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いよいよ2023年も終わりですね。ブログ再開!何て言いながらまたまた長く間があいてしまいました…。来年はもう少しバランスよく更新したいものです。さて、年末と言えばこのテーマ。今年もっとも印象に残ったワインについてです。今年は自宅で飲んだものは勿論、ワイン会、更にはワインイベントでも色々なワインを飲むことが出来ました。その中で、熟成ワインの妙をあらためて実感出来ましたし、新しいワイナリーさんのワインや、今まで知らなかった品種等、新しい経験を楽しむことも出来ました。そんな中、今年1番印象的だったのは…コチラです。今さらコノスル?と思われるかもしれませんが、こちらは品種がマルベックとチリらしからぬ1本です。また、この紫のラベルはあまり見ないかと思いますが、コンビニのファミリーマート限定となっています。色は黒さもあるガーネットで、エッジにはより赤みがあります。特筆すべきはその香りで、熟した赤い果実を中心に青系ベリー、ザクロ、プラム、プルーンといったフルーツのドライフルーツ、更には干し柿や干し葡萄といったものも。その他、バラやバルサミコ、遠くに腐葉土や黒い土など、華やかかつ深さ、それに大人しいですが複雑さも感じさせるものでした。味わいも相当なバランスの良さで、勿論チリワインらしく果実味が軸ではあるのですが、ミディアムな量感でしなやかさを感じる質感のボディ、乳酸系ながら明るさのある酸、後口にかけてキュッと締まる渋みと、好印象でした。このワインがわずか910円というのですから、コノスルの凄さをあらためて実感させられたなあと。飲んだグラスがリーデル・ヴィノムのテンプラニーリョグラスだったというのもワインの印象を良くしたのかも知れませんが、910円のワインながらリーデルのグラスに耐えるポテンシャルというのも、それはそれで凄いことかと思います。食事との相性も幅広く、ローストビーフやローストチキンといった肉系、トマトソースといったものから、マグロやサーモンの刺身といった赤い魚まであれこれと楽しめました。高級なワイン珍しいワインも勿論楽しいですが、こういった銘柄を発見出来る、出会えるというのもワインの楽しいところかと思います。来年も、ワインというコンテンツを隅々まで楽しみたいところです。それでは、よいお年を!
2023年12月31日
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前回のグレープシップのワインメーカーズディナーの際、主催してくださったプレヴナンさんから、「いずれグレープシップさんのワイナリー見学を企画したい」というお話がありました。それがさっそく、今年の6月に実施されましたので当然参加させていただきました!グレープシップさんは倉敷市船穂の鶏尾という地区にあります。シェフの勉強として渡仏、ラ・グランド・コリーヌの大岡さんとワインづくりに出会い、その情熱を船穂でのマスカット・オブ・アレキサンドリア農家新規就農の募集を見たことで行動に移されました。2012年に就農、その後、2019年の委託醸造を経て2021年、この醸造所が完成しました。着いたらまずは一杯ということで、ご用意いただいたのは、山本由伸投手で話題の岡山県備前市で自然派なビールづくりを営む、コチブルワリーさんのビール。やはり酒造りの哲学に近いものがあるようで、こちらのビールお好きだそう。加えて、melowのイエローラベルブルーラベルも飲ませていただくなどいきなりの大盤振る舞いをしていただいてしまいました。こちらが醸造施設内部。周囲に溶け込む木造というのもこだわりの点だそうですが、グラビティフローのために中二階を設けておられるところもこだわった点だそうです。タンク類はあまり大きなものは使わず。積まれている白い箱は生食用マスカット・オブ・アレキサンドリアのものでした。1月のころよりも周囲のシャインマスカットへの植え替えは進んだようで、松井さんのアレキにおけるシェアはさらに増えたとのこと。松井さんのお好みとしてはやはり高い度数や強い樽香というのは違う、とのことですが、決して木樽を用いていないわけではありません。ここセラーでグルナッシュや小公子といった赤ワイン、欧州系品種の白といったものを試飲させていただきました。その際にも、やはりついた樽のニュアンスがちゃんと溶け込みこなれてから、自分がいいと思える状態になってからリリースするということへの思いをうかがえました。ちなみに、今回の試飲ではグルナッシュの赤が他の参加者の方々に大変人気でしたし、私も非常にきれいながら中身の詰まったワインだなと感じました。ワイナリーは、やはり少し高いところにあります。丘陵地帯という感じですね。勿論畑は斜面です。畑は南向き。土壌は主に砂壌土というものだそうで、水はけはかなり良いとのこと。斜度も結構あります。また、シラーなどは花崗岩土壌での栽培だそうです。ただ、その分ゲリラ豪雨に見舞われたりしますと、土が流れてしまうなどの被害を受けることもあるのだとか。奥がシラーなどの畑。自然派なアプローチですが、草取りなどはきっちり行います。ただ、ご家族だけでは広すぎるということで、地元福祉施設の障碍者の方々に依頼、業務として委託してもいるそうです。将来は、その施設オリジナルブランドとして、グレープシップで作ったワインを売ってもらうといったアイディアもあるそうで、地元との繋がりも重んじておられました。ワイナリーはJR新倉敷駅が最寄りとはなりますが、タクシーで結構あるため、今回のようにイベントで、複数名でお邪魔させていただけたというのは大変ありがたい機会となりました。また、ワイナリーでは貴重なお話を伺え、更に色々と、しっかりと試飲もさせていただけました。作り方的に量も難しい、毎年安定したブドウの比率、品質でのワインというのも難しいし、そことは違うことをしたいとおっしゃられていましたが、だからこそ、こうやって実際に試飲させていただけるのは本当に嬉しかったです。グレープシップさん、主催のプレヴナンさん、今回はありがとうございました!ちなみに、画像は個人的に一番好みでしたOkie-Dokieという銘柄。爽やかなワインです。おまけ:新倉敷駅に戻ったあと、お昼ご飯にしようということで何人かの参加者の方と駅から歩いて数分という立地の「麦や 田なべ」さんへ。人気のお蕎麦屋さんです。十割そばが売りということで、トトロそばです。十割らしい蕎麦の風味がしっかり感じられ、甘みのあるものでしたが、あまりブツブツ切れる感じでもなくかなりなめらか。驚きでした。ごちそうさまです。にほんブログ村
2023年12月29日
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倉敷のワインイベントで何度かお会いさせていただき、ワイナリー開業後にはワインもいくつか購入させていただいた、倉敷市船穂のグレープシップさん。そのグレープシップのヴィニュロン、松井さんを岡山市の和洋旬菜だいにんぐ五感さんへお招きしてのワインメーカーズディナーが、グレープシップさんと取引のある自然派ワインのお店プレヴナンさんの主催で、今年の1月20日に開催されましたので、お邪魔してきました。ご用意いただいたのは、松井さんのワイン4種と、赤がないということでプレヴナンさんのフランス・ラングドックのシラー1種です。1,グレープシップ 朱2022まずは、倉敷のイベントでも何度かいただいた朱から。微発泡ロゼということですが、色は結構鮮やか。アレキ75%、シラー20%、グルナッシュ5%というセパージュで、アレキのらしいブドウの香りの中にも赤いベリーの気配がしっかり。味わいも、豊かな酸のライトボディですがどこか骨格のあるものでした。2、グレープシップ melow・ブルーラベル2021続いては、グレープシップさんといえばのmellowです。ブルーラベルは全国発売用ですね。他に、イエローラベルという県内用のものもあります。使用品種はアレキ100%。色はしっかり黄色。麦わら系ですが、濁りがあることもあってはっきり色合いを感じられます。香りはらしいマスカット香。味わいはしっかり辛口、というか酸味がバシッとインパクトのあるものなのですが、これだけドライなアレキのワインで、ここまで綺麗にらしい香りを感じられるワインというのも驚きです。その他ハーブっぽさややはり酵母系のニュアンスなども。3,グレープシップ 颯2021こちらは、50%がアレキ、そこにソーヴィニヨン・ブラン、マルサンヌが各20%、シュナンブランが10%というセパージュ。近年、岡山でも夏のゲリラ豪雨が増え、このワインの海外品種3種も雨にやられ裂果が発生するなど、収穫を早めなければならなかったそう。それをアレキと合わせることで爽やかなワインに仕上げています。色はやはり濁りのある黄色ですが、mellowよりは濃さがあり麦わらという感じではありませんね。香りやはりマスカット香がよく出ているのですが、その中にトロピカルな気配が潜むのは使用品種の影響でしょうか。味わいも、もちろんアレキらしい派手な酸がバシッと来ますが、より果実味が、柔らかいものながらも感じられたように思います。4,グレープシップ Ripe2019こちらは2019ヴィンテージということで、ラ・グランド・コリーヌへの委託醸造時代のものです。ソーヴィニヨン・ブラン70%、シュナンブラン30%。1年半小樽で酸化熟成させているそうで、色もがっつり黄金系。出来てすぐはかなり樽香も強く味のインパクトもあったそうですが、松井さんはそう言ったワインがお好みではない(何なら度数も10%要らないくらいだそう)ということで、落ち着くまで寝かせてからのリリースとなりました。はちみつやミード、紅茶系のニュアンスに、シェリーっぽさもあったでしょうか。味わいは、果実味の強さからくる「濃い」ワインではありませんが、エキス分がありタフさ、量感を感じました。5,ドメーヌ・マダ レッド2020メインが牛肉ということで、プレヴナンさんがご用意くださったのはラングドックのシラー。しっかりした色合いに、スパイスやブラックベリー系の気配が出つつも、青ベリーや赤ベリー、ちょっと酵母っぽさなどが加わり、味わいも果実味やタンニンはありますが、明るい酸があり、しなやかさを感じるのはなるほどといったところでした。【ラングドック地方 フランス】 ドメーヌ・マダ レッド '16 自然派ワイン 赤ワイン松井さんは岡山の海辺のご出身、もともとは海洋民族だったそうで、グレープシップというワイナリー名にされたそう。料理人をされていたこと、渡仏して大岡さんからワインづくりを学ばれたことなど、色々お話しいただけました。中でも印象的だったのは、今回のRipeもそうですが、飲み頃でワインをリリースしたい、そのために、自社でワインを寝かせておけるだけの資金力が必要というところ。やはり、在庫を抱え続けるというのは大変なことですが、そうやって飲み頃でリリースしていただけるのは飲み手としては本当に嬉しいところです。生食用ブドウも手掛けておられ、中でもアレキについては、岡山のブドウ畑がシャインマスカットへの転向が相次いでいることもあり、県内でも生産量3位4位くらいなのだとか。そして、その売り上げは飲み頃までワインを保管することなど、経営面での大きな力になっているとのお話でした。今回のお料理です。アミューズは新見産チョウザメの自家製燻製、ジャガイモのブリニ添えです。新見市はワイナリーでも有名ですが、チョウザメを育てキャビアづくりをしていることでも有名だったり。こちらは、そんなチョウザメの身を燻製にしています。朱とも燻製香と味のしっかりした身のおかげで悪くないですし、mellowとはサッパリビール的に合わせられましたね。前菜は北木島産橙と真鱈のロンデル、フレッシュハーブとともに。真鱈のあっさりした味わいに、橙の風味、ハーブの風味が爽やかです。これはまさにmellowと合わせるお料理。ワインのマスカット香、その奥のハーブ香と橙やハーブの香りがなじみます。また、颯も中々いい相性。香りの奥のトロピカルさを橙が引き出しますし、ワインのコクと魚の味わいも馴染みますね。続いては温前菜。豚レバー鉄板焼きと有機ニンジンのシェリーヴィネガー風味です。五感さんは鉄板焼きも名物ですレバーながらやさしい味わいで、旨味を良く感じられましたし、人参もいいつまみになりました。これにはRipeを合わせましたが、レバーとはまずまず、ワインに力はありますが、流石に肉の旨味を向こうに回すと引き立てる側ですね。一方、人参の甘味や酸味にはばっちり。メインは経産牛のブルギニョン。肉には間違いなく赤でしたが、乗っているごぼうとは実はRipeが結構好相性。味の濃さとしてはレバーより濃かったように思うのですが、その辺の組み合わせの妙も面白いところでした。デザートは里芋のクレメンダンジュどのお料理もおいしかったですが、このデザートは出色でした。里芋の風味と甘い香り味わいがこんなに合うとは思いませんでした。こちらは颯。実は、別のワインが用意される予定だったそうですが、こちらのワインが面白いとギリギリでの変更になったそう。実は、個人的には一番好きだったワインです。左から颯、Ripe、mellowです。色合いが全て明確に違いますが、濁りのある自社醸造ものとクリアーなRipeはまさに別物ですね。今回のワインですが、ドメーヌ・マダのものはありません。右から朱、mellow、颯、Ripe。にほんブログ村
2023年12月24日
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倉敷は観光地としても長いということで、お酒の文化もかなり豊かな印象があります。駅北のアリオ倉敷周辺や、2021年開業のあちてらす倉敷前などでは、ワインのイベントもよく行われています。コロナ期間中などはなかなか難しかったでしょうが、それでも落ち着いたタイミングでぽつぽつ開催されたものも。こちらは2020年12月にアリオ倉敷で行われたクラバンです。倉敷の飲食店さんやパン屋さんがブースを出し、倉敷の自然派ワインに強い酒屋さんのいときち商店さんがワインのブースを出す(各飲食店さんも色々お持ちでしたが)というスタイルでした。こちらはイタリア、トスカーナのテヌータ・レ・カルチナイエが手掛けるヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ。柑橘や青リンゴ、時間とともに黄色いフルーツも感じられ、果実味のある味わいも相まってフルーティなワインでした。癖も特にないですね。そんなヴェルナッチャに合わせたのはおでん。倉敷の人気店、あまみねさんのものです。だしの旨味きいたおでんととヴェルナッチャを合わせるというのはこういったイベントならではの楽しみですね。そして、こちらがグレープシップさん…の開業前のころのブースです。今や倉敷の人気ワイナリーとなったグレープシップさんですが、このころはまだ醸造所もご自宅も完成前のようですね^^;当時はブドウ栽培は自社畑、醸造はラ・グランド・コリーヌジャポンさんへの委託だったかと思います。会場は倉敷みらい公園という公園になっており、12月はライトアップされています。2021年にも同じくみらい公園でイベントが。こちらは新倉敷駅前のブルーノさん。日本ワインに非常にお強いお店とのこと。実は、イベントでブースにお邪魔させていただくことはあるもののお店にはまだだったり。ぜひ行ってみたいところです。このイベントは2021年の11月でした。ということで、グレープシップさんは開業後。この朱は自社醸造のファーストヴィンテージです。少しシラーが入っていたでしょうか。フルーティな中にも骨格を感じるものでした。2022年も色々なイベントがありましたが、ちょっと参加できずでした。このくらしきWINEな夜会は、そんな2022年のボージョレーヌーヴォーのタイミングから、あちてらす倉敷の芝生広場で月一開催されていたイベントでした。岡山のワイナリーさんもいろいろとご参加されて、非常に面白い機会でしたが、2023年12月開催分以降は不定期開催とされるそうです。いときちさんもよくご参加されていたようで、色々といただきました。フードブースの出店やキッチンカーもよく来ており、こちらはルーローハンと小籠包のセット。オーストリーの微発泡をいただきつつつまみましたが、ルーローハンのスパイシーさや、小籠包の餡の旨味によく合いました。あちてらすの芝生スペースは本当にいろいろなイベントが行われます。こちらは今年の11月に開催されましたメルカード・リコというイベント。倉敷市玉島の玉島信用金庫主催という珍しい企画で、この時は岡山の美味しいものとワインがテーマでした。フードブース、ワインブース共に、信用金庫さんのお客さんが多かったそうです^^この時の目的はこれ。マスカット・オブ・アレキサンドリアのワインといえばのふなおワイナリーさんが、マスカットはマスカットでもベーリーAの方で作ったろぜです。この銘柄があるのは知らなかったものでぜひ飲んでみたいとお邪魔しました。ブラッシュというだけあって色はかなり淡いピンクで、香りもベーリーAのニュアンスもさることながら緑系ベリーの雰囲気があったでしょうか。あとはやはりイチゴですね。味わいはやや辛口くらいの甘味のあるもの。非常にフルーティでとっつきやすいワインでした。隣のベーリーAの赤もいただきましたが、こちらはベーリーAのらしさがよく出た、柔らかいスタイルのワインでした。こちらはこの12月に行われたクリスマスマーケットです。会場は倉敷アイビースクエア。旧倉敷紡績所の建物などを保存して作られている、宿泊施設などもそなえた複合観光施設です。今回もワインブースにはいときちさんが。倉敷のワインイベントにはかなり積極的ですね。いただいたのはスペインのオレンジワイン。総社のイタリアン、trattoria noiのパスタに合わせるものをということで選んでいただきました。フルーティさがありつつもやはり収斂味があり、芯のしっかりした味わいでなるほど肉を使ったパスタともよく合いました。そして、今回もグレープシップさんです。初期のころと比べるとアイテム数も随分と増えました。マスカット・オブ・アレキサンドリアを使った2種類に加えソーヴィニヨン・ブランのものなどもあります。小ぢんまりとしたイベントではありますが、地元の人にはちょうどいい具合に楽しめる企画が色々開催されています。もちろん、倉敷観光の際に寄ってというのもいいでしょうし、倉敷も盛り上がっていますね。にほんブログ村
2023年12月23日
