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やっとシャーリーンの顔を見ることができました。その分、アグネスの出番はなかったですが、クーパー夫婦が仲良く暮らしているようで良かったです。(笑)エピソードはしんみりしてしました。タスクフォース存続のため頭を悩ませるクーパーに、シャーリーンが「事件」を紹介する。食堂のボランティア活動で、シャーリーンの仲間の若い女性が結婚したばかりなのに夫が失踪したという。ケニア出身のドゥニが帰宅すると、夕食を作っていたはずの夫オケロ・オコロ(ケル)の姿はなく、部屋の中は何者かと争ったような跡があった。チームはレッドが持ってきた仕事ではないことに消極的だが、レッドが自分に関する文書を全て消し去ったのでハドソン議員らに責めたれられても根拠がない。クーパーはチームが終わるならせめて人助けがしたいと、捜索を命じる。ドゥニとケルはデートアプリで出会い、ケルから心を打つメッセージが大量に届き、すっかりその気になったドゥニは4週間前にアメリカにやってきて結婚したという。愛し合っているというが、ケルの銀行口座からは失踪した日に全額が引き出されており、それらはドゥニの持参金だという。親が全財産を持たせてくれたのに奪われ、ドゥニは途方に暮れる。シーヤはレッドから紹介されたキャスリーン・サットンと会う。夫のナイジェルはシーヤの母親ミーラの相棒だったが、キャスリーンは仕事のことはよく知らないという。ナイジェルが殉職した時に葬式に参列したレジーナ・セイントという女性から、力になると言われたという。レジーナはCIAに長年在職し、ミーラの上司だった。レジーナはフロリダに住んでおり、レッドは自分の仕事にシーヤを伴いフロリダに連れて行ってやるという。レッドはフロリダの海岸線強化事業で、南米で力を持つサントロという人物に商売のアドバイスをするつもりだった。しかし窓口担当の男が代理として現れ、サントロが事業を組む相手はもう決まっていると、レッドの提案を拒否する。レッドはカイル長官直々に連絡を取り、ブラジル人のサントロという人物はカルテルなど犯罪組織と関係があると告げる。オケロは特に脅された様子もなく、ドゥニが通報する1時間前に金を下ろしていた。社会保障番号は他人のもので、経歴や書類は偽造されたものだった。これは持参金目当ての大掛かりな結婚詐欺の疑いがあり、他にも被害者がいるようだ。オケロは自分の痕跡を消していったようだが、ハービーが消しきれなかった指紋を採取する。それによると、オケロ・オコロことケル・アモンズは仮釈放中で、別に家があった。レスラーとデンベが自宅に向かうとケルは逃亡しようとしているところだった。捕らえて尋問すると、仮釈放事務所で働くジェンマ・パリークという女から詐欺をもちかけられたという。アプリでパリークが架空のキャラクターを作り上げ、持参金制度のある海外の女性に恋愛感情を抱かせるようメッセージを送る。実際に会うことになればケルのような「夫」候補が女性と結婚に持ち込み、持参金をせしめて姿を消す。他にも夫役がいるようだが、ケルは知らないという。地元警察によると、この5年で12人の外国人妻の夫が失踪していることがわかる。主犯格のパリークを追うため、彼女の車を追跡する。GPSで現在、銀行の前に停車していることがわかったため、逮捕にむかうと、金を下ろしたばかりの男性がいた。アン・チェンはケルのようにアプリで出会ったメイと結婚したが、本当に愛してしまい、この詐欺から抜けようとしていた。パリークはメイを誘拐してアンに持参金を手に入れろと脅したという。FBIはアンをそのままパリークのアジトへ送り込み、メイの無事を確認して突入する。レッドはサントロから状況が変わったと交渉を泣きつかれ、キューバに向かう。レッドの根回しで地域環境担当官がやめさせられ、サントロの契約に遅れが出た。サントロはレッドの申し出を受け入れるという。その場にウィーチャがいた。2人は会いたかったとキスを交わす。逮捕されたパリークは20代のころアメリカ人と結婚するためインドからやってきたが、持参金を相手に持ち逃げされ「置き去りの花嫁」になっていた。時代遅れで女性差別的な持参金を盗むようになったというパリークに、デンベはなぜ苦しむ花嫁たちを助ける側に回らなかったのかという。アンは取り調べでメイを愛していると訴えるが、それを見たメイは騙されたことが許せず、夫は好きになった人とは別人だという。これからどうすればよいのかというメイに、レスラーはドゥニを紹介することにする。持参金も全額ではないが返却することができた。これから、新たな人生を歩むことができるだろう。クーパーとシャーリーンは人助けができたことを喜ぶ。フロリダでレジーナの自宅を訪問したシーヤは、母のことについて尋ねる。ナイジェルとミーラはコルカタ以来パートナーを組んでいたという。ナイジェルが殉職したことは今も機密扱いで、ミーラは責任を感じていた。しかしミーラは調査を受けたが結局責任はなかったと判断されたという。それ以上は分からず、シーヤはレッドに母親が語らなかった秘密を知りたいという。レッドは1997年のコルカタで、若いミーラが人身売買捜査の任務についていた時、路上に捨てられた赤ん坊を見つけギャングの抗争から命からがら逃げてロンドンに連れ帰ったという。実の親については何もわからない。ミーラが出生届などの書類を偽造してシーラを自分の娘にしたが、その事を知っていたサットンはミーラを操ろうとした。ミーラは子供に害を及ぼす者を許さず、任務中危機が迫ったサットンを助けなかったのだった。レッドは親が子を守ろるためどんなこともするのが理解できるという。シーヤは涙を流す。FBIチームというか、クーパーはこうして、自分たちで事件を見つけてコツコツと成果を上げていくことが大事だよと、今更気がついてどうする、という感じです。(笑)でもこれのために、監査なしの多額の予算が認められないでしょうね。クーパーが最終的に映画「生きる」の小役人みたいに、細々と善きことをなすということになるのかなあ、などと思ったりして。(笑)シーヤの出生の秘密は意外というわけでもなく、ミーラは人として何かに突き動かされるように行動したのでしょう。(お前が見たのか?と突っ込みたくなるのですが)マザー・テレサのような心ですごいなと思いますが、でもサットンが死んだのはミーラが意図的にそうしたのであって、これは相当罪深いですね。他にも方法があったんじゃないかと思いますが。まあ、すでに死亡した10年前のキャラクターをこうして深掘りできたのは良かったなと思います。後はフラットな状態でシーヤがタスクフォースに残るかどうかですが、残りわずかですからね。それよりもこのエピソードで重要だったのは、ウィーチャの再登場かな。私もウィーチャが恋しかったですが、今はサントロの用心棒になっている?レッドは知らなかったのでしょうか。ちなみに、雇い主に忠実なウィーチャがレッドに恋愛感情を持っていたかどうかは、わからないなあ。占い師だったウィーチャの姉の方が愛人だったんじゃないのかな。まあ、そちらの登場ではストーリーに絡めないし、やはり最終シーズンはウィーチャに出てもらわないといけないということかな。
October 27, 2023
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邦題が「昆虫」なので、ちょっと嫌だなあ~と思いながら見始めましたが、なかなかの力作だったのではないでしょうか。カレンは不在でしたが、シリーズの終わりをイメージするエピソードでしたね。キルブライドは自分の代理として、カレンではなくサムを考えていると告げる。デスクワークは苦手だというサムだが、キルブライドは真剣に考えてほしいという。大学のラボで、元海軍予備役のダリル・ハワード博士が侵入者に襲われ重体となった。ハワードは昆虫学の終身教授で、殺虫剤の研究をしていたという。ラボ内は激しく荒らされており、何か盗まれたものがないか地元警察が調べている。昨年別の大学のラボでも同様の事件があり、大量の殺虫剤が盗まれ、それを元に爆弾が作られた。実際に市庁舎で使用されて負傷者も出ているが、犯人は捕まっていない。FBIでは過激な反政府組織の関与を疑っており、NCISも捜査を開始する。ハワードが扱っていた薬剤には使用制限が厳しい化学物質が含まれており、濃縮されていればパイパワーの爆弾を作ることもできるだろう。現場のラボからはハードディスクが奪われているが、他に何が奪われたのかよくわからない。ハワードの助手のアージュンに盗まれたもののリストを作ってもらう。ハワードの元妻レイラによると、5年前にハワードと別れたという。ハワードは仕事熱心で虫で世界を変えると考え、化学物質が環境に与える影響を研究していた。ただ、最近誰かに追われているとか、ハッキングされたとか、電話を盗・聴されているなど、おかしなことを言っていたという。講演会にいつも同じ人が来ているなど、心を病んだのではないかと思い心配していたという。アージュンによると、飼育している蛾のケージがなくなり、最近の研究で使っている殺虫剤がなくなっていることがわかる。ハワードは殺虫剤が昆虫や爬虫類などに及ぼす悪影響について研究しており、メジャーな科学雑誌にも投稿していた。これは農薬メーカーからすると、死活問題になりえる。反政府組織のメンバーは今回の事件とは関わりが見いだせなかったが、ハワードの講演会で迷惑行為で退場させられた女性がいたことが確認された。ハワードが研究していた殺虫剤のうち、毒性が強くトカゲの細胞構造を変化させるとして、やり玉に挙げたものが2つあった。