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ゲストがなんとマイク・タイソンだったのですね。アメリカのアスリートはよくドラマに出演しますね。演技の上手い人もいますが、今回はどうだったかなあ。少年を個人指導する体操コーチ、ベリヤコフが何者かに刺される。職業や下腹部を狙われている事などから、SVUは過去にトラブルがあったのではないかと疑う。ベリヤコフは犯人の顔は見ていなかったが、清掃員のようなつなぎをきていたという。教え子を虐待したという噂はあったが、そんなことはしていないという。個人レッスンの時に必ずビデオを撮影しており、それを見れば潔白は証明できる。ただ、ベリヤコフに近づくなと言いふらしているジョニー・ドブチェックという男がいた。清掃員の仕事をしており、前科があって今は仮釈放中だが、話を聞くとベリヤコフが生徒に不適切な行為をしているのを見たという。そのジョニーが罪状認否に向かう途中、別件で逮捕された囚人の首を絞めてしまう。その男は小児性愛者でジョニーは同じ車に乗るのを酷く嫌がっていた。ジョニーの母親によると、ジョニーの父親はジョニーが10歳の時に死亡して、荒れた十代をすごしたが、近所に越してきた男がキャンプに連れて行ってから、ジョニーは別人のようになったという。キャンプで虐待を受け、そのPTSDが今頃になって爆発したのか。ベリヤコフ襲撃事件はこれで終了だたが、オリビアはジョニーを追い込んだ犯人を放置できないという。その男はキャンプのコーチをしているマーティン・シュルツで、50年間にわたり貧しい家庭の子供や、父のいない子供たちをキャンプに連れて行き、世話をしたり父親の代わりをしているという。シュルツはオリビアに話をしているうちに、君も父親がいなくて苦労しただろうと言い出す。オリビアはシュルツの態度や話し方から、優しく接して相手を観察し何かを隠そうとしているソシオパスだと感じる。しかし、シュルツに対する苦情は出ておらず、逆に母親たちからは感謝されているという。それでも、シュルツの世話になった子供たちの中から多くのジョニーのような犯罪者が出ていて、幼い頃に虐待を受けて、それを表に出すことができず社会に適応できなくなっていったのではないかという。クレイゲンは証明が難しいので、まず証言してくれる人間を捜せという。犯罪者の中に、強盗殺人であと10日後に死刑が執行されるレジー・ローズがいた。今更証言しても、失う物はないだろう。しかし、オリビアが面会してもレジーは拒絶する。オリビアは弁護士のエリスに協力を求め、レジーの裁判を見直す事にする。レジーは行きずりでダンフォースの家に押し入り、殺したというが、部屋は荒らされておらず、またダンフォースは黒人男性を買春していたという事実があったのに、そのことについて裁判では言及されなかった。もし陪審員がそれを知っていたら、刑が軽くなったかも知れない。エリスはまず仮釈放委員会に訴え、知事の恩赦を求めようという。レジーはもう手遅れだと、態度を変えない。シュルツのキャンプであったことは弁護士にも話していないという。オリビアとエリスは裁判のあったクリーブランドを訪ね、今の弁護士に話を聞く。レジーが虐待を受けていた事は、最初の弁護士は知っていたが、殺した事は自白していたため、陪審員には伝えていなかったという。レジーはやっと、重い口を開き始める。子供の頃は伯父に性的に虐待され、その後は母親の恋人や学校の先生、シュルツに虐待された。ずっと狙われていたので、家を出てクリーブランドに来たが、ダンフォートとは1年間金をもらって相手をしていたという。ところが、事件の前の日にダンフォートが別の3人の男から金を取って、自分をレイプさせたため、殺す事になった。弁護士はそのことを陪審員に聞かせるべきではないと、止めたという。レジーの姉は、子供の頃の虐待について事実と認め、弟を助けるため協力するという。シュルツはSVUに対して、子供たちの面倒を看てやったと言い、防御姿勢を見せる。レジーの裁判を担当したレイスロップ検事は最初の案件で、上司の指導の下に進めたという。そして、弁護士から検察側に伝えておくべき「軽減事項」はあったと認める。また、ダンフォースの性的嗜好についても、弁護側は知っていた。それでも恩赦は認められないと答える。エリスは仮釈放委員会で姉を証言させ、十分な裁判が行われなかったと訴える。当時の陪審員たちも、もしその事実を知っていたら死刑判決は出なかったと思うという意見も取り付ける。手応えはあったが、4対5で恩赦は認めないという結論が出た。仮釈放委員会の委員長は、レイスロップ検事の上司だったハリソン検事の妻で、委員の中にも元刑事や刑務官が多かった。エリスは最後の手段として、意図的に証拠を排除したとして、検察側の違法行為を訴えることにする。証拠を見直したところ、現場写真に何かを持ち去った跡があった。レジーは、ダンフォースがレイプ現場や自分たちの行為を撮影した写真を持っていたので、カメラを取り戻そうと迫ったと説明する。過去の男たちも写真やビデオを撮影して、それを脅しに使ったという。ジョニーもシュルツにビデオを撮られたというので、令状を取りシュルツの敷地を捜索する。今現在、シュルツの家に住み込んでいる少年がシュルツの命令で写真やビデオを焼却するように言われたと認める。虐待の事実があっても時効だが、児童ポルノの所持なら逮捕できる。エリスはレイスロップ自ら書いたメモに、ダンフォースとレジーが金銭を介した関係があったと書いてあるのを突きつけ、それを意図的に裁判で排除した事を証明する。レジーの死刑執行は延期され、判事はすぐにレジーの裁判のやり直しを命じる。シュルツはジョニーと同じ刑務所に入ることになった。20年前は同性愛に対する偏見があって、男性への性被害はなかった、あってはならなかった、という事だったのでしょうか。子供への性的虐待がその後の人格や行動に影響を与えるという研究もなかったかも知れません。そういう意味では前のエピソードと同じような視点ですね。立場の弱い子供を利用して、思いのままにするというシュルツのような人間が、なかなか捕まらずにのさばり続けるのは問題です。実際、逮捕するのは難しいのでしょう。児童ポルノの所持というのは、なるほどと思いました。あの終わり方では、ジョニーは刑務所の中で、シュルツに恨みを晴らすのでしょうか。それにしてもこんな、ややこしい複雑なストーリーを作るのはSVUならではですね。ただ、最強の男にレジーの役を演じさせるのは何だかな~。どうしてもタイソン本人のイメージが強くて、被害者ぽく見えませんでした。でも、検察側の違法行為でこちらの主張が認められ、死刑が延期されたのはすきっとしましたね。エリスは相変わらずお見事です。ところで、冒頭のゴージャスなオリビアは何ですか?あんなデートをする相手って。タキシードでも着ていたんでしょうか。クリスマスにはバハマに行くと言うし、リッチな彼氏かな。早くお顔が見たいです。(笑)
February 3, 2014
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性犯罪専門のドラマとして、可能性をとことん追求したという、そういう感じですね。重箱の隅を突くというと言葉は悪いですが、SFドラマ「スターゲイト」で宇宙と繋がるゲートの設定を徹底的に追及してネタを探す姿勢に感心したことがあります。今回も、14シーズンの間に世の中の常識、流れも変わってきて、その中で成り立つ話だなと感じました。勝ちにこだわるバーバ検事のキャラ、なかなか良いですね。本家の検事補たちを思い起こさせます。妻子を持つチャールズ・マーフィーがゲイ・バーでナンパした男とホテルに行き、暴行を受けて意識を失っているところを発見される。被害者を縛ってレイプし、金品を奪うという犯行はこれで4件目で、次第に凶悪化してきている。しかし、被害者たちは社会的地位があり家族がいるなど、ゲイであることを隠しているケースが多く、警察の捜査に協力できないと尻込みしていた。目覚めたマーフィーも妻には強盗に遭ったとだけ話しており、SVUには放っておいて欲しいという。SVUは盗まれたマーフィーのクレジットカードから、水パイプ店に犯人が現れた事を知り、店主に似顔絵で協力を求める。マーフィーが出会いを求めた店で聞き込みを行ったところ、犯人が先ほど黒いスーツの男と一緒に店を出たという情報を掴む。近隣のホテルで聞き込みを続けると、マーフィーと同じようにベッドで縛られた男が死亡しているのが見つかる。死因は心臓麻痺だった。被害者の妻ローレル・ダンレビーによると、夫は心臓病を患っていて、実は男性と関係を持つことは知っていたという。理解を得られないかも知れないが、夫の趣味を知った上で夫妻は愛し合っており、もうすぐ結婚記念日を迎えるところだったという。SVUは改めてマーフィーを訪ね、説得して捜査協力を取り付ける。犯人はダークという名で、ストリップクラブで男性ストリップとして踊っているのを見たことがあるという。似顔絵を見た店主によると、ジェレミー・ジョーンズという男がいたが、仕事をさぼるので首にしたという。すぐにジョーンズの自宅に向かい、同居者の男と一緒のところを逮捕する。ジェレミーはSVUの取り調べをのらりくらりとかわしたが、面通しでマーフィーが犯人だと確認した。しかし、ジェレミーはホテルに何も証拠を残しておらず、レイプを証明することができない。SVUは同居しているメイソン・クラークから話を聞く。メイソンは盗品のドラッグを所持しており、以前にもドラッグで逮捕され仮釈放中だった。メイソンはジェレミーが女と寝ていると思い込んでいた。それは許せることらしい。持ち帰った高価な金品は相手の女がジェレミーにプレゼントしたものだという。ダンレビーが死んだ夜は、帰ってきたジェレミーが困ったことになったと焦っていたという。ジェレミーの弁護士を引き受けたエフロンがメイソンも担当する事になった。実はジェレミーとメイソンは正式にマサチューセッツ州で同性婚をしており、配偶者としてメイソンの証言は秘匿特権で使えないと主張する。バーバ検事は何とか法律上の落ち度はないかと試みるが、判事は婚姻は有効としたため、メイソンの証言は使えなくなった。その上でエフロン弁護士は被害者3名とは自ら望んだ行為だったとして、軽犯罪で取引するという。バーバ検事はそれでもやむなしという意向だったが、オリビアはレイプの泣き寝入りは見逃されず、死者まで出ている事から諦めないという。メイソンがジェレミーから受け取ったプレゼントの時計に注目して、ジェレミーと関係した女性客を探す。ところが、ストリップクラブの店主はジェレミーが一切女性とは関係を持たなかったという。むしろ女性を嫌悪していたという。それを聞いたバーバ検事は、ジェレミーがストレートを装うゲイの男を憎んでいたとして、憎悪犯罪で起訴すると言い出す。自分がゲイなのに、ゲイの男性を憎むという点で起訴は難しいかと思われたが、マーフィーの勇気ある証言を得て、バーバ検事は成功者で家族を持ち、ストレートを装う男たちがうらやましかったのだろうとジェレミーを追い詰めていく。ジェレミーはバーバ検事の攻撃に次第に興奮して、奴らの嘘の人生を終わらせてやった、自分の方がより男らしいと口走らせてしまう。そこでエフロン弁護士は憎悪犯罪での起訴は取り下げて欲しいと申し入れる。判事も憎悪犯罪は重い意味があるので安易に利用すべきではなく、陪審員が有罪の評決を出しても自分がそれを覆す事ができるという。その後、いくら話し合っても評決が割れて、辛うじて監禁罪のみ有罪となった。他の容疑は審理無効となってしまう。これではジェレミーはすぐに出所してしまうが、マーフィーはもう証言はしたくないという。すでに妻に知られて家庭は壊れてしまった。改めて殺人罪で起訴できないか模索したところ、オリビアは死亡したダンレビーが妻のために記念日プレゼントを用意していた事を思い出す。ダンレビーのカードの使用状況から記念日のブレスレットを購入していたことが判った。SVUはメイソンを呼び、ダンレビーが購入したが見つかっていないブレスレットをメイソンが受け取っていないかどうか尋ねる。ブレスレットには2人の愛の言葉が刻まれており、メイソンの前に現れたダンレビーの妻が「私たちの夫は浮気をして私たちを裏切っていたのね」と言うと、メイソンはショックを受けて協力するという。そのブレスレットからダンレビーの血液とジェレミーの指紋が検出され、保釈が認められた段階でSVUはジェレミーを殺人罪で逮捕する。思い通りにならなかったジェレミーは、メイソンやエフロンに当たり散らす。彼が憎んでいたのは自分自身だったのだろう。異性婚も同性婚も夫婦として貞節の義務があると思うのですが、そこはいろいろな夫婦の形があって、中には同性(異性)との関係を持つことは許せるというケースもある。いかにもドラマの展開ですが、そんなところから上手く考えついたものです。私もメイソンがジェレミーが女性と関係している事は気にならないのかと疑問に思いました。相手が男性でも女性でも、家族は裏切られた気持ちでショックですよね。ジェレミー自身は、ストレートのふりをするゲイは許せないのに、最愛のパートナーにはゲイのふりをするストレートみたいな事になっていたんですよね。結局は自分勝手な乱暴者という事だったわけですが、皮肉というか、法律で同性婚が認められると、配偶者秘匿特権も適用されるなど、興味深い結果が伴いますね。そんなこと、10年前なら考えられませんでした。その結婚に手続きの不備があるのじゃないかとか、こじつけぽく「憎悪罪」を持ち出すバーバ検事はなかなかのやり手ですね。「俺に任せておけ」なんて。こちらも、今の時代、憎悪罪をそういう使い方をするのか、という感じで、こういう人は敵には回したくないです。
January 27, 2014
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レイプ事件がきっかけではありますが、裁判がメインになって、Law & Orderの醍醐味を味わうことができました。ゲストのYvonne Zimaは「ER」のレイチェル役だったのですね。しかも、初回に出ている。成長した姿を見ることができましたが、演技は今ひとつだったかなあ。もう一人、プロボ役のEnver Gjokaj(ジョーカイと読むらしい)は、「ドールハウス」でジョス・ウィードンに抜擢されて、その後はあちこちで活躍しています。彼は本当に演技力のある人だと思うのですが、実は「ドールハウス」より先に「クリミナル・インテント」にでていたのですね。4ヶ月前にレイプ被害でオリビアが担当したジェシー・スタージスがサフォーク郡で殺人容疑で逮捕された。恋人のトミーに呼び出されて、家の中に入ると死亡していたというが、現場では銃が発見され、隣人が女性の叫び声を聞いたと通報し、匿名でも銃声を聞いたという通報があった。ジェシー本人は自身が911に通報していて、その途中にパトカーが到着したという。前回のレイプ事件の時に、ジェシーは泥酔状態で道端に倒れており、レイプされたと訴えたが、その後トミーを恐れて偽証したため、起訴を取り下げざるを得なかった。トミーは過去にDVの通報が3回あり、始めは通りすがりのタクシー運転手にレイプされたと言っていた。しかし、その後トミーと喧嘩してバーで大酒を飲んだ後、マイケル・プロボという男に連絡していたことが判ってから、ジェシーはプロボにレイプされたと話した。実はトミーと上手く行かなくなると、プロボと浮気をしていたのだが、呼び出したプロボを拒むと殴られたという。プロボには妻子がいて、密会途中に電話がかかってきてそのことを知ったジェシーが拒んだのだった。プロボは、元ATFの捜査官で私立探偵をしており、ジェシーを脅したという。プロボは過去に不法移民の女性とレイプ容疑があったが、起訴は取り下げられた。トミーにはアリバイがあったことから、プロボにSVUは疑いを持つが、サフォーク郡の検事パム・ジェームズの事務所から迎えが来てそれきりになった。後に、その事務所で情報提供者をしていたことが判った。今回のトミー射殺事件では、ジェームズ検事が直接乗り込んできて、バーバ検事にジェシーの関係の資料を全部手渡せという。不法移民の女性でも、ジェームズ検事の事務所が起訴を取り下げさせ、さらにプロボが女性を本国に送還するよう、通報したのではないか。しかし、サフォーク郡で始まった裁判ではジェシーは殺人では無罪を訴えて保釈を認められなかった。このままでは一人息子のマシューが里子に出されてしまう。オリビアはジェシーがレイプ被害者であることを見逃せないとして、事件を見直す事にする。SVUはジェシーが呼び出されて現場に到着した直後にDVや銃声の通報があり、さらに銃にはジェシーの指紋や発射残渣が見つからなかった事を疑う。凶器とされる銃の登録は、NYの銃砲店主ゴロミーニとなっているが、ゴロミーニはそれはジェシーと懇ろになって盗まれた物だと証言する。バーバ検事は、ジェシーが銃を欲しがっていたのに盗難を通報しなかったのは共犯になるとして、免責を条件に事情を聞き出す。すると、ジェシーとの話は嘘で、1週間前にプロボから頼まれて銃を渡していたことが判る。10年前にプロボがATF時代に世話になった恩があったという。また、DVを通報した隣人もまたジェームズ検事が飲酒運転の起訴を取り下げていた。SVUは、プロボがトミーを脅してレイプを訴えるジェシーを呼び出させ、殺害の罪を着せようと下と考える。バーバはプロボを殺人と共謀で逮捕するが、ジェシーはこのままレイプ裁判を続けるとさらに息子に会えなくなる苛立つ。結局、NYとサフォークで同時に2つの裁判が行われることになった。サフォーク側で銃声を聞いた女性が証言すると判り、SVUが接触するが協力を得られそうにない。プロボと何かあるのではないかと調べると、夫がプロボのせいで刑務所に入ることになったが、刑期が短くなって出所していた。妻にも弱みがあるらしいという。プロボは夫が刑務所にいる間に妻と寝て、浮気をばらすと脅していた。SVUはそれぞれの証拠を得て、ジェームズ検事にジェシーへの起訴を取り下げるよう求める。プロボの強引な行いが明らかになれば、事務所の扱った過去の捜査を再調査せざるを得なくなる。バーバ検事とジェームズ検事の間で、トミー殺害についてはサフォーク郡で扱い、ジェシーへの起訴は取り下げるという取引が行われた。プロボの関係した裁判も内部調査が行われるという。しかしそれはプロボのレイプ容疑をこちらも取り下げるということになってしまった。オリビアは子供と一刻も早く暮らすためのやむを得ない手段で、あなたは勝ったのだと告げる。「キモノの中を見せる」という言葉があるとは意外ですね。彼らにとって、日本女性のキモノの奥は神秘的なのかな。プロボはとんでもなく悪者なのですが、そこを良い人を演じるEnverが上手いです。そして、出世欲のあるジェームズ検事はプロボに上手くつけいられたわけですね。安易に取引することは、後々に借りを作ることになって怖いですね。「俺はお前をどうすることもできる」と言われると、一般人は弱い。それが下っ端の小役人であっても、権力を持つと乱用されることもある。最終的には大物同士の取引で幕を引いたわけですが、こちらもウィン&ウィンの解決法を探って正義よりも、必要とされる事を得る事になる。こちらも、すっきりとは言えませんね。SVUでありながら、レイプ被害を追及できなかったというのは苦渋の選択といえるでしょう。あとは、ジェシーが酒を断ち、しっかりと息子と生きていく事を期待したいですね。仮に一度でも殺人の容疑者だったということは大きな事でしょうし、今の生活を大切にして欲しいです。
January 20, 2014
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SVUでクリスマスエピソードは珍しいですね。甘甘はSVUには似合わないなと思って見ていました。みんなが休暇中にも仕事ばかりという事だったのかも知れませんが、それでもオリビアは少し余裕ができてきたようです。あれは誰かな?クリスマスを控えたある夜、シア神父が暴漢に襲われる事件が起こり、容疑者としてサム・ランダルが逮捕された。サムはフィンの元妻の兄で、刑務所から仮釈放の身分だったが、神父が襲われているのを見て助ける止めるために飛び込んだという。元妻のテレサがフィンに助けを求めてくる。サムは2人組の犯人が神父を小児愛者と呼んでいたというが、警官は車を盗もうとしていたという目撃者の話の方を信じた。せっかくの仮釈放でクリスマスには息子に会えると思っていたのに、このままでは帰宅できそうもない。サムは神父の車から幼い少女が逃げ出していくところも目撃しており、フィンは何とかサムの容疑を晴らそうとする。問題のシア神父は殴られて意識不明で、監視カメラの映像を確認すると、サムの話がほぼ裏付けられる事がわかった。しかし地区検事のバーバは休暇中で、何とか頼んだ検事補はサムがフィンの身内だという事から耳を貸す様子も見せない。やがてシア神父の意識が戻り、SVUの聴取に対してサムは助けてくれたのであり、犯人は2人組だったが、起訴するつもりはないという。とりあえずサムの無実を訴える供述書を書いてもらうが、判事は全てはクリスマス休暇が終わってからだと受け取らない。シア神父はこの10年間に頻繁に転任を繰り返しており、目撃された少女はかつて勤めていたホレイシオ教会の秘書リタの娘ソフィアだというので話を聞く事にする。リタは神父を弁護してソフィアが虐待されたことはないという。ソフィアもサムの主張を裏付ける証言を行った。オリビアはリタ何か隠しているのではないかと感じる。神父の車のドアからは性犯罪者に暴行を働いた事があるアダム・ベニテスという男の指紋が検出された。ベニテスは子供の頃神父に虐待されたことがあると主張し、共犯者のエンリケは妹のアンジェリカがシア神父にレイプされたと言い根に持っていた。ロドリゲスを逮捕して神父に面通しをさせようとすると、神父は急遽グアテマラに転任が決まったという。エンリケはアンジェリカが教会の神父にレイプされ妊娠したのを中絶させられたと聞いたという。そのせいで、アンジェリカは精神的に荒れ療養を余儀なくされた。検事補はいずれにせよ、保釈中のサムが暴力を振るった事は事実で、神父を襲った犯人を特定しないかぎりサムを釈放できないという。シア神父はエンリケが犯人だったと認めるが、やはり起訴を拒む。さらにアンジェリカのことについては、何も言えないという。裏を取るためアンジェリカの話を聞くが、アンジェリカはシア神父は虐待していないという。実はある神父に虐待を受けた事をシア神父に告解し、シア神父は助けようとしてくれたのだという。しかし、その後シア神父は転任させられてしまった。エンリケはアンジェリカが名前を出さなかったのを、勝手にシア神父だと思い込んでいた。SVUはシア神父にアンジェリカを虐待した神父の名前を聞き出そうとするが、告解の内容は話す事は出来ないと態度を崩さない。シア神父は該当の神父から告解を受けていたのだった。ニックは再びリタに話を聞き、ソフィアがシア神父の娘だと気付く。リタはシア神父と関係を持った事をメネンデス神父に告解していたのだった。さらに、メネンデス神父はシア神父にアンジェリカの事を告解して、シア神父はもう二度としないと誓わせたという。それでシア神父はリタとソフィアを残してこの土地を去り、クリスマスの時にはホレイシオ教会に戻ってメネンデスを見張っていたのだった。しかし、メネンデス神父の事を知っていて通報しないのは罪に問われることになる。ニックはアンジェリカの件を放置できないとして、メネンデス神父を逮捕することにする。フィンは最後の手段で、判事にクリスマスイブだけ一時的に保釈を認めて欲しいと頼み込む。判事は無理を受け入れ、サムは家族と過ごすことができた。クリスマスミサが終わるのを待って逮捕しようとしたとき、アンジェリカがメネンデス神父に銃を撃った。ラストは想定内ですね。あれがなければ、本当に珍しく和やかなハッピーなクリスマス風景を見せられたなという展開でした。オリビアとニックが仲直りした事は大きいですね。まあ、コンビを組まなくても、お互いが仕事に真摯に向き合っている事は判っていますよね。ちなみに、オリビアが休暇をバハマで過ごす相手は誰?あんなじらした見せ方をするということは、しばらくこの話題を引っ張るのかな。恋多きオリビアは、最近ではキャシディと良い感じだった印象がありますし、ヘイデンはNYCのスキャンダルで辞めさせられたので暇そうだし、まさかステイブラーと?なんて妄想が浮かびます。(笑)それにしても、カトリック教会の神父さんは何かと犯人扱いされて気の毒ですね。神父を見れば犯罪者と疑えみたいな描き方。シア神父は神に対しては誓いを破っているのに、あのままではいけないでしょう。償わなくては。しかも、告解をダブルで使って証言を縛るというのも脚本が作りすぎな印象でした。フィンの家族(と言っても、前妻ですが)にアマンダが紹介されていたのは、クリスマスらしくて心が和みました。厳格な判事の慈悲で「クリスマスの奇跡」が起こったというのは、SVUとは全く違うドラマだと感じました。(笑)
January 12, 2014
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ゲストのパトリシ・アークェットの熱演とそれを支えるキャスト、脚本が素晴らしくて、文句なしのエピソードでした。まるで1本の映画を見ているようでした。シーズン14になっても、こういうのがあるからSVUは凄いなと思います。元バス運転手のクレイグ・ラスムセンが妻と義母、職場の同僚を次々に射殺した後、なじみの売春婦ジーニーと車で消えた。連続射殺事件としてFBIとNY市警が合同捜査を行うことになり、SVUはジーニー・カーンズを探す。オリビアはパトロール時代、20年ほど前にジーニーが客と争っているのを仲裁したことがあった。ラスムセンが何種類もの銃を買い込み、車を盗んでは殺人を繰り返していることから、SWATが待機して大がかりな捜査となった。やがてジーニーがいつも客引きをしている場所で聞き込みをしていると、ジーニー本人が別の客の車で戻ってきた。ジーニーは初めのうちはラスムセンについて言葉を濁していたが、事件について知らせると今日は別の車で来て、モーテルに行ったが金がないというので部屋を出てタクシーを拾ったという。SVUがモーテルに行くと、隣の部屋の客が殺されていた。生存者はラスムセンが「うるさい」と言って入ってきて、金と車を奪って行ったという。どうやら金を作ってジーニーに会いに戻ったらしい。FBIの指揮官キャントウェル捜査官はジーニーを尋問すると言うが、SVUはジーニーが容易に協力するとは思えないとして、自分たちが聞き出すという。ジーニーは自分の身は守れると言い、警察に協力する様子は見せなかったが、オリビアが被害者の写真を見せると、仲間の売春婦だというので仲間を守るためにもラスムセンを捕らえたいと粘る。ラスムセンはジーニーの最初の客で、酒を飲むと暴れて怪我をさせられたこともあったという。しかし、今は上手く扱うことができる。やがてラスムセンからジーニーの携帯に連絡があり、逆探知で居場所が特定された。しかし、捜査班が到着したときにはラスムセンは消えて、警備員が殺されていた。FBIは元職場を手配していたが、バスの整備場はノーチェックだった。ジーニーは土曜日は母親の面倒を看る日なので帰りたいと主張し、FBIは盗・聴器を付けさせて囮にする作戦を立てる。クレイゲンは報酬を払い情報提供者の扱いをすることで、ジーニーに協力を求める事にする。ジーニーには年老いた母親と娘と孫がいたが、娘は酒とドラッグに浸り、売春婦を辞めない母親を憎んでいた。ジーニーは教会に行き、自分の罪を懺悔する。本当に今の生活を改めたいという気持ちはあるようだ。軍隊に入った息子には仕事の事は言っていないという。同行していたニックは神父に協力を求める。オリビアは強がるジーニーに危険が伴う現状から抜け出すべきだと話す。次々に車を乗り換え、その度に殺人を冒す犯人からジーニーに連絡があり、ついにストリートに姿を現す。ジーニーは車に乗り込むが、ラスムセンは銃を構えており、FBIがSWATを配置に付かせる。ラスムセンは妻がガミガミ怒鳴るのが我慢ならなかったと言い、ジーニーだけが話がわかるという。その時、スナイパーの銃がラスムセンの頭を撃ち抜いた。ジーニーは私なら説得して投降させられたのにと言い、死にかけたにもかかわらず強がる。FBIは売春婦に協力を求めた事を認めるわけにはいかないとして、報酬の件を却下する。オリビアらはジーニーに依存症のリハビリ施設に入って、新しい仕事を得る手伝いをすると申し出る。しかし、ジーニーは耳を貸さず、SVUも長年染みついた生活から抜け出すのは無理だと考える。それでもオリビアは強引に逮捕して罪状認否までの一晩にジーニーをリハビリに行くよう説得することにする。母親と神父を警察に呼ぶが、それでもジーニーの態度は硬い。フィンはジーニーの娘に、恋人に捨てられたジーニーが娘を育てるために必死に働き、不自由をさせなかったと説得する。警察に息子も呼び、母親の仕事の事はとうに知っていたと話す。家族みんながジーニーを支えると言うと、ついにジーニーはリハビリを受けると認める。最後は泣けましたね。息子の使い方が上手い。年増の売春婦のジーニーの疲れ切っている生活感や、強がっていても家族のことは愛しているところ、実は悔いているところ、警察への反感など、パトリシア・アークェットの本当に見事な演技に圧倒されました。きっかけは家族のためだったのでしょう。酒やドラッグをやらなければやっていられない状況だったのでしょう。家族も彼女が逮捕される度、裏切られる度に傷付いて頑なになってしまったのでしょう。1話のエピソードの中にぎゅっと家族の歴史が凝縮されて、納得のいく展開でした。ジーニーの家族と同じような思いをしている人もたくさんいるかも知れません。これがドラマだなと思いました。ちなみに手柄を重視するFBIとSVUの立場の違いもはっきりしていましたね。キャントウェル捜査官役の人は「デクスター」のシーズン7にストリップ・バーの店長として出ていましたね。今回あの髪型はちょっと変だなというのが残念でしたが。(笑)
January 6, 2014