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新潟の岩の原葡萄園さんへお邪魔した際、ローズ・シオターのスパークリングを購入させていただきましたので、それも含めて色々な泡を飲む会をしました。飲んだ銘柄は以下の5種類です。1,アデカ マディ・アップル・ドライ結構シードルも好きなのですが、この頃は特にシードルにはまっていたこともあり、アデカシリーズのシードルです。生産者はノーザンアルプスヴィンヤード。長野県安曇野のワイナリーということで、使われているリンゴも安曇野のフジリンゴになります。マディの名の通り、若干の濁りがある極淡い淡い黄色、香りにはやはり酵母系の気配がありますが、それでもリンゴを感じられるニュアンスもきっちり。味わいはやはり辛口かつ、これまた酵母系の旨味の乗ったものでした。シードル 辛口 マディアップル ドライ 750ml りんご スパークリングワイン 日本ワイン 国産 日本 アデカ ワイン プレゼント ギフト 御歳暮2,ファミーユ・デュポン シードル・レゼルヴ2018シードルで熟成したものというのも珍しいかと思いますが、こちらはフランス・ノルマンディのもの。デュポン家は元々リンゴづくりを行っており、1980年代から自社でのカルヴァドスやシードルの生産を開始。コニャックで醸造やブレンドを学び品質を向上、ついにはAOCの制定にまで辿り着きました。カルヴァドス樽を使っているそうで、色も深いもの。黄金に近いです。香りは熟したリンゴや皮、それにバナナなどの濃いフルーツやナッツ系といった要素があり華やか。味わいはセミスイートといったいいくらいの甘味があり、色合いや香りに似合ったボリュームのあるものでした。クリスマスにもいいかも。楽天内には残念ながらありませんでした。3,岩の原葡萄園 スパークリングワイン・ブラン・ド・ブラン・ローズ・シオターこちらが新潟土産の1本です。ローズ・シオターはベーリーとシャスラ・シオター(スイスのシャスラの変異種だそう)の交配品種になります。ワイナリーページによると、1927年に交雑されたそうで、果皮が薄く繊細な品種だそう。色は薄い黄色。ツヤ感があり淡いという印象ではないですね。泡は瓶内二次発酵ということでキメ細やか。量も結構あります。香りはバナナや白い花、軽いバニラといったものの他、蜜、パイナップル、柑橘といったところ。味わいは果実味、酸味、ライトながらも軽く膨らみも感じるボディ感のバランスが良い辛口。後口には少々の苦み収斂味もあったでしょうか。岩の原スパークリングワイン ブラン・ド・ブラン ローズ・シオター 750ml 【ワイン スパークリングワイン 日本ワイン 国産ワイン 白ワイン ギフト 御中元 お中元 御歳暮 お歳暮 父の日 贈り物 新潟 酒 】4,ポワルヴェール・ジャック ブリュット・ロゼ開催時期が年末だったということで、泡の会ならやはりシャンパンも欲しいとこちらです。お手頃コスパシャンパンとしてお馴染みのポワルヴェール・ジャックのロゼになります。コート・デ・ブランの南部にあるコート・デ・セザールという地区のワイナリーで、このロゼはピノ・ムニエ100%とのこと。色は結構鮮やか。しっかり目のサーモンピンクといったところ。泡は勢い十分でキメも中々細かいですね。香りはベリーしっかりでラズベリーやイチゴなどがよく出ます。そこにハーブやスパイスも少々加わったでしょうか。味わいはかなりフルーティで果実味強めです。よりどり6本で送料無料ポワルヴェール ジャック ブリュット ロゼ 750ml ポルヴェール ジャック(シャンパン フランス シャンパーニュ)ロゼ泡 コク辛口 ワイン ^VAPQRSZ0^5,ヴィルジニー・ベルジュロノー キュヴェ・レア・ブリュット・プルミエクリュもう1本ロゼシャンパーニュでポワルヴェール・ジャックと飲み比べです。こちらはモンターニュ・ド・ランスのものになります。ベルジュロノー・マリオンという歴史ある作り手の娘さんであるヴィルジニーさんが、20代にして譲り受けた畑のブドウを使って手掛けるブランドがヴィルジニー・ベルジュロノーです。セパージュはピノ・ムニエ50%、ピノ・ノワール40%、シャルドネ10%。色は鮮やかながらもやや淡さのある、オレンジがかったピンクといったところでしょうか。泡は流石のキメと量です。ボディ感とミネラリーさのせいか、クリーミーとまではいかないものの緻密な泡でした。香りはやはり赤ベリーしっかりですが、スパイスやドライハーブ、ミネラルといったものが。味わいは、やはりバランス型ですが、ポワルヴェール・ジャックよりミネラル感、骨格が感じられたのは確かです。残念ながら楽天内では現在完売のようです。会場はいつもお世話になっておりますフロマジュリー・ピノさん。泡の会ではチーズを合わせるのは間違いないですね。コンテとデュポンのシードルの甘味の相性はばっちりでしたし、ハムはロゼシャンパーニュのつまみにいいですね。サラダにもチーズたっぷりです。これを削るところを目の前で見せていただきましたが楽しいものがありますね。若いチーズで、味は柔らかく癖がないのでどのお酒のつまみにもなります。シードルがあるということで、ガレット・コンプレもお願いしました。ピノさんではガレットもレギュラーメニューでいただけます。マディ、デュポンどちらも合いますが、そば粉の深い味わいと香りには、よりこくのあるデュポンがよりよかったでしょうか。また、ローズ・シオターの泡とも結構いい相性だったのは驚きでした。締めはパスタで。トマトベースのシンプルなものですが、コショウの香りと上のチーズのまろやかさがいいですね。これにはやはりロゼ泡。どちらも合いますが、香りのスパイシーさでヴェルジュロノーがよりよかったでしょうか。今回のワインです。右からヴェルジュロノー、岩の原、ポワルヴェール・ジャック、デュポン、マディ。左端のピエール・カロは参加者の方からのいただきものです。ありがとうございました!にほんブログ村
2023年12月21日
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岩の原葡萄園さん見学後は急いで上越妙高駅へ。高田駅前のバス乗り場で、市内のバスの乗り放題チケットを購入していましたのと、トキめき鉄道のちょうどいい時間の電車がなかったので、バスを乗り継ぎました。バスの中からとはなりましたが、高田の町並みは風情があっていいですね。上越妙高駅は流石にお土産も充実していましたが、そこで見つけたのがこれ。なんともかわいらしい笹団子パンです。ただこれが侮れ無い美味しさ。笹団子のもっちりした食感やあんこの甘味とパンがよく合うのです!結構な発見でした電車の方の乗り放題もフル活用ということで、JR富山駅で途中下車。目的は本場の富山ブラックです。駅ビル内の西町大喜さんです。富山ブラックといいますと、この真っ黒なスープが印象的ですが、味わいの方も旨味はもちろんありますが、その圧倒的ともいえる塩気が非常に特徴的。戦後、力仕事をしていた人たちに、ご飯をお腹いっぱい食べてもらうためにと、塩味の濃いものとなったそうです。これ、実は徳島ラーメン、特に茶色の濃い系も同じような感じでして(徳島ラーメンはここまでの塩味の強さではありませんがその分多少の甘味があるでしょうか)、どちらも「ご飯のおかず」として生まれたという共通点があったようです。富山ブラックを召し上がる際は、くれぐれも白ご飯をお忘れなくラーメンをいただいた後は、駅から少し歩いて富山県富岩運河環水公園へ。旧船溜まりを利用しているという水際の公園で、こちらの天門橋など景色の良い公園となっています。ほかにも、公園内にレストランがあったり、周囲には体育館や美術館があるなど、文化的なスポットともなっているようです。桜も植わっているようで、春の気色もいいでしょうね~。こちらには、「世界一美しい」スターバックスコーヒーがあることでも有名でしょうか。店内からの環水公園の景色が素晴らしいのはもちろん、公園の景色に溶け込むスタバの姿もまた美しいです。世界一といわれるようになったのは、2008年にストアデザイン最優秀賞を受賞したからなのだとか。富山にも、ホーライサンワイナリーさんや、2013年にお邪魔した氷見のセイズファームさんなどワイナリーさんもありますし、もちろん魚を中心に美味しいものもたくさんありますね。来年の3月には北陸新幹線が敦賀まで延伸されますが、また富山、新潟、それに福井に石川と、あちら方面にゆっくり出かけてみたいものです。
2023年12月20日
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上越へやってきた目的、それはもちろん岩の原葡萄園さんへお邪魔するためでした!開園は1890年。日本最古のワイナリーといわれる大日本山梨葡萄酒会社の設立が1877年ですから最古参の部類に入るといっていいでしょうね。日本ワイン好きなら1度は耳にしたことがあるであろう川上善兵衛氏の起こしたワイナリーです。地元の名家だった川上家。豪雪や河川の氾濫で米作りに苦労していた地域を救いたいとの思いを持っていた際に勝海舟に出会い、葡萄酒を飲ませてもらったことから、厳しい環境でも作れるブドウならできるのではと、ブドウづくりを始めたそうです。岩の原葡萄園といえばの第一石蔵です。登録有形文化財に指定されている、日本最古のワイン蔵ですね。石蔵は今でも現役。山からの湧き水のおかげで温度湿度も安定するようです。こちらは第二号石蔵。上越市の指定文化財となっています。勿論こちらも現役。外の寒さと比べると中はいくらか過ごしやすく、やはり気温や湿度が安定しているのだろうなと。ワインと樽のいい香りと、湿った地下的な匂いとが感じられました。第二号石蔵といえばこれ。発酵時の温度コントロール、夏場の貯蔵のため、雪を用いて蔵内を冷やすということを行っており、その雪を貯蔵する雪室です。明治時代の蔵ですから当然電気を使った温度コントロールは出来ない中で、豪雪地帯ならではの雪を用いたシステムを作り上げたのは流石の知恵ですね。訪問当時、どのくらい雪が積もるかと心配していましたが、この日はもちろん降雪はあったもののそこまででもなく。ワイナリー裏手の畑を散策させていただきました。マスカット・ベーリーAの畑のようでしたがいくつか幹の太い木もあり、樹齢が高いのだろうなと。仕立て方は、やはり雪が積もることが前提になっているのでしょうね。畑や蔵の見学の後はもちろん試飲です。有料テイスティングコーナーには、定番の深雪花に加えローズ・シオター、レッド・ミルレンニューム、そしてマスカット・ベーリーAにブラック・クイーン、更にはヘリテイジまでありました。ちなみに、テイスティングの際対応してくださった方が話してくれたのですが、前年のこの時期は3メートル級の積雪だったそうで、この日は運が良かったようです^^;こちらはローズ・シオター。これまで試飲会等でスパークリングを少し飲んだことはあったくらいでしたが、このスティルはフルーティな中にも白い花やどこか日本酒的な雰囲気もあったような。シャスラー・シオターが交配品種として使われている、というのを読んで、スイスワインの試飲イベントで飲んだシャスラをちょっと思い出したでしょうか。チーズフォンデュに合わせるといいかも。通常のものと有機栽培ブドウ使用のベーリーA2種類も飲み比べさせていただきました。通常のものは、らしさの中にも黒いフルーツや骨格も感じる印象、一方有機栽培のものは造りそのものも違うのかまではうかがえていませんが、より柔らかな印象で香りも黒フルーツとまではいかない感じだったように思います。試飲・販売スペースのある建物の2階は展示室となっており、ワイナリーの歴史を知ることができます。ブドウの葉の標本など様々な興味深い展示がある中でも、やはり最も興味深かったのは交配品種作成の歴史。実に1万回以上の品種交雑を経て、マスカット・ベーリーA、ブラック・クイーンといった日本ワインを語るうえで欠かせないブドウたちがここで生まれたと思うとやはり感動を覚えます。ここの展示、見逃すのはもったいないと思います。岩の原葡萄園さんへご訪問の際は、じっくり見てほしいスポットですね。様々な「日本のブドウ」の生まれた地、岩の原葡萄園。一度は行きたいと思っていたワイナリーでした。この時はその日のうちに帰岡する必要がありましたので滞在時間は短いものとなってしまいましたが、それでも石蔵や展示の見学、貴重なワインの試飲と、楽しませていただきました!公共交通のアクセスも良く(ワイナリーの目の前にバス停があります)、またゆっくりお邪魔させていただきたいところです。にほんブログ村
2023年12月19日
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広島での西国葡萄酒祭があった当時、JR西日本が「どこでもきっぷ」という商品を販売していました。その名の通り、JR西日本管内なら電車が乗り放題、しかも、青春18きっぷと違い特急や新幹線も乗り放題というものでした。使用は連続する2日間、または3日間のみに限られますが、それでも特急、新幹線が使えるというのはやはり途轍もなく大きい、ということで、西国葡萄酒祭へはこの商品を使って行ってきました。そのまま岡山へ帰る、というのではちょっと勿体ない、ということで広島駅で定番の「むさしのむすび」を購入しいただいた後は新幹線で一路北東へ。ということで金沢駅到着です。広島から新大阪まで行き、新大阪からは新幹線がJR東海管轄となりますので特急サンダーバードに乗り換え。こんな芸当が出来るのも、「どこでもきっぷ」ならではですね。駅前の鼓門のライトアップは通年行われているようですが、この時はイルミネーション的イベントも行われていました。加賀友禅を思わせる明かりやミニ雪吊りが目を楽しませてくれました。この時期の金沢また行きたいものです。夕飯は実はそれまで行ったことのなかった金沢といえばのまいもん寿司さんで。駅ビルの中にあるのでアクセスもばっちりです。香林坊、茶屋街どちらも駅から少し距離があるんですよね~。しかし、さすがのまいもん寿司さん、ネタの新鮮さ、シャリのサイズ感とのバランスと、お手頃な価格で楽しませていただきました。上握りセットだけでと思いましたが、香箱ガニがあると言われればいただかないわけにはいきませんこの時期の北陸の魅力ですね~。甘味風味、一口でいただくのがもったいなかったですが、こればかりは仕方ありませんね。金沢駅には、地元のクラフトビールのお店も入っていました。ということでやっぱりお邪魔しちゃいます。飲み比べ4種セットがあったのでお願いしましたが、さわやかなシトラはお寿司の後にぴったりでしたし、湯涌ゆずエールはさわやかながらももう少し重さのある香り、ファーストIPAはIPAらしい香り高さ、苦み、その向こうの甘味を感じられました。加賀棒茶スタウトは、確かによくあるスタウトとは少し違う、独特の香ばしさがあったようにも思われました。石川らしさをばっちり堪能でき、なかなか面白い体験でした。実は、シトラを購入して帰って自宅でも楽しみました金沢を駅前だけで我慢したのは翌日朝一の新幹線に飛び乗る必要があったからでした。目的地は…新潟です!なんと、新幹線の駅としては新潟県の上越妙高駅がJR西日本管轄最東端ということで、そこまで移動、さらに、えちごトキめき鉄道妙高はねうまラインで高田駅まで。ここはどこでもきっぷは適用範囲外です。さて、上越にやってきたということは…につきましては次回です
2023年12月17日
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これまた2021年の話になりますが、年末の、コロナが落ち着いていたタイミングで広島のシャレオで開催された日本ワインのイベント、西国葡萄酒祭へお邪魔していました。もともとは春ごろの予定だったかと思いますが、折からのコロナで延期になっていたものでした。主催が広島国税局、高松国税局、中四国ワイナリー協会ということで、中国5県+四国のワインが集まるという非常に貴重な機会となりました。広島国税局は、近年日本ワインのワイナリーがこのあたりにも増えていること、酒類研修所があることなどから日本ワインも推しているようですね。ということで、早速の四国のワイナリーさんです。愛媛県、しまなみ海道の途中にある大三島でワインづくりを行っている大三島みんなのワイナリーさんです。建築家の伊東豊雄さんが、ご自身の建築ミュージアムの開館に際し、島おこしプロジェクトの一つとして始めたワイナリーで、2015年スタートだそう。「みんなの」という名前の通り、自社農園のブドウはもちろん、島内の契約農家さんのブドウを使ったワイン、更には愛媛といえばのミカン農家さんのミカンを使ったミカンワインも手掛けています。ベーリーAなども優しい味わいでよかったですが、こちらのワイナリーのシャルドネは出色です。こちらも四国。井上ワイナリーさんといい、なんと高知県の野市にあります。四国出身者からしますと、高知といえば夏場は台風銀座というイメージでしたので、ワインができるというのには驚かされましたが、地元・自園のブドウはもちろん、県内各地の農家さんのブドウを使ってワインづくりをされているようです。富士の夢やエイトゴールドといった山ぶどう交配系の品種のワインなどを手掛けています。中でも、カベルネ・ソーヴィニヨンとグルナッシュの交配種「マルスラン」を使った赤は骨格、果実味がしっかりあり驚きでした。こちらは地元広島、三原にあります瀬戸内醸造所さんのブース。立ち上げは2019年。地域おこしの仕事をされていた地元出身の太田さんが瀬戸内の原料を用い、地元三原、瀬戸内の活性化を目的にスタートされたそうです。こちらは個人的にスパークリングの印象が非常に良かったです。中でも、写真真ん中の金波(きんぱ)は兵庫県(ここも瀬戸内ですね)のシャルドネを使ったスパークリングで、果実味、香り、泡感とバランスの良いワインでした。最新ヴィンテージでも賞を獲られたようですが、頷けるワインだったかなと。勿論老舗ワイナリーさんもご参加。こちらは鳥取・北条ワインさん。今回ご参加のワイナリーさんと比べても、こちらのまったりしたミネラルと熟成感は際立った個性でした。こちらも中国地方のワイナリーといえばの島根ワインさん。貴重な縁結甲州はもちろん、清酒酵母甲州もいただけ、両者の違いを楽しむことができました。清酒酵母のほうがややふくよかな印象です。こちらは岡山の岡山ワインバレーさん。新見市でワインづくりをされており、代表がイタリアでワインにほれ込んだということでイタリア系品種を手掛けられているのが大きな特徴ですね。サンジョヴェーゼの赤も面白いですが、シャルドネの樽あり樽なしの飲み比べはやはり興味深いところでした。すっきり系ですが流石新見のシャルドネ、芯がしっかりあり樽にも負けません。こちらは山口ワイナリーさんのブースです。こういったイベントに出ていらっしゃるのは結構珍しかったのではないかなと。一升瓶で長期熟成させることで酸味をまろやかにするという造りをされており、この当時でも2010年代のワインが最新ヴィンテージで登場するというのはスゴイです。シャルドネ、赤ともに深みのあるものでした。一方、ベーリーAを使ったザビエル・ロザリオはヴィンテージもそこまで古くないということで、らしいフルーティさや快活さも感じられました。試飲に忙しく、すべてのブースの写真を撮ることはできませんでしたが😅、他に島根の奥出雲葡萄園さんのブースは欧州系品種をアッサンブラージュした梅垣白を飲むことができましたし、岡山からはほかにやはりシャルドネの手堅いtettaさん、ひるぜんワイナリーさんに委託されてすっきりしたソーヴィニヨン・ブランを作られた黒髪山葡萄園さん、クフ・シャルドネをこのタイミングで初めて飲ませていただいたひるぜんワイナリーさんが参加、広島からは、ますます複雑さや華やかさをますベーリーAを飲ませていただけた三次ワイナリーさん、ハニービーナスの甘口がフルーティで試飲回りの途中に丁度良かったせらワイナリーさん、こちらもマルスランのワインを手掛ける山野峡大田ワイナリーさん、更に、参加日的にタイミングが合いませんでしたが福山わいん工房さんもご参加と、中四国のワイナリーさんのワインを幅広く楽しめる、充実のイベントでした。流石国税局の主催ですね。2022、23年は開催されておらず、残念ながら定期イベント化というわけではなかったようですが、中四国、西日本のワインを色々といただける機会、非常に貴重ですし、またの機会がありますと嬉しい限りです。にほんブログ村
2023年12月17日
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前回からの続きです。こちらは岡山といえばの鰆の焼き霜造りと、サイズ的にいいものがあったということで珍しい宗田ガツオのお造りです。縁結甲州は当然のようにどちらともばっちり。朝日町ワインのピノ、北ワインのピノも合わせてみましたが、焼き霜の香ばしさには朝日町、宗田ガツオの柔らかくも鉄っぽさのある旨味には北ワイン、といった感じでしたでしょうか。続いてはカマスの塩焼き。カマスは脂分ほどほど、それがふっくらと、旨味豊かに焼きあがっているのは流石の一言です。皮目の香ばしさもいいですね。そして、その皮目の香ばしさがピノを合わせても結構なじんでくれます。ただ、これにはやっぱり甲州でしたね💦一方、面白かったのが添えてあるミョウガ。これが朝日町ワインのピノのいいつまみに。風味の相性も悪くありませんし(スパイシーさ同士の噛み合い?)、甘みのあるミョウガがワインに味の要素を無理なく加えるような雰囲気でした。そして、ピノといえばの鴨肉です。七味を利かせた焼き物ですが、肉のうまみを堪能できますし、この七味が香り、辛味といいアクセントになります。思えば、七味もスパイスの一種ですもんね。これにはピノ3種ともすべて合います。朝日町のスパイシーさ、北ワインのフルーティさはもちろん、ヴィノーブルピノの力強さ、香りの複雑さも鴨肉の脂、旨味、赤身の風味といったものとガッチリはまりますね。こちらは奈義牛のしゃぶしゃぶ 大根おろしのソースです。ピノの会ということでお肉多めにしていただきました奈義牛は岡山県北の奈義町で育てられているブランド牛。古い「竹の谷蔓」という牛の血統だそうで、地域特産の黒豆「作州黒」を与えて育てているそう。味わいは優しく、脂もありますがほどほどかつ穏やか、赤身の旨味もありますが固いということもなく、いいとこどりな印象でした。これには、なんだかんだ力強さがあったほうが良かったようで、ヴィノーブルのピノの果実味やタンニンが良く映えましたね。締めは鱧と松茸のうどんです!贅沢な取り合わせですが、鱧の旨味とだしの旨味、松茸の香りが繊細かつ華やかに楽しめました。これには流石に赤より白系でしょうね~。北ワインのピュアさとは、それでも個人的に「つまみ」としてはありな感じでした。今回のワインです。右から縁結甲州、朝日町ピノ、北ワインピノ、ヴィノーブルピノ。にほんブログ村
