最近の中国のニュースから

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2016年05月16日
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 二人目解禁で、もちろん二人目を生む人もいますが、予期とはだいぶん差があるようです。子育ての費用が非常に高いだけでなく、雇用者がすんなりと産休を認めないことも原因のようです。

 日本は人口減少に悩んでいますが、中国も今のうちに子供二人を根付かせないと、大勢の人が子供は一人か、いなくてもよいと考えるようになってしまうと手遅れになるんじゃないかと他人ごとながら気になります。

「二人目の産休期間の給料を払わない」という会社側が敗訴
 国が二人目の制限をなくしてから、多くの夫婦が二人目を生もうと考えている。

 だが東莞市の袁さんが二人目を生む手続きをすると、会社から二人目には有給休暇がなく、また産休にも制限があり、もし105日以内に仕事に戻らなければ職務を取り消すと言われた。

 袁さんは二人目を生むことは国の政策に合っていて、しかも手続きをきちんとしているのだから105日の産休の期間も給料を払うべきだと訴えた。法院は会社は産休期間中の給料も払うべきだとの考えを示し、袁さんが勝訴した。

河南省の高校が、女性教師は許可を得てから妊娠することと規定、違反すれば除名
 鄭州市中牟県の多くの学校が女性教師は二人目を生むには校長の許可が必要だとしている。

 第一高級中学の張先生は、学校の通知に悩んでいる。通知は「当校には女性教師が多いので、業務を順調に進めるために計画生育をする。2016年の上期には15人、下期には16人とする」

 教師を取材すると、もし勝手に妊娠したら学校の幹部に嫌われ、担任を外されるだろうという。実際、売店で何人かのお腹の大きい販売員を見たが、彼女たちは以前は授業を持つ教師だった。

 だがそれでも彼女たちを羨む人もいた。それは学校に残りながら子供を生む権利を得たからであって、もし違反すると学校におられなくなる恐れもあるからだ。

節約しても子供一人の教育に30万元はかかるのに、誰が二人目を生む気になるだろうか
 ネットを見ると、二人目が欲しいとは思うが、生む勇気がわかないとの意見が多い。

 理由の第一は、育児の助けがないこと。家政婦は高くて普通には雇えない。親に頼ろうにも、高齢で弱ったり、まだ働いていたり、中には自分の生活を楽しむために世話をしない人もいる。

 第二は、お金がないこと。ある試算では金をかけずに育てても、1人に少なくとも30万元はかかり、幼稚園から大学まで、1人でも大変なのに、2人になると倍になり家庭の負担が大きい。

 第三は、仕事である。妊娠した女性に「自発的に」退職させる会社もある。就職やキャリアアップを考える女性は子供を生むことを心配するのは避けられない。

 二人目自由化は中国社会の高齢化を緩和し、人口構造を改善するよい政策だが、本当にこの政策を進めるには社会の各方面の政策や措置の支援が必要だ。





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最終更新日  2016年05月16日 06時00分20秒
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