーリーAについては、やはりかなり穏やかな味わいで、タンニンもスマート。しかし、こちらもたおやかながら目の詰まった感、滑らかさのある口当りで、石灰土壌の可能性を感じさせてくれました。ベーレンアウスレーゼの頃にはテイスティング試験で飲んだ分、ココファームさんで試飲させて頂いた分、ワイン会の分と結構な酒量になっておりましたのでやや記憶が曖昧ですが^^;、極甘というレベルではありますが決してしつこくなく、酸味もあり落ち着きを感じるタイプだったかと。ただ、より寒い産地のものと比べますと、まろやかで穏やかな質感でした。貴重なハンドキャリーのオーストリーワイン、それもシュタイヤーマルクのものを飲ませていただき、これまた素晴らしい機会となりました。あちらこちらさん、ご参加くださった方々、会場のシェフとスタッフさん、本当にありがとうございました。特に、シェフには館林駅まで送っていただいちゃってすみません。シルヒャー・ロゼ・フリッツァンテは日本未輸入ですが、今後入ってくる可能性があるそうです。面白いワインで、食事との相性も期待値高いですから楽しみです^^なお、楽天内にはソーヴィニョンブランの恐らくヴィンテージ違いと、ベーレンアウスレーゼがありました。ベーレンアウスレーゼはコスパかなり高いかも。ここからはお料理先ずはアミューズ。フリッツァンテとあわせましたが、野菜の穏やかな味わいがいいおつまみになりました。前菜は生牡蠣!赤いのはフランボワーズビネガーのソースです。ロゼとの相性を狙ってくださったそうです。爆発的マリアージュとは行きませんでしたが、香りのリンクは確かに見られました。続いてはウニを用いたムース!ゲルバー・ムスカテラーと合わせますと、旨みの部分としっかりしたマスカット香がウニの旨みやクリーミーさになかなか。しかし、ハイライトはロゼ!微発泡の穏やかな泡がムースのクリーミーさに合いますが、それ以上に酸味旨み香りの相性が、特にウニと抜群!劇的マリアージュに近いレベルといっていいと思います。長くなるのでこれまた続きますにほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!
2012年12月01日
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