2023年12月16日
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広島のヴィノーブルヴィンヤードさんへお邪魔した後は、鉄は熱いうちにというわけでもありませんがヴィノーブルさんのピノも含めての日本のピノ・ノワールの会をしました。ただ、コメントがきちっと取れていませんでしたり、さすがにちょっと前過ぎるのもあったりということで、ワインの個別記事は作らずで行こうと思います。ということで、飲んだワインは以下の4種です。1,島根ワイナリー 縁結甲州2020スターターからピノの赤というのもなんですし、ということでこちら。2018ヴィンテージが日本ワインコンクール甲州部門で最高金賞・コスパ賞に輝いた島根ワイナリーの縁結甲州2020ヴィンテージです。色は淡く青みがかった黄色、香りはやはり、柑橘もないわけではありませんが桃や桃の葉?的な雰囲気に和ナシなどあったでしょうか。味わいも、もちろんライトなワインではありますが果実味のふくらみを感じられるものでした。島根ワイナリー / 島根わいん 縁結 甲州 [2022] 白ワイン 辛口 750ml / 日本 島根県 Shimane Winery Shimane WINE2,朝日町ワイン マイスターセレクション・キュヴェ・ピノ・ノワール2019日本のピノ1本目は山形の朝日町ワインで。朝日町ワインさんは昭和19年創業。自社畑のブドウ、契約農家さんのブドウを用い、日本ワインコンクールでも高評価を得ており、そのコスパの良さも魅力です。ピノ・ノワールは契約農家さんのものだそうです。色は鮮やかながらもやや透明度高めのルビーカラーで、香りは各種赤いフルーツに赤い花、そこにスパイシーさや軽くボタニカルなニュアンスがといったところ。味わいは穏やかな果実味、しっとり目の酸と丸い印象。【フランス産ワイン樽にて熟成!】 朝日町ワイン マイスターセレクション キュヴェ ピノノワール 赤 750ml(1-W188)3,千歳ワイナリー 北ワイン・ピノ・ノワール・木村ヴィンヤード20193本目は、やはり日本のピノといえばの北海道産です。北海道中央葡萄酒千歳ワイナリーはその名の通り、1988年に山梨の中央葡萄酒の第2ワイナリーとして開業、その後2011年に独立しました。余市の木村農園さんのピノですが、こちらも鮮やかなルビーカラーに、よりはっきり出るベリー的赤いフルーツが印象的でした。その他赤い花や紫の花などあり、スパイシーさはほどほど。味わいはこの時点ですとタンニンの印象もありつつのバランスのいいものでした。北海道中央葡萄酒 北ワイン ピノノワール 750ml 赤ワイン 日本ワイン アルコール分12% 北海道4,ヴィノーブルヴィンヤード ピノ・ノワール2018そして、ワイナリー訪問時に購入して帰ったのがこちら。スタッフさんに2019と2018どちらがおすすめですかと伺ったところ、2021年の訪問時点ではこちらがこなれていいだろうとのお話でした。色はこれまでの2本よりも明らかに暗さのあるもの。ガーネット感あったでしょうか。香りが驚きでした。開けてすぐはブショネかなと思うようなものだったのですが、時間とともにベリー感もありつつ、鉄や血の気配を感じさせるような深いものに。味わいも、開けたての印象の弱いものから、タンニン、果実味、ミネラル感といったものがバランスよく、しかし各要素目鼻立ちのはっきりしたものに変わりました。誤解を恐れずに書くのならジュヴレ・シャンベルタン的世界観だったなと。※さすがに楽天内にリンクはありませんでした3種のピノそれぞれに特徴、個性がありましたがヴィノーブルのピノには非常に驚かされました。あれだけ華やかに鉄っぽさを感じさせてくれるというのは、開けたてからの変化も含めてやはり記憶に残ります。2年たった今でもはっきり覚えているレベルです。昔は、日本のピノといいますとやはり軽さ、ともすれば薄さの印象が強いというイメージでしたが、随分と変わってきましたね。また日本のピノ・ノワールの会をやって色々試してみたい気持ちが、この記事を書いていて強まりました。会場は台所 山猫さんでした。日本ワインとはいえ赤ワイン主体の会ということで、色々と苦心していただきました。いつも本当にありがとうございます。お料理一品目は甘鯛と海老のかぶら蒸し。甘鯛、海老の旨味に出しの味わいとかぶらの優しい甘みがよくなじみます。ここでは縁結甲州を飲みましたが、ワインのフルーティさや酸味の明るさがばっちりでした。写真多めですので続きます。にほんブログ村
2023年12月16日
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ブログ再開!などと投稿しておきながらもう今年も終わりが近いですね…。ボチボチとはいえ流石に間が空き過ぎました…。申し訳ありません。さて、広島、三次のヴィノーブルヴィンヤードさんといえば、ソーヴィニヨン・ブランでIWSC2022金賞を受賞し、すっかり人気ワイナリーの1つに数えられる存在となりましたが、醸造施設をオープンされたのが2021年の8月。そのプレオープンの際に実はお邪魔させていただいていたのでした。ワイナリーは県立みよし公園近くにあります。JR三次駅前から備北交通バス三城線に乗り、上四十貫(かみしじっかん)バス停まで行くと、そこから徒歩数分で着くということで公共でのアクセスも良好。ちなみに、バス停とワイナリーの間にはコンビニもあり、もちろんヘパリーゼも買えますちなみに、車で行けるのでしたら三次東インターチェンジの料金所で降りればもう目の前です。ワイナリーのビジターセンター的な場所では貯蔵されているワインを見ることもできます。この時は、2019年ヴィンテージを中心にシャルドネやピノ・ノワール、そしてソーヴィニヨン・ブランが眠っていました。こちらはメインの貯蔵施設。非常に立派で頑丈。また、衛生状態に非常に気を使われており、他に見せていただいた醸造設備も含めて、見事に清潔な状態だったのが印象的でした。こちらはピノ・ノワール2019。醸造施設完成前、まだ畑のみだったころにもお邪魔させていただいており、シャルドネやピノ・ノワールの木を見せていただいていましたので、あれがついに自社醸造されだしたんだなあと感慨深いものがありました。勿論テイスティングもあり。こちらはソーヴィニヨン・ブラン。基本すっきりしたワインではあるのですが、その中にらしいグリーンな香りやパプリカっぽさ、それに少々の南国フルーツも感じられ、果実味酸味とのバランスもいいワインでした。ちなみに、以前お邪魔させていただいた際、オーナーはソフトクリームを絶対やりたい!とおっしゃっていましたが、ソフトクリームしっかりメニューにありました。当日も、結構よく出ていたようです。実はワイナリーの敷地内にドッグランがあり、犬を連れて遊びに来てソフトクリームを食べて、良ければワインも買って帰る、なんて公園的な利用もしてほしい、とのお話でした。こちらはピノ・ノワール。ヴィンテージは2019でした。鮮やかな色合いが美しいですが、それに似合ったたフルーティさを感じられました。ただ、まだまだ若い印象はあり、もっと置いてみたいと思わせるワインでした。ワイナリーにはもちろん畑も併設されており、見せていただくことができました。仕立てはやはり棚。湿気を考えれば、やはり垣根より棚だろうとのことでした。時期的に、ピノも色づき始めていましたね。土壌的には結構しっかり粘土な感じだったのですが、ここからあのピノ・ノワールやソーヴィニヨン・ブランが生まれるというのは非常に興味深いところです。貯蔵施設の中も見せていただきました。7月末のプレオープン時でしたので中はまだこんな感じでしたが、今は色々なワインが熟成中なのでしょうね。オーナーはイベントもやりたいとおっしゃっていましたが(ワイナリーの敷地内には古民家もあります)、今年の10月にとうとうワインフェスティバルも開催されました(私はいけませんでした、残念)。今後も色々企画されるでしょうし、また是非訪問させていただきたいと思います。今頃になりますが、本当にありがとうございました!にほんブログ村
2023年12月14日
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1月に行いましたNatan葡萄酒醸造所さんのワインの会でのワインもこれが最後。赤ワインは、その名の通りレトロモダンなエチケットのこちら。アマギ・モダン。アマギの部分は使用品種である天城乃雫というブドウに由来しています。天城山に自生しているという行者乃水というヤマブドウ系のブドウとカベルネ・ソーヴィニヨンを掛けあわせた品種との事ですが、詳細についてはよくわかりませんでした…。生産本数は900本、やはりワイナリーページでも完売のようです。価格は3135円でした。色はヤマブドウ系+カベルネ・ソーヴィニヨンと言う事で非常にしっかりしたもの。透明度もほぼ無く、濃い黒紫、エッジには少々の赤みといった具合です。ワイナリーページでは藍の加わった「こき色」と表記されていましたが、成程その通りだなと。香りは黒ベリーやブルーベリー、若干のドライイチゴといったベリー系フルーツの気配がありつつ、熟したヤマモモや、スミレなど紫の花も感じられます。また、焼きイモの皮や焼き栗と言った、甘さを伴いつつ、若干の土っぽさの様なニュアンスも含んだ香ばしさもあったでしょうか。その他、少々の海藻・ヨード的雰囲気や、茎っぽさ、更には遠くにほうじ茶のような雰囲気も。味わいは特濃な色合いに対して柔らかいもの。果実味、しっとりした乳酸系の酸、穏やかな渋味とが調和した丸いスタイル。白やロゼ系にあったしっかりしたエキス分の印象も、このワインについては幾分穏やかなものだったように思います。ボディもライト寄りのミディアムと言っていいくらいかなと。会では肉のメインのタイミングで飲みました。シンプルなラム肉のローストでしたが、これがアマギ・モダンとバッチリ。ラムの旨みやしつこさのない脂とワインの果実感、調和のとれた柔らかな味わいが嵌るのは勿論、ラムの香りとワインのヤマブドウ系独特の香りがこれまたバッチリ。個人的には、今回のマリアージュの中では最も印象に残るものでした。と言う事で、このワインはやはり肉、あまり脂のきつくない、しかし赤身系のものと合わせて楽しそうです。今回の様なラム肉の他、牛ならローストビーフ、鳥系なら鴨など良さそうで、煮込むのもいいでしょうがシンプルに焼きで、ソース代わりにワインを合わせてみたいところです。ヤマブドウ系の個性が感じられる、しかしバランスの良いワインでした。オシャレなエチケットも、ワインの香りや味わいのイメージに何だかしっくりくるような感じで、このワイナリーのセンスを感じさせてくれました。にほんブログ村
2023年03月03日
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1月のNatan葡萄酒醸造所さんのワインの会、続いてはロゼ寄りのこの1本です。Faraday。こちらのワインは香川県の三豊市にあります白井の実ファームさんとのコラボで誕生したワインとの事。白井の実ファームさんは60年続く農園だそうで、香川県も瀬戸内の機構を活かしブドウ栽培が盛んな地域で、特に三豊周辺はブドウ造りも歴史がありますが、こちらもやはり専業農家となった際にはブドウ作りを行っておられたそうです。セパージュはピオーネ、モンドブリエ、リュウキュウガネブですが、ワイナリーページに今年スタートキュヴェ、毎年比率は変わる、とあるように、今後も色々なスタイルでリリースされていくようです。色はワイナリーページに「ロゼ寄り」とある通り、透明感がありバラ色的ですが、ややガーネットがかった印象も。香りはピオーネ由来と思しきブドウの香りを中心に、赤系のベリーやそのドライフルーツっぽさ、赤い花、特に若干のバラの気配などあったでしょうか。また、そこに少々のキノコないし土?のような雰囲気やスイカ的なウリ科のニュアンスも加わります。その他、開けたては若干の還元的な要素、時間と共にスパイスやボタニカルを思わせるような要素も微かに。味わいはやはりフルーティさのあるものですが、それがグッと前面にと言うよりは若干の渋味、旨みを伴うしっとりした酸とよくバランスの取れた丸いものでした。ただ、9.5%というこれまた軽めの度数でライトなボディに対してエキス分、ハリを感じる質感は特徴的ですね。会ではクロダイのポワレのタイミングで飲みましたが、魚との相性はまずまずといった所。旨みとの引き合いは見られました。寧ろよく嵌っていたのがレンコンチップスや、肉のメインに添えられていた人参のグラッセ。レンコンとは、ワインのエキス分とパリパリの食感、、それに揚がったレンコンの香ばしい風味といったものががっちり噛み合いますし、人参とはワインの果実味と人参の甘みが馴染みます。このワイン、根菜との相性がかなり良さそうです。柔かい、フルーティなのに芯の強いワイン、というのがnatanさんの今の特徴なのだとすれば、それが今回飲んだ銘柄の中で最も顕著に表れていたのがこのワインだったように思います。勿論、肉のメインのラムなどには負けてしまいましたが、滋味深いカツオの叩きやマグロの刺身など赤身の魚や鶏肉系、それに今回は合わせ損ねましたが甲殻類といった、脂は程々味わいシッカリ、といったものに色々合わせてみたいところです。また、3年5年と瓶熟成させた時にどう変化するのかも興味深いワインでした。Faradayと言う名前は電磁誘導を発見した、ファラデー定数でお馴染みのあのファラデーから取っているそうで、白井の実ファームさんとの化学反応、今後のヴィンテージも楽しませてもらいたいところです。にほんブログ村
2023年03月02日
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1月に行いましたNatan葡萄酒醸造所ワイン会のワイン、続いてもデラウェアになります。樽デラ04。natansさんでは様々なスタイルのワインを作られていますが、こちらはデラウェアをアメリカンオークでしっかり熟成させたというものになります。デラウェアはアメリカ系品種ですし、そこにアメリカンオークと言うのは面白いアプローチだなと。ボトルは蝋封されていますが、使われている蜜蝋は地元池田町産とのこと。セパージュはデラウェア100%。こちらは山形県産です。価格は3740円ですが、これまたワイナリーさんでは完売のようです。色はツヤのある黄色。ガッツリ樽熟との事ですが、そこまで色合いの方は濃いい!と言う感じではありませんね。香りの方はガッツリ樽のニュアンス出ています。甘い木の香り、ココナッツ、ロースト香、ナッツといったものが感じられますが、デラウェアの香りもよく出ており、そのブドウの香りと馴染んでいます。加えて、蜜系の雰囲気もあり、この辺はより瓶熟が進むことでハチミツっぽさ等表れそうです。その他、白や黄色の花、南国フルーツ、遠くに少々のドライハーブなどあったでしょうか。また、時間経過で以外にオイリーな気配も感じられたように思います。味わいは香りの華やかさに似合ったフルーティなアタックのあるものですが、やはりボディはライト。その上、度数は10.5%と低めですが、どこか芯のある、エキス分を感じるような質感はこのワイナリーならではなのでしょうか。ライトなりの膨らみというかまろやかさのようなものも感じましたが、その辺は香りの影響も大きいかもしれません。会では前菜~魚のメインまでゆっくり飲んでみました。エビとの相性はこれまたよく、エビの甘みとワインの果実味、甲殻類の香りと樽のニュアンスはバッチリでした。クロダイのポワレともやはり手堅く、魚の旨みともいいですし、皮の香ばしさや食感、それに添えられていたレンコンチップスのカリッと感や風味にも馴染みます。ただ、思った以上にいい驚きをくれたのがスープで、カブの風味がよく出たポタージュと、ワインの香り、特にデラウェアと樽の噛み合った甘い雰囲気がマリアージュと言っていい組み合わせだったと感じました。上記のとおり度数は10.5%しかなく、確かに高アルコールなワインと比べれば大人しいワインではあるのですが、それでも華やかさ、芯の強さを感じるワインでした。価格的にはワイナリーでも上のレンジになりますが、これは一度体験してみて損はない1本だったように思います。特に、こういったワイン会でと言うのは、樽香が苦手な方でも試しやすいのではないかなと。そういった意味では、造りの面白さも含めてワイン会向きな1本でもありますね。にほんブログ村
2023年03月01日
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またまた大分間が空いてしまいましたが、Natan葡萄酒醸造所ワイン会のワイン、先ずは可愛らしいエチケットのこちらから。green horn。natanさんは2021年に自社醸造所を設立されましたが、こちらのワインは2021年醸造、つまり最初にリリースされたワインの1つとなります。名前の意味は世間知らず・青二才だそうで、まさにファーストリリースのワインらしいものとなっています。サイズは375mlのものでした。セパージュはデラウェア100%。香川県産ブドウになります。価格は1320円程度ですが、ワイナリーさんではもう終売しているようです。色はピンクがかったオレンジ系といったところですが、桜色に近い感じと言った方が日本ワイン的かもしれませんね。香りは醸しデラと言う事で品種のらしいブドウの香りに加え、洋ナシやリンゴ、若干のバナナ、遠くに和柑橘、特にその皮っぽさといった気配がありつつ、色合いの影響もあるかもしれませんがどこか桜餅や塩漬けの桜の葉のような気配もあったように思います。その他、ピンク系のスパイスっぽさやミネラル的な雰囲気なども感じられたでしょうか。味わいは果実味のアタックはありフルーティさを感じはしますがそれは優しいもの。酸味は丸く穏やかですが、旨みや若干の渋味収斂味と共に果実味に寄り添います。ボディは勿論ライト。パリッとしたというよりは柔らかさの方が感じられるものだったように思います。会ではスターターとして飲みました。微発泡をイメージしていましたがそれなりにピチピチ感もあり良かったかなと。また、コースの1品目のエビとの相性も悪くなく、エビの深い旨み甘味に対しワインのフルーティさや軽いミネラル感などがよく噛み合う印象でした。また、甲殻類の持つ香りと、ワインの桜感も何だか嵌っている感じで、ビスクなど合わせてみても面白そうだなと感じました。実はこのワイン、2021年の暮れに帰省した際に地元の酒販店で購入して飲んでいたりします。発泡感は今回よりもあり、酸など各要素も代わる代わる主張する、といった感じでクラフトビールっぽく楽しめたりしましたが、ハーフサイズが1年瓶熟したという事で、それが落ち着き全体的に丸さが出ていたように思います。それでもやはり、魅力はフレッシュさと軽快さでしょうか。最初のリリースワインと言うだけでなく、味わいの面でも青二才と言う名前は良いとこ突いてるなと。にほんブログ村
2023年02月28日