それぞれ製造しているメーカー、アルロムとジェンバイオシスでは、ハワードの研究発表の影響かどうかわからないが、3ヶ月前から売上が落ちているという。ハワードの講演会で騒ぎを起こしたのはジェンバイオシスで働くナターシャ・グレアムとわかる。自社の製品を守るため、ハワードに対してあらゆる誹謗中傷を行っていたようだ。ケンジーとディークスがジェンバイオシスに潜入し、ナターシャに声をかける。ナターシャは嫌がらせをしたことは認めるが、ハワードを襲ってはいないという。元々は会社の命運をかけて、ハワードに殺虫剤の研究をするよう契約し、始めはハワードも問題ないと言っていたのに、突然薬には毒性があり催奇性があると言い出した。ハワードは別のところにも雇われているという話も聞いたという。ハワードのラボの来訪者の名簿を調べると、連日クレア・ウィンチェスターという研究者が訪れていたことがわかる。話を聞くため自宅を訪問すると、何者かが侵入しPCを盗んで逃げ出すところだった。後を追うと、ウィンチェスターが男2人に誘拐されるところだった。サムらが捉えようとするが、ウィンチェスターは連れ去られ、誘拐犯の一人は逃げ遅れて車に轢かれて死亡した。死んだ男はアジア系で今のところ身元不明で、ウィンチェスターとハワードの接点もよくわからない。キルブライドは自分のアクセス権を使って、ウィンチェスターが国防総省の極秘プロジェクトで研究を行っていたことを掴む。その研究にハワードも参加していた。誘拐犯の一人は中国から学生ビザで滞在しているジャン・チンとわかる。チンのビザは、中国の人材派遣会社「ニューオリジン・タレント」という会社が保証人となっており、その会社はいわゆる海外から機密情報や知的財産を盗む人材を派遣し、また諜報活動の隠れ蓑になっているということから、ハワードの研究を狙ったのかもしれない。ウィンチェスターの身が案じられる。サムとラウンドトゥリーがウィンチェスターの自宅を捜索し、スマートウォッチで本人を追跡できることがわかる。国防総省のプロジェクトの主任技術者によると、2人の博士が誘拐されたことよりも蛾が盗まれたことが深刻だという。プロジェクトでは農業害虫を駆除するために遺伝子組換えの昆虫の実験に成功したが、これらはウィルスを運ぶ蛾であり、殺虫剤が不要になる反面、悪用されると作物に病気をもたらす。もしアメリカで虫を放たれたら、食糧の半分が消えることになり、武器になり得る。中国側がなぜ極秘プロジェクトのことを知っていたのか、NCISは助手のアージュンへ疑いの目を向ける。今のところアージュンとニューオリジン社とのつながりは見えないが、最近暗号通貨の口座に5000ドルを送金していることがわかった。さらにこの3ヶ月間に毎週アメリカの「フロージェンス」という会社から入金がある。アージュンはニューオリジンからの金を隠すために暗号通貨を使っていると見られる。サムとラウンドトゥリーはアージュンの身柄を確保し、真相を追及する。アージュンはニューオリジンからハワードの研究を見せろと言われたが、ハワードはそれを拒んだという。ニューオリジンから多額の助成金がラボに入ることも言ったが、ハワードは国防総省の仕事をして、危険性を知っていた。事の重大性を理解していないようなアージュンだが、反逆罪だと言われ、ウィンチェスターが彼らの上海のラボに連れて行かれると明かす。スマートウォッチの追跡で誘拐犯はサンタモニカ空港へ向かっているようだ。NCISが逃亡するSVUを追い詰め、ウィンチェスターを救出する。盗まれた蛾も回収された。事件を解決し、キルブライドはサムにかつてヘティから渡された封筒を手渡す。キルブライドは仕事を引き継ぐ覚悟ができるまでは封筒を開けてはいけないという。サムは以前ならすぐに断っていただろうが、この先の人生の目標を考え直す時期に来たと思うようになったという。キルブライドは返事が決まったら言ってくれという。他の道を探るのに遅いことはない、それは息子から学んだことだ。サムはまだ封筒を開ける気はない。サムがLA支局の管理責任者になるかどうかはわかりませんが、いかにも終わりが見えてきたという感じがしますね。サムなら何でもできるでしょう。サムパパを「ベニハナ」に連れて行くんだから、親孝行でもある。あの封筒の中には何が入っているのか、秘密の指示やら情報提供者などがあるのかな。キルブライドにとって、LAでの仕事が必要だったという辺り、ヘティの大いなる采配のもとに物語は終焉を迎えるという感じがします。今となると、クロスオーバー時のキルブライドの言葉、パーカーを引き抜こうとしいたのは伏線だったのかなという感じですね。ラウンドトゥリーは投資の才能があるようで、次の投資先は信念に見合う、世界を変えるようなものと夢を語る。誰の影響なの?とファティマに言われて口ごもるところは、まー、普通に考えると「君だよ」と思うのですが。ケンジーとディークスが子育てを始めたばかりで、もう夫婦2人の時間がほしいと言っていたのはご愛嬌ですね。ディークスが言うように、1年でローザは巣立っていくわけですから、それまではせっかくの貴重な時間を優先したいというのも理解できます。でもまあ、恋心を失くしたくないというケンジーのために、ディークスが考えた心憎い演出についニヤニヤしてしまいます。そんなこんながあって、メインの事件は中国による産業スパイの話題で、こういうことは日常茶飯事なのかな。害虫や害獣の被害はもっと大きな環境の変化の中で起こっていることで、本当は敵味方なく協力して問題を解決してもらえば良いのですが。ハワード博士にはぜひ健康を取り戻して、世界に貢献してもらいたいです。ラウンドトゥリーもこういう人に投資すれば良いんじゃないの。
October 26, 2023
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本家、LAとのクロスオーバーの2話目。途中までダラダラとした流れで興味を失いそうでしたが、最後はなかなかだったかな。「NCIS」シーズン20第10話『チームプレー』の続き。DCから誘拐されたテナントとジミーは、サム・ハンナも捕らわれている事を知る。監禁されている場所は移動の時間からハワイと見られるが、そこにスタンガンを持った黒尽くめのグループが現れ、リーダー格の女がここは非友好国だという。女はCIAのメリーナ・デヴリンと名乗り、NCISのサイモン・ウィリアムズの捜査が迫り本人だけでなく周囲を危険に晒していると説明し、捜査内容について真実を話せば、テナントらの質問にも答えるという。パーカーがハワイ支局に到着する。サイモン・ウィリアムズの共犯者はハワイにいるはずだとして、FBIのウィスラーと共に捜査を始めるが、ヴァージニア州でサイモン・ウィリアムズを名乗って死んだ男の身元はいまだ不明だ。ただウィリアムズの暗殺事件で関連がある人物として、メル・カノという男の名前が上がった。フリーの工作員でFBIの監視対象となっており、パーカーがハワイ入りした数時間前に到着していた。アーニー・マリクがカノを追跡すると、空港でレンタカーを借り現在車はワイキキの駐車場にあるという。しかしカノは車のトランクの中で遺体で見つかった。そこにもう一人CIAのメリーナ・デヴリン(*)と名乗る女が現れ、カノは3捜査官を誘拐した事件とは関係ないという。パーカーやハワイの捜査官たちはCIAが国内で活動することに疑問を持つが、デヴリン(*)は見学と助言のためにここにいると言い、カノはウィリアムズの仲間だが、ウィリアムズに殺されたという。捜査側の動きはウィリアムズに筒抜けで、政府内にスパイがいるらしい。さらに、ハワイにはウィリアムズの本拠地があるという。FBIの鑑識がカノの体に付いていた土を分析し、ハワイでは珍しい微生物を含んでいることがわかる。ノーマン・デルが所有するノームズ・フローラという種苗店が輸入しているという。不思議なことにノーマンの情報が全くたどることができず、パーカー、ジェシー、デヴリン(*)が現地に向かう。テナントらの前で、デヴリンはサイモン・ウィリアムズに情報が漏れることを恐れ、安全のためにわざわざNCIS捜査官たちを誘拐して話を聞くという。死んだハーディングのメールも電話も傍受されていたが、ハーディングはCIAの元工作員だった。CIAは長年ウィリアムズを追っており、核心に近づく度に情報提供者や証人が死んでいるという。テナントやサムはデヴリンの言葉を信じられずに押し問答が続くが、デヴリンは妥協してパーカーにだけ電話連絡することを認める。テナントはCIAの施設でメリーナ・デヴリンに尋問を受けていると報告し、パーカーは戸惑う。テナントは誠意を見せると言ってデヴリンを安心させ、反撃に出る。サムもCIAの戦闘員たちを倒し、ジミーも参加してその場を制圧する。ノーマンのオフィスを捜索していると、デヴリン(*)がパーカーらに銃を向け、ウィリアムズの情報を教えろと脅す。その時、ノーマンが外からオフィスに銃弾を撃ち込み現場は混乱する。沈静化した時にはノーマンもデヴリン(*)の姿も消えていた。ノーマンがウィリアムズで、あの女はウィリアムズの手下だったのかもしれない。一同はハワイ支局に集結し、情報を共有する。サムはカレンと連絡が取れないと気にする。ノーマンがウィリアムズだとすると、なぜ彼は手下を殺すのか。テナントらが取り押さえたデヴリンを取り調べると、身元は10年間CIAに所属するメリーナ・ルース・デヴリンと確認された。しかし、もう一人CIAに7年所属するメリーナ・マリー・デヴリンも存在することがわかる。デヴリン(*)は偽物でモーガン・ミラーという名前だという。