CSI :Miami Files Annex

NCIS～ネイビー犯罪捜査班９ #190 Enemy on the Hill

『正体不明』

この間のマクギーに続いて、今回はアビーのストーリーが語られましたね。
いつも元気なアビーがしょんぼりしているのはこちらも見ていて同情してしまいます。
でも、この雰囲気だと出生の秘密まで遡って描くことになりそうで、それはそれで興味があります。
トニーは元に（？）戻った感じですね。妙に軽い。
でも仕事にも熱心で、成果は上げている。今やマクギーは対等なライバルとなりました。（笑）

国会議事堂の前で、テレビカメラを避けて道路に飛び出した男が車に轢かれた。
銃を携帯しており、その銃がFBIの指名手配犯「クーラー」と一致し、次のターゲットが海軍少佐のジェフリー・ブレットと判ったため、市警のスポテリ刑事がNCISに知らせに来る。
暗殺者「クーラー」の本名はポール・アーリアで、誰かに雇われたらしい。今は意識不明の状態だ。
ブレット少佐は優秀なパイロットで、今は軍事委員会の委員に抜擢され軍事費に関する法案作成に関わっている。
命を狙われていると考え、ジヴァが身柄を警備することになった。
ブレットはなぜ狙われるのか、誰に狙われているのか判らないという。
腎臓移植のドナーになっているアビーがレシピエントと適合したため病院に検査に行く。
すると、自分以外にもう一人適合する人がいて、しかもDNAが自分と同じ親から産まれた兄弟だと判ったという。
自分の弟のルカももう一人兄弟がいることは知らないといい、アビーはショックを受ける。仕事にもすっかり気乗りがしなくなってしまった。
アーリアの自宅を調べると武器庫があり、パソコンが見つかる。
そのパソコンにはアーリアはジョージ・キャプランという男から25000ドルを受け取ったという証拠があった。キャプランが雇い主か。
ブレットはキャプランについては知らないと言い、NCISがキャプランの住所を訪ねると全く生活の痕跡はなく、1年半前に借りたきりだという。
借りる手続きをしたのは会計士のドリュー・ターナーで、キャブランに代わって証券口座を開いていた。
ドリューの家を訪ねていくと、在宅勤務をしている女性の会計士で、キャプランとは口座の開設時に会っただけだという。トニーはキャプランの似顔絵を作成するのに協力するよう求める。
ブレットは片時も離れないジヴァを巻いて姿を消す。翌日ブレットはギブスに交際している女性に会いに行ったと言う。
キャプランの口座の動きを調べると、ドリューはキャプランの口座からコスタリカのギャンブルウェブサイトに50万ドルを送金していた。
キャプランとは会っていないということは嘘になり、似顔絵作成のためにNCISにも現れない。
トニーとマクギーが再びドリューの家を訪れると、ドリューは首を吊って死んでいた。
検死したダッキーは自殺ではなく、殺された後自殺に見せかけているという。
NCISはキャプランは元々存在せず、ドリューが送金のために作り上げたのかと考える。
しかしブレット暗殺はまだ解決していない。
アビーは謎の弟捜しをマクギーに任せ、口座開設の書類に残るドリューとキャプランのサインを分析したところ、2人は別人だという。
キャプランの金の出所を調べたところ、スイスの銀行から全額で150万ドルが振り込まれていることが判った。NCISはマルセイユのサヴォイ捜査官に振り込み人を調べるように依頼する。
キャプランの証券に付いていた指紋を分析すると、何とドリューとブレットの指紋が検出された。
つまりブレット自身がキャプランで、スイスの銀行に振り込んだのは海軍向けの造船会社の子会社で、ブレットが現在関わっている140億ドルの空母建造の会社と判る。
ブレットはドリューに頼んで架空の口座を作り賄賂を受け取っていたのではないか。
取調室に呼ばれたブレットは、ドリューがギャンブルにはまってブレットの金に手を付けた事に気付いたという。
そのきっかけはキャプランが自分を暗殺しようとしているという話を聞いた事で、ジヴァを巻いてドリューを殺したと認める。
金を貯めていたのは障害がある娘の将来のためだったという。
アビーはマクギーが見つけた兄弟「カイル」に会いに行く。
カイルとは気が合ったが、身分を明かさずに帰ってきたという。
実は自分が知らないカイルをなぜ両親が養子に出したのだろうと思っていたら、自分の方が養子だったと知ったという。
本当の親は誰なのか、自分は何者なのか自信がなくなったと落ち込むアビーを、ギブスは家族は血のつながりだけではないと慰める。

ブレットの友人、ロビイストを演じたMichael B. Silverは、ドラマでは毎度おなじみの顔なので、絶対に彼が犯人だろうと思ってしまいました。（笑）
架空の人物「キャプラン」は「北北西に進路を取れ」の引用というのは、久しぶりにトニーの映画ウンチクで良かったです。
でも今シーズンのトニーは違うぞと思ったのに、やっぱり変わらないですね。
ダッキーは趣味の鉄道模型、ギブスは「エンデュランス号漂流記」を読んでいる。
キャラクターの細かいところを、いかにもな描写ですよね。
ところで、カイル役のDaniel Louis Rivasですが、本当にアビーに良く似ていますね。
Pauley Perrette本人にも似て、かなり個性的な役者さんのようです。
アビーの家族はこれまで語られて来ませんでしたが、亡くなった両親とルカという弟がいて、さらにカイルがいることが判った。
次は実の両親を捜して、なぜ自分が養子に出されたかを知ることになるのでしょう。
ショックを受けるのは当然として、細やかに心配し支えるギブスとの交流が良いなと思いました。