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1月に行いましたNatan葡萄酒醸造所さんのワインの会でのワインもこれが最後。赤ワインは、その名の通りレトロモダンなエチケットのこちら。アマギ・モダン。アマギの部分は使用品種である天城乃雫というブドウに由来しています。天城山に自生しているという行者乃水というヤマブドウ系のブドウとカベルネ・ソーヴィニヨンを掛けあわせた品種との事ですが、詳細についてはよくわかりませんでした…。生産本数は900本、やはりワイナリーページでも完売のようです。価格は3135円でした。色はヤマブドウ系+カベルネ・ソーヴィニヨンと言う事で非常にしっかりしたもの。透明度もほぼ無く、濃い黒紫、エッジには少々の赤みといった具合です。ワイナリーページでは藍の加わった「こき色」と表記されていましたが、成程その通りだなと。香りは黒ベリーやブルーベリー、若干のドライイチゴといったベリー系フルーツの気配がありつつ、熟したヤマモモや、スミレなど紫の花も感じられます。また、焼きイモの皮や焼き栗と言った、甘さを伴いつつ、若干の土っぽさの様なニュアンスも含んだ香ばしさもあったでしょうか。その他、少々の海藻・ヨード的雰囲気や、茎っぽさ、更には遠くにほうじ茶のような雰囲気も。味わいは特濃な色合いに対して柔らかいもの。果実味、しっとりした乳酸系の酸、穏やかな渋味とが調和した丸いスタイル。白やロゼ系にあったしっかりしたエキス分の印象も、このワインについては幾分穏やかなものだったように思います。ボディもライト寄りのミディアムと言っていいくらいかなと。会では肉のメインのタイミングで飲みました。シンプルなラム肉のローストでしたが、これがアマギ・モダンとバッチリ。ラムの旨みやしつこさのない脂とワインの果実感、調和のとれた柔らかな味わいが嵌るのは勿論、ラムの香りとワインのヤマブドウ系独特の香りがこれまたバッチリ。個人的には、今回のマリアージュの中では最も印象に残るものでした。と言う事で、このワインはやはり肉、あまり脂のきつくない、しかし赤身系のものと合わせて楽しそうです。今回の様なラム肉の他、牛ならローストビーフ、鳥系なら鴨など良さそうで、煮込むのもいいでしょうがシンプルに焼きで、ソース代わりにワインを合わせてみたいところです。ヤマブドウ系の個性が感じられる、しかしバランスの良いワインでした。オシャレなエチケットも、ワインの香りや味わいのイメージに何だかしっくりくるような感じで、このワイナリーのセンスを感じさせてくれました。にほんブログ村
2023年03月03日
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1月に行いましたNatan葡萄酒醸造所ワイン会のワイン、続いてもデラウェアになります。樽デラ04。natansさんでは様々なスタイルのワインを作られていますが、こちらはデラウェアをアメリカンオークでしっかり熟成させたというものになります。デラウェアはアメリカ系品種ですし、そこにアメリカンオークと言うのは面白いアプローチだなと。ボトルは蝋封されていますが、使われている蜜蝋は地元池田町産とのこと。セパージュはデラウェア100%。こちらは山形県産です。価格は3740円ですが、これまたワイナリーさんでは完売のようです。色はツヤのある黄色。ガッツリ樽熟との事ですが、そこまで色合いの方は濃いい!と言う感じではありませんね。香りの方はガッツリ樽のニュアンス出ています。甘い木の香り、ココナッツ、ロースト香、ナッツといったものが感じられますが、デラウェアの香りもよく出ており、そのブドウの香りと馴染んでいます。加えて、蜜系の雰囲気もあり、この辺はより瓶熟が進むことでハチミツっぽさ等表れそうです。その他、白や黄色の花、南国フルーツ、遠くに少々のドライハーブなどあったでしょうか。また、時間経過で以外にオイリーな気配も感じられたように思います。味わいは香りの華やかさに似合ったフルーティなアタックのあるものですが、やはりボディはライト。その上、度数は10.5%と低めですが、どこか芯のある、エキス分を感じるような質感はこのワイナリーならではなのでしょうか。ライトなりの膨らみというかまろやかさのようなものも感じましたが、その辺は香りの影響も大きいかもしれません。会では前菜~魚のメインまでゆっくり飲んでみました。エビとの相性はこれまたよく、エビの甘みとワインの果実味、甲殻類の香りと樽のニュアンスはバッチリでした。クロダイのポワレともやはり手堅く、魚の旨みともいいですし、皮の香ばしさや食感、それに添えられていたレンコンチップスのカリッと感や風味にも馴染みます。ただ、思った以上にいい驚きをくれたのがスープで、カブの風味がよく出たポタージュと、ワインの香り、特にデラウェアと樽の噛み合った甘い雰囲気がマリアージュと言っていい組み合わせだったと感じました。上記のとおり度数は10.5%しかなく、確かに高アルコールなワインと比べれば大人しいワインではあるのですが、それでも華やかさ、芯の強さを感じるワインでした。価格的にはワイナリーでも上のレンジになりますが、これは一度体験してみて損はない1本だったように思います。特に、こういったワイン会でと言うのは、樽香が苦手な方でも試しやすいのではないかなと。そういった意味では、造りの面白さも含めてワイン会向きな1本でもありますね。にほんブログ村
2023年03月01日
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またまた大分間が空いてしまいましたが、Natan葡萄酒醸造所ワイン会のワイン、先ずは可愛らしいエチケットのこちらから。green horn。natanさんは2021年に自社醸造所を設立されましたが、こちらのワインは2021年醸造、つまり最初にリリースされたワインの1つとなります。名前の意味は世間知らず・青二才だそうで、まさにファーストリリースのワインらしいものとなっています。サイズは375mlのものでした。セパージュはデラウェア100%。香川県産ブドウになります。価格は1320円程度ですが、ワイナリーさんではもう終売しているようです。色はピンクがかったオレンジ系といったところですが、桜色に近い感じと言った方が日本ワイン的かもしれませんね。香りは醸しデラと言う事で品種のらしいブドウの香りに加え、洋ナシやリンゴ、若干のバナナ、遠くに和柑橘、特にその皮っぽさといった気配がありつつ、色合いの影響もあるかもしれませんがどこか桜餅や塩漬けの桜の葉のような気配もあったように思います。その他、ピンク系のスパイスっぽさやミネラル的な雰囲気なども感じられたでしょうか。味わいは果実味のアタックはありフルーティさを感じはしますがそれは優しいもの。酸味は丸く穏やかですが、旨みや若干の渋味収斂味と共に果実味に寄り添います。ボディは勿論ライト。パリッとしたというよりは柔らかさの方が感じられるものだったように思います。会ではスターターとして飲みました。微発泡をイメージしていましたがそれなりにピチピチ感もあり良かったかなと。また、コースの1品目のエビとの相性も悪くなく、エビの深い旨み甘味に対しワインのフルーティさや軽いミネラル感などがよく噛み合う印象でした。また、甲殻類の持つ香りと、ワインの桜感も何だか嵌っている感じで、ビスクなど合わせてみても面白そうだなと感じました。実はこのワイン、2021年の暮れに帰省した際に地元の酒販店で購入して飲んでいたりします。発泡感は今回よりもあり、酸など各要素も代わる代わる主張する、といった感じでクラフトビールっぽく楽しめたりしましたが、ハーフサイズが1年瓶熟したという事で、それが落ち着き全体的に丸さが出ていたように思います。それでもやはり、魅力はフレッシュさと軽快さでしょうか。最初のリリースワインと言うだけでなく、味わいの面でも青二才と言う名前は良いとこ突いてるなと。にほんブログ村
2023年02月28日
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今回は、徳島県のNatan葡萄酒醸造所さんへお邪魔した際に購入したワインです。叡智。Natanさんは、所謂ナチュラル系の、柔らかい造りを志向されていますが、このワインは山形県産デラウェアを無濾過無清澄ながら、ややカッチリ目に仕上げたというワインです。醸造法も色々試しておられるという事で、2022年と2023年の2シーズンだけ作る予定なのだとか。価格は2750円。楽天内に扱いはありませんが、ワイナリーの通販ページでは、投稿時現在も購入可能です。色は極めて淡いです。ほんのりと黄色感はありますが、最も薄い部類に入るかなと。香りはザ・デラウェアと言う感じで、華やかなブドウの香りが、しかしやや落ち着いた印象で薫ります。その他、固い緑の葉っぱ、少々の砂糖菓子、ほんのりと感じられる黄色系の和柑橘やグレープフルーツ、レモン、それにビワの実?的なものや南国系のものなど黄色いフルーツ、遠くに感じられる微かなウリ科系のものなどあったでしょうか。味わいは、カッチリ目と言う事ですが味わい自体はデラウェアの果実感がよく出たアタックが印象的でした。フルーティで、しかし酸味や後口にかけての微かな収斂味と言ったものも感じられるものでした。そして、確かに、ライトなボディでアルコール度数も10%であるにも関わらず、そのクリアーさ、ミネラル感、やや硬いとすら思わせる口当たり、質感でした。このワインもやはりお寿司や魚介に間違いないですね。お寿司なら、ホタテやエビ、イカといった甘みのあるネタは間違いなく、赤酢ではない、甘みのある酢飯であればワインの果実味とさらに良く馴染みます。刺身では、珍しくアワビがあったのでつまんでみましたが、その旨み、食感にワインの風味は勿論、かっちりしたその質感がよくマッチしました。その他、柑橘系の風味ともやはり相性はよく、柚子胡椒系のドレッシングでいただくサラダとは、香りの面での相性が非常に良かったです。デラウェアらしい香りは勿論はっきりしっかりあるのですが、それが個人的には強すぎず程よいものに感じられました。果実味やかっちりした質感も相まって、どこかシャープさを感じさせる、しかしバランスのいいワインだったと思います。ただ、もう少し寝かせることで、このシャープさがどう変化するのかも興味深いところではありますね。にほんブログ村
2023年01月15日
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1月の岡山ワイン協会ワイン会で飲んだグレイス茅ヶ岳甲州。非常に良かったので1本飲んでみることに。グレイス茅ヶ岳甲州2018。生産者は中央葡萄酒です。1923年に山梨県の勝沼で創業、欧州系品種国内系品種等色々手掛けますが、中でも地元品種であり、日本固有の品種の一つである甲州には大変に力を入れています。契約農家さんも多く居ますが、自社農園もしっかりあり、そこでは甲州の垣根栽培にも早くから取り組んでいます。セパージュは勿論甲州100%ですが、自社農園産の垣根甲州も使用されています。価格は2700円程度。色は薄いですが、ツヤ感を感じる黄色です。甲州の中ではしっかりしている方かなと。香りはフルーティさ全開で、ミカンやハッサク的な和柑橘が出つつ、リンゴやビワ、更には洋ナシ、パイナップルなどの南国フルーツといったものまで感じられました。白い花や酵母的な雰囲気もありますが、フルーティさの方が明確に前に出ますね。緑の感じもありますが、これはハーブと言うよりは柿の葉やビワの葉といった緑の葉っぱ系の雰囲気です。味わいは果実のアタックしっかり。はっきりメインの要素として感じられます。酸はしっとりとしたもので、旨みを伴いつつ果実味と一体となって感じられます。香りの影響もあるでしょうが、総じてジューシーな印象。ボディは勿論ライトですが、ハリやミネラル感を感じる質感で、どこか硬質ですらあるような雰囲気でした。ここはベタに行こうとお寿司と合わせてみましたが、やはり手堅いですね。個人的にシャープすぎる、あるいは軽すぎる甲州は、お寿司に合わせにくい、魚や酢飯の味に負けてしまうという感覚がありましたが、このワイン位メリハリの利いた味わいなら問題なし。タイやエビといった、旨み甘味のある物と合うのは勿論、煮アナゴやブリといった味わいのしっかりしたものとも行けます。ネタの旨み、脂、酢飯の甘みによく馴染んでくれましたし、香りの柑橘ぽさは白いネタに、濃いフルーティさは煮アナゴによく合いました。また、ブリや鯛とは特に相性が良かったので(ブリの脂と丁度いいのは驚き)、お刺身も合わせてみましたが、こちらも問題なし。魚の味わいそのものに、ワインの香味が噛み合ってくれました。ベーシックレンジよりは少し上の価格帯にはなりますが、まあ流石に間違いのないワインですね。このワインが食卓にあれば、雰囲気を盛り上げてくれること間違いなしでしょう。夏場に冷やして鱧や鮎をつまみつつ、足のないリーデルオーシリーズのグラス辺りで楽しめれば最高ですね。【中央葡萄酒】グレイス茅ヶ岳 甲州 2018 750ml 11.5度楽天内にも幾つか扱いはあります。こちらは、投稿時時点で2700円。にほんブログ村
2020年02月17日
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さて、1月に行いましたラトリエあべさんでのワイン会のワインもこれで最後。ジビエに合わせて選んだこちらです。小公子2018。生産者は奥出雲葡萄園です。島根県の奥出雲にあります、木次乳業を母体とするワイナリーですが、高品質なシャルドネで有名となり、今や中国地方を代表する生産者の一つと言えますね。元々は地元の山に自生していたヤマブドウを用いてのワイン造りを目指して立ち上がったという事で、現在小公子は力を入れている品種となっているようです。価格は4000円程度でしたが楽天内にはもう無いようです。色はこちらも赤黒く透明度も低いですが、エッジに見えるのはガーネットと言うよりも紫。香りはシナモンや八角などの茶色いスパイスがよく出ており、そこに軽い茎系の雰囲気が加わります。フルーティさは開けたてからしっかり出ており、ダークチェリーやヤマモモ、赤ベリー、赤ベリーのコンポート、ブルーベリー、プラム、それにチェリージャムといった色の濃いフルーツが感じられます。また、干し柿やドライアプリコットといった気配も少々。その他、バルサミコや黒蜜の様なニュアンス、軽いインクといったものも。味わいは、果実味のアタックがふわりとやわらかく広がりつつ、明るく存在感のある酸がすっと入ります。タンニンはヤマブドウ系にしては大人しく、渋みがしっとり広がるといった印象です。ボディはミディアムフルといった所で、柔らかく広がりますが芯がありしなやかさも感じます。会では、当然イノシシのラビオリの辺りから飲み始めました。そのイノシシとの相性はやはり良かったです。イノシシ独特の香りに対しワインのフルーティさやスパイシーさがよく合いますし、クジラベーコンの脂にも行けます。また、メインの阿波牛カイノミステーキにもバッチリで、目の細かい、それでいて優しい脂の感じられる牛肉に対し、ワインのまろやかな果実感ばよく嵌りました。その他、フォアグラ大根のフォアグラにも、ソース的に果実味が馴染みましたし、面白かったのが生ピーナッツのアイスで、そのナッティーな風味にワインの果実味や軽い茎っぽさなどが合います。味わいが柔らかいので、アイスの優しい甘みと相まっても渋みや苦味が立つことが無かったのもうれしいところでした。ワイナリーでは発売即完売に近いくらいの人気銘柄ですが、今回入手できて良かったです。2018の小公子は出来が良かったそうですが、その素性の良さをバッチリ感じさせてくれました。柔らかなワインで今飲んでもいいですが、5年~位瓶熟成させてみても面白そうです。にほんブログ村
2020年02月13日
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1月のラトリエあべさんでのワイン会のワイン、今回は岡山の赤になります。アンプロヴィザシオン。生産者はラ・グランドコリーヌ・ジャポンです。フランス、コート・デュ・ローヌの地で自然派ワインのワイナリーを手がけていた大岡さんが、お子さんを日本で育てたいと帰国を決意、日本でもワイン造りを行うべく、適地として選んだのがなんと岡山市北区でした。現在は買いブドウを使ったワイン造りを行っていますが、ブドウ、醸造工程共に勿論自然派です。セパージュは、ワイングランドという澤登さん系のヤマブドウ交配品種を中心に、フジノユメと小公子のアッサンブラージュワインや、マスカット・オブ・アレキサンドリアの澱などを加えたもの。アンプロヴィザシオン=即興の名前にふさわしい、もう2度と出来ないであろうというものです。価格は4000~5000円程度。色は赤黒くしっかりしたもの。透明度も低いですが、エッジにはガーネットが見えます。香りはまさに自然派と言う趣で、野菜系のニュアンスや、リンゴの皮、茎っぽさ等の雰囲気があります。またヨード的な要素も少々。加えて、遠くにはマスカット・オブ・アレキサンドリアの爽やかさが。スパイシーさもしっかりで、茶色いスパイスの他、クミンなどの気配もあったでしょうか。ただ、時間と共にフルーティさも現われ、ダークチェリーやブルーベリー、それに軽い赤ベリーといったものが。その他、土っぽさ、コショウ、紫の花、焼いた肉、根菜、更には軽くですが薄荷や柚子?のようなものもあったように思います。味わいは、開けたてこそ微発泡感がありましたが、明るく太い酸を中心に、柔らかな果実味やアルコールのボリューム感、甘みといったものがそれを包み、広がりを感じるバランスの良さがあります。また、後口にかけて渋みがキュッと印象を締めます。ボディはミディアムくらいで、滑らかでクリアー、そして程よい密度感を感じる口当たりと、総じて実にエレガントなものでした。会では、アワビの辺りから飲みました。特徴のあるアワビとこの癖のあるワインの相性を是非見てみたかったのですが、アワビの身そのものとはまあまあといったところ。ただ、肝のブータンノワールとはバッチリで、肝の濃厚な風味に、このワインの特徴的な香り、そして程よい量感がよく合いました。次のイノシシのラビオリとは予想以上によく、イノシシ独特の風味+ブルーチーズの香りに対し、ワインの香りが、スパイシーさを加えるといった感じで華やかに。また、フォアグラ大根とも行け、フォアグラの柔らかな、旨み重視の味わいに対し、ワインの量感質感、果実味の濃さといったものが丁度いい塩梅でした。あと、驚きだったのがフォアグラ大根に添えられていた柚子ジャム。柚子の香りに対しワインの中の柚子っぽさ?の様なニュアンスがよく噛み合いました。非常に特徴的な香りがあり、生産者さんも自然派が好きな人にこそ飲んでほしいというようなコメントをされていたようですが、まさしくそのようなワインだったなと。香りの独特さに対し、味わい、口当たりのエレガントさと言うのも、この手のワインによく感じるもののように思います。日本のブドウで、そういった仏伊の自然派の様な雰囲気をきっちり出しているあたりは、流石と言うべきでしょうね。【日本 岡山 赤】ラ・グランド・コリーヌ・ジャポン アンプロヴィザシオン NVLa Grande Colline Japon Improvisation NV実は、投稿時時点で楽天内にはまだあったりします。5000円しますが、自然派好きなら飲んでみてもいいかも。それこそ、ワイン会で他の産地の自然派と飲み比べても面白そうです。にほんブログ村