ただ、モーガンもまたある意味CIAで不正工作や諜報活動をする請負人なのだ。そのモーガンはウィリアムズの手下で、彼の手下があちこちにいるのでデヴリンは秘密裏に動かなくてはならなかったと説明する。アーニーが調べたところ、ノーマンは17もの偽名を使っていることがわかり、その偽名もメル・カノやハーディングが使っていたこともわかる。社会保険番号や職歴など手の込んだ経歴を使って身元を偽装していることなどから、政府が絡んでいることは間違いない。彼らの経歴に出てくる「ヘイヴン」という会社の名前は、デヴリンによるとCIAの情報センターで、潜入工作の支援をする組織だという。しかし、何年も前に閉鎖されており、それはハワイにあった。サムはカレンを探すためにLAに戻り、パーカーはヴァンス局長が尋問するためにデヴリンをDCに連れ帰る。モーガンが使う偽名で宿泊先が判明し、カイとウィスラーが侵入する。そこにNCISの捜査官の顔写真が貼られたボードがあり、突然姿を現したカレンがウィスラーに銃を向ける。カイとカレンが知り合いだったことでやっとお互い味方であることがわかる。サイモン・ウィリアムズのかつての基地という地下壕にテナントとジェシーが足を踏み入れると、そこは大量の資料と情報機器が並ぶ秘密基地だった。2人はいきなりノーマンに襲われるが、ノーマンはサイモン・ウィリアムズは人ではないという。サイモン・ウィリアムズは架空の殺し屋の名前で、CIAが80年代にテロ組織のリーダーや麻薬王を暗殺するために作り上げた計画そのものだった。工作員は軍の特殊部隊を中心にスカウトされ、ノーマンもハーディングもメンバーだった。標的を与えられた者がウィアムズとして痕跡を残す。しかしこの計画は1993年に政権交代の際閉鎖されていた。それが何者かが再開したという。本来の目的ではなく、もう20年もターゲットが私物化されていると見られ、初期の関係者が次々と死亡していった。ハーディングは国防総省からサイモン・ウィリアムズのデータを盗み消去したが、その件でハーディングはハワイに来るつもりだったと見られる。アーニーの情報では、3日後にサイモン・ウィリアムズ関係者について公聴会が開かれることになっていて、元工作員がサイモン・ウィリアムズとCIAの関係を証言するはずだったという。ハーディング以外にもう一人生き残りがいるらしい。ノーマンはその名前を明かず、ハーディングが仲間の名前を守ったように、自分もこの基地を爆破して消滅させるという。テナントとジェシー、ノーマンが基地の外に出ると、モーガンが率いる軍団が現れた。ノーマンが元工作員の名前が知りたければ中にあるというと、部下が中に入る。その時ノーマンが起爆装置を押して、爆発が起こる。それをきっかけにモーガン一味との間に銃撃が起こり、ノーマンは撃たれ死亡した。カレンとカイ、ウィスラーが到着して激しい銃撃戦を制するが、撃たれたはずのモーガンが姿を消した。地下壕からはほとんどの情報が失われたが、辛うじて手にした古い写真をジミーが修復すると、30年以上前のメンバー、ハーディング、ノーマンらの姿が浮かび上がる。このうち4人が数週間内に死亡しており、一人がキルブライドであることがわかる。生存している残りの一人はキルブライドで、命を狙われているという。一同はLAへ向かう。「NCIA:LA」シーズン14第10話『A Long Time Coming』へと続く。3つのシリーズのメンバーをシャッフルしていつもとは違う組み合わせを楽しむ回だったかもしれません。個人的にはテナント、サム、ジミーの組み合わせは全く機能していないなあと思いました。CIAだという女とのやり取りが退屈だったのと、あのサムまでが誘拐されたのが無理っぽい感じ。パーマーくんが単独で笑いを取っていたのが多少救いになっていたと思いますが、サイモン・ウィリアムズの本拠地があるというハワイにわざわざ連れて行くのも、余計に危険に近づくような気がするなあ。せっかくのハワイの風景を楽しめなかったのも残念。ジミーもアーニーとせっかく直接対決するのだから、もっと遊べたかも。まあ、中間のエピソードなので損なところはありましたね。ノーマンが殺されたのは残念でした。諜報の世界が説明されて、やっとストーリーが繋がりましたが、たまたまアクションチャンネルで「エージェント・ハミルトン」を見たばかりだったので、通じるところはありますね。作戦上工作員の名前をコードネームみたいに、個人の名前にするのって、リアリティはあるのかしら。現役のCIA工作員と元CIA工作員で請負人というのも、複雑ですよね。これだと、CIAは犯罪者を大量に養成していることになって、これで良いのかと思います。
October 25, 2023
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リストナンバーなし、ということでキャラクターエピソードですね。誰の?というところが、肝です。コアなファン向けのサービスなのかなあと思いました。NYのレッドの滞在先を監視中のシーヤは、ハービーから実の母のことを知りたいのならレッドに直接聞けば良いと言われる。シーヤはレスラーからレッドに借りを作るなと言われていると答える。寝込んでしまったシーヤに、レッドが声をかけ住まいの中で手作りの食事を振る舞う。レッドはメキシコ帰りで、伝説の闘牛の角を持ち帰っていた。シーヤは養子だったことをなぜ自分に黙っていたのか、母親の秘密を知りたいとレッドに話す。ハドソン上院議員がクーパーのタスクフォースについて調べているが、パナベイカーからは返事が来ない。ハドソンは歳出委員会のドーフ上院議員に追及の矛先を変えることにする。レッドは長年集め、世界中に預けてきた貴重な骨董品を一所に集めて、手放すことを考えていた。レッドは次の預け先にシーヤを伴うことにする。シーヤの母ミーラ・マリクは30年前CIAの捜査官として、MI6のナイジェル・サットン捜査官とコンビを組み、ロシアのミンコフについて捜査していた。サットンはチェチェン人のギャングと関わったことから、金が必要になったと言いミーラに10万ポンドを用立ててくれという。当時幼いシーヤを育てていたミーラは、CIA捜査官としてコルカタでの行動を問題視され、サットンの要求には抗えなかった。何とか金を工面するものの、再びサットンから要求され、サットン一人のミスだけでは済まないと脅される。コンビでの成果をあげたものの、サットンの良くない噂はミーラの上司も知ることになり、調べるという。世界各地を回って骨董品を持ち帰ったレッドは、それらを集めて販売会を開く。貴重なものであることを知らない客にも破格の値段で引き渡すレッドは、シチリアのエラー切手をある女性に渡すつもりで、情報を流していた。世界に2枚しかない大変貴重な切手について、今は亡き夫の思い出を語る女性に、レッドはわずか2000ドルで譲るという。ミーラはミンコフの監視任務で、室内に入ったサットンにミンコフが戻ってきた事を伝えなかった。サットンはミンコフの用心棒に殺されてしまう。ミーラはサットンを見殺しにしたことを隠して上司に報告し、避けられなかったことと処理された。一旦はドーフ議員に断られたものの、ドーフ議員は莫大な予算を使うチーム836のことをハドソンが委員会で質問すればメディアの注目を集め、票にもつながるだろうと言いこの件で協力することになった。クーパーとアグネスもレッドの販売会にやってくる。レッドはクーパーにはUSSコンステレーションのオリジナル画面を渡す。クーパーはレッドの心境を慮りながら、次のブラックリストがほしいという。レッドは待っていてくれと答える。レッドは今日一日の手当として、シーヤに2000ドルの小切手を渡す。そこに書かれたキャスリーン・サットンという人物が、シーヤの出自を知る手がかりになるという。さすがに過去シーンにミーラ本人は使えなかったのですね。サットン役の人は見覚えあります、「ダウントン・アビー」でイーディスの結婚相手だった。シーヤの父親はサットンなのかなとも思わせましたが、多分ミーラにはコルカタで何かあったのでしょう。ちなみに、カルカッタがコルカタになったのは2001年だそうなので、カルカッタで良かったんじゃないかと思いました。レッドは年を取って何かとシンプルにしたいと思って、お宝を処分しているのでしょうが、切手をサットンの未亡人に渡すのはシーヤにヒントを与えるために、わざわざ手を回したのですね。今シーズン、シーヤをキャスティングしたのは単にシーズン1から見ているファンへのサービスかと思いましたが、一応、掘り下げるわけだ。レッドに感謝ですね。まあミーラに何があったとしても、ブラックリストの本筋とは関係ないのでしょう。どういう風にふくらませるのか楽しみに待ちます。本筋はハドソン議員の本気の追及で、納税者のために義務を果たさなければならないと堂々と戦いを挑んでくるのが清々しいです。クーパーがもしハドソンと戦うならドーフ議員が狙い目かもしれませんが、やはりレッドが助け舟を出すのでしょうか。クーパーに渡したUSSコンステレーションというのは、ついついスタトレファンとしては反応してしまう。(笑)アメリカ海軍の帆船の軍艦なのですね、歴史に感動します。毎回レッドのウンチクが楽しみなこのシリーズですが、サッフォーにはそそられるなあ。古代ギリシャの女性詩人で芸術、音楽に影響を与えていて、ついついインターネットの海に漂ってしまいます。
October 19, 2023