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これもSVUらしい、真正面から事件と向き合ったエピソードで見応えがありました。ゲストの熱演も見物でしたね。SVUに話したい事があると訪れ、署内が混乱していたためそのまま帰宅してしまった元英語教師のハロルド・ラシターが首を吊っているのが見つかる。遺体の側にはカートという人物から、性的な被害を受けたとしてラシターを責める内容の手紙があった。ラシターは自分の罪を告白するためにSVUを訪れ、罪の意識で自殺したのか。しかし、カートが恨みに思って殺したかも知れない。ラシターが30年間勤めていたマノアヒル校は金持ちの子弟が通う私立学校で、卒業生は各界で活躍している。SVUはマノアヒル校を訪ね、レノックス校長から事情を聞く。校長が着任前にラシターが退職したため、事情はわからないが、学校として訴えがあれば法に従って対処してきたという。在校生、卒業生の名簿の提出を拒まれたため、フィンの知人で奨学金をもらってマノアヒル校を卒業したデイモンに会い話を聞く。デイモンもまたラシターの被害者だった。しかし、奨学金をもらっている手前、訴える事はできなかったという。デイモンの協力で卒業生の名簿を手に入れたところ、カート本人を特定、話を聞く事ができた。カートは性的虐待を受けた事で精神的に傷が残り、人間関係でも問題があり、セラピストの薦めで手紙を書いたと認める。しかし、殺してはいないという。オリビアは被害を受けたまま黙っていては苦しみを乗り越えることはできないと話し、同級生を集め被害について話をさせて欲しいと頼む。カートの呼びかけに集まった卒業生たちに、ラシターについて聴取すると、そのうちの一人ネイサンがそんなことはバカげていると帰ってしまう。実はラシター以外にも、ストレペック、モートンという教師も性的虐待を行っていた事が判る。検死の結果ラシターは自殺と断定されたが、カートの元には次々とマノアヒル卒業生の被害者が集まってきたため、SVUは起訴に向けて捜査を続けることにした。12人の被害者がラシターを含め4人の教師から虐待を受けたと申し出るが、バーバ検事は5年間の訴追期限や年齢などから起訴は難しいという。しかも、前校長とストレペック、ラシターも死亡している。唯一国内にいるモートンは認知症で詳しい話を聞く事もできない。ところが、元マノアヒルの教師のウォルター・トンプソンという男がSVUを訪れ、話をしたいという。トンプソンは40年間の教師生活で生徒と恋愛関係になったという。70~80年代は今と違ってゲイであることは公表できなかったが、上級生と密かに恋愛することはそれほど悪い事という意識はなかったという。しかし、トンプソンの行為がその後の学校の中に悪しき風習を容認させたかもしれない。今回、ニュースで性的虐待という話を聞いてショックを受け、生徒を被害から救えなかったことに後悔しているという。トンプソンの告白はカートらの被害者に驚きをもたらす。しかし、トンプソンを性的虐待で起訴することもできず、学校が被害を知っていて黙殺したとしても証拠はない。バーバ検事は学校が知っていて被害を隠蔽したなら、起訴する事はできるかもしれないという。被害者の一人はストレペックにレイプされ、淋病をうつされ、父親が学校に通報したという。それに対して、学校側は名誉毀損で訴えると脅してきた。それならば学校は無視できないはずだが、あいにく当時の校長も父親も死亡している。被害者たちは何よりもこういう事があったという事実を世間に知って欲しいし、できれば学校側の謝罪が欲しいと言う。それが彼らの立ち直りにも寄与するはずだ。バーバ検事は学校側との会談の場を設け、被害者から苦情を受けていたことを隠蔽していたら、出訴期限は適用されないと話す。ところが、学校側は評判を落とすような事をあえてするはずがないと言い、フォレスター理事長は学校が各界のリーダーを排出してきたことに触れ、被害者たちは自分が人生の落伍者になったことを性的虐待を受けたからだと言い訳しているにすぎないと厳しい。ロリンズはストレペックが60歳前にマノアヒルを辞職し、公立の学校に再雇用されている事実を見つけ、何かあるのではないかという。その公立校では、ストレペックは1ヶ月で首になっていた。ストレペックがロッカールームで男子生徒と一緒にいるところが見つかり、校長が悪い予感がして前任校に連絡すると、レノックス校長とは話すことはできなかったが、秘書から「予感にしたがうべき」と言われたという。地方検事局は大陪審を開く事に踏み切り、理事長や学校関係者に召喚状を手渡す。大陪審では、証人たちは微妙な発言を繰り返し、真相に踏み込むに至らなかった。ストレペックにレイプされ、淋病をうつされたというヴィンセントは証言の前に娼婦とドラッグをやってしまい、証言の信頼度が下がってしまった。検察側はヴィンセントとストレペックの医療記録を証拠とすることにするが、弁護側から個人の不名誉を暴く事は州法に禁じられているという。やむなく自ら行為を認めているトンプソンに証言してもらうことにする。トンプソンは教師と生徒の交際が日常的だったために性的虐待が通報されなくなったというが、医療記録は使えないという裁定が下される。フォレスター理事長は学校として声明を出し、ラシターに全ての罪を被せ、学校側には責任がないという。ニュースを聞いてトンプソンの交際相手だった男性がSVUを訪れ、ストレペックにレイプされたという。男性の母親はそのことを手紙で学校に通報し、フォレスター名で返事が来たという。確かに28年前に男性の母親から訴えがあり、フォレスターが返事を出していた。大陪審で「何も知らなかった」というのは偽証罪にあたるというが、フォレスターはあくまで学校を擁護する。フォレスターの息子ネイサンが先の被害者の会に参加していた事に気付いたオリビアは、再度ネイサンに聴取することにする。ネイサンはストレペックから虐待を受けた事実をなかなか認めようとしなかったが、親の家に同居するネイサンが、他の被害者と同様、心に傷を負い社会に適用していないという。ネイサンはストレペックが担任になってから、どんどん成績が落ちていき、父親に被害のことを話すと、どうせ他の被害者のように弱虫だと責められるので言わなかったという。フォレスターは息子が被害者だったことにやっと気づき、マノアヒル校として事実を公表し、被害者のために心のケアを行い、再発防止の取り組みを行うという声明を出すことに同意する。フォレスターは学校を代表して謝罪する。フォレスター役の役者さんの演技が光りました。キャラクターとしても、このエピソードの鍵で、学校の名誉、ひいては自分の名誉の前では息子の苦しみが見えていなかったと言うことが、とても印象的でした。最後は息子のために決断できて良かったですね。これで、息子まで隠蔽しようものなら悲劇です。今回は自殺で終わらせてよさそうなのに、他殺を疑ったり、オリビアが被害者の心のケアまで踏み込んだのはSVUならではですね。その前の晩のSVUの混みようは特別だったのか、と突っ込みそうになりましたが。(爆)実際には難しいでしょうが、有名な学校が自ら間違いを認めて再発防止を誓い、被害者の心に寄り添うというのは全ての根本ですね。変えたい事があるとしたら、ここから始まるわけです。トンプソンの「昔は良かった」発言は今なら反発を買うでしょう。当時は自由恋愛だけでなく、ドラッグも自由にやっていたのではないかな。そして、それを知っていた教師たちが自分勝手な理由で犯罪を続けていたとしたら、確かにトンプソンの罪は深い。時代は変わりました。大陪審で嘘を付くと言うことの意味が大きいというのはよくわかりました。位置づけが違います。こういう展開はさすがLaw & Orderです。バーバ検事もやりますね。
December 29, 2013
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久しぶりにLaw & Orderらしい、起伏のある展開でしたね。ちょっと、昔のソープみたい。ゲストのスコット・バクラはベテランで良い人、正義の味方というイメージがあって、悪い人じゃないと思いながら見てしまいました。公園で1歳の娘を遊ばせていたレディ夫妻は、ちょっと目を離した隙にテッサを見失う。たまたま父親が撮影した映像には、近隣に住む性犯罪者の姿が映っており、すぐに誘拐の疑いで逮捕する。男はテッサはブロンドの母親と一緒だったと言い、自宅にもテッサの姿はなかった。その女はテッサの母親ジョシーとは別人で、監視カメラに写っていた女性の姿を見ても、レディ夫妻は見たことがないという。日中、テッサの面倒をみていたシッターに話を聞くと、公園で子供の写真を撮影していた女性がいたという。その女性からもらったという写真を手がかりにディア・ノーブルという女性のスタジオを訪れると、ディアがテッサを抱いていた。ディアはテッサは自分が産んだ子供だと主張し、養子に出した時の書類も全て揃っているという。SVUはディアが妄想で話をしていると考えるが、レディ夫妻は実は夫の精子で代理母に生んでもらったと明かす。生んだのは大学生のエリン・マーフィーという女性で、夫妻には養子縁組の書類が揃っているという。一方、ディアは確かに出産の記録が確認され、騙されて子供を奪われたと主張する。その2件の出来事に共通して関わっているのは、ウェンデル・フィニーという弁護士だった。クレイゲンの反対を押し切って、SVUはフィニーから話を聞く事にするが、フィニーは最近手術をして死亡していた。フィニーの共同経営者によると、事務所では養子縁組を扱うことはないと言い、フィニーの契約書のサインを見て、偽造ではないかという。さらに、レディ夫妻もディアもクライアントではなかった。ただ、エリンについては、スーパーマーケットでの転倒事故で相談に応じていた。レディ夫妻はエリンとは直接会ったことはなく、連絡も取れないという。通っていた大学もすでに辞めて、現在は行方不明になっていた。フィニー弁護士との接点について、レディ夫妻は親戚の集まりでフィニーに会ったという。フィニーは義理のいとこで、不妊について相談に乗ってもらったのがきっかけだったという。ディアは養子に出した理由を聞かれて、テッサの父親がしばらくのあいだ養子に出せと言ったからと答える。しかしもう1年も経つのに、父親はテッサを返してくれず、その父親というのが、有名なクラーク判事の息子、ケント・ウェブスターと聞いて一同は驚く。ディアとケントは機関紙の撮影で知り合ったと言い、ディアは保釈が認められた。レディ夫妻の持っていた養子縁組の書類は全て偽造と判明し、ディアが持っていた出生届は本物と判る。SVUはレディ夫妻の夫ブレイドンのDNA検査を行う事にする。ケント・ウェブスターはディアの事は知らないと言い張るが、ケントの自宅にディアが現れ大騒ぎとなる。ディアはあくまでケントと交際していたと主張し、携帯のやりとりや「証拠写真」を見せる。もみ合った時にディアがケントを引っ掻いたので、そのDNAも検査に回す事にする。ケントの妻ジリアンは脳腫瘍で余命が残り少ないと言い、ケントは撮影で知り合ってから、しつこくディアに付きまとわれるようになり、困っているという。実は、ケントの娘ハナがエクソサイズのクラスでディアと知り合い、親しく話をしていたことが判る。ハナにとっては、母親の事などでいろいろ話を聞いてもらう姉のような存在だったという。DNA検査では、ブレイドンはテッサの父親ではないと判明した。まだケントの結果が出ていないが、はったりをかませることになり、SVUがケントに迫ると、ケントは渋々ディアに誘われて、マッサージを受け「発射」してしまったと認めるが、それでもウェンデル・フィニーについては、全く知らないという。DNA検査の結果を知ったレディ夫妻はショックを受ける。自分たちはフィニーに騙された被害者だという。しかしディアが親権を求め訴えている事から、裁判ではフィニーの詐欺が証明されるまでは、テッサは一時的に児童福祉局が預かることになった。レディ夫妻はテッサを引き取った日、フィニーが電話で「終わりました裁判長」というのを聞いていた。再度、家族で食事中のケントにフィニーについて聞くと、父親とフィニーが長年懇意だったらしいという。そこに、ハナが父親のスキャンダル写真を持って来る。何と、今日、ケントとディアがキスをしている写真が撮影されたという。実はディアがパパラッチを自ら雇い、撮影させたものだった。クラーク検事は早々と、フィニーとは近年疎遠だったとコメントを出し、予防線を張った。そこに、ディアの自宅で騒ぎがあったという通報があり、SVUが向かうと、ディアは頭から血を流して倒れており、現場を漁るケントの姿があった。ケントは今到着したばかりだとい言い、ハラスメントを辞めさせようと言いに来て、ディアが死んでいるので、彼女が世間にばらまくという2人のセックス・ビデオを回収しようと思ったという。そのテープのことはディア本人からジリアン宛てに3時頃電話があったというが、ケントは6時に電話があったと妻から連絡があったと言い、証言が食い違う。ケントのアリバイが確認されたため、容疑はジリアンに向かうが、体調の悪いジリアンが重い凶器で何度もディアを殴るのは不可能に思えた。しかし、6時頃にジリアンの声で911にディアの異常を伝える通報があり、オリビアはジリアンに話を聞く。ジリアンは自分がやったと自白するが、矛盾点もあり娘のハナをかばっているのではないかと疑う。それでも、ジリアンは余命短い自分が娘を守ると言い張り、オリビアとニックは何も言わずに立ち去る。ハナにカウンセリングを受けさせて、いずれ自白させる事も考えるが、裁判でジリアンは有罪を認めてしまう。ケント・ウェブスターは本当に妻を裏切っていたのか、ディアが妄想を抱き、ストーカー行為をしているのか、という点では最後までケントがはめられているという気持ちがありました。一度の過ちだったとしても、奥さんが病気だというのに酷い奴でしたね。何を言っても信じられない。結局、次期最高裁判事の呼び声高い父親に救ってもらい、かつての恩を返そうとしたフィニーに事後策を押しつけた。しかし、フィニーは死んでいるし確認のしようがない。フィニーのサインが偽造じゃないかというのは、誰がやったのでしょうか。ケント本人かな?ジリアンは娘のために命を賭けたのでしょうね。それは判っているが、状況証拠だけで決定的な証拠はないし、ハナのためにはこのままの方が良いのかも知れない。クレイゲンもさすがに嘘は判っているのですが、やはり事を荒立てたくはないでしょうね。これで生みの母が死亡し、テッサはレディ夫妻の方にくるのかな。テッサに取ってみれば、何も責任のない運命なので、何も覚えていないで幸せになって欲しいと思います。両親については仕事で忙しいかも知れないですが、今度は子供から目を離して欲しくないですね。
December 22, 2013
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次の100話を目指して、また1歩を進めたSVU。まずは定番のストーリーですね。しかし、さすがに新しい機器やインターネットの進化を取り入れています。アマンダの妹役の人、「True Blood」でしたか。何か、こういった役柄がぴったりすぎて、他の役ができなくなりそう。(爆)NYに修学旅行で来ていたテイラーとエミリーの姉妹が、ホテルで知り合ったウェンディの紹介で、大学生の寮のパーティに行く。そこで積極的な姉のテイラーは酒を飲んで男とベッドに入り、その写真を旅行に同行した仲間にメールで送る。姉に付き合わされたエミリーは元寮生というピーターから、大学生たちや酒から守ってやると言われる。翌朝、引率の先生が姉妹がホテルに戻っていないとSVUに通報する。ロリンズはアトランタから妹のキムがやってきたのでとりあえず自宅に置くが、キムの行動に振り回されることとなる。キムはドラッグ依存で、元彼のジェフから虐待されていた。SVUが寮に向かうと、テイラーと大学生のマークと部屋で寝ていた。テイラーはエミリーの行き先は判らないというが、テイラーの携帯にはエミリーから動画のメールが届いていた。その動画では、エミリーが何者かに車に乗せられるところで、助けを求めるつもりで姉にこっそり撮影して送ったものと思われる。ただ、それ以外に手がかりがない。テイラーの携帯にはスパイウェアが組み込まれていた事が判る。犯人はテイラーのSNSを覗き、エミリーの情報を得ていたと考えられ、そもそもターゲットはエミリーだった可能性がある。マークはピーターが妹のウェンディと一緒に時々寮を訪れ、ドラッグや酒などの差し入れをしていたという。違法サイトを探していたロリンズはロリータポルノのサイトに、エミリーらしき少女のライブ映像が映っているのを見つける。映像の中では、エミリーは男の言いなりになっていて、とりあえず無事ということが判った。しかし、サイトとIPアドレスを突き止めるのは困難で、ロリンズとフィンはFBIの力を借りることにする。FBIの担当者は世の中に多数のポルノサイトが存在し、被害者の数も多く捜査が追いつかないと嘆く。仮に一つのサイトを閉鎖できても、すぐに別のサイトが立ち上がり、どれも追跡が難しい。ただ、ポルノサイトをダウンさせたハッカーがいると聞いて協力させることにした。それによると、ピーターは毎年1人ずつ少女を監禁し、エミリーは6人目だということが判った。SVUから報告を受けたバーバ検事は、過去5人の少女たちが現在売春婦などをしている可能性があるので令状を申請するという。今はストリップダンサーをしているミスティに会いに行くと、ピーターを恨んでいる様子はなく、ウェンディが世話を焼いてくれたと肩を持つ発言をする。そのウェンディも家出してきたのをピーターに救われたらしいという。2人目のライザは、父親によると家出をして戻ってきた時に監禁されていたと話していたが、おかしな事を言っていると思い取り合わなかったという。その後娘は立ち直ったが、3ヶ月前にある女に会ってからドラッグを始め、結局過剰摂取で死亡してしまった。それがウェンディだという。3人目のカトリーナは、今は写真家になっているが、弁護士の夫によると、ピーターに売春組織に売られそうになって、自分が助け出したという。カトリーナは夫に支配されているようで、表向き警察の捜査には協力しようとしない。ただ、名刺にウェンディがミシガン州の出身だったとメモして渡す。調べたところ、ミシガン州で失踪届が出されているジェーンがウェンディと思われ、当時の写真を加工して現在の顔を顔認識ソフトで検索すると、似た人物が見つかった。その写真をテイラーに見せると、ウェンディだという。その女は車を登録していてすぐに逮捕することもできるが、ピーターに知られると逃げられるかもしれない。オリビアとニックはエミリーの事を聞かせてくれとウェンディに話しかけ、何かあったら連絡が欲しいので携帯にアドレスを入れさせてくれと頼む。その時にウェンディの携帯を追跡と盗・聴に可能にさせ、ピーターとの接触を追う。尾行したところ、ウェンディが一軒の家の前で車を降りたのでニックとオリビアが突入する。しかし、そこはかつての監禁場所で、エミリーの姿はなかった。オリビアとロリンズはウェンディからエミリーの居場所を聞き出すべく、説得を続ける。ウェンディはすっかりピーターに飼い慣らされ、両親が失踪した自分を探し続けているとは信じていなかった。ピーターに騙されていたためだったが、ロリンズはタブレットに実の母親を呼び出して、真実を伝える。ウェンディはやっとSVUに協力する気になる。一方、ニックは目の前にあるモニターにピーターとエミリーの姿が映ったため、語りかけて通信を引き延ばす。ピーターはエミリーには危害を加えていないし、優しくしていると言い、エミリーもピーターの言いなりになっていた。やっと本当の「中継場所」が判り警察が突入してエミリーは救出される。自宅に帰ったロリンズは、ジェフが上がり込んでいるのを見て追い出す。キムは姉がいなくて寂しかったので呼び出したという。被害女性たちは大人しくて、ピーターに言いくるめられているうちに帰るべき家を忘れ、現状を受け入れるようになってしまった。しかし、優しくすると言っても、ピーターは女性たちの身体を売って金儲けをしているわけで、極悪非道人です。エミリーの両親がお前が悪いとか、言い合っていましたが、少女がわなに落ちるきっかけは本当にささいな事で、悪いのは犯人。ターゲットを狙う手口もサイトの運営も巧妙で、闇に隠れた犯罪者たちに取り締まり側も無力感を持っているというのが現実なのかなあと思うと辛いですね。さて、ロリンズの困った妹キムの登場ですが、雰囲気も設定も「コールド・ケース」のラッシュ姉妹とほぼ一緒ですね。ダニー・ピノがいるから?(笑)不幸な家族はどうしても似てしまうのかも知れませんが、依存症の妹とどう向き合うのか、その過程を見せて欲しいです。今回は同僚はフィンですから、フィンとのやりとりも見物ですね。
December 16, 2013
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記念すべき第300話。本家が築いた20シーズンという金字塔にはまだ至りませんが、それにしても凄いことですよね。しかし、それとは気付かずに、歌の挿入などいつもとは違うテイストだなと思いながら見ていました。(汗)あの過去シーンは使い回しか、それとも若作りソフトによる最新映像なのでしょうか。お見事でしたね。13年前というと、このシリーズが始まった頃のシーズンですね。冒頭の時の流れが判る演出が憎かったです。デイヴィッド・モリスと息子のワイアットが野球を見に行くために地下鉄に乗ろうとしていたところ、一瞬の隙を突いて何者かがワイアットを連れ去ってしまった。デイヴィッドは地域の開発を一手に引き受ける不動産会社のオーナーで、妻のローリーとは離婚調停中で、息子の監護権を争っていた。日曜日が父親の面会日となっており、この日もデイヴィッドがワイアットを迎えに来ていた。現場に到着したオリビアは、同じ場所で13年前に起こったヘクター・ロドリゲス少年の誘拐事件を思い出していた。ヘクターとワイアットは同じ年かさで、両親はやはり息子の監護権を争っていた。一部には、父親がヘクターの髪をブロンドに染めて、本国に連れ帰ったという話もあったが、未解決のままだった。デイヴィッドが電車に乗る前に1時間ほど寄り道をしたというので聞き出すと、現在交際中の女性が働くカフェに立ち寄っていた事が判る。その女性はデイヴィッドとワイアットが店にいた時間帯に、犯人と思われるサングラスをかけ野球帽を被った男がいたことを覚えていた。防犯カメラに写る男たちはどれも似通っていて、顔が良くわからない。また、犯行が身代金目的ならば犯人から要求があっても良いはずだが、まだない。オリビアはヘクターの事件と似ていると主張するが、クレイゲンは関係ないと突っぱねる。今回の事件でさらに険悪になったモリス夫妻だが、ローリーによると夫の仕事の仕方が強引で、地区の住民から恨まれているという。会社は開発のために住民に立ち退きを要求したのだった。地域の聞き込みを行っていたマンチとフィンはコンビニの外のゴミ箱でワイアットの携帯電話を発見し、その店で男がブロンドのヘアダイを購入した事を掴む。マンチもヘクターの事件を追いかけていた時の事を思い出す。ついにクレイゲンもヘクターの母親デロリスに話を聞く事を認める。デロリスは今も息子の帰りを待ち続けており、捜査を打ち切ったSVUが今更なぜ来たのかという。前夫は犯人ではないと言い、当時受け取った多くの手紙は、匿名の警官から届いた手紙の勧めによって、未解決事件班に渡したという。しかし、未解決事件班では捜査をその後打ち切ってしまった。デロリスへ宛てられた手紙の差出人は、民間人のボランティアで精神障害があるというスティーブ・ロマティンという男だった。スティーブはヘクターの捜索にも加わっていた事があり、今回も近隣を捜索してワイアットの野球帽を見つけたという。実はヘクターの遺留品もスティーブが見つけており、警察に届けたがまともに対応してもらえなくて腹を立てていたという。SVUはスティーブを呼び、話を聞く。スティーブは初めて会ったロリンズにヘクターやワイアット以外の誘拐事件があることを匂わせ、自宅の「アーカイブ」を見せるという。そこには、この13年間にヘクターとワイアットを含め7件の少年の誘拐事件の資料が集められていた。いずれも未解決だったが、スティーブの自宅にはブロンドのヘアダイやサングラス、子供服もありSVUは困惑する。デロリスはスティーブのことを覚えており、警察がまともに対応してくれなかったときも探し続けてくれたという。ローリーもまた公園でスティーブが子供たちに話しかけているのを覚えていた。スティーブは独自の捜査で誘拐事件が起こった前後に火災があったという。犯人が死体を焼いたせいだというが、SVUはスティーブが警察官になりたいあまりに証拠品をでっち上げているのではないかと疑う。犯行時のアリバイはあったが、行動が不自然だ。何よりも疑問なのはそれらの火災は失踪事件よりも前に起きていることだった。ただ、ヘクターの失踪4日後に水浸しになったビルの地下室でコンクリートを敷き詰めたという場所があることが判り、令状を取って床を剥がすことになった。するとそこからは行方不明のヘクターの遺体が見つかった。死因は絞殺と断定された。そのビルの所有者を辿って行くと、デイヴィッド・モリスの会社が開発したマンションの管理会社にたどり着いた。当時のその会社の代表者はデイヴィッドの父親と伯父の名前になっている。デイヴィッドの父親はすでに死亡しており、古い資料を調べ直したところ、コンクリート工事を行ったのはルイス・ホッダという男だったと判る。デヴィッドは4ヶ月前にホッダに会い、亡き父に貸しがあると言われた事を思い出す。前社長はホッダに住人から家賃を取り立てるような汚れ仕事を任せていたようだ。ホッダはモリス家に恨みがあり、金のために誘拐したのか。SVUはホッダの住まいに突入するが、そこにはワイアットはいなかった。ホッダはモリス家が地上げをするのに、放火をした疑いがあり取り調べを受けた事があった。さらに、公園で遊ぶ子供たちをのぞき見たということでFBIに事情を聞かれたことも会った事がわかる。クレイゲンはオリビアとニックに、ホッダを厳しく取り調べるように命じる。ホッダは全身に火傷の痕があり、放火した事は認めるが、子供たちには手を付けていないという。ただ、モリス家がデイヴィッドに代替わりしてからは、会社に貢献した自分が切り捨てられてしまい、納得できなかったという。検事に取引をもちかけたいのであればワイアットの居場所を話せと迫ると、ついにホッダは折れる。古いビルにワイアットは監禁されており、無事両親の元に返すことができた。地元ではヘクターの追悼が行われる。結局少年たちを殺したのはホッダだったということですか。放火をしている間に、地域の子供たちに目を付け、ヘクターについては殺したようだが、その他の少年たちはどこへ行ったのか。それらの事件はSVUではなく、FBIではなく、「コールドケース課」でお蔵入りしているようです。ということで、ニックはニヤリ。「コールドケース課には言うことがあるな」NYPDにもそういう部署があったのですね。そして、クレイゲンは余計な仕事はするなと言うばかり、昔の事件は蒸し返したくないというのだから、何とも部下のやる気を削ぎますね。そうかと思ったら、パートナーはいらないというニックにオリビアと一緒に行けと命令する。親心でしょうか。息子を待ち続けたヘクターのお母さんが気の毒でしたね。貧しいから十分な捜査がされなかったとしたら、本当に残念です。若い頃のオリビアもこれではいけないとずっと思っていたのでしょうが、力不足もあり、他の事件を捜査している間に13年も経ってしまった。これからは少しでも子供の悲劇が起こらないように力を尽くして欲しいです。
December 9, 2013
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戻ってきたのはクレイゲンだけではなかったですね。いやあ、懐かしいな。成功したスピンオフ同士、本家とはクロスオーバーがあっても、長い間SVUとCIとのクロスオーバーはなかったですよね。この手のゲスト出演は、唯一の「Law & Orderシリーズ」となったSVUで今後も行われるのを期待します。クレイゲンがSVUに復帰する。チームには今後も規則を守って捜査をするようにいう。リムジンが客を乗せて走っている間に交差点で衝突事故を起こし、運転手が姿を消す。男性客はズボンを下ろした状態で、女性はパーティドレスを着ていたが、首にバーコードのタトゥをしていた。女性は18歳のピラールだとしか言わない。SVUは女性が売春婦で雇い主を恐れて何もしゃべらないと考えるが、手がかりがない。しかし、逃亡していた運転手を逮捕して聴取すると、女性はコロンビア国籍でパスポートを預かっているという。年齢は正しく、法定レイプにも問えないため、オリビアがもう一度ピラールに聞き込みをすることにする。しかし、ピラールは迎えに来た女性に連れられ、何もしゃべらずに去っていく。迎えの女性の首にもバーコードが見られた。一方、同じバーコードのタトゥがある女性の遺体がハレット湾に流れ着いた。被害者は全身を酷く殴られており、それが死因と思われる。検視では、性的な活動が激しかったと言い、妊娠していると判る。売春婦として妊娠したので中絶しようとしたが、拒んで殺されたのか。逮捕された運転手は被害者を知らないと言うが、ニックとフィンが厳しく追及して売春の元締めの名前がルーで、女性の送り迎えをしていたと判る。ピラールのパスポートを本人から預かったと嘘を付いていた事も認める。逃亡している時に元締めに手渡されていた。ルーは慎重で、いつも女性を地下鉄の駅の近くで乗り降りさせていたというので、フィンがドライバーに扮し、潜入捜査することになった。窓口はルーではなく、マイキーと言い、仕事が欲しいと申し出たフィンに送迎の仕事は入るようになった。フィンは乗せたアナから出身や住まいを聞き出そうとする。その後、アナが客から乱暴をされてホテルから出てきたため、安心させて家まで送り届ける。アジトが判明したため、SVUが突入しようと令状を待っていると、クレイゲンが中止を伝えに来る。今は国土安全保障省に出向中のアレクサンドラ・イームズ警部補が現れ、ピラールのパスポートから捜査中のテロリストに繋がったため、撤退して欲しいという。パスポートは偽造で、作ったボスニアの売春斡旋業者がコーカサスのアルカイダメンバーだという。この業者は売春婦のビザを偽造してテロ組織に資金調達を行っており、偽造パスポートを使ってテロリストがアメリカに入国し、テロ攻撃を行う計画が判明したという。偽装パスポートには特徴があり、現在監視中だという。このままルーのアジトに踏み込むと、危険を察知され、別のパスポートで入国されるかも知れない。クレイゲンは高い地位からの命令でSVUが捜査に関わることはできないというが、オリビアたちは苦しめられている女性たちを放置できないとして、通常の任務の範囲で捜査を行う事にする。再びフィンが運転手を務めて、今度はソフィアという女性と客を乗せるが、2人が行為に及ぶ前に停車させて捜査しようとしたため、何も手がかりが見つからなかった。やむなく、ニックが客を装ってホテルにアナを呼び出す。アナは売春で逮捕されるが、やはり恐れて何もしゃべらない。オリビアが説得し、アナはベビーシッターの仕事に応募したら、売春させられるようになったと話す。アジトでは裸にさせられ、監禁されていたが、故郷の妹を殺すと脅されていたため、逆らえなかったという。同じような女性が8~9人くらいいて、ソフィアだけは個室を持っていたという。死んだ仲間については病院で中絶をさせられそうになり、逃げたためマイキーに殴り殺されたという。怒り心頭のイームズがSVUに現れる。盗・聴中に、すでにテロリストが入国していることが判明し、偽造ビザがSVUのせいで変更となったと責めたてる。しかしそのおかげで結果的にクレイゲンが認め、SVUはルーとマイキーのアジトを一斉捜索する。ルー・パパスとマイキー・パパスは親子で、ルーは息子に罪を押しつけて言い逃れする。マイキーはあっさりと罪を認め、家宅捜索で商売を記録した帳簿が見つかった。ところが、その中にソフィアの売り上げが書かれていなかった。特別扱いのソフィアは、潜入捜査で失敗した夜も客と外国語で話をしているだけだった。すぐさまイームズに連絡を入れ、ルーはソフィアが2週間前にやってきたと認め、取引を申し出る。テロリストはソフィアだったのだ。オリビアは国家の安全のためにルーを放免するのかと、イームズに食ってかかる。もう一度チャンスが欲しいというオリビアに折れて、SVUはソフィアを買った客の住まいを見つけ出して突入する。部屋の中には爆弾を製造中の男がいた。ソフィアも捕らえイームズが尋問するが、ソフィアは男は単なる客だと答える。イームズはゴーレン仕込みの尋問法で、ソフィアがテロ活動に加わった動機をしゃべらせる。アメリカの無人機攻撃に医者だった父親が殺されたのがきっかけだったという。捜査を終了して、オリビアとイームズは酒を酌み交わす。イームズは前のパートナーとはまるで夫婦のような関係だったという。オリビアは「でも違った」と答える。CIも途中から変則的なドラマ仕立てになり、別のコンビとゴーレン&イームズコンビが各週交代で出ていましたが、シーズン9ではついにゴーレン&イームズは姿を消してしまいました。それなのに、CIの最終シーズンはファンの要望に添って復帰した。何だか、山あり谷ありのシリーズでしたね。ゴーレンは騒ぎを起こす常習者で、シーズン10では正式に復帰するためのセラピーを受けて、最後はコンビは永遠に続く、という終わり方だったのですが、今回のエピソードではゴーレンが辞めて、イームズは一人になったので外に出た、という事でした。まあ、それもあり得る話でしょう。むしろ、ゴーレンが苦しみから解放されて、幸せになったと思いたい。あの首を傾けて、独特のスタイルで自白を引き出す方法をイームズが踏襲しているのも、CIへのリスペクトですよね。オリビアとはお互い、絆の深いパートナーに去られ、一匹狼となった者同士、通じ合うものはあったでしょう。ラストはゴージャスな2ショットでしたね。イームズが警部補に昇進していたのが嬉しいかったです。オリビアもそろそろレベルアップしても良さそうな、そんな伏線に感じましたね。クレイゲンは復帰しても、別に変わりなしですね。ルールを守ると言いながらも、部下たちの熱意は見逃すのですから。(笑)ニックが色男すぎて、潜入捜査に使えないとクレイゲンに釘を刺され、ホテルで気を遣っているのが面白かったです。「ハンサムね」は余分でしょー。