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先日記事にしましたように、徳島県三好市池田町のNatan葡萄酒醸造所さんへお邪魔しましたので、せっかくならとNatanさんのワインを飲む会を岡山でやってみました。徳島の酒販店さんなどで購入したワインを飲みましたが、Natanさんのワインは過年度発売のものの入手が難しいので、少人数での会にはちょうど良かったかなと。飲んだのは以下の4種類です。また個別記事を作成したいと思います。1, green hornこれは一昨年リリースされたワイン、それもハーフボトルになります。高松のわいんびよりさんがNatanさんのワインをお持ちだということでお邪魔した際、まだ残っていたのを一緒に購入させていただきました。2,Natan樽デラ04こちらは昨年リリースのようです。山形県産デラウェアにしっかり樽をかけたというワインです。樽の甘いニュアンスとデラウェアのラブルスカ香がなるほどという組み合わせでした。3,FARADAY香川県三豊市にあります白井の実ファームさんと「コラボ」という形で作られたというロゼ。こちらも2022年に誕生したワインです。9%という度数ながら存在感のあるワインでした。4,アマギ・モダン長野県産の天城乃雫というカベルネ・ソーヴィニョン系交配品種を用いた赤になります。さすがの濃い色合いですが味わいは柔らかいもの。ただ、やはり芯の強さは感じました。どのワインも、前回記事にしました叡知と比べますと、確かに柔らかさ、ナチュラルワイン的雰囲気のあるものでした(樽デラは結構しっかりしてましたが)。また、度数も、すべてのワインが12%に満たないものです。ただ、どのワインもその中に芯の強さ、存在感を感じられたのが印象的でした。Natanさんのワインを色々飲んでおられる方と帰省の際にお話しできる機会があり、特に赤系は硬いので少し寝かせたい、とおっしゃっており意外だったのですが、なるほどそれもわかる話だったように思います。ワイン会をさせていただいたのは、岡山市表町の端にありますフレンチのラ・ボンヌ・フランケットさんでした。あえてのしっかりしたフレンチとの組み合わせでしたが、ビストロ系ながらも味に柔らかさ、上品さのあるお料理とはいえ、その芯の強さのおかげで中々の相性だったかなと。ラ・ボンヌ・フランケットさんはカウンター席のみということで、時折お邪魔した際にはアラカルトでいただくことが多かったのですが今回はコースでお願いしました。1品目はエビ!香草の風味とエビの甘味香りは間違いありませんね。スープにはカブが使われています。マスクをしていてもばっちりわかるほどのカブの香りで華やかな1杯でした。魚のメインはクロダイのポワレです。程よくしまった白身には旨味がぎっしり詰まっています。また、皮目の香ばしさとレンコンチップスの香ばしさ、さらに身とレンコンの食感どちらも相性良しですね。肉のメインはラムで。脂はもちろんありますが上品なもの。肉の旨味甘味をを感じられました。個人的には、この一皿とアマギ・モダンのマリアージュが印象的でした。紅茶のアイスとタルト・タタンで締めです。タルト・タタンの風味は濃厚!それでいてやはりバランスの良さを感じました。ラ・ボンヌ・フランケットさんは、岡山ワイン協会ワイン会でもよくご一緒させていただいていたため、一度お店でワイン会させていただきたいと常々思っていました。今回、念願かなっての訪問となりましたが、お料理は素晴らしく、またワインはちょっと攻めたラインナップとなりましたが、相性も良く、素敵な時間を過ごせました。ごちそうさまでした!今回のワインです。左からgreen horn、樽デラ、FARADAY、アマギ・モダン。アマギ・モダンのエチケットはインパクトありますね。にほんブログ村
2023年01月15日
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今回は、徳島県のNatan葡萄酒醸造所さんへお邪魔した際に購入したワインです。叡智。Natanさんは、所謂ナチュラル系の、柔らかい造りを志向されていますが、このワインは山形県産デラウェアを無濾過無清澄ながら、ややカッチリ目に仕上げたというワインです。醸造法も色々試しておられるという事で、2022年と2023年の2シーズンだけ作る予定なのだとか。価格は2750円。楽天内に扱いはありませんが、ワイナリーの通販ページでは、投稿時現在も購入可能です。色は極めて淡いです。ほんのりと黄色感はありますが、最も薄い部類に入るかなと。香りはザ・デラウェアと言う感じで、華やかなブドウの香りが、しかしやや落ち着いた印象で薫ります。その他、固い緑の葉っぱ、少々の砂糖菓子、ほんのりと感じられる黄色系の和柑橘やグレープフルーツ、レモン、それにビワの実?的なものや南国系のものなど黄色いフルーツ、遠くに感じられる微かなウリ科系のものなどあったでしょうか。味わいは、カッチリ目と言う事ですが味わい自体はデラウェアの果実感がよく出たアタックが印象的でした。フルーティで、しかし酸味や後口にかけての微かな収斂味と言ったものも感じられるものでした。そして、確かに、ライトなボディでアルコール度数も10%であるにも関わらず、そのクリアーさ、ミネラル感、やや硬いとすら思わせる口当たり、質感でした。このワインもやはりお寿司や魚介に間違いないですね。お寿司なら、ホタテやエビ、イカといった甘みのあるネタは間違いなく、赤酢ではない、甘みのある酢飯であればワインの果実味とさらに良く馴染みます。刺身では、珍しくアワビがあったのでつまんでみましたが、その旨み、食感にワインの風味は勿論、かっちりしたその質感がよくマッチしました。その他、柑橘系の風味ともやはり相性はよく、柚子胡椒系のドレッシングでいただくサラダとは、香りの面での相性が非常に良かったです。デラウェアらしい香りは勿論はっきりしっかりあるのですが、それが個人的には強すぎず程よいものに感じられました。果実味やかっちりした質感も相まって、どこかシャープさを感じさせる、しかしバランスのいいワインだったと思います。ただ、もう少し寝かせることで、このシャープさがどう変化するのかも興味深いところではありますね。にほんブログ村
2023年01月15日
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コロナ状況から中々旅行しづらいところがありますが、それでも合間を縫ってワイン会の他ワイナリー訪問もさせていただいていました。今回は、徳島県三好市池田のNatan葡萄酒醸造所さんです。2018年末にNATAN葡萄酒専門店というワインショップにお邪魔させていただきましたが、そこを経営されていた方が満を持してオープンされたワイナリーです。開業は2021年。それまでも、委託醸造によるワイン造りは行っていたそうですが、JR阿波池田駅から徒歩10分もあれば行ける銀座通りと言う場所に、立派な醸造所&販売スペースが出来ていました。ワイナリー完成に際し、以前の販売店は営業を終了されたとの事です。こちらが醸造所。Natanさんのワインのエチケットには魔女がちょくちょく登場しますが、シャッターにもガッツリデザインされています。オーナーの井下さんは、元々奈良県出身で、ソムリエをされていた女性。ご結婚を機に、旦那さんの地元である池田に移住、ブドウ栽培と上記ワインショップを始められました。そして現在、自社醸造に至りますが、ブドウ自体は買いブドウのものが中心です。栽培の開始は2016年ですが、全くワイン造りはおろかブドウ栽培の歴史さえなかった場所と言う事で、まだまだ適した品種の見極め、畑造りの段階とのお話でした。栽培されている品種は赤系ならヤマソーヴィニヨンやマスカット・ベーリーAといったものに加え、シラーやピノ・ノワール等。白系なら、甲州やリースリング・リオン、それにモンドブリエ等です。このモンドブリエ、個人的にはあまり知らない品種だったのですが、シャルドネとカユガ・ホワイトと言うブドウの交配品種で、交配によって病気への耐性を強めている品種のようです。シャルドネと言いますと、日本各地で栽培されており、どこでもある程度形になるという印象だったのですが、こちらではシャルドネが難しかったそう。そこでのモンドブリエと言う事なのでしょうね。一方、ピノ・ノワールは順調との事で、かなり興味深いところです。畑の環境は石灰土壌、と言う訳ではなく、山がちな地域で実際に山間部に自社畑を保有されているものの、他に借りている畑などは平地部の元々は野菜の畑だった場所との事で、その辺り苦心され、まだまだ畑造りという所の様でした。栽培、醸造共にナチュラルな造りを志向されており、濾過なども行わないとの事。また、今はワイン造りにおいても様々なチャレンジ中と言う事で、今出ているワインと同じものが今後作られるとは限らないそう。エチケットやワイン名もポップですし、色々飲んでみる楽しみがあります。ポップなラベルと言いますと、ワイナリーの近くには日本酒の蔵元「三芳菊」があり、そちらも面白いラベルのお酒を造っておられます。三好の日本酒とワインの会なんて楽しいかもしれません流石に畑まで拝見するわけにはいきませんでしたが、じっくりお話を伺え楽しい時間となりました!今回は本当にありがとうございました!購入したワイン等につきましては、また別の記事にしたいと思います。さて、ワイナリー訪問前には、2018年にお邪魔出来なかったミンデキッチンさんへランチにお邪魔しました。真鍋屋という古民家を使った地域交流拠点、移住情報拠点にもなっている建物の中にあります。地域の掲示板も設置されていました。いただいたのはフライドチキンランチ。スパイスの風味、それに旨みと塩気のあるチキンはご飯のおかずにぴったりですし、野菜の摂取量アップを目指しているという事でサイドメニューのサトイモや味噌汁、サラダで野菜もいただけました。メニューよく変わるようなので、また行ってみたいものです。更に、列車の待ち時間に阿波池田駅前商店街にありますheso salonさんでカフェメニューもいただきました。池田の位置は「四国のへそ」と言われており、4県の食材を使ったお料理、それにお酒もいただけます他、ゲストハウスもされているというお店です。今回は、高知・片山農園のブンタンを使ったソーダとスダチの風味を聞かせたチーズケーキをいただきました。ソーダは勿論ですが、チーズケーキの甘み酸味と風味、台生地のチョコレートの風味が非常によく合っており注文して正解でした。池田、大歩危峡でラフティングの世界大会が開催されたこともあるなど、結構盛り上がってきているようです。また、移動の列車から見た池田の風景は、切り立った山間の渓谷地域といった雰囲気で、どこかモーゼルを連想させさえするものでした。地域の中央を流れる吉野川など、やはり湿度はかなり高くなるようですが、ワイン造りの可能性も、結構面白いのかもしれません。にほんブログ村
2023年01月12日
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大変ご無沙汰しております。なんと、前回の投稿からほぼ3年経ってしまいました…。ブログ更新が出来ておりませんでしたのは新型コロナの影響、ではなく私自身の生活の変化が原因です。ブログの更新、1記事につき大体30分~かかるときは1時間以上の時間がかかるのですが、その時間さえ作れないような状況が続き、だんだん書かない習慣がついてしまったという次第です…。勿論、ワイン会やワインイベントが無いという事で、飲んだワインの絶対量が減ったのも間違いありませんが…。現在も状況は大きく変わったわけではありませんので、以前のように定期的な投稿と言うのは難しいですが、不定期にでもボチボチと更新を出来ればと思います。あらためまして、どうぞよろしくお願い致します。やはり、ブログ記事を書く書かないで飲んだワインの記憶に残る程度もかなり変わってきますね。さて、2023年1つ目の投稿は、毎年やっていました今年のこの1本です。2022年、このワインを発見したことがブログ再開の動機となったと言っても過言ではありません。セント・アーバン グリューナー・フェルトリナー2021です。色は淡い黄色。やや青みもある、麦わら的なこの品種の典型的なそれです。香りは、開けたては柑橘系や青いブドウ、若干の白コショウ系や石灰的なそれ。時間と共に(何でしたら翌日くらいまでかかります)、蜜っぽさや黄色や白の花、青リンゴ、青い柑橘、そこに、開けたてから続く白コショウや石灰、それに軽いオリエンタルスパイスや緑のハーブと言った要素が加わる、というやはりグリューナーらしいもの。味わいも、果実味のアタックが軸になりつつ、割と明るい酸が加わるライトボディと言った所です。ミネラル感は程々、後口の苦味収斂味といったものは大人しいものでした。食事との相性もよく、お寿司などは海老、イカ、白身にサーモン系と良いつまみでした。アナゴだけはちょっと生臭みが出ましたが、これはお寿司側の問題だったかなと。スーパーの半額でしたのでまた、自宅で飲んだだけでなく、ワイン会でも(こちらはコロナの合間を縫ってボチボチやっておりました)使ったのですが、その時にいただいた、海苔を使ったワカサギの香り揚げやサワラの焼き霜、更には豆乳出汁の白子椀物といったものまで幅広く行けます。やはり出汁の旨みには合わせやすいですね。なぜこのワインが2022年最もインパクトのあるワインだったのか。それは価格です。なんと、実に1本約750円!オーストリーワイン、結構前から飲んできています。最近はかなり選択肢も増え、飲食店さんでの取り扱いなどもよく見かけるようになりましたが、決して安い産地と言う印象はありませんでした。なので、まっとうにグリューナーを感じられる、しかもまだ固いくらいのこのワインがこの価格、1000円を切るというのは本当に驚きでした。インポーターはコルドンヴェール、つまりやまやさんの扱いですが、すごいのを見つけて来られたなと。ただ、瓶詰がアイニッヒ・ツェンツェンとなっているのが謎ポイント。この生産者、日本語サイトもあるような、日本のワインシーンともなじみの深い生産者ですが、ドイツの会社なんですよね。エチケットにはヴァイン・アウス・エスターライヒの文字があり、キャップの上部はオーストリー国旗、ブルゲンラントとの記載もあると、間違いなくオーストリーワインなのですが…。ドイツの会社がオーストリーからブドウを仕入れてワインにしているのでしょうか?ともあれ、本当に発見でした。赤もあるようなので、そちらも試したいところです。セントアーバン グリューナー ヴェルトリーナー 750ml 6本入り【5,000円以上送料無料】【ケース品】楽天内には投稿時点で6本入りしかありませんが、6本で4488円ですから参ります。にほんブログ村
2023年01月10日
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これで、2月に行いましたスパークリングの会のワインも最後。勿論、スパークリングの会ですから赤もスパークリングで。ブラウフレンキッシュ・スパークリング。生産者はキャメルファームワイナリーです。商業施設などでお馴染みのカルディコーヒーファームが、北海道余市町登町で自分たちの手でワイン造りを始めたいと2014年に設立しました。リカルド・コタレッラ氏の醸造コンサルティングを受けつつ、ブドウ造りの巧でお馴染みの藤本毅氏の藤本農園を引き継いでいます。ケルナーやバッカス、ピノ・ノワールといった北海道お馴染みの品種などを手がけます。セパージュは、ブラウフレンキッシュ(日本ではレンベルガー表記の方が多いでしょうか)100%。これも北海道お馴染みの品種ですね。価格は3000円程度。色は暗く深いルビーですが、紫感も結構ありますね。泡は、キメも勢いも程々ですが、赤ワインならではのボディ感と相まって存在感があります。香りは流石に赤いフルーツがよく出ており、ストロベリー、ラズベリー、それらベリーのコンポート、更にはチェリーやチェリージャムといったものも。そこに、焼きイモや焼き栗といった甘さを伴う香ばしさ、それにシナモンやナツメグなどの茶色いスパイス系のニュアンスが加わります。その他、紫の花やバラ、微かなクリームのような雰囲気なども感じられました。味わいは果実味がメインの要素ではあります。アタックの段階でふわりと広がりますね。酸はしっとり乳酸系で、成程赤ワイン的。後口にかけてはしなやかに伸びるキレイな渋味も。ボディはミディアムといった所で、泡の影響もあるでしょうが、膨らみや柔らかさ、まろやかさを感じる質感でした。会では最後に飲みましたので、チーズの他葱のパスタにも合わせてみました。チーズに関しては、どれもいけますがやはり何だかんだラズベリーのチーズが一番だったでしょうか。ワインの赤果実の風味と合わないはずがないといった所。このチーズ今回大当たりでした。また、チーズプレートに乗っていたリエットにもよく合います。肉の旨み、散らされた黒コショウの風味といったものに、ワインの風味が合うのは勿論、特有の滑らかさに対し、ワインの泡とボディからくる柔らかさが丁度いいです。加えて、葱のパスタとも良好。パスタソースになることで柔らかになったチーズのクリーミーさ、そこに加わる黒コショウの風味にやはりワインの甘さ香ばしさがいいですし、葱の風味や甘味ともよく馴染んでくれます。赤スパークリングと言いますと、しっかり甘口のものか、辛口な分、渋みと泡が相まってちょっときつい印象を受けるもののどちらかを見かけることが多かったのですが、このワインは中々バランスの良いものだったかなと。軽めの肉料理や、デザートなどに合わせて、華やかに楽しめる1本かなと思います。ブラウフレンキッシュ スパークリング キャメルファームワイナリー 750ml (日本ワイン 北海道 赤 スパークリングワイン)楽天内にも結構あるようです。こちらは2860円で、投稿時現在最安値。にほんブログ村
2020年03月10日
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2月のスパークリングの会のワイン、今回ギリシャのものになります。海の色ではなくロゼです。アカキーズ・スパークリング・ロゼ2016。生産者キリ・ヤーニのオーナーであるヤーニス・ブタリス氏は、ギリシャの大手かつ老舗ワイナリーであるブタリ・ワインの4代目でしたが、自社畑ブドウでのテロワールに拘ったワイン造りを志向し1997年に北ギリシャにブドウ畑を1から開墾、その後キリ・ヤーニとして独立するに至りました。現在は、2人の息子もワイナリーに参画、土着品種や土壌の研究を進めています。セパージュは、そんな土着品種であるクシノマヴロ100%。価格は2000円程度です。色は、少しオレンジも感じるような鮮やかなサーモンピンク。泡は、シャルマ方式と言う事もあってかキメ、量は普通程度ですが、勢いはバッチリです。香りは、爽やか系の見た目とはちょっと違い、クリームやナッツ、それに軽い茶色いスパイスや木の雰囲気があります。勿論、フルーティさもあり、ピンクグレープフルーツや白桃、ストロベリー、クランベリーといった赤ベリー、チェリーなども感じますが、どこかメルローのようなフルーツケーキ系の気配も。その他、軽いトマトやハーブなどもあったでしょうか。味わいはフルーティ。果実味そのものはそこまで強いという程ではないのかもしれませんが、酸が明るくもトーンの低いもので、結果果実味がメインの要素となっているといった感じでしょうか。ボディはライト。割にパリッとミネラリーな感じで、ハリ感もあります。また、後口にかけては微かなタンニンのようなものも。チーズとの相性は、やはりラズベリーチーズ。香りにベリーっぽさがあるわけですから合わないはずがないといった所で、ベリーの香り甘み、チーズの塩気旨みまろやかさといったものに、ワインの果実感がバッチリ。泡と相まってもバランス崩れませんね。また、意外とよかったのがパルメジャーノ。独特の旨みや香りがありますが、それとワインのちょっと濃いニュアンスがぴったり。色合いもキレイですし、それに似合った華やかさのあるロゼスパークリングでした。クシノマヴロ100%という事でどんなものかと思いましたが、結構親しみやすいタイプだったかなと。価格も2000円程度ですし、お花見の席などにも良さそうです。アカキーズ スパークリング ロゼ 2016 クシノマヴロ種100% キリ ヤーニ 泡 辛口 スパークリングワイン 750ml (キリ・ヤーニ)Akakies Sparkling Rose [2016]楽天内には投稿時時点で結構取り扱いがあります。こちらのお店はヴィンテージも同じで2189円です。にほんブログ村
2020年03月08日