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雰囲気のあるエピソードでしたね。らしくないというか「CSIマイアミ」にこういう余韻を感じさせて締めるエピソードがありましたね。「親とは」というテーマだったかな。ゲストのみなさんが、良かったと思います。20年前に失踪したブリトニー・ペレス下士官が湖に沈んだ自分の車の中から見つかった。トランクの中で縛られており、NCISの未解決事件殺人班から協力要請が入る。ペレス兵曹については、去年TVドキュメンタリーでも取り上げられ話題になっていた。未解決事件殺人班のデイジー・ヴァン・サント特別捜査官によると、本件に関しては全く証拠が出ておらず、当時の捜査もいい加減だったという。容疑者としては、ブリトニーが失踪する前日にアーロン・ベイカー下士官と口論しているところが目撃されていたが、アーロンは酒によっていてよく覚えていないと答えていた。また同室の男が失踪時のアリバイを証言しており、それ以上は追及されなかった。サムは遺体のそばに犯人のものと見られる歯を見つけ、鑑識に回す。ブリトニーの母カルメンはずさんな捜査をした当時の捜査官に不信感を持っており、娘と最後に話した時にはルームメイトのジェンと何かがあり、動揺した様子でいつもとは違ったという。カルメンは20年間娘が見つかる日を待っていたが、いざとなると知らない日をもう一日過ごしたかったと複雑な心境を話す。アーロンは18歳のときに脅迫や暴力の逮捕歴があり、DNAが登録されているので上手く行けば、見つかった歯と比較できるかもしれない。ジェン・アンダーソンはブリトニーの失踪直前に無許可離隊をしていた。カレンとサムがアーロンの自宅に向かうと、父親のジャックが同居していた。用件がブリトニーの失踪事件だと言うと、ドキュメンタリーの影響で自宅に誹謗中傷などの嫌がらせがあったと言い、嫌悪感を示す。しかしベイカー家は海軍一家で、サムが海軍出身と知るとジャックは2人を自宅に入れる。アーロンと妻が戻ってくるが、捜査には協力的ではなく、歯科データの提出にも妻が令状を要求した。デイジーからブリトニーの捜査資料が届き、その中に関係者を尋問したときの録音テープがあった。ファティマはキルブライドのカーステレオを使って内容を聞く。キルブライドは息子のアレックスのサンフランシスコの家を訪れる。久しぶりの親子の対話はぎこちなく、弾まない。仕事も生活も順調だというアレックスだったが、父が訪ねてきたのは母親に頼まれたからだろうという。これはお前の問題だ、親として与えられるものを与えたのに、アレックス自身がこの生活を選んだのだというと、アレックスは反発する。あんたの助けは要らない、帰ってくれと言われキルブライドは部屋を後にする。鑑識の結果、現場で見つかった歯はデータベースによるとアーロンのものとは一致しなかった。デイジーは法遺伝学の見地から家系図を作るという。アーロンと同室だったケヴィン・フィリップスは詐欺などで刑務所に入っていたことがわかる。アーロンと口裏を合わせていた可能性もある。20年前の尋問テープを聞いていたファティマは、ブリトニーが失踪前に上官にアーロンを告発しようとしていたという。上官は女性兵士からの苦情にいちいち付き合っていられないという態度で、結局ブリトニーは自らアーロンを追及しようとした。何か大きな事を考えていたようだ。ジェン・アンダーソンは5年前に薬物所持で逮捕され、仮釈放されていた。ケンジーとディークスが自宅に向かうと、いきなり家の中から発砲される。ジェンと同居している男が薬物を所持しており逮捕され、ジェンはケンジーたちが来た理由はわかっているという。ジェンの事でブリトニーはアーロンと口論したが、ジェンはアーロンに基地で襲われたと重い口を開く。それで海軍を離れることにしたが、ブリトニーに話すとブリトニーは憤りアーロンを告発した。その日ブリトニーは失踪し怖くなったジェンは海軍を去ったという。ケヴィンはアーロンとの共犯関係について、自分はブリトニーを殺す理由がないと説明する。アーロンは海軍一家というのを重荷に感じていて、父から受けるプレッシャーと期待にグチをこぼしていたという。一方で軍人はモテると言っていた。ブリトニーはこの件をマスコミに漏らすつもりだったらしい。改めてデイジーが歯のDNAを調べたところ、アーロンと50%の部分一致だったことがわかる。ということは父親が犯人か。ディークスが一家のゴミ箱から使い捨て手袋を見つけ出し、検査に回す。結果はジャックのDNAが一致し、逮捕に向かう。しかしジャックはライフルを持ち出し、ブリトニーが発見された湖に向かった。NCISが追跡するが、現場にはアーロンも現れた。父は恐ろしい事をするつもりだという。ライフルを手にしたジャックはサムの呼びかけに息子を守るのは父親として当然だといい、刑務所で死にたくないという。振り返って銃口をこちらに向けたため、NCISに射殺される。始めから殺されるつもりだったのか。他の犠牲者のために、ジェンは封印してきた過去を公表することを決意した。カルメンは娘の死を悼む。一旦は空港に向かったキルブライドだが、息子の元に戻る。やるべきことをするために戻ったという。父は息子の話に耳を傾け、アレックスは話を聞いてもらってよかったという。キルブライドは今夜は息子の部屋に泊まることにする。新米パパママのケンジー&ディークスが、ローザに過保護になってしまうのも「親とは」の一面でしょうね。軍人として厳しく息子に接してきたのはキルブライドもジャックも同じですが、息子が犯した罪を咎めるどころか正義の訴えをしようとする女性兵士を殺すのは親心と言えるのかどうか。息子の目の前で軍人として手本を示すことができたのか。仕事を優先し、親として息子に有利になるようなものを全て「与えてやった」というキルブライドは、後はお前の次第だと突き放した。こちらは妻や周囲からの指摘で最後のチャンスを踏みとどまり、やっと親の責任を果たすことができた。一方、いなくなった娘を20年間待ち続け、厳しい現実を受け入れた母親の悲しみの深さ。娘は人を気遣い、友人のために正義を行うような立派な人間に育った、それは母親の子育ての結果でしょう。いろいろ考えさせられる回でしたね。初出のキルブライドの息子はちょっとイメージが違いましたが、たった一回でそのキャラクターを作り上げてなかなか良かった。「コバート・アフェア」、「アグリー・ベティ」の人だったのですね。被害者の母親も非常に感情移入させられるような、上手い役者さんだなあと思いました。未解決事件担当のデイジーも、強烈な印象でしたね。一瞬、次のヘティかと思いましたが、この方もベテランですよね。まさかNCISにこのような、過去の事件をコツコツと解決しようとする部門があるとは思いませんでした。また、山火事や洪水などで資料が影響を受けたり、ジャックが家を失ったり、湖の水位が下がったりと気候変化のネタも盛り込まれていて、今の時代を感じさせました。重いテーマに対して、お気楽な付添人の話題でサムとカレンがあれこれ言い合って明るくしていました。カレンはサムにも次のお相手を世話してやろう、ということだったのかもしれませんが、「ワカモレ」て何だと思ったら、アボガドのサルサだったのですね。私はてっきりワカメのサラダか何かだと思いました。(笑)
October 19, 2023
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今回は、今シーズンで出色の出来だと思いました。「コールド・ケース」に近いクォリティで、デンベのキャラクターを深めてファイナルシーズンにふさわしいストーリーを見せてくれたのじゃないかしら。国土安全保障省予算検討小委員会のアーサー・ハドソン下院議員が、FBIの裁量支出に注目し、監査を受けていないクーパーのチームの予算について質問するという情報が入る。クーパーは政府も実態を知らないチームについて、どう説明するべきかパナベイカーに相談しなければならない。特に最近はレッドからリスト者の情報提供がないため、成果を上げていないのでそれを盾にして乗り切ることも難しい。レッドはチームに連絡をしなくなっているので、クーパーはシーヤにレッドの監視を命じ、自分はハドソン議員のことを聞くため旧友に会うことにする。デンベにかつて関係のあったアリッサから緊急の相談が入る。アリッサはデンベの娘イザベラの母親で、今はマイケル・アバーニ医師と婚約していた。そのマイケルがイエメンの人道支援診療所からテロリストとして兵士に連行されてしまったという。マイケルはアメリカ人ではないので政府は動いてくれない。デンベは力になると約束し、レスラーに相談する。マイケルは反政府のフーシ派に横流しをするテロリストとみなされ、軍の刑務所に入っているが、軍事法廷が開催され72時間以内には処刑されるという。デンベは診療所の運営に関わる人物として、NGOの事務局長で数ヶ月前にイエメンから戻ったジョン・ラプチンスキーに会って事情を聞く。マイケルは横流しするような人物ではないが、現地では去年の春から何者かの動きがあったようだ。兵士が診療所から子供の患者を連れ出して敵のスパイだとして射殺したという事件があった。マイケルはショックを受け、精神的に荒れたという。診療所は政府側も反政府側も接触があるため、双方の担当者の名前を聞く。デンベはレッドの手下として関わりだした頃に、フランスのマルセイユでアイッサと出会った。レストランの店で本を読むデンベとバーテンダーのアイッサは惹かれ合い、愛し合うようになった。デンベはレッドの仕事を詳しく話せないと言っていたが、命の恩人であり教育の機会を与えてくれた人物だと話していた。デンベはレッドに連絡を取り、マイケルを取り戻すよう助けを求める。