December 2, 2013
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SVUにとって永遠のテーマを繰り返し取り上げる事は、決してネタ切れではありませんね。裁判でどれほどレイプ事件が難しいか、何年経っても変わらないと思いました。新登場のバーバ検事補はこの先もSVUと組むことになりそうです。「25の行為」という本を書き、女性の性の願望を世に知らしめたとして人気作家となっがジョスリン・ペイリーは出演したトークショーのホスト、アダム・ケインと食事をしてベッドに誘う。しかし、ケインは急に乱暴になりベルトでジョスリンの首を絞めると、望まないセックスを強いた。翌日付き人からの通報でSVUに連絡があり、オリビアとアマンダが会いに行くと、ジョスリンはレイプされたとは認めなかった。逆に自分から「支配して欲しい」と頼んだと、ケインをかばう発言をする。彼女の本を読んでいるアマンダは、同じ行為が本に書かれていたという。ジョスリン自身、昨夜のトークショーでケインと関係を持っても良いという発言をしており、このままではレイプで告訴をすることはなさそうだ。しかし、ケインはスタッフの女性に手を出すなど評判が悪く、ハリス警部はSVUに捜査を始めるようにいう。ケインはマンチとフィンに、あくまでもジョスリンの希望だったと言い張る。その夜、出版記念パーティに出席したジョスリンの前に招待されていないケインが現れ、逃げたジョスリンをエレベーターの中まで追いかけてきてレイプする。ケインは俺を逮捕させたら後悔することになると脅す。思いかねたジョスリンはオリビアの家を訪ねて相談する。エレベーター内の監視ビデオには行為の様子が写っていたが、それだけを見て陪審員は合意があったと思うかも知れない。難しい事件だが、新たに地区検事補となったラファエル・パーバなら担当するかもしれないというので、会いに行く。バーバは被害者にも厳しい態度で接することが知られており、すぐにジョスリンに会うという。裁判ではジョスリンの過去の交際相手やSM好きかどうかなどが追及されるので、正直に話して欲しいと求める。一方、ケインは自分から無実のレイプ疑惑で起訴されるかも知れないと言い、先に言い分をメディアに広めてしまう。バーバは先手を取りケインを逮捕して、拘留期限までにジョスリンの過去を調べ上げろという。ジョスリンが大学時代に交際していた相手は、彼女にはSM趣味はなかったという。他に交際相手がいたかどうかも知らないが、本の内容を見てびっくりしたという。マンチらはケインの下にいて出世した女性に話を聞く。確かにケインと合意の上でセックスしようとしたが、乱暴されて怪我をしたという。告発したらどうかというと、ジョスリンのように中傷されるのはいやだと口をつぐむ。ケインについては、ベルトを持つと人が変わったようだという。ハリスに直訴して相棒を持たず一人で仕事をすることになったニックは、ジョスリンの担当教官だったドブソン教授を訪ね、ジョスリンが年上の男性と交際していなかったかどうか尋ねる。教授はジョスリンがSM趣味だった事は知らなかったという。ドブソン教授の著作を読んだニックは、ジョスリンの本と同じ文章があることを指摘する。ドブソンは盗作で彼女を訴える事はしたくないという。ジョスリンの事件は起訴されることになり、バーバは改めて本のモデルは誰だったのか聞き出そうとする。ジョスリンはあいまいな答えをしていたが、ついに本当の著者はドブソン教授で、体面などを考えてジョスリンの名前を使って本を出したと認める。ジョスリンも学費ローンがあり、教授のオファーを受け入れざるを得なかったという。しかし、もしこの事実が明らかになると、本の名声だけでなくこれまでの報酬も全て失ってしまうという。バーバは大陪審でジョスリンが嘘を付いたことを重く見て、偽証罪で訴えるという。ジョスリンは事実を認め、裁判で証言を行うことになった。レイプについては正直に話をしたが、弁護側は厳しくジョスリンを追及し、何が嘘で何が真実なのかと問う。バーバはドブソン教授を召還して、ジョスリンの名前で本を出したことを認めさせる。清楚な彼女のイメージと正反対の方が売れると思ったという。しかし、裁判を有利に持ち込むまでにはまだ至っていない。さらに、ケインの他の被害者たちは姿を消してしまい、余罪を問うことはできなくなった。バーバはベルトに注目し、なぜ使ったのか、どうやったのか具体的に説明させようとする。自分の首にベルトを巻き付け、どうやって締めたのかと迫ると興奮したケインが強く締める。バーバは、その程度では首にアザは付かないと言い、これはあなたの望みだったのではないかと問う。ハリス警部はまもなくクレイゲンが戻ってくるので異動することになった。ハリスはオリビアに管理職に就いてみたらどうか、と勧める。評決は有罪だった。ジョスリンは全てを失ったが、バーバはこの国はやり直しが可能だという。ゴーストライターというのかどうかは判りませんが、本もおばさんより若くて美人の方が売れるという現実があるのですね。(笑)ジョスリンは自分のイメージで売り込むためにケインを誘惑したのか、その辺は判りませんでした。でも、業界的にはありそうな話ですね。人気者が何をやっても許されるのは、日本の業界にも似たような話がありそう。(笑)ジョスリンは正直に話すことで、一時的にメディアが注目するということもあるかも?やはり、一生嘘を突き通すよりはやり直した方が楽かも知れません。ドブソン教授に報酬を要求しても良いのじゃないかな。しかし、女性を解放するために書いた本が、レイプ犯の言い訳に使われるのはこれからもありそうな話ですね。バーバ検事補はスキャンダルでマンハッタンの検事たちがごっそりいなくなったので、志願して来たという。確かにガッツはありそうですね。これまでの美人検事補とのタッグではなく、対決様式でいくのでしょうか。ハリスはお客さん扱いでしたが、嫌な上司ではなかったですね。クレイゲンが戻ってくるとしても、これまでとは違うという雰囲気があるのでオリビアの立場にも注目したいと思います。ニックを単独にしたのは、新たなパートナーを導入するためなのか、こちらも気になります。
November 25, 2013
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前話の続き。さすがに見応えがありました。「Dr.HOUSE」でひょうきんなキャラクターを演じるPeter Jacobsonはこちらでも独特の雰囲気ですね。彼ほど、SVUのゲストに似合わないのも珍しい。(笑)ニックのこの先が気になりますね。しばらくやさぐれるのでしょうか。ニックに銃を向けたれたキャシディは、しかたなくバート・ガンゼルに関わる全てのものを調べていると話す。カリッサが殺された夜、カリッサから電話があってニックに迫られていると怯えていたという。そのことはバートには話しておらず、バートの携帯番号は自分は知らないのだという。その後、カリッサはバートに電話をしたらしく、バートはカリッサの様子が変だと言っていた。もちろん、クレイゲンもカリッサもはめられて殺されたのは理解しているが、デリアがクレイゲンに近づくためカリッサを利用して、その後カリッサを裏切って殺したのだろうと説明する。ニックは引き下がるがキャシディとオリビアを信頼できず、一人荒れてしまう。その頃、ガンゼルのオフィスにキャシディが仕掛けた盗・聴器が見つかっていた。バートはキャシディが関わっているとは思わなかったようで、怖がっていた。キャシディはデリアから自分たちを守るため、SVUに協力する道を納得させる。そのデリアはアイリスが自殺したので、売春斡旋などの起訴を取り下げるよう、申し立てる。フォスターはアイリスが他殺の可能性もあり、殺人容疑でもデリアを起訴するとして譲らない。ガンゼルはデリアの送り込んだと思われる暴漢が暴れた事件について、SVUに証拠を提供するという。暴漢が忘れていったバットには指紋が残っていて、ガンゼルに証言してほしいというと、ガンゼルは見返りとして免責を求める。フォスターは一番最初のマギー殺しについてガンゼルに免罪を与える事にする。バットの指紋から容疑者が見つかりガンゼルに面通ししてもらうことになった。迎えに来たオリビアたちの目の前で、ガンゼルの車を盗もうとした男たちが居直って銃を取り出す。キャシディも男に銃を向けるが、その時にパトロールが到着して制服警官がキャシディに銃を向けた。オリビアは警察官だと主張し、全員に銃を下ろすように大声で叫ぶが、ゴンザレス巡査の銃がキャシディの胸を撃ってしまう。すぐに救急車が手配され、警察署全体を揺るがす大騒ぎとなるが、オリビアはなぜパトカーがすぐに到着したのか、またなぜ制止したのに撃ったのか、疑問に思う。内部捜査の聴取に、オリビアは車を盗もうとした2人組とパトロール警官が裏で操られているのではないかと答える。ハリスはその言い分を受け入れ、フィンが車泥棒から話を聞く。それによると、キャシディがガンゼルを連れて外に出る2分前に高級車の情報が窃盗団にあったという。また、その番号はパトロールへの通報にも使われていて、さらにカリッサが殺された夜に通話した相手の番号でもあった。SVUはガンゼルがキャシディが潜入捜査官だと知って、キャシディをはめるために、仕組んだと考える。ゴンザレス巡査はSVUの追及に、上司のテッド巡査部長からキャシディが危険な車泥棒で殺せば昇進させると言われたと証言する。キャシディは必死の手当で命を取り留めた。テッドはガンゼルの店によく出入りしていたという。ガンゼルは危険が迫ったと察して逃亡しようとするが、SVUによって逮捕される。フォスターはその弁護士をしているバリーをガンゼルから切り離そうとする。3年間の盗・聴でガンゼルの犯罪に手を貸し、罪を逃れようとしている事は証明できる。バリーがフォスターの命令で盗・聴器を身に付けガンゼルに会いに行くと、ガンゼルは自分から相談したいことがあると言い出す。カリッサからベッドで聞いた話だが、カリッサはキャシディと関係をもつようになっていて、クレイゲンをはめるために現場で写真を撮影しているときに、キャシディのことが隙なので別れて欲しいと言いだし、かっとなって殺したと告白する。キャシディは寝ていたことは認めたが、元知事殺しやクレイゲンをはめたいきさつについては関わっていなかった。これでクレイゲンが無罪放免になるかと思われたが、フォスターはデリアはクレイゲンがエスコートサービスを利用していた事で不道徳な行いをしている証拠があるとして、それと引き替えに免責となってしまったという。クレイゲンには自ら辞任することで、年金などは支払われるという。しかしクレイゲンはそれを受け入れないという。SVUは、これまでデリアに送り込まれた潜入捜査官が3名とも失敗し、中には司法長官に起訴を取り下げられたケースがあることに注目する。フォスターがなぜクレイゲンを犠牲にして、3人殺した疑いのあるデリアを免責にするのか、オリビアはフォスターの難病の娘に理由があると考える。フォスターは現金で娘のために訓練士を雇い、治療を続けている。とても給料では払いきれない高額だ。さらに娘の信託口座をカリブ海のアンギラに移していた事も発覚する。オリビアは証拠を突きつけてフォスターに説明を迫る。フォスターは娘の病気で夫が去り、その後エクスリーが近づいてきて援助の金を受け取るようになったという。始めは何も要求されなかったが、やがてデリアの悪魔のような野望に取り込まれていった。キャシディにガンゼルを潜入捜査させ、盗・聴したのもデリアの要求で、子供のためにしかたなかったと答える。オリビアは涙を呑んでフォスターを逮捕し、その後デリアを殺人で逮捕、売春斡旋や買春、収賄などで司法長官や検事、市警の風紀対策班、上院議員、副市長が逮捕された。クレイゲンは無実が証明されて釈放されたが、しばらくは現場には戻れないという。今回の検察局の不祥事の責任を取ってヘイデンも辞任した。ニックはまだオリビアには心を閉ざしたままだ。バート・ガンゼルはとんでもない食わせ物でしたね。自分のところの商品のカリッサに入れあげて、何となく頼りなさそうな雰囲気でキャシディに頼り、弁護士には洗いざらいしゃべってしまう。なのに、キャシディをはめて、カリッサも手にかけて。キャシディのために優秀な心臓外科医を紹介するというので、思わずハウスを想像した、というのは冗談ですが、どこまで本気なのか全然わからない。ちなみに、オリビアはかつてキャシディを振った事を気にしていて、何ですかあの親密な雰囲気は。お姉様、誰に対しても優しすぎます。ニックはそれにジェラシーを?(それはないですね)今回、キャシディが生き延びた事でいずれオリビアとくっつく、という選択肢は残された訳だ。ヘイデンが検察の仕事から離れたということは、元サヤという事もあるかも知れません。フォスターが絡んでいたというのは思い浮かびませんでした。結局、司法や権力の行使に関わる人は弱みにつけ込まれてはいけないということですね。「子供がいないあなたに何が判るの」というのは居直りも良いところですね。そのために悪事に手を染めれば、もっと悲惨な事になるのに。クレイゲンも話し相手が欲しければ、人から後ろ指を指されない相手にすれば良かった。誰しも秘密があって、ダークサイドがあるという事から、NYCの大スキャンダルになってしまいました。みんなが家に帰ってくつろいでいるときも、オリビアは気になる仕事に没頭する。それはキャシディが潜入捜査を辞められないのと同じ。いつか、肩の荷を下ろす日が来るのでしょうか。そして、ニックが落ち着くのはいつ?
November 18, 2013
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新シーズン、プレミア。クリフハンガーの続き。かなり追いついてきましたね。1年遅れですから、出てくる人も「あのドラマの人」という感じです。それにしても、中身は単純なんだけれども、もって回ってまどろっこしいですね。NYの警察や政界を揺るがすマダムとはどれほどのものなのか。クレイゲンの隣には喉を切られたカリッサの遺体があり、クレイゲンはすぐにオリビアに連絡する。昨夜、キャシディはオリビアに潜入捜査の対象が警察や検察を含むと告げた。誰もが疑われており、クレイゲンもオリビアのかつての恋人ヘイデンも対象だという。ニックにはカリッサから命を狙われているらしいという電話がかかってきたが、クレイゲンは元知事の殺人で情報があるというので、そのカリッサとダイナーで会っていた。カリッサはニックから不適切な関係を迫られているという。その後、帰り道に意識が薄れたクレイゲンはカリッサに送ってもらったらしいが、何も覚えていない。通報を受け、現場に検察のポーラ・フォスター監察指導官が現れ、この件は自分が担当するので、SVUは外れるように言う。さらにクレイゲンの後任に代理のハリス警部がやってくる。いずれメンバーに大陪審で証言させるため、捜査を禁止し、お互いにもこの件については話してもだめだという。オリビアはフォスターにクレイゲンが何者かに罪を着せられたと訴えるが、世間はそうは思わないだろうという。ただ、止めてもオリビアは捜査するだろうから、判ったことは報告してほしいという。クレイゲンは証拠を採取され、昨夜からの事をフォスターに供述する。そこで、カリッサがニックに付きまとわれているということをしゃべってしまう。ニックはキャシディの忠誠心に疑いの目を向ける。マンチがキャシディに確かめるために会う。元知事を殺したのはカリッサで、そのカリッサを殺したのはデリアだろうと答える。そして、潜入捜査の対象はクレイゲンではないと否定する。ワーナー検死医によると、クレイゲンにはカリッサと接触を持った証拠が見つかり、指紋がついたナイフもバスルームから見つかっているという。ニックの家にデリアが現れ「あなたはガンゼルとキャシディに利用されているので助けてあげる」という。クレイゲンがはめられたのは判っているが、警部はいずれ取り調べでニックを裏切る事になるだろう。ニックはデリアを追い返す。NY市長は警察内の不正を赦さないと表明し、警察本部長は辞職した。SVUはハリスの命令を無視してガンゼルにカリッサについて聞き込みを行う。ガンゼルはデリアが恨んで恋人のカリッサを殺したのだという。そのデリアはエクスリーと検察に取引を持ち込む。何と、クレイゲンがエスコート嬢と交際している証拠があるという。あまり表沙汰にはしたくないような情報を控える代わりに、デリアの売春斡旋の起訴を取り下げて欲しいというのだ。こうなるとパーティで死亡した未成年のマギーの事については、コロンビアに戻ったアニヤに証言してもらうしかない。フォスターは免責と引き替えにアニヤを帰国させようという。クレイゲンのためには、デリアの提案を呑むしかない。実は3年間にわたるキャシディの潜入捜査で、クレイゲンの有罪の証拠もあるという。キャシディはフォスターの下で潜入捜査を続けていた。検察のヘイデンも名前が出ているらしい。カリッサの事はアイリスが知っているかも知れないというので、話を聞くが、デリアを恐れて証言はしないという。ただ、カリッサはデリアのところで働いていて、元知事のお気に入りであったという。ガンゼルが命令し、元知事を殺したのはカリッサで、そのカリッサを殺したのはデリアではないか。クレイゲンはエスコート嬢の事について、独り身の寂しさから話し相手として何度かデートしたことを認める。ニックは妻のマリアと上手く行っていなかったが、いきなりDCに転属になったと告げられる。カリッサの事とは関係なく、距離を置きたかったのだという。今度は娘を連れて行くという。翌日、身辺を警護していたアイリスが自宅バスルームで死亡しているのが見つかる。状況から自殺したと思われるが、自殺に見せかけた殺人かも知れない。ニックは聴取しようとしたフォスターに、カリッサとの関係について質問され激怒して席を立ってしまう。ニックはキャシディがアリもしない事を吹き込み、潜入捜査の間に汚職警官になったと主張する。当てにしていたアニヤがカタルヘナで事故死したという知らせが入る。表向きは交通事故だが、デリアが手を回して殺したと疑うことができる。これでデリアの犯行を証言する事ができる証人はいなくなってしまった。SVUはガンゼルを脅すためにデリアが暴漢を送り込んだ事で何か証拠があるのではないかと望みをかける。キャシディは仮に暴漢を特定できても、警察に協力するとは思えないという。キャシディはこれ以上の情報提供は自分の身を危険にすると言い、切れやすいニックを近づけるなと警告する。母親と食事をしていたキャシディにニックが絡み、「お前は誰に雇われている?」と銃を向ける。To be continued...ビックリしましたね。「クリミナル・マインド」のプレンティスは降板して、その後の仕事でSVUに来るんですね。難病の娘を育てているというのは、どういう意味があるのかな。今後、準レギュラーとして定着するのでしょうか。ハリス警部役のアダム・ボールドウィンも「チャック」が終わってゲスト出演出まくり、という感じですが、今回は代理の役さえ果たしていない存在でした。次回に何かしてくれるのかな。それにしても、エスコート嬢の縄張り争いで、ガンゼルとデリアが張り合い、SVUが巻き込まれたという話は同じ事ばかり繰り返してまどろっこしいですね。デリアはいったいどれだけパワーを持っているのか、不可能な事はないのか?警察の関係者、政界も彼女らにやばい秘密を握られて、脅されてばかり。要するに下半身スキャンダルですよね。その程度で大騒ぎになるんだなあ。クレイゲンの身体検査は見たくもなかったです。ワーナー検死医は、綿棒を持って…想像するだけでも、嫌だ~(汗)人は皆、知られていない面、秘密を持っているという事が言いたかったようです。キャシディがダーティかどうか、疑っているのは今のところニックだけですね。妻に別居を切り出され、切れやすいところはかなり前任者に似てきました。でも、このままではニックも良いところなしです。次回でさっさと事件を片付けて欲しいですね。もうこのストーリー飽きました。
November 11, 2013
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シーズンフィナーレ。意外な人が登場して、ちょっと嬉しかったですが、普段活躍していないクレイゲンのここぞ、という使われ方に驚きました。「Dr.House」のタウブがいかにも怪しい役で、笑いそうになりました。これって、女好きとハウスが揶揄するタウブのイメージなんだろうか。警察本部長の息子ウィル・ブラディの独身サヨナラパーティが、友人でTVキャスターのクレイトン・ハニガンの自宅ペントハウスで行われた。多くの有名人や社会的地位のある招待客が雇われたエスコート嬢たちと騒いでいる中、参加していると思われる女性から通報があり、プールに女性の裸の死体があるという。その夜近所から騒音の苦情があり、パトロール警官が直前に訪ねていた。参加者は通報後慌ててエレベーターに殺到し、被害者の事を覚えている者は少ない。ただ、クレイトンは舌がもつれてふらついていたという。クレイトンの通報は女性の通報の後だった。クレイゲンは状況から慎重に捜査するよう、SVUに言う。ワーナー検死医は溺死ではないが、酔い止め薬を大量摂取していたという。数人の男性の相手をして、口、喉などに体液が残っていた。胸のインプラントのシリアル番号から、被害者はカナダ人で16歳のマギー・マーフィと判る。半年前から里親の家を逃げ出しており、エスコート嬢として働いていたのか?オリビアは招待客を法定レイプの罪に問うべきだとクレイゲンに迫るが、クレイゲンは検察に任せろと及び腰で、SVUは死因を突き止めろという。ウィルがSVUに当日の様子を撮影したメモリーを持参し、自分の無実の証拠だという。SVUが録画を確認すると、ふらついたマギーがクレイトンの部屋に入っていく姿が映っていた。その後に、クレイトンが女性とその部屋に入っており、何か知っているのに嘘を付いているらしい。現場から捨てられたシーツにはマギーの吐瀉物が付いていて、遺体は動かされたと思われる。すぐにクレイトンの身柄を確保し尋問すると、部屋でマギーを発見したときには死亡しており、客の身を守るため、対処したという。クレイゲンは、招待客だけでなく、エスコート嬢も各世界の大物と繋がりがあるので、慎重に捜査をしろという。クレイトンが一緒にいた女性はエスコート嬢のカリッサで、カリッサは夫婦の問題を抱えるアマーロに近づき、誘うような態度を取る。カリッサの雇い主はNYでは大物の顧客をもつというバート・ガンゼルで、オフィスを訪ねたオリビアはそこにかつての同僚キャシディがいるのに驚く。アマーロと殴り合って逮捕されるが、キャシディは3年間潜入捜査中で、マギーのことは知らないという。ガンゼルは合法的なビジネスで、エスコート嬢は18歳以上だというが、マギーについてはアニヤと一緒だったらしいという。アニヤは最初に通報したスペイン語訛りの女性に似た外見で、偽名をいくつも持っており、すでにコロンビアに帰国してしまったという。アニヤの自宅からは、パーティで持っていた鞄が見つかり、中から処方薬の酔い止め薬が見つかった。SVUはアニヤがバートの客のパーティでスキャンダルを起こしたかったのではないかと考える。もう一度キャシディに会うと、おそらくガンゼルはアニヤにはめられたのだろうという。ガンゼルには、張り合う立場にあるデリア・ウィルソンという敵がいて、2ヶ月前に仕事を奪うと脅しをかけてきたという。デリアの方も大物の顧客を多く抱えているという。カリッサは以前はデリアの事務所で働いていて、アマーロに対して、自分はガンゼルと婚約しているから大丈夫だという。SVUはデリア・ウィルソンが家族と住んでいる農場に向かう。デリアはNYで一、二のエスコートサービス業を経営しているようにはとても見えない生活ぶりで、オリビアたちの聞き込みにも知らぬ存ぜぬを通す。「お見合いサービス」は趣味だという。クレイゲンはかつて潜入捜査で若い女性と一緒のところを写真に撮られて、それを送りつけられたという。この情報は市警本部から出ているはずで、もうマギー殺害についてはSVUの捜査は手を引きたいという。そこに、元知事が変死したという連絡が入る。現場を見た担当刑事が被害者がズボンを前後ろに履いている事に疑問を持ち、オリビアたちが元知事の秘書を問いただすと、その時間帯マッサージをしていたという。発見時裸だったので慌てて服を着せたという。検視では、心臓の薬、アルコールと共に、通常の4倍量の酔い止めの薬が検出された。日本人のマッサージ嬢はデリアの店の所属で、SVUは売られた喧嘩にガンゼルが対抗したのではないかと考える。署に呼んで話を聞くと、マッサージ嬢が到着したときにはすでに元知事は死亡していて、事務所の従業員アイリスに電話をするとすぐに逃げろと言われたという。アイリスは元知事が酔い止めの薬を飲まされていた事は知らなかったというが、オリビアが殺人の偽装に関わる事になると脅すと、弁護士のエクスリーをさておいて、取引に応じるという。デリアは第3級売春斡旋で逮捕されるが、罪状認否で認められた200万ドルの保釈金をエクスリーが自宅を売って支払った。エクスリーはデリアの顧問弁護士でもあり、これまでデリアが10年間検挙されなかったのには、警察上層部の弱みを握っているからだと居直る。アマーロには妻と上手く行っていないことに触れる。そのアマーロを訪ねてカリッサが現れ、デリアとガンゼルの抗争に巻き込まれたという。元知事はマギーの顧客でその次は自分が殺される事になるかもというので、ニックが身柄を保護するので署の中で供述書を書いてくれと言うと、怯えたカリッサは去っていく。クレイゲンがベッドで目覚めると、そこにはカリッサの遺体があった。To be continued...本来のSVUの仕事をしないで、警察内の腐敗やアメリカの政界財界、スポーツ界全てを揺るがすセックススキャンダルに話が行くのはちょっと残念ですね。クレイゲンのチキンぶりも、いつもの通りとはいえ、この際退場いただいても十分だと思うのですが。そして、本来ならマンチが次のキャプテンになるはずでしょうが、彼は15シーズンが最後になるようですね。日本人のマッサージ嬢ユーコさん、あの発音は日本人じゃないな。ビザを取り消して、日本の親兄弟にも知られるわよって、この人何のためにNYに来ているんでしょう。お金のためなら何もアメリカで稼がなくても良いのに。元知事は優しくて、早くて、良かったの~と、やはり子供っぽく描写されるんですね。さて、この間の不倫疑惑でニックは妻と別れる寸前で、署で寝泊まりしているらしい。カリッサが取り入ろうとしても、「ストリッパーに道を説くタイプ」なニックは揺るぎない。その程度の事では脅されることもないと思いますけど、ただ、マリアの軍での立場に何かあると困りますね。キャシディは本当にシーズン1の途中でいなくなってから、久しぶりですよね。(前回「Disrobed」あの時は軟弱なイメージだったなあ。「ここには俺は似合わない」みたいな感じで出ていきましたが、潜入捜査とはいえ、用心棒をしているのが本当にピッタリ。彼はシーズン14以降もゲスト出演するみたいですね。それはそれで、楽しみが増えました。ほとんど覚えていないけれど、キャシディはオリビアにちょっと気があったんじゃなかったっけ?いずれにせよ、シーズン14もすぐ始まりますので、お休みはほんの1回だけですね。早い~
October 28, 2013