2020年02月11日
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1月に行いましたラトリエあべさんでのワイン会のワイン、続いても白…ですが厳密にはオレンジワインです。笛吹甲州グリ・ド・グリ2018。生産者はシャトー・メルシャンです。言わずと知れた日本最古のワイナリーの一つです。長野県のマリコヴィンヤードなど様々な土地のブドウを使ったワイン造りをしていますが、発祥の地であり最大の拠点はやはり山梨県勝沼。きいろ香の発見など様々な技術的な貢献も行ってきていますが、皮ごと醸すオレンジ甲州への取り組みも比較的早い段階からされているようです。価格は2500円程度。色はオレンジらしくしっかりしたものですが、ザ・オレンジと言うよりは甲州の果皮らしい少し灰色の雰囲気もあるもの。香りは、やはり甲州らしい酵母っぽさが若干ですがふわりと薫ります。ただ、アプリコットやカリン、微かな赤ベリー、それにチェリーやアセロラといった色の濃い果実や小さな赤果実とったニュアンスがよく出ています。また、どこかリンゴ飴のような気配も。その他、バラやバニラ、若干の紅茶といったものも感じられました。味わいは優しい果実味がアタックから拡がりつつ、明るい酸がビシッと入りバランスの良さを感じさせます。また、後口にかけては収斂味、渋みもしっかり。ボディはまあライトと言っていいものかと思いますが、それなりの密度感、しなやかな質感といったものは感じられました。会では、イセエビの辺りから飲み始めました。そのイセエビとの相性は中々で、エビの甘みにワインの果実感がいいのは勿論、ピカタ生地の風味とワインのフルーティさが合いますし、ワインの香りの奥にあるナッツっぽさ?のような雰囲気を引き出してくれたようにも思います。次のアワビには流石に負けていました。イノシシのラビオリとは、イノシシそのものにはやはり負け気味だったのですが、上に乗っていたクジラベーコンとはバッチリ。ベーコンの脂にワインの香りや渋みがいいですし、味わい的にも負けません。フォアグラ大根とはバッチリで、ワインの華やかな香りとフルーティさが、貴腐ワインほどではないですが、その分あっさりしたお料理の味わいによく馴染んでくれました。また、ヒラメのメインにも好相性で、ヒラメの旨みに噛み合うのは勿論。ブイヤベースの濃厚な味わいにも負けず果実味や香りがいいアクセントになってくれました。オレンジワインではありますが、柔らかいスタイルでもあり、食事との相性を考えてもやはり白ワインの範疇にあるものだなあと言う印象でした。ただ、甲州とフレンチの組み合わせを探るという事で、前回はスパークリングでしたが、オレンジも中々面白いのではないかなというマリアージュは見せてもらえました。【最大888円クーポン】シャトーメルシャン笛吹甲州グリドグリ 750ml 白ワイン 日本ワイン 国産ワイン 長野 辛口 フルボディ ギフト 山梨県 長S楽天内にも扱いはいくつかあります。こちらは2178円とかなりお安め。にほんブログ村
2020年02月09日
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さて、大分間が空いてしまいましたが、今回から1月のラトリエあべさんでのワイン会のワインです。先ずはシャルドネから。N・シャルドネ2018。生産者はくらむぼんワインです。山梨県勝沼にあるワイナリーで、築130年の古民家を使った建物が風情のある佇まいです。以前は山梨ワインと言う名前で、スタートも1913年からとワイナリー自体の歴史もありますが、ワイン法制定に合わせて名前をくらむぼんワインに変更、新たにスタートを切られました。無施肥不起耕、化学肥料や殺虫剤を使わない草生栽培で、醸造においても最小限の濾過に止める造りをされています。N・シャルドネは、生産者野沢さんのイニシャルを冠するNシリーズの1つで、以前は七俵地と言う名前でリリースされていました。価格は3600円程度色は薄めながらもツヤ感のある黄色。また、少々の濁りもあったでしょうか。香りは軽く酵母や吟醸香的な雰囲気もありつつ、メロンやグレープフルーツ、オレンジ、リンゴ、洋ナシといった華やかなフルーツ香がよく出ています。またナッツや蜜、トウモロコシ、カスタード、焼きイモ、バタースカッチといった、樽熟シャルドネらしい要素もバッチリ。味わいはやや辛口表記ですが、香りに似合った果実味がしっかり、といった程度。酸はまったりしっとりといった所で、そこまで鮮烈な感じではありません。全体的にまろやかですが、ミネラル感はあり、やや塩気を感じるほど。ボディはミディアム程度で、しなやかな質感です。会では最初に飲み、マグロハム~イセエビのピカタ辺りまで合わせてみました。マグロハムとの相性は悪くはありませんがそこまでマリアージュ!というほどでもなし。シャルドネと鮪は合わせやすいイメージでしたのでちょっと驚きでした。アンコウのコンフィとは上々で、アンコウ自身の旨みや柔らかな食感にいいのは勿論、小松菜とあさりのソースともいいですね。アサリの旨みはよく噛み合う感じでした。タカアシガニのクレープは、このワインと合わせた中では最もいい組み合わせでした。カニの香りや濃い旨みにワインの果実感やミネラリーさが合うのは勿論、クレープ生地のバターの風味や、上の焦がしたチーズの風味に、ワインの芳醇な香りがバッチリ。イセエビもいい感じで、エビの甘み旨みにワインの果実味がやはり寄り添ってくれましたし、ピカタ生地のアーモンドの軽いニュアンスとも行けます。柔らかでしなやかなところもありますが、樽熟芳醇なシャルドネの魅力をバッチリ楽しませてくれるワインでした。このワインなら、和食とも面白いでしょうが、こういったフレンチには間違いなかったかなと。また、ラトリエあべさんの様な、モダンで上品なスタイルのフレンチには勿論、もう少し豪快なビストロ料理などにもいいかもしれませんね。山梨ワイン 白 やや辛口 中辛口 シャルドネ くらむぼんワイン N シャルドネ 720m楽天内では投稿時現在1か所だけ扱いがあります。価格は3677円。色々なシャルドネのある価格帯ですが、欧州や新世界のものと飲み比べてみても面白そう。にほんブログ村
2020年02月07日
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帰省して飲んだワイン、続いては御節に合わせての日本ワインです。K18bAK_DD。生産者共栄堂は、以前四恩醸造でワイン造りを行っていた小林剛士氏が独立して立ち上げました。ブドウは四恩醸造時代からの馴染みの農家さんのものを用い、醸造は三養醸造での間借りだそうです。醸造のスタイルは、四恩時代同様に野生酵母での醗酵、亜硫酸の使用は可能な限り控える、無濾過、無清澄という自然派なもになります。セパージュは甲州100%。変わった名前ですが、Kは共栄堂、小林さんを表し、18は収穫年、AKは秋でDDは橙=醸し甲州の意味だそう。bは他にaもあるという事でスタイルの違いを表すようです。価格は2000円程度。色はDDの名前の通りのオレンジカラー。若干のにごりないし茶色感もあったでしょうか。香りはフルーティさがよく出ており、メロン、赤いリンゴ、桃、バナナといったようなものが感じられました。そこに、シナモンなどの茶色いスパイス的なニュアンスや、微かな薄荷を思わせるようなハーブっぽさ、黄色い花、軽い蒸留酒的な気配などが加わります。また、クリームやナッツ、蜜あるいはシロップといったような濃い要素も少々。味わいはしっとりしつつも強さのある酸がメインにありつつ、果実味がその周りにふわっと広がるといった塩梅。醸し甲州らしく渋みも感じられ、これが結構明確で後口にかけて収斂味のある印象を与えます。ただ、ボディはライトで、サラリとクリアーな質感でした。御節には何でもよく合いましたが、エビやアワビといった味のしっかりした魚介に対しても、華やかさや渋みのおかげで行けますね。どちらとも、旨みをよく引き出し、ワインの風味が鮮やかさをプラスするというような組み合わせでした。また、かまぼこやたらこの旨煮といったものとも問題なし。料理のもつ塩気や旨みといったものが、ワインの果実感といい対比になってより磨き出される感じですし、当然生臭みなど全く出ず。バランスがよく、風味豊かで、食事にも合わせやすい。実は、共栄堂のワインを飲めたのは今回が初めてでしたが、以前、四恩醸造の頃よく飲んでいたあの世界観があって嬉しく思いました。価格も2000円程度と手にしやすく、飲み手に嬉しいスタイルがそのままで、また是非他の銘柄も飲んでみたいと思わせてくれました。にほんブログ村
2020年01月14日
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11月の日墺飲み比べ会のワイン、今回から赤です。先ずは日本のツヴァイゲルトから。こことあるシリーズ ツヴァイゲルト2016。こことあるシリーズは、北海道岩見沢の10Rワイナリーで、ココファームとも縁深いブルース・ガットラヴ氏が醸造したワインをココファームが販売しているブランドになります。ということで、使用されているブドウは北海道産。余市登の、中川農園と小西農園という二つのブドウ園のものだそう。醗酵には野生酵母使用。価格は、3500円程度です。色は赤黒い中に紫感のあるもの。中々しっかりしており、透明度も低いです。香りはベリー感がよく出ていますが、黒ベリーっぽさがありつつも赤ベリーやそのコンポートといったものがメイン。他に、カシスなども感じられたでしょうか。そこに、軽いナッツっぽさや焼きイモ、焼き栗といった香ばしさのあるニュアンスや、丁子やシナモンといった茶色いスパイス、お香といったオリエンタルスパイス系の雰囲気、スミレ、紅茶、革、チョコやココアといった要素が加わります。味わいは、アタックに果実味が広がりますがそれは柔らかで優しいもの。むしろメインは酸で、太く明るいものがその果実味の真ん中にどんと鎮座します。渋みはほんのりと、しかし確かな存在感を持って後口にかけて広がります。ボディはミディアムフル。しなやか、まろやか、なめらか、といったところ。会では、パスタとメインのところで飲みました。どちらも相性はよく、パスタとは阿波尾鶏の食感や旨み、それにソースのクリーミーさにワインの酸や仄かな渋味、そして香りのフルーティさが馴染んでくれます。メインの豚肉とは、その牛とは違う穏やかな旨みや脂に、ワインの酸味基調のしなやかな味わいがバッチリ噛み合うといった印象で、香りの面でもスパイシーさが肉の味わいを華やかに盛り上げてくれました。北海道という冷涼な環境もあってか、ツヴァイゲルトのイメージとはちょっと違う、非常にキレイなワインでした。ただ、よく出来ているのも確かで、ツヴァイゲルトにこういう可能性があるのかという事を感じさせてくれる1本でした。ツヴァイゲルト [2016] ココ ファーム ワイナリー(こことあるシリーズ) ( 赤ワイン ) [tp]楽天内にもいくつか取り扱いがあります。こちらは3565円。にほんブログ村
2019年11月29日
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続いての日本オーストリー飲み比べ会のワインは、今回これを飲むために企画したといっても過言ではない、岩手県産のグリューナー・フェルトリナーです。グリューナー・フェルトリナー2018。生産者は岩手エーデルワインです。エーデルワインのある岩手県大迫はオーストリアの都市と姉妹都市になっている事もあり、自社醸造を始める前はオーストリーワインの販売などもされていました。醸造を始めてからも、手掛ける品種としてオーストリー品種であるツヴァイゲルトが主要なものとなっていたりと、その良好な関係は続いています。このグリューナーは、そのオーストリアの姉妹都市より寄贈されたものだそうで、恐らく日本初の国産グリューナーになります。価格は2400円程度ですが、楽天内には投稿時時点では取り扱い無し。色は淡いです。黄色感もありますが、オーストリーのそれと比べますとかなり薄く感じますね。香りは、開けたては白い花や蜜蝋の様な雰囲気が感じられました。時間と共にフルーティさが表れ、リンゴや若干の洋ナシ、ミカンなどの和柑橘、若干のスイーティといったものが。その他、軽い石灰的な要素や、スパイシーさ、それも、オリエンタルなものの中にどこか山椒の様な気配が感じられるものがあったように思います。味わいは、やや辛口くらいに仕上げているという事で果実味はしっかり。メインの要素として感じられます。酸は勿論感じられますが、穏やかで果実味の脇役ですね。ボディはライトで、透明感や軽やかさを感じる質感ですが、ミネラル感を伴うしなやかさはあったでしょうか。会では、やはりクレープやパスタのところで飲みました。どちらとも悪く無く、クレープに対しては生地の風味やチーズの味わいに、ワインの甘みがいい対比になる印象。パスタに対しても、やはり鶏の旨みやソースのクリーミーさ+塩気にワインの甘み、それにスパイシーさが寄り添いますね。ただ、どちらもオーストリーのそれとの相性ほどではなかったかも。このワインの優しさには、洋のお料理よりも和食の方が馴染みやすいかもしれません。最初に感じられた白コショウや蜜蝋のような雰囲気は、こちらのワイナリーのソーヴィニヨン・ブランのファーストヴィンテージをいただいた際にも感じられたものでした。その際、ワイナリーの方は樹齢が進めばまた変わってくるだろうというお話でしたが、確かにその後よりソーヴィニヨン・ブラン感が出るようになりました。このワインも、まだ最初のヴィンテージという事で、これから年を経るごとに変化していくのでしょうね。記念すべき最初のワインを飲めたことは良かったですし、今後もチェックしていきたいと思います。にほんブログ村
2019年11月27日
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さて、今回から11月に行いました日墺飲み比べ会のワインです。先ずは、スターターの新酒から。オオサカ・デラウェア2019。生産者は島之内フジマル醸造所になります。大阪のワインショップ・フジマルさんが、最近見かけることも増えてきました都市型ワイナリーの走りとして始められた、大阪市内にあるワイナリーです。色々な地域のブドウを用いますが、柏原市など、古くからのブドウ産地を持つ土地柄という事でやはりメインは地元大阪産。こちらも、柏原市の契約農家さんが手掛けるデラウェア100%。新酒は葡萄の出来の特に良い年にしか作らないそうで、島之内醸造所としては3年ぶりくらいになるそう。価格は2200円。色は薄い黄色です。若干青みがかったようなところもあったでしょうか。香りは、酵母っぽさや白い花といったニュアンスが出ており、加えて、白コショウっぽさや若干ボンタンアメのような雰囲気も。ただ、フレッシュなフルーティさがメインではあり、リンゴやカリン、パインなどのトロピカルフルーツといったものがよく感じられました。また、少々パインアメ的なものもあったような。味わいは、果実味がふわっと広がるアタックがありつつ、明るい酸がピッと入ります。若干の旨み的な雰囲気も感じさせつつ、ハリやそれなりのエキス分のあるライトなボディと相まって、スイスイ飲める快適なワインでした。会では最初に飲みましたが、前菜にお出しいただいたホワイトセロリ、フィノッキオ(フェンネル)、アオリイカのマリネとの相性はバッチリ。セロリやフェンネルの青い香りに、ワインのフルーティさやその奥にある青い気配が噛み合いますし、味付けもマリネながら酸味は程々、イカの旨み+塩気、それに野菜の甘みといったものが感じられるお料理な為、ワインの果実味や酸、そして旨みにこれまたよく馴染んでくれました。合せる幅は広そうで、和食からこういった香草を使ったイタリアン、それに東南アジア系のお料理にも面白そうです。フレッシュで、ストレートに果実感を楽しめる、まさに新酒といった感じのワインでした。ただ、これが味わいのバランスが非常によく、会での評判も上々でした。流石、いい年にだけ作られるワインだなあと。価格も決して高くないのが嬉しいところです。オオサカ デラウェア [ 2019 ]島之内フジマル醸造所 ( 白ワイン )楽天内では意外とこちらのお店だけでの扱いのようです。価格は2200円。にほんブログ村
2019年11月23日
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福山わいん工房さんの「内海とワインとzonoさんと」でのワイン、3種類目は甲州を使ったオレンジワインになります。ラ・リベルテ2018。福山わいん工房さんでは、山梨産甲州を使ったキュヴェもいくつか手掛けていらっしゃいますが、このワインも甲州を用いたものになります。果皮ごと仕込むオレンジワインスタイルですが、さらに意図的に軽く酸化させているとの事。栓は一応王冠となっていますが、泡感は感じませんでした。価格は2000円程度。色はガッツリオレンジ。ちょっとツヤ感もあるくらいだったでしょうか。香りは、黄色い花や金木犀、それにミカンやキンカン、オレンジなど柑橘っぽさもよく出ていました。加えて、フルーティさではちょっとチェリー感や赤ベリーさえ思わせるような雰囲気も。そこに、ナッツやハーブ、それに山椒的なニュアンスなども感じるオリエンタルスパイス感、紅茶、酵母、軽く紹興酒といった要素が加わります。味わいは、まさに旨口、というようなワインです。ほんのりとした、しかし前に出る果実味がありつつ、しっとりした酸と後口にかけての渋味が感じられ、そこに旨み的な雰囲気がよく出ています。ボディはライトですが、澱のせいもあったかもしれませんが、まろやかさ、柔らかさを感じられました。イベントでは、このワインも焼き牡蠣に合わせてみました。これが正解で、牡蠣の柔らかな旨みにワインの旨口な味わいが丁度いい感じでした。また、かかっているアーリオオーリオの風味にも、ワインの香り、特にスパイシーさや若干の参加的ニュアンスがよく合っていました。また、タコのカルパッチョもつまんでみましたが、タコの旨みに対しても相性は良好。食感のインパクトにこそワインの質感は負け気味になりましたは、風味の点では問題なしです。ご覧の通りしっかりオレンジ色です。甲州のオレンジワインは色々ありますが、こちらは酸化の影響なのか他とはちょっと違った個性的な香りがあったように思います。その一方で味わいはキレイで、食中酒としても楽しい1本だったかなと。価格的に手頃なのもうれしいところです。[2018] ラ リベルテ 750ml / 福山わいん工房 [広島] La liberte [M-8]楽天内では投稿時現在、1軒だけ取り扱いがありました。価格は2035円。にほんブログ村
2019年10月08日