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2月に行いましたスパークリングの会のワイン、続いてもシャンパーニュです。オリジネル。生産者はフランソワーズ・ベデル。クルット=シュル=マルヌという、エペルネから大分西へ行ったところにある地域のRMです。現当主がドメーヌを継承したのは1976年。1998年からはビオディナミを実践しています。現在は、アルザスのフンブレヒトなどでの修行を終えたフランソワーズの息子さんと共に、自然派シャンパーニュ造りを続けています。セパージュは、こちらもピノ・ムニエ主体でピノ・ノワール、シャルドネが使われており、前回のショードロンとほとんど同じ比率です。価格は6000~8000円程度。色は、2011年ヴィンテージのワインが主体との事ですがさほど濃くはありません。薄いシャンパンゴールド位でショードロンと差はそれほど感じませんでした。泡は勢いこそ程々ですが、キメ細やかで量の多さを感じさせます。香りは、定番の酵母っぽさがありますが、ハチミツやナッツ、ブリオッシュといったものがよく出ています。また、クリームっぽさや、どこか茸のポタージュのような雰囲気も。勿論フルーティさもバッチリで、黄桃、メロン、りんご、カリン、オレンジやミカンといった柑橘、更にはイチゴやチェリーの様な気配さえありました。その他、ドライハーブやどこかスパイシーさも。味わいは流石のウェルバランス。果実味のアタックがありつつも、やはり明るくしっとりとした酸があり、それらが一体感、調和を感じさせます。ボディはミディアム位でしょうか。柔らかさ丸さふくよかさがありますが、フルには至りませんね。ただ、ハリやミネラル感はあり、ただ柔らかいだけではありません。こちらもチーズをつまみながらいただきました。中でもよく合ったのはラングルと白カビ。ラングルとは、まあシャンパーニュのウォッシュなわけで合わないはずがなくといったところ。チーズの風味と、ワインの香りの各要素が合いますし、クリーミーさと柔らかな質感との相性も良好。白カビに対しては、よりその風味の相性が良い感じですし、クリーミーさにもいいです。こういったクリーミーなものですと、幾ら泡でもちょっと負け気味な事もあったのですが、このワイン位のふくよかさ、果実味、泡があれば問題なしですね。正直ショードロンとは大分雰囲気が違いました。あちらははつらつとしてさえいましたが、こちらはふっくら落ち着いた雰囲気。こういったシャンパーニュは、ワイワイ楽しむ、と言うよりはしっとり飲みたいところですね。また、フレンチのコースに1本で合わせるのも面白そうです。フランソワーズ ベデル シャンパーニュ“オリジネル” 生産者元詰 R.M. 蔵出し 自然派 ビオディナミFrancoise Bedel Champange“Origin'Elle” R.M.楽天内にも投稿時現在で結構扱い多かったりします。ただ、平行品正規品で価格はバラバラ。こちらは6578円。にほんブログ村
2020年03月06日
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まだまだ続きます2月のスパークリングの会のワイン、今回はシャンパーニュです。ブリュット・カルト・ブランシュ。生産者ショードロンはシャンパーニュ地方のヴェルズネイで1820年に創業しました。流石歴史ある作り手と言うべきかグラン・クリュやプルミエ・クリュの畑を主に所有しているとの事。その畑では、リュット・レゾネを実践しています。セパージュは、ピノ・ムニエを中心にピノ・ノワール、シャルドネ、そこにリザーヴワインを5%ほど加えているそうです。価格は2800円程度。色は、薄いながらもツヤがありしっかりシャンパンゴールドしてます。泡は、キメこそ普通ですが、勢い穏やかで量が豊富。香りは、定番の酵母や白い花っぽさがありつつ、香ばしさとしてはトースト的な雰囲気が出るタイプだったでしょうか。そこに、グレープフルーツやレモンといった色の明るい柑橘、リンゴ、アプリコットといったものが加わります。また、ハチミツっぽさも少々ありますし、バターやクッキーの気配も。加えて、若干のハーブやスパイス、あるいは生姜の様なニュアンスも感じられました。味わいはバランス型ながらもフルーティではあります。前2つのスパークリング程ではありませんが、果実味がメインの要素なのは確か。酸は明るく太いもので、果実味の後ろにしっかりと。その酸のおかげで果実味を柔らかく感じるのかもしれません。ボディはミディアムライトくらいで、割に膨らみを感じるものでした。これもチーズをつまみながらいただきましたが、意外なほど万能でシェーブルやパルメジャーノからウォッシュまで何でも来いです。ただ、その中でも特に良かったのがラズベリーのチーズ。チーズ単体でもスイーツ感ありますが、そこのシャンパーニュの果実味と酸、それに果実香や香ばしさが加わることでもはや完全にチーズケーキに。この華やかさは文句なしにマリアージュでしょう。最近よく見かけるようになったお手頃シャンパーニュですが、こちらはそれらの中では若干上の価格帯にはなるでしょうか。ただ、それでも3000円以下で華やかな香りと、果実味の中に酸が光るバランス感を楽しめるというのはやはり高コスパと言うべきでしょうね。ショードロン・ブリュット カルト・ブランシェ NV <白> <ワイン/シャンパン>楽天内でも投稿時現在扱いがあります。どのお店も2838円。にほんブログ村
2020年03月04日
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2月に行いましたスパークリングの会のワイン、続いてはイタリアのプロセッコです。ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ・スペリオーレ・エクストラドライ。生産者はミオネットです。プロセッコを世に広めたいと、1887年にプロセッコ発祥の地であるヴァルドッビアーデネで創業しました。グレラ種の比率85%でプロセッコを名乗れますが、こちらは100%グレラ。長く当地でやっているだけに、良いブドウが十分に手に入るようです。本ワインは、分類上はDOCGになります。と言う事で、セパージュはグレラ(2009年まではプロセッコと言う名前でした)100%。価格は2000円台くらいです。色は薄い黄色。レモネード系でしょうか。泡は、量こそ程々ですがキメは結構細かくクリーミーさがあります。香り白い花や酵母、それにビスケットっぽい風味などが感じられつつも、青リンゴや洋ナシ、レモン、それに若干の緑のブドウっぽさどいったフルーティさもよく出ています。また、ナッツや花の蜜といったコクを感じるニュアンスや、ハーブ、それも乾燥ハーブ的な雰囲気もありました。味わいは、エクストラドライ表記であり、インポーターであるサントリーさんのサイトでもやや辛口と表記されていますが、甘い、と言う程の印象ではありませんでした。勿論、果実味はしっかり感じられ、アタックから主役ではありますが、トーンは低いものの量の多い酸と、泡のおかげかフレッシュさを感じるといったところ。ボディはやはりライト。クリアーさを感じる質感ながら少々の膨らみも。会では、やはりチーズプレートのところで飲みました。合せた中では、シェーブルチーズとの相性が良かったです。ワインのフルーティさと、シェーブルのクリーミーながらさっぱりした味わいがよく馴染みます。また、チーズのシェーブル独特の香りはかなり優しいものでしたが、それでもワインのビスケットっぽさ等が相性良かったように思います。また、流石イタリアワインと言うべきか生ハムともバッチリ。生ハムの旨みや塩気にワインの果実感や泡の強さが丁度いい感じですし、生ハムの香りに対してもハーブっぽさを中心によく噛み合ってくれました。以前記事にしましたトレヴィーゾ・ブリュットと比べますと、より直球でフルーティな感じだったでしょうか。そこに程よくハーブぽさなどが加わる感じで、完成度の高さを感じさせてくれました。【よりどり3本以上送料無料】 ミオネット プレステージ コレクション ヴァルドビアデーネ プロセッコ スペリオーレ DOCG エクストラドライ 750ml スパークリングワイン グレーラ イタリア楽天内にも少し扱いがあり、こちらのお店では2178円と中々のコスパ。にほんブログ村
2020年03月02日
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ということで、今回からは2月のスパークリングの会のワインです。スターターはチリのコスパ泡。サンタ・バイ・サンタ・カロリーナ・スパークリング・ブリュット。生産者サンタ・カロリーナはチリのサンティアゴで140年以上の歴史を持つ老舗ワイナリーです。セラーは国定記念建設に認定されており、ウェディングパーティなども出来るそう。日本は輸出先のなんと1位で、輸入元のサントリーとは共同でワイン造りを行っています。このスパークリングのサンタ・バイ・サンタ・カロリーナシリーズもそうで、現地の醸造家とサントリーのスタッフのかなり入念な打ち合わせの下、味わいが決まっています。セパージュは、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、ヴィオニエの3種で、実はブラン・ド・ブランになります。価格は800円台から1000円程度。色は薄めですがツヤのある黄色。泡はキメはまあそれなりですが、量は豊富。香りは流石はチリと言うべきかフルーティさ全開。リンゴ、洋ナシ、白桃、アプリコットといった濃いニュアンスがよく出ていますし、柑橘っぽさもグレープフルーツもありますがオレンジ的な雰囲気も。その他の要素のとしては若干の白コショウや白い花っぽさがありつつ、黄色い花、ハーブ、それに軽いミネラルといったものも感じられたでしょうか。味わいは、フルーティな香りに似合った果実味のアタックがしっかり。ただ、酸味もきっちりあって、しっとり系ながらも明るいものが果実味の中に入っており、後口にかけては果実味より長く印象を残すと行った感じ。ボディはライトながら、それなりのエキス分や丸さを感じさせるもので、柔らかしなやかな印象。会では、チーズプレートのチーズと色々合わせてみましたが、ラズベリー付きはやはりよく合いました。ベリーの甘みや風味、それと馴染んだチーズのクリーミーさに、ワインの果実感がよく嵌ります。ベリーの甘みと合わさっても、酸味ばかりが立つといったようなことが無いのもうれしいところでした。また、今回はスパークリングの会ということで、シャンパーニュを用いたウォッシュチーズのラングルもお出し頂きましたが、何だかんだこれもよく合います。チーズの風味と、ワインの柑橘ぽPさやリンゴ感が馴染みますね。その他、サントリーさんのブロガーイベントで飲んだ際にはウニを合わせまして、これもよく合いましたし、エビカニ類や貝類などにも良さそう。フルーティで親しみやすく、合せる食べ物も比較的選ばない(まあタレしっかりの焼き肉なんかには負けてしまうでしょうが)、まさにデイリースパークリングにふさわしい1本だと思います。サンタ バイ サンタ カロリーナ スパークリング ブリュット 泡白 750ml(3)楽天内にも扱いは多くあります。こちらは、なんと814円!にほんブログ村
2020年02月29日
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毎月やっていますワイン会、2月はバレンタイン月と言う事でちょっと華のあるものをと、スパークリングの会にしてみました。飲んだワインは以下の6種です。また個別記事にしていきたいと思います。1、サンタ・カロリーナ サンタ・バイ・サンタ・カロリーナ・スパークリング・ブリュット昨年お招きいただいたサントリーさんのサンタ・カロリーナブロガーイベントのウェルカムドリンクだったものです。好印象でしたのであらためて飲んでみました。やはり素晴らしいコスパ。2、ミオネット ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ・スペリオーレ前回記事にしましたミオネットのプロセッコの上級レンジになります。よりフルーティさが香り・味わい共に強く感じられたかなと。3、ショードロン・シャンパーニュ ブリュット・カルト・ブランシュ今回のミニ企画として、お手頃シャンパーニュと同じようなセパージュのスタンダードランク以上のシャンパーニュの飲み比べと言うのをやってみました。こちらはお手頃なものですが、フルーティで楽しい1本でした。4、フランソワーズ・ベデル オリジネルこちらが上のレンジのもの。セパージュ的にはどちらもムニエ中心となります。やはりリザーヴワインのみで造られているという事もあってか風味には大きな差がありました。こちらには包容力があります。5、キリ・ヤーニ アカキーズ・スパークリング・ロゼ2016白系泡だけでは何なのでロゼもあります。ギリシャのもので、使用品種もクシノマヴロ100%となっています。香りにはスパイシーさも見え、どこか赤ワインを感じさせるようなところもありました。6、 キャメルファームワイナリー ブラウフレンキッシュ・スパークリング白ロゼと来ればやはり赤も欲しいという事で赤スパークリングです。紫がかった色合いが華やかで、香りにもアカキーズのロゼ以上にはっきりスパイシーさがあり、ちゃんと赤ワインでした。シャンパーニュ2種類は、やはり価格がこれだけ変わると雰囲気は大幅に違いますね。セパージュ的には使用品種の比率までほぼ同じなはずですが、もう完全に別物な感じ。どちらもそれぞれに良さがあったかなと。赤スパークリングは、甘みの強いものが多い印象がありましたが、このワインもある程度の甘み、フルーティさはあるもののキレイに纏まっていたかなと。中々飲む機会が無い赤スパークリングですが、華やかさは間違いないですね。会場は、いつものフロマジュリー・ピノさんでした。2020年に入ってからは最初の会になりますね。いつもありがとうございます。チーズプレートの中で印象的だったのは、ドライベリーが周りについたもの。チーズ自体はクリーミーで、ベリーの風味が加わるともはやチーズケーキ。これがロゼ泡や赤泡にバッチリ!アカキーズのロゼは、白に近い淡い色合いと言う程でもなく、かと言って赤に近い濃いものでもなく、サーモンピンク的なロゼらしいロゼでした。まさに春色。パスタは面白かったです。チーズのクリーミーさと黒コショウの風味は当然合いますが、ここに加わる葱の風味や甘味がこれまたよく馴染みます。赤スパークリングの色合いはまさにブドウジュース的!?透明度が無い分、立ち上る姿は見えないものの、水面部分で湧き上がる泡の感じがよくわかりました。今回のワインです。左からサンタ・カロリーナ、プロセッコ、ショードロン、フランソワーズ・ベデル、アカキーズ・ロゼ、キャメルファーム。にほんブログ村
2020年02月27日
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今回はイタリアのスパークリングワイン、プロセッコになります。プロセッコ・DOCトレヴィーゾ・ブリュット。プロセッコはヴェネト州のトレヴィーゾで造られるスパークリングで、地場品種グレラを85%以上使用したものに付けられる名前です。このグレラ、以前はプロセッコと言う名前で呼ばれていましたが、今は名称のブランド化もありグレラと名変したそうです。生産者ミオネットはそんなトレヴィーゾのヴァルドッビアーデネという土地で130年以上に亘ってワイン造りを行っています。価格は2000円程度のようですが、こちら実はサントリーさんからの頂き物。いつもありがとうございます。色は淡い黄色ですが、ツヤ感、輝きがあります。泡は量は程々で勢いも優しいですが、その分柔らかさは感じます。香りはメロン、グレープフルーツやブンタンといった黄色い柑橘、それに若干のリンゴやカリンといったフルーティさがありつつ、酵母や白い花っぽさもよく出ていました。また、ハーブや微かな紅茶っぽさも。加えて、クリームやナッツ、軽い蜜などのニュアンスも感じられたでしょうか。味わいは、しっとり系で旨みを伴うような酸が印象的。果実味も拮抗するレベルであり、何ならアタックはやや勝るくらいですが、味わいの中盤から後半にかけては酸が支配的といったバランス感です。ボディはライト。クリアーさやハリを感じさせるものでした。取り敢えず、刺身をつまんでみましたが悪くないですね。特に、鯛とは魚の香りとワインのフルーティさ、フラワリーさがいいですし、酸の印象の強い味わいのバランスと魚のしっかりした旨みの相性も良好。また、サーモンともよく合い、これまた風味の面の相性の良さがあるのは勿論、魚の柔らかい脂にに対し、ワインの果実感や泡の勢いが丁度良かったかなと。加えて、筍と菜の花の入った揚げた練り物(こっちでは天ぷらで通るあれです)をつまんでみるとこちらもイケます。練り物系って結構生臭みが出やすかったりするイメージでしたが、このワインはそういったものが出ることが無く、練り物、タケノコ、菜の花の風味に馴染んでくれましたし、泡とタケノコの食感、あるいは揚げている事での油感もいいですね。柔らかな泡と、結構しっかりした香りと味わいで、気軽に、それこそ今回つまんだようなものと合わせながら日常の中で楽しめるスパークリングだったかなと思います。菜の花や芽キャベツの美味しい時期ですし、それこそそういった春野菜のオイルパスタなんかにも是非合わせてみたいところ。【よりどり3本以上送料無料】 ミオネット プレステージ コレクション プロセッコ DOC トレヴィーゾ ブリュット 750ml スパークリングワイン グレーラ イタリア楽天内にも扱いがあります。こちらは、投稿時現在で1716円とかなりのコスパ。にほんブログ村
2020年02月25日
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今回は久々の倉敷でしたので、終わりが17時と言う事もあり酔い覚ましも兼ねて美観地区周辺を軽く散策しました。美観地区観光のメインエリアともいえる倉敷川沿いには綺麗に椿が咲いていました。そんな椿の花の近くにあるのがクラシキ庭苑。カフェなどが入っている、最近倉敷美観地区で増えている色々なお店が集まって古い建物を活かしているスポットの一つです。こんな感じで長い廊下がありつつ、その周りに色々お店があるといった感じです。ちょっとした中庭的なところもあり、気候が良くなればそこで飲み物などをいただくこともできるようでした。また、この最奥には人気のショットバー、サロン・ド・リックスがあります。他にも、桃太郎博物館のある路地などをウロウロして一年中クリスマスグッズを扱っているお店の前を通ったりしました。こちらは倉敷で個人的に一番雰囲気の好きな本町の通りです。倉敷川のあるメインエリアからは少しはずれますが、その分ちょっと落ち着いた雰囲気。メインエリア寄りの場所には飲食店さんが多くあり、そこから進むと趣満点の吉井旅館や倉敷帆布のお店、それにスパイスカレーのお店なんかもあったり。この周辺も面白いエリアです。夕暮れの倉敷を、のんびり楽しむことが出来ました。今回は飲まずに帰っているので、またゆっくり遊びに行きたいものです。にほんブログ村
2020年02月23日
