最近の中国のニュースから

最近の中国のニュースから

2016年05月15日
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 「放生(ほうじょう)」は人間がとって食べた生き物を供養するために、動物や魚を放してやることで、日本でも昔は行われていたのですが、最近はあまり聞いたことがありません。

 仏教の考えが薄くなったのか、産業化が進んで「殺生」している意識がなくなったためかもしれません。中国ではそれほど頻繁ではありませんが、時々「放生」の記事を見ることがあります。



 目撃者の王さんによると、午前10時過ぎ、2台のワゴン車が数台の自家用車に続いて潮白河大橋の下に到着、10数人が魚籠を持って河辺へ行き、生きた魚を水中に入れた。

 その後はスピードアップするために、河の堤の上から直接魚を河に投げ込み、魚は水面で「ポトーン」と音を立てた。放生の時間は10分ほど続き、ある人はそばで読経しながら福を祈り、また専門にビデオで記録する人もいた。中には、魚にキスをしてから放生する人もいた。

 王さんの見たところ、彼らは10以上の魚籠で、合計数百斤の魚を放生した。

 記者が現場へ行ってみると、河水はひどく汚染し、水面にはゴミが漂い、泡もたっていた。彼らは放生した後の魚がなお生きられると思ったのだろうか?

 付近の住民は「ここに放生する人は前からいるが、これほど多くの魚は初めて」といい、車は北京ナンバーだったという。「魚の中には水に入ったとたん白い腹を見せたのもいたが、全て水で流されていった」

 通州潮白河管理所の関係者は、「この河は放生の水質に達していないので、魚は死ぬに決まっている。これは放生ではなく、殺生だし、河川管理規定にも違反している」

 「放生した後の生存率は非常に低く、魚の死骸が水質を汚染するし、ブラジル亀など外来生物を放生すると伝染病で大量の生物が死亡する場合がある。市民の積善徳行の気持ちは理解できるが、動物保護、環境保護から見ると、そのやり方は間違っている」

20160426放生.jpg
写真:http://bjwb.bjd.com.cn/html/2016-04/26/content_28680.htm





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最終更新日  2016年05月15日 05時54分01秒
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