レスラーの調べでマイケル名義でイスタンブールの銀行口座にこの半年で20万ドルが入金されていることがわかった。金儲けをしていたのなら、国務省も動かないだろう。デンベはアイッサに嘘をついて傷つけたことがあり、また彼女を傷つけることはできないという。ただ、フーシ派の支援勢力からマイケルの口座に入金があり、密輸ネットワークを明らかにできれば、マイケルを犯罪者引き渡し協定でアメリカに戻せるかもしれない。デンベはアイッサが最後にマイケルと過ごした時にキプロスにいて、その時にイスタンブールで金を引き出していたことに注目する。マイケルになりすました別人がいたことが証明できれば、マイケルは無実ということになる。デンベがアリッサと別れたのは、レッドが緊急に逃亡しなければならない夜だった。デンベはこれまで嘘を付いていたことを認め、一緒に飛行機に乗ろうと言うが、アリッサは断った。レッドは犯罪者なのだろう。デンベにとってレッドがどれほど大切な人かわかっているアリッサは、デンベがレッドの元を去りFBI捜査官になったことについて、辛かっただろうと思いやる。アリッサはデンベが立派な事をする人だとずっと思っていたという。国務省はFBIの情報でイエメン側と交渉を始めたが、イエメン政府はマイケルに共犯者がいたと主張している。しかし、イスタンブールの口座から金が引き出された2日前に、ラプチンスキーがイスタンブールに向かっていたことがわかり、今夜レバノンに発つ予定だという。クーパーは令状を取り、デンベとレスラーがラプチンスキーのオフィスに向かうが、その前にアイッサがラプチンスキーに会っていた。マイケルの名義で誰が口座を開いたのか必死で追及しているうちに、アイッサはラプチンスキーが横領した犯人だと気づく。ラプチンスキーは診療所に物資を回してもらうために反乱軍を助け、自分も自腹を切っているので多少の金を取り戻すつもりだったと認める。言い訳するラプチンスキーにアリッサが真実を話してほしいと要求すると、それはできないとラプチンスキーがアリッサに襲いかかる。デンベは娘のイザベラからアリッサがらプチンスキーの自宅に向かったようだと聞き、急行する。到着すると、アリッサはデンベの友人に助けられ、ラプチンスキーは連れ去られたという。レッドがコネを使ってイエメンの軍幹部に交渉したおかげで、マイケルは釈放されることになった。その代わり、レッドはラプチンスキーを差し出すが、彼の持っている協力者の情報で死刑にはならないという。デンベはアリッサの元を去ったあと、一度だけ訪ねて行ったことがあった。アリッサにはイザベラという娘が生まれており、研究職の仕事を得てアメリカに移住するという。デンベとは一緒に暮らしていけない、夜中に逃げ出して別の名前で生きるような人生は望まないという。しかし、その後デンベはイザベラとの関係を修復し、孫も生まれて交流を持つことができた。レッドはデンベにまだアリッサのことを愛しているのではないかと言う。アイッサはマイケルとドイツに行くことになった。彼が戻って本当に良かったというデンベに、アリッサは娘と孫と食事をしていってほしいという。クーパーは検察局でハドソン議員と一緒だったという友人から話を聞く。ハドソンは汚職事件を得意とし、その実績で議員となった。掴んだ真相は必ず公表するといい、クーパーはチームの成果を示して存続をはかるという。ただ、今後レッドが情報を提供してくれるかどうかは謎だ。シーヤにはレッドの動向の監視を続けさせるつもりだ。アグネスは今日訪れたレッドが、様子がちがったという。見えないものを探しているような、すでにそこにあるものを探しているような。それは「生か死」なのかもしれない。レッドの人生そのものだ。アグネスはクーパーがレッドのことを好きなのではないかという。デンベ版「カサブランカ」ですね。知的なデンベに努力家でしっかりしたアリッサはお似合いでした。でも、デンベはレッドとの縁を切ることはできずに、アリッサに本当のことを言えなかった。もちろん、言ったら言ったで、危険な目にあうでしょうし、若いデンベとしてはしかたなかった。今なら交際できるかもしれないのに、アリッサには別の人生があり、マイケルも彼女にふさわしい立派な人でした。そのマイケルを助けるデンベは男前だ。でもタイミングが悪い、それもまた人生だ。デンベがレッドから離れてFBI捜査官になったのは、愛するアリッサの言葉があったからなのでしょうね。過去シーンの役者さんは現在の本人によく似ていて、本当に「コールド・ケース」みたいだと思いました。クーパーの家はやはりシャーリーンはどこかに行ったようですね。体調の悪いアグネスを一人残して出勤するなんて、寂しいなあ。オヤジ殺しのアグネス、恐るべし。「柔らかくてかわいい」なんて言われたら、おじさんはメロメロになるでしょう。情けないのはレッドから情報を貰わなければ成果をあげられないタスクフォースそのもので、自前で大物犯罪者を捕まえることができないのなら、解散してそれぞれの道を進めばよいのじゃないでしょうか。
October 12, 2023
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残りの話数を考えると、きちんとまとめてくれるのかなあと不安半分、期待を込めて見ていました。しかしこれはなかなか大変ですよね。タイトルは「寝た子を起こすな」というイディオムからでしょうね。今週はケンジー&ディークスがお休みです。気密性の高い国防総省のシステムを使って、NCISに2人のアメリカ人のIDと暗号のような数字が送られてきた。ソフトウェア会社CEOのジョン・ジェンキンスと、FBI分析官パトリック・ハーテル、そして8、11、22という3つの数字で、ジェンキンスもハーテルも今朝LAで殺されていることがわかる。それぞれNCISの管轄外の事件ではあるが、送信された場所がトルコとシリアの国境にある機密情報隔離施設で、ヘティが最後に確認された場所であることから、カレンはこの件を捜査するべきと主張する。キルブライドはしぶしぶ、公式捜査には干渉するなと念を押した上で捜査を認める。ハーテルは自宅の庭で殺されており、ラウンドトゥリーの友人サマー・モアハースト特別捜査官が捜査にあたっていた。ラウンドトゥリーとファティマが現場で情報収集に当たろうとするが、サマーはジェンキンスの件との関連性が認められないといい、捜査への参加を断る。ジェンキンスは犬の散歩中に襲われたが、強盗による犯行にも見える。ただ、ジェンキンスは実質ビジネスをしておらず、会社も名ばかりのもだった。それなのに金が入ってきているということは、資金洗浄をしていたのか。飼い犬がジェンキンスが投げ捨てた携帯の一部をくわえていたことから、残りの部分を探すことにする。同年代のジェンキンスとハーテルに孤児だったという共通点が見つかり、ハーテルも強盗を装った殺人のように見える。ジェンキンスは以前はNSA分析官だったというが、シャイラ・ダーの情報では、その記録がデータベースにないという。キルブライドは資料を調べて、ハーテルの腰に痣があるのではないかと言う。数字は日付ではなく、ドローナ計画の被験者番号8、11、22を意味する。ジェンキンスもハーテルもカレンと同じく子供の頃に被験者として過酷な実験に関わっていた。キルブライドはFBIとの合同捜査を認め、カレンは11番ことリア・ノヴァクにも危険が迫っているという。カレンがリアに連絡をすると、通話中に銃撃音がありリアの消息が途切れた。すぐさま現場に向かうが、リアは銃撃を受けており、辛うじて「14番」と答えた。命はあるが危険な状態だ。ドローナ計画の被験者が次々と襲われることは、カレン本人も危ないということになる。キルブライドはまず回収したジェンキンスの携帯を分析するよう命じる。リアは逃亡する準備をしていたようで、カレンはペンブルックが3人を襲った犯人だという。ジェンキンスの携帯には「ドリシュタデュムナ」というメールが残っていた。これはインドの叙事詩「マハーバーラタ」に登場する戦士の名前でドローナを殺した。彼らに危険が迫っているという意味の暗号か。ジェンキンスの携帯にはリア、ハーテル、そしてアンソニー・ベルトランという人物の番号があった。ベルトランは歴史の教授で、元陸軍レンジャー隊員であることから、このベルトランが14番なのではないか。カレンとサムがベルトランの自宅にむかうと、ベルトランはいきなり銃撃してきた。カレンは自分もドローナ計画の被験者でNCIS捜査官だと名乗り、訪れた理由を話す。ベルトランもまた「ドリシュタデュムナ」のメッセージを受け取っており、逃亡しようとしていた。リアから仲間の2人が殺されたと連絡があったという。リアらは、ペンブルックから受けた虐待について情報を共有し、受けた被害について法的制裁を与えようとしている、だから狙われたのだろう。こうなったのも、1年前にカレンがリアと接触してからで、リアはカレンが嘘をついたので仲間にしなかったと、ベルトランはいう。カレンがペンブロックに接触したため、ペンブロックは正体がバレたと恐れ、脅威を排除しようとした。しかし、それならなぜカレンを狙わないのか。ベルトランは活動の中でリアと親密な関係になり、リアを見舞いたいとうったえるのでカレンは病室に連れて行く。ハーテル、ジェンキンス、リアが襲われた現場から逃走した車が特定され、ダウンタウンのビルに向かったことがわかり、サム、ファティマ、ラウンドトゥリーが向かう。そこは倉庫のような内部に、サーバーが立てられ、基地のようになっていた。壁にはカレンの写真と地図があり、サムがカレンに危険を知らせようとするが電波が妨害されてできない。