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ショッキングなテーマではありますが、「Nip/Tuck」で同じようなエピソードがあって、特に驚くような事はなかったです。いろいろなフェティッシュがあるのだろうな、というところまでは納得です。それと、今頃はタトゥを入れるのは当たり前、という事が繋がるのかどうかはちょっと飛躍した感じがありますけど。うーん、難しいですね。ロリンズを訪ねてきた上司は、伏線でしょうか。ロリンズが走り去るタクシーの中で助けを求める少女を目撃し、緊急手配される。昨年にも似た事件が2件あったという。タクシーは盗難車で、車だけ発見された。娘が戻らないという母親からの通報で、ロリンズが目撃したのはニナ・レイドと判る。母親によると、昨夜電話があり、怯えているようでタクシーに乗って帰るので、お金を払って欲しいと言っていたという。ニナは年頃になってタトゥやピアスをするようになり、外見だけでなく内面も変わったという。今では家出を繰り返しており、もう娘の事は何が何だか判らない。携帯電話の履歴から、フィンとアマーロがニナの交友関係を洗うと、元彼のパブロのところに昨夜現れた事がわかる。パブロはニナを追い返して、ニナはタクシー会社のオフィスに立ち寄った事が判り、そこの防犯カメラにはタクシーに連れ込まれるニナの姿が映っていた。ニナを捜索する矢先、運河で女性の切断された左足が上がり、タトゥのデザインなどからニナの足と特定される。足は手術用ののこぎりで医療関係者の手によって処理されており、死後に切り取られたのではなく、麻酔をかけられた手術が行われたようだ。その足を発見した男は、911の同時多発テロの日にも同じような女性の切断された足を見つけたという。当時の混乱で、その事件は捜査されずに足だけ保管されていた。これも同じように全身麻酔薬のプロポフォールを使って手術を施されており、DNA検査から、身元は元売春婦のリサ・エバリーとわかる。リサは今も生きていて、SVUに2万5千ドルで客の一人に頼まれて足を切らせたという。女性の足を切ることに衝動を持つ犯人なのかと考えているところ、ニナの遺体が運河で見つかった。ワーナー検死医は死因についてプロポフォールの過剰投与で心臓麻痺を起こしたという。それだけでなく、ニナは身体にタトゥやピアスなど入れて改造しているだけでなく、耳の形をエルフの様に尖らせる手術を行っていた。ワーナー検死医は自分の身体を理想の形に変えたいという願望を持つ人々が多くなっているという。ニナの特徴的なタトゥから、彫り師のケンジ・ヨシミの店にたどり着く。ヨシミはニナに耳の手術を頼まれたが断ったと言い、元従業員のセス・モレッツが何か知っているかも知れないという。セスはニナに手術したことはないと言うが、店内にあった亜酸化窒素のボンベを見て逮捕する。ボンベはジーン・ブライトマンという歯科医師のクリニックから持ち出されていた物で、ジーンはニナのことは知らないが、セスは受付のジェスと付き合っていたという。セスはニナの耳の手術はジェスが行ったと認める。姿を消したジェスがコニーアイランドの秘密クラブにいるというので、ロリンズとフィンが潜入する。聞き込みをすると、ジェスは600ドルで耳を尖らせる手術をしているという。すぐにトレーラーの中で手術中のジェスを逮捕するが、ジェスもまた左足を切断していた。ジェスは15歳の時に骨ガンで切断せざるを得なかったと言い、ニナの耳の手術は行ったが、足は切断していないという。ジーンのクリニックで全身麻酔薬の購入履歴があるかどうか調べると、同じブライトマンという名で精神科のハル・ブライトマンという医師が購入していることが判る。ハルはプロポフォールを注文した覚えはないというが、依存症の患者が自分の名で購入したかも知れないと言う。更に、ハルはジーンが弟であることを認め、弟と一緒に母親が遺した別荘をリフォームしたときに弟が注文書を盗んだかもしれないという。しかし、そもそも自分で注文すればよいのにといぶかる。ジーンは改めてニナは知らないといい、犯行時はボーイフレンドと別荘にいたという。ブライトマン兄弟の母親は交通事故で足を失い、ジェスはハルの患者として足を切断する前からずっとカウンセリングを続けていたという。その後、ジーンはハルから頼まれてジェスを雇うことになったが、ジェスは足の手術後、もう必要がなくなったと感じた後もハルが自分に執着したという。ハルはジェスが足を失った事に興味を持ち続けた。ジェスはハルがジーンのオフィスに別荘の鍵を返しに来たときに、たまたま耳の件でチェックをしていたニナを目撃したはずだという。ニナの足をハルが切断したとしても、リサはどうなのか。SVUは警察がジーンが犯人だと思っていると信じ込んでいるハルに騙されたふりをすることにして、動機の解明のために力を貸して欲しいと頼む。ハルは母親が事故後、ショックで容姿だけでなく内面も美しさを失っていったという。ジーンは幼かったので、母の足の切断という経験を性に関連づけてしまい、ジェスとの出会いの中でさらに刺激されたのではないか。オリビアはジーンはゲイで、今の話はハル本人にふさわしいのではないかと問う。ニナに会った事はないというハルを証拠を引き合いに追い詰めていくと、ついにハルは身体に不満を持っていた彼女たちを傷つけたつもりはいないと答える。専門ではないので麻酔薬の処方を間違い、ニナは救おうとしたが、助けられなかったという。ハルは秘密の診療室にSVUを案内し、合計6人の足を切断したという。彼女たちはそれによって自信を取り戻し、自ら輝きを放っていったというが、ニナについては自ら望んだ事ではないという。SVUはハル・ブライトマンを逮捕する。外見に対する同一性障害というのでしょうか、足がない自分が本来の望ましい姿だと思い、足を切って欲しいという患者が訪れる、と言うエピソードが「Nip/Tuck」にありましたね。精神科医になったハルは自分自身はそうではないけれど、患者に対しては美を感じて、手術をすることに喜びを感じていたということですね。それなら整形外科医になれば良かった。ハル役はSATCのスティーブでしたね。ジーン役の人はSFやいろいろな映画ドラマでおなじみです。ワーナーが言っていたように、今時、保育士でもタトゥを入れるし、体中に穴を開けたり、舌の先を裂いたり、サブカルチャーとして無視できない状況になっているということは、「美」の定義は時代によって変わるということですよね。それを一方的にダメと言ったり、差別の対象にしたらいけないという事になるのかな。ファッションではなく文化レベルの話となると、いろいろ論じられる事になりそうです。肉体芸術?を楽しむ秘密クラブは個人の自由かも知れませんが、やはり無許可、違法な医療行為は良くないですよね。セスから「おっさん、スポックの耳じゃなくてリブ・タイラーだよ。エルフの耳。『ロード・オブ・ザ・リング』知らねーか?」と言われたフィンが面白かったです。ロリンズは前の職場で不倫をしていた?警部からセクハラを受けていた?はっきりとした拒絶ではないので、気になりますね。次週でシーズンフィナーレですね。
October 21, 2013
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憎悪犯罪から入ったと思ったら、全く別の話にすり替わるという、こういったことはSVUではざらにありますが、ラストの誰が真実を言っているかどうかの辺りがとても鬱陶しかったです。きちんと立件して、誰がどんな罪で裁かれるのかはっきりさせて欲しいですね。女性の校長先生、どこかで見たなと思ったらマーサ・スチュワートじゃないですか。話題作りですか。フィンの息子ケンが婚約したというので、父に報告する前にまずマンチに会って欲しいという。食事の後、一人別れて歩いていたアレハンドロが黒いバンに乗った男たちに誘拐され、空き部屋に連れ込まれて凄惨な暴行を受けた。知らせを聞いたフィンが話を聞くと、アレハンドロは頭に袋をかけられて、犯人たちをよく見ていないという。ただ、スペイン系の訛りがあり、アレハンドロの事を知って狙ったらしい事が判った。似たようなゲイを狙った憎悪犯罪がブロンクスが2週間前にも起こっていて、ギャングの入団儀式とも考えられる。もう一件の被害者が目撃していたタトゥから、ブロンクスのB×9というギャングの犯行と思われ、アレハンドロの従姉妹がそのギャングのメンバーと関係あるという。クレイゲンはフィンに捜査から外れるようにいうが、フィンとロリンズは内緒で従姉妹のマリソルの家に踏み込む。男はいなかったが銃が見つかりマリソルを銃の不法所持で逮捕する。その後身柄を拘束されたセザールは、尋問で仲間の名前を吐く。事件は解決したに見えたが、似たような事件が起こる。被害者のリック・シムズはSVUに自分はゲイでもないし、襲われる理由が判らないと言い、起訴もしないと帰ってしまう。シムズは高校の数学の教師で、妻と別居中というので妻に話を聞くと、ゲイの友人は多いが恨みを買うことはないだろうという。しかしシムズがせっかく希望してなった教師の仕事を3週間前に首になった事が判る。フォーセット高校の校長は、辞職の理由については何も言えないと言うが、学年主任のジョアン・パーソンズは何かありそうな表情をしていた。学校の同僚ナタリー・リレイに話を聞くと、辞職には生徒への虐待があるような口ぶりで校長に通報したときは親との間で穏便に済ませて欲しいという話だったという。しかし、シムズはこれらの話について全く覚えがなく、教育現場では生徒から訴えがあれば即辞職するしかないと答える。キャボットが大陪審の準備を進める中、SVUが保護者の中で、社会的地位が高くなく、金持ちではない親に絞って探したところ、ブロンクスで運送業を営むガバデリが、息子のルカがシムズに虐待されたことを根に持ち、襲ったと認める。警察に言わないで欲しいというのは、公表されると息子の評判に関わるからで、ルカに何があったのか聞き出すと、居残りをした時にシムズから性的行為を強要されたと判った。しかし、ルカの話についてシムズは完全否定し、SVUもシムズの犯行には疑いを持つ。オリビアはルカの成績が落ちてきたのがシムズとの事件の前であることから、他に原因があるのではないかという。校長にシムズの件を報告したナタリーに聞くと、3週間前に授業でルカの様子が変なので聞き出したという。その内容が、ルカの証言と微妙に違うことにアマーロは疑念を持つ。学年主任のジョアンも規則を楯に詳細なことを言わず、動揺したそぶりを見せる。もう一度ルカに正しく証言するように求めると、後ほど出頭してきて虐待したのはジョアンの方だったと言う。学校を追い出されたくないので嘘を付いたといい、ジョアンとの付き合いを詳しく話す。すぐに令状を取り、ジョアンの家を家宅捜索すると、ルカの証言通りの物的証拠が見つかった。しかし、ジョアンはルカとの交際を否定し倒れてしまう。キャボットは前回嘘を付いたルカの証言は法廷では信用できないと取られるという。ジョアンが、今の学校でそれほど長くないので、前任校で何をしたかを聞き出す事にすると、前任校の校長はジョアンは精神的に不安定で、同僚の女性教師に恋心を抱いていたようだという。ジョアンがゲイなら、ルカとの交際は不自然だ。ジョアンが自殺を図って入院したため、オリビアがもう一度話を聞くと、ルカと交際していたのはナタリーの方だという。2人が一緒にいるところを見て注意をしたが、2人の交際は続き、やがてルカがナタリーを告訴するというと、ルカは自分の代わりにシムズを訴えたという。ルカは大人を操ることが上手く、要は自分に対する口止めの意味があったという。しかし、ナタリーはジョアンが自分に気があることを気付いていて、ルカとのことは妄想だという。なかなか真実が見えてこない中、ルカの父親は虐待相手が女性教師なら問題ないと言う。そして、ルカがナタリーを脅して立て込んでいるという知らせが入る。ルカはナタリーのことを本当に愛しており、カナダに逃げようと誘ったが、ナタリーはLAにボーイフレンドがいて結婚しようと思っていると断り、鼻で笑ったという。すでにナタリーを刺し殺したルカだったが、ニックが説得に入り何とかルカを取り押さえる。アレハンドロの容態は危険な状態が続き、ケンの願いも叶わず助からなかった。ルカ役の子は「Saving Grace」や「Awake」のDylan Minnetteくんですね。非常に難しいキャラクターを演じる事になったので、彼がキャスティングされたのかな。でも、「私はやっていない」という大人たちの中で、彼一人に重荷を負わせてしまった感じで残念でした。せめて、それぞれの嘘にニュアンスの違いが欲しかった。しかし、結局は愛のなせる技だったわけですね。彼がどう裁かれるのか気になります。Law & Orderですから、法廷シーンも欲しい。首になってしまった数学教師の人がまた名誉を取り戻して復職できると良いですが。ケンが幸せを掴もうとして、まずはマンチに相談するというシーンはとても良かったです。マンチもフィンのことを深く理解して、尊敬しているというのが感じられましたし。しかし、残念な結果になってしまった。いろいろ乗り越えてやっと親子関係も上手く行きだしていたので、フィンも悔しいでしょう。アレハンドロの父親に対して、父親としてするべき事があると言っていたのも印象的でした。憎悪犯罪は古くて新しい問題なので、これからも追及していって欲しいですね。
October 13, 2013
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ゲストが豪華だったのでうれしい反面、事件はとても後味の悪いエピソードでした。途中の犯人捜しの過程はあちこちに飛んで行って、興味深かったですが。久しぶりのフアンの登場ですが、「今はオクラホマシティでの仕事で、自分は中国系アメリカ人のゲイで、そこには死刑制度もある、楽しいね」というのは、逆説的な表現ですよね。まあ、専門性の高い仕事で、国中を飛び回っているのは、このメンバーの中ではラッキーな人生ということになるでしょうね。3歳の子供が911に母親が倒れていると通報し、16歳の姉、ケイトが昨夜から姿が見えないと判る。倒れていた母親は意識を取り戻し、酒を飲んで倒れただけで、昨夜は娘とごく普通の親子げんかをしたという。ケイトについては、誘拐なのか夜遊びなのか判らず、父親は幼なじみの友人の名前を挙げる。友人のアンジェラによると、最近ケイトは悪い友人と付き合っているので距離を置いているという。最近、ケイトは図書館のPCを使っていたというので記録を見ると、精子提供で生まれた子供たちの横の繋がりに関心を持っていたと判る。ケイトの母親は、夫には内緒で、精子バンクを利用してケイトを身ごもり、その後結婚して、また同じドナーの提供を受けて息子をもうけたという。ケイトはたまたま自分の出生の秘密を知り、その件で母親ともめていたと考えられる。ケイトがカードを使った知らせが入り、SVUがカフェに急行すると、ケイトは2人分の食事を前にして、自分は誘拐されていないと答える。昨夜は女友達と一緒だったというが、監視ビデオの画像からは男性と会っているのが確認された。ケイトは自分が精子提供で生まれたことを両親から嘘を付かれていたと憤る。ケイトの父親はNo.141と呼ばれており、同じ立場の少女たちがネットで情報交換をしていた。精子バンクでは令状でも情報は明らかにしないので、オリビアとアマンダがカップルを装い、No.141のプロフィールを探る。もう一人の「娘」アシュリーは、NYに旅行に行った際に「Dr.ベイカー」と会ったという。ベイカーは肺移植の専門医ですばらしい人だったというが、その後アシュリーが高校の同級生との間に子供を産んだというので、ニックとフィンはそれがベイカーの子供ではないかと疑う。ということは、生物学上の父親との間に子供をもうけたことになるが、フアンは血が繋がった近親者が幼少期に引き離されて、再会した時に長年の思いが性的な関係に繋がる事もあるという。「ベイカー」を探ると、偽名でコリン・バーンズという肺移植の専門医が見つかる。バーンズは優秀だが、自分を神に近い存在と公言するような尊大な男だった。バーンズを署に呼んで話を聞くと、かつてドナーになったが、その子供たちと会った事もないし、会いに来ても会うつもりはないという。ケイトがいなくなった夜のアリバイはあるというが、同じ時間帯にエンパイアホテルでカードを使用した証拠があった。「ベイカー」に会った3人の少女たちに面通しをさせると、バーンズは「父親」ではないという。使用されたクレジットカードはバーンズの病院の近くの住所になっていて、バーンズの名を騙る別人が少女たちを騙したらしい。「父親」に会ったときの事を尋ねると、彼の方からずっと娘を捜していて会いたがっていたといい、会うとまさに夢にまで見た父親像そっくりだったという。食事の後、彼のホテルに行き、特別な曲でダンスをした。娘の結婚式で一緒に踊るのが彼の夢だったと言い、その後愛されていると信じ込んでセックスしたと認める。DNA検査で、彼女たちの父親はバーンズだと確認されたが、アシュリーの子供の父親はバーンズではないと判る。犯人はバーンズのことを良く知る男らしい。改めてバーンズの自宅を訪ねると、娘のテイラーが精子提供の事を知って家を飛び出したという。バーンズに恨みを持つ者がいないかどうか尋ねると、昨年解雇したフィリップ・ケリーが怪しいという。しかし、ケリーは犯行を否定し、バーンズは昔からドナーだったことをみんなに自慢していただけでなく、パーティでテイラーが父親を嫌って見知らぬ男に相談してるのを目撃したという。テイラーのPCには、誰かから送られた例の特別な曲「My One and Only Love」があり、テイラーの母親アンはその曲に覚えがあるという。アンはバーンズの前に付き合っていたショーンという元ボーイフレンドが、その曲でダンスをしようと言っていたという。ショーンはケリーのパーティで見かけた事があり、バーンズはかつてケリーがメディカルスクール入試で不正をしたことを暴いて、失格になったこともあった。SVUはショーンを探すが、アンにショーンからメールがあり、自分と会わなければテイラーは返さないという。早速待ち合わせ場所にいたショーンを捕らえ尋問すると、テイラーにアンの面影を見て、今もアンへの思いを持ち続けているという。それだけでなく、バーンズが傲慢で娘を愛さないので自分が「父親」として、欲している愛を与えてやったという。尋問の様子を見ていたアンは、テイラーの居場所を明らかにする代わりにショーンのお願いを聞く。例の曲でダンスをするというが、バーンズを苦しめるためかと思いきや、アンにはテイラーを殺したと告げ、ショックを与える。SVUはショーンが特別なホテルを利用していると考え、テイラーを探し出す。テイラーはショーンが本当の父親だと聞かされ、完全に洗脳されていた。ゲストにWATのエリック・クローズ、LOSTのソーニャ・ヴァルゲル、ドーソンズ・クリークのジェームズ・ヴァン・ダー・ヴィークなどなど、豪華でしたね。「なんでFBIに連絡しないんだっ!」という台詞もニヤリです。しかし、豪華なだけにラストのショーンのやりたい放題はムダだったような感じです。テイラーの居所が簡単に見つかるくらいなら、長々とショーンに主導権を与えず、さっさと救出に行けば良かった。(笑)それと、最初の方のフォーラムの書き込み画面で、No.141の名前が肺移植の専門医ベイカーだとあるのに、なぜに無視するんですかね。それにしても、「まぶたの父親」が性的ファンタジーの対象となるというのは、フアンの説明からすると、人間の心の奥深さを感じさせます。実際はショーンは父親ではなかったわけで、10代の女の子を手玉に取ったやり方が狡猾で許せないです。本人はソシオパスなんですね。少女たちは大事にしてくれる、愛してくれると思い込んでいたようですが、もしかしたらショーンもセックスが目的ではなかったのかも?アンへの歪んだ愛情?よくわかりません。オリビアとアマンダがカップルになる、というマンチの秘策には笑ってしまいました。かつてマンチ&フィンで「あなたたちもお子さん?」と言われていたのを逆手に取ったのかな。(笑)
October 7, 2013
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メインの事件は何だかな~という感じで、どちらかというとニックの家庭内の問題の方がインパクトが強かったです。ジャスティス・リーグが出て来るなんて、NYぽくないというか、あるならCSI:NYじゃないかなあ、何て勝手に思ってしまいました。ソーホー地区で連続レイプ事件が起こり、テレビ報道でも事件を阻止できない警察に対して批判が繰り広げられた。被害者はいずれも後ろから襲われ、ナイフで脅されて犯人の顔を見ていない。犯人の服装については、茶色のフードにジャケット、白人らしいという。被害者たちはいずれも髪の毛を一房、切り取られていた。目撃者が全く出てこないので、警察は監視カメラによる監視とパトロールを強化し、ビラを撒いて警告を行った。ソーホーの住民たちは、「念のため夜間は出歩かないで欲しい」という警察の呼びかけに、出歩く方が悪いのかと反発する。6人目の事件が発生し、女性が襲われたが、コスチュームを着た男が助けに入り、女性を救った。SVUはこれまでの被害者に向けて犯人が話した「調子に乗るな」という言葉の代わりに、「お前は俺の物だ」という言葉が使われたことに注目する。そして、今回初めて犯人のDNAが採れたという。監視カメラに写っていた犯人の映像から、地下鉄のメトロカードを使っている事が判り、身元を追及すると、公務員の息子、アンディ・チェンの名前が浮かぶ。アンディは顔を殴られた痕があり、SVUの前で逃亡しようとして逮捕される。ナイフも所持していた。しかし、尋問に対してあいまいな答えが見え、この問題を追及しているジャーナリストの元には「真犯人」からの手紙が届いたため、クレイゲンはアンディはコピーキャットだったと考え、真犯人の手紙を手に入れろと命令する。アンディは所属する宗教団体からのバックアップがあり釈放されるが、ソーホーの住民たちは容疑者をなぜ釈放したと抗議し、今夜、あえてきわどい服装をして歩くデモを行うと発表する。アンディは釈放後すぐに、コスチューム姿の「ジャスティス・リーグNY」のメンバーにリンチを受け、見せしめにされる。瀕死状態のアンディは、5人のうち、一人は女性だったという。犯人からの手紙も入手できず、SVUはデモの中に潜入捜査官を張り込ませ、犯人の行動を監視することにする。ロリンズは見回り中に男の「レイプだ」と叫ぶ声を耳にし、ビルの屋上に向かう。そこには、ジャスティス・リーグNYのメンバーの一人、スチュアートとレスリーが倒れていた。レスリーは殴られて意識不明で、スチュアートは肩を刺されており、待ち合わせ場所に来ないレスリーを探しているうちに、犯人に襲われているレスリーを発見し救ったと話す。犯人は黒い手のついた大きなはさみを使い、自分を襲ったという。オリビアは自警団が危険な行動を行うべきではなく、警察に任せて欲しいと話すが、スチュアートは自分たちの方が市民を守れるという。実際、警察も知らない被害者を自分たちが救ったという。SVUはジャスティス・リーグのメンバーの中で、なぜレスリーの居場所が知られて、彼女だけが襲われたのか疑う。レイプ犯が自警団から情報を得ていると考え、コミュニティの中心的人物、ヘンリーに話を聞くと、ヘンリーはデモでレスリーと初めて知り合ったが、口論してその後、レスリーはコスチューム姿でパトロールに出ていって締まったという。ニックはレストランを経営するヘンリーのキッチンで、スチュアートを刺したと思われる調理用のはさみを発見する。その後、仕事を終えたヘンリーがコスチューム姿のヒーローたちに襲われ暴行を受ける。ヘンリーの車の中からは、切り取られた髪の毛の房が6人分発見された。改めてスチュアートに、レスリーの犯人の事を尋ねると、「調子に乗るな」と叫び、その声がヘンリーの声だと判ったという。さらに、レスリーのレイプ検査でヘンリーのDNAが検出されたことで、ヘンリーが犯人である容疑が高まった。しかし、ヘンリーはレスリーとは不倫関係で、レスリーもヘンリーをかばって嘘の証言をしていたと認める。車から毛束が出て事については、ヘンリーは覚えがないと言い、レイプ事件が起こった時にはいずれも、交際している女性や妻と一緒だったと証言する。SVUは、ヘンリーが犯人だと証言したスチュアートに疑いの目を向け、検死により刺し傷も自作自演ではないかという。コミックショップに勤めるスチュアートは、店でレスリーと出会い、一方的に好意を持ってレスリーには夜のソーホーが危険だと忠告したが、聞いて貰えなかったので、あえてレイプ事件を起こして関心を引き、ジャスティス・リーグにレスリーを誘ったと認める。しかし、レスリーはスチュアートの気持ちに応えるどころか、ヘンリーと関係をもった。待ち合わせ時間に遅れたのもそのせいで、スチュアートは煉瓦でレスリーを殴ったのだった。ニックは妻マリアの行動に疑念を持ち尾行を続けていた。マリアが友人のジェイソンとランチを取っている事を知り、あえてマリアに昨日の行動を尋ねるが、マリアは嘘を付いた。ニックはジェイソンに「俺の妻に近づくな」と殴ってしまう。分署にマリアが現れ、人目もはばからずにニックの行動をなじる。マリアはニックが尾行していたことに驚き、私は容疑者じゃないという。人知れず男性の家を訪ねていたのは、精神科医の診察を受けていたのであり、ジェイソンとの食事は単なる友人としての関係だが、ニックがジェラシーを感じるのであえて言わなかったという。ニックもニックですが、マリアも夫を信じていないということになりますから、このカップルには問題があって、それを見て見ない振りをしてきたという事ですね。んー、セラピーに通うくらい、しゃべっても良さそうだと思いますが、ニックも裏を取った上で相手を追い込むのは良くないなあ。普通に聞けば良いじゃないの。結局、警察に怒鳴り込みに来るというのは、端から見るとニックに同情が集まってしまうし、マリアも懸命な判断だとは言えない。セラピーを受けなければならない精神状態だとも言えそう。いずれにせよ、SVUに身を置くということは、幸せな家庭生活が送れないという事ですから、ニックも正式に仲間入りということかな。後半でスチュアートの言動がおかしい、という流れになっていましたが、6件もレイプ事件を起こしながら、自らはジャスティス・リーグの正義の味方で取り締まるというのは無理があるなあ。レスリーもそれならよほどのコミックファンのはずだけれども、別にコミックに興味があったわけではなかったんでしょ。甥っ子のプレゼントのために初めてコミックショップに足を運んだということでしたから。イギリス人?のレポーター、グリスコムて何かNYPDに恨みでもあるのかしら。真犯人からの手紙を令状で手に入れるとかなんとか、もめても良かったのに。これもスチュアートからの手紙だとすると、彼は何をしたかったんだろうという事になりますね。このエピソードだと、ソーホーの人たちって、身勝手な印象ですね。そのくせ文句を言われては警察も困りますね。コミュニティを守れというヘンリーもレスリーも、恋愛自由人ということですね。
September 30, 2013
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本家由来の法廷シーンが新鮮でした。本当にありえるかどうか判りませんが、興味深い裁判ですよね。さて、ニックの妻がちょくちょく顔を出している意味がやっとわかってきました。久々のケイシーですが、この頃はもうNCISにも出ている頃でしょうね。ショートヘアが印象敵です。夫が香港に出張中で、空港からネットでテレビ電話をしていたクリスティーン・ハートウェルが、夫の目の前で侵入してきた覆面男に襲われ、レイプされそうになった。夫のボイドは警察に通報すると殺されると母親に知らせ、心配になった母親が警察に通報した。しかし自宅にはクリスティーンの姿はなく、犯人がそのまま誘拐したと思われる。SVUは犯人がチャット中にレイプをわざとボイドに見せようとしたのではないかと考える。今のところ目撃者はなく、身代金の要求はない。怨恨が目的か?夫妻は夫婦仲も良く、ボイドは共同経営者のゲルドとヘッジファンド会社を経営し、かなり儲けていた。ゲルドは証券取引委員会の調査を受ける事があり、ボイドが和解金25万ドルを払ってもみ消したという経緯があったという。ゲルドは金曜日のランチをクリスティーンと共にしていた事を認める。昨夜はバレンタイン時期なので、妻とホテルにいたという。NYの空港に到着したボイドはSVUに、明日身代金25万ドルを渡すようにクリスティーンから電話があったと言い、警察に知られると妻と娘が殺されると繰り返す。クレイゲンはボイドを自宅に帰して、翌朝SVUが引き渡し場所の公園に張り込む。そこに現れたのはなんとクリスティーン本人で、クリスティーンは3人の黒人に銃で脅されてやった。今も監視されているので殺されてしまうと怯える。クリスティーンからは恐ろしい暴行の様が語られるが、オリビアは被害者にしては口数が多いのが気になるという。誰かをかばっているのか。クリスティーンの携帯の履歴から、健康食品会社の配達員と頻繁に連絡を取っていた事が判る。その会社のダレルは、しぶしぶクリスティーンからドラッグの購入を依頼され、白人の配達員に渡していたと認める。レイプ検査の結果、1人の白人男性のDNAしか検出されなかった。そのことを指摘すると、クリスティーンは全ては彼の命令で、銃で脅されてやったという。配達員のケヴィン・フェイヒーを拘束て尋問するが、クリスティーンとは半年前から交際しており、ボイドが予定より早く戻る事になったので、レイプと誘拐を装ってくれと頼まれたという。監禁されていた部屋はクリスティーンが用意したが、その部屋はゲルドが所有していた物件だった。ゲルドはクリスティーンとはかつて不倫関係にあったことを認め、部屋の暗証番号も教えていたし、金曜のランチの時にバレンタインに部屋が空いているかどうか訪ねられたという。実は部屋には隠しカメラがあり、監禁中の2人の様子が録画されていた。そこには、フェイヒーとの情事を楽しんでいるとしか思えないクリスティーンの姿が映っていた。レイプと誘拐が偽りであったのではないかという質問にも、クリスティーンはあれは家族を殺されると思ってフェイヒーに従ったまでだと言い張り、ボイドも妻の言葉を疑わない。ボイドは凄腕弁護士のエクスリーを雇い、おそらく精神障害で争うつもりだ。オリビアはこのままクリスティーンを見逃せば、他のレイプ被害者の訴える言葉が嘘だと思われかねないといい、ケイシー・ノヴァク検事補は、強制罪、捜査妨害、虚偽報告でクリスティーンを起訴する事にする。フェイヒーは第2級強制罪に減刑して、証言をすることになったが、エクスリーはフェイヒーが検察と取引をして嘘を言わされていると追及する。フェイヒーは自分の前にもクリスティーンは交際していた男がいたと口走り、一気にクリスティーンが不利となる。前に付き合っていた男も別の会社の配達員で、その男はクリスティーンから誘われて配達時に身体の関係を持っていたと証言するが、クリスティーンは関係はなく、自分たちを中傷されたので利用しなくなったと反論する。ゲルドも含め、3人の男がクリスティーンとの関係を証言しているのにクリスティーンは全く認めず、涙を見せながらも自分は被害者だと言う。ケイシーはクリスティーンが陪審員の一人の男性に目配せしているのに気付く。評決は全員一致に至らず、判事はその男にクリスティーンとの関係を訪ねる。男は無関係だと答え、その後再び評決は全員一致に至らず、裁判は審理無効となった。1人がどうしても無罪と主張したようで、オリビアはケイシーに上訴を依頼する。ニックは妻が帰還後、様子が変なのに気付き尾行する。妻はとある家を訪ね、男に迎え入れられていた。最後のあれは、カウンセラーか何かじゃないでしょうか。ニックとは離れていても連絡を取り合ったし、バレンタインの食事を忘れていたのはニックの方だし。厳しい戦場での日常が、いろいろ犯罪はあっても平和なアメリカ社会に順応するのに影響を与えていて、夫に話すこともできない。専門家に助けを求めるしかない。しかし、ニックは嘘八百を並べて、夫を信じ込ませ、不敵ににらみつけるクリスティーンを見てしまうと、何だか心配になってしまった、とか。クリスティーン役の女優さん、上手かったですね。よくあれだけ証拠や証言を突きつけられても、自分が言っていることが正しいと言い続ける事ができるのか。理解のある夫を良い事に、やりたい放題。そして、責任は他人に押しつける。陪審員と本当に接触がなかったとしたら、一瞥で虜にする魔性の女ということになりますね。すごいな。健康食品の店主が言っていたことが正しいのかも知れません。ちなみにダンナ役はMad Menのハリーでした。ケイシーはまだ籍が残っているので、今後も出て来るかも知れませんね。彼女の存在はSVUの在りし日の姿を思い起こさせます。
September 23, 2013