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岡山県倉敷市の、倉敷美観地区からもほど近いヴァンルパン倉敷さん。ベルンハルト・フーバーのワインを昔から扱われている等、拘った品揃えが魅力のお店ですが、そのヴァンルパンさんが毎年2月上旬に行っている大試飲会があります。昨年は参加できなかったのですが、今年は2年ぶりにお邪魔させていただきました。驚いたのがこちらのブース。ベリー・ブラザーズ&ラッドです。イギリスのワイン商であり、各国の優れた生産者に、自社オリジナルのワインを作ってもらい販売することもしています。特に、投資的な目的でのワインの扱いもあり、こちらのオリジナルワインはそんな投資家たちの普段飲みのワインとしての側面もあったようです。印象的だったのはジャン・リュック・テリエ&クリスチャン・コロヴレイが手掛けたベリーズ・ホワイト・バーガンディ。樽やクリーム、桃、洋ナシといった要素が香り華やかさがありつつ、果実感やミネラル、それを上回る明るい酸があるというらしいバランス感を、高い完成度で楽しめる1本でした。これが3000円しないというのは流石。ベリーズ ホワイト バーガンディ [2015] (生産者ジャン リュック テリエ&シャトー コロブレイ) ( 白ワイン ) [tp]続いてはこのイベントの定番、ヘレンベルガーホーフさんのブースです。今回も、マルティン・ヴァスマーやベルンハルト・フーバーのシュペートブルグンダーなど素晴らしいワインがありましたが、驚かされたのがヴィラ・ヴォルフ。ファルツのお手頃ワイン、と言う印象しか無かったのですが、今回いただいたピノ・グリは、白い花や柑橘のフルーティな香りがしっかり香り(以前よりはっきり出るようになったような気もします)、それに似合った果実感のあるアタックと、ドイツらしい明るく強い酸のバランスのいい味わいは2000円としては相当なコスパだったかなと。また、インポーターの方お勧めだというヴィラ・ヴォルフのピノ・ノワール・ロゼも、ハイトーンな赤果実系のニュアンスが軸ながらピノらしい香りが出ており、味わいはやや辛口表記で確かにフルーティですが酸もきっちりと、これまたよく出来ていました。ヴィラ ヴォルフ ピノ グリ 2018 Villa Wolf Pinot Gris 白ワイン ドイツ ファルツ やや辛口 ヘレンベルガー ホーフそして、ヴァンルパンさんと言えばの仲村わいん工房ブースです。毎度流石のワインをいただけますが、今回印象に残ったのはデラウェア。ツヤのある黄色い色合いに、ヴィンテージも2013と熟成が進んでいます。意図的にそういう造りにしているそうで、香りや味わいも、デラらしいフルーティさが、より濃く、熟成太南国フルーツのような雰囲気になっていたように思います。その他バターっぽさ等も感じられ、味わいはライトながらも深い果実感がありました。デラウェアを、爽やか系とは違ったアプローチで楽しめる、面白い1本でした。☆【白ワイン】仲村わいん工房 デラウェア2013 720ml他にも様々面白いワインがありましたが、到着が遅くなってしまい大分駆け足でしたので、特に印象に残った上記のワインの記載だけに止めたいと思います。今回もありがとうございました!来年は何とかゆっくり参加したいものです。にほんブログ村
2020年02月21日
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1月のラトリエあべさんでのワイン会のあと、RISE & WIN Brewing Co. BBQ & General Storeへ行きましたが、その際にビールを1本購入していました。また、正月の帰省の際にも1本購入しており、それをまとめて先日飲んでみました。RISE & WINのものは、左のキックアイピーエー2019になります。テクノDJ/アーティスト ケンイシイさんとのコラボビールだそうで、アメリカンホップに加え北海道のソラチ・エースホップを加えているというもの。IPAと言う事で苦味はしっかりありますが、香りのフルーティさ華やかさもあってかそこまで強く前に出る感じではありませんでした。むしろ、その香りに引っ張られてか、味わいの面でもフルーティさを感じるものでしたね。泡はクリーミーで、コクはありつつも飲みやすいIPAだったように思います。フライドチキンからお刺身、菜の花のお浸しまで色々なものに合わせることが出来ました。右のものはあらたえエールという新しいクラフトビール。あらたえ(麁服)とは、天皇陛下即位の際の大嘗祭(だいじょうさい)に欠かせない麻織物ですが、徳島は古くから麻の産地であり(阿波の国一の宮は大麻彦神社ですし、昔は麻植郡なんて地名もありました)、麁服の献上も行っていたそうで、そこから名前を取ったそうです。プレミアムリッチ、ファインドライ、シトラスウィートの3種類があり、今回はプレミアムリッチを購入。手掛ける会社の系列には日本酒の蔵元があるという事で、そこの酒粕を加えているほか、やはりというべきか地元のスダチや柚子の果皮も使用と言う事で、酵母っぽさのアタックがありつつ、後にすっと柑橘の爽やかさが残るといったような香りでした。味わいはそこまでフルーティ!と言う感じではなく、辛口で旨みを感じる、といったような印象。肉料理に合うと公式サイトでは紹介されていましたが、確かにローストビーフサラダは良いつまみになりました。また、何だかんだアジフライも良かったですね。最近はクラフトビールブームで、ブルワリーも全国的に増えていますね。徳島には、かつての地ビールブームの頃に出来た阿波うず潮ビールというブルワリーがあり、そこのビールはドイツの製法を用いて良いビールを作っていました。個人的にとても好きで、帰省の旅に飲んでいたのですが結局数年前に無くなってしまいました。今、県内にはいくつかのブルワリーが出来ていますが、どこもぜひ頑張ってほしいものです。帰省の際の楽しみは沢山ある方が嬉しいですからね^^にほんブログ村
2020年02月19日
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1月の岡山ワイン協会ワイン会で飲んだグレイス茅ヶ岳甲州。非常に良かったので1本飲んでみることに。グレイス茅ヶ岳甲州2018。生産者は中央葡萄酒です。1923年に山梨県の勝沼で創業、欧州系品種国内系品種等色々手掛けますが、中でも地元品種であり、日本固有の品種の一つである甲州には大変に力を入れています。契約農家さんも多く居ますが、自社農園もしっかりあり、そこでは甲州の垣根栽培にも早くから取り組んでいます。セパージュは勿論甲州100%ですが、自社農園産の垣根甲州も使用されています。価格は2700円程度。色は薄いですが、ツヤ感を感じる黄色です。甲州の中ではしっかりしている方かなと。香りはフルーティさ全開で、ミカンやハッサク的な和柑橘が出つつ、リンゴやビワ、更には洋ナシ、パイナップルなどの南国フルーツといったものまで感じられました。白い花や酵母的な雰囲気もありますが、フルーティさの方が明確に前に出ますね。緑の感じもありますが、これはハーブと言うよりは柿の葉やビワの葉といった緑の葉っぱ系の雰囲気です。味わいは果実のアタックしっかり。はっきりメインの要素として感じられます。酸はしっとりとしたもので、旨みを伴いつつ果実味と一体となって感じられます。香りの影響もあるでしょうが、総じてジューシーな印象。ボディは勿論ライトですが、ハリやミネラル感を感じる質感で、どこか硬質ですらあるような雰囲気でした。ここはベタに行こうとお寿司と合わせてみましたが、やはり手堅いですね。個人的にシャープすぎる、あるいは軽すぎる甲州は、お寿司に合わせにくい、魚や酢飯の味に負けてしまうという感覚がありましたが、このワイン位メリハリの利いた味わいなら問題なし。タイやエビといった、旨み甘味のある物と合うのは勿論、煮アナゴやブリといった味わいのしっかりしたものとも行けます。ネタの旨み、脂、酢飯の甘みによく馴染んでくれましたし、香りの柑橘ぽさは白いネタに、濃いフルーティさは煮アナゴによく合いました。また、ブリや鯛とは特に相性が良かったので(ブリの脂と丁度いいのは驚き)、お刺身も合わせてみましたが、こちらも問題なし。魚の味わいそのものに、ワインの香味が噛み合ってくれました。ベーシックレンジよりは少し上の価格帯にはなりますが、まあ流石に間違いのないワインですね。このワインが食卓にあれば、雰囲気を盛り上げてくれること間違いなしでしょう。夏場に冷やして鱧や鮎をつまみつつ、足のないリーデルオーシリーズのグラス辺りで楽しめれば最高ですね。【中央葡萄酒】グレイス茅ヶ岳 甲州 2018 750ml 11.5度楽天内にも幾つか扱いはあります。こちらは、投稿時時点で2700円。にほんブログ村
2020年02月17日
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大分間が空いてしまった上に、2か月前のイベントの話になりますが^^;、1月の岡山ワイン協会ワイン会は日本ワインがテーマでした。スパークリングは、岡山県の黒髪山葡萄園のスパークル、シャトー・マルスのデラウェア、高畠ワイナリーの醗泡の3種白ワインはシャトー・メルシャンのアンサンブル萌黄2017と新鶴シャルドネ2018、中央葡萄酒のグレイス茅ヶ岳甲州2018、丹波ワインのピノ・ブラン2016の4種赤ワインは中央葡萄酒のヤマナシ・ド・グレイス2018、ココファームの陽はまた昇る2014、熊本ワインのマスカット・ベーリーAの3種でした。メルシャンの2種類は流石の手堅さでしたし、ココファームの陽はまた昇るはタナとカベルネ・ソーヴィニヨンというセパージュらしく開けたてはガチガチ、時間経過でカシスっぽさや多少の熟成感を楽しめました。陽はまた昇る [2016] ココ ファーム ワイナリー ( 赤ワイン )楽天内にはもう2014は見かけないようですが、2016や15がなら投稿時時点でもまだ手に入るようです。ただ、やはり驚きの完成度だったのはグレイス茅ヶ岳甲州。こちらの甲州がいいのは勿論知っていましたが、ここまでとは驚き。久々に飲めた銘柄、初めて知った銘柄と色々楽しめました。岡山でこれだけ日本ワインに特化した会と言うのは中々ないので、貴重な機会となりました。岡山ワイン協会ワイン会は、1月はお正月と言う事もありどうやら日本ワインが定番化しているようなので。来年も楽しみです。因みに、3月の会のテーマはイタリアワインだそう。にほんブログ村
2020年02月15日
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さて、1月に行いましたラトリエあべさんでのワイン会のワインもこれで最後。ジビエに合わせて選んだこちらです。小公子2018。生産者は奥出雲葡萄園です。島根県の奥出雲にあります、木次乳業を母体とするワイナリーですが、高品質なシャルドネで有名となり、今や中国地方を代表する生産者の一つと言えますね。元々は地元の山に自生していたヤマブドウを用いてのワイン造りを目指して立ち上がったという事で、現在小公子は力を入れている品種となっているようです。価格は4000円程度でしたが楽天内にはもう無いようです。色はこちらも赤黒く透明度も低いですが、エッジに見えるのはガーネットと言うよりも紫。香りはシナモンや八角などの茶色いスパイスがよく出ており、そこに軽い茎系の雰囲気が加わります。フルーティさは開けたてからしっかり出ており、ダークチェリーやヤマモモ、赤ベリー、赤ベリーのコンポート、ブルーベリー、プラム、それにチェリージャムといった色の濃いフルーツが感じられます。また、干し柿やドライアプリコットといった気配も少々。その他、バルサミコや黒蜜の様なニュアンス、軽いインクといったものも。味わいは、果実味のアタックがふわりとやわらかく広がりつつ、明るく存在感のある酸がすっと入ります。タンニンはヤマブドウ系にしては大人しく、渋みがしっとり広がるといった印象です。ボディはミディアムフルといった所で、柔らかく広がりますが芯がありしなやかさも感じます。会では、当然イノシシのラビオリの辺りから飲み始めました。そのイノシシとの相性はやはり良かったです。イノシシ独特の香りに対しワインのフルーティさやスパイシーさがよく合いますし、クジラベーコンの脂にも行けます。また、メインの阿波牛カイノミステーキにもバッチリで、目の細かい、それでいて優しい脂の感じられる牛肉に対し、ワインのまろやかな果実感ばよく嵌りました。その他、フォアグラ大根のフォアグラにも、ソース的に果実味が馴染みましたし、面白かったのが生ピーナッツのアイスで、そのナッティーな風味にワインの果実味や軽い茎っぽさなどが合います。味わいが柔らかいので、アイスの優しい甘みと相まっても渋みや苦味が立つことが無かったのもうれしいところでした。ワイナリーでは発売即完売に近いくらいの人気銘柄ですが、今回入手できて良かったです。2018の小公子は出来が良かったそうですが、その素性の良さをバッチリ感じさせてくれました。柔らかなワインで今飲んでもいいですが、5年~位瓶熟成させてみても面白そうです。にほんブログ村
2020年02月13日
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1月のラトリエあべさんでのワイン会のワイン、今回は岡山の赤になります。アンプロヴィザシオン。生産者はラ・グランドコリーヌ・ジャポンです。フランス、コート・デュ・ローヌの地で自然派ワインのワイナリーを手がけていた大岡さんが、お子さんを日本で育てたいと帰国を決意、日本でもワイン造りを行うべく、適地として選んだのがなんと岡山市北区でした。現在は買いブドウを使ったワイン造りを行っていますが、ブドウ、醸造工程共に勿論自然派です。セパージュは、ワイングランドという澤登さん系のヤマブドウ交配品種を中心に、フジノユメと小公子のアッサンブラージュワインや、マスカット・オブ・アレキサンドリアの澱などを加えたもの。アンプロヴィザシオン=即興の名前にふさわしい、もう2度と出来ないであろうというものです。価格は4000~5000円程度。色は赤黒くしっかりしたもの。透明度も低いですが、エッジにはガーネットが見えます。香りはまさに自然派と言う趣で、野菜系のニュアンスや、リンゴの皮、茎っぽさ等の雰囲気があります。またヨード的な要素も少々。加えて、遠くにはマスカット・オブ・アレキサンドリアの爽やかさが。スパイシーさもしっかりで、茶色いスパイスの他、クミンなどの気配もあったでしょうか。ただ、時間と共にフルーティさも現われ、ダークチェリーやブルーベリー、それに軽い赤ベリーといったものが。その他、土っぽさ、コショウ、紫の花、焼いた肉、根菜、更には軽くですが薄荷や柚子?のようなものもあったように思います。味わいは、開けたてこそ微発泡感がありましたが、明るく太い酸を中心に、柔らかな果実味やアルコールのボリューム感、甘みといったものがそれを包み、広がりを感じるバランスの良さがあります。また、後口にかけて渋みがキュッと印象を締めます。ボディはミディアムくらいで、滑らかでクリアー、そして程よい密度感を感じる口当たりと、総じて実にエレガントなものでした。会では、アワビの辺りから飲みました。特徴のあるアワビとこの癖のあるワインの相性を是非見てみたかったのですが、アワビの身そのものとはまあまあといったところ。ただ、肝のブータンノワールとはバッチリで、肝の濃厚な風味に、このワインの特徴的な香り、そして程よい量感がよく合いました。次のイノシシのラビオリとは予想以上によく、イノシシ独特の風味+ブルーチーズの香りに対し、ワインの香りが、スパイシーさを加えるといった感じで華やかに。また、フォアグラ大根とも行け、フォアグラの柔らかな、旨み重視の味わいに対し、ワインの量感質感、果実味の濃さといったものが丁度いい塩梅でした。あと、驚きだったのがフォアグラ大根に添えられていた柚子ジャム。柚子の香りに対しワインの中の柚子っぽさ?の様なニュアンスがよく噛み合いました。非常に特徴的な香りがあり、生産者さんも自然派が好きな人にこそ飲んでほしいというようなコメントをされていたようですが、まさしくそのようなワインだったなと。香りの独特さに対し、味わい、口当たりのエレガントさと言うのも、この手のワインによく感じるもののように思います。日本のブドウで、そういった仏伊の自然派の様な雰囲気をきっちり出しているあたりは、流石と言うべきでしょうね。【日本 岡山 赤】ラ・グランド・コリーヌ・ジャポン アンプロヴィザシオン NVLa Grande Colline Japon Improvisation NV実は、投稿時時点で楽天内にはまだあったりします。5000円しますが、自然派好きなら飲んでみてもいいかも。それこそ、ワイン会で他の産地の自然派と飲み比べても面白そうです。にほんブログ村
2020年02月11日
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1月に行いましたラトリエあべさんでのワイン会のワイン、続いても白…ですが厳密にはオレンジワインです。笛吹甲州グリ・ド・グリ2018。生産者はシャトー・メルシャンです。言わずと知れた日本最古のワイナリーの一つです。長野県のマリコヴィンヤードなど様々な土地のブドウを使ったワイン造りをしていますが、発祥の地であり最大の拠点はやはり山梨県勝沼。きいろ香の発見など様々な技術的な貢献も行ってきていますが、皮ごと醸すオレンジ甲州への取り組みも比較的早い段階からされているようです。価格は2500円程度。色はオレンジらしくしっかりしたものですが、ザ・オレンジと言うよりは甲州の果皮らしい少し灰色の雰囲気もあるもの。香りは、やはり甲州らしい酵母っぽさが若干ですがふわりと薫ります。ただ、アプリコットやカリン、微かな赤ベリー、それにチェリーやアセロラといった色の濃い果実や小さな赤果実とったニュアンスがよく出ています。また、どこかリンゴ飴のような気配も。その他、バラやバニラ、若干の紅茶といったものも感じられました。味わいは優しい果実味がアタックから拡がりつつ、明るい酸がビシッと入りバランスの良さを感じさせます。また、後口にかけては収斂味、渋みもしっかり。ボディはまあライトと言っていいものかと思いますが、それなりの密度感、しなやかな質感といったものは感じられました。会では、イセエビの辺りから飲み始めました。そのイセエビとの相性は中々で、エビの甘みにワインの果実感がいいのは勿論、ピカタ生地の風味とワインのフルーティさが合いますし、ワインの香りの奥にあるナッツっぽさ?のような雰囲気を引き出してくれたようにも思います。次のアワビには流石に負けていました。イノシシのラビオリとは、イノシシそのものにはやはり負け気味だったのですが、上に乗っていたクジラベーコンとはバッチリ。ベーコンの脂にワインの香りや渋みがいいですし、味わい的にも負けません。フォアグラ大根とはバッチリで、ワインの華やかな香りとフルーティさが、貴腐ワインほどではないですが、その分あっさりしたお料理の味わいによく馴染んでくれました。また、ヒラメのメインにも好相性で、ヒラメの旨みに噛み合うのは勿論。ブイヤベースの濃厚な味わいにも負けず果実味や香りがいいアクセントになってくれました。オレンジワインではありますが、柔らかいスタイルでもあり、食事との相性を考えてもやはり白ワインの範疇にあるものだなあと言う印象でした。ただ、甲州とフレンチの組み合わせを探るという事で、前回はスパークリングでしたが、オレンジも中々面白いのではないかなというマリアージュは見せてもらえました。【最大888円クーポン】シャトーメルシャン笛吹甲州グリドグリ 750ml 白ワイン 日本ワイン 国産ワイン 長野 辛口 フルボディ ギフト 山梨県 長S楽天内にも扱いはいくつかあります。こちらは2178円とかなりお安め。にほんブログ村
2020年02月09日