ファティマがサーバーにログインすると世界の紛争地域での隠密作戦の資料があった。音声データがあり、リアとジェンキンスがお互いを番号で呼び合い、何かのミッションを実行している様子が録音されていた。指揮は14番のベルトランで、ターゲットを攻撃している。ということは、彼らはペンブルックの手先なのか。そこに覆面をした男たちがサムらを銃撃し始める。そのころカレンはベルトランの身柄を保護するため病院から移動しようとするが、ベルトランは「自分のことは心配していない」と言い、カレンはメッセージの中に「14番」がなかったことを思い出す。リアが「14番」と言ったのは、犯人はベルトランだと言いたかったのだろう。ベルトランはリアを殺すつもりだと認め、カレンと自分は同じ側にいるという。ペンブルックを殺す事を望む。ベルトランの手下が病室に現れ、カレンは鎮静剤を打たれてしまう。サムらを銃撃したのはやはりドローナ計画の被験者だった。カレンはベルトランと被験者たちを取り逃がしたことについて、ベルトランがペンブルックを殺してくれるのを望んでいる自分もあるという。そうなったら自分の責任だ。サムはその前にペンブルックとベルトラン双方を捕らえなければならないという。しかし、あのメッセージがヘティからのものだとして、なぜ被験者が危険だとわかったのだろうか。キルブライドは息子に会うため、空港へ向かう。よく分からなかったのですが、リア、ジェンキンス、ハーテルはペンブルックの脅威になったから排除されたのですよね。それを実行したのがベルトランと、同じく被験者の部下で、彼らはペンブルックの手下ということになりますが、ベルトランは被験者としてペンブルックから酷い仕打ちを受けて、ペンブルックを殺したいと思っているんですよね。どっちなんだい、という感じ。音声データにはリア、ジェンキンス、ベルトランがチームとして同じ作戦を実行している様子があったので、もしかすると彼らは工作員として国内外で活動していたのかもしれない。それが洗脳が解けて、仲間割れしだしたということかな。リアが意識を取り戻したら、詳しい情報が得られるのでしょうけど。で、「ドリシュタデュムナ」というメッセージを送ったのはペンブルック本人?裏切り者を殺せということか?さらに謎なのが、ヘティか誰かわからない人物が被験者の情報を送ってきたことですね。3人が危ないとなぜわかったのか。しかもJWICSという、セキュアなネットワークを使っているのが気になる。一時期、カレンが子どもをスパイに養成したヘティの過去を暴こうと嗅ぎ回って、ペンブルックを突き止めたことが、ついに決着するのかと思いましたが、何だか曖昧なまま終わりそうな気がしてモヤモヤします。サマー・モアハースト特別捜査官が再登場して、ラウンドトゥリーと微妙な関係なのがわかりました。ファティマ、妹のジョーディンも含めて、仲良し交際をしているのは良かったと思います。キルブライドはやっと重い腰を上げて、息子に会うわけですね。シャイラの世話焼きなところがとても大事だと思います。そうでなければ、またキルブライドは仕事を優先してしまいますから。カレンの結婚式の準備に対する気持ちは、ヘティの消息ありきなのだから、進む気がしませんが、付添人はサムで決まりでしょう。それにしてもキャスターの名前が何度上がったことか。特別の扱いですよね。
October 12, 2023
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明らかに「組織犯罪特捜班」とのクロスオーバーですので、冒頭を見て、ブロクにアップするのを諦めました。前話「Bad Things」からの3話続き、更に言うと、SVUのシーズン25の冒頭まで続きそうな雰囲気なので、スパドラさんで「組織犯罪特捜班」が来年放送される時に更新することにします。シーズン25の第1話はその時に更新することになるのかなあ。ちなみに「組織犯罪特捜班」のシーズン4は2024年まで始まらないようですので、SVUの方で決着するのかな。ともあれ、あしからずご了承ください。
October 8, 2023
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リストナンバーがなくても、帽子の男が誰かというのは想像できますので、今週はキャラクターエピソードです。短編小説風でもあり、ちょっとしたロードムービーの趣がありましたね。クーパーはウージンとその部下が「郵便局」でレッドに殺された件を今日、パナベイカーに説明することになっている。しかしレッドがFBIのデータベースの記録をどこまで消したのか、まだ確認しておらず、シーヤに精査するよう命じる。シーヤは自分の母がなぜ死んだのか、それを知るためにこのチームに加わったので、臨時でアクセス権を与えられるこの際に、真実を知りたいと考える。フィラデルフィアの片田舎でコンビニ強盗があり、人質を取って立てこもったが、たまたま客がライブ配信をしており、その画像にレッドらしき人物が映っていることからクーパーはレスラーとデンベを現地に送る。マスコミも集まっており、レッドがカメラの前で逮捕されれば、FBIといえど救い出すことは難しいだろう。レスラーとデンベが現場に到着すると、地元警察が対応していた。早速FBIが重要指名手配犯人がいるため、人質事件の指揮を執ると申し出て、状況把握を始める。強盗が入るのと同時に店を出た女性は詳しく事態を把握しており、犯人の男がリボルバーを持っていたことや、店内に従業員のジミン、ライブ配信をしていたサミー、帽子を被った初老の男性、女性、フィリーズの帽子を被った男性の5人がいたという。今のところ、レッドに連絡を取ろうとしても返信がない。レスラーはクーパーに戦術部隊を要請するが、地元警察はSWATを呼んで先に到着してしまう。責任者は銃が使われたら即突入すると譲らない。電話線が切断されていたのを復旧し、店内に電話をかけるとジミンが出た。犯人は人質を殺すと言って興奮しており、緊迫している。「郵便局」を訪れたパナベイカーは、ダミーの郵便局を作ってウージンを誘い込み捕らえる作戦が、本物の郵便局でウージンとその部下が殺されたという事態を聞かされ、連邦政府の施設でレッドが行った処刑について、もうレッドを野放しにすることはできないと激怒する。パナベイカーは明日、司法省長官に今回の事実を報告し、クーパーのチームを終わらせるという。その前にレッド本人から今日中に説明させるよう命じる。主導権で揉めている中、コンビニ店内で銃声が起こった。SWATが突入を主張するが、デンベはまず店内の様子を確かめると言って電話をかける。呼び出しに答えないため、レスラーがメガホンで負傷者の有無を問いかけると、店内からジミンが犯人が死んだと出てくる。レスラーとデンベが駆け込むと、店内には撃たれて倒れている犯人以外に、ジミン、サミー、帽子の男性、女性の4人しかいなかった。フィリーズの帽子を被った人物は見間違えだったようだ。しかし、帽子の男はレッドではなく別人だった。人質の話では、犯人がジミンを殴り、銃を奪おうとサミーが飛びかかり犯人とも見合った時に銃が暴発したという。しかし、デンベは犯人の銃がリボルバーではなく特徴的なレッドの銃で、初老の男性が身につけている帽子もジャケットもレッドのものである事を指摘する。レスラーはここにレッドがいたことは確かだと判断し、人質らがレッドの逃亡を助けたと追及する。やっと、人質らは犯人とサミーが揉めた時に、レッドが犯人を撃ち殺したと認める。レッドは自ら指名手配犯だと明かし、初老の男性とジャケットを交換した上でフィリーズの帽子を被り、裏口から出てバス停に向かったという。FBIはDCに向かったバスにフィリーズの帽子を被った客が乗っているのを確認して、終着駅で待ち構える。しかし、そのバスに乗っていたフィリーズの帽子の男はレッドではなかった。レッドの行方が不明なままで、パナベイカーにレッドを会わせることはかなわない。人質たちはその後、ジミンの行きつけのバーに集まる。レッドは当局に事実を隠し口裏を合わせてくれたら、後で遣いの者に大金を持って行かせると約束していたのだった。レッドはコンビニの床下スペースに隠れており、人気がなくなってから、停めていたレンタカーに乗ってその場を去る。シーヤは作業の途中でつい、母親ミーラのファイルを見てしまう。さらに、自分が養子だったという事を知ってショックを受ける。ハービーはDNA検査で確かめることができるという。シーヤはクーパーに、母のファイルを見て、死亡時の詳しい状況も知ったが、それが特別な死ではなく、他の犯罪と同じような印象だと話す。クーパーは犯罪に合理性や理由はないが、ミーラは善良な女性で立派な捜査官だったと話す。レッドはパナベイカーの自宅で待ち構えていた。パナベイカーが明日司法長官に事実を全て話すと覚悟を告げると、レッドは以前、パナベイカーの家族を救い出した一件で、拷問を行いその録音を持っているという。パナベイカーはそれにも動じず、メディアに流せば良いという。過ちを償う覚悟はできていると言うと、レッドはパナベイカーがクーパーのチームに手を貸すのは、彼らがいた方が世界が良くなると考えているからだ、という。全てはマーヴィン・ジェラードが仕組んだことであり、だからレッドはマーヴィンを片付けた。手に持っている録音データはパナベイカーに渡すと、好きに使えという。パナベイカーは明日の長官との面談をキャンセルする。クーパーが帰宅すると、アグネスがレッドから送られたバーンズコレクションの目録を読んでいた。手紙があり、レッドはフィラデルフィアの美術館で目録を手に入れるため訪れたという。レッドは直接手渡すつもりだったが、道中にトラブルがあった。