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過去シーンの再利用ですが、見ればみなさん若くて、本当にこのシリーズが長く続いている事を感じさせますね。ただし、8年前のエピソードは後付けのようです。本来ならNCISかJAGが出て来る話でしょうね。2004年にレイプと拷問で有罪になったオマール・ペーニャは、一旦は自白したものの、その後無実を訴え続けてDNA再検査を求め、判決の無効を訴えたが却下された。ところが、まったく同じ手口のレイプ、拷問犯罪が起こりSVUはペーニャとの関連を疑う。ペーニャが自分が無実であることを信じさせるために、外部の人間に同じように犯罪をさせたのではないか。被害者のジーナは、フリート・ウィークで水兵たちが街に溢れる夜、バーで飲んだ後自宅で犯人に襲われた。犯人は無言で水兵服を着ており、ヒスパニックだったというが、目にアンモニアをかけられて顔はよく見ていないという。鑑識は手足を縛ったロープの結び目が海軍で教えるもやい結びで、犯人は左利きだと指摘する。それはペーニャの事件の時と同じだった。ペーニャについては、被害者が面通しで確認していただけでなく、バーで被害者と一緒にいるところが6名に目撃されていた。一方、有罪裁判後、ペーニャは法律などを勉強して毎日20通もの手紙を各方面に送り続けていた。エリス弁護士にも送り、エリスはペーニャの事件を調べ直すと返事をしていた。ペーニャとの関わりのある人物を調べるうち、3ヶ月前に仮釈放されたマイク・マルチネスという男が海軍を不名誉除隊になって、レイプ未遂で服役していたことが判る。しかも、仮釈放の際にペーニャが弁護士役をしていたということから、マルチネスが恩を返すためにコピーキャットをしたのではないかとも考えられる。マルチネスの家に向かうと、刑事たちを見て逃亡を図ったため逮捕する。ジーナの犯行時についてはアリバイがあるというが、マルチネスとペーニャとの関わりをオリビアが厳しく追及して、マルチネスは躊躇いを見せ、今にも取引を受け入れそうになる。しかし、ジーナの爪の間のDNAがマルチネスと一致せず、ペーニャとも別人であることが判った。マルチネスは仮釈放中に未成年と関係を持っていたため、弱みがあった。捜査は振り出しに戻り、ニックはペーニャがそもそも無実だったのではないかと言う。エリスが分署を訪れ、ペーニャの取り調べで自白の強要があったのではないかと尋ねる。エリスはステイブラーには問題があったというが、当時、オリビアが長時間の尋問を行い、自白には問題がないと答える。その件で、恋人のヘイデン検事補のオフィスを訪ねると、エリスがペーニャからDNAの再検査を求めているが、却下するつもりだと言う。オリビアはあくまでペーニャが犯行手口を誰かに教えて実行させたと主張するが、クレイゲンはもう一度8年前の事件を調べ直すよう命じる。ジーナのあやふやな記憶を頼りに似顔絵を作り、前回の被害者アリエルに見せると、これはペーニャではないという。また、当時ペーニャを目撃していた目撃者ハビエルは、ペーニャがアリエルに絡んでいるのを覚えていると言い、連れのマルコは、面通しでペーニャを確認したことは覚えているという。再度アリエルに犯行時の記憶を尋ねると、口に赤いスカーフを詰め込まれたという。その言葉を聞いて、オリビアはペーニャの供述で口封じに「緑の」スカーフを口に入れたと証言していたことを思い出す。証拠品を調べると、当時登録した警官が緑色と間違って登録していて、その警官は病気で視力に問題があったことが判る。オリビアは現場を見ておらず、取り調べの最中に無意識に証拠品リストにあった緑色のスカーフを口にしたかもしれないという。それならば、無実のペーニャを有罪にしてしまったのは私の責任だとオリビアはショックを受ける。ヘイデン検事補はオリビアを信じてDNAの再検査を取り下げたのに、これでエリスから警察と検察が責められることになるという。クレイゲンはDNAの再検査を命じ、その結果8年前の事件とジーナの事件の犯人のDNAが一致し、ペーニャの無実が証明された。その事実を告げたところ、ペーニャは怒りに震え、直ちに判決の取り消しをしろという。オリビアはまずは再審査をするしかないと答える。DNA再検査はインターポールで該当者があり、アルゼンチン、イタリア、スペインで動揺の犯行があったという。それらは海軍の船の寄港地であり、犯行はいずれもフリート・ウィークの時期と一致した。エリスがヘイデン検事補にペーニャの判決無効を早く認めて欲しいと要求し、ペーニャには6名の目撃者がいることなど、まだ無罪にするには証拠が足りないと答えると、エリスはヘイデンとオリビアの間に密接な関係があるのではないかと疑う。2人は私情を仕事に持ち込む人間だとは思われていないが、今更個人的な関係を公表しても、ヘイデンがオリビアの信用性を保障した後では遅すぎる。場合によっては、2人とも職を失うことになるという。オリビアは早くペーニャを釈放させるために、真犯人を逮捕するしかないという。SVUは、外国船の入港記録をチェックし、3カ国の船が該当することが判る。その中で、目撃証言を行ったハビエルの所属するブラジル軍の水兵の制服がアメリカ海軍のそれと良く似ているという。ハビエルの写真をアリエルとジーナに見せたところ、2人とも犯人だと断定する。出航を控えてハビエルが船に乗り込んでしまったため、同僚のマルコにバーに呼び出してもらい、逮捕する。ハビエルのDNAは過去5件の犯人と一致し、ついにペーニャの有罪判決は無効とされた。地区検事は過去の有罪判決を見直す事を決め、ヘイデン検事補が指揮を執り、まずは性犯罪事件から見直すという。そうなるとオリビアも取り調べられる事になり、お互いに仕事を続けるために2人は別れを決める。オリビアが自分も先輩刑事のように、有罪ありきで取り調べたことを反省していましたが、確かにあまりに強引すぎましたね。客観的に見ればニックのように考えるのが自然で、こういうことが警察で日々行われていると思うと怖くなりますし、エリスが正義の味方みたいな描かれ方はとても残念です。その反動でオリビアがペーニャを釈放する方向に動く訳ですが、それもまた当事者なのに良いのかと思ってしまいますね。気持ちは判るのですが。そして、男女の仲であるヘイデン検事補はエリスに弱みを握られてしまうことになって、もう交際を続けることはできないということになった。予想通りかな?個人的にヘイデンがそれほど魅力的だとは思いませんが(爆)、そんなに好きなら友人として付き合えば良いじゃないですか。いつか、時が許せば人生を共にすることもできるでしょう。ベンソン刑事の最後のエピソードの伏線として残しておいてあげれば?とにかく、始めから問題含みで相手が悪かったということですね。外国人による性犯罪で、こういったケースは逮捕に至るのは難しいなと感じました。船に乗り込まれたら捜査権が及ばず、犯人引き渡し条例がない国の場合、被害者が泣き寝入りというのは、日本でもあることです。相手が軍人ならなおさら。今回はよくぞ逮捕したものですね。
September 16, 2013
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オリビアの弟のエピソードは5シーズンぶりですか。2人の複雑な家族関係が判るエピソード(これとかこれとか)を読み返しても、よくまあ、その後を拾い上げたものです。家族が見つかったからといって、良いことばかりではない、辛い事が増えてしまうというのは、現実的だなと思いました。とにかく、新たに加わったアマーロやロリンズには直ちには判らないでしょうね。メインの事件も重苦しくて、見応えがありました。マーシー病院の近くの教会の前に、生まれたばかりの男の子が捨てられているのが見つかる。へその緒が処理され、虐待の痕跡は見つからない。発見したホームレスは、2~3日まえに赤いバンが付近をうろついていたのを目撃していた。捜索のは範囲を広げてDNAのデータベースを調べると、3年前に誘拐されたシリア・バーバーの息子だと判る。シリアは父親とイーグル・ロックに出かけて、父親レオの目の前でさらわれたという。その事件の時も、赤いバンが目撃されていた。父娘が仲が良すぎたこともあり、母親は夫が娘を殺したと思い込み、夫妻は離婚していた。レオは諦めきれず私立探偵を雇って娘を探し続けていた。すると2年前にイーストオレンジのリサイクル店でシリアが目撃されていたという。シリアは年長の女性と一緒で、ベビー服を買っていたという。つまり、シリアは今回の子供の前にも妊娠していたのではないか?オリビアの弟サイモンが5年ぶりに姉を訪ねてくる。あれからトレイシーという婚約者ができ、娘も生まれてトレイシーの息子タイと一緒に暮らしていたが、児童福祉局の職員が面接に訪れ、子供たちを強制的に連れ去ったという。実は2日前に交通違反で巡査に持ち物を調べられ、ポケットから出したマリファナを理由に逮捕されてしまった。マリファナは食欲がないので薬として使っているという。その後、児童福祉局に通報され、子供の養育に問題があると判断されてしまった。助けて欲しいといわれたオリビアは恋人のヘイデン検事補に相談するが断られ、人権派のエリス弁護士に相談する。エリスは両親がどちらも白人なら子供を取り上げる事はしないと言って、代理人を引き受けるという。予備審問でエリスは巡査による逮捕が違法だったと認めさせ、サイモンの逮捕は取り下げられた。子供たちはまだ取り戻せず、オリビアはつかの間の姪っ子との面会を喜ぶ。家裁のスアレス判事はマリファナ所持はこの州では違法で、サイモンが過去のレイプ容疑事件で保釈中に逃亡した事を理由に、子供たちを直ちに戻す事はできないという。今後はサイモンが薬物の依存症治療を半年行い、そこでまた判断することになる。サイモンは結果が上手くいかず苛立ってしまう。レオの私立探偵の情報が確認されたが、ロリンズはその1年前にニューアークでも今回の赤ん坊と同じような状況で男の子が置き去りにされていた事件を見つける。その子の母親はシリアではないが、今回見つかった赤ん坊と父親が同じだという。では、2年前シリアが産んだらしい子供はどうなったのか。SVUはニューアークで3年前に捨て子を担当した福祉局と連絡を取り、男の子を養子にした夫婦と面会することにする。夫妻は去年、養子にした子供を実の親が取り戻したいと言った場合、出訴期限はいつまでなのか問い合わせていたという。話を聞くと、去年NYのセントラルパークで、ホームレスの少女に話しかけられ、養子が自分の産んだ子供だと言ったという。少女は捨て子が養子に迎えられたという新聞記事を持っていた。様子が変なので写真を撮り、ホームレスの炊き出しで聞き込みをすると、少女はローリーと言い、精神病を患っているようだったという。ローリーは誘拐され、部屋に閉じ込められていたが、探していた子供が見つかったと言っていたという。オリビアはエリス弁護士と打開策を模索し、スアレス判事が白人の両親なら子供を取り上げたりしない傾向があるということから、審問を開いて状況を覆すことにする。その際、キレやすいサイモンは法廷には呼ばず、エリスが手を尽くすという。しかし、サイモンはオリビアの話を聞き入れず、トレイシーと一緒に福祉局から無理矢理子供たちを誘拐してしまった。2人に緊急手配がかけられる。シェルターでローリーに面会すると、夫婦らしい男女に地下室に閉じ込められ、パパという男に1年にわたってレイプされていたという。子供を産んだが、男の子は要らないと取り上げられ、泣き続けていると自分も捨てられてしまったという。その間、外に出たのはわずかで、NYの有名なビルが見えたことしか判らない。サイモンたちは発見され逮捕されるが、オリビアはエリスの計画がもうだめになったと告げる。サイモンはトレイシーの親族がいる南カリフォルニアに行くつもりで、ただ良い父親になりたかっただけだという。トレイシーは保釈が認められたが、やはりサイモンは保釈されず、誘拐罪を減刑することはできても、子供を取り戻すことは難しいようだった。いずれにせよ、もやは保釈は困難でオリビアは良い父親になる前に大人になりなさい、と告げる。ローリーが覚えているわずかな手がかりで、独立記念日の翌日、銃声で誰かが怪我をして警官が駆けつけていたらしいと言うことが判る。当時、近くの病院に搬送された銃創患者を調べると、自分の脚を撃ち搬送時には手当てされていた男がいることが判った。その男の叔母のマグダは新生児室の看護師で、1年前はニューアークの総合病院に勤めていたという。マグダはSVUに対して、シリアを今も監禁していることを認め、すぐに救出作戦が行われる。シリアは地下室で幼い女の子と一緒にいた。そのビルを管理していた「パパ」もSVUに逮捕される。シリアはレオの元に戻り、ローリーは支援を得て、実の息子にも面会できるように手はずを整えたという。一方、サイモンはエリスが福祉局と検察に掛け合って、監護権の侵害に減刑してもらうことができた。ただし、その条件は親権を放棄してトレイシーとも別れ、今後3年間は監視付で子供たちに面会することができるというものだった。サイモンは納得できないが、それでも25年の刑よりも良い、保釈の条件も今後の態度で判事が考え直すかも知れないと言う。オリビアも弟の何度目かの再スタートが残念な結果になったことと悔やむ。エリスは相当のやり手だというのは判りますね。彼が関わると、検察もやっかいなのでしょうね。そして、オリビアの彼氏は担当が違うとか、やんわりと断ってしまう。真面目なのか、頼りがいがないのか。それにしても、一度決定したことを覆すのは難しいですね。子供の福祉を一番に考える国なので、有無を言わさずに子供を保護してしまうのですね。日本では考えられないですが、そのせいで、いくら子供を愛していても、親子が一緒に暮らすのは難しくなってしまう。手段がないわけではないが、きちんと手順を踏んでいかなければならず、それができるような人ならば、多分最初からトラブルにはなっていないのでしょうね。ああ、人生って本当に皮肉です。サイモンが俺よりも父親の方がよほど父親らしかった、というのはオリビアにとっても辛い話でしょう。サイモンにはこれから、一つ一つ着実にハードルを越えて行って、いつか本当に幸せを手にしてもらいたいです。メインの事件ですが、男の子はいらないということは、いずれ産ませた女の子をいたぶるのでしょうか。心を病んだローリーや怯えきったシリアが気の毒でしかたありません。マグダも医療機関の人間なのに、夫に精神的に従属していたのでしょうね。心を壊した犯人はどういう罪で裁かれるのでしょうか。重苦しい気分です。
September 9, 2013
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SVUのこれまでの事件の中でも、凶悪な酷い犯人ですね。100年前に死んだ馬を埋めていたという「デッドホースベイ」という場所は、NYCのゴミ埋め立て場であったこともあり、検索してみると驚くような光景が広がっていました。さすがに日本人はこんなゴミの捨て方はしないですよね。方向転換したオリビアの恋愛ストーリーは微妙だなあ。無理っぽいです。オリビアはデイヴィッド・ヘイデン検事補との交際を深めていく。16歳のヘイリーが2日前に家を出て戻ってこないというので、母親から失踪届が提出された。実はヘイリーには子供がいて、母親には内緒でデートサービスの仕事をしていた。その後、自宅にヘイリーから留守電が吹き込まれ、助けて欲しいと求めていた。使われたのは駅の公衆電話で犯人は母親を苦しめるためにメッセージを送ったと見られる。携帯電話はタッパンジー橋から捨てられたと思われ、犯人は監視カメラを避けて行動していることが判る。ヘイリーが仕事を受けていた会社では16歳とは知らなかったと言い、ヘイリーがその前に勤めていたデートサービスの会社でも1人のデート嬢が行方不明になっているという。前の会社で話を聞くと、ロキシーという人気のデート嬢がいなくなったが、その時の客がヘイリーの時と同じように、現金払いでブリュースターと名乗っていたという。2人とも、政治家の腐敗を追う「ダウンタウンヴォイス」という新聞に写真入りの広告を出していて、クレイゲンは他の女性派遣会社でも同様の事件がないかどうか調べるよう命じる。すると、犯人は1社で1人のみのデート嬢を利用しており、その中でミランダというデート嬢が危険を感じて逃げ出していた事が判る。海兵隊の夫の赴任中にアルバイトをしていたミランダから話を聞くと、「ブリュースター」はグレーのジープに乗り、車内には特徴のある犬とシャベルがあり、気味が悪くなったので車には乗らなかったという。犯人は海岸まで30分ドライブをすると言っていたという。犯人の外見は平凡なタイプだったが、車と犬の特徴から、マンハッタンのパトロール警官に情報を求めると、大晦日にその車に乗った男がデッドホースベイの海岸で犬の死骸を埋めていたのを目撃していた事がわかる。死体探知犬を使って大がかりな捜索を行ったところ、ロキシーらしい遺体と、かなり古い遺体も含め7体以上の遺体が見つかった。オリビアは売春目的と知ってヴォイス紙が派遣会社の広告を載せるのは共犯だとヘイデン検事補に訴える。結局、見つかった遺体は11体にのぼり、ワーナー検死医は被害者は窒息死しており、体内から動物に使う麻酔薬ケタミンが検出されたという。ロキシーは4週間前に死亡したとみられるが、胃の中にはドングリがあったため、殺害場所は別でしばらく監禁されていたと思われる。ワーナー検死医はロキシーがマダニに噛まれていることから、噛まれた場所を特定できるという。ヘイデン検事補はついに捜査をマスコミに公開し、被害者の身元の情報を求める。今も行方不明のヘイリーについては、度々母親にメッセージが送られていて、死亡はしていないが日に日に弱っている事が感じられた。マダニのDNAから、ロキシーがアルスター郡にいたと判り、ニックとオリビアは犯人の手から逃れた被害者が近くの病院に駆け込んでいないか聞き込みを行う。すると、リジーという女性が記憶を失い運び込まれていた事が判る。リジーは精神的に不安定で、今は精神科に入院しているという。オリビアが面会すると、リジーは酷く怯えていて、助かったときに警察に何が起こったのか話しても聞いて貰えなかったという。証言によると、犯人からは犬をけしかけられ、狩られて逃げるというゲームを続け、麻酔銃を撃たれてレイプされ、心身共にボロボロになったが、逃げることを諦めず、ついに嵐の夜に高圧電流が流れるフェンスが停電で動かなくなっているのに乗じて、逃げ出したという。リジーの話した情報から、犯人は野生生物保護区の管理人、グラハム・ウィンガーが浮かび上がる。自宅はマンハッタンビーチにあり、家宅捜索するとこれまでのゲームについて、詳しい日誌があった。被害者は15名に及んでいた。SVUは犯人が「獲物」を監禁していた小屋を割り出し、突入する。オリビアがヘイリーを発見し助けようとすると、グラハムが戻ってきてオリビアに銃を向ける。グラハムは金のためには何でもする売春婦を恨み、オリビアには新しい獲物になれという。しかし、小屋の地下室から忍び込んだニックがグラハムを間一髪で撃ち殺す。クレイゲンはニックに休みを取るよう命令する。ニックは任務で派遣中の妻に、自分は大丈夫だと告げる。何かと仕事を持ち込むオリビアと、長続きさせるために公私を分けようという常識派らしいヘイデン検事補の関係は、悪くはないのですが、特にときめくわけもなくて、制作側はどうするつもりなの?という印象です。もし、マリスカがSVUを降りる日が来たら、寿退社への布石としたいのかな?それでなければ、仕事で対立して「やっぱりあなたとは上手く行かない」→オリビア落ち込む、というパターンでしょうか。ニックが任務先の妻が連絡をくれないと苛ついていたのは、ミランダが夫の赴任中に秘密のアルバイトをしていたことと関係があるのかと思いましたが、そうじゃなさそうですね。離れていると次第に本当の事を言わなくなって、無難な話しかしないという事かな。このカップルも問題含みということなのでしょうね。初めて人を殺したというニックと、本物の戦争の場にいるマリアでは立場が違うのかな。心理作戦部にいるのだそうです。きっとニックより上手だな。久々のマンチ登場でしたが、本当に出番が少ないですね。マダニについては、最近日本でも話題になりますが、ライム病などの発生でアメリカでも研究が進み、生息地ごとにマダニのDNAを把握しているというのは興味深かったです。BONESだとホジンスが専門ですが。(笑)犯人は「グリーン・リバー・キラー」やテッド・バウンティなどをイメージしたのでしょうか。ロリンズが名前の判らない被害者も捜査を続けると言っていたので、ぜひやり遂げて欲しいですね。
September 2, 2013
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今シーズンも半ばを過ぎて、新入りキャストのエピソードが取り上げられるようなりましたね。ゲストのエサイ・モラレスはちょっともったいない使われ方というか、あまり役柄に合っていないように感じました。被害者の女の子は演技力ありましたね。子役にはいつも感心させられます。同性愛者支援活動をしているジョアン・エックハウスの家に何者かが侵入し、夫のシドニーと娘のエミーを撃った。夫妻は死亡したが、14歳のエミーは頭に銃弾を受けて緊急手術を受ける事になった。撃ち込まれた銃弾はフルメタルジャケットで、室内の壁には同性愛者を批判する言葉が書かれていた。その他に荒らされてはおらず、憎悪犯罪かと思われる。現場に現れたエミーのボーイフレンドロブは、今夜はロブの家で勉強をするはずだったのに、父親に反対されたという。ロブの父親とエミーの父親は2人がまだ若いことから、親しくなりすぎるのに反対していたという。一家については、1ヶ月前にパトカーが止まっていたと証言する。ジョアンが力を入れていた支援団体の代表モーリーンは、ジョアンが最近脅迫されたり尾行されていたという。実はジョアンとモーリーンは愛し合っており、エミーが大きくなったら離婚して一緒になろうと約束していたという。しかし、そのことは誰にも話していないという。パトカーが呼ばれた一件を調べたところ、当時の警官2名はギャンブルにのめりこんで解雇されていたことが判る。職場にまだ残っていたメモには、エックハウス家でメイドのカルメンがシドニーから暴行を受けたという記録が書かれていた。その時にシドニーはカルメンがジョアンの宝石を盗んだと主張し、カルメンの兄ジミーは強盗や暴行で犯歴があった。カルメンは幼い頃からエミーの面倒を看て大切に思っているが、エミーに手がかからなくなって仕事を辞めることになったという。宝石については言いがかりだと主張する。実はシドニーはギャンブルにはまり、借金を払うために自分が宝石を質屋に持ち込んだのだった。夫婦は家庭内別居状態にあったという。ジミーは、犯行時に教会で聖書の勉強会をしていたという。ジミーは出所後、心を入れ替え伝道師を始めていた。アリバイも信者が証言してくれるという。エミーについては、ジミー自身がエックハウス家と接触があり、シドニーの使いで幼いエミーが賭け金を払いに行っていたという。シドニーが客として通っていたマーフィーの店では、様々な違法なギャンブルを扱っており、逮捕されたマーフィーは借金を返してもらうために客を殺す事はないと居直る。マーフィーが分署内でロリンズを見かけ、何かの合図を送る。その夜、帰宅途中のロリンズがマーフィーと解雇されたパーカー元巡査に暴行され、何もしゃべるなと脅される。ロリンズはフィンに、自分がギャンブル依存だったことを打ち明ける。NYに来てからはマーフィーに多額の借金をしていたこともあった。フィンはクレイゲンに話して、報復を恐れずに悪人を一掃しようという。ロリンズが突き止めていた胴元のマコートのアジトにNYPDの手入れが行われ、一同逮捕される。マコートは警官が多く客となっていると言うが、シドニーについては良いカモだったので殺すはずがないという。エミーが手術から目覚めたが、事件については何も思い出せないという。オリビアが両親が死んだ事を伝えると、ロブに会いたがる。オリビアはエミーが性ヘルペスに罹っていることに注目し、ロブの父親に2人の関係を尋ねる。まだ性体験をしているはずがないというので、SVUはシドニーに疑いの目を向ける。ロリンズはクレイゲンにギャンブル癖について告白し、クレイゲンは今後の内部捜査に備えて、自分に全て話してくれるなら力になると話す。クレイゲンはストレスの多い仕事の中で、自分もアルコール依存になったと共感を示し、ロリンズに救いの手を差し伸べる。検査の結果、シドニーもヘルペスに感染していたことが判り、オリビアはエミーに父親との関係について尋ねる。エミーは泣きながら、去年のスキー旅行で父親から虐待を受け始めたと認るが、頑なにロブには絶対知られたくないとオリビアに頼む。SVUはエミーが誰かに事実を話して、シドニーを憎んだ犯人が犯行に及んだと考えるが、エミーが撃たれた理由がはっきりしない。ロブ親子に聞くと、シドニーはギャンブルにはまっていて、カルメンがメイドを辞めた後に、エミーが戻って欲しいと訴えていたという。「パパと2人きりにはなりたくない」と言っていた、カルメンは愛するエミーのためなら何でもすると言い、改めてジミーに聴取する。エミーから取り出された弾丸からはシドニーのDNAが検出され、エミーはシドニーの身体を貫通した弾に当たったようだ。ニックはあえて「エミーが死んだ」とジミーに伝え、改心して神に仕える者が嘘をついて許されるのかと揺さぶる。ジミーは涙を流して犯行を自白する。一方、カルメンはシドニーの虐待をジョアンに話しても、信じて貰えず、娘を心配もしなかったと言い、ジミーが自白したと聞くと、自分が計画して夫妻を殺したと認める。しかし、あの日はエミーは家にいるはずではなかったと口にすると、オリビアはそれを誰から聞いたのか、疑問に思う。病室を訪ね、エミーにロブの前で「真実を話すべき」と説得すると、エミーはカルメンが助けてくれると言うので実行計画を話したという。ジョアンについては、憎悪犯罪の標的になる事を知っていて、落書きをさせたが、シドニーよりも見て見ぬ振りをするジョアンの方が憎かったという。他人を助ける英雄のように見られているが、母は自分を助けるべきだった。エミーは逮捕される。クレイゲンはロリンズをグループセラピーの会場に連れて行く。SVUはあまりストーリーをテーマでまとめない傾向があると思いますが、刑務所を出て今回は生まれ変わって良い事をしようとしたジミーと、ギャンブルから抜け出そうと踏み出したロリンズが呼応しているように感じました。クレイゲンも一方的にロリンズにだめ出しするのではなく、話を聞く姿勢を見せて立ち直りを期待して見せた。自分が同じ立場だったからこそ、優秀な人材を救いたいと思うのですね。久々に良い仕事をしてくれました。ちなみに、警官の多くが違法な賭で犯罪組織と繋がりを持つようになり、やがてその世界に落ちて行ってしまう。これは、現実的な話なのかもしれません。それにしても、ジミーの人殺しは正当化されないなあ。聖職者なのですから、そもそも神の教えに反していますよね。はらりと流す涙はさすが、名優だと思いましたが。ニックは神様に仕える人に嘘を付いちゃ、ダメでしょう。(爆)エミーの父親よりも無関心な母親の方が憎かった、というのはショッキングでした。14歳でも共謀か依頼殺人で、重い罪に問われるのでしょうか。お金を払った訳でもないし、カルメンたちを意のままに操った訳でもなさそうだし、裁判が気になります。結局、純粋なロブが気の毒でしたね。仕方ないとはいえ、エミーからも嘘を付かれて、それでも愛しているというのが痛々しいです。
August 26, 2013
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久々にマリスカの力の入ったエピソードでしたね。見応えがありました。それと、オリビアは今シーズン今まで以上にセクシーになりましたね。過去のパートナーの存在も次第に薄まってきたような。セントラルパークで意識を失って倒れていた女性に、性的暴行をしようとした男が逮捕される。男は痴漢行為で前歴があったが、レイプはしていないという。被害者の女性からは鎮痛剤などの薬とアルコールが検出され、レイプ検査では2人分の体液が見つかった。被害者のマロリーが意識を取り戻したためSVUが話を聞くが、リアリティショーのオーディションを受けていたという。最後に覚えているのは気分が悪くなって若い男にタクシーに乗せられたことだが、レイプされたかどうかの記憶もないという。マロリーがオーディションを受けたのは、過去に映画制作で賞を獲得したこともあるサンドウが制作するリアリティショーで、途中で秘書と息子のエディは部屋の外に出され、2人きりになっていた。オリビアとニックがオフィスを訪ね、今も新しい女優と2人きりになっていると聞いて突入する。女性は薬物でもうろうとしていて、サンドウの息子エディが妨害をしようとしたため、サンドウと共に逮捕する。サンドウはマロリーについては、始めから泥酔していたといい、今日のレイシーについても合意の上だと都合の良い事を言い立てる。レイシーは何が何でもリアリティショーに出演したいので、レイプ検査は受けないという。息子のエディは未成年だが、父親を擁護し、女性たちが有名になるためにサンドウを利用しているという。エディの母親はエディが10歳の時に姉を連れて家を出ており、エディは母親を酷く憎み、またサンドウも息子を甘やかしていた。カッター検事はオフィスのシャンペングラスから鎮痛剤の成分が検出されたと聞いて、家宅捜索の令状を取る。オフィスからは銃や鎮痛剤などが見つかった。秘書のジェスはエディのアパートで娘のリリーと同居しており、恋人関係にあることを認める。仕事と住む場所を失う事を恐れていたが、レイプの共犯に問われかねないと言われ、夕方17時のオーディションではいつもサンドウが女優と2人となることを明かし、オーディションを受けた女優のリストを渡す事に同意する。その結果、サンドウは薬物を用いた連続レイプで起訴されるが、サンドウはエディが自分を裏切ったと責める。エディはジェスが警察にしゃべったと怒り、ジェスとリリー母子を人質にして立て籠もってしまう。オリビアはエディから指名されて立て籠もり現場に呼ばれ、交渉人として事態収拾に臨むことになった。エディはサンドウを釈放し、ここに無事な姿を見せに連れてこいというが、本来の交渉人は拒否する。オリビアは感情的に爆発しやすいエディには嘘をつけないと言い、まずはサンドウに説得してもらうよう話をもちかける。しかしサンドウは協力するのなら、自分のレイプ罪の起訴を取り下げろと開き直り、エディが命を落としても構わない様子だった。SWATチームも突入やむなしの判断をするが、オリビアは真実を伝えるべきと言い、サンドウは来ないと話す。SVUは未成年の容疑者を殺さずに済むよう、解決策を模索し、今はカナダに住んでいるエディの母親と姉を呼んでくる事にする。エディは母親を憎んでいたが、姉の言葉なら耳を貸すかも知れない。姉は親子がサンドウの家を出た本当の理由を話すという。しかし、ジェスとエディがもめてジェスが撃たれてしまう。オリビアはSWATに突入しないよう頼み、エディへ呼びかけを続けて自ら部屋に入り、ジェスの搬出に成功する。その後、部屋に残ると説得のチャンスを待ち、姉が心配していると語り出す。姉がNYに会いに来れなかったのは、サンドウが娘に対して行った事をエディに知られたくなかったといい、母親はしかたなく姉を守るために家を出たと話す。真実を知り始めたエディは動揺してリリーに銃を向けるが、オリビアはリリーの解放も成功し、自分の頭に銃を向けたエディに、最後の説得を続ける。自分はレイプ犯の娘として生まれ、違う人生を選ぶことができたと語ると、ついにエディは観念し投降する。オリビアは見守っていたヘイデン次席検事に、エディを殺す必要はなかった、真実を話せばよいと言う。カッター検事まで出てきて、ヘイデンは何をするのかと思いました。オリビアとは仕事上でも絡むことはなく、プライベートでもオリビアが「利益の相反だから」とお堅いことを言っているのは、この先の展開の伏線かな。個人的にはヘイデンという男、今ひとつ、気に入りませんが。事件については、情緒不安定な未成年が人質を取っている状態で突入やむなしというのは、今の時代、極端な対応ではないのでしょうね。交渉人はやはり犯人と信頼関係を作ることができる人物でなければならず、オリビアが担当したのは当然と思いました。さすが、堂に入った落ち着きぶり。そして、これまでの刑事としての経験からエディを説得できると信じていたのでしょうね。オリビアが母親の話についても、いきなりしゃべるのではなく、相手の様子を見て聞く耳を持ったときに語りかけるというのが上手くいった要因でしょうね。さらに、騙してはダメ、真実を伝えなければならないというところで、自分の出自について述べて信じて貰えたのはこのドラマならではのオチでした。人を殺してしまうのと、怪我をさせるだけで済むのとは大違いだし、更生することができるという終わり方は良かったのではないかな。サンドウの過去の映画のポスターが貼ってありましたが、日本語の「ハード労働」というタイトルがちょっと可笑しかった。他は割とまともな日本語が書かれているように見えましたが、それでも映画のタイトルにはしないでしょうね。