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さて、大分間が空いてしまいましたが、今回から1月のラトリエあべさんでのワイン会のワインです。先ずはシャルドネから。N・シャルドネ2018。生産者はくらむぼんワインです。山梨県勝沼にあるワイナリーで、築130年の古民家を使った建物が風情のある佇まいです。以前は山梨ワインと言う名前で、スタートも1913年からとワイナリー自体の歴史もありますが、ワイン法制定に合わせて名前をくらむぼんワインに変更、新たにスタートを切られました。無施肥不起耕、化学肥料や殺虫剤を使わない草生栽培で、醸造においても最小限の濾過に止める造りをされています。N・シャルドネは、生産者野沢さんのイニシャルを冠するNシリーズの1つで、以前は七俵地と言う名前でリリースされていました。価格は3600円程度色は薄めながらもツヤ感のある黄色。また、少々の濁りもあったでしょうか。香りは軽く酵母や吟醸香的な雰囲気もありつつ、メロンやグレープフルーツ、オレンジ、リンゴ、洋ナシといった華やかなフルーツ香がよく出ています。またナッツや蜜、トウモロコシ、カスタード、焼きイモ、バタースカッチといった、樽熟シャルドネらしい要素もバッチリ。味わいはやや辛口表記ですが、香りに似合った果実味がしっかり、といった程度。酸はまったりしっとりといった所で、そこまで鮮烈な感じではありません。全体的にまろやかですが、ミネラル感はあり、やや塩気を感じるほど。ボディはミディアム程度で、しなやかな質感です。会では最初に飲み、マグロハム~イセエビのピカタ辺りまで合わせてみました。マグロハムとの相性は悪くはありませんがそこまでマリアージュ!というほどでもなし。シャルドネと鮪は合わせやすいイメージでしたのでちょっと驚きでした。アンコウのコンフィとは上々で、アンコウ自身の旨みや柔らかな食感にいいのは勿論、小松菜とあさりのソースともいいですね。アサリの旨みはよく噛み合う感じでした。タカアシガニのクレープは、このワインと合わせた中では最もいい組み合わせでした。カニの香りや濃い旨みにワインの果実感やミネラリーさが合うのは勿論、クレープ生地のバターの風味や、上の焦がしたチーズの風味に、ワインの芳醇な香りがバッチリ。イセエビもいい感じで、エビの甘み旨みにワインの果実味がやはり寄り添ってくれましたし、ピカタ生地のアーモンドの軽いニュアンスとも行けます。柔らかでしなやかなところもありますが、樽熟芳醇なシャルドネの魅力をバッチリ楽しませてくれるワインでした。このワインなら、和食とも面白いでしょうが、こういったフレンチには間違いなかったかなと。また、ラトリエあべさんの様な、モダンで上品なスタイルのフレンチには勿論、もう少し豪快なビストロ料理などにもいいかもしれませんね。山梨ワイン 白 やや辛口 中辛口 シャルドネ くらむぼんワイン N シャルドネ 720m楽天内では投稿時現在1か所だけ扱いがあります。価格は3677円。色々なシャルドネのある価格帯ですが、欧州や新世界のものと飲み比べてみても面白そう。にほんブログ村
2020年02月07日
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前回からの続きです。裏庭を満喫した後は屋内へ。オーダーしていたランチが出来上がるころ合いです。オーダーしたのはプルドポークのサンドイッチです。アメリカのバーベキュー料理の定番メニューであるプルドポークをたっぷり挟んだものになります。クミンなどのスパイシーな風味がありつつ、甘めの味付けになっていて肉の繊維や旨みを楽しめるプルドポークと、パリッとしつつも中はふわっと、噛みしめて旨みのあるパンの相性は良好で、野菜類のみずみずしさともよかったです。こちらは野菜スープ。たっぷりの野菜の甘みや旨みがありつつも、コンソメ的な味わいで全体がまとまっています。食べごたえもあり、温まる1品。勿論ビールもオーダー。色々な種類があるRISE & WIN Brewingですが、お店で飲めるのは生でいただけるものだけの様で、今回はこの4種がありました。ラガーとペールエールは飲んだことがありましたので、IPAのモーニングサマーと、栗を使ったチェストナッツアンバーをオーダー。左がモーニングサマー、右がチェストナッツアンバーです。モーニングサマーはそのネーミングに似合った爽やかなもの。IPAらしく苦みの存在感はありますが、フルーティな香りと味わいのおかげでそこまで苦い!というものではありません。チェストナッツアンバーは香ばしさ全開。カラメル的な雰囲気もありますが、焼き栗の気配も確かに感じられます。味わいはわりにバランス型で、甘み苦み微かな酸味と拮抗しており、芳醇な香りが活きるものでした。他に自家製ベーコンもいただきました。香ばしく焼かれた中から出てくる旨みは見事。また、地元の椎茸のグリルも。個人的に、徳島県の椎茸は中々のものだと思っていますが、こちらも香りや旨みの豊かなものでした。添えてあるスダチを絞って頂くとまたいいです。食事とビールの相性もバッチリ。味わいのしっかりしたプルドポークやベーコンにはチェストナッツアンバーのコクのある風味や味わいがいいですし、シイタケや野菜スープ、それにプレートの野菜類には、モーニングサマーの爽やかさが馴染みます。上勝と言う、徳島の山間の町に、これまた面白いお店がありました。頂けるお料理やビールの満足感も高いですし、ここへ至るまでの道中、建物の雰囲気、その雰囲気と周囲の景色との楽しいミスマッチ感と、トータルで楽しめる場所だったなあと。店内には流石ゼロウェイストの町と言うべきか、空き瓶を使ったシャンデリアのようなものも。にほんブログ村
2020年02月05日
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時々帰省ネタで書かせていただいています、徳島県上勝町のビール。そのビールを作っているブルワリーは、中にタップルームはもちろんバーベキュースペースなども備えた、RISE & WIN Brewing Co. BBQ & General Storeというお店をされています。東京の赤羽橋にもタップルームがあるというこのライズアンドウィン(=上勝)へ、一度行ってみたかったという事もあり、ラトリエあべさんへお邪魔した翌日にちょっと足を延ばしてみました。徳島県内におけるミカンの一大産地である勝浦町を越えて、勝浦川をさらに上流へ登ったところにあります。葉っぱビジネスの「いろどり」でも有名になった上勝ですが、山間にある小さな町です。そこに、こんなモダンな建物が突然現れました。タップルームでビールを飲めるのは勿論、ランチ営業もされています。今回はしっかりお食事をいただきました。また、車でなければアクセスの厳しい場所にあるという事で、ソフトドリンクもしっかり。店内には、醸造の指導を行っているのアメリカの方という事もあってか、色々グッズ的なものもありました。上勝はゼロウェイスト=ごみを出さないという事を町を上げてテーマにしていることもあってか、ビールと環境保全の先進地域であるアメリカ・オレゴン州のものも散見されましたね。元々は、色々なものを量り売りで販売していた上勝百貨店というプロジェクトの発展形ということもあってか、店内にはナッツ類などの量り売りお。ビールとおつまみで完璧ですね。勿論、ビールも販売されています。こちらのものはクラフトビールメーカーらしくラベルデザインもしゃれたものが多いです。アイテムも色々で、素直なラガースタイルのもの、IPA、それに地元の柑橘や鳴門金時、栗などを使ったものなど様々ですが、遂には乳酸発酵させた上に、塩を加えたものまで作ったそうで、ビールってなんだったっけなんて話をお店の方もされていました^^ゼロウェイストの町ということで、1リットルのグラウラーボトルという量り売り用ボトルの販売もされていました。ここでこのボトルを買い、ビールを詰めてもらい、飲んだらまたこのボトルを持ってきて詰めてもらうというシステムですね。全ての銘柄に対応しているわけではなく、タップルームで生で飲めるものに限られるようですが、それでもよく飲むならいいシステムですね。ショップのすぐ隣には醸造設備も。お願いすれば外からですが見せていただくことも出来ました。やはり、ワイナリーもそうですが、醗酵というプロセスを経る以上温度管理というのが一番大変なようです。醗酵中はかなり温度が上がるようですし、外気温の問題もあります。ランチ前に外をウロウロ。こちらでバーベキューなどできるようです。眺めはこんな感じ。少し標高のある場所なので、上勝を眺めながらバーベキューを楽しめます。写真が多くなったので続きます。にほんブログ村
2020年02月03日
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前回からの続きです。こちらは、ジビエメニューをリクエストさせていただいたことからご用意いただいた1品。イノシシのラビオリです。上に乗っているのはなんとクジラベーコン。勿論自家製です。こちらもソースはブルーチーズで、ロックフォールベースになります。イノシシとロックフォールのソースってどうなんだろうと思いましたが、イノシシの旨みと程々に残された独特の風味に対し、ブルーチーズの風味旨み塩気がバッチリ!この組み合わせは驚きでした。また、サッパリ目のお肉という事で、クジラの脂もいい相性。続いてはフォアグラのコンフィ。糠漬けにするのはこちらのスペシャリテの一つですね。上には大根と、黒いのはトリュフソースになります。フォアグラや大根によく染みているスープはクエのブイヨンです。ブイヨンが優しい口当たりながらも旨みしっかりで、フォアグラのコッテリしつつも柔らかい味わいによく合いますし、大根ともいいですね。そのフォアグラに合わせたのが自家製柚子ジャム。甘さの中に爽やかさのある香り、甘みと苦みのあるもので、これを合わせることでフォアグラの味わいが際立ちますし、サッパリもさせてくれますね。黒いものは黒豆です。これがジャムと相性がいいのも驚き。ここでロワイヤル。これも、ラトリエあべさんのスペシャリテと言える1品です。鳴門鯛のスープの中に、フレンチ風茶わん蒸しとでもいうべきロワイヤルが入っています。スープは済んだ味わいながらその深み旨みは流石。優しい味わいかつ香りのよいロワイヤルとの相性も間違いなしです。今回はエノキが入っており、これの食感は結構いい対比でアクセント効いていました。そして魚のメインです。神経締めをしたヒラメなのですが、これの過熱加減もまた驚き、ホロホロどころか、まるで滑らかな高級マッシュポテトのような食感!こんなヒラメがあるのかと驚かされました。大変に肉厚でしたので、その辺の影響もあったのでしょうが…。ソースは2種類で、下が定番のブイヤベース、上が烏骨鶏の卵を用いたもの。ブイヤベースの甘み旨みは流石ですし、烏骨鶏のソースは成程まろやかさ上品さを感じるものでどちらもヒラメの食感味わいと相まって華やかにしてくれました。ブイヤベースにはやっぱりご飯です^^こちらの和食店でいただくご飯よりはやや硬めでつぶだった感じでしょうか。個人的には好きな柔らかさです。メインは阿波牛カイノミのステーキで。赤身でありながらジューシーですし、肉の質感、食感の良さもやはりいいですね。デザートは今回は2品。先ずはキンカンのピューレです。キンカンの香りと味わいで爽やかに。また、手前のキンカンの身の中の白いものも、なんとキンカン。もう1品は生ピーナッツのアイスクリームと柚子の焼き菓子です。生落花生は以前茹でて食べたことがありましたが、柔らかい風味だったのを覚えています。こちらのアイスもそんな感じで、ピーナッツ感はしっかりあるのですがピーナッツバターのように濃厚!という感じではなくあくまで優しいもの。焼き菓子の柚子の風味ともマッチします。今回も素晴らしいお料理の数々でした。ジビエやアワビに関してはブルーチーズと合わせるという驚きの組み合わせを知ることが出来ましたし、魚介類の柔らかさ、火加減については本当にため息が出ます。また是非お邪魔させていただきたい、といいますか、既に今回のメンバーで次回のお話が出ていたりしまして^^;またその内、ラトリエあべさんでワイン会の記事を上げることになるかと思います。今回もごちそうさまでした!今回のワインです。左からくらむぼんシャルドネ、笛吹甲州、アンプロヴィザシオン、小公子。その横二つが、今回参加者の方にご提供いただきましたシャトー・メルシャンのマリコシラーとベルンハルト・フーバーのムスカテラーになります。マリコシラーは、香りはコショウっぽさやオリエンタルスパイスの中にフルーティさのあるものでシラーらしさがあります。ただ、味わいは柔らかく、成程日本ワインだなあと。アワビやお肉との相性はバッチリ。フーバーのムスカテラーは、以前飲んだものほど直球のマスカットではなく。ややスパイシーなニュアンスなどもあったでしょうか。味わいは流石に上品な甘口です。キンカンのジュレとの相性は特に良かったですね。にほんブログ村
2020年02月01日
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1月のワイン会は、徳島のラトリエあべさんでのワイン会の第2回でした。昨年の8月にワイン会をさせていただいたばかりでしたが、その時にご参加いただいたメンバーの方々に、早く次をとリクエスト頂いていましたので、今度は季節を変えて冬にお邪魔させていただくことに。今回はメンバーが10名という事で、1種類のワインを1本づつの8本ではちょっと試飲会みたいかなと思い、1種類のワインを2本づつの8本にしてみました。という事で、飲んだワインは以下の4種…ですが、実は参加者の方に2本ほどワインをご提供いただいてしまいました。そちらは次回の記事で少し触れ、個別記事はこの4種にしたいと思います。因みに、テーマは今回も日本です。1、くらむぼんワイン N・シャルドネ20184種類という事で悩んだのですが、スパークリングはカットで白ワインからスタートです。以前七俵地という名前でリリースされていた、山梨のくらむぼんワインのシャルドネです。果実味とミネラル感のあるワインでした。2、シャトー・メルシャン 笛吹甲州グリ・ド・グリ2018フレンチで甲州をどう飲むか、というテーマについて、今回はオレンジワインで行ってみました。オレンジ甲州も色々なものがありますが、今回は比較的素直な造りのメルシャンのこちらで。赤いフルーツ感ありました。3、ラ・グランド・コリーヌ・ジャポン アンプロヴィザシオン前回は岡山のワインがありませんでしたので、今回はこちらを。ラ・グランドコリーヌ・ジャポンさんのものになりますが、アンプロヴィザシオン=即興の名の通り、色々なワインを混ぜて作った、もう二度と出来ないであろうという1本です。ザ・自然派なスタイル。4、奥出雲葡萄園 小公子2018非常に貴重な奥出雲葡萄園さんの小公子を見つけることが出来ましたので、これは是非と飲んでみることに。丁度、今回お料理にジビエをリクエストしていましたので、それとの相性もいいかなと。良い年の2018という事で、フルーティさがよく出ていました。アンプロヴィザシオンは非常に個性的で、ネガティブな表現をしようと思えば幾らでも出来そうなのですが^^;、それをさせない何かがあったのは面白いところだなあと。オレンジは、やはりかなり柔らかい造りで、赤に合いそうなメニューにはちょっと力負けでした。しかし、しっかり目の白ワインとしてはよく出来ており、白に合いそうなメニューにはよく合ってくれました。シャルドネ、小公子は手堅い味わいで、モダンなラトリエあべさんのフレンチを綺麗に彩ってくれました。今回も、JR牟岐線で徳島駅から移動です。ランチではなくディナーの時間帯にお邪魔しましたが、メニューは同じようです。そういえば過去撮っていなかったなということで、お店の佇まいがこちらです。本当に、ザ・日本家屋といった趣です。前回と同じようなアングルになってしまいましたが、今回もキレイに設えて下さっています。初めてご参加いただいた方々は、この佇まいの建物の中にこの空間があることにやはり驚かれていました。ここからはお料理です。先ずはマグロハム。前回もいただいたマグロハムですが、今回は中に柿が巻かれています他、上に乗っているハムは熟成期間がより長くなっています。長い熟成を経たものは、乾いた感じで旨みが凝縮、風味も強めに出ていました。新しいもの+柿は、マグロの旨みと塩気が柿の甘みによく映えました。続いてはアンコウのコンフィ。ソースは小松菜とあさりで、アンコウの上には菜の花とプチヴェールが乗っている他、竹炭のパウダーが振りかけられています。アンコウの柔らかさとジューシーさ―、旨みの出方はやはり出色。こちらのお店は魚の扱いが本当に素晴らしいです。ソースはアサリの主張はそこまでないものの、旨みがよく出ておりアンコウ+菜の花やプチヴェールにぴったり。続いてはタカアシガニのクレープ。クレープの上には自家製チーズが掛かっており、それも一緒に焼かれています。下に敷かれているのはビーツのソース。カニの旨みと、クレープのバターの風味が流石の馴染みっぷり。チーズの塩気や旨みもいいですね。そのクレープに掛けていただくのがこちら。自家製カニ醤油、とのお話でしたが、イメージとしては濃厚なビスクといったところでしょうか。なんと7年をかけて造られているとのことでしたが、濃厚なカニの風味と深い旨みがありながら、滑らかな口当たりと優しい雰囲気で驚かされました。クレープに掛ければ、カニの旨みが一気に増し、クレープの風味を引き立て役にしながらグッと華やかに感じられました。こちらはイセエビをアーモンドの粉でピカタ風にしたもの。イセエビは勿論地元美波町産です。徳島県南はイセエビの産地だったりします。甘味風味豊かなイセエビ(これも柔らかさが絶妙)を、ピカタの風味が柔らかく包んで、全体として優しい味わいに。続いても地元の名産であるアワビです。前回もいただきましたが、今回は上に乗っているチュイールも、アワビの身の下にあるブータンノワールもアワビの肝!ソースは、なんとゴルゴンゾーラを使ったものになります。アワビ+ブルーチーズというのは非常に意外でしたが、しっかりした甘味旨みといった味わいのあるアワビに対し、ゴルゴンゾーラの香りや塩気がよく馴染んでいます。勿論。ゴルゴンゾーラそのままではありませんし、風味はアワビに調和するよう計算されていますが、この2種類がここまで相性のいいものだとは思いませんでした。ブータンノワールの濃厚さにもいいですね。まだまだお料理有りますので続きます。にほんブログ村
2020年01月30日
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年末年始の帰省ネタもこれで一段落。帰省の途中には高松のミケイラでお昼をいただきましたが、帰岡の途中にも高松へ寄りました。目的地は勿論、片原町のわいんびよりさん。今回もグラスワインをいただきました。フェイスブックページでチラッとお持ちだというのを見かけていたクリサワブランの2018。なんとまだ残っていたので、グラスでいただくことが出来ました。ツヤ感もある薄い黄色、香りはフルーティさがありつつ軽い緑の葉っぱ的なものもありと定番ながら、味わいはらしいフルーティさやミネラル感がありつつも、エキス分は程々で例年よりやや線の細い印象。以前飲んだ時はアルザス的な印象でしたが、今回はドイツの南部位の雰囲気だったでしょうか。お店の方も2018は厳しい年だったという事でこういう感じになった、とのお話でした。という事で、ではありませんが、アルザスのピノ・グリもありましたので頂いてみました。シャトー・ドルシュヴィールという生産者のもので、蔵出しバックヴィンテージの1997になります。やはり、蔵出しといえど20年以上の時を経ているという事で色はツヤのあるものに。香りも、ミード的な雰囲気がありつつ、スパイスやハーブ、土などのニュアンスが前目でフルーティさは大人しいもの。味わいもすっかりこなれ、削げ落ちはじめているという印象の柔らかいものでした。ただ、エキス分はそれなりにあったかも。アルザス ピノ グリ グラン クリュ 特級 ランゲン 1997年 限定蔵出し秘蔵古酒 シャトー ドルシュヴィール(ユベール アルトマン家元詰)実は、楽天内にも扱いがあったりします。飲み比べ、というにはあまりにも違い過ぎる2種類でしたが、それでも面白い経験になりました。こういったワインをグラスで楽しめるというのは、やはりわいんびよりさんの大きな魅力だなあと。近県を見渡しても中々ないのではないでしょうか。イベントも色々企画されているようですし、また是非お邪魔させていただきたいものです。にほんブログ村
2020年01月28日