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9月の県庁通りワンナイトバーで飲んだワイン、もう1つは日本ワイン、それも岡山のものになります。ルージュ.1 2018生産者コルトラーダは岡山県新見市の造り手です。Wine&Grain Coltradaという名前の通り、ワインの他穀物手掛けられており黒大豆なども栽培されています。畑では必要最低限の薬剤のみの使用に抑えた、自然派なブドウ栽培を志向されています。醸造施設はまだ持たれておらず、委託醸造のようですが、醸造面でもそういった造りとなっているようです。セパージュは、メルロー主体でカベルネ・ソーヴィニョンとカベルネ・フランを加えたものとなります。価格は3520円。色はエッジにこそ赤が見えますが、やや紫がかったかんじがありつつもしっかり赤黒いです。透明度も無し。香りはシナモンやクローヴといった茶色いスパイス感がよく出ており、少々のナッツっぽさも。フルーツ感としましては、赤ベリーや黒ベリー、それにチェリー、そして、それらのジャムやコンポート、更にプラムといった結構しっかり目のものが感じられました。その他、チョコレートっぽさや、若干のバルサミコのニュアンスもあったでしょうか。味わいは意外なほどの果実味のアタックがあり、明らかにメインの要素となっています。酸はしっとり系のもので果実味に随伴しながら出てくるといった所で、味わいのバランスはその酸と、こちらの中々存在感のある渋みが取っているという感じ。後口にかけて収斂味もありますね。ボディはミディアム位ですが、目の詰まった、というか固さを感じさせるものでした。イベントではおでんをつまみながら飲みましたが、相性はこれが意外と悪く無く。出汁の旨みがワインの果実感をマッチしつつ、柔らかく感じさせてくれる感じでした。タネとしましては、やはり牛筋はよく合い、肉の風味や旨みに対しワインの黒いフルーツ感や、果実味渋みが馴染みます。また、こんにゃくともまずまずで、その風味とワインの黒果実感やスパイシーさが行けますね。こちらのワインは、昨年のヴィンテージ(メルロー100%でした)を飲んでおり、優しいながら、時間経過でメルローっぽさがよく出てくる、といった印象でした。しかし、今回のものは結構ガツンと力のある感じで、アルコール度数も13度あるとの事でしたが、それに似合った果実味や香りだったように思います。かなり糖度の上った、完熟したヴィンテージだったようで、今後リリースされる樽熟もの等も興味深いところです。にほんブログ村
2019年09月26日
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9月に行いましたピノ・ノワール飲み比べ会のワインも今回で最後。長野県東御市のピノです。ピノ・ノワールMC2018。生産者ナゴミ・ヴィンヤーズは2018年創業という大変新しいワイナリーです。ナゴミという名前は、畑の大字が和(かのう)というところからだそう。ピノ・ノワールに加え、シャルドネやソーヴィニヨン・ブラン、さらにシードルといった銘柄を手がけています。MC=マセラシオン・カルボニックを行っており、醗酵は野生酵母、無濾過・無清澄。亜硫酸はボトリング時のみ少量添加という造り方となっています。価格は3600円程度。色は基本的にルビーカラーではありますが、ややにごり?というかガーネット感あり。香りは結構独特。香ばしさと茶色いスパイス系のあいまったような雰囲気があり、クッキーやシナモン、それに生八つ橋?のような気配も。フルーツ感もあり、野イチゴやチェリー、あるいはマラスキーノといった要素が感じられますが、香ばしさの雰囲気が絡んでイチゴのタルトちった感じに。また、和菓子系では桜餅っぽい、という参加者の方のご感想もありました。味わいは割りと果実味の印象強し。優しいものではありますが、アタックからメインの要素として広がります。そこにきゅっとタンニンの渋味が明るい酸を伴ってあらわれる、といったようなバランス感でした。ボディはミディアム。まろやかやわらかな質感です。会では、香りのインパクトはあるもののやはりブルーチーズやウォッシュチーズにはちょっと負け気味で、ハードチーズや、サラダにかかった若いセミハードチーズなどとは良かったかなと。特に、サラダの上のチーズは、若くフレッシュなタイプで、その香りとミルキーさがワインの独特の香りや果実味の良いつまみになってくれました。また、これも生ハムとの相性が良く、そのスパイシーさがハムの香りや肉感のある味わい、脂感とよくマッチします。ピノ・ノワールで即座に連想するラズベリー等の赤い果実の雰囲気はほぼ無いくらいの印象でしたが、独特の香り、中でもちょっと和を感じるスパイシーさは非常に面白いですし、名前にも合っているのかなと。ただ、ブラインドの際はこれをドイツと間違えたわけですが…。[2018] ピノ・ノワール MC 750ml / ナゴミ・ヴィンヤーズ [長野] Pinot Noir MC / NAGOMI VINEYARDS [W-2]楽天内では投稿時現在で3630円。この独特の個性を、色々な食事に合わせてみたいものです。ジビエ系も面白いかも。にほんブログ村
2019年09月20日
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今回は、前回記事にしましたホームパーティ持ち寄りワイン会に私が持参させていただいたワインです。TOMOEデラウェア・プライベートリザーブ2017。生産者は広島三次ワイナリーです。もう何度もこちらのワインは記事にさせていただいていますし、この8月にはワイナリーへもお邪魔ささせていただきました。その際に、1つ新しい2018ヴィンテージをテイスティングしています。地元のデラウェアを、オレンジワイン的に仕上げたワインになります。価格は、2090円程度。色はそこまで濃いものではありませんが、やはりしっかり出ています。完熟ミカン的なオレンジカラーとでもいう感じです。香りは、開けたては若干のナッツっぽさ、ハチミツ、それにオレンジやグレープフルーツ、それに軽いキンカン的な柑橘、赤いリンゴといったようなものが感じられ、どこかシャルドネのような雰囲気がありました。時間と共に、デラウェアらしいブドウのニュアンスが現れて来て、若干の、青さを感じさせるウリ科の果実的な要素と共に、上記のシャルドネっぽさ、中でも蜜っぽさと上手い具合に一体感を出してくれます。また、少々のハーブの気配も。味わいは果実味のアタックがメインではありますが、勿論優しいもの。そこに、しっとりしつつも明るさのある酸が加わります。オレンジワインではありますが、渋みの印象は殆ど無かったでしょうか。温度が上がると、後口にかけて少しそれっぽさはあったようにも思います。ボディはミディアムライトくらいで、柔らかなものですが軽くハリ感はありました。会では、持参したシメサバに合わせてみました。これが結構いけまして、中でも焙りとの相性は良好。臭みが出ず、ワインのフルーティさが焙ってあることでの香り、それに鯖の塩気や脂、旨みに馴染んでくれます。また、昆布締めもまずまずで、魚の旨み昆布の旨みに、ワインのある程度しっかりした味わいが嵌る感じ。一方、普通のものとは少し臭みが出たでしょうか。ただ、これが、リンゴジャムを添えますと一変。普通のシメサバで感じられた生臭みが完全に消え、リンゴの香り、甘みがワインとシメサバの味わいの丁度いい仲立ちをしてくれるような感じになりました。焙り+リンゴジャムも、同じような感じで良好。ただ、昆布締めとはやはりバッチリ3者がマリアージュ、と言う感じにはならずでした。ワイナリーで飲んだ2018もフレッシュで良かったですが、1年の瓶熟を経たおかげか、よりフルーティさが感じられ、深みのあるものだったかなと思います。このワイン、ちょっと置いた方がいいようです。また、シメサバとの相性の良さも、正直ある程度行けるのではないかと言う思いはあったのですが、その想像以上のものがあり嬉しい誤算でした。リンゴジャムもいいアクセントになってくれましたし、今後シメサバをワインに合わせる時はリンゴジャムを用意しておかないといけないなと。アヲハタ 55 ジャム リンゴジャム 150gどこにでもある普通のアヲハタリンゴジャムを使いました。にほんブログ村
2019年09月08日
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8月に行いました、徳島での日本ワインとフレンチの会のワイン、続いては赤です。キレイな味わいのお料理に合わせてこちらを。ドメイヌ・ソガ・サン・シミ・メルロ・ムラサキ第一東農場2017。生産者は小布施ワイナリーです。長野県の小布施町にあるワイナリーで、日本ワインファンのみならずもうすっかりおなじみの生産者さんですね。買いブドウを用いるソガ・ペール・エ・フィスと、自社畑ブドウを用いるドメイヌ・ソガの2つのブランドがあります。結構色々な品種を手掛けられますが、本ワインに使用されているメルローの様に畑の違いでワインにしているものもあります。色は紫感もある黒系。ほんのりガーネットもありますが、結構しっかりした色合いで透明度も無し。香りは黒ベリーやチェリーといったものに、イチゴやラズベリー等の赤ベリーのコンポートないしドライフルーツなどのフルーティさもありつつ、カカオ、チョコ、若干の腐葉土や枯れ葉、キノコ的なニュアンスなどがよく出ています。加えて、丁子やシナモンなどの茶色いスパイスや、微かな鉛筆の芯のような雰囲気、赤い花などがあったでしょうか。味わいはキッチリ辛口でバランスの良いものとなっています。繊細な果実味と、それに調和する乳酸系の穏やかな酸、そして、程々ながら後口にかけて印象を締める渋みがあり、トータルとして穏やかで均整が取れた、それでいて存在感を感じるものです。ボディはミディアム。目の詰まった印象でしなやかさやハリを感じますが、まだ固いとも言えるかもしれません。会ではアワビの辺りから飲み始めました。ロゼではちょっと負け気味だったアワビですが、このワインはバッチリ。アワビそのものの味わいにも悪く無いですが、肝ソースやブータンノワールとの嵌りっぷりは見事でした。その独特のコクや濃厚さに、ワイン飲めの詰まった印象や果実感がいいですし、香りの面でも、肝の香りにワインの黒いニュアンスが馴染みます。その他、フォアグラのコクやイチジクの甘みにもいけますし、カイノミローストの脂の旨み、赤身の旨み、それに目の詰まった肉質の食感にワインの香り、果実味や渋み、ボディの質感が、これはもう間違いない、と言う印象でした。また、面白かったのがハタ。皮目の香ばしさと香りの面で合いつつ、魚の味わいを壊さないワインの味わいのバランスが丁度いい感じに。そこに、ブイヤベースが加わりますと、その奥深さ、コクに対しワインの味わいが非常にしっくりいく感じでした。ラトリエあべさんでのワイン会が決まった時点で、赤ワインはソガさんのワインで行こうと考えておりましたが、このメルローは期待以上の相性の良さでした。赤みのお肉に合うのは勿論、ブイヤベースに行けるというのは驚きでしたね。ただ、ワイン自体は完成度は高く今の段階でも勿論美味しいものの、もう5年10年置きますと、より華やかな雰囲気も出てくるのかな、と言う印象でもあります。にほんブログ村
2019年08月23日
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今年8月の徳島での日本ワインとフレンチの会のワイン、今回はロゼになります。マスカット・ベーリーA・ロゼ・サンバリック2018。生産者ドメーヌ・デ・テンゲイジは、2017年に山梨県北杜市明野町に設立されたワイナリーです。オーナー兼醸造家の天花寺弓子さんは元インポーターだそうで、その後ワイン造りを志し山梨大学で学び、ニュージーランドへ留学に行かれたとの事。その時、日本から持って行ったベーリーAのフォクシー香が、やはり向こうではあまり好まれなかったことから、それを覆したいとベーリーAには力を入れておられるようです。こちらも、ベーリーA100%。2年半、新樽100%での樽熟成を行っているそうです。価格は3000円程度です。色はまさにロゼと言うべき華やかなピンク色、ピンクのバラの色あいです。香りは、やはりフォクシー感はあり、甘いブドウのニュアンスを感じはします。また、イチゴやイチゴジャム的な雰囲気もはっきり。そこに、チェリーやラズベリー、クランベリーといった赤いフルーツや、少々の金時人参も感じたでしょうか。その他、土っぽさや酵母的香ばしさ、茶色系や、より東の国寄りのスパイス、それにハーブっぽさと言ったものも。味わいは、旨みの詰まった印象が強かったです。果実味が軸でしっかりあり、それを乳酸的な穏やかな酸が後ろから支えるといったバランスで、後口にかけては微かな渋味も感じられるといったバランスではありますが、果実味+旨みの存在感が大きかったかなと。ボディはミディアムライトで、開けたては明確に微発泡していました。会では、これは絶対合わせたいと2種類のハムのところから飲み始めました。そのハムは、鳩、鮪どちらとも素晴らしい相性でした。鳩の濃く深い旨みに、ワインの旨みやしっかりした果実味ががっちり噛み合いますし、独特の香りに対してフォクシー感がまた馴染みます。マグロは、鳩より優しい、というかトーンの高い旨みと言った所でしたが、それにもいいです。ワインの果実感が、微発泡と居相まって明るく馴染む感じでした。また、添えられていたカカオのチュイールも合わせますともはや完璧と言った所で、カカオの香ばしさと相まって驚きの華やかさでした。他のお料理ともよかったですが、やはり味がしっかりしている分肉系とは合わせやすいようで、リードヴォー+イカスミソースやフォアグラの粕漬け+イチジクといったあたりとは、前者は直球で旨みのマリアージュ、後者は甘みとコクに対する、特に香りの相性の良さを感じられました。旨みの強さが印象的なワインでした。そのおかげか食事との相性がやはり非常によく、クリアーでしなやかな飲み口も相まって早目のペースで飲んでしまいましたが、このワイン、やはりもうちょっと時間経過を見ても良かったかなと。人気銘柄ですが、次のヴィンテージも是非飲んでみたいものです。にほんブログ村
2019年08月21日
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8月に徳島で行いました日本ワインとフレンチの会のワイン、続いては大分のシャルドネです。安心院ワイン・シャルドネ・リザーブ2018。生産者は大分の安心院葡萄酒工房です。2001年に、いいちこでお馴染みの三和酒類が大分県宇佐市の安心院町にオープンさせました。隣接するレストランが「朝霧の庄」と言う名前からも分かるとおり、寒暖差が大きく、霧も出るという盆地となっており、そこに100年続くワイナリーを造ろうと始められたプロジェクトです。シャルドネの評判は高く、スパークリングはもうお馴染みのワインとなっていますが、こちらはそんなシャルドネの中でも高品質なものを、新樽で醗酵させ貯蔵したものになります。価格は3700円程度。色は薄い黄色ですがそこまで極薄と言う感じではなく、麦わら系と言った所。香りは、木、バニラ、ナッツ、クリームと言った樽由来の要素がありつつも、グレープフルーツ、オレンジと言った柑橘やカリン、洋ナシ、リンゴ、トロピカルフルーツといったフルーティさと一体感、連続性を感じられるものとなっています。また、白い花や若干のハチミツっぽさもあったでしょうか。味わいは香りに似合った果実味が軸となるものではありますが、酸もしっとり系ながら確かに感じられ、まろやか柔らかなミディアムボディの質感と相まって調和を感じさせます。バランスの良いものと言っていいでしょうね。会では、結構じっくり飲んでみまして、ウニのお寿司、鳩と鮪のハム、ワタリガニのロワイヤルソース、タコとリードヴォー、アワビと色々合わせてみました。ウニのお寿司とは、シャリとも悪く無いですがやはりウニの旨みにワインの果実感がバッチリですね。ハム2種類は、どちらもいいですが特にマグロハムと噛み合う感じ。マグロの鉄っぽい旨みがワインの果実感は勿論、奥底にあるミネラル感を引き出す感じでした。また、カカオのチュイールの風味と合わせても負けず、意外とよかったのが面白いところでしたし、アボカドソースのコクには間違いない感じでした。その他、ワタリガニの旨みやロワイヤルの滑らかさ、アワビの滋味深い味わいや香りにも嵌りますし、タコの塩気、旨み、食感とは見事なマリアージュでした。こちらのシャルドネはまあ間違いないワインですが、このワインも安心の味わいでした。参加者の方々の評判も上々です。個人的には、日本ワインならこういった樽もしっかり使われているシャルドネでも、魚介としっかり合ってくれる、それも魚介の旨みそのものと噛み合ってくれるというのが面白いところだなあと。安心院ワイン シャルドネ リザーブ 720ml 三和酒類楽天内では3644円で扱っているところがありました。華やかなシャルドネで、それでいて食中酒としても合わせる幅の広い万能型な1本かなと。にほんブログ村
2019年08月19日
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7月に行いましたワイナロマで遊ぶ会のワインも今回で最後。Mに続いての日本ワインです。TOMOE小公子・マスカット・ベーリーA2017。生産者は広島三次ワイナリーです。その名の通り広島県三次市にあるワイナリーで、近くには運動公園や美術館、大きな物産館などもある、三次市を中心とした周囲の観光拠点ともなっています。その一方で、地元原料を用いたTOMOEシリーズは比較的手にしやすい価格帯の銘柄が多いながらも高品質で、中国地方を代表するワイナリーとして以前から知られています。セパージュは小公子とマスカット・ベーリーAですが比率は不明です。価格は、3000円程度。色はしっかり黒いです。ヤマブドウ系の小公子のおかげでしょうね。香りは、フルーティな印象が前に出ており、イチゴやラズベリーのドライフルーツ、あるいはそれらを含めた赤ベリー各種のコンポート、それにヤマモモのような印象も受けました。また、ワイナロマと照合してみますと、カシス、プラムと言った所がしっくりいきました。その他、カカオ、カンゾウ、ヘーゼルナッツあたりも当てはまりますね。個人的にはトマトや金時人参の雰囲気もあったように思いました。味わいは、果実味のアタックが、勿論前回のピノ・タージュほどではなくあくまで優しいものですが、しっかりありました。そこに、ヤマブドウ系らしい明るい酸が渋みを伴いつつ表れてきてバランスを取ります。旨みのようなものも感じられたでしょうか。ボディはやはりミディアムくらいではありますが、柔らかさやまろやかさのあるものです。会では、最後に開けましたのでラザニアと合わせましたが、相性は良かったです。やはり、トマト系のソースや使われている挽き肉、それにチーズのコクや甘味と言ったものに、ワインの果実感が合いますし、加えて、小公子由来と思しき明るい酸がそのコクに丁度いいアクセント、バランス感をもたらしてくれる感じでした。柔らかいワインですが、トマト系でもある程度しっかり肉料理に合わせて行けそうです。ワイナロマを使う際、ベーリーAやヤマブドウ系の香りの要素を是非調べてみたいと思っていましたが、本数の関係などで両方をアッサンブラージュしたものになりましたが、赤いフルーツ感の強さはベーリーA、カンゾウなどのスパイスは小公子から来ているのかなと。それらの要素をワイナロマではっきり認識できたのは良かったです。ただ、このワインは両者のいいところを上手く一体化させ、癖の部分は抑えた非常に優しくフルーティなスタイルに仕上がってはいました。TOMOE小公子 マスカット・ベーリーA 2017 750ml 赤ワイン 広島三次ワイナリー 日本ワイン楽天内では、現時点で2か所扱いがありました。こちらは流石地元のお店、2970円と3000円以下です。さて、そんな広島三次ワイナリーさんにもご参加いただいてのイベントを12月1日に東京で開催いたします!宜しければ是非遊びに来て下さいね。詳細はこちらをご覧ください。にほんブログ村