August 19, 2013
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ランド役のJohn Domanの悪代官ぶりはもう、絵に描いたようで、出て来るだけで値打ちがありますね。この人が良いお父さん役なんて、似合わない。(爆)オリビアの先週の「まだ望みは捨てていない」というのは伏線だったのですね。民間の請負軍事警備会社「BT警備」のCEOウィリアム・ランドが、誘拐されレイプされて見つかる。テレビ局に出演した後、リムジンの中で飲んだミネラルウォーターに薬物が入れられ、意識を失ってしまい、記憶もあいまいだという。ランドは頑なにレイプについて否定し、自分の会社で独自に捜査するのでSVUには関わらないで欲しいという。マスコミに漏れると困るからか。ランドは元レンジャーで、海外の基地を警備する会社を立ち上げ、今や大もうけをしていた。恨まれることも多く、テレビ局の前で抗議デモをしていた男の証言で、元海兵隊のドナルド・オキーフが特に憎しみをむき出しにしているというので、逮捕に向かう。オキーフはあっさりと誘拐とレイプを認め、それは娘の恨みを晴らすためだったという。SVUには娘のレイプ事件を捜査しろと訴える。オキーフの娘コリー・グリーンはBT警備に勤めていた4年前、イラクのバスラに駐在していたときに、同僚ら4名にレイプされ、基地の関係者にも訴えたが取り合って貰えず、その後司法省や関係機関に捜査を申し入れてもらちがあかなかった。SVUとしては、コリーの事件は管轄外で手が付けられない。オキーフが逮捕されたと聞いたランドが自ら面通しに来るが、記憶がはっきりしないと言って帰る。もしかすると、自分たちで対処するのかもしれない。娘の事件も知っておきたいというオリビアの意向で、コリーに直接話を聞くことになった。コリーは同僚にパーティがあると呼ばれ、酒を飲んだところ気を失い、4名に長時間レイプされたようだが、記憶が断片的だという。気付いた時には取調室に武装した警備員がいて上官のジョー・マーシャルが「会社を告訴するか」と尋ねた。その間72時間拘束されて、警備員が携帯電話を貸してくれたのでやっと父に電話できたが、医師によるレイプ検査で、肝心の検査キットが行方不明になってしまったという。SVUに新しい地区次長検事のデイヴィッド・ヘイデンが着任し、ランドの誘拐事件に対応することになったいう。オリビアはコリーの事件を話し、司法省が調査しなかった事で一緒に聴取することになった。司法局の担当者は検査キットなど証拠が混乱で紛失したと答える。また、国は大局に立って、軍事関連会社を優遇していると暗に認め、ワシントンにコネのある彼らには手を下せないという。しかし、BT警備の本社はNYにあり、コリーの対応を本社が決定していたならSVUにも捜査権があるのではないか。まずは検査キットの行方を追うことにする。ニックが休暇で帰還しているガールフレンドのマリアに話をしたところ、しかるべき人を紹介してくれるという。当時、イラクで軍医をしていたラウシュは父親からの依頼でコリーを診察し、検査内容について覚えていると証言する。残念ながら薬物の影響は時間が経っているので見られなかったが、残酷で長時間にわたる酷いレイプだったという。結果は上官に提出し、その後BT警備に渡ったらしい。ラウシュ医師は大陪審での証言を引き受ける。ところが、翌日の大陪審でラウシュ医師は証言を覆し、勘違いをしていたという。その後、勤めている退役軍人管理局を辞めてしまう。ランドが手を回したのか。SVUは他の証人を探すことにし、コリーに携帯電話を貸してくれたジョージ・コールマンに注目する。コールマンは3年前にBT警備を退職し、居場所がわからなくなっていた。ラウシュ医師はランドが理事をしているバーレーンの医学大学に職を得た事がわかり、赴任直前に身柄を確保する。偽証で起訴されるかもしれないと脅すと、ラウシュは上官に頼まれレイプ容疑の4名に性病の検査をして欲しいと依頼されたことを明らかにする。コリーの上官だったジョー・マーシャルを聴取したところ、赴任して精神的に不安定になったコリーと同僚たちとの合意のセックスだったといい、ジョージ・コールマンについては、アルコール依存で今はフロリダの施設にいるという。SVUはコールマンを呼び出し、証言を求める。コールマンは本社からのFAXで、ジョー・マーシャルが対処したと証言する。ランドはSVUを表敬訪問し、コリーのレイプ事件を調べている事について脅しともとれる言葉を残していく。その言葉通り、コリーが襲われ、オキーフが刑務所で刺された。オリビアは自宅を荒らされて証言を控えていたコールマンが大量のアルコール摂取で死亡してしまう。ニックはマリアがSVUに情報を渡したと知られ、自宅に脅迫電話があった。コールマンは事前に隠れ家には酒を置いていなかったので、何者かが持ち込んだと思われる。死亡直前にクィーンズのジェームズ・ペルに電話をしていることが判った。ヴァージニア・ペルはBT警備の顧問弁護士で、ジェームズはヴァージニアの父親だった。ヴァージニアはSVUに対して、コールマンの葬儀はBT警備で行うと言い、法定基準値の5倍のアルコールをコールマンが摂取していたと聞いて動揺したようだった。SVUはペルの通話を盗・聴し、ペルがランドに「山に行った方が良い」と言ったのに注目する。コールマンの葬儀が行われ、SVUはその場でジョー・マーシャルの身柄を拘束する。ペルとランドへの通話では、マーシャルがまだ「鍵を持っている」と言っていた。それは、コリーの検査キットが「山」に保管されており、一部はマーシャルが別個に証拠品を保管している事を意味していた。自分の身に何かあったときの保険なのだろう。SVUの追及に、マーシャルはランドの命令で証拠を隠滅した事を大陪審で証言する。ランドとペルが逮捕され、コリーの事件の容疑者は全員逮捕された。オリビアは意気投合したヘイデンとデートする。バッド・エンドを予想していましたが、ラストはもみ消しのためになら何でもありな、ランドを捕らえることができましたね。このエピソードでは国は長引く戦争で民間の軍需関連会社にかなりの金を投じ、そういう会社はロビー活動によって自分たちの立場を守ろうとしているという構図が描かれたのでしょう。少なくとも「法と秩序」というタイトルを脅かすような民間企業を倒すことができて良かったです。国を上回る民間企業はありえないですよね。ニックは愛する恋人(一応、結婚はしていないので事実婚ということでしょうか)の協力を得て、危険はあったけれども捜査に進展があって良かった。マリアも自分と娘が脅かされるかも知れないという状況を理解して協力してくれたのは、ニックとの繋がりが強いということですよね。軍でどういう仕事かは判りませんが、正義感があり、ニックを愛しているということが感じられましたね。オリビアは新しい地区検事次長と良い感じなったようですね。何だか、他に恋愛対象の男性がいるとほのめかしているようなところが気になりましたが、そこまで勘ぐる必要はなかったか。ヘイデンがランドの差し金で殺されるとか、実は別れた妻とは縁が切れていなかったとか、twistがあるかなと思いましたが、しばらくはオリビアの幸せを維持してくれそうで良かったです。ゲストのHolt McCallanyは「CSIマイアミ」でおなじみですが、彼はNYの役者さんですよね。さすがにそのイメージ通り「良い役」で良かった。ニックがオキーフから、娘がレイプされた気持ちがわかるのかと突きつけられた時の表情が全てを物語って降りました。軍でもレイプ事件があるようですが、傭兵だと取り締まる法律がないというのは問題提起でした。
August 12, 2013
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オープニングのおどろおどろしい演出は、それだけでも犯罪ものだと思いました。まるで見ているだけでも、罪を感じるような、人間の心の淵を覗くような印象でした。結末も予測できましたが、そちらもテーマに即していましたよね。田舎からNYに出てきた若い女優のメーガンが、ダンテの地獄をテーマにした観客参加型の芝居に主演することになった。観客はそれぞれ動物のマスクを被り、メーガンは夫の弟と不義を働いたフランチェスカ役を演じたが、途中から脚本にはなかったジョヴァンニがベッドに上がりメーガンはマスクを被った男に本当にレイプされてしまった。観客はそれを演出と思っていたらしい。SVUはメーガンの訴えを聞き、監督のテッド・スコットから観客のカード伝票や被ったマスクなどを回収して犯人の特定を試みる。メーガンによると、犯人は山羊のマスクを被っており、タカのマスクを被った男に手首を捕まれたという。レイプ検査ではDNAが検出できず、SVUでは初の主役で喝采を浴びるための演出だったのではないかという意見も出た。ロリンズは反発する。オリビアとアマーロは自宅に戻ったメーガンに聴取し、ストーカーなど思い当たる事はないかと尋ねる。プリビュー公演の時に何度かカード無しの赤いバラが届いていたというので、チケットを何枚もカードで購入していたエステル・ロバーツを訪ねる。エステルはカードは持っていないというが、同居する息子のジェイソンがメーガンを隠し撮りしたり、ストーカー行為を行っていた事が判る。メーガンのアパートにもライブのカメラが設置されていた。メーガンはショックを受けるが、ジェイソンは無料でホームページを作成管理している男で優しいという。メーガンにジェイソンをカフェに呼び出してもらい逮捕するが、ジェイソンは当日の芝居を撮影していて無実だという。ジェイソン自身、その場面は演技だと思っていたという。ジェイソンの映像から、タカのマスクを被っていた男が判明し、山羊のマスクの男が法曹界の者が使うカフスボタンを身に付けていたという。チケット購入者と照合したところ、クレーン判事の名前が挙がる。クレーンはオリビアたちに、山羊のマスクを見せ、メーガンをレイプしたのは自分だとあっさり認める。何と、メーガンから願望があるとメールで頼んできたという。メーガンは売春を思わせる怪しげなサイトにプロフィールを載せ、判事もそのサイトの利用者だった。金はまだ払っていないが、メーガンから連絡を取ってきて、劇の進行状況や合い言葉、サインなども指定してきたという。ただ、辞めて欲しい時に「ディクシー」という言葉をいうはずだったが、メーガンはその言葉を言わなかったという。合意の上のプレイだというクレーンに、クレイゲンは及び腰で、逆にクレーンがメーガンにはめられたのではないかという。メーガンはサイトの事も依頼メールも一切否定し、ストーカーのジェイソンもプロフィールの写真を見たことがないという。サイトのアップデートデータなどを分析すると、何者かが劇場の前にあるカフェからアクセスしていることが判り、またその時間帯にはジェイソンもクレーンもアリバイがあった。カフェには劇場の関係者が多数通っており、ジェイソンが録画した自宅でのテッドの「演技指導」を見て、SVUはテッドが宣伝のために扇情的なサプライズを演出したのではないかと考える。さらに、クレーンはテッドが離婚裁判をしたときの担当判事で、不利な判決を下していた。どれも状況証拠ばかりだったが、合い言葉の「ディクシー」はテッドの最初の芝居のタイトルで、メールの文章とテッドの文章には共通点があった。また、テッドもサイトの利用者だった。テッドはクレーンが捜査線上に挙がっている事を知り、自分を妬む者が陥れようとしているという。キャボット検事補はこれでは証拠不足でクレーンを起訴することはできないという。しかし、仮にテッドが犯人だとしてもクレーンの性的嗜好を願望を知っているのは疑問で、2人の間に共通する女性がいるのではないかと考えられる。クレーンはサイトでこれまで何度も女性と接触しているが、その中で人前で行為をしたいという希望に応えた相手がいたという。その女性はメーガンのルームメイト、ホリーで、ホリーも女優志望だったが、オーディションを受けたときにたまたま付いていったメーガンが目を付けられて主役を得た事に嫉妬していた。サイトはNY暮らしで必要な金を稼ぐためだったが、テッドの相手をして屈辱を味わったという。もうこれ以上、メーガンの引き立て役は嫌だと思い、メーガンにも自分が味わったような汚れた気持ちを味合わせ、NYを諦めさせるために犯行を考えついたと認める。ロリンズはオリビアにこんな仕事をしていて男性不信にならないかと問う。オリビアは元パートナーを信じていたし、これからも良い男性に出会う希望は捨てていないと答える。クレイゲンが今回は憎まれ役でしたね。(爆)SVUでありながら、被害者の狂言だったと言うのは許せません。犯人は最初に出た場面で想像は付きましたが、それこそ人間の罪深さを体現していたと言っても良いでしょうね。他人を語ってネットに書き込み、それをまともに受け取った人間が性犯罪を行うというのは日本でも実際に起こった事ですが、何ら落ち度のない被害者がどれほど苦痛を受けるのか考えると犯人を許せません。嫉妬に狂った人間てなんて恐ろしいのでしょう。SVUもルーティンとしてまずメールの出所やなりすましを確認しないと。まあ、そもそも表現の自由かも知れないが、NYなら何でもありというのも引きます。クールというよりは、下劣です。判事のプライベートにしても、道徳的に問われることはないのですね。最近登場するSVUの技術担当の人、個性的で面白いですね。これまでになく、かなりユニーク。冒頭にオリビアとアレックスがスケート場にいるのは珍しくて、仕事では喧嘩もするがたまには仲良く遊んで欲しいです。恋バナをすると、また違うドラマになりそうですが。
August 6, 2013
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ゲストのTreat Williamsは「エバーウッド」のDr.ブラウンや、「ホワイトカラー」のパパ役と、おなじみの人でした。ご本人が持っている、愛すべき良い人のオーラが途中からドラマの雰囲気をすっかり変えてしまいましたね。今週の「Hawaii Five-O」もアメフト絡みの話で、やはりアメリカ人にとってヒーローなんだなと思いました。そして、ついにニックの妻が登場。といっても、名字が違うから事実婚なのかな。ニックの妻が軍隊で同僚だったジェイソン・ハリスが署を訪れ、家出した娘のヴィッキーから助けを求める連絡があったという。ヴィッキーは両親が別れたため、母親と一緒に暮らしていたが、ジェイソンは旅行に行っていると聞いていたという。使われた電話はプリペイドで、かけ直すとヴィッキーが出て大丈夫だからと、慌てて切ってしまう。逆探知してホテルに踏み込むと、ヴィッキーは売春をしていた。ヴィッキーはNYで知り合ったトレとつきあい、いつの間にか客を取らされるようになっていたが、あくまでトレに愛されていると主張する。SVUはしかたなく売春でヴィッキーを逮捕して、客引き役のトレが部屋に戻ってきたところを逮捕する。両親の不仲で家には戻りたくないというヴィッキーに、トレの真実を見せつけるとやっとヴィッキーは目をさまし、起訴のために証言するという。SVUはさらに、14歳のヴィッキーを買った客を法定強・姦で逮捕することにする。トレが口を割り、おとり捜査で次々と客が現れ逮捕されるが、その中に伝説のウォーターバック、ジェイク・スタントンの姿があった。スタントンは今も人気者で、取り調べでも機嫌良く昔話をするが、弁護士を呼ぶように妻に言われているという。逮捕でマスコミも大騒ぎとなるが、妻のジョージアはオリビアに夫が認知症だという。夕方になると記憶が混乱し、どこにいるのかも判らなくなる。SVUはその症状が、現役中の激しいタックルなどで頭を打ったことによる慢性外傷脳症ではないかと考える。スタントンは保釈後すぐに、女子トイレで露出したとして逮捕される。そこが女子トイレだとは判らなかったというが、ニックは有名人が病気を演じる事が多いという。オリビアがジョージアの話を聞いたところ、スタントンは日没症候群らしいが、MRI検査でもはっきりせず、治療法もないため、目を離せないという。すでに金の管理ができずに昨年破産してしまって、弁護士の金も支払えないが、プレイヤーやチームの基金の世話になるのはプライドが許さないのだという。オリビアは以前に対決した大物弁護士エリスに会うよう、アドバイスする。エリスはスタントンと話して、見当識傷害で無罪を主張するという。ヴィッキーもスタントンについては起訴を取り下げても良いと言っている。エリスは自分を指名したのがオリビアの薦めだったと知り驚く。オリビアはスタントンを救いたいと言う。罪状認否でエリスは心神耗弱による無罪を主張するが、話を聞いていたスタントンは自分は普通だと異議を申し立て、混乱を来す。結局裁判で争われることになり、専門家の証言では慢性外傷性脳症であるかどうかは、死後脳を解剖しなければ確かめられないと証言する。スタントンはエリスをフットボールのコーチと勘違いし、調子に乗って聞かれた以上のことを饒舌に語る。エリスは最後にもう一度尋問させてくれと頼み、同じ事を繰り返し質問してスタントンの認知症を残酷にも明らかにさせる。キャボットは形勢逆転になったことを、オリビアが私的な同情に持ち込み、エリスを勧めたせいだと八つ当たりする。スタントンは無罪の評決が出るが、ニックはジェイソンの心情を思いやる。マスコミはスタントン夫妻にマイクを突きつけ、認知症なのかと声高に叫ぶ。スタントンは記念写真をねだる警官の銃を奪うと自分の頭に突きつける。オリビアらの説得でスタントンは銃を下ろすに見えたが、咄嗟に自分の胸を撃ってしまう。ニックの妻マリアは今もイラクに派兵中で、ニックとお互いリスペクトをしているようですが、ジェイソンが俺のところに来るとは思わなかったというと、急に表情をこわばらせて、「尋問されているような気になるのはなぜかしら」という。これって伏線ですかね。マリアもいずれ帰国するでしょうから、2人のストーリーが用意されているのでしょう。往年のヒーローが認知症でしかも、未成年の女性を売春したというのは大スキャンダルですね。奥さんは嫌なことがあっても諦めずに夫を支え、これまでやってきたのでしょう。ありそうな話だと思います。最後にスタントンの脳裏に何がよぎったのか、妻を苦しめ、ファンを落胆させた自分を罰するつもりだったのか、プライドを守るための自衛だったのか、答えを求めることはできませんが、悲劇的なエンディングでした。魅力的なヒーローの最期で、久しぶりに見応えのあるエピソードだと思いました。SVUに脅されて吐いちゃったトレは、その後刑務所でやばい事になっていないかなあ。ヴィッキーが両親の元で、立ち直れると良いですね。彼女のように都会に出てきて危険な目に会わないよう、気をつけて欲しいです。エリス弁護士に負け惜しみを言うキャボットが印象的でした。
July 30, 2013
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子供が巻き込まれる事件はどんな場合でも辛いのですが、今回のエピソードでは差別の問題もあり、弱い立場の人が踏みにじられるところに腹立たしさを感じました。さらに、決してよそ事にも感じられない、怖さも感じましたね。ロマ系の家庭に育つ10歳のニコが学校からの帰宅せず、両親が地元警察を信頼しないためSVUに助けを求めた。ニコの足取りは、帰宅経路途中の地下鉄の入り口までは防犯カメラの映像で確認されていた。ロマ人たちは独自の文化を持ち、閉鎖的で地域との交流がないという。ニコの父親トーマスが過去に勤め先の同僚と暴力事件を起こしたというので、聞き込みをすると、ロマ人社会で力を持つロン・バロという男に金を払うのを断ったという背景があり、SVUはニコはその報復のために誘拐されたかもしれないと考える。ニコは優秀なので、家から離れた私立学校に通わせており学費のためにロマ社会とは縁を切ったのだという。ロン・バロは子供を傷つける事はしないと否定し、警察への協力も拒否する。ニコの両親が息子の携帯と繋がったので、息子は生きていると喜ぶ。調べると、両親からの留守電メッセージで満杯だったために繋がらなかったが、メッセージが全て削除されているという。しかしそれはニコが削除したのではなく、何者かがインターネットでアクセスした事が判る。その後、侵入者がかけた電話番号を割り出し、中華のデリバリー店の配達先から犯人の家にたどり着く。しかしそこにいたのは新聞記者のグリスキムとその息子で、グリスキムはニコの誘拐事件を独自に捜索するために盗・聴したのだという。しかし、それは違法でグリスキムの弁護士は起訴を取り下げるのなら、留守電の内容をしゃべると言う。カッター検事も出てきてまずは有益な情報を出せと迫ると、ロン・バロの電話も盗・聴しており、「息子のマークが怪しまれている」と助けを求める女性の電話があったという。それは知的に遅れがある息子を地下室に押し込めていると言われているラジク夫人からのものだった。しかしラジクは訪ねたSVUにマークは家を出たと答える。近所の人の目撃情報で、マークはロマ人たちが野営している森の中に行ったことが判る。マークはすぐに逮捕されるが、母親の存在を恐れて何も話そうとしない。そこに弁護士でもあるロン・バロが現れ、逮捕尋問される理由を明かすように求める。違法な盗・聴を根拠にすることもできず、マークに関する聞き込みを行う。ニコと同じ学校に通う近所の女の子たちに話を聞くと、日頃からマークを気味悪がっているという。コートニーとエマは、ニコがいなくなった日にニコが持っていたお守りのウサギの脚をマークが持っていたと証言する。SVUは令状を取りマークの部屋を調べるが、ベッドの下からお守りが見つかり、ニコが使っていたメトロカードも見つかったため、マークを逮捕する。メトロカードはニコが最後に目撃された後に利用されており、降車駅の周辺には廃棄された工事現場があった。そこでの捜索でニコの遺体が見つかる。遺体を調べたワーナーは、失踪後すぐに首を絞められて殺されたという。さらに、生前に身体全体に付けられたタバコの火による火傷があり、ニコの両親は悲しみにうちひしがれる。ニコの訃報を知ったコートニーとエマは、花束を持ってお悔やみに訪れる。2人はマークが犯人だと言い、地下室に閉じ込められているといっても、実は窓から出入り出来るのだと言い、当日は屋上でタバコの火を吸っていたのを目撃したという。しかし、ニコの遺体の近くにあったタバコからはマークのDNAは検出されていなかった。ロリンズとアマーロは、マークが犯人かどうかで意見が対立する。一方、マークの家にニコの母親が火を付けようとしたという知らせが入る。ナディアはニコが焼き殺されたので仕返しをするというが、タバコの火の事は両親には話しておらず、SVUはコートニーとエマが知っているはずのない事を伝えたのではないかと考える。やはり最後にニコが目撃された場所で、コートニーとエマの姿が録画されており、2人が嘘を付いていた事が判る。マークはロン・バロが付き添って、黙っていたことをやっと話し始める。コートニーとエマはマークの部屋に侵入し、母親に言いつけると脅してマークに性的に悪戯し、ニコのお守りを置いていったという。コートニーは犯行を否定したが、エマはコートニーがニコをからかうつもりで悪戯したが、母親に電話してやると言われて、マフラーで首を絞めてしまったとという。コートニーはやっと犯行を認めたが、その理由については悪びれる様子はなかった。明るく聡明なニコがロマ人であることで学校でいじめられており、犯行を行ったコートニーはいじめて何が悪いの?と居直ってしまう。しかしそのいじめは度を超して、陰湿で残酷。マークを貶めるやり方も酷い。ロマ人への差別があるとしても、ティーンエージャーがどうしてそんなことができるのかと思います。そして最近の日本のニュースでも大なり小なり似たような事件があって、本当にフィクションとは割り切れないなと思いました。どうすれば、今回のような事件を防ぐ事ができたのか。また今後、彼女たちは更生できるのでしょうか。SVUならではの重い内容だったと思います。今回はオリビアは一歩下がった立場で、ロリンズとアマーロがリードを取りましたね。マンチだけでなくクレイゲンも出てきましたが、やっとステイブラーが抜けて新体制が整った感じがします。さらに、ワンポイントでカッター検事もキャボット検事補も顔を出したし、ワーナー検死医もいたし、豪華でした。
July 23, 2013
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今回、ジア役の女優さんは自分自身もドラッグやアルコールなどの問題で治療した経験があるようで、そういう目で見るとキャスティングにも意味があるように思いました。そして小出しにロリンズ刑事のバックグラウンドも出てきましたね。良い事だと思います。今日はマンチ in charge。精神病院内で、レイプを目撃したという証言があり、SVUが捜査を始める。目撃情報から被害者は入院患者のジア・エスカスらしいと判る。担当医によると、昨夜ジアが興奮していたので鎮静剤を打ったというが、ジアは被害を否定する。ジアはこれまで、自殺未遂を繰り返し何度も入退院を繰り返していて、昨夜のことも覚えていないというので、オリビアがレイプ検査を受けるように勧めると、同意する。ロリンズはジアの言動に精神病の患者に特有の反応が見られると言うが、オリビアはやはりレイプがあったのではないかと言う。ジアの病室には誰でも入れることが判り、ロリンズはなかなか情報を出さない病院側に粘ってジアが過去にトラブルを起こした記録を手に入れる。レイプ検査ではやはりDNAが検出された。それだけでなく、長年、性的な虐待を受けたと思われる痕跡があったため、ジアのカルテを入手するために後見人の母親に許可をもらうことにする。ジアの母親ダイアンによると、ジアは10代のころから不安定な言動を繰り返しており、14歳の時には近所の人にレイプされたと嘘の訴えを行ったという。ジアの父親は10年間統合失調症で入院しており、隣に住むダイアンの姉ベラが病気なので世話をしていた。ダイアンはジアも父親と同じ病気で、治療を途中で辞めてしまいドラッグやアルコールに溺れて、これまで家族を振り回し苦労させられたという。姉のベラによると、月曜日にジアを見舞いに病院に行ったが、ジアから見舞いを断られたという。彼女もジアには虚言癖があるという。患者とのトラブルを調べていたアマーロは、ジアがレイプ被害の2日前にジェイという患者ともめていた事を見つけ出す。ジェイは進んで話をしようとしなかったが、アマーロの厳しい取り調べにジアを「守った」という。ジアは刑務官のリーにレイプされたというので、リーを取り調べると、ロッカーから体液の付いたズボンが見つかる。問い詰められてリーはレイプの翌日、ジアから銃をせがまれたと答える。ジアはその見返りにオーラルセックスをしたが、結局銃を手に入れる事はできなかった。ジェイは以前からリーとジアが親しかったと証言しているので、改めてジアに事実を確認すると、始めは「誰も信じてくれない」と言っていたジアも、ベラの夫ジョージから身を守りたかったと告白する。オリビアは銃では身を守る事はできないと話す。ジョージはベラが14歳の時からガレージで撮影をしながら虐待を続け、それを誰に言っても信じてくれないという。ジョージは金銭的にダイアンを支えており、ダイアンはレイプを訴えても精神病患者のジアの言うことを信じることはない。病院内の監視カメラには医師に扮したジョージが病棟に入っていくところが映っていた。ジョージを逮捕に向かうと、ダイアンとベラはジアの言うことは信じられないという。しかし、取り調べでジョージは素直に犯行を認め、2人は愛し合っていたという。そして、初体験は合法の17歳になるまで待ったと答える。ジアは自分との結婚を考え、ベラと離婚してくれと迫って自殺を繰り返したのだと言い、証拠にジアからのラブレターがあるというのでベラとダイアンに見せると、ダイアンは10年前からジョージにレイプされたと訴えていた事は認める。しかし「愛し合っている」ということについてはベラはあり得ないと腹を立てる。ジアは「ラブレター」については、12歳の時に書いたもので、愛し合っていた訳ではないという。ジョージをレイプ罪で起訴するには、撮影したというビデオを手に入れるしかない。ガレージには証拠はなかったが、夫婦の寝室のベッドの下から工具箱が見つかり、中からビデオが見つかる。ダイアンはこの場に及んでやっとジアの言葉を信じる。初めてレイプされたのは14歳の誕生日で、その後1件につき25年の刑が積み重ねられるので、もうジアは安全だ。ジアは治療を最後まで続けるとオリビアに誓う。虚言癖のある人のレイプ被害をどうやって立件するかという難しさはあるでしょうね。今回は動かぬ証拠があったから、法定レイプで起訴できた。悲しかったのは、母親が他人に依存していて娘の言葉には耳を貸さなかった事ですね。例え病気があったとしても、信じてあげて欲しかった。その辺はベラに精神的に支配されていた感じもありましたので、複雑な背景があったのでしょう。もう一つ、仕事だという刑務官が信じられない。どんな理由があっても患者と関係をもっちゃいけないでしょう。まあ、そこからオリビアとロリンズの襲われた経験へと話が続くわけですが、ロリンズも辛い経験があったようですね。そういう人が捜査に当たってくれると、被害者も心を許しやすいかも知れません。もう一つ、ロリンズには精神病のトラブルを抱えた姉がいたという話。いずれクリミナル・インテントのゴーレンのような、そういう展開があるのでしょうか。ニックの取り調べは酷かったですね。嫌がるジェイを煽るように刺激して、結局逮捕ですか。そして、こちらも容疑者を殴ってやりたいと言って、そこにステイブラーの話をもってくる。旧キャストへのオマージュの気持ちは判りますが、ニックはポーカーフェイスなので何を言ってもあまり無理っぽい印象です。
July 17, 2013
