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2007年01月12日
トヨタの世界制覇に学ぶこと(2)
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2006年の中国の自動車販売台数は、日本を抜いて世界2位になったようです。生産台数でもドイツを抜いており、世界3位です。自主ブランド強化の掛け声はさらに高まるでしょう。
その結果、ここ数年の石油価格暴騰で、SUVは売れなくなり、環境保護が流行になり、ハイブリッドのトヨタは米国の都市で最もクールでよく売れるファッションとなった。
以上は、中国の自動車産業にも貴重な経験を提供している。最近中国の自動車市場は急激に拡大しており、本土メーカが国内市場のシェアを急速に高めているが、頼りは低価格である。
「エコノミスト」が、中国のユーザは経験が不足で、車を買う時には低価格に誘惑されやすいと指摘した。本土メーカは一時の利益を狙い、品質を高めず、ただ価格だけを下げる工夫をしている。
だが耐久性、安定性が悪ければ、国際市場へは進出できない。数年経って、最初のオーナーが車を換えるとき、耐久性が中古車価格に影響することを知り、修理の手間と金を知ると、その次は低価格低品質の車は買わなくなるだろう。そうなると中国の自動車は本土市場さえ確保できなくなる。
その上、自動車産業だけでなく、その他の産業も早晩、欧米の貿易保護主義の脅威を受け、海外に工場を作らなければならなくなる。日本は米国社会をよく知っていて、そこに工場を作ると、当地の法律をいかに守り、利用するかを知っているだけでなく、社会公益のために献身して、自分のイメージを高めることを知っている。
中国企業はよその国の市場への輸出に頼っているが、その文化も社会も知らず、こうしたチャレンジをする十分な知識を持っていないということを、再度注意しておきたい。
最後に、市場をリードしようとすると必ず生活方式をリードしなければならない。日本は環境保護で世界をリードし、これが日本の自動車メーカが省エネ車や大型SUV設計で、正確な戦略的選択ができた理由だ。
中国の現在の生活方式は、盲目的に米国の後を追っかけようとする模倣で、ひどい地方では、小型車を禁止している。小型車が中国の自動車業界を立ち上げる可能性があることを知らない。
政府の庶民生活への管理が非常に多く、生活方式で創造性を生み出すのを抹殺している。生活方式に創意がなければ、製品開発でも必然的に創意が欠けるのである。
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最終更新日 2007年01月12日 08時04分13秒
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