2019年08月01日
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6月のリースリングと和食の会のワイン、今回は日本ワイン、それも地元岡山産です。リースリング2017。生産者は是里ワイナリーです。岡山県赤磐市にあります、農業公園ドイツの森の中にあるワイナリーで、1985年設立。設立当初はその名の通り是里にありましたが、1995年に現在の場所へ移転されたそうです。マスカット・ベーリーAやピオーネに加え、岡山では比較的珍しいキャンベル、それに、日本でも珍しい今回のリースリングと言った品種のワインを手がけています。価格は、観光ワイナリーと言う事もあってか2000円程度とお手頃。色はかなり薄め。淡い黄色くらいでしょうか。香りは、酵母、白い花、杏仁豆腐の寒天や豆と言ったようなニュアンスがありつつ、そこにグリーンハーブや芝っぽさなどが加わり、リースリングと言うよりもどこか日本のソーヴィニヨン・ブランを思わせるような雰囲気が強かったりします。ただ、その奥にはミカンなどの黄色い柑橘や、微か~にですが白桃の様な気配も少々。味わいは、ワイン自体にはやや辛口と表記されていますが、そこまで甘味が前に出るものではなく、果実味メインのフルーティなものと言った程度。酸は明るくも優しいもので、果実味に寄り添います。ボディは紛れもなくライト。柔らかな質感ですが、それなりのハリはあったようにも思います。会では、イサキの焼き霜の辺りから飲み始めました。イサキ、鮎ともに合わせましたが魚の味わいにはちょっと負け気味くらいだったかもしれません。一方、茶わん蒸しとはまずまずで、出汁の旨みと卵の滑らかな食感に、ワインのフルーティさや香りの白い要素が馴染む感じでした。ただ、このワインが一番嵌ったのはアジに添えられていた水ナス。茄子の甘みとワインの果実感がバッチリなのはもちろん、香りの面でもフルーティさがより際立つような印象でした。他にも、イサキに乗っていたカイワレやズッキーニの天ぷらなどとも好相性で、たんぱく質より野菜に合わせやすいワインなのかなと。今回の中ではかなり毛色の違う味わいや香りで、異彩を放つ1本となりました。産地や醸造法などところ変わればここまで違うものなのかと驚かされました。ワインそれ自体としましては、フレッシュなもので、よく冷やして野菜類、特に甘みがあってサッパリした夏野菜などと合わせて楽しめるワインかと思います。是里ワイン リースリング・白720ml(やや辛口)楽天内にも投稿時時点で取り扱いがあるようです。画像はエチケットが旧バージョンとなっています。にほんブログ村
2019年06月26日
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今回は滋賀・ヒトミワイナリーさんのシャルドネです。身土不二・キュヴェ津村・白2016。生産者ヒトミワイナリーは滋賀県東近江の地に1991年創業のワイナリーです。その特徴はなんといってもにごりワイン。無濾過・無清澄でにごりのあるスタイルに仕上げます。元々はそういう造りをしていなかったそうですが、ある時にごりスタイルのワインを周囲の人たちに飲んでもらった所評判が良かったことから、これで行こうとなり、今ではにごりワインのヒトミワイナリーとHPに書かれているほど。本ワインは滋賀県北の今荘葡萄園という農園で津村さんと言う方が栽培されたシャルドネを用いています。2016年は暑い年で酸味の穏やかな年になったそう。価格は3240円程度。色は、ブドウの2割は醸し発酵してそれをブレンドしているとの事で、にごりとも相まってオレンジをしっかり感じるものでした。香りは、開けたてはリンゴや焼きりんご、それに黄色い柑橘、それも熟した温州ミカンの様なニュアンスがありつつ、軽いカラメルやナッツ等、樽由来の要素が乗っかるといった所。それが時間と共に調和してきて、蜜入りリンゴやハチミツっぽさが。また、フルーツっぽさでも温州ミカンに加えオレンジ(ジュース)やカリン、パイナップル等南国フルーツのドライフルーツと言ったものが感じられるように。その他、軽い硝煙的なニュアンス、乾燥ハーブ、若干のスパイス(生姜など)や土?的な気配も。味わいは、軸の部分は果実味と言っていいかと。勿論、そこまで強いものではなく柔らかなものですが、アタックから拡がります。酸は確かに強くはありませんが、そこまで弱い感じでもなく、その果実味の中にすっと明るく入るような印象でした。また、醸しの影響か若干の渋味も。ボディはミディアムな感じで、柔らかく丸い印象。このワイン、知人の方が鯛パーティをされた際、持参させて頂いたものになります。瀬戸内の鯛は味もしっかりしていますので、にごりワインは面白いかなと思いましたが狙い通りよく合ってくれました。刺身は、まさに鯛の旨み甘味がダイレクトに味わえましたが、それに対しワインの果実味やにごりの旨み、ボリューム感が丁度良く馴染んでくれました。香りの面でもフルーティさといい感じなのが面白かったですね。また、エスカベッシュにもバッチリで、甘酢系の味わいに対し、ワインの果実感がやはりしっくりきます。加えて、結構良かったのが鯛飯。火が入ってふっくらした鯛の身の食感ににごりワインのまろやかさ丸さが噛み合いますし、鯛の旨みがしっかり入ったご飯とも行けます。こちらがお刺身。身は比較的柔らかでしたが旨みはバッチリ。こちらがエスカベッシュ。塩気+甘み酸味というしっかりした味付けですが、鯛の味わいがそれに負けず調和しているのが流石。ビールは最初に頂いたものです^^こちらが鯛飯。どどーんと豪華に1匹丸ごと使っています。旨みがあふれますね。味わい豊かで、香りも華やかなワインでした。やはりスタイル的に、ザ・シャルドネと言う感じではないかもしれませんが、それでも独特の魅力の中に、シャルドネの気配も感じられたと思います。また、鯛パーティは本当に素晴らしかったです。瀬戸内の鯛の美味しさを再認識させて頂けました。ありがとうございました!ヒトミワイナリー 身土不二 キュベ津村 白 [2016] 750ml楽天内にも投稿時時点で少し取り扱いがあるようです。どこで買っても3240円。にほんブログ村
2019年06月16日
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また少し間が空いてしまいましたが、今回から5月のワイン会のワインです。先ずは、備後ワインフェスタで購入しました三次のセミヨンになります。TOMOEセミヨン・バレルセレクション2017。生産者は広島三次ワイナリーです。三次は、TOMOEシリーズのブランド名の由来にもなっている3本の川と盆地という環境のおかげで霧がよく出ることから、貴腐ワイン造りを目指してセミヨンの栽培が国内でも珍しく盛ん。勿論そう簡単に貴腐ワインとはいかないようで、辛口など色々なスタイルのものも作られています。こちらも、そんな三次のセミヨンを、樽を使った辛口ワインに仕上げた1本です。価格は2160円程度。色は薄い黄色。淡いくらいかもしれません。香りは、開けたてはグレープフルーツやミカンといった柑橘っぽさに、柿の葉などの堅い緑の葉っぱのニュアンス、そして若干の木の気配と言ったものが感じられるといった所。それが、時間と共にそれらの要素に加えて柑橘でもオレンジ、それにトロピカルフルーツ的な要素やウリ科の果実、軽い蜜っぽさ、白い花、ナッツと言ったものも感じられるようになりました。また、野菜ジュースっぽさも遠くに、微かに見えたかも。味わいは果実味が、柔らかくもメインの要素として広がります。酸は明るいものですがそこまで強くは無く、果実味のわき役に徹している感じ。時間経過による変化はありましたが、果実味と酸のバランス、力関係が変わることは無く、それぞれの要素がよりはっきりしたといった所でしょうか。ボディはライトで、ミネラリーなパリッとした印象の質感が爽やかです。会では、1番に開けたという事でチーズ盛り合わせのところで飲みましたが、やはりコンテなどのサッパリチーズとの相性がいいですね。コンテの柔らかな旨みに対しワインの果実感が馴染みますし、香りの面でもフルーティさ、それも時間経過後の少しトロピカルな感じと、樽由来のナッツっぽさがコンテの香りと噛み合う感じでした。以前飲んだ昔のヴィンテージは、もっとベーコン的なスモーキーさがあり、その中に青い野菜的な雰囲気もしっかり出ている、と言った感じだったのですが、今回のものはフルーティさと柔らかさが印象的で、大分雰囲気変ったなあと。前のものは前のもので面白かったですが、今回のものはより落ち着いた、幅広い層に受け入れられそうなワインだったかと思います。食事との相性も、スモーキーなものや癖のある物よりも、白身の魚やイカ、エビなどの魚介類などと合わせてみるのが良さそうな感じでした。TOMOEセミヨン・バレルセレクション 750ml 広島三次ワイナリー 白ワイン 辛口 日本ワイン 夏ギフト ギフト 御中元 中元 贈り物 御礼 御祝 内祝 誕生日 記念 ワイン 日本酒 飲み比べ セット 父の日楽天内にも投稿時現在扱いは結構あるようです。冬まで置いて、広島産の牡蠣と合わせてもいいかも。にほんブログ村
2019年06月02日
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と言う事で、今回は知人の方のパーティで飲みました三次のベーリーAです。TOMOEマスカット・ベーリーA芝床ヴィンヤード2016。生産者は広島三次ワイナリーです。三次きんさいスタジアムのある公園のすぐそばにあり、地域の観光拠点ともなっています。一方で、地元産原料を用いたTOMOEシリーズは日本ワインコンクールなどのコンペティションでも受賞の常連ですね。ベーリーAには力を入れておられ、この芝床ヴィンヤードも、木津田ヴィンヤードのように特別な契約農家さんの育てたブドウによるものです。価格は2484円程度。色はヴィンテージの若さもあるでしょうがしっかり黒め。エッジにこそ赤が見えますが、ちょっと紫感もあったかも。香りは黒や紫の果実のニュアンスが出ており、それらのジャムやコンポートと言った雰囲気も。また、ダークチェリーや、これまたそのジャムなどもあったでしょうか、その奥に赤ベリー的な気配も少々。そこに、シナモンやクローヴと言った茶色いスパイスっぽさ、黒い土、紫の花、軽いカラメルっぽさ、そして、それらのニュアンスと一体感を持ちつつラブルスカ香が顔を見せる、といった印象でした。味わいも、芳醇な香りに似合った果実味のアタックのある物。ただ、そこはやはり日本ワイン、べったり濃厚といった感じではなくどこか軽やかさはあります。そこに、明るい酸と比較的おとなしい渋みが加わってきました。ボディはミディアム程度で、膨らみや丸さのある印象です。パーティでは、先ず焼き野菜マリネに合わせてみましたがやはり根菜類には行けますね。その甘味や、焼いてあることで出ている香りに、ワインの果実味や香りが馴染みます。また、生春巻きとも中々で、バジルの利いたイタリアンソースとも、パクチーたっぷりで醤油ベースのアジアンソースとも行けます。どちらも、ハーブの香りと無理なく合っており、この辺はベーリーAのラブルスカ香のなせる業なのかなと。後は、ローストポークとは間違いない感じで、豚肉の柔らかい旨みや脂に、ワインの柔らかな果実味や渋み、酸、ボディ感と言ったものがしっくりきますし、香りの面でもローストされている事でのそれとワインのスパイシーさがいいですね。ヴィンテージ差はあるでしょうが、3月頭頃に飲みました木津田ヴィンヤード2015が赤いフルーツ主体の印象だったのに対し、こちらは黒いフルーツの印象が強くありました。生産者さんも、この芝床は樽もきっちりかけてしっかり目に作っている、と仰っていましたが、成程そういった違いは感じられたかなと。ただ、このワインも何年かおいてみると、また違った雰囲気を見せてくれそうでもあります。三次ワイナリー TOMOEマスカット・ベーリーA芝床ヴィンヤード 赤 マスカット・ベーリーA 日本 750ml 夏ギフト ギフト 御中元 中元 贈り物 御礼 御祝 内祝 誕生日 記念 ワイン 日本酒 飲み比べ セット 父の日楽天内では投稿時現在、こちらのお店のみで扱いがあるようです。流石は広島のお店ですね。にほんブログ村
2019年05月29日
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今回はゴールデンウィークにお邪魔したさぬきワイナリーさんで購入したワインです。さぬきワイン・白2018。生産者は勿論さぬきワイナリーです。創業は1988年。四国初のワイナリーとして産声を上げました。国定公園にもなっている大串半島で、海の見えるワイナリーを目指して創業しましたが、残念ながら風が強すぎてワイナリー前でのブドウ栽培は断念。それでも、県内原料100%に拘り、ワイナリー周辺や、多度津といった場所の契約農家さんからブドウを仕入れたり、少しづつでも自社畑を手がけたりされています。このワインは、香川でも栽培の歴史は古いというデラウェア100%。若いうちに収穫する、所謂青デラを用いています。価格は1300円程度。昨年度の新酒のようです。色は薄いです。淡い黄色と言った程度。香りは柑橘っぽさがよく出ており、香川でも栽培が盛んなミカンや、グレープフルーツ、それに柚子やカボス、スダチといったものも感じられました。そこに、少々の南国フルーツっぽさが。ラブルスカ香の気配もありますが、フルーティさと言えるレベルにとどまっている印象です。その他、黄色や白の花、柿の葉的な緑の堅い葉っぱの雰囲気と言ったものもあったでしょうか。味わいはフレッシュ。流石青デラと言うべき明るくビシッと入る酸が印象的です。果実味は繊細で、酸の背景にふわっと広がるといったバランス。また、その果実味に微かな苦みも同居していました。ボディは紛れもなくライト。さらりと質感でクリアーさがありますが、硬質感も少しあったように思います。これは魚介に合わせるべきワインだなと思い、寿司をつまんでみましたがやはりバッチリ。鯛や甘エビ、イカ、ホタテといった、甘みのある物との相性は特に良く、ネタの甘み、旨み、酢飯の甘みと言ったものに、ワインのフレッシュな酸と柑橘のニュアンスがバッチリ。また、ネギトロや金目鯛といったコクのある物にも問題なく噛み合いますし、ウニの軍艦とは、ウニの味わいとは勿論、添えてあるキュウリや巻いてある海苔とも行けますね。また、サワラとの相性の良さもありました。これは、寿司ではなく切り身をワカメ、エノキと白だしで炊き合わせてみたものですが、サワラ独特の香りにワインの香りが馴染む印象を受けました。フレッシュなスタイルのデラウェアとして、十分な存在感とクオリティのあるワインだったかと思います。価格が1500円を切っているというのも良いところだなと。重厚さ等は勿論ありませんが、冷やして和食と楽しむ日常のワインとして、過不足のない1本だったと思いますし、ランブルスコと共に、ワイナリーの顔、名刺代わりのアイテムたりうるものではないかなと。にほんブログ村
2019年05月17日
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さて、先月行いました台所山猫さんでの和食と爽やかワインの会のワインもこれで最後です。赤ですが、これはちょっとテーマから離れたものになりました。小公子アンウッディッド2018。生産者は奥出雲葡萄園です。当ブログでも何度かワイナリーへお邪魔させて頂いたり、東京や岡山でのメーカーズディナーにご参加頂いた、島根県雲南市木次にあるワイナリーです。元々地元に自生していたヤマブドウを使ったワインを造ろうと、木次乳業さんを中心に立ち上がっており、先ずは欧州系品種で評価を得ようと栽培・醸造に挑戦、特にシャルドネでは今や全国的な知名度を得ていますね。その後、ヤマブドウ系品種である小公子でも高い人気となっています。本ワインは、そんな小公子のアンウッディッド=樽無し。これまでは杜と言う名前でリリースされていましたが、2018年は大変乾燥し日照量も豊富なスペシャルヴィンテージだったという事でボトルデザインも含めてちょっと違う形でのリリースとなりました。価格は2800円程度。色はしっかりしたもので、紫も混じる赤黒と言った所。透明度もありません。香りは黒ベリーや赤ベリーのコンポ―ト、スモモやヤマモモ、それらのジャムといった色の黒いフルーツのニュアンスがよく出ており、更には軽いアセロラといった赤いフルーツや、リンゴのコンポート、リンゴの皮といったような要素もあるなどフルーティです。そこに、少々のコリアンダーなどのスパイス、赤や紫の花、微かなキノコっぽさ等が加わります。過去飲んだものには野菜ジュース的な要素がよく出ていましたが、この年は特別と言うだけあってその雰囲気はかなり大人しいです。若干ニンジンジュースのような雰囲気が見える程度でした。味わいは、ヤマブドウ系の品種らしく明るく強い酸はあるものの、それに負けず、それを包み込むような果実味の印象がしっかりあり、フルーティながらもバランス型と言った印象。渋みはアタックに出て来るもののすっと引く、あっさりしたものです。ボディはミディアム程度。柔らかまろやかでふわっと広がる感じでした。このワイン、タイミングが上手くいかずホタルイカとエンドウの白子和えのところで開けることになりました。流石に合わないでしょうし、軽く味を見て次の千屋牛入りたけのこご飯に、と思っていたところ、これがなんとバッチリマリアージュ。まず、素材の鮮度の良さもあったでしょうが白子やホタルイカと合わせても生臭みが全く出ず。そして、ワインの果実味や酸を白子やホタルイカのワタのまろやかさや旨み、エンドウの甘みと言ったものが受け止めてくれ、ワインのフルーティさとその中にあるスパイシーさ等が味わいをまとめつつメリハリを出す、と行った感じに。これは本当に驚きでした。一方、千屋牛入りたけのこご飯とは、これはもう思った通りのいい相性。甘辛く炒められた千屋牛の味わい、旨み、香りにワインの各要素ががっちり噛み合いますし、たけのこご飯とも特に喧嘩もせず。このワイン、ワインに恋してときめいてで飲ませて頂き、その香りや味わいに驚いてこれはワイン会で使いたい、売り切れる前にもう一度飲みたいと、今回、「爽やかワイン」というテーマを無視する形にはなりましたが用意させて頂きました。会にご参加頂いた方々はワイ恋にご参加できなかったり、参加されてもアイテムが多くこのワインを飲めていなかったりと言う事でしたので、皆さんにも驚いていただけたようで良かったです。しかし、白子、ホタルイカとのマリアージュでもう一度驚かされることになるとは思いませんでした。こういうものとすんなり合うのは、やはり日本ワイン、日本の品種ゆえにというところなのでしょうか。[2018] 奥出雲ワイン 小公子 アンウッディッド 750ml / 奥出雲葡萄園 [島根] SYMBIO UNWOODED楽天内には投稿時現在まだ在庫があるようです。こちらのお店では2700円。樽アリ小公子の2018ヴィンテージも大変興味深いところ。にほんブログ村
2019年05月05日