いつか一緒にバーンズコレクションを見に行こうという。個人的にこの先、フィラデルフィアを訪れることはほぼないと思いますが、もしあれば行ってみたいですね。フランス印象派の作品が多いということで、好きな作家も多いです。フィラデルフィアの人々に愛されるピーナツバーのお土産と同時に、芸術の存在意義をアグネスに語るなど、レッドらしさが満載でした。身につけているものも高級品、といっても5000ドルくらいなら、レッドにすれば着心地の良い普段着ということなのでしょう。コンビニ強盗に対処するのに銃を使えば一瞬なのはわかっているが、後のことを考えると面倒だ。その場で最適なシナリオを考えて、登場人物に演じてもらう、しかも信じられないギャラを約束して。彼らが見事に演じたお陰で、デンベでさえ騙されてしまう。地下に隠れているかどうかは、人質事件のプロなら想像できそうですけどね。まあ、見つからなかったことでレスラーらの立場も守り、パナベイカーには切り札の個人的な要件でレッドに頼った事を持ち出し、好きにしろという。最初は脅すのならどうぞ、私は罪を償うと言っていたパナベイカーも、損得を考えればこれを有耶無耶にして、生き延びる方向を選ぶ。政治家なら当然でしょう、クーパーはそれこそささやかな正義のためですが、それをパナベイカーの言い訳にして、全てレッドの書いたシナリオの通りに収まりますね。それこそ美しいバーンズコレクションの世界なのでしょうね。Bストーリーでシーヤの秘密が出てきましたが、何か意味があればよいですが(コルカタは元『カルカッタ』)、それでモチベーションが下がってこのまま引き下がるのなら、代わりの方をすぐに来て頂きたいです。ところで毎週クーパー家はシャーリーンがどこに行った?という感じですね。よほど早寝なのか、夜勤でも行っているのか。こういうところで制作費をケチるから、おっさんばっかりで単調になるんだろうなあ。
October 6, 2023
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今回もカレンはいないものの、ほぼ全員が活躍して内容も山盛りでした。プロレスラーのゲストあり、言及だけで登場の存在とか、何でもありですが、まあにぎやかで良かったのでは。ディークスとケンジーの家に、LAPDのホワイティング刑事が助けを求めてやってくる。昨夜LAPDのショーン・ターナーから内密に会いたいと連絡を受け、指定の場所に行くとターナーは射殺体で見つかった。それだけでなく、報告しようとすると自分も背後から襲われ、殺されそうになったところを逃げてきた。相手は誰か分からなかったが、おそらく警官だろう。ディークスはキルブライドを呼び出して、事情を聞く。ホワイティングは自分は嵌められたと主張し、その根拠は、逃亡してすぐに自分がターナー殺害の容疑者として指名手配されたことを上げる。ホワイティングはラウンドトゥリーが妹と一緒の時に警官に車を止められ、不当な扱いを受けた件で、捜査情報を漏らしたことで内部の反感を買い、さらに上層部からラウンドトゥリーの訴えを取り下げさせろと圧力をかけられことから、一線を引いたという。それで身内の恨みを買ったと思われるが、さらに、ホワイティングがラウンドトゥリーの件でマクニール巡査を捜査している時に、フェンタニルを取引している警官の噂を耳にした。密かに聞きまわったことが彼らの痛いところを突いたのだろう。殉職に見せかけ殺そうとしたとも考えられるが、今のところターナーとの繋がりはわからない。もはやLAPDを信じることができず、自分の無実をNCISに証明してほしいという。キルブライドはフェンタニルが市中に出回っていることを危惧し、DEAと連絡を取りホワイティングの訴えを調べるよう命じる。ディークスもラウンドトゥリーも因縁があり、ホワイティングについては素直に信じることはできないが、サムはフェンタニルにより水平が2名も死亡していることから、まずは真実を突き止めようという。ただ、LAPDに動きを知られてはならない。ラウンドトゥリーはボートハウスでホワイティングを監視する。ディークスはホワイティングには大きな借りがあり、ヘティをかばって首を撃たれたことなどをラウンドトゥリーに話す。ホワイティングはラウンドトゥリーの訴えを報告し、それによってマクニール巡査が処罰されたが、結局自宅待機のみだった。ラウンドトゥリーは不満を表明するが、ホワイティングはここにいるよりは現場で真相を探る方が早く問題が解決することができると言ってラウンドトゥリーと外に出てしまう。LAPDはターナー殺害の容疑者としてホワイティングの映像を公開した。手に銃を持って店に入っていく姿は衝撃的だ。待ち合わせ場所の店は警察に封鎖され、周辺の防犯カメラは何台も止まっていた。犯人が止めたと思われる。ホワイティングが犯人なら、わざわざ自分の姿を残すはずがない。ホワイティングはフェンタニルの問題でギャング麻薬対策部門のプライス刑事に目をつけており、自宅からプライスを尾行する。サムはターナーの妻に直接話を聞くことにする。妻は警察から夫の死について詳しい説明を受けておらず、夫は最近体調が悪く帰宅しても心ここにあらずという様子だったという。サムとディークスはターナーがオピオイド依存症の症状を示していると判断し、扱うブツに手を出したために殺されたと考える。プライスはとある場所で長髪の男と会っていた。ラウンドトゥリーがファティマに身元照会を求めると、キルブライドに2人が外に出ていることがバレてしまう。長髪の男は薬物を扱うギャング「アンウォンテッド」のスコット・アプトンで、組織はDEAの捜査対象だった。プライスとは抜き差しならない関係のようだ。娘のローザを安全なところに避難させようとするケンジーの元に、顔に傷がある男が現れる。ホワイティング刑事を探しており、強引に家の中に入ろうとするのでケンジーが追い返す。この男はプライスの相棒ニック・シルス刑事だった。ホワイティングはシルスの顔の傷は自分が襲われた時に引っ掻いた傷だという。ホワイティングとラウンドトゥリーはスコットの身柄を確保し尋問する。スコットはフェンタニルの売買については関与を否定するが、全てを把握している黒幕に「オーディン」という人物がいると明かす。スコット自身は地下格闘技のギャンブルでブッキングをしており、プライスはオーディンが「アンウォンテッド」をLAから引き上げるという話が不満だったようだ。オーディンの本名も居場所も不明だが、マクニールの処罰の件はオーディンをナーバスにさせたようだ。キルブライドはフェンタニルを一掃するため、DEAの協力を仰ぎ、素手による地下格闘技試合にサムを潜入させ、オーディンを捕らえる作戦に打って出る。ファティマがサムに付き添い、会場内の人物を探りオーディンを確認次第、突入する。サムの対戦相手は赤毛の大男で、会場内ではギャンブルではなくなにかの取引がなされているようだ。ドラッグを客にさばいていると見られる。サムは戦いながら対戦相手の男がオーディンだと気づく。キルブライドの号令で、NCISが突入し、会場にいたプライス、シルスをケンジーらが追い詰める。サムはオーディンを倒し、客は一斉に逮捕され、フェンタニルを回収することができた。ホワイティングへの令状は取り下げられることになるだろうが、かなりの事務作業が必要になるだろう。ラウンドトゥリーはマクニールも今夜の件に関係しているのだろうかという。ホワイティングはわからないとしつつも、プライスらの仲間ではあるだろう。もし関係があるのなら証明して見せるというホワイティングに、ラウンドトゥリーはお互い別の組織としてやっていくだけだという。ホワイティングはこの借りは必ず返すという。キルブライドは善戦したサムを労い、自分もかつてはファイターだったと明かす。しかし息子が生まれて家族と時間を過ごしたいと思って引退したという。結果的に家族と関わる時間は作れず、息子はフェンタニルなどのドラッグで人生を壊してしまった。最近息子に電話をしたが、話は弾まなかった。サムは弾まない会話だから価値があるという。赤毛のファイターの人は有名なプロレスラーだそうで、アメリカの視聴者にはおなじみなのでしょう。サムにねじ伏せられるなど、よくやってくれました。気になったのは、プライスがホワイティングとラウンドトゥリーに「お前たち気をつけるんだな」と言ったことで、LAPDにはまだまだ悪の組織があって今回のことでさらに恨みを買ったのじゃないかという気がしました。マクニールも処分が明ければ、復帰して復讐してくるかもしれないし、上層部が圧力をかけてくるというのも心配です。ホワイティングは内部監査だから憎まれて当然、受けて立つということなのでしょうが、ラウンドトゥリーは「あんたとは組んでない」という事でしょうね。でもラウンドトゥリーは人間的には理解したようで、まあ、ファイナルシーズンでイメージアップした感じですね。息子がスティーブンということは、ローザのデート相手なの?というオチも良かった。サバティーノほどではないですが、彼女も結構出演したわけですね。Dママはローザの保護に狩り出されたことになっていても顔を出さず、さらにDEAの人も大勢いるはずなのに、そのシーンは省略というのがちょっと笑いました。ローザはもうかなり大人で、ケンジーの仕事のこともそれなりに分かっているはず。キルブライドが今回のフェンタニル騒動に熱くなったのは、息子の件があったからということですね。本来の仕事の範囲ではない上に、逮捕令状が出ているホワイティングを匿ったり、合同で捜査するのはかなりやばいことだったと思います。キルブライドがベトナム戦争の時に乗ったUSS Iwo Jimaというのは、イオー・ジマ級強襲揚陸艦の船なんだそうで、日本人には深く心に刺さる名前ですが、おそらく双方の兵士に敬意を持って着けられたのだろうなと思いたいです。ちなみに実際のイオー・ジマの1番艦はアポロ13号の回収に関わったとは、ふーん。また、キャンプ・レジューンはノースカロライナ州ジャクソンビルにある海兵隊の軍事基地で、特殊作戦コマンドがあるんだって。覚えておこう。