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今週はやけにクレイゲンが出て来るなと思ったら、なんとまー積極的なこと。いや、そういう展開になるのかなとは途中で思いましたが、これも新体制のキャラクター掘り下げということなのかな。本家ではビューレン警部補が最後の方で個人的な話を取り上げていましたが、クレイゲンもそろそろ~いや、まだか?ゴミ捨て場で若い女性の惨殺死体が見つかる。レイプされており、身元を隠すためか、指先を切り落とし、顔は潰されていた。辛うじて特徴的な蝶とロシア語らしいタトゥーがあり、売春婦と見られる。わざわざ別の場所で殺して、目立つように捨てられているのは誰かへのメッセージなのか。解剖で体内から砂が見つかり、NY近郊のビーチが特定できるという。死因は頭部を殴られた事で、死後に指を切断していた。ロシア系マフィアが多いブライトンビーチで殺されたと考え、タトゥの写真を持って聞き込みを行う。すると、ロシア料理レストランで、婚約パーティを開いたばかりのレナとダニエルのカップルの情報を得る。ダニエルはNPOを運営しており、自宅に向かうと留守だった。アパートの管理人から連絡を入れてもらうが、何か動揺した様子ですぐに電話を切ってしまう。背後に聞こえる音から居場所の手がかりを掴み、遊園地にいるダニエルを発見する。ダニエルはレナを誘拐されて、警察に通報すると殺すと脅され、8万ドルを支払ったという。ダニエルとレナはロシア人専門のお見合いサイトで出会い、始めはチャットをしていたが、ダニエルがモスクワを訪れた。レナが元彼にストーカーされていると聞き、NYに呼び一緒に暮らし始めて2ヶ月ほどだという。レナは婚約パーティの翌朝誘拐されてしまったという。モスクワ旅行の時は怪しい男に付きまとわれていて、撮影した動画の中に男の姿が映っていた。クレイゲンは男の写真を全米犯罪センターとインターポールに手配するように命じる。一方、お見合いサイトは違法なサーバー上で運営されており、管理会社の捜査で実際のサイト運営者のIPアドレスを突き止める。そこは旅行会社で、従業員の男が不審な行動を取ったため逮捕する。男は手配写真の容疑者を見て、ロシアマフィアで、名前を言うことはできないと証言を拒む。それならば警察の車で送り届けて、協力したように見せつけようかと脅すと、数々の凶悪犯罪で国際手配されているリエフ・ボドロフと証言する。リエフは今回と同じ手口で海外でも4件の殺人を犯している。被害者には同じ蝶のタトゥがあり、リエフが入れさせたと考えられる。オリビアにダニエルから内密に会って欲しいという連絡が入る。例のお見合いサイトには、別の名前でレナの写真が挙がっているというが、過去の写真では?というオリビアに、ダニエルが婚約パーティで贈ったネックレスをその女性がしているという。ダニエルは始めからレナとリエフがグルで、騙されたのではないかと主張する。SVUは客となって潜入捜査を行うため、キャボットに令状を取るよう依頼する。潜入するのはダニエルと同じ年長者のクレイゲンで、なんと自ら志願する。サイトにアクセスし、初めてのデートにこぎ着けたクレイゲンは、現れたレナに自分の身の上話をして関心を引く。部屋を取ってあるからと誘い出すが、途中でレナに気付かれ、逃げようとしたレナをSVUが捕らえる。レナは始めは何も明かそうとしなかったが、リエフを逮捕するために保護するので証言して欲しいと説得され、ついに4歳の娘をリエフに捕らえられていると話す。もし警察と接触すれば幼い娘を殺すと言われて、しかたなく裕福な男を見つけると交際して誘拐を装い、身代金を支払わせるという。身代わりに殺されていたのは、身寄りがない売春婦たちで、蝶のタトゥはレナがしていたのをリエフが気に入って女たちに彫らせたのだという。SVUはこのままレナとクレイゲンを交際していることにして、監視しているリエフを誘き出そうと考える。翌日、2人がデートをしているところにリエフが現れ、SVUに抵抗しようとしたためロリンズが射殺してしまう。レナは娘がリエフの部下に殺されてしまうと騒ぐが、リエフにメールが届き、レナの娘アンナをセーフハウスに連れて来ているというので、SVUはアンナの救出に向かう。しかしセーフハウスに突入してみても、アンナの姿はなかった。一方、レナは見張っていた巡査から銃を奪い射殺して逃亡しようとする。SVUがレナを追い詰めたときは、すっかり人柄が変わったようになっていた。その後の調べで、レナには確かにアンナという娘がいたが、4年前に誘拐されて殺されたため、リエフが犯人を襲って復讐し、それからはリエフとレナはコンビを組んで犯罪を繰り返していた事が判る。ダニエルは騙された事がいまだに信じられないというが、裁判で証言すると約束する。クレイゲンはレナに話した亡き妻の事や、夫妻が子供が欲しがった事、部下の悩みなどの話は忘れてくれとオリビアに言う。まさか、クレイゲンのキスシーンを見るとは思わなかったな。(爆)クレイゲンが潜入捜査に立候補してからの、チームの冷やかしはとても面白かったですね。やり方を判っているのだろうかとか、昔と今では使う機器が違いますよとか、日頃いじられることがなかったクレイゲンが目一杯目立っていました。そして、今は亡き妻が流産したので、夫妻は養子縁組を望んだが、クレイゲンの仕事がきつくて養子は断られたとか、本当の事だったのでしょうね。クレイゲンの涙目は貴重でした。ベトナム戦争の経験もあり、日々悲惨な現実を見ているのも本当で、決して見せない本音が垣間見えたのかも。それでも挙げ句の果てにはロシア美人に迫られ、キャボットに「関係を持ったらその証言は使えないからね」と釘を刺されて、立ち止まったり、見たいような見たくないような(爆)、クレイゲン・アワーでしたね。事件の方は、なぜ見つかった遺体のDNAでレナかどうか確認しなかったのかというのは引っかかりました。それにしても、誘拐しても身代わりを身元がわからないように殺したら意味が無いんじゃないかな。今回も、ダニエルに見つかった遺体の情報が伝わっていなかったようですし。悪党の中の悪党をロリンズがあっさり射殺してしまったのも、変な展開で、レナが一番のワルだったということになります。結局は騙すためにがらりと性格を変えられる女だったのですね。ニックの父親がDVで早くに家を出て行ってくれて良かったという話でしたが、オリビアは父親の話を尋ねられても確かに「長い話だから」と言うしかないですね。ニックは彼女の出生の秘密を知る事は当分ないのでしょうね。
July 9, 2013
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ゲストに「ミディアム」のアリエル役Sofia Vassilievaが出ていましたね。やっぱり泣くのが上手。(笑)全体の演出がいつもとちょっと違う感じで、何が言いたかったのかなと思いましたが、本家のカッター地区検事も出て来るし、力が入っている印象でした。もう一人のゲストのエリス弁護士は「Dr.ハウス」ではハウスのセラピストで、昔「ホミサイド」にも出ていたのですね。だから今回はマンチが指揮を執ったのかな。クレイゲンはどこへ行っていたんだろう?音楽学校の学生サラは、一人暮らしをしているアパートで押し入ってきた黒人男性に銃で脅され、レイプされた。サラは終始従順に逆らわず、男が帰った後にシャワーを浴びて、テストを受けるために学校へ行った。その翌日SVUに通報し、オリビアが対応する。体内からは犯人のDNAは見つからず、抵抗した痕も見られないことから、レイプ被害者カウンセラーは起訴するかどうかよく考えた方が良いという。オリビアは被害者は傷付いていると良い、カウンセラーを追い返す。サラは相変わらず大丈夫だと強がっていたが、捜査官が入った自宅は散らかり邦題で少なからずショックを受ける。一人暮らしに反対していた両親にはレイプのことは話せないという。その日は恋人が訪ねてくることになっていたが、サラはレイプのことを言わずに帰らせてしまう。サラの証言に基づき、エレベーターで犯人と一緒になった時の映像を見ると、サラは犯人に笑いかけているように見える。映像から手配写真を作り、フィンとロリンズが路上で黒人男性らに職質を行う。サラは憂さ晴らしに近くのバーでビールを飲んでいたが、店の外に犯人がいるのを見かけ通報する。現場に到着したSVUは、サラの証言で容疑者を見つけ、アパートの中まで追っていく。男が自宅に入るのを追ったニックは、男がソファの下に投げ込んだ銃を確保する。オリビアも到着して容疑者を自宅の中で逮捕した。男はドラッグの売人だった。車の中で待機していたサラが路上で拘束された容疑者を確認したため、起訴は楽勝に思われたが、容疑者の弁護に大物弁護士エリスが付く事になって、事態は一変する。オリビアはカッター地区検事に直接サラを会わせ、裁判に備えることにする。サラの恋人は指導を受けているピアノ講師だが、サラはあれから何も告げていなかった。そして、聞き込みでサラが事件の前の晩に、バーで酔って騒いで別の男と一緒だったという事が判る。エリスはSVUに乗り込み、フィンとロリンズの尋問に関しても調書を全て見たいという。カッターは容疑者が銃を持っていたと主張するのはニックだけなので、慎重になる。ニックのことは良く知らないからだという。予想に反して容疑者が保釈され、怖がるサラは実家に戻る。それでも、まだレイプのことは話していなかった。エリスは警察が銃を確保した状況について審問を要求し、路上で面通しをした事など、警察の手順が不当だと厳しく追及する。黒人だからと、不当に捜査が行われているというのがエリスの持論だった。サラが犯行前に容疑者に渡したコップからは指紋が検出されたが、ベッドから採取された新しいDNAは、恋人のものでも容疑者のものでもなかった。指摘されて、サラは前の晩にストレス発散のために、バーで知り合った男と寝た事を黙っていたと認める。これで検察側はかなり不利になってしまい、エリスはサラの私生活を裁判で晒してしまう。最終弁論ではカッター検事とエリスが全く逆の面から主張を行うが、評決は銃所持もレイプ容疑も無罪となってしまった。サラはやはり起訴するべきではなかったとオリビアに怒りをぶつける。オリビアは犯人を刑務所に送っても傷は癒えない、あなたを信じている人があなたの傷を癒すのだとしか言えない。エリスは無力感を口にするオリビアに対して、君も息抜きをするべきだという。エリス弁護士は元々はギャングのお抱えだったようで、イメージが悪く見えましたが、途中から人権派弁護士で黒人社会の代弁者として非常にまっとうなことを言っている。でも、レイプは事実だったわけですよね。通報が遅れて、あいまいな証言をしたサラが悪かったのか?SVUの捜査方法に問題があったのか?陪審員は偏見なく評決を下したということですか。レイプ裁判が難しい事はこれまでも散々取り上げてきたので、こういう結果になることは予想できましたが、銃の件については容疑者の指紋が使えなかったのかな。何が問題だったのか、いまいち判らなかったです。サラもピアノの演奏家になるのに、ストレスがあるとか、自暴自棄になってバーで飲み明かしたり、先生と関係を持っている事の方が問題ですよね。銃を向けられて冷静に対処したのは凄いと思いましたが、大事なテストのある日にあんな買い物をするかなというのが引っかかって、納得はできませんでした。それにしても、ニックがいきなりオリビアの部屋を訪ねるって、どうよ。まだそれほど親しくなさそうなのに、ここも違和感です。最後にオリビアが「疲れた」と言っていたのは、やはりステイブラーがいないから、ということはないのかな。エリスの関わるソフトボールチームに何で行かなきゃならないのか。オリビアも気の毒です。
July 2, 2013
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いつものように、話があっちこっちに飛ぶということはなく、核心は始めから見えているのだけれど、なかなか前に進まない。だからイライラしました。でも、関係者の心のひだを一つ一つ辿って行く過程がSVUらしいし、終わってみれば「こういうこともあるだろうな」という気がしました。夫婦役の役者さんの演技が上手いな~と思いましたね。それがなければ成り立ちませんよね。ハロウィーンで賑わう町中で、買い物のために駐車していた車を盗まれ、中に3ヶ月の息子が乗っていたという女性の訴えで、SVUが捜査を始める。母親のアリーは恋人のティムと共に、バッファローから旅行に来ていて、ティムはアリーが買い物をしているときには行方が判らなかった。やっと戻ってきたティムは、NYで借りるレンタルルームの手続きに行っていたという。SVUはすぐさま、車とネイトの情報を公開し、情報を待つ。その間、興奮するティムにDVの疑いを持ち、2人を別室に移して個別に話を聞く。ティムは切れやすく、アリーはティムを恐れているように見えた。バッファローの地元警察では、半年前にアリーの姉からティムのDV行為を通報していたが、起訴はされなかったことが判る。アリーはDV疑惑を否定し、元恋人と会ったことを嫉妬してティムに腕を捕まれただけだという。ティムはアリーの姉から酷く嫌われているという。情報を公開後、一向にネイトの情報は得られなかったが、盗まれた車が見つかった。車にはネイトの姿はなく、車上荒らしにあったようだった。クレイゲンはバッファローにフィンとロリンズを送り、2人はアリーの姉から話を聞く。ティムは息子に暴力は振るってはいなかったが、アリーには嫉妬深かったという。実は、アリーとティムは一緒に暮らしていたわけではなく、お互いの実家に住んでいた。日曜日にNYへ向かったときには、ネイトは元気だったという。オリビアとニックはそれぞれアリーとティムの聴取を続けるが、なかなか真実が見えてこない。オリビアはバッファローを出てから、何があったのかを知りたいという。やがて、ニュースを見てネイトのチャイルドシートを分署に持ってきた人がいた。公園の露店で買ったといい、露店の男は、止めてあった車から盗んだと認めた。一方、車の中から見つかったクーラーボックスを調べていた鑑識は、中から大豆ミルクの成分を含む便を検出したという。ネイトは大豆のミルクを飲んでおり、カップルはネイトをクーラーボックスに入れて運んでいたと推測された。そのことを2人から聞き出そうとするが、2人ともなかなか語ろうとしない。ニックはアリーから再度、旅行中の出来事について聞き、ついに昨夜は車の中で寝たのではなく、モーテルに泊まった、ということを掴む。2人が泊まったモーテルで聞き込みを行うと、2人は隣のバーにチャイルドシートごと、ネイトを連れ込み、酒を飲んで言い合いをしていたという。ティムは質問をはぐらかしていたが、証拠を突きつけられてハロウィーンに着せる衣装のことでアリーと言い争いをしたことを認める。アリーもネイトはもう生きていないと言い、ついにネイトをブロンクスのビーチに埋めたと自白する。ネイトはその場所で遺体で見つかる。ワーナー検死医は、ネイトの身体に外傷や病気の兆候が見あたらないだけでなく、よく世話をしてもらって虐待の痕跡もなく、愛されていたという。ティムもアリーもお互いをかばっているのか、モーテルで何があったのかで供述が食い違う。ティムは抱いて強く揺さぶって死なせたと言い、アリーは湯船の中で居眠りをしてしまい、溺れさせたという。ノヴァク検事補は2人とも起訴して陪審員に決めさせようというが、ワーナー検死医ははっきりとした死因が見つからないとして、乳幼児突然死症候群だったのではないかという。それをふまえ、問い詰めるのではなく、ネイトに何が起こったのかを真実を話して欲しいと2人に向き合う。アリーはモーテルで十分注意してネイトを寝かしたが、死んでしまい、抱いて歌っていたという。ティムは何が起こったのか判らなかったという。通報すると疑われると思ったので、2人はネイトをクーラーボックスに入れて、NYにやってきて埋め、誘拐されたと騒ぎを起こしたという。オリビアはこのまま2人を放免するべきだという。痛ましい話ですが、いかにも未熟で家族として独立もしていないカップルだからこそ、だったかも知れません。乳幼児突然死症候群の知識はマタニティのクラスでも耳にするだろうし、ちゃんと準備していたらこんな形で世間を騒がし、しかも死体遺棄まですることはなかったかも。前半でいかにもティムがDV傾向だろうと、先入観を持たせておいて、オリビアもニックも詰問調でしたね。アリーも不安そうで、本当か?と思わせるような言動が多かったし、視聴者をミスリードさせる役者さんが上手いからこそ、成り立つエピソードだったと思います。それにしても、どちらが犯人か、陪審員に決めてもらいましょうというのも酷いと思いましたが、全くお咎めなしというのもちょっとね。起訴しても、裁判で無罪になってしまうのかも知れませんね。陪審員制度なので。何の落ち度もなく、最愛の子供を失うという不条理に「何で私たちにこんな事が起こるのか」という言葉が印象に残りました。これは、誰にでも起こりうることで、想像するだけでも辛いです。ところで、ハロウィーンの季節ということで、オリビアは例のカイルと時間を過ごしたり、ニックは幼い娘を心配しながら一緒に近所を回ったりと、プライベートのはさみ方が良かった。そして、性犯罪者として登録されている家を訪問して、ドアを開けたら逮捕などという事をしているのですね。ちょっと驚きました。
June 24, 2013
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もう、話の先が読めてしまって、どうして気がつかないのよと途中からイライラしました。(笑)でも「グレアナ」のT.R. Knightがメインゲストで(最近では「グッド・ワイフ」に出ている)、さすが演技の深さを見せてくれました。お客さん扱いだったアマンダ・ロリンズ刑事にやっと日が当たって良かったですね。どうしてもオリビアや美人検事補たちの影に隠れてしまうのですが、優秀であることは間違いなくて、上手く出番を増やしてあげて欲しいです。ニック・アマーロ刑事も徐々に存在感を増してきていますが、過去に何かありそうな雰囲気が気になります。公園でナイフを持った男に女性がレイプされる事件が起こり、被害者の話を聞いていたロリンズ刑事が、犯人の様相や手口などが「大西洋岸レイプ魔」と呼ばれる連続レイプ犯と似ていると主張する。オリビアは一方的な決めつけはするべきではないという。元々アトランタでこの事件を追っていたロリンズによると、犯行は9年間で15件に及び、ジョージアからバージニア、メリーランドと場所を移していき、この3年間は音沙汰がなかったという。最初の方の事件では、犯人は証拠となる体液を残しており、部分指紋の付いた小型工具を残していた。今はNYにいるというロリンズに、クレイゲンはパニックを引き起こさないよう、被害者の目撃証言から似顔絵を作って今回についてのみ情報を公開するように命じる。その結果、新たな被害者が名乗り出て、犯人の首に彫られたタトゥーの情報などから、妻子あるビジネスマンのガブリエル・トーマスに事情を聞くことになった。ガブリエルは犯行を否定するが、被害者による面通しで犯人と確認された。これで長年のターゲットを捕らえられると喜ぶロリンズだが、クレイゲンは慎重に自白にもちこまなければならないという。ガブリエルは最近まで仕事で3年間スイスに滞在しており、その前の居住地はまさに連続レイプ事件が起こった場所と一致していた。それでもガブリエルは潔白を主張して捜査には協力的で、話を聞いていたアマーロは無実なのではないかと考える。「何か言いたいことはないか」と問いかけても、ガブリエルは犯行を否定し、犯人は今も外にいるという。罪状認否で保釈が認められず、ガブリエルは留置場で自殺を図る。病院で手当を受けるガブリエルを見舞った妻は、裏切られたと言いながらも夫を支えようとする。ハロウィーンの思い出を語る妻に、アマーロはメリーランドでの犯行時にアリバイが成立すると察する。しかし、DNA検査の結果、ガブリエルと犯人のDNAが一致した。納得がいかないアマーロはガブリエルの家族について調べると、ガブリエルは養子で実母が更正施設に入っている事が判った。母親はガブリエルにブライアンという双子の兄弟がいると言い、ブライアンだけが自分に会いに来た事があるという。ブライアンも養子に出されたが、養父母の間で妻が夫を殺すという悲惨な事件が起こって、ブライアンが目撃していた事から裁判で証言したことがあるという。その後、ブライアンがニューヨークの公園管理の仕事をしていると判り、SVUは色めき立つ。ノヴァク検事補は今更一卵性双生児のブライアンが犯人だというと、裁判が混乱するといい、クレイゲンは現行犯で捕らえようという。ブライアンはブロンド女性が好みだと判っており、ロリンズが囮になる事になった。そのために、ガブリエルを保釈したと発表して情報を流し、ガブリエル本人には外に出ると危険だから保護する事にする。ロリンズが公園内をランニングしていると、自転車に乗ったブライアンが目を付けロリンズを追いかける。監視していたアマーロがブライアンを追うが、一瞬の隙に見失ってしまう。ブライアンがロリンズに追いつき、ナイフで脅しているところにアマーロが到着するが、逮捕容疑はナイフを使った暴行で、ブライアンは連続レイプ事件を自供しそうにない。ブライアンがロリンズに興味を示している事から、クレイゲンはロリンズに尋問の機会を与える。ブライアンはレイプはしていないと言い、あれは兄貴の仕業だと責任逃れをする。最初の頃に体液をわざと残して、ガブリエルに罪を着せようとしていたのだった。しかし、ロリンズはDNAでは追い詰められないが、工具に付いた部分指紋は双子でも異なり犯人を特定できると追及する。さらに、実の母親が兄弟に何ら愛情を持っていなかった事に触れ、幸福な人生を送ってきたガブリエルに比較して、不幸だったと共感してみせる。言いたい事があるだろうから、私がじっくり聞いてあげるという巧みな尋問にブライアンは犯行を認める。釈放されたガブリエルは今まで存在を知らなかった兄弟を見て驚く。相変わらずオリビアが鬱陶しい上司の役をしていますが、ロリンズの執念ある捜査が際立ちました。なかなかガッツのある刑事ですよね。ずっと事件を追っていただけに入れ込み具合も納得ですし、フィジカルも強い事がよくわかりました。高齢化したSVUメンバーでは貴重です。(笑)それでも、おとり捜査は予想通りで、DNAが万全ではないのはこれまでにも似たような事件があったはず。一卵性双生児かもと、誰か思いつきそうですよね。気になったのはブライアンに殴り続けたアマーロですね。彼には何かトラウマになる事があるのか、普段は穏やかなだけに、暴走してしまうと止まらないというのは気になります。それとダニー・ピノを見ていて「コールドケース」の時よりもカメラワークでアップが多いなあと思いました。カメラワークが違いますよね。そのおかげで表情が良くわかります。T.R.ナイトは善と悪の二面性を演じ分けて、見応えがありました。さすがです。普段は優しい顔のイメージが強いので、ガブリエルの段階で犯人のはずがないと思ってしまいました。演じ甲斐があったでしょうね。
June 17, 2013
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このエピソードは明らかにシュワルツネッガー前知事の醜聞をネタにしていますよね。だから、オチは予想通り。ゲストのPaige Turcoは今週の「Person of Interest」で見たばかり。売れっ子ですね。そして週替わりの検事補なのか、ケイシー・ノヴァクの登場で、今シーズンの検事局はとても豪華です。ダニー・ピノはやはりステイブラーの位置に就くのですね。カトリックの学校の生徒エラ・メンデス13歳が妊娠しているという通報を受け、オリビアとニックが話を聞く。関係機関での検査では妊娠2ヶ月だったが、処女のままで、エラは相手のことを言おうとしない。エラの母親は死亡しており、祖母はいつか王子様が迎えに来るまで待つように育ててきたというが、エラは口止めされているのか、「セックスはしていない。神様が奇跡を起こした」と答える。SVUはエラの周辺で聞き込みを続けるうち、エラに好意を持っている同級生のアルトゥーロの名前が挙がる。しかし、アルトゥーロはエラとは単なる友達だという。また、身分を偽っていることが判明した教師の存在も明らかになるが事件と無関係と判る。オリビアはエラの部屋にあった花束に注目し、次の上院議員選に出馬するレインズ大使が花屋から贈ったことを突き止める。実力者のレインズを取り調べるのには慎重にならざるを得ないが、メイドの言葉から息子のトリップがエラと同級生であることが判る。トリップは上流階級の息子らしく、人を見下した対応で、しかもエラに交際を続ける代わりに中絶を迫っていた。やっとエラはトリップが父親だと認め、アルトゥーロの母親がレインズの家のメイドをしていた伝手で、パーティに呼ばれ、飲み物に酒を入れられて気分が悪くなったところを無理矢理セックスさせられたと認める。しかし、ノヴァク検事補はトリップをレイプ犯として起訴するのは難しいと尻込みする。レインズ家側は合意の上と主張する可能性があり、DNAで父親確定検査が必要だという。諦めきれないオリビアとニックがレインズ家に向かうと、トリップが行方不明だと判る。母親は息子がまだ幼いので、心配しており、その後やはり検事局には圧力がかかったという。トリップの携帯電話の履歴を見ると、最後にアルトゥーロの母親に電話をかけていることが判った。アルトゥーロはトリップが家に来たいというので待っていたが来なかったという。実はアルトゥーロと母親が最近までレインズ家で暮らしており、母親は長くレインズの妻に仕えていたという。トリップとアルトゥーロは兄弟のように親しかったようだ。トリップのカードが使われた事が判り、カードを拾った男の話からセントラルパークの捜索が行われ、トリップの遺体が発見された。頭を後ろから殴られたのが死因だという。レインズはアルトゥーロの母親を首にした理由について、不法移民のため選挙前だから首にせざるを得なかったと説明する。しかし、SVUは裏に何かあると考え、母親がレインズの弱みを握っているのではないかという。改めてアルトゥーロの話を聞くと、トリップからエラを連れてこいと頼まれ、セントラルパークに行ったが、トリップは中絶しようとしないエラを売春婦となじり、そもそもパーティにエラを連れて来たアルトゥーロが悪いと八つ当たりをしたという。トリップは中絶のための金を無理矢理置いて帰ろうとしたが、エラが侮辱されたことに腹を立てたアルトゥーロが石を投げ、それが頭に当たってしまったと自白する。倒れたトリップを何度も殴ったのだという。さらに、アルトゥーロは母親とレインズが関係していたのを耳にして、自分の父親がレインズかどうか、サインプルを検査機関に送り、実の息子だと言うことを知っているという。そのことをレインズに知らせると、レインズは怒って、多額の口止め料を払い、母子を屋敷から追い出したという。自分としてはただ、トリップと同じように自分も息子として愛して欲しかっただけだった、と涙する。その様子を見ていたレインズ夫妻は、選挙での協力はできそうにない。カイル・マクラクランがシュワちゃんですね。(笑)自分のメイドと浮気をされて、しかも子供まで生まれて一緒に住んでいたのに、長年気がつかなかった奥さんは気の毒でしたが、その息子が実の息子に殺されたのだから、救いようがありません。シュワ家より、更に混沌としたカオスになりました。出生の秘密を知ったアルトゥーロがトリップを殺したのは、単にエラが原因だけではないでしょうね。使用人の子が坊ちゃまに対して複雑な思いを抱いていたとか、いじめられていたとかの伏線があっても良かったと感じました。大体、父親がやっていることを見ているからああなるのでしょう。レインズは自分の犯した罪がもたらした結果にもっと苦しまなければ。それにしても、親が親なら子も子で、トリップは非常に憎たらしかった。カトリックのはずなのに、エラのおばあちゃんが堕胎させようとしたのはやや飲み込めません。最初の方で処女懐胎か、と思わせておいて、SVUもオカルトへ路線変更したのかと一瞬期待しました。(爆)相変わらずオリビアはニックを相棒とは思えず悶々しており、警察と検察がずっと監視下にあって捜査は慎重にならざるを得ない、ということで、SVUのメンバーは不完全燃焼状態。そんな中で控えめなニックはオリビアに気を遣いながらも、ほどよい存在感を示す。今週はマンチが出てきましたね。ロリンズは相変わらず立ち位置が微妙。せっかく出てきたケイシーとオリビアの熟女対決はニックでなくても、怖かった。正義を追及できずに権力に負けるのも嫌だし、あまり見たいシーンではありません。
June 10, 2013