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平成が終わり、いよいよ令和ですね。ただ、令和初日の記事も平成に行った和食と爽やかワインの会の記事の続きです^^;ただ、新元号を祝うには最適なワインだったかも。タオ・甲州桜花2018。生産者は駒園ヴィンヤードです。以前は五味葡萄酒と言う名前だった山梨県甲州市塩山にあるワイナリーで、創業は1952年。自社農園のブドウを中心に、山梨県産原料100%でワイン造りを行っています。本ワインは、所謂醸し甲州となりますがオレンジ色ではなく、独特の製法を行う事でキレイな桜色を表現しており、桜花と言う名前でリリースされています。価格は2376円程度。色は上記の通り微かな紫を感じるピンク色。甲州の果皮の、灰色の中にある軽いピンク的な色合いを思わせます。香りは、色合いに引っ張られているかもしれませんがどこか桜の花的な雰囲気があったかも。ピンクの花、それに白い花と言ったフラワリーなニュアンスがあります。そこに、洋ナシやモモ、ミカン、リンゴ、少々の和系緑柑橘といった甲州らしいフルーティさが加わります。また、微かにスモモやサクランボの様な気配も感じたでしょうか。その他、杏仁豆腐や蜜豆的な要素も感じられたように思います。味わいは香りに似合ったフルーティなもの。果実味しっかりで、やや辛口くらいのバランスかも。勿論、甲州らしいしっとりとした酸がその果実味の中にビシッと通っています。ボディはライトでさらりとしなやか。ハリもライトなりにあり、岩清水的な雰囲気とでもいうべきものでした。また、温度上昇で後口にかけてほんのりと渋みのようなものも出たような。会では、焼きものと天ぷらのところで飲みました。焼き物は、サワラにフキ味噌でしたが、このフキ味噌に合うのではと睨んでいました。結果は狙い通り!フキ味噌の塩気やコク、ほんのりとした香りにワインの果実味や香りの桜っぽさがよーく馴染みます。そしてその対比が、サワラの旨みをより引き出してくれるような感じでした。また、焼きものにはタマネギの漬けが付いていたのですが、これとの相性もバッチリ。漬けの醤油ベースの風味、タマネギの香り、そして塩気や甘味のある味わいが、これまたワインの各要素と噛み合います。天ぷらは、チーズの生ハム巻きが合うかなと思いきや、そこはやはり日本ワインと言うべきかタケノコの香りや甘味との馴染み方の方がより良かったように思います。このワインはもう色で勝ちでした。その華やかな色合いに参加者の方々は勿論、お店の方も感嘆の声を漏らしていました。ただ、キャッチ―な見た目だけではなく、ワインとしても香りのしっかりした、フルーティな甲州として楽しめ、かつ流石の和食との相性も見せてくれました。シーズンは終わってしまいましたが花見酒としては100点満点でしょうし、それ以外の場面でも和食と合わせるシーンなどで活躍してくれること間違いなしのワインではないかなと。[2018] タオ 甲州 桜花 ロゼ 720ml / 駒園ヴィンヤード [山梨] Tao Koshu Oka / COMAZONO Vineyardちょっと紫感もあるので、アジサイを愛でながら和食と楽しむ、なんてのもよさそうです。楽天内では投稿時現在こちらのお店等で2376円。にほんブログ村
2019年05月01日
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先日のベトナム料理とワインの会のワインもこれで最後。やはり赤も欲しいという事で、何にするか悩んだのですが、ベーリーAの香りとの相性は面白そうとこちらにしてみました。穂坂マスカット・ベーリーA2014。生産者はシャトー・メルシャンです。言わずと知れた日本最古参の造り手の一つで、山梨を拠点に様々なワインを手がけています。技術開発にも熱心で、きいろ香の発見にも大きく貢献していますね。近年では長野県のマリコヴィンヤードにも力を入れていますが、地元山梨のブドウももちろん大事にしています。こちらは、日照量が多く寒暖差も大きい、山梨の名産地穂坂地区のブドウを用いたワインです。セパージュは、勿論マスカット・ベーリーA100%。価格は2400円程度です。色は黒紫。しっかりあって透明度も低い。香りはカラメル+フォクシーの香ばしさがよく出ていました。らしいフォクシーフレーヴァーはありつつも、それが樽香と相まって甘さと香ばしさを感じるものに。また、紫の花、紫の根菜といった要素や、黒ベリー、赤ベリーのドライフルーツやジャム、さらにヤマモモジャムに熟したヤマモモといったフルーティさも。その他、茶色いスパイス、ヨードっぽさ、リンゴの皮?の様なニュアンスも感じられたでしょうか。味わいはバランス型。柔らかくも暖かみのある果実味がアタックにありつつ、そこに明るい酸がすっと入ります。また、多少のこなれ感はありつつも存在感をまだ感じさせる渋味も後口にかけて印象を締めますね。ボディはミディアムくらいですが、相応のハリのあるもの。会では、ゆで豚辺りから空けました。といいますのも、魚介系の臭いのあるソースとの相性が面白そうだと考えたからです。その狙いは当たりで、ソースの濃い旨みや塩気に対しベーリーAのトーンの低い果実味や渋み、ベリーフルーツや黒さを感じる香りが意外なほどに嵌り、さらに後口に残る臭みもキレイに流してくれました。今回一番面白いマリアージュだったと言えそうです。その他、牛肉のブドウの葉巻きや鶏肉と言ったものにはまあ間違いなく噛み合いますし、意外と面白かったのがカレーで、カレーの甘みとワインの果実味がいいのは勿論、スパイシ―さに対してワインのフォクシー感が行けます。ワインとしてはさすがの完成度だなあと。フォクシーやフルーティさ等ベーリーAらしさがありつつも、樽香との馴染み方が非常にキレイでした。また、ボディ感や果実味とのバランスもバッチリです。ただ、それがこういったスパイシーさや特徴のある香りとよく合うというのが非常に面白かったです。やはりアジアで生まれたブドウ、その辺との相性では欧州やアメリカのものより一日の長があるのかもしれません。【正規品】シャトー・メルシャン 穂坂マスカット・ベーリーA '14国産ワイン/赤ワイン/日本のワイン/日本ワイン/辛口/フルボディ/750ml/メルシャン【希少品・取り寄せ品】楽天内にも投稿時時点で取り扱いのあるお店は多いです。こちらは岡山のヒグチワインさんで、2480円です。にほんブログ村
2019年04月05日
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前々回、前回と、山陰ワインフェスティバルへお邪魔した件についての投稿をしましたが、そこで出会いました倉吉ワイナリーさん大山ワイナリーさんにつきましては、最近まで存じ上げませんでした。日本ワイン検定1級を取得して以来、色々と中国地方のワイン生産者さんのところへお邪魔させて頂きましたが、それ以降数年たち、新しいところがどんどん増えているなと。そこで、ちょっと現在自身で把握しているワイン生産者さんを備忘録としてまとめておこうと思います。岡山・domaine tetta初めてお邪魔させて頂いたのは2013年ともう6年も前になります。新見市哲多町にあり、当時はブドウ園のみで委託醸造でしたが、現在は自社醸造を行われ、色々と面白いワインも手掛けられています。イベントの開催もされており、vin voyageには毎回参加させて頂いています。今年も楽しみです。今年のワインに恋してときめいてにも、昨年に続き今年もご参加です。・ワインと穀物 コルトラーダこちらも新見市哲多町の生産者さん。葡萄園の開墾は2013年で、2015年から委託醸造でワインをリリースされています。最低限の農薬の使用に止めた、ナチュラルな作りを志向されています。また、その名の通り小麦や備中大納言などの穀物も、葡萄園のそばの畑で手掛けられています。昨年の試飲イベントで頂いたメルローは、柔らかながらもらしい香りが出ている1本でした。・岡山ワインバレーやはり、こちらも新見市哲多町にあります。ワイン特区制度を利用され、昨年完成したという自社ワイナリーで醸造も行われています。シャルドネの他、サンジョヴェーゼとネッビオーロを手がけられているのが特徴的。こちらの方は昨年のワインに恋してときめいてにお客さんとして来られておりそこでお会いさせて頂けましたが、今年のワインに恋してときめいてにはブースも出されるようです。・黒髪山葡萄園こちらも新見市。ただし、哲多町ではなく黒髪山と言う山にあります。大阪から移住された方が、tettaさんでの研修の後始められたそうで、2014年に開墾、シャルドネとソーヴィニヨン・ブランを栽培されています。醸造は、2016年よりヒトミワイナリーさんへ委託との事。こちらも、今年のワインに恋してときめいてにご参加されるそうです。・ひるぜんワイナリーもう何度もお邪魔させて頂いています、蒜山高原にあるワイナリーです。地元のヤマブドウを選別して畑を作っており、そのヤマブドウを使った赤ワインやロゼワインを手がけられています。最近は、白の需要もあるという事で、シャルドネ(比率の多くは神戸産です)やゲヴュルツトラミナー(久世の契約農家さんのブドウを使用)等もリリースされました。ワインに恋してときめいて参加ワイナリーさんです。・サッポロワイン岡山ワイナリーサッポロワインの、岡山県赤磐市にある生産拠点です。サッポロビールの過去の経営者の方が、岡山県井原市とご縁のある方だったそうで、その辺の繋がりもあってできたようです。手頃なレンジを中心に、県外原料のワインを醸造していますが、岡山県産のベーリーAやマスカット・オブ・アレキサンドリアのワインも手掛けています。ワインに恋してときめいてにももちろんご参加。・是里ワイナリーこちらも赤磐市にあります。ドイツの森と言う農業公園内にあるワイナリーで、地元産のピオーネやマスカット・ベーリーA、そして、岡山では珍しいキャンベルなどを用いたワイン造りを行われています。ただ、ここの驚くべき点はやはりリースリングでしょう。日本では非常にまれな品種ですが、こちらでは白ワインとしてリリースされています。ワインに恋してときめいてにご参加されますので、岡山産リースリングを試飲するには最適かもしれませんね。・ふなおワイナリー倉敷市船穂町にある、2004年創業のワイナリーです。岡山においてマスカット・オブ・アレキサンドリアが最も盛んな船穂ということで、ワインもマスカット・オブ・アレキサンドリアだけで造られています。元々、オフシーズンのアレキに付加価値を付けつつ、船穂のアレキの認知度を高める事を目的としたワイナリーです。2016年にお邪魔しましたが、アレキへの熱い思いを伺う事が出来ました。・ラ・グランド・コリーヌ・ジャポンフランス・ローヌの地で自然派なワイン造りを行うラ・グランド・コリーヌを営まれていた大岡さんが、日本の農地の後継者問題や耕作放棄地問題の解決の一助にと、その環境の良さに惚れ込んだ岡山、それも岡山市北区に移住され2017年に始められたワイナリーです。現在は買いブドウによる醸造ですが、船穂の、ラ・グランド・コリーヌでブドウ栽培を学ばれた方のマスカット・オブ・アレキサンドリアを用いるなどされています。広島・三次ワイナリーこちらも何度もお邪魔させて頂いています広島県三次市にあるワイナリーです。第3セクターですが、県北部の観光の拠点として、かつ、高品質なワインを手がけるワイナリーとして、大きな存在感を放っています。公共交通機関でのアクセスがいいのもうれしいところ。2019年で25周年だそうですが、この3月9日にリニューアル、高級レンジ「TOMOE」シリーズの頂けるTOMOE館が完成しました。ワインに恋してときめいてには今年遂にご参加です。・vinoblevinyard広島県三次市の生産者さんです。オーナーさんは各地のワイナリーで醸造指導や、棚の張り方など栽培指導を行われている他、苗木の育成も手掛けられています。ピノ・ノワールやシャルドネの他、霧の出る三次と言う事で、貴腐ワイン造りを目指してソーヴィニヨン・ブランやセミヨンと言った品種も栽培されています。醸造施設の完成も近いようです。・せらワイナリー三次市と三原市の中間あたり、世羅郡世羅町にある、せら県民公園と共にせら夢公園を形成しているワイナリーで、2007年設立。地元で栽培されていたブドウを使った特産品を作りたいと産まれました。マスカット・ベーリーAやヤマ・ソーヴィニヨン、シャルドネと言った品種に加え、ハニービーナス、サンセミヨンといったここ以外ではあまり見かけない品種を手がけているのが特徴的。ワインに恋してときめいてには昨年今年と2年続けてのご参加です。・福山わいん工房福山市にあり、駅から歩いて10分程度、ローズナード霞と言う商店街の中にある都市型ワイナリーです。創業は2016年ですが、その特徴はなんといってもスパークリングに特化しているという事でしょう。地元備後地区の契約農家さんのブドウや山梨の甲州等を使用されている他、自社畑も管理されています。こちらも、ワインに恋してときめいてに2年連続のご出展です。・山野峡大田ワイナリーこちらも福山市のワイナリー。地元で病院の売店運営や施設管理、グリーンツーリズムや地域活性化を目指した農家民宿等を手がけられている福山健康舎と言う会社が、2014年から営まれているようです。月に1度ワイナリー公開日と言うものがあり、その際にワイナリーへお邪魔せて頂ける他、出展されているイベントや、福山市内でのワイン購入も可能なようです。キャンベル・アーリーや富士の夢などを栽培されています。・鈴張ワイン広島市安佐北区にある鈴張と言う土地のワイナリーです。ワインに魅せられたオーナーさんが、元々は果樹栽培の歴史が無かったという地元鈴張でワイン造りに挑戦したいと始められたそうです。ファーストヴィンテージは2014年で、現在品種はシャルドネのみのようです。醸造に関しては現在委託だそうで、委託先は14、15ヴィンテージとそれ以降で変わっているとの事。・アンデルセンファームパンでお馴染みの広島アンデルセンが、2005年に北広島町から10ヘクタールの土地を借り受けスタートした農園がアンデルセンファームです。ワイン用のブドウと、パンやジャム等の為のリンゴを栽培されています。ソーヴィニヨン・ブランとシャルドネを使った白、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、ピノ・ノワールを使った赤ワインを、委託醸造で手掛けています。・追記3月31日・福光葡萄酒醸造所北広島町の大朝と言う土地でワイン造りをされています。祖父の実家だったという福光酒造を継ぐべく、杜氏をされていた福光寛泰氏が、廃業してしまった福光酒造を復活させるため山口県から移住。酒造りの免許取得はハードルが高い事から、先ずはと始められたのが、北広島町が特区を持っているというどぶろく造りとワイン造りだったそうです。ワインは自社畑のブドウを用いて造られていますが、店頭で飲めるだけだそう。・ホッコーわいなりーこちらも北広島町、宮迫と言う場所にあります。地域活性を目指し、2007年から地元でヤマ・ソーヴィニヨンを、さらに、2010年からはシャルドネも栽培し、ワイン造りを行っているそうです。また、近くにある、物産品の発売などを行っている「からしろ館」のそばにワイナリーも作られています。現在はそのヤマ・ソーヴィニヨンを使った赤、シャルドネの白に加え、北広島でよく作られているというリンゴを使ったリンゴワインも手掛けられています。他にも、やはり北広島に農家民宿型の特区で、宿泊客ようにワインを醸造、提供されているところもあるようです。山口・山口ワイナリー山口県山陽小野田市にあるワイナリーで、1995年創業。母体は、山猿等の日本酒を手がける地元の酒蔵永山酒造です。山陽小野田市の「石束」と言う特徴的な地名ですが、秋吉台のカルスト台地由来の石灰土壌が広がるエリアになります。カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、シャルドネと言ったブドウを自社栽培している他、萩に近い土地の買いブドウなども用いて醸造しています。・周防大島ワイナリー瀬戸内海でも3番目に大きく、ミカンの生産が盛んな周防大島に、2018年に誕生したワイナリーです。まだ新しい生産者さんですが、2018年12月には早速、自社畑産のヤマ・ソーヴィニヨンの赤と、周防大島特産でもあるミカン、それも、ワイン専用に自社農園で栽培したというものを、非加熱低温発酵で仕上げたというミカンワインをファーストヴィンテージとして、domaine pinot livre(ドメーヌ・ピノ・リーヴル)というブランド名でリリースされています。島根・島根ワイナリー島根県出雲市大社町、まさに出雲大社から車で5分程度の場所にあるワイナリーです。大型バスも止まる観光地となっていますが、元々産地だったという出雲のブドウに付加価値を付けるという目的で創業されているため、一升瓶ワインや甘口お土産ワイン、そして、現在ワイナリーの評価を急速に高めている縁結シリーズや、自社畑の横田ヴィンヤードシリーズに至るまで、全て島根県産ブドウで造られています。・石見ワイナリー島根県大田市にあります三瓶山。そこにあったレストハウスを改修して、新たな観光拠点となるべく誕生したワイナリーで、醸造施設の完成は2018年春だそうです。地元農家さんより4.7haの土地を借り、シャルドネやメルロー、更にはリースリングや北天の雫といった品種を手がけておられるようです。ワイナリー内には試飲コーナーや物産品の販売所もあり。・奥出雲葡萄園雲南市木次町、食の杜という場所にあるワイナリーで、こちらも当ブログでは何度もお邪魔しています。1990年、やはり地元のヤマブドウを使ってワイン造りをしようと言うのがスタートだったようです。先ずは欧州系品種で知名度を上げようとシャルドネやメルローなどに挑戦、その後、ヤマブドウ系の小公子の赤ワイン等も手掛けています。ワインに恋してときめいてには2年連続のご出展です。・田中葡萄園島根県益田市にありますブドウ園で、まだ投稿時現在本格的なワイン造りには入られていないようですが、先日の山陰ワインフェスティバルにはご来場されていました。ブドウ園の他に、フルーツを活かしたコンフィチュールやパンなども手掛けられているようで、ワイン造りはこれからの新しい挑戦となるようです。鳥取・北条ワイン鳥取県東伯郡北栄町にある、1944年創業と言う中国地方では最古参となるワイナリーです。近くにある北条砂丘では1857年からブドウ栽培がおこなわれていたそうで、そんな北条砂丘のブドウを用いたワイン造りをされています。栽培品種は当地でも歴史が長いという甲州に加え、シャルドネやメルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン等。こちらも、ワインに恋してときめいてには2年続けてのご参加です。・倉吉ワイナリー北栄町からも近い、倉吉市にあるワイナリーです。倉吉市、湯梨浜町、北栄町から広域ワイン特区の認定を受け、2018年にワイナリーを創業されたそう。やはり、甲州やシャルドネ、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンといった品種を栽培されている他、ヤマ・ソーヴィニヨンやマスカット・ベーリーA、更にはハニービーナスも手掛けています。倉吉市西仲町に、ワインバーやショップの併設された醸造所があります。・大山ワイナリー2015年に、大山の麓鳥取県西伯郡伯耆町に設立されたワイナリーです。当地出身で、現在は大阪で会社を営まれているオーナーが、耕作放棄地が増える地元に還元出来ればと始められました。ブドウ栽培に関しては志村富男氏に協力を仰いでいるという事で、シャルドネやメルローの他、富士の夢と言う志村氏が交配した品種も栽培されています。・兎ッ兎ワイナリーこちらは鳥取市にあるワイナリー。国府町と言う場所になりますが、ここも昔から果樹栽培の歴史のある場所だったそうです。2007年創業ですが、自社醸造が始まったのは2017年からとの事。因幡の国と言う事で、白兎から来ている名前になります。ヤマ・ソーヴィニヨンやメルローの赤の他、ヤマ・ブランというヤマブドウとピノ・ノワールの交配品種を使った白ワインも手掛けられています。投稿時現在で把握していますのは以上になります。ただ、まだ存じ上げない生産者さんがいらっしゃるでしょうし、これからもどんどん増えていくでしょう。また、新しい情報が入りましたら投稿できればと思いますし、他にこんな生産者さんいらっしゃいますよ、という情報お持ちの方居られましたら、ご教授頂けましたら幸いです。にほんブログ村