October 5, 2023
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いよいよ今シーズンも残りわずかとなって、ここにきてクロスオーバーですね。もうこうなると「組織犯罪対策班」と同時期に放送してもららわないと、話のつながりがわけが分からなくなります。そもそも、この2つのシリーズはかつての「Buffy」と「ANGEL」の関係以上に緊密で、それぞれ独立したストーリーが進むだけでなく、両方にまたがるストーリーをどちらか一方で結末をつけるような形になっており、特殊な関係になっています。ホテルで旅行客が部屋に侵入していた犯人にレイプされる事件が起こる。犯人はフロントで、被害者ケイトの恋人だと言ってカードキーを受け取り部屋に潜んでいた。ケイトは恋人と別れたばかりで母親とNYCを訪れ、ブロードウェイのショウを見てホテルに戻り、バーで飲んでから部屋に入った。その間付け回されるような記憶はないという。犯人は中肉中背の黒人で、ケイトの名前を知っていただけでなく、レイプの様子を自撮りして出ていった。公園のジョギングコースの途中で地中にに埋め込まれた檻に閉じ込められた男が救助される。何週間も閉じ込められていたと言い、辛うじてマーク・リードという名前を口にした。リードは「いい子にするから」とも言い、現場に大量のリコリスの袋が落ちていたのを見て、マンシーはプリヤが誘拐監禁された時のことを思い出す。リードは栄養失調で激しく衰弱しているだけでなく、こう丸を縛られており、病院に収容された後息を引き取る。マンシーは犯人はイライアス・オルセンだと主張し、こうなったのは自分の責任だという。オリビアは興奮するマンシーに落ち着くようにいい、プリヤの家族が証言を拒否して帰国して起訴が取り下げられたと説明する。しかも、イライアスが狙うのは少女で手口も違う。マンシーはリードが入っていた檻は手作りで、イライアスは溶接工だと指摘する。検視でリードの胃の中にはリコリスの塊が見つかった。死因は「ウサギ飢餓」という偏食からの栄養失調だという。妻のシェリーによると、1ヶ月前リードはカンノーリを買いに出たまま戻ってこなかったという。夫には特に恨まれる相手はいない。マンシーはイライアスが食べ物で監禁した少女たちを支配していたことから、本件もイライアスへの疑いを強める。レイプ犯はコンドームを使用して現場から持ち去っていたが、エレベーターシャフト内に捨てていた。1週間前にミントティーの店のオーナー、イーヴィーが開店前の店でレイプされたことがわかる。犯人はホテルの監視カメラに写っていた容疑者と同じで、やはりイーヴィーの名前を知っていた。行為を自撮りした上コンドームを持ち帰っている。イーヴィーがビリーという男につきまとわれていることがわかるが、犯人にレイプされている時窓の外に立って見ていたという。ビリーに話を聞くと、イーヴィーの店の前にはよく行くものの窓には自分の顔が映っていて中は見えなかったと答える。今のところ2人の被害者の関連はわかっていないが、同様の手口のレイプ事件がこの半年間でクィーンズ、ブルックリン、スタテン島で起こっていたことがわかる。不動産業を営むダーリーン・クィンランは、2月に客を装った犯人に自分の物件内でレイプされていた。手口は先の2人と同じだが、犯人は太り気味の中年だったという。ダーリーンは襲われる1週間前に突然婚約を破棄していた。相手に対して不満があり結婚式を自分からすっぽかしたという。しかし、今も元婚約者とは連絡を取り合っており、レイプ事件後には支えてくれているという。ダーリーンの元婚約者グレッグは犯人がダーリーンの名前や連絡先を知っていても、商売柄不思議ではないという。オリビアは女性に捨てられたり、拒否されたりした元パートナーがリベンジでレイプを依頼したのではないかと考える。リードがカンノーリを買いに行ったベーカリーで聞き込みを行うと、失踪した日にリードが店の外で白人の大男と話しているのを店主が見ていた。イライアスの写真を見せると、この男だという。マンシーはリードが閉じ込められていた檻を鑑識に回し、プリヤの父親の店の鉄柵のドアと比較してほしいという。もしイライアスが溶接をしているのなら、溶接の癖は一致するはずだ。鑑識は溶接したのは同一人物だという。更に、使われた鉄筋に製造番号が付いていたことから、供給元が突き止めることができる。ブルックリンでベビーシッターをしているマリア・ヴァーガスは1週間前に雇い主夫婦が出かけている間に、訪ねてきた男にレイプされた。男はラテン系でナイフで脅したが、マリア本人であるかどうかIDを確かめたという。やはり犯行を自撮りをしており、DNAで一致した人物がいたものの、地元警察はその人物が刑務所に入っているのでありえないと判断した。男性関係を尋ねると、前のバイト先の父親デレクに言い寄られて寝たが、翌日に仕事をやめたという。デレクはその後電話をしてきたがマリアは拒否した。デレクに話を聞くと、過ちを犯したことを謝ろうと電話しただけだという。クィーンズのローズ・バーグマンは、2ヶ月前に精神科クリニックの駐車場でレイプ被害を受けた。検出されたDNAにマッチする人物はおらず、ローズは夫に対して離婚を申し入れているところだった。しかしローズは事件以来、夫が変わり優しくなったという。いずれの事件も似た部分があるが、カリシはこの証言だけでは有罪は勝ち取れないという。ローズの事件も夫が犯人を雇った証拠が見つからない。カリシはアマンダが妊娠したことをオリビアに明かす。父親になる自信がないと弱音を見せるカリシに、オリビアはあなたなら大丈夫という。檻の鉄筋を追跡したマンシーはとある教会に納入されていることを掴み、チャーリシュと向かう。鉄柵を溶接した人物のことを聞くと、神父がその人物を地下に住まわせているという。マンシーらは地下室に入り、そこでリードの財布を見つける。イライアスが現れ、逮捕を告げると、イライアスはマンシーに頭を傷つけられたことを非難する。反抗する態度を見せるイライアスにマンシーは謝罪して、あなたを助けたいと言い逮捕に成功する。SVUに連れてこられたイライアスはマンシーと話をさせろと要求するが、リードについてはぶつかっても謝らず意地悪だったので暴行監禁したと認める。複数の誘拐や第一級膀胱、2件の謀殺とイライアスは終身刑になるだろう。オリビアはマンシーのはたらきをねぎらう。マンシーはイライアスに「助けてやる」と嘘をついたことに気をもんでいた。彼もまた幼少期に虐待されており、同情する余地もある。フィンはイライアスはこれから州の補助で精神鑑定を受けることができるのだから、助けたのだという。教会の地下室で、フィンから言われた警察官の祈りを繰り返して何とか乗り切ることができた。フィンはマンシーが自分で乗り越えたのだという。マリア・ヴァーガスのレイプ事件で犯人のDNAが別の殺人事件と一致したことがわかる。その事件を担当したのはステイプラーだという。オリビアはステイプラーにマリアの事件の犯人について尋ねる。この前会った時はお互いタイミングが悪かった。ステイプラーはオリビアを安心させようとしたのだとわかっている。ステイプラーは殺人事件でBX9の受刑者を捜査していた。看守を買収して一時帰宅した受刑者が、スタテン島で不動産業の女性を殺している。その受刑者がマリアをレイプしたことになるが、復讐のためにレイプを請け負うというのはお互い聞いたことがない。オリビアは自分たちが同じ事件を両端から捜査しているのではないかという。いろいろ内容がてんこ盛りでしたね。まずはカリシとアマンダの間にベイビーが!おめでとう、と言いたいです。なぜかこの続きの「組織犯罪特捜班」にアマンダがゲスト出演するようなので、現在の状況がわかることになっているのですが、こちらは見るのは半年以上待たされることになりますね。あー残念。そして、見つめ合うオリビアとステイプラーのその先はどうなる?と引っ張るのはわざとらしい。2人のタイミングが会う瞬間が来るのでしょうか。それは次週のシーズンフィナーレでわかるかもしれません。個人的には友人でいてほしい、と思いますけど。さて、この回はマンシーの成長が描かれましたね。イライアスの逮捕、その後の裁判でミスを続けたマンシーが、執念を燃やしながらも証拠を固めて再びイライアスを追い詰めていくのが良かったです。チャーリシュが一緒にいて暴走しそうになるのをコントロールしてくれたのも良かったです。問題児と優等生のコンビは上手く機能しそうですね。「私達、現代版キャグニー&レイシーね」となぞらえるところは、真面目なSVUとすると珍しいなと思います。マンチがいたころならあったかもしれませんけど。おばあちゃんと見ていた、などというチャーリシュは案外いい味を出していますね。ちなみにどちらがキャグニーでレイシーか、と言っていましたけど、キャグニー役のシャロン・グレスは「Burn Notice」のマイケルのママだったのですね。どこかでまた放送してくれないかな。
October 2, 2023
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