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ご報告が遅くなりましたが、25日に開催いたしましたひるぜんワイナリーの会in山猫終了いたしました。ちょっとバタバタしてしまった所もありましたが、ご参加いただいた皆様にはご満足いただけたようでなによりでした。特に、よく聞かれたのが昔の甘いお土産ワインと思っていたがその印象が随分変わった、というお話。やはり、地元岡山では以前から口にされる機会はあった、しかし、その頃は甘みをしっかり残す造りだったことから敬遠されていらっしゃった方もいらっしゃるようでしたので、今のひるぜんワイナリーさんの造りをご体験いただけたのはよかったかなと。ワインのラインナップとしましては、6種類中白は1種類、それ以外はロゼ2種類赤2種類甘口でした。山猫さん曰く和食屋的にはちょっと大変だった、との事でしたが、事前に味見をしていただいていたこともあり、上手く合わせたお料理をご提供いただき、当日はマリアージュもご堪能いただけたようです。山猫さんにはご苦労をおかけしました。本当にありがとうございました。いい勉強になったと仰っていただけ、少しは気も休まりました^^そして、ひるぜんワイナリーさん、何より、ご参加いただきました皆様、今回は本当にありがとうございました!また、ご参加いただけなかった皆様本当に申し訳ございません。またの機会がございましたら、是非よろしくお願い致します。当日のお品書きはこちらになります。お料理は、実は私も同じものをいただくことが出来ました。先附はお出しのお料理という事で茶わん蒸しです。ワインには合わせず、先ずはこれで暖まって頂こうという事に。造里は魚介と春野菜のサラダ仕立て、柚子胡椒ドレッシングです。柚子胡椒ドレッシングはこちらで過去させていただいたワイン会の時にもいただきましたが、爽やかな辛みが楽しい味わい。シャルドネに合わせましたが、そのドレッシングの風味と魚の旨みに、シャルドネのコクが良かったです。油物は坂越牡蠣のフライ、らっきょタルタルとバルサミコです。バルサミコを使っているという所がワインに合わせていただいているところですね。らっきょのタルタルのまろやかさ甘酸っぱさもいいです。合せたのは三座・ロゼ。ヤマブドウ+シャルドネというセパージュのロゼで、色は鮮やかながらフレッシュさがあり、牡蠣の旨み、衣のコク、タルタルやバルサミコの味わいに馴染んでくれました。酢ノ鉢は豚バラと春キャベツ、新タマネギの南蛮漬け。これに合わせたのは山葡萄ロゼだったのですが、試飲された際に、その鮮やかな酸味のある味わいに酢豚を合わせたい!となったものの、和食店で酢豚は無い、という事でご考案いただいたのがこのお料理です。酸味の利いた、しかし酸っぱいだけでは無い塩気や旨みのある豚バラに、春キャベツや新タマネギの柔らかな甘みがいい塩梅です。また、ワインとの相性もバッチリで、酸味同士がよく引き合い、ワインの香りも相まって全体が華やかに感じられます。この組み合わせを今回のベストマリアージュに挙げる方も多かったですね。焚合代は鴨胸肉と白ネギの甲州煮。ただ、煮ているのはこのお料理に合わせる山葡萄赤。ワイナリーのフラッグシップを贅沢にも煮込みに使っていますが、肉は柔らかく、衣が付いていることで味わいもよく絡みます。ネギの甘み風味との相性もバッチリ。山葡萄赤で煮ているわけですから、山葡萄赤が合うのは必然。甲州煮のコクのある味わい、鴨の風味といったものに、樽のニュアンスもあり、果実味のアタックのある山葡萄赤の味わいが噛み合います。また、その酸が鴨の味わいに丁度いいですね。御飯物はウナギのかば焼き、ゴボウのリゾット、あられ奈良漬。ゴボウを使ったリゾットにウナギのかば焼きと、あられ風に切った奈良漬が乗っている1品。ゴボウの風味、奈良漬の風味にウナギの味わいがよく合いますし、ご飯の固さ旨みもパリッとした鰻にこれまたよく合います。これに合わせたのが三座・赤。本来ならフラッグシップの山葡萄赤が辛口の最後と行きたいところなのですが。山猫さんから三座赤とこの料理の組み合わせを是非という事で、順番を急遽変えました。その狙い通り、土っぽさもありつつ、果実味やフルーティさを感じられる三座赤と、鰻の香りや味わいが合うのは勿論、ゴボウの風味が加わることで更によくなりますし、奈良漬がこれまたいいアクセントに。菓子はバニラアイス、みたらし風です。甘口ワインのピオーネ氷結に合わせるのに、ピオーネって和風の香りだなと感じられた山猫さんが、みたらしの甘辛を合わせることをご考案くださりました。その狙いはバッチリで、みたらしの味わいやバニラアイスの甘みまろやかさとワインの甘みが合うのは勿論、香り同士もよく合いました。重ね重ねにはなりますが、ご参加いただきました皆様、台所山猫さん、ひるぜんワイナリーさん、今回は本当にありがとうございました!にほんブログ村にほんブログ村
2020年01月26日
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毎度おなじみ^^;、帰省して食べたものについてです。こちらは、正確には帰省途中で食べたものになります。高松駅から歩いてすぐのところにあります高松港。その一角にあるのがミケイラ。バッチリオーシャンビューのシーサイドレストランです。一度行ってみたかったのですが中々機会を造れていませんでした。今回、乗り換えのタイミングでランチタイムにお邪魔出来そうだったので、ぎりぎり滑り込むことに。ランチメニューは色々ありますが、その前にお勧めとあった牡蠣を。焼き、生選べましたが今回は生でお願いしました。産地は瀬戸内…ではなく北海道の仙鳳趾でしたが、勿論貝の旨みしっかりでした。折角なのでプレモルと一緒にいただきました。ランチはロコモコにしました。主役のハンバーグは、肉感しっかりかつほど良い柔らかさで、濃厚なデミソースとよく合いました。また、よかったのが野菜。どれもみずみずしさ甘さがよく引き出されています。お料理はおいしいですし、今回はビールでしたがグラススパークリングワインも人気なようです(なんとビールより安い!)。また、なんといってもその雰囲気、ロケーションは素晴らしいの一言。また帰省時に寄り道してみたいところです。これがお店近くの風景。店内からも見られます。当日は曇っていたのがちょっと残念なところでした。上記景色の反対側は高松港のフェリー乗り場になります。丁度2隻のフェリーがすれ違っているところでした。所変わってこちらは徳島市。県庁近くに中洲総合水産市場という場所があるのですが、そこに郷土料理の「そば米汁」の専門店が出来ていました。その名もズバリそばごめ屋。山間で、お米の栽培に適さずそば作りが盛んだった土地には結構あるようですが、蕎麦の実をお米のように雑炊にするという料理で、昔は給食などでもよく食べました。蕎麦の実の食感や、出汁の美味さで気に入っているので、専門店とは面白そうと行ってみました。注文のシステムはなんとセルフうどんスタイル。天ぷらやおにぎりなどのサイドメニューを取り、最後に蕎麦米汁のサイズ、あるいは変わりスタイルのものなどをオーダーして受け取り会計、となります。今回はスタンダードな蕎麦米汁と明太子のおにぎりをいただきました。蕎麦米の堅さは丁度良く、良い食感とふわっと薫る香りを楽しめましたし、出汁の旨みもバッチリ。根菜やこんにゃくなどの具も入っており嬉しいところです。また、このおにぎりの明太子がいい味で、風味や旨み、粒感の楽しめるものでした。周りは水産系のお店が多いので、その辺で仕入れているのかもしれませんね。ここは朝ごはんにもいいでしょうし(営業時間は朝8時から夜7時までだそう)、終わりはちょっと早いですがお酒の後にもいいでしょうね。うどん、ラーメンに続いて帰省の際に食べる定番が増えたかなと。こちらは、以前の帰省の際にお邪魔した、イオンモール徳島近くのカフェ、ソニュさんのフレンチトースト。最近流行りの食パンに力を入れたお店という事で、そのパンの美味しさは前回堪能させていただきましたが、そのフレンチトースト、流石美味しくないわけがない!というところ。フレンチトースト液には生クリームも使っているそうで、非常に風味がよく、焼き加減も表面の堅さ、中の柔らかさのバランスが絶妙。ちょっとこのフレンチトーストは今までにないなと。こちらは突貫亭さんの焼きそば。ソースの美味さ野菜の甘みは毎度驚きです。近年はここの焼きそばで年越しが定番だったり^^;〆はやっぱりラーメンで^^。ただ、今回はスタンダードな徳島ラーメンではなく変化球で。県外にもお店があり、岡山でもイオンモール岡山内で食べられる東大。その沖浜店限定メニューの魚介だしラーメンです。実は東大、昔つけ麺をやっていたことがあり、その付けダレは徳島ラーメンのスープをベースに魚介だしや魚粉が入ったものだったかと思いますが、このラーメンはその出汁を思い出させてくれるものでした。実は結構好きだったので、このラーメンはちょっとうれしかったです。今回も色々食べました。どれも良かったですが、スタンダードな徳島ラーメンと鳴門うどんを食べられていないので、またゆっくり帰ってそちらも抑えたいところです。にほんブログ村
2020年01月24日
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徳島県はワインを買えるお店が無いようで実はある、といった感じだったのですが、昨年新しいワインショップが誕生しました。それが、ワインショップTAIさん。仲之町という、飲食店街からも遠く無い街中の、ビルの奥まった1階という独特のロケーションにあり、注意していないと通り過ぎてしまいますし、見つけてもちょっと入りにくそうな雰囲気。しかし、中に入れば沢山のワインと、角打ちスペース、そして情熱ある店主の方(とたまに赤ちゃん)が迎えてくれます。扱っているワインは、フランスの自然派オンリー。拘ったラインナップですが、最近は徳島にもそういったワインに力を入れている飲食店さんが出来ていたりして、コラボイベントなどもされているそうです。実は、先日記事にしましたシャトー・ルランはこちらで購入させていただきました。角打ちありという事で、勿論飲んでもいます。上記の写真がそれで、いただいたのはクリスチャン・ビネールのリースリング・ヴィネック・シュロスベルグ。ヴィンテージは失念してしまいましたがある程度のバックヴィンテージだったかと思います。ツヤのある黄金色に、蜜っぽさやミード、ハーブ、スパイスなどが香り、味わいはバランス型もエキス分のある飲み口が印象的でした。リースリング 特級畑 ヴィネック・シュロスベルグ [2015] クリスチャン・ビネールChristian Binner Rieslig GC Wineck Schlossberg楽天内には投稿時現在2015ヴィンテージがあるようです。多少若さがあるのでより分かりやすく華やかでしょうか。イベントは色々されているようで、特に角打ちスペースを使った試飲会はある程度定期的にあるよう。1月は、なんと3日に試飲会をされていましたのでお邪魔しました。ご用意いただいたワインは、ジュリアン・デリューのル・ジョー2018、タイユムーシュ2018、ラ・ヴィノテリエのル・ジョー2013、クレモン・バローのエルブ・ルージュ2019、ジュリアン・メイエのピノ・ノワール・レ・ピエール・ジョード2018、そして、ブノワ・カミュのシャトー・ルラン2018です。シャトー・ルランは購入させていただいたものの1つ次のヴィンテージになります。購入時は、店主お勧めのワインという事で柔らかい2017と、しっかりした2018という事でしたが、食べるものとの関係で2017を選びました。この2018も、確かに果実感や硬質さがありますが、バランスは良かったですね。どのワインも良かった(強いて言えば、ジュリアン・メイエのピノは開けたてという事もあり大分堅かったですが)ですが、特に印象に残ったのはタイユムーシュとル・ジョーの2013。前者は、ロワールのカベルネ・ソーヴィニヨン100%という面白いセパージュですが、カベルネ・ソーヴィニヨンらしいスパイシーさや果実感がありつつも、しなやかな飲み口や香りの中の土っぽさ等はどこかロワールのカベルネ・フランを思わせるようなところも。後者はそのカベルネ・フラン100%ですが、7年の熟成を経て、黒いフルーツなども感じさせつつ、ドライハーブやスパイスなど芳醇な香りがありつつ、落ち着いた味わいを楽しめました。これは非常に面白いお店が出来てくれました。自然派を扱うお店は以前からありましたが、こちらはそれらのお店ともまた違ったラインナップで面白いです。また、角打ちは夕方6時からとちょっと早めで、帰省すると夕飯は大体家で取ることから外飲みをあまりしないのですが、ここなら夕飯前にちょっと1杯という飲み方も出来ます。次の帰省が楽しみになりました。にほんブログ村
2020年01月22日
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今月25日(もう今週の土曜日ですね)に開催いたしますひるぜんワイナリーの会in台所山猫。お陰様で、満席となりました!ご参加いただきます皆様、どうぞよろしくお願い致します。現在は、キャンセル待ちを受け付けさせていただいておりますので、もし宜しければご連絡ください。詳細はこちらのページをご覧ください。にほんブログ村にほんブログ村
2020年01月20日
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イベント告知が多かったですが帰省ネタの続きです。帰省するとワインの他によく飲みますのがビール。国内大手のものは勿論、最近はコンビニやスーパーでも国内クラフトビールや、海外ビールなどが手に入りやすくなりましたね。こちらはドイツビール、ブラウハウス・リーゲレのピルスとあわぢビールのピルスナーです。リーゲレのピルスは流石の華やかさでライム的な柑橘の雰囲気などがありつつ若干の酵母っぽさも。味わいもフルーティさがあり甘味も感じるようなもの。あわぢビールは、酵母っぽさがより強くあり、味わいも柔らかくもドライな印象だったでしょうか。ドイツビールの後で飲みますと、やや印象負けするようなところもあったのですが、これがお寿司と合わせると大化け。魚の旨みや酢+砂糖の味わいのあるご飯といったものによく嵌りました。旨みは際立ち、華やかさも増しますね。ビールにもマリアージュがあることを教えてくれました。【ギフト】あわぢびーる 5種5本セット【淡路島のクラフトビール】あわぢビールは楽天内にもあり。5種類全てのセットも販売されています。色々試してみたいところ。こちらは徳島県産クラフトビールのrise&win・ペールエール。ここのビールは柚香という柑橘の皮を使ったりと色々ですが、こちらはクラシックなブリティッシュスタイルを基本にしているそう。香ばしさや酵母っぽさ、フレッシュさといった香りの中に軽いスパイシーさがあり、味わいは柔らかくフルーティさもありますが、甘みといった印象は受けずバランスの良いもの。飲みやすく、それでいて飲みごたえもあり、正直かなり好きな1本でした。【ふるさと納税】カミカツビール ペールエール 2本とグラスセット楽天内では、ふるさと納税返礼品としてこんなものが!確定申告に間に合うでしょうか^^ワインほど大きな違いではないかもしれませんが、ビールも産地や製法、造り手によって結構個性は様々ですし、食事との相性の違いなどもあり、奥が深いなと。ワインはもちろん、ビールも今後も楽しんでいきたいお酒の一つです。にほんブログ村
2020年01月18日
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今月25日に開催いたしますひるぜんワイナリーの会in台所山猫につきまして、イベントページには1週間前の18日までにご連絡をお願いしますと記載しておりましたが、20日までご参加をお受け出来ることになりました!わずか2日間の延長ではありますが、もし週明けにやっぱり参加できそう、なんてことがございましたら、お気軽にご連絡くださいね。連絡先などイベント詳細につきましては、こちらのページをご覧ください。ご都合よろしければ是非是非、この機会に、岡山ワインの個性の一つと言える蒜山のヤマブドウワインと、岡山の和食のマリアージュをお楽しみください!よろしくお願い致します!にほんブログ村にほんブログ村
2020年01月16日
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帰省して飲んだワイン、続いては御節に合わせての日本ワインです。K18bAK_DD。生産者共栄堂は、以前四恩醸造でワイン造りを行っていた小林剛士氏が独立して立ち上げました。ブドウは四恩醸造時代からの馴染みの農家さんのものを用い、醸造は三養醸造での間借りだそうです。醸造のスタイルは、四恩時代同様に野生酵母での醗酵、亜硫酸の使用は可能な限り控える、無濾過、無清澄という自然派なもになります。セパージュは甲州100%。変わった名前ですが、Kは共栄堂、小林さんを表し、18は収穫年、AKは秋でDDは橙=醸し甲州の意味だそう。bは他にaもあるという事でスタイルの違いを表すようです。価格は2000円程度。色はDDの名前の通りのオレンジカラー。若干のにごりないし茶色感もあったでしょうか。香りはフルーティさがよく出ており、メロン、赤いリンゴ、桃、バナナといったようなものが感じられました。そこに、シナモンなどの茶色いスパイス的なニュアンスや、微かな薄荷を思わせるようなハーブっぽさ、黄色い花、軽い蒸留酒的な気配などが加わります。また、クリームやナッツ、蜜あるいはシロップといったような濃い要素も少々。味わいはしっとりしつつも強さのある酸がメインにありつつ、果実味がその周りにふわっと広がるといった塩梅。醸し甲州らしく渋みも感じられ、これが結構明確で後口にかけて収斂味のある印象を与えます。ただ、ボディはライトで、サラリとクリアーな質感でした。御節には何でもよく合いましたが、エビやアワビといった味のしっかりした魚介に対しても、華やかさや渋みのおかげで行けますね。どちらとも、旨みをよく引き出し、ワインの風味が鮮やかさをプラスするというような組み合わせでした。また、かまぼこやたらこの旨煮といったものとも問題なし。料理のもつ塩気や旨みといったものが、ワインの果実感といい対比になってより磨き出される感じですし、当然生臭みなど全く出ず。バランスがよく、風味豊かで、食事にも合わせやすい。実は、共栄堂のワインを飲めたのは今回が初めてでしたが、以前、四恩醸造の頃よく飲んでいたあの世界観があって嬉しく思いました。価格も2000円程度と手にしやすく、飲み手に嬉しいスタイルがそのままで、また是非他の銘柄も飲んでみたいと思わせてくれました。にほんブログ村
2020年01月14日
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年末年始は例のごと帰省しました。ということで、今回から帰省時に飲んだものなど帰省ネタです。先ずはフランスの自然派赤。シャトー・ルラン2017。生産者ブノワ・カミュはフランス・ブルゴーニュのボージョレーの造り手です。ローヌやジュラで働いたのち、2006年にボージョレーの南部、ヴィル=シュル=ジャルニウーという土地でワイン造りを始めました。栽培時の有機無農薬は勿論、醸造時にも自然酵母での醗酵、亜硫酸塩無添加というナチュラルっぷりです。セパージュは、ガメイ100%。価格は3520円程度。色は赤黒ですが紫感もあり。香りは赤ベリーを中心に、青や黒のベリー、それにチェリー、そして、それらフルーツのコンポートやジャム(特にイチゴジャム)といったものも感じられるフルーティなもので、余韻にかけて少し穀物っぽい雰囲気も。また、ハーブやちょっと茎っぽいニュアンスや軽いチョコといった要素もあります。時間と共に、茶色いスパイスや黒土、腐葉土、バルサミコ、麦チョコといったような気配も出てきました。味わいは、しっとり明るい酸味がアタックから余韻までスッと通っています。果実味は柔らかく大人しいですが、時間とともにやや強まって、酸よりも前に出てくるくらいかも。渋みはそこそこで、アタックからある程度感じられ、後口まで印象は変わりません。ただ、時間経過でやや大人しくなります。ボディはミディアム。滑らかさ、しなやかさを感じる質感で、やや硬質ですらあるかも。食事には合わせやすく、砂肝のから揚げなんていいつまみになりました。砂肝特有の、よりはっきり出る鉄っぽい旨みにワインの黒いニュアンスがよく馴染みますし、その食感に対してもワインに硬質さがいいですね。その他、鴨のローストやマグロの中トロ、シカ肉のソーセージなんてものもよく合いましたし、黒いパンの酸味や風味とはよく噛み合いグッと華やかになりました。自然派のガメイらしい風味ですが、味わいのシュッとした感じ、のど越しや口当たり良さは素性の良さを感じさせてくれるものでした。食事にもよく合いスルスルと飲んでしまいましたが、3日4日かけて飲んでも面白そうです。にほんブログ村
2020年01月12日
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