2019年03月24日
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日本ワインの投稿がしばらく続いているので、今回も続けて日本ワインです。去年飲んだものですが…。ジャパンプレミアム・マスカット・ベーリーA新酒2018。生産者はサントリーです。ジャパンプレムアムシリーズは日本の風土や品種を大事に、その個性を引き出そうとするブランドで、品種シリーズ、産地シリーズなどがります。今回のものは品種シリーズに属する新酒です。山梨では新酒の解禁日を11月3日と定めており、このシリーズも昨年11月3日に発売となっています。と言う事で、飲んだのは昨年の12月頃になります^^;使用品種は山梨県産マスカット・ベーリーA100%。2018年は、ブドウの開花が平年より1週間、結実後の色づきが5日早くなったりしたそうです。価格は1600円程度でした。色は赤紫。黒さも感じますが、基本的に透明度のあるものです。香りは、焼きイモや焼き栗、カラメル、それにお香といったような要素が感じられ、フォクシーフレーヴァーをまた違った雰囲気で表現しようとしているのかなあと。その他の要素としては、やはりフルーティなニュアンスがしっかりで、イチゴやイチゴジャム、赤ベリー、それに少々のブルーベリーと言ったベリー系の香りや、スモモ、ヤマモモといったようなものも。その他、若干の茶色いスパイスも。味わいは、そこはやはり新酒と言う事でかフレッシュな酸味があります。小さな赤い果実のそれですね。果実味はその酸のアタックの背後にほんのりじんわり拡がります。渋みの印象はほぼ無いというくらいおとなしいものです。ボディは間違いなくライト。ただ、相応のまろやかさや丸さは感じられました。食事との相性は幅広かったです。キノコや根菜を、ゴマペースト+味噌でシンプルに和えたものなんかもいいつまみになりました。キノコ、根菜の香りや味わい、ゴマ+味噌のコクと香りと言ったものに、ワインの果実感や香りの、ちょっと香ばしい雰囲気がよく合います。また、その香ばしさに合わせてスモークサーモンやベーコンを合わせますと、これらも行けます。ベーコンに関しては塩気や香りに、ワインの酸や香りが真っ直ぐ嵌りますし、スモークサーモンとは、香りは勿論その脂に対してもいいですね。他にも、ヤマイモをとろろにして磯辺焼きにしたものなんかにも合い、まさに日本のテーブルワインと言った感じでした。ジャパンプレミアムの新酒は昨年一昨年と飲んでいますが、その完成度の高さには毎度驚かされます。価格面を考えましても、新酒としてだけでなく、コスパのいい日本ワインとしても楽しめるものだなと。今年もリリースが待ち遠しいところです。サントリー ジャパンプレミアム マスカット・ベーリーA 新酒 750ml楽天内にも投稿時現在まだ取り扱いがあるお店があります。リリースからちょっと時間が経ちましたがまだまだヘタレるようなワインではないかと思います。にほんブログ村
2019年03月06日
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1日日本ワインバー中国地方編で持ち帰ったワインの2種類目は、鳥取のヤマブドウ系赤になります。郷・富士の夢2016。生産者は大山ワイナリーです。鳥取県西伯郡伯耆町、大山の麓にあり、設立は2015年とごく最近。中学卒業まで伯耆町に居たというオーナーは現在大阪で会社を経営されているそう。地元の農家に後継ぎが居らず、耕作放棄地が増えていくのを見て、地元への恩返しが出来ればとワイナリーを設立されたそう。志村富男氏に協力を仰ぎ、ブドウ作りを行っています。と言う事で、志村さんがヤマブドウ系の行者の水と、メルローを交配して作った富士の夢と言う品種が使われています。価格は3240円。色は流石の濃さで真っ黒。透明度もゼロです。エッジには紫が見えますね。香りは黒ベリーや完熟ヤマモモ、杏仁豆腐+アズキ、桜餡と言ったものが感じられ、さらに、ベリーのコンポートや黒ベリーやプラムのジャムといったものも。また、時間と共に若干のメルロー的フルーツリキュールのニュアンスも出てきたでしょうか。その他、土っぽさや紫の花、紫の根菜?のような気配や、茶色いスパイス、黒蜜と言った要素もありました。味わいは、ヤマブドウらしい明るく太い酸がアタックからバシッと感じられます。ただ、果実味も結構あり、アタックの段階から酸の周りにふんわりと広がります。渋みはそこまで強くはありませんが、舌触りにタンニンの質感が感じられる程度にはありますね。ボディはミディアム程度で、ハリは感じられつつも柔らかさもあります。これにもハーブの利いたローストチキンはよく合いました。肉の旨みや脂に対しワインの果実香や酸が合いますし、ハーブの香りに対しても良く馴染みます。ナスとソーセージののミートソースピザを一緒に取ったのですが、これもよく合いました。ミートソースのコクや甘味はワインの酸味果実味によく噛み合いますし、ソーセージの塩気や旨みはこれまたいいつまみに。チキンやピザが合うのはなんとなくわかりますが、一番面白かったのは冷ややっこ。ピザとチキンが無くなってしまったので、そのままで飲むだけでは寂しいかなと、何でもないスーパーの豆腐に醤油と果粒だしを掛けただけのものをつまんだのですが、豆腐の甘みや香りがまずワインの香りに合うのと、醤油の香りやコクにも行けますね。しっかりしたワインで、赤身の牛肉やジビエ、特に鹿などにはよく合いそうですし、トマト系との相性も良かったです。そんなワインに、冷ややっこが良いつまみになるというのもまた面白い経験でした。何だかんだ日本ワイン、と言う所なのでしょうね。醸造はひるぜんワイナリーに委託と言う事で流石の纏まりですが、ブドウのポテンシャルもあるなあと。蒜山と同じような黒ボク土壌だそうですが、ヤマブドウ系は馴染みやすいのかもしれません。にほんブログ村
2019年03月04日
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先日行いました1日日本ワインバー中国地方編で、2種類のワインを少し持ち帰って飲みましたので、今回次回と記事にしたいと思います。先ずは広島のベーリーA。TOMOEマスカット・ベーリーA木津田ヴィンヤード2015。生産者は広島三次ワイナリーです。以前から評価の高いTOMOEシリーズですが、現醸造家が来られてから更にその知名度を高めたでしょうか。日本ワインコンクールでの受賞も毎年恒例となっていますね。特に、日本の品種であるマスカット・ベーリーAに拘り、様々なスタイルのものを生産されています。こちらも、栽培家である木津田氏のマスカット・ベーリーA100%で造られており、フレンチオークの新樽で9か月熟成させています。価格は、1944円程度。色は、2013年ヴィンテージが史上最も色の薄い日本ワインコンクール金賞ワインと言われていましたが、この2015はそこまで薄くは無く黒さのあるルビーと言った所。透明度も低めです。香りはブルーベリーや赤ベリー、赤ベリーのジャムやコンポート、更にドライフルーツと言ったものや、ヤマモモ、ドライイチジクなどのニュアンスが感じられつつ、チョコクッキーやトーストといった香ばしさが加わります。フォクシーフレーヴァーもあるにはありますが、香ばしさと上手く馴染んでいます。その他、なめし革や茶色いスパイス、乾燥ローズマリーやドライトマト等も感じられたでしょうか。味わいはベーリーAらしく果実味のアタックのあるジューシーなもの。酸は、乳酸系のそれが優しくじわりと、旨みや軽い渋みを伴いつつ果実味の後から拡がるといった所でした。タンニンの舌触りの印象も微か~にありました。ボディはライト。滑らかさや丸さを感じるものではありました。折角なので、色々食べ物とも合わせてみました。鶏肉との相性はやはりよく、ハーブの利いたローストチキン(ピザーラで買いました^^;)には、ワインの味わいとチキンの脂や旨みの相性の良さは勿論、香り同士もよく噛み合ってくれましたし、ゴマダレで食べるチキンと豆や穀類のサラダなんかにも、先ずゴマダレの香りや甘味を伴うこっくりした味わいと相性がよく、その相性の良さがチキンの旨みや穀類の香りとの馴染み方をよくしてくれる印象です。その他、フライドポテト+トマトソースなんてのもいいつまみでしたし、ガラッと変えて焼き鯖寿司をつまんでもこれがなかなか。ただ、最も良かったのは鮭の西京焼き。鮭の脂、西京味噌のコクや甘味、香りに対し、ワインの果実味や渋み、ボディ感が丁度良く、さらには香りの相性も思いのほかよく、非常に洗練された印象を受ける組み合わせになりました。ワイナリーの現醸造家さんは、ニュージーランドでワイン造りを学ばれていますが、このワインには語弊を恐れず書けばニュージーランドのピノ・ノワールの気配さえあったように思います。鮭との相性の良さも、海外ではピノにサーモンステーキを合わせますが、それに似たところがあったかも。ただ、ステーキではなく西京焼きと言うあたりが、やはり日本のワインと言った所でしょうかね。三次ワイナリー TOMOEマスカット・ベリーA木津田ヴィンヤード[2015] 720ml※12本まで1個口で発送可能楽天内では投稿時現在こちらで1944円。2015ヴィンテージは1つ前になりますので、そろそろ無くなりそうです。近所で買えれば上等なデイリーワインとしてリピートしたいところなのですが。にほんブログ村
2019年03月02日
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さて、2月もついに終わりますが、1月の北海道のワインを飲む会のワインも今回で何とか最後。最後はヤマブドウ系のワインなのですが…ややダメージボトルでした。菜根荘ワイン・山ぶどう・豊潤2013。生産者はマオイワイナリーですが、2017年に前オーナーがご高齢と言う事で現在のオーナーが買収しています。夕張郡長沼町にあるマオイ丘陵と言う土地にあり、大きな特徴はヤマブドウやその交配品種のワインを手がけている事。北海道ではあまりないようです。セパージュはヤマブドウ100%ですが、産地自体は余市になるようです。価格は5400円程度。色は流石ヤマブドウ、しっかり黒く透明度もゼロ。エッジにかけても黒さを感じます。香りには残念ながらちょっと硫黄っぽい要素が出てしまっていました。さらに、硝煙っぽさもありますね。ただ、時間と共にそのニュアンスは割と落ち着き、その奥に黒ベリーや、赤ベリーのジャム、コンポート、梅っぽさや梅ジャムといったフルーツの要素や、ヨードっぽさ、黒い土、カラメル、バルサミコ、それに茶色いスパイスや黒コショウ、若干の山椒と言ったものも見えました。味わいも、果実味の印象がかなり弱い感じに。ダメージが無ければもうちょっと出ていたのかなと思います。一方、ヤマブドウらしい明るく強い酸は、丸さのあるそれではあるもののキッチリ感じられます。タンニンも感じますが、舌触りには感じるものの、6年熟成の影響かそこまで渋いという程でもありません。ボディはフル。ダメージボトルでありながらハリや密度があり、大柄な印象を受けました。会では、メインの鴨とデザートのタイミングで飲みました。鴨との相性は悪く無いくらいで、鴨肉の目の詰まった、モッチリした食感に対し、ワインのボディ感や土っぽさの相性の良さは感じるかなと言うくらい。驚きだったのはデザート、中でもフランボワーズのジェラートとの相性。まず、ジェラートの香りがワインのフルーティさと結びつき、お互いが華やかに盛り上がります。そのおかげで、ワインにあったネガティブな要素が完全にマスキングされてくれたのもうれしいところでした。また、ワインのしっかりした酸と、甘すぎない、しかしデザートと言う事で勿論感じられる甘味との相性もバッチリで、トータルとして赤や黒の果実の香りとフレッシュな甘酸っぱさ、そして、そこにアクセントとして加わるワインのスパイ―さの調和を楽しめるよいマリアージュとなりました。正直、ダメージボトルと言う事で個別記事にするかは悩んだのですが、このフランボワーズジェラートとのマリアージュがあまりによく、正直今まで合わせたスイーツ+ワインの中でもトップレベルだったことで記事にせざるを得ないなと。ワイン自体は、ダメージがありつつもその奥にある要素をそれなりには感じられ、やはり力のある物なのは間違いなさそうです。マオイワイナリー 菜根荘ワイン 山ぶどう 豊潤 2013楽天内では、投稿時現在こちらのお店で5508円。決して安いワインではありませんが、改めて健全なボトルを飲んでみないといけません。にほんブログ村
2019年02月28日
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1月の北海道のワインを飲む会のワイン、続いてはツヴァイゲルトレーベです。グランポレール・余市ツヴァイゲルトレーベ特別仕込2016。生産者はサッポロワインです。サッポロワインでは、上級レンジを手がけるグランポレール勝沼ワイナリーと、もう少し手頃なレンジ、それに地元岡山のブドウを使ったワインを手がける岡山ワイナリーに分かれていますが、今回のワインは裏ラベルを見ますと岡山ワイナリー醸造との事。余市産のツヴァイゲルトを、より長く樽熟成させた特別キュヴェのようです。価格は3218円程度。楽天内では投稿時現在発見できず、検索してもイオンのページがヒットするくらいです。色は素直な赤黒系で、ガーネット感のあるものです。香りは茶色いスパイス各種や黒コショウっぽさ等がありスパイシー。そこに、ダークチェリーや黒ベリー、ラズベリー、それに赤ベリーのジャムといったフルーティさ、それにどこかメルローを思わせるような洋酒のフルーツケーキ的な雰囲気といったものが加わります。その他、黒い土や腐葉土、赤い大きな花、ドライトマトと言った要素や、遠くには黒蜜やアズキないしアンコのニュアンスも見えたでしょうか。味わいはフルーティです。果実味のアタックがキッチリあり、そこにしっとり明るい酸が加わるといった所、ただ、この酸量自体は多いようで、後口にかけてまで印象を残します。渋みもしっかり感じられ、舌触りにも多少ですが質感がありました。ボディはミディアム程度で、柔らかさとまろやかさ、それなりの膨らみを感じるものでした。会では、タリオリーニとメインの鴨のところで飲みました。タリオリーニとの相性は間違いない感じで、エゾジカのラグーソースの深く、脂っこさではなく旨み、それに軽いトマトの香りや甘味を感じる味わいと、ワインの果実感、赤や黒の果実の香りがよく馴染んでくれました。また、タリオリーニの太さと食感のある味わいとワインのボディ感もいいですね。鴨ともやはりよく、鴨肉の質感にはワインが少し押され気味でしたが、オレンジソースの香りや甘味、肉の旨みと言ったものに、ワインの果実味がソース的に馴染んでくれました。アズキ系のニュアンスやボディの柔らかさ等は日本ワインらしいものではありますが、それでもそのボディにある膨らみ、そしてキッチリ主張する果実味などは、結構海外ワイン的な雰囲気も感じられたかも。特別仕込みと言う事でか、あまり検索しても見つかりませんが、あれば飲んでみる価値のある1本だったかなと思います。にほんブログ村
2019年02月24日
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1月に行いました北海道のワインを飲む会のワイン、今回から赤ワイン編です。先ずは、余市のメルロになります。風のヴィンヤード・メルロー2016。生産者リタファーム&ワイナリーは余市町登町のワイナリーです。名前はマッサンでお馴染みになりましたリタさん身の回りのお世話をしていた方が隣にいらっしゃったことから、リタさんの名前を付けたのだそう。ワイナリーの完成は2013年と新しいですが、畑自体は1998年から開園していました。低環境負荷な農法を行い、醸造においても野生酵母による自然発酵を実践しています。価格は、3000円程度。色は透明度こそ低めですが鮮やかな赤。ルビーカラーと言っていいくらいです。香りはイチゴっぽさが出つつ、赤ベリーやチェリーっぽさ、さらにそれら赤ベリー、特にクランベリーやイチゴのドライフルーツといったフルーティさがありつつ、何処か下草的なニュアンス、それに茶色いスパイスや、軽い梅っぽさといったものも感じられました。その他、黒コショウ的な気配や、微かにですがチョコを思わせるような要素もあったでしょうか。味わいは、しっとり明るい酸が前に出つつ、その背後に柔らかな果実味がじんわり拡がります。渋みの印象も大人しく、後口にかけてほんのりと言った所で、全体的に繊細なバランス型となっています。ボディはミディアムライトくらい。さらりとキレイ目な質感で、しなやかさも感じられました。会では、ヴァポーレやリゾットのタイミングで飲みました。ヴァポーレとの相性が思いの外良かったのは驚き。魚貝の濃厚なスープのコクに、ワインのしなやかさや酸味が合いますし、イトヨリやホタテのしっかりした身の甘さは、ワインの柔らかな味わいを受け止めてくれました。一方リゾットは、赤ワイン風味と言う事でその味わいの深みにワインの味わいが噛み合いますし、九条ネギの食感やフグの食感とワインの質感もいけます。丁度昨年の今頃、東京でのイベントで飲んだワインで、その時、ちょっと野菜ジュースっぽさがりつつも、その奥にメルローらしいフルーティーさが感じられ、非常に興味深かったことから1年を経た今回飲んでみました。印象としましては、当時あった黒いフルーツ的な気配はあまり見られなかったものの、野菜ジュース的な雰囲気が消える、と言いますかフルーティさと一体化して赤いフルーツ感になった、と言うような感じだったでしょうか。しなやかなボディ感と相まって、所謂「メルロー」のイメージとはまた違った、しなやかさが魅力的なワインとなっていました。リタファーム&ワイナリー 風のヴィンヤード メルロー [2016] 750ml ※12本まで1個口で発送可能楽天内では投稿時現在3348円でした。今回の会では、赤ではこのワインが一番良かったという声も聞かれました。にほんブログ村
2019年02月22日
