マイアミという場所で恐らく最も大きく日常的な問題なのだろうと思われる、密入国とコカインの密輸事件を扱うチーム。テーマはさておき初期のエピらしく、日常の紹介ともいうような、コネタが多かったですね。 日の高いうちの捜査はかなり暑そうで、室内に船を持ち込んだスピード。大変だなあ。「これはCalleighにこれはMeganに」とせっせと証拠を持ち帰るEric、Horatioに年齢を尋ねるCalleigh、「弾丸ってまさにサイエンスだから好き」。たくさん仕事を言いつけられHoratioとMeganのどちらの仕事をすればいいのよ、と言うスピード。「これするかい?」と地味な仕事をCalleighに進めると、「それは男性の仕事でしょ?」とかわされてしまう。 Horatioのオフィスも紹介。元はMeganのオフィスだったのでしょうか、「誰が飾ったのか、教えてよ。」「我々は現場にいなければ、電話とデスクだけでいい。」etc. 新しいソフトウェアの紹介もありましたし、そのおかげでちゃくちゃくと成果は上がっていきましたが… 被害者は亡命者でもあり、今回は彼らを救うことよりも地元コミュニティから憎まれ役になったHoratioは、事実の探究者であり法の番人でもあるということでしょうか。捜査の過程で自分の住んでいる地域の住民といざこざを起こすHoratioに、Ericは「やり方をわきまえるべきだよ。」と困惑の一言。Calleighは「彼がどんな人か知っているでしょう?骨をもらった犬みたいよ。」と厳しい。(爆)それでも、HoratioはCalleighにかなり甘いですね。"Horatio?" "I like that tone.(いいねえ、その響き。)」 "Dry foot, or wet foot"。無事海を渡りきった者、怪我をした者は亡命者と認められ、72時間後にはグリーンカードを手に入れる人もいれば、海上で沿岸警備隊に捕まり、本国に返される人もいる。もっと悲惨なのはハリケーンなどで途中事故に遭い、命を落とす人々。Ericも母親のお腹にいる間にアメリカに亡命してきたと言うわけで、運命のはかなさを感じさせられます。それでも亡命するキューバ人は絶えることがない。 結局事件の真実を暴くきっかけとなったのは、Horatioの人柄が妹を見殺しにした青年の心をひもといたに他なりません。「他に仕方がなかったんだ。」 ラストは、"Freedom is light though, isn't it ? Under any moon."(自由とは明かりだな。新月でも満月でも。)と、どこまでも月を見上げる王子様、Horatioでした。(爆)これがマイアミなんだ~ ところで、DavidとKimのケミストリーがいまいちだな、と思います。同じNYPD Blue出身なのが、セールスポイントだったのかも知れないですが、Davidの「待ち」のペースにKimが乗ってこないんですよね…