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この日曜、24日に開催させて頂きます1日ワインバーのワインのご紹介も一段落と言う事で(ご来場お待ちしております!)、今回からは1月の北海道のワインを飲む会のワインに集中です。3本目はヴァイスブルグンダーになります。鶴沼ヴァイスブルグンダー2013。生産者は北海道ワインです。1974年創業で、北海道は勿論国内でも最大級の規模を持つワイナリーです。おたるワインで有名ですね。その小樽と、樺戸郡浦臼町に自社農園を同時に開園していますが、その浦臼の畑が現在北海道ワインを代表するブランドとなった鶴沼シリーズの畑になります。元々開業者の嶌村氏が、ドイツに行った際にワイン造りを志したということもあり、開業当初からドイツとの関係が深かったようです。その為、当時は向こうから苗木を入れており、現在も本ワインのヴァイスブルグンダーやゲヴュルツトラミナー等の品種を栽培されているようです。価格は3456円程度。色は木樽熟成と言う事もあってか、ツヤのあるしっかりした黄色。香りには特徴的なスモーキーさがあり、ちょっと小松菜っぽい雰囲気も感じられたでしょうか。また、ナッツや軽いキャラメルっぽさ、オリエンタルスパイスなどの気配も。その後ろに、パイナップルやメロン、グレープフルーツ、リンゴ、白桃といったフルーティさが拡がっています。その他、黄色い花や白い花といったニュアンスもありました。味わいはきっちり辛口。果実味は穏やかなもので柔らかく広がり、酸も明るさはあるものの落ち着いた印象で、トータルとしてのバランスの良さがあります。ボディはミディアム程度。エキス分とハリのある質感で、しなやかさとパリッとした印象を与えるものでした。会では、ソプレッサータやヴァポーレと合わせてみました。ソプレッサータとの相性は対比が輝く印象。お肉だけですと、肉の脂やゼラチンの食感と悪く無い、位なのですが添えられていたオレンジを合わせますとその香りと噛み合いつつ、華やかな甘みに対しワインの辛口な味わいやスモーキーさが好対照な感じで、一気に味わいに明るさが加わりました。一方ヴァポーレとはシンプルに魚の旨みや塩気のある味わいに対し、ワインの味わいや香り、特にフルーティさや軽い小松菜的な気配が馴染むといったところです。また、イトヨリやホタテのプリッとした食とワインのハリのある質感の相性も良好。樽の影響もあってのスモーキーさかと思いますが、前2つが素直にフルーティなスタイルでしたので参加者の皆さん結構驚かれていた印象です。好みは分かれるところだったようですが、個人的には結構好きな雰囲気だったりします。ドイツのヴァイスブルグンダーでも、同じようなスモーキーさを感じたことがあったのを思い出しました。北海道ワイン 2013 鶴沼 木樽熟成 ヴァイスブルグンダー楽天内ではこちらのお店で投稿時現在3456円です。他に2012ヴィンテージもあるようで、飲み比べてみたいところ。にほんブログ村
2019年02月20日
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1月に行いました北海道のワインを飲む会のワイン、続いては複数品種を使用した白です。宵の明星2016。美流渡と言う土地で栽培された、ケルナーなど複数の品種を混醸したワインです。醸造は10Rワイナリー。北海道ではワイナリー開業を目指しつつ、設備はまだ無いが畑をされているという小さな造り手さんが多く、そういった方々が醸造を学び・行う事が出来る場として、元ココファームのブルース・ガットラヴ氏が営まれています。セパージュの詳細は不明です。価格は3240円程度。色薄い黄色。濁り的なものはありません。香りは、開けたてはライチやマスカット、アロエヨーグルトのアロエと言った要素や、マリーゴールド的な黄色い花やハーブのニュアンスと言ったものがよく感じられました。それが、時間経過で徐々に仄かなナッツやカラメルの気配、パイナップル、リンゴ、グレープフルーツやライム、スイーティと言った柑橘、そして若干のオリエンタルスパイスと言ったものが出てきました。味わいはやはりバランスの良い印象ですが、タキザワケルナーよりも辛口でトーンの低い印象です。果実味は柔らかくじんわり拡がり、そこに重心の低い酸がビシッと入るといった感じ。ボディはライトではありますが、ミネラル感もあり、それなりのエキス分やハリは感じられる質感でした。会ではアランチーニ、ローストビーフ、ソプレッサータと合わせました。アランチーニとは悪く無い感じですが、外側のカリッと感や中のしっとり感とワインの質感が楽しい、と言った所。ローストビーフに対しては、やはり肉の存在感にはちょっと負け気味で、それでも香りがマッシュルームのそれと共に肉の旨みを引き立てる、くらいでした。面白かったのがソプレッサータで、ゼラチンや肉の旨みともまずまずですが、下に敷かれていたオレンジやセロリとの相性がバッチリ。オレンジとは、その香りとワインの香りが違和感なく噛み合い、更に甘味がワインの味わいに更にメリハリを与えます。セロリとも、やはり香りの相性がよく、見事な一体感でした。華やかかつ豊かな香りがありつつ、味わいも整ったもので、今回の会では参加者の方々の印象もかなり良かったようです。実はこのワイン、栽培家の方が事件を起こしてしまったそうで、もう新ヴィンテージが出ることは無いかと思います。ただ、ワインに罪はありませんし出来自体も非常に良かったことから、今回個別記事にしました。にほんブログ村
2019年02月16日
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今回から先日の北海道のワインを飲む会のワインです。先ずはケルナーから。ケルナー2017。生産者タキザワワイナリーは2004年に三笠市達布に畑を開墾、2013年に醸造所が完成したというワイナリーです。現在の自社畑は3ヘクタールまで拡大、開墾当初はソーヴィニヨン・ブランとピノ・ノワールでスタートされたそうで、今はそこにシャルドネが加わっています。野生酵母による醸造を行い、酸化防止剤の添加も最小限に止めると言った造りをされています。本ワインに使われているケルナーは余市産。余市には評判の農家さんも多いですが、こちらも中井観光農園さんのものを使用しています。価格は3000円程度。色は青みがかった薄い黄色と言ったところですが、少々のにごり感もあったでしょうか。香りはフルーティさがよく出ており、青リンゴや赤いリンゴをしっかり感じ、そこにグレープフルーツやレモン、青い柑橘と言ったものが加わる印象。また、白い花や金木犀的な黄色い花、軽い蜜っぽさと言ったものも。時間と共に、その蜜っぽさは赤いリンゴのニュアンスとともにより強まります。その他、ハーブや白い石、軽いフルーツヨーグルト、それに微か~にですが生姜のような気配も感じられたように思います。味わいはバランスの良いフルーティなものでした。果実味のアタックが柔らかくもしっかり広がりつつ、そこに明るく果実味より輪郭のはっきりした、しかし果実味より前に出過ぎない酸がピッと入ります。この酸の塩梅が絶妙でした。ボディはミディアムライトくらいの印象で、まろやかさやしなやかさ、ミネラル感のあるものでした。会では1番に飲みましたのでサーモンとスモークした牡蠣、リンゴのタルティーヌに合わせましたが、まあ合わないはずが無く、と言ったところです。タルティーヌのリンゴの香りがワインのフルーティさ、リンゴっぽさによく馴染んで全体に統一感を与えてくれますし、ワインの果実味や酸がサーモンや牡蠣のまろやかな旨みによく映えました。次のアランチーニにも合わせてみましたが、これはまあ可もなく不可もなくと言った所。それでもトマトソースの甘み酸味との相性は中々でしたし、ツブ貝の食感とワインの質感も波長の合う感じでした。日本のケルナーには、硬い緑の葉っぱ的なニュアンス、あるいは緑茶的な要素を感じることも過去の経験ではあったのですが、このワインは飲むのにかける時間が短かったからなのかもしれませんがそういった印象はありませんでした。その分、フルーティさが非常によく出ており、生姜っぽさなどそれだけではない部分はありつつも、より親しみやすいのかなと。ただ、この酸のきれいさは、海外ワインを飲みなれた参加者の方も唸らせるものでしたよ。[2017] ケルナー 白 750ml / タキザワワイナリー [北海道] Kerner / TAKIZAWA WINERY楽天内では現在、こちらのお店で2916円です。価格帯的に国内外のワインにライバルも多いですが、選ばれる理由のある1本だったように思います。にほんブログ村
2019年02月14日
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今回は、年明けにお節に合わせたワインです。登美の丘・甲州2017。生産者はサントリー登美の丘ワイナリーです。ブロガーイベントへお招きいただいており、昨年も6月に行ってきました。登美の丘ワイナリーでは、ずっと欧州系品種に力を入れてきましたが、ここ数年日本、そして、山梨を代表する品種である甲州を使ったワイン造りに力を入れています。「登美の丘」シリーズの畑のあるより良いエリアで、赤品種に向かない畑の改植などを行い新たに甲州の栽培を行うなどされており、いつの日かトップキュヴェの「登美」シリーズで甲州を出したい、とのお話でした。価格は3700円程度ですが、今回はサントリーさんからの頂き物です。いつもありがとうございます。色は薄い黄色。昨年6月のワイナリー訪問時にも飲んでいるワインですが、その時と大きな違いは感じません。香りは、和梨や洋ナシ、青リンゴ、ミカンにキンカン、カボス、それに白い花のニュアンスなど、やはり6月と同じような要素も感じられたのですが、その白い花や酵母っぽさに吟醸香や軽い酒粕のような雰囲気が加わっていたり、フルーツ香でもパイナップルやビワと言った黄色いフルーツや、メロンのような要素が出ていました。また、柿の葉やビワの葉の様な緑の気配、それに若干の山椒のようなものも感じられました。何より、これも軽くですがシロップ的な香りがあったのは大きな違いだったと思います。味わいも、6月同様あくまで酸が表に出るバランスではあるのですが、その酸がよりしっとり落ち着いたものになったような感じはありましたし、軽やかな果実味がその酸のすぐ後ろについてきます。ミネラル感はそれらの要素に比べると大人しいもの。ボディはライトで、ハリやしなやかさ、軽い硬質感も感じるようなものでした。おせちとは、ほぼ何でも合います。鰤の焼き魚なら、ブリの香りにワインの香りが合いますし、塩気を伴う旨みに対しても、ワインの果実味が丁度いい感じ。昆布巻きなんかにも、その優しくも甘辛い味わいと昆布の香りに対しワインのやはりフルーティな香りが馴染みます。加えて、ごまめのような生臭さが出そうなものに対しても、そういった要素が出ることなく、旨みと果実味+酸味の相性の良さを感じられました。唯一ダメだったのは数の子。これとは、やはり生臭みが出てしまいます。昔ポルトガルの赤を合わせたときにはそういったものが出なかったのですが、中々面白いところです。昨年飲んだ時より、フルーティな印象になったでしょうか。勿論まだ寝かせても変化するでしょうが、少なくとも今飲んでも親しみやすさや楽しさ、それでいて素性の良さも感じさせてくれるワインであることは間違いないかと思います。今回合わせたお節の様な和食との相性も手堅いですね。【あす楽】【よりどり6本以上送料無料】 サントリー登美の丘ワイナリー 登美の丘 甲州 2017 750ml 白ワイン 日本楽天内にも扱いはあります。こちらのお店では現在3680円。樽を使っていない造りになっていますが、その良さが昨年より感じられたように思います。おせちと共に。エビの甘みともよく合いました。にほんブログ村ワイン大好き!
2019年01月25日
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今回は、昨年末に池田のNATAN葡萄酒専門店さんで購入したワインです。ナイアガラのワイン・やや甘口2017。生産者伊那ワイン工房は、2014年に南信州・伊那谷に誕生したワイナリー。自社畑は持たず、信州まし野ワインから独立された方が自社ブランドのワインについては買いブドウを用いて造り、他に委託醸造も100キロから受けているとの事。地元に昔からあるナイアガラを用いたワインに他国に無い独自の個性として力を入れているそうです。本ワインのナイアガラは塩尻市のもののようです。価格は1296円。色は淡いですが、黄色が見えなくもありません。香りは、ブドウジュース的なラブルスカ香がしっかり出ています。ナイアガラブドウそのものの香りと言ってもいいでしょうし、岡山ではむしろピオーネを思い出す人が多いかも。ただ、それだけでなく蜜やシロップの様なニュアンスやパイナップル、パッションフルーツのような南国フルーツっぽさ、それにオレンジピールやママレードのような気配も。基本甘いニュアンスが強いのは確かです。そこに、若干の乾燥ハーブ的な雰囲気が加わったでしょうか。味わいはやや甘口表記の通り、きっちり甘味があります。そこに、しっとり系の酸味が、後口のわずかな苦みを伴いつつ入るという感じで、結構明るい、軽やかな印象でした。ボディがライトでさらりとした質感なのも、その印象をもつ要素だったかもしれません。お米に甘さがあるお寿司はどうかなと思いましたが、流石にワインの甘さがちょっと勝ち過ぎる感じでした。また、魚と合わせると意外と生臭みが出ることも。むしろ、お寿司なら卵がよかったかもしれません。相性がいいなと感じられたのがソーセージ。新鮮とくしまなっとく市で購入したリーベ・フラウのものをつまんでみますと、肉の旨みや塩気に対し、ワインのフルーティさや甘味がいい対比になりつつ、旨みをより引き立てる感じでした。ワイナリーの販売ページにもジュース感覚で、と書かれていましたが、そういった気軽に楽しめる甘口ワインだったかと思います。ただ、ナイアガラの中にあるフルーティさを余すことなく引き出しているような華やかさもあり、「ナイアガラの甘口ワイン」の魅力にあふれた1本だったとも思います。にほんブログ村
2019年01月23日
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11月の中国5県のワインを飲む会のワインもこれで最後。トリは島根県の奥出雲葡萄園のものになります。奥出雲ワイン・杜2017。生産者は奥出雲葡萄園です。島根県の木次町にあり、食の杜というパン屋さんや豆腐屋さんが集まったエリアの一角を占めています。中国地方では有名な木次乳業を母体に持ち、醸造タンクにミルクタンクを使っていたりもします。元々は地元のヤマブドウをワインにしようと言う目的での立ち上げだったようですが、先ずは海外品種で名前を売ろうと注力、そのシャルドネは全国的にも知られるワインとなりました。その後、元々のコンセプトだったヤマブドウ系の小公子等も精力的にリリースされておられ、この杜も小公子100%。樽熟成無しです。価格は2800円程度ですが、楽天内では現在完売のようです。色はしっかり赤黒く、黒さの印象が勝ります。透明度もほぼ無し。香りは、やはり茹でアズキ的なニュアンスがあり、若干の野菜ジュースのような雰囲気も。また、軽くみたらし団子のタレ的な醤油ダレのような気配もあったでしょうか。そこに、オリエンタルスパイスやお香なども加わります。勿論フルーティさもあって、青ベリーや黒ベリー、ベリーコンポート、少々のプラムやカシス、更に、時間と共に赤ベリーやそのジャム的な要素と言ったものも出てきました。その他、軽く黒い土や根菜っぽさも。味はバランス型。温かみのある果実味がじわりとアタックに感じられ、そこにヤマブドウらしい明るい酸がピッと入ります。渋みはやはりそこまで強いものではなく、アクセント的にいい塩梅です。ボディはミディアムで、柔らかさや膨らみを感じる印象でした。会ではメインのビーフシチューのところで飲みましたが、根菜的なニュアンスがあるのでゴボウと合うかな、と思いきや悪くは無いものの前回の三座程ではありません。一方、肉との相性は抜群!肉の脂、赤身の部分の旨み、ソースのコクや塩気に対し、ワインの果実味や渋みが馴染みつつ、酸がアクセントとして印象を引き締めあっさりさせてくれる、更に、香りのフルーティさやスパイシーさが深みを与える、と言った具合にバッチリ噛み合います。ミディアムな印象ではありますが、ビーフシチューのお肉との抜群のマリアージュだった辺りやはりしっかりしたワインではあるなと。同じくヤマブドウ系品種を用いた(ベーリーAも含まれますが)ひるぜんワインの三座、さらに、上のレンジの山葡萄・赤辺りとの対比も面白いかもしれません。こうやって、ヤマブドウ系の飲み比べが出来るのは、中国地方のワインの面白さの一つと言えるかもしれませんね。にほんブログ村
2018年12月14日
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11月の中国5県のワインを飲む会のワイン、続いては山口県の白です。シャトーヤマグチ・シャルドネ2005。生産者は山口ワイナリーです。山口県山陽小野田市の厚狭にある、日本酒「山猿」を手がける酒蔵である永山酒造さんが1995年から営むワイナリーになります。秋吉台のカルスト台地由来の石灰土壌が広がる土地で、シャルドネ、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンと言った欧州系品種を栽培されています。酸味を好まないお客さんが多いという事で、醸造後一升瓶で長期間熟成させてからリリースされるのが特徴で、この2005ヴィンテージも今でも手に入ります。価格は5400円程度。色はツヤのある黄色、というかもう黄金といっていいでしょう。香りは寝かせた樽熟成シャルドネ全開、と行った感じで、カスタード、ハチミツやミード、シロップの浸みたスポンジ生地と言った甘いニュアンスが感じられつつ、レモンやグレープフルーツ、洋ナシと言ったフルーティさもあります。また、前述の甘いニュアンスと被りますが、焼き栗やミツイモの焼きイモと言った要素も。その他、白い花や石灰っぽさ、ドライハーブ、遠くに少々の土っぽさないし根菜と言ったものも感じられたでしょうか。味わいはしっかり寝かせていますが、それでも酸の要素はよく出ています。メインの要素として太く明るい酸が口全体に、しかしそこは熟成の影響か柔らかい印象で広がります。果実味は繊細で、酸の背後にふわりと感じられました。ボディはミディアムライト程度で、エキス分やハリは感じられます。会では、ココット焼きのタイミングで飲みました。滋味深い野菜の味わいとワインの酸・果実味の相性はバッチリ。中でも、紫イモに対しては、芋の甘みと香りに対しワインの酸や香りの甘い要素ががっちり噛み合います。ちょっとスイーツのような雰囲気にさえなったでしょうか。また、レンコンにもいいです。こちらも、レンコンの甘みや土っぽい香りにワインの味わいや香りが合いますし、加えて、そのシャキシャキした食感とワインのハリのある質感や酸の馴染み方も印象的でした。今回も非常に華やかで、ある種欧州のワイン的な世界観を持ったワインだったかなと。フランスワイン党の方にこそ、寧ろ好評でした。中国地方の他のワイナリーのワインは勿論、全国的に見ましてもあまりないタイプではないかなと思います。【山口県】【山陽小野田市厚狭】【永山酒造】【ワイン】シャトーヤマグチ シャルドネ(10000777)楽天内にも1か所だけ扱いがあります。生産量の関係もあってか、日本ワインに強い酒販店さんでもあまり見ませんが、面白いワイナリーなのは間違いないかなと。にほんブログ村
2018年12月10日
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11月の中国5県のワインを飲む会のワイン、続いては鳥取の新酒です。ヌーヴォー白2018。生産者北条ワインは1944年創業と言う中国地方で最も古いワイナリーです。倉吉にほど近い北栄町と言う場所にあり、その特徴は北条砂丘と言う砂地で栽培されたブドウを用いている事でしょう。今回のワインに使われている甲州も昔から栽培されていますが、果粒は小さめになるのだとか。と言う事で、セパージュは甲州100%。価格は1620円です。色は淡い黄色。香りは、開けたては白コショウ的な雰囲気が出ているくらいですが、時間とともにどんどん開きます。メロンやリンゴといったフルーツや白い花、酵母、吟醸香などが感じられたでしょうか。また、さらなる時間経過でミカンや洋ナシ、少々のオリエンタルスパイス的な気配や柿の葉的なニュアンス、さらに甲州ブドウそのものの香りと言ったものも感じられました。味わいは果実味のアタックがあり、酸は明るいものですがその果実味に溶け込み気味でおとなしいものです。ライトながらハリ、密度感のあるボディや独特のミネラル感と相まって、やはりここの白らしくまったりした印象を受けました。会では、前菜のところで飲みました。スパークリングに負けず劣らずよく合いますが、中でも根菜ときのこのゼリー寄せとの相性が良好。キノコや根菜の旨み、ゼリー寄せの出汁の旨みに対しワインの果実味やミネラル感が合いますし、ゼリーのプルンとした食感、根菜のしゃきっとした食感とまったりした質感の相性もいいです。また、鶏肉の旨みにも合いますし、キャラメリゼした野菜の乗った香ばしいパンがあったのですが、意外とその香ばしさや甘味とワインの香りや果実味が合い、割としっかりしたものにもなじむところが見られたのは面白かったです。毎年限定生産で入手が難しかったりするのですが、北条砂丘の甲州の特徴が非常に分かりやすく出たワインだったかなと思います。香りや果実感などは間違いなく甲州なのですが、他のどこのものとも違う個性が感じられました。北条ワイン ヌーボー2018 白 720ml 自社ぶどう 甲州 鳥取県 砂丘地楽天内にはこちらのお店に扱いがまだあるようです。スクリューキャップで開けやすいですし、日常の食卓で焼き魚なんかと合わせて晩酌と言うのも楽しそうです。或いは、鳥取のワインですし、やはり蟹でしょうか。にほんブログ村
2018年12月08日
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今回から、先日行いましたオレンジワイン飲み比べ会のワインです。先ずは日本の甲州から。甲州オランジュ・グリ2017。生産者はマルスワインです。焼酎造りでお馴染みの本坊酒造が、1960年に山梨県の石和に山梨ワイナリーを設立したのが始まりで、石和は勿論、穂坂、牧丘、御坂、白根のブドウを使ってワイン造りを行っています。また、穂坂には日之城農場を開園、トップキュヴェの為のブドウを栽培しています。加えて、2017年にはその穂坂に醸造の新拠点となる穂坂ワイナリーを新設されました。セパージュは勿論甲州100%。醸しとスキンコンタクトのブレンドだそう。価格は1598円程度です。色はオレンジカラーですが淡い感じで、明るさのあるものです。香りは甲州らしいリンゴや和梨、洋ナシ、それに軽いバナナっぽさや酵母、白い花のニュアンスが出ています。が、そこはやはりオレンジワイン、柑橘っぽさもあるのですが、らしいミカンっぽさに加えてオレンジやオレンジピール、それにブンタンのような雰囲気が。その他、ハーブっぽさや軽いハチミツの気配もあったでしょうか。味わいは柔らかく優しいものながらも果実味がメインの要素としてきます。そこに、しっとりながらも明るさのある酸が入り、さらに、白の甲州に感じられる軽い苦み、とは少し趣の違う渋みも後口にかけてほんのり感じられました。ボディはライトでキレイさがあります。会では、最初の1本と言う事でチーズプレートのところで飲みました。やはり、ブルやウォッシュなど個性の強いものには負け気味ですが、生クリームを使ったブリーチーズとの相性はバッチリ。チーズのクリーミーさ、塩気と旨みに対し、ワインの果実味や軽い渋み、それにフルーティな香りがバッチリでした。このワインでしたら、今回のような素直なチーズから、お刺身お寿司などの和食系、鶏肉や魚のグリル+ハーブなど、濃いいものでなければ幅広い食事に合わせられそうです。甲州のオレンジワインも色々ありますが、ワイナリーのページにもやや辛口と表記されていたりと比較的飲みやすいタイプ、白ワインとしての特性がしっかりあるタイプのものだったかなと。フルーティで親しみやすく、それでいて甲州らしさもあり、ワインの入り口、甲州の入り口としても面白いワインなのかなと思います。にほんブログ村
2018年11月06日
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今回は日本のシャルドネです。もうすっかり人気ワイナリーな安心院ワインさんのものになります。安心院ワイン・シャルドネ・イモリ谷2016生産者安心院葡萄酒工房はいいちこでお馴染みの三和酒類が2001年に創業したワイナリーです。杜の100年ワイナリーという構想を持ち、家族旅行村という施設群の1つとして、売店などを備え、地元の文化として文字通り100年、そしてそれ以上続いていくことを目指しています。シャルドネはこちらのフラッグシップ。近年では日本ワインコンクールなどでも安定して高評価を得ていますね。価格は3000円程度。色は青みがかった薄い黄色。香りは蜜っぽさや、洋ナシ、和梨、バナナ、メロン、ミカン、ハッサク、カボスなどの少々の緑柑橘といったフルーティさがよく出たものです。また、焼きイモや焼き栗と言った香ばしさを伴う甘いニュアンスやモンブランと言ったものも。その他、白い花やハーブ、軽い柿の葉、石灰的なニュアンスや、麦の穂?のような雰囲気もあったでしょうか。味わいは南国の気配を感じさせるしっかりした果実味のアタックが印象的。そこに、しっとりした酸と後口にかけての軽い苦みが加わり、トータルで柑橘を食べたようなバランスです。ボディはミディアム。程々ですが量感を感じます。まろやかさや丸さのある口当たりでした。果実味のアタックがありますので生魚はどうかなと思いましたが、何だかんだお刺身にもよく合いました。脂ののったブリに対しては、やはりその脂やしっかりした旨みに対しワインの豊かな果実味や樽の気配のある香りが合います。また、よりあっさりした鯛に対しても、その旨みや甘味に対しワインの果実味が馴染みました。ワインの味が実は結構優しいのか、鯛の旨みの方がむしろ勝るくらいでワインの各要素がそれを華やかに飾るといったバランスでした。その他、魚ですとカレイの味噌煮なんてものとも、味噌の甘みカレイの脂や旨みによく嵌りましたし、鶏肉系はサラダチキンからフライドチキンまで手堅いですね。薫り高さや味わいのインパクトなど、流石安定の完成度と言った所でした。このワインも、ジャパンワインチャレンジ2017で銀賞を受賞していますね。ただ、それが鯛とも特合うというのは面白いところでした、やはり日本ワインと言う事なのでしょうね。安心院葡萄酒工房 安心院ワイン シャルドネ イモリ谷 [2016] 720ml※12本まで1個口で発送可能現時点では、楽天内ではこちらのお店等で3142円程度です。3000円のシャルドネと言いますと日本ワインでもかなり層の厚いレンジではありますが、その中でも十二分に存在感のあるワインだと思います。にほんブログ村
2018年10月21日
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今回も、先日レストラン・レオーニさんで頂いたワインです。前回に続いての日本ワインです。サンジョヴェーゼ2016。生産者はファンキーシャトーです。長野県の上だから西へ行ったところにある青木村のワイナリーで、醸造所完成は2011年。葡萄栽培自体は上田で2008年からされているそうですが、その後青木村の協力のもと同村内の観光農園跡地をブドウ畑にしました。畑では施肥や農薬を控え、除草剤は無し。醸造時も自然発酵・無濾過・無清澄で行っています。セパージュはサンジョヴェーゼ・グロッソ85%にシラー15%。色は赤黒さのあるガーネットと言った所でしょうか。透明度は高め。香りは、ラズベリーやブルーベリー、ブラックベリーと言ったベリーフルーツや赤ベリーのジャム、加えて少々の下草っぽさや紫の花と言ったものを感じました。また、時間経過で結構変化があり、上記ベリーのニュアンスに加え、シナモンなどの茶色いスパイスがよく感じられるようになり、さらに微かな山椒っぽさも。その他、紅茶やチョコレート、赤い花、それに微かな小豆のニュアンスなども出てきました。味わいは、注いでいただいて直ぐは開けたてだったという事もあり閉じ気味。大人しい果実味を背景に、シュッとした酸とじわりと拡がる渋みが感じられるといった程度。それが、時間と共に果実味が開いてきました。と言いましても、ガツンと前に出る、といったようなものではなく酸や渋みよりは優しいものではあるものの膨らむ、と言った程度ではありますが。ボディはミディアム。ハリや密度を感じました。当日は、メインのソーセージに合わせました。ソーセージとも相性がよく、肉の質感や旨み・脂に対しワインの酸や渋みが噛み合いますし、オレガノなどのハーブ香とワインの開いてからのスパイシーさがこれまた馴染みます。また、ワインが開いてから少し感じられるようになった小豆っぽさと、ソーセージの下に敷かれていたレンズマメの煮込みの、豆の香りとの相性も間違いなし。どこか似た要素があったのかなと。レオーニさんでは以前、ファンキーシャトーさんのシャルドネを頂いたことがあり、その華やかさに驚かされましたが、こちらのワインも、スパイシーさや味わいのバランス感など、流石の完成度。サンジョヴェーゼ・グロッソ主体と言う珍しいセパージュですが、珍しさだけではない魅力あるワインでした。にほんブログ村
2018年09月25日
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今回は日本ワイン、地元岡山の甘口になります。岡山ピオーネ。生産者は、私も何度かお邪魔させて頂いています、ひるぜんワインです。1987年に蒜山高原の休暇村の近くに、地元のヤマブドウを用いた観光ワイナリーとして誕生しました。蒜山高原に自生していたヤマブドウをワイナリー近くの畑に移し、生き残るクローン、よい実を付けるクローンを選別するところからスタートしているというまさに地ワインの造り手です。現在は契約農家さんでもヤマブドウをやるところが増えた他、欧州系品種などに取り組む農家さんも出てきています。ピオーネは、岡山でも盛んだった葡萄ですが、蒜山周辺でも作っている方が居られ、それを氷結させて作った甘口ワインになります。価格は、ハーフボトルで2000円程度。色は淡いオレンジにややピンクが入るといった所。まあロゼワインの1種と言えるかなと。香りはまさにピオーネ。ブドウの香りがバッチリ出ており、そこにハチミツや花の蜜といった甘いニュアンスが加わります。また、若干の赤いフルーツ、特に赤ベリーのドライフルーツやコンポートの気配もあったでしょうか。加えて、微かに白コショウやオリエンタルスパイス的な要素も感じられました。味わいは甘口です。しっかりデザートワインしています。その甘さの間から、明るい酸がちらりと見えるといったバランス。後口にかけては仄かな苦みもありました。ボディはライトではありますが、とろりとした質感はあり、しなやかさを感じました。これはまあデザートワインと言う事で食事には合わせていません。つまんだのは地元蒜山のジャージー牛ミルクで造ったカマンベール。大分時間がたって茶色さが出ており、食べると皮の部分にピリッと感があるようなものでしたが、その癖の強さにも負けず甘味がチーズの旨みと塩気に合いました。ただ、もう少し若いチーズのクリーミーさとの方がより嵌ったかもしれません^^;その他、一緒につまんだバケットの香ばしさにワインの甘い香りがよく合いましたし、ミックスナッツを齧りますと、マカダミアナッツの柔らかな、ちょっと脂感のある木の実香にもバッチリでした。ひるぜんワインさんには有料無料の試飲が沢山あるのですが、このワインはいつも必ず飲んでいます。ピオーネって実はワイン向きなのでは?と思うくらい好きなものだったので、今回じっくり飲めてよかったです。アルコール度数9%、香りにはキッチリブドウがあり、紛れもない甘口とお好みではない方もいらっしゃるかとは思いますが、甘口好きなら一度試してみてほしいワインです。因みにこのワイン、ジャパンワインチャレンジ2018で銅賞に輝いたとの事。他にも、山葡萄ワイン・ロゼが金賞に輝くなどされておられます。おめでとうございます!敬老の日ギフト対応可 ひるぜんワイン 果実酒セット楽天内では残念ながら単独での扱いは今のところないようです。こちらのお店では、ブルーベリーワインとのセットで販売されています。にほんブログ村
2018年09月01日
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今回は日本のロゼです。今やシャトー・メルシャンを代表する畑ともいえるマリコヴィンヤードのブドウを使ったものになります。マリコヴィンヤードロゼ2016。生産者シャトー・メルシャンは言わずと知れた日本でも最古参のワイナリーの一つで、山梨県の勝沼にあります。マリコヴィンヤードは、シャトー・メルシャンが高品質なブドウを得るべく、長野県上田市丸子に2003年に作られた圃場です。現在では、シャトー・メルシャン最大の自社管理畑となっています。そんなマリコヴィンヤード近くに、来年秋にはワイン法を考慮してか新ワイナリーが出来るそう。また、今年の9月には塩尻にも桔梗が原ワイナリーが出来るのだとか。セパージュは、シラー34%、メルロー29%、カベルネ・フラン26%、カベルネ・ソーヴィニヨン11%。全てマリコヴィンヤード産です。価格は2000円程度。色は赤さのなかに少々のオレンジを感じる、しかし淡い雰囲気のあるロゼ色です。香りは赤ベリーっぽさがよく出ていますが、それだけではなく、赤フルーツ系でもマラスキーノやアセロラ、ピンクグレープフルーツと言ったものも感じられます。また、トマトや軽い金時人参的な赤い野菜っぽさも。その他、トーストやキノコ、若干のホワイトチョコ、オイリーさも。また、シラー主体の為か茶色いスパイスの気配が割と感じられたのは印象的でした。味わいは果実味はアタックに広がりこそすれ優しいもので、ほんのりと言った所。そこにしっとりした酸が加わり、後口にかけて明るい印象を残します。また、その後口には微かな渋味のようなものもあり、トータルとしてしっかり辛口な印象。ボディはライト。透明感のある、白ワイン的な質感でした。食事との相性では、赤ワイン的な香りもありますが、何だかんだやっぱりお寿司がいいつまみでした。中でも手堅いのは鮪やサーモンと言った色の似たもの、カニやエビと言った甘味のあるものです。マグロの味わいにワインの質感が馴染むのは勿論、薫の相性の良さもありました。一方、サーモンはやはりその脂とワインの軽い渋みなどの相性ですね、カニエビは甘みと果実味ですが、香りの中の赤いフルーツっぽさも割と嵌っていました。あと、面白かったのがゴーヤチャンプルー。ゴーヤの苦味や青い風味に対し、ワインの渋味や酸、そして赤いフルーツっぽさが意外なほど合います。また、そのゴーヤチャンプルーと一緒に冷汁も食べたのですが、これがなかなか行けており、香味野菜の風味は勿論、そもそも味噌の風味と相性がいいようです。フレッシュな赤いフルーツのニュアンス、だけではない、スパイシーさがあったり、味わいでも果実味に振れ過ぎない辛口さがあり、シリアスさも見せるロゼでした。この時期に冷やして頂くのは勿論、通年色々な季節の食材と合わせて楽しめるワインではないかと思います。シャトー・メルシャン マリコ・ヴィンヤード ロゼ 2016 Chateau Mercian Mariko Vineyard Rose楽天内では現在こちらのお店で1880円で売られているだけのようです。2000円以下と言うのはかなりポイント高いですね。にほんブログ村
2018年08月22日
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今回は洋菓子でお馴染みのシャトレーゼが作る甲州です。ドメーヌ・シャトレーゼ甲州2015。生産者シャトレーゼ勝沼ワイナリーは、2000年に勝沼の日川のそばに作られたワイナリーです。シャトレーゼを一代で築き上げた齊藤寛氏は勝沼のブドウ農家の生まれだったことから進出したそうです。多くの観光客を受け入れ、よりお手頃なワイン造りを行うベルフォーレワイナリーに対し、こちら勝沼ワイナリーは自社畑のものを中心に、契約農家のブドウも用いるブティックワイナリーです。と言う事で、こちらも自社管理畑の甲州で造られています。価格は2160円程度。色は極薄い黄色。香りは、ステンレス熟成だけでなく樽熟成のワインをブレンドしていると言う事でか、ベッコウアメっぽさや微かなクレームブリュレ、オレンジピールの気配が感じられました。そこに、洋ナシや和梨、白い花、カボスなどの緑の柑橘や、温州ミカンと言った黄色い柑橘、そしてモモっぽさと言ったものが加わります。また、軽く蜜っぽい余韻が残りました。味わいは穏やかなものです。果実味の軽いアタックがありつつ、ほんのりとした酸とミネラル感が感じられます。ただ、酸は後口にかけて広がりを見せました。また、その後口には定番の軽い苦みが。ボディはライトです。滑らかさがありサラッとした質感。食事との相性は幅広いですね。カボチャやレンコンの天ぷらをつまみますと、野菜の甘みに対し果実味が馴染みつつ、酸や香りがアクセントになっていい相性ですし、お刺身ではイカの甘みや食感、マグロの滋味にも噛み合います。お寿司なんかは大体どれも相性がよく、中でもやはり甘海老の様に甘みのある物がよく馴染みました。また、味噌ベースで五目豆をしてみましたが、昆布だし+味噌の味わい、豆の香りや旨みにもバッチリです。一方で、ピッツァマルゲリータともよく合い、チーズのコクやバジルの風味、生地の味わいに対しては勿論、トマトの甘み酸味に対し、ワインの味わい、香りの相性が非常に良かったです。また、甘みのあるものと言う事で、タマネギのグリル+バルサミコソースなんてものも合せてみましたがこれまたいい相性で、ワインの香り、なかでも蜜っぽい余韻や樽由来と思われる要素がある点が大きかったかなと。フルーティな中に樽のニュアンスがある、それが程よい感じだったのが食事との相性の幅広さにつながったのかなと。まさにフードフレンドリーな1本で、ワイン自体のバランスの良さもあり、抜栓初日でかなり進んでしまいました。シャトレーゼベルフォーレワイナリー 勝沼ワイナリー ドメーヌ シャトレーゼ 甲州 2016 750ml 辛口白ワイン楽天内には現在、今回飲んだものの次のヴィンテージである2016とその次の2017があるようです。今回のワインとは樽のニュアンスの出方に違いがあるかもしれませんね。にほんブログ村
2018年08月12日
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