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やっと出るべき人が揃った回、といってもやはりマンチは出ませんね。ゲストのバスケットボール・プレーヤーは本人としての出演なので、本国では話題になるだろうし、身近なヒーローがメッセージを送るだけの意味があるストーリーだったと思います。新人の存在により、SVUの中のパワーバランスが変化して新鮮な気がしました。数々の有名バスケットボール選手を育てた名コーチ、レイ・マスターズが殿堂入りすることになり、記念パーティが開かれた。そこに、ハイになった元教え子スティービー・ハリスが乱入し、コーチを非難するなど騒いだので逮捕された。スティービーは昔コーチに性的虐待を受けたと打ち明けたため、SVUが捜査することになる。ステイブラーが退職して人手不足なため、元麻薬課のグレード2の刑事ニック・アマーロが着任する。クレイゲンはまだ立ち直れていないオリビアに、ステイブラーの机を片付け、新人2人の面倒を見るようにいう。禁断症状で具合が悪くなったスティービーは病院で手当を受けていたが、フィンとニックが到着した時には脱走していた。ニックは子供の頃に有望な選手だったスティービーを知っており、バスケ好きの若者が集まるダウンタウンにフィンを案内する。スティービーは今はホームレスの身で、薬物依存状態だった。フィンが詳しく話を聞き出すと、9歳からコーチの指導を受けていたが、合宿や遠征の時にコーチから虐待を受けていた事を認める。虐待は次のターゲットが見つかった15歳まで続いたという。自由になったはずだったが、その後身を持ち崩して、薬漬けになっていったという。なぜ周囲に言わなかったのかと聞かれて、つい最近までコーチから奨学金をもらっていたと言い、それは実質秘密を守るための口止め料となっていた。コーチの行為を目撃した者も、物的証拠も今はないというので、捜査は困難だった。フィンはニックを伴い、マスターズ・コーチに話を聞きに行く。コーチは虐待を否定し、スティービーがプレッシャーに弱い人間で、援助はしたが何も疑われるようなことはしておらず、他の選手に聞いて見ればよいという。指導されている選手たちは皆コーチを尊敬し、進路先のコネをもっていると評価する。捜査で問題なのは、スティービーはレイプされていないため公訴時効がすでに過ぎていることで、それで23歳の誕生日と同時に奨学金を打ち切られたと考えられる。スティービーが受け取っていた金が口止め料だと証明できれば、コーチを起訴できるかも知れない。コーチの過去を調べていたアマンダは、過去にも一度告訴されて、その後取り下げられた記録を見つける。訴えたのはニュージャージー州のリッチー・ラモスの母親で、コーチに指導されてから息子の様子が変なので話を聞いたところ、コーチに虐待されたと知ったという。しかし、そのことを教会に訴えても、対処すると言いながら逆に隠蔽されてしまったという。周囲の人間もみなコーチ擁護に回り、やっとの思いでこぎ着けた大陪審の2日前にリッチーは自殺してしまったという。コーチがスティービーに金を渡していたかどうか、調べると、コーチ個人のチャリティ「レイの少年財団」が少年たちに奨学金を渡している事が判る。オリビアとニックがコーチを訪ねると、コーチはリッキー・ラモスの母親が酷いドラッグ依存で悲惨な生活をしていたのを自分が救いだしてやったという。そして自分が父親代わりでリッチーを育ててやったのに、母親が邪魔をしたと真っ向から否定する。オリビアは財団の金で被害者を口止めしているのではないかと挑発し、コーチは完全に腹を立ててしまう。財団から金を受け取っていた関係者は誰もがコーチを善人だと言い、何もされていないと答える。男性の被害者はなかなか被害を言えないという事実もあり、SVUはもう一度スティービーに情報を得ようとする。スティービーは、ルームメイトだった選手がレイプされたはずだという。その選手は、超大物で今年プロチームを移籍することになっているプリンス・ミラーだった。プリンスは有名弁護士で守りを固めており、やはりコーチが父親代わりとなり今の自分に導いてくれたという。しかし、それほど感謝しているにもかかわらず、先日のパーティにはプリンスは出席していなかったのは不自然だった。分署にスティービーが現れ、プリンスから久しぶりに連絡があり、話がしたいと言われたという。ニックはスティービーに盗・聴器を付けて2人の会話から証言を得ようと言うが、キャボットはそれはリスクが高いと否定する。その代わり、ボストンでの事件なら公訴時効が適用されないという奇策を思いつき、スティービーの話を聞くという。しかし、すでにスティービーはクラブに行き、プリンスと口論していた。興奮したスティービーがプリンスに殴りかかると、ボディガードに反撃されてしまう。その後、スティービーは路地裏で死亡しているのが発見される。ヘロインの過剰摂取のように見えるが、ワーナー検死医は事故か自殺か他殺か不確定だという。SVUはコーチの虐待を表沙汰にしたくないプリンスがスティービーの口を封じたと考える。そこにプリンスがわざわざ出頭し、昨夜のアリバイを証明するという。オリビアは最後までプリンスに食い下がるが、プリンスからコーチのレイプ疑惑について証言を引き出すのは難しい。SVUはスティービーの殺害現場の写真を見直し、プリンスのいとこが履いていた1点物のスニーカーの足跡を見つける。身柄を確保し、スニーカーの裏に付いていた血液を調べたところ、スティービーの血液と一致した。また、足跡も現場に残されていたものだった。プリンスのスティービー殺害の容疑は晴れるが、コーチの犯罪は野放しのままで、キャボットは何とか起訴したいという。SVUはプリンスの心情に賭け、プリンスを少年たちが練習している場所に連れて行く。コーチとは久しぶりの対面で、オリビアはコーチが今一番目をかけている少年がプリンスと被るのではないかと説得する。プリンスは決心し、コーチの性的虐待について大陪審で証言する。その後、記者会見を行い、これまで被害を黙っていた事を謝罪する。プリンスは被害を受けた人は勇気を持って名乗り出て欲しいと呼びかける。性犯罪であるだけでなく、将来の成功をちらつかされると黙るしかないというパワハラの問題でもある。対象は貧しい家庭の子供であることが多く、黒人の場合、同性愛の禁忌は白人よりもきつく、名乗りあげる事は到底出来ない。などという背景を丁寧に描いていたと思います。テレビドラマ的には決して珍しいテーマではないと思うのですが、新人2人を入れる事により、オリビアとフィンは捜査の手法の見本を見せながら原点をふり返っていましたね。そして、やっとダニー・ピノの登場ですが、元麻薬捜査課の刑事にしては大人しい雰囲気というか、Cold Caseの時も内省的なキャラクターだったなと思います。多少は麻薬課との捜査法の違いを見せたりしましたが、大先輩のオリビアに楯突く事はないだろうし、偉大なステイブラーの影が消えることもないでしょう。制作側はクリス・メローニのゲスト出演を期待しているみたいですしね。それでもオリビアはしばらくはステイブラー・レスの後遺症でもんもんとするのでしょうね。良くできるアマンダ・ロリンズ刑事の立ち位置が微妙ですが、そもそも、SVUは捜査官同士でもめたりということは少ないしこのまま行くのかも知れません。後はマンチだな。(笑)
June 3, 2013
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新シーズンがすぐに見られるのは嬉しいけれど、もう少し間が空いた方がメンバー交代の意味が感じられるかも知れません。それにしても、懐かしい顔や本家の人やら、ぞろぞろ出てきて、ゲストも豪華。制作側も気合いが入っていますね。演出にも迫力がありました。フランコ・ネロて、懐かしいわ~イタリアの時期首相候補と言われるロベルト・ディスタシオが宿泊中のホテルで、メイドをレイプした疑いで逮捕される。被害者のミリアムはスーダンからの亡命者で、バスルームから出てきたディスタシオに押さえつけられ、口内に挿入されたという。すぐに現場で証拠が採取され、ディスタシオには弁護士のエクスリーが付いて政敵の陰謀だと主張する。コンゴから戻りSVUに復帰したキャボットと検事となったカッターは、外交特権を要求するイタリア領事に対し、起訴手続きを進めると告げる。面通しで被害者がディスタシオを指摘し、ワーナー検死医がDNAを採取する。すでにマスコミでは大騒ぎになっていた。ステイブラーが署内で容疑者を撃ち、内部捜査が行われているため、クレイゲンはより慎重な捜査が必要だという。オリビアは正当防衛だったとステイブラーを信じ連絡を取ろうとしているが、ステイブラーは職場には姿を現さず誰とも連絡を取っていない。実際、復帰するとしても精神鑑定を受けたり怒りのコントロールなど、厳しい条件が付くだろう。アトランタからアマンダ・ロリンズ刑事がSVUにやってきてチームに加わる事になった。ディスタシオが権力者であるため、SVUと検事局はミリアムとその息子たちの身柄を保護することにする。ミリアムはアメリカにやってきたのは、本国で夫を殺され兵士に脅されたためだという。拘留が認められたディスタシオが保釈されることになった。弁護側はこれは政敵にしかけられたワナだと主張し、検事局と市警を批判する。現場で採取されたDNAはディスタシオのものと一致したが、弁護側はミリアムが金目当てだったとする証拠を手に入れた事がわかった。ミリアムの同僚が「あいつは金持ちだから、大金を奪ってやりたい」という言葉を録音してマスコミに売ったのだった。レイプに関するミリアムの証言は一環しているが、陪審員には違う印象をもたらす可能性がある。ロリンズはディスタシオがブエノスアイレスでも同じようなレイプ未遂事件を起こしていた事を掴み、証人として召喚することが認められた。ところが予備審問で弁護側はミリアムがスーダンで売春の有罪判決を受けていたと言い出す。ミリアムによると、夫を殺した兵士たちに集団レイプされ、警察に通報したらイスラムの教えに背いたとして売春婦だと呼ばれたという。だからアメリカに亡命したというが、仮に事実がそうであってもカッター検事はこの裁判には勝てないのではないかと懸念を示す。ディスタシオは合意の上の行為で、ミリアムが大金をせびって払わないとレイプで訴えると脅したと証言する。キャボットはミリアムのケースはアフリカでも同じような状況を見たと言い、起訴は取り下げないとし、裁判を迎えるが、エクスリー弁護士はミリアムがアメリカに亡命するときに有罪判決を受けた事があるかどうか、書類に嘘を書いたのではないかと指摘する。さらに、スーダンから亡命の手助けをしたという証人を連れて来て、12人の兵士にレイプされたという話は亡命を認めてもらいやすくするための嘘だったと証言する。オリビアはミリアムがディスタシオにレイプされたことは信じるとしても、過去の嘘が裁判では不利にはたらくという。キャボットは権力に正義が勝つと最後まで譲らなかったが、評決ではレイプについては全員一致に至らず、辛うじて第2級監禁罪のみ有罪となった。オリビアはクレイゲンからステイブラーが退職願を提出したと聞かされ、悲しみを堪える。オープニングクレジットに名前があるダニー・ピノは今回はまだ出てきませんでしたね。ロリンズ刑事役のケリー・ギディッシュは「チェイス」の人ですが、過去にSVUにも出ていたようです。かなり切れる人で、イメージ的に「クリミナル・インテント」の女性刑事のタイプかなと思いました。沈滞ムードのSVUでは新しい風を吹かせてくれるでしょう。キャボットもワーナーも戻ってきたし、本家が終わって引き続きカッター検事が見られるのもうれしいです。先シーズンのグダグダの展開も、今後はかなり引き締まるのではないかと思いました。ちなみにジャック・マッコイはどうなったのかな?ステイブラー退職はまああの展開なら納得です。ずっとコンビを組んできたオリビアは辛いでしょうね。ラストに流した涙で12年間分の思いを代弁させるのは物足りないですが、感情はこもっていました。何せ相棒ですから。でも、変に2人をカップル視する台詞もいい加減終わりにして欲しかったし、家族の元に戻ったのだからステイブラーも不幸ではないと思いたいですね。今回の事件で、オリビアがキャボットほど熱意を持っていなかったのはやはりステイブラーのことが頭にあったのかな。でも、レイプや宗教上の迫害で亡命することの難しさは、実際にあるのだろうなと思いました。実際こういう被害者がアメリカにどれほど来ているのでしょうか。これが裁判となると事実とは別に陪審員の心証で決まってしまうなど、こういうところも「Law & Order」らしい終わり方だと思いました。パワーアップして初心に戻った感じですね。マリスカ・ハージタイはシーズン15にも契約したようですし、がんばってもらいたいです。
May 27, 2013
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シーズンフィナーレ。SVUにふさわしいというか、元々まとめる気持ちもないのでしょう、ぶっ壊すようなmessyな終わり方でした。そしてこれでステイブラー刑事とはお別れですね。(泣)最後にハンチング帽とは、予想しませんでしたが。ゲストの女の子は「Lie to Me」でライトマン博士の娘役だった人ですね。2年前のレイプ事件で証言する予定だったアネット・フォックスが路上で後ろから近づいてきた男に額を撃ち抜かれる。アネットは美容師のルーク・ロンソンの美容室がオープンしたときに、意識を失いレイプされたと訴えていた。ルークは合意の上の行為だったと言うが、アネットの血中から非合法の薬物GHBが検出され、ルークの店からもGHBが見つかった。アネットが証言すれば有利に裁判が運ぶと思われていたが、これまで被告側の弁護士が引き延ばしにかかっており、やっと来週に証言が行われるところだった。これでルークは裁かれなくなる。アネットが殺された時に一緒にいた娘のジェナは、最近家に無言電話が頻繁にあり、アネットは相当強い言葉で相手をなじっていたという。確かにアネットの携帯や自宅の電話に同じプリペイド携帯から多数の通話があった。その携帯を購入した店はルークの店の近くだったため、SVUが店を訪れ、ルークの昨夜のアリバイを確認する。ルークの広報担当は、ルークは昨夜は教会のシェルターでボランティア活動をしていたと言う。活動は2年前から始めていたという。教会に行きシスター・ペグに確かめたところ、ルークはホームレスの人々に週に一度散髪をしているが、昨夜は仕事が終わらないのに突然出ていったという。目撃者もルークの様子が変だったと証言し、一人のホームレスがルークのカバンの中に銃があるのを見たという。すぐにルークの自宅を家宅捜索すると、カバンの中に犯行に使われたのと同じ銃弾とハンドガンが見つかった。ジェナが目撃したのと同じようなフード付きパーカーも見つかった。ルークは逮捕されるが、アネット殺害については強く否定する。ハンドガンは射撃場にいくつもりで所持していたと言い、鑑識が凶器ではないと確認した。ウェスト検事補はルークを釈放するが、取調中のルークの様子からSVUは何かを隠していると疑ってルークを尾行する。ルークはシェルターに向かい、カバンに銃が入っていたと証言したエディ・スキナーと言い争っているのをフィンが確認する。スキナーがフィンの姿を見て逃走しようとしたため逮捕するが、ルークがついに口を開き、エディに金を渡してアネットを証言しないよう脅すよう頼んだと認める。ただ、殺せとは言っていないといい、エディがアネットから侮辱されたので勝手に殺すと言い出したので焦ったという。スキナーはこれまで多くの犯罪歴があり、ルークの言い分とは食い違う供述をする。そして何者かに電話をしたあと、留置場から姿を消してしまった。スキナーを迎えに来たのはATFだと判り、オリビアとエリオットがNY支局を訪ねると、担当のグリアー特別捜査官が他の容疑で逮捕したスキナーを未課税のタバコ詐欺を摘発するため、情報屋として雇っているので市警には渡せないという。これはタバコに賭けられる税金が安い他州で仕入れたタバコを偽装してNYCで売るという詐欺で、力尽くでスキナーを連れて行こうとするSVUに対して、ATFは捜査に加わる条件でスキナーを共有することになった。しかし、バイヤーを装ったステイブラーがスキナーと業者と会っている時に、グリアー特別捜査官が早まって突入を命じたため、スキナーは混乱の隙に逃亡してしまう。おそらくルークに金をせびりに来ると踏んだSVUは、首尾良くルークを脅しているスキナーととらえる。その時に持っていた銃はアネット殺害の凶器と確認され、ウェスト検事補は第一級謀殺罪を要求するが、スキナーは取引を持ちかけ、ルークがアネットをレイプしたと認める発言をしたという証言を行うという。更に、アネットを殺した銃の入手先がグリアー特別捜査官だったという。グリアーは前任地でも情報屋としていた武器密輸業者にせがまれ銃を手渡しており、その銃によって殺人事件が起こっていた。グリアーはその銃を手に入れて、今回もまたスキナーが欲しいというので渡したと認める。グリアーは逮捕され、ルーク、スキナーと同じ檻に入れられるが、警察を訪れたジェナがルークがレイプ犯でスキナーが殺人を認めたと知らされると、急に出ていき、戻ってくるといきなり檻に向かって銃を乱射する。シスター・ペグは巻き添えを食らって倒れ、ステイブラーの制止を聞かなかったジェナはステイブラーの撃った銃弾に倒れてしまう。ジェナは道ばたで簡単に銃を買った、という。ラストの展開は見え見えでしたね。なぜか急に途中からちまたに溢れる銃を規制するべき、というような論調になってきて、最後は悲劇に終わるという。無理矢理すぎます。ジェナは母親を殺されて気の毒でしたが、犯人が見つかって今度こそきちんと裁判が行われるという事を理解させなければなりません。オリビアもそう簡単に被疑者を見せるというなんて普通は考えられません。しかも、銃を携帯したまま警察署に入ってこられるというのも警備がかなり緩いです。これはクレイゲンの責任も大きいのでは?グリアー特別捜査官は手柄を焦るために情報屋にせびられると、簡単に渡してしまうということでしょうか。ステイブラーは必要があったとしても、少女を撃ったというのは本人としてもきつい状況になるでしょうね。転勤にせよ、退職にせよ理由になりそうです。それにしても、マンチもワーナーも出てこないし、検事補は日替わり、ホアンもいないのに、粛々とSVUが続くというのは局の都合なのか。オリビアが定年になったら終わりとか?地区検事になったジャック・マッコイの消息を聞けたのは良かったですが。(笑)アメリカの事情としてタバコ一箱がNYCでは14ドルというのは驚きました。それくらい、喫煙者は高い税金を払えということなのでしょうね。さすがATF(アルコール、タバコ、火器)です。来シーズンは切れ目無く、放送されます。この調子だと1年後には本国の放送に追いつきそうですね。
May 21, 2013
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いよいよ、後残り2話を残してクリストファー・メローニとお別れですね。今回のエピソードが伏線になっているのかなと思ったのですが。ハンター役の子は「LOST」でベンの子供時代を演じた子ですね。大きくなりましたね。タイトル通りのグレた生意気な感じが際立っていて、若い頃のヴィンセント・カーシージャーに似ているなと思いました。将来、活躍しそう。アニーが自宅に戻ると、ベッドに飲酒したハダカの少年が寝そべっていたため通報する。クローゼットの中にバッグがあり、中からはバタフライナイフやダクトテープ、パンストなどがあり、SVUはレイプを目的としていたと考える。初めての逮捕で、ステイブラーに対して少年は身体を触られたと大声を出す。近くにいた警官が駆けつけ、何を考えているのかと言うステイブラーに少年は冗談だと言う。容疑者は14歳のハンター・マゼロンで、母親のブリーが迎えに現れる。親子は明らかに問題があるように見え、息子を放置しているのに警察に対して苦情を言う。昨夜は友人と科学の勉強をしていたというので、友人の供述を取るが、ハンターはたまたま廊下ですれ違ったアニーの家に不法侵入していた。普段からハンターの行動は暴力的で残酷な事をするという。SVUはブリーが虐待を加えているのではないかと考え、家に帰さずに逮捕することにする。ウェスト検事補はこの場合、未成年で初犯なので性犯罪では起訴できないという。しかも、レイプを計画しただけなので、とりあえず起訴して取引でハンターを更生プログラムに入れるべきだという。本来なら家裁の担当だが、SVUは凶器を持って不法侵入した容疑でハンターを起訴する。弁護側はやはり記録が残らない家裁で裁くべきだと主張し、保釈が認められたため、ウェスト検事補はアニーの身柄を保護する要求を行う。すると、急にハンターが自分もステイブラーに触られたと言いだし、騒ぎとなる。それを知ったステイブラーは最初からハンターが自分を陥れようとしていたと言い、心配するオリビアをよそに、自ら内部捜査局を訪ねタッカー警部補に言い分を伝える。しかし、ハンターとブリーも苦情を申し立てており、クレイゲンはステイブラーにハンターに近づくなと釘を刺す。さらに、行動を監視するためマンチとフィンをステイブラーの見守り役に就ける。ハンターの弁護士はハンターの容疑を取り下げたらステイブラーの虐待容疑を取り下げるという。更生させたいというウェスト検事補の考えで取引は成立し、ハンターは罪を認めるというのでステイブラーが法廷に飛び込む。酒を飲んでいたので何をしていたのか覚えていないという内容だったため、嘘の陳述をしていると叫ぶと、ステイブラーは判事から追い出されてしまう。その後、50代の女性がレイプされ、喉を切られて死亡しているのが見つかる。目撃者の話からハンターの犯行に見えたため、保護観察官と共にステイブラーが自宅を訪問すると、酒を飲むなど保釈規則を破っており、SVUは再びハンターを逮捕する。被害女性に残された体液をハンターのDNAと照合しようと考え、アニーのクローゼットに残っていたDNAを採取する。驚くべきことに、DNAはハンターの物と一致し、さらにオレゴン州で5件の未解決レイプ事件のDNAとも一致した。ハンターは別れた父親と夏の間オレゴンで過ごすという。5件の被害者と今回の被害者はいずれもハンターの年齢からかなり年配で、SVUはハンターが母親の年代の女性に何か恨みのような感情をもっているのではないかと考える。そのハンターが護送中にパトカーの窓から飛び出し、搬送された病院から逃走してしまう。やがてブリーに電話がかかってくるが、母親が助けてくれなかった事をこれから対処するという。ブリーは、ハンターが7歳の時に子守りの女性に虐待された事実をきちんと対処せず、将来に傷が付くからとカウンセリングもしなかったと打ち明ける。SVUはすぐに当時の子守りをしていた女性の家に向かうが、すでに女性は射殺され、ハンターは泥酔した状態だった。ハンターは、自分を虐待した子守りに立ち向かってその理由を聞こうとしたという。これまで、本当の自分でない自分を止められずにいたが、これで止めることができるという。ステイブラーがIABに行ったところで、これでお別れになるのかと思いましたが、そう言うことにはなりませんでした。今回の感じだと奥さんとも順調のようだし、良かったですね。ハンターに母親が本当に嫌な女という描かれ方で、警察には偉そうにするし、子供には「私の言うことを聞きなさいっ!」と横暴な面を見せるし、ハンターも可哀想に思いました。母親の虐待が息子を反逆的にして、憎悪の対象として中年女性を狙うのかと思いましたが、そこは一ひねりありました。まあ、結局は助けが必要な息子と心底向き合わず、助けてなかった母親が悪いということになりますね。ヴィンセント・カーシージャーと似ている、と言いましたが、キャラクターとしても、彼が主演した「アンディ・ガルシア 沈黙の行方」を思い起こさせました。日本で児童虐待という話題を表だって語るようになったのは、最近になってからという印象があるのですが、アメリカでは根深い問題としてかなり以前から取り上げられていたのだなと思います。実際、日本で様々な問題を提起する、このSVUを見るというのも昔なら考えられなかったかも知れません。何せ、ハンター少年(Sterling Beaumon)に尽きます。いずれまた、大きな役を掴むのでしょうね。【送料無料】【DVD3枚3000円5倍】アンディ・ガルシア 沈黙...価格:1,000円(税込、送料込)
May 14, 2013
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ゲストのジョン・ステイモスが何だか気の毒なように感じました。イケメンで女性を口説くのが天性の才能、そこから作り上げられるキャラクターが「なんじゃそりゃ!」で、見ていて辛かった。最後は「フルハウス」を意識しているのかと。(爆)スポーツクラブの裏口のゴミ置き場に赤ん坊が放置されていた。低体温症のため、病院で手当を受けるが身元が判らない。ただ、着せられていたベビー服が高級ブランドと判り、店員に聞き込みをすると顧客のディディ・アストンの養子ジャスパーだという。ディディの自宅に向かうと応答がなく、隣人のウェインは2日ほどディディを見ていないという。ただ、昨夜叫び声を聞いたと言い、家の中からも声がしたため中に入ると、ベビーシッターのイメルダが空のベビーベッドの前でわめいていた。ジャスパーが今朝いなくなったのを見つけて、ショックで祈っていたという。寝室から使用済みのコンドームが見つかり、イザベルはディディが出張でいない間にボーイフレンドと楽しんでいたと認める。そのボーイフレンドというのが、金融関係の会社に勤めるケン・ターナーで、夜に確認した時はジャスパーがいたという。イメルダはあまりシッターに向いていないようで、ジャスパーの泣き声にいらついていたという。特に問題がないのでケンを釈放しようとしたときに、母親のディディが警察に現れる。驚いたことに、ディディとケンは婚約をしているというので詳しく事情を聞く。仕事中心の生活をしてきたディディは7週間前にジャスパーを引き取ったが、実母のことは知らず、ケンとのつきあいはその養子縁組の時からだという。ケンは魅力的な男性だが、イメルダと浮気をしているのは知らなかったという。一方、ケンは情熱的なイメルダに誘惑されて魔が差したと言い訳し、イメルダはディディのいないときにケンがやってきてお互い楽しんでいたという。イメルダはいずれケンはディディを捨てると思っていたという。SVUはディディが出張で家を空けていた事に疑いを持つが、実際はボストンに出張に行っていたのではなく、NY市内のホテルにいた事が判る。その理由は予想外で妊娠したことを考えていたというのだが、寝室で見つかったコンドームに穴が開いていたことから、オリビアはケンがわざと穴を開けてディディを妊娠させたのではないかと問う。ケンはオリビアの言葉に動揺するディディに、自分たちの愛の結晶を生んで欲しいと優しい言葉をかける。オリビアはケンが妊娠を望まない女性に生殖的な虐待を行ったと非難する。一方、ジャスパーの肌着に付いていた毛髪が隣人のウェインのものであることが判る。ウェイドはディディとは友達だが、出張中にケンが上がり込んで女性を連れ込むなどやりたい放題でジャスパーを救うために連れ出したと認める。スポーツクラブに放置したのは子供の扱いが上手いからだと考えたからだという。ディディにはケンがどういう人間かを忠告したが、惚れた弱みで聞く耳を持たなかったという。DNAからジャスパーの父親はケンで、しかもケンはディディ以外に20人の相手に子供を生ませている事が判る。今の法ではそれを犯罪として立件することができない。オリビアはDV問題の専門家、オードリー・シェルトン博士に協力を求める。オードリーはケンが子供を産ませた女性たちはレイプの被害に遭ったと考えているという。SVUは20人の母親たちから話を聞いて、ケンが何かの犯罪行為を行っていないかどうか確かめることにする。まず、ジャスパーの出生届に養子縁組の記入がない事を確かめるため、生みの母のブリジッドの話を聞く。ブリジッドはたった一度のセックスで妊娠したが、ケンの説得で産む事にしたという。2人は結婚の約束までしたが、薬物依存症だった事を心配したケンの世話でリハビリ施設に入り、ジャスパーは子供にとってよい環境で育てるべきだといわれ、泣く泣く手放したという。その時は確かに養子縁組のサインをしたが、書類には記載がなく、本来なら45日以内なら子供を取り戻す事ができるのに、それができない状況だった。令状を取りケンの行き先を追うと、また別の女性とホテルの部屋を取り、コンドームに穴を開けているところだった。ステイブラーは新生児を母親から奪った容疑で逮捕するが、ケンは開き直り、子孫を残したいと望むのは男の本能だと自説を展開する。結局、ケンの行為を法律で裁くことはできず釈放することになったが、SVUはケンが子供を産ませた20人の女性を警察に集め、騙された事を知らせる。皆、子供が産まれても父親らしい事をしないケンを非難するが、ケンは実際は世界中に47人の血を分けた子供がいるという。それぞれの女性を愛しているといい、勝手な理屈で自己を正当化した。その夜、ケンが惨い殺され方をしたという連絡が入る。ディディの家の庭で胸で爆弾が爆発したような死に方だった。ディディは留守だったが、隣人のウェインがおり、大きな音を聞いたという。SVUはウェインに疑いを持ち、家宅捜索すると凶器と見られる「ワスプナイフ」を見つける。これはグリップに圧縮空気が入っていて、際した相手を吹き飛ばす威力がある。ウェインはダイバーでこれを海で使うが、ディディもダイバー仲間でこれをもっているという。ディディはその夜、他の母親たちと一緒にいてアリバイがあった。しかし、一緒にいたはずの途中でオードリーが姿を消し、今も戻っていないという。オードリーの自宅に向かうと、手にワスプナイフを持ったオードリーが待ち構えていた。今の仕事をする前、オードリーは子供をレイプした男を野球のバットで殴り病院送りにした経歴があったという。ケンは今夜オードリーに電話をかけてきて、ディディの家に呼び出し口説いたという。ケンに憎しみを覚えたオードリーはディディのワスプナイフを見つけ、ケンを刺したが、まさかこんな風になるとは思わなかったという。誰がジャスパーを連れ去ったのかはドラマの本質ではなかったですね。それでもいくら善意でも2ヶ月の赤ん坊を夜中に連れ去って、寒空に放置する事を犯罪に問わないのか、気になりました。SVUですからね。あと男なら一人でも多くの女性を妊娠させたいという犯人は、確かに動物の本能かも知れないですが、ケンの言動は妄想的というか病的ですよね。昔HIVの感染をわざと黙って関係を持ち、多くの人を感染させるというエピソードがあったと思いますが、穴を開けて騙して妊娠させるところにちょっと通じるような気がしました。そちらは殺人未遂か傷害で起訴されていたと思いますが、今回はあえていうなら詐欺になるのかな。虐待に問うのは苦しいでしょう。そもそも、子供が欲しいという女性を選んで関係すれば犯罪にはならないだろうに。あるいはバンクに提供するとか。とにかくジョン・ステイモスそのものがドン・ファンを気取っているのかと思っているほど、「口説きます」オーラ全開で笑ってしまいました。最後は子供が一杯出てきて、パパはみんなを愛してるぞーって何で今までみんな気付かないの。(爆)今回のDV専門のドクターは過去に辛い経験があったということですが、感情がコントロールできなくなるのではこの仕事に就くべきではないですね。裁判ではきっと心神喪失を主張するんだろなあ。やりきれません。
May 7, 2013
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オリビアが完全お休みの回でしたが、懐かしい顔が戻ってきました。この年までに、Diane NealはNCISで沿岸警備隊の勢いの良い赤毛の捜査官になったりして、どうなることかと思っていたら、また古巣に戻ってきたようです。やっぱりこのシリーズは美人検事補が花ですよね。メインの2人の去就がどうなるか判らない時期には、彼女をキープしておきたいという事もあったのではないでしょうか。それと、もう一人このシーズンに始まったスピンオフ「Law & Order:L.A.」からデッカー検事が顔を出しました。まだ、打ち切りにはなっていない段階ですよね。テーマはうーん、かなり無理っぽい展開ですし、後味が悪いですね。ルームメイトと暮らしている教師のキャサリン・ハリソンが寝ている間に侵入した犯人にレイプされたと訴える。犯人は非常階段を使って鍵がかかっていない窓から侵入したらしく、部屋が暗いために良く見えなかったという。しかし、犯人は下の階に住むケビン・ライトだという。理由は、ケビンはルームメイトのイザベルの兄で、よく非常階段を上がり降りしているのを目撃しているからだという。一方。イザベルはキャサリンが勤める学校の付近の治安が悪く、生徒も問題を起こしているので犯人はそちらだという。ケビンについては、双極性障害や広場恐怖症の病気があり、以前覗きの容疑で性犯罪者に登録されていたが、それは橋を造る技術者として屋上から写真を撮っていただけだという。キャサリンは心配する祖父のグラントの住まいに引き取られる。犯行現場からは犯人の体液は見つからず、男性のサイズの足跡があった。ケビンは薬の飲み忘れで調子を崩し、2日前に仕事を首になっていた。SVUがイザベルの部屋にいるとき、窓の外をケビンが通ったのを見て、フィンとステイブラーがケビンを追う。ケビンは自殺未遂のところを確保される。病院で治療を受け、精神状態の見極めを行うが、ケビンは犯行を強く否定する。キャサリンについても知らないという。捜査が手詰まりになるところに、一度は資格を失ったケイシー・ノバク検事補が戻ってくる。今は試用期間中だという。犯行現場の足跡の分析した結果、公立学校で使われる洗剤が検出された。ケビンは釈放され、キャサリンは友人に悪い事をしたと後悔する。ステイブラーが再度話を聞くと、学校に野菜を納入する業者が駐車場で「クソ女」と罵ったという。その業者のドワイト・タルコットから話を聞くが、レイプの犯行を否定する。ドワイトは不法侵入で何度も逮捕されていて、弁護士を要求し、そこにLAで検事をしているジョー・デッカーが現れる。ドワイトのいとこだという。しかし、母親のローナはアリバイがあると申し出る。実際に家族でコミュニティセンターにいるところを防犯カメラが撮影したものだが、ケイシーが細かくチェックすると、ドワイトが1時間ほど姿を消した時間帯があった。しかしデッカーは強気で裁判に臨むという。事件に関する証言で、デッカーはキャサリンの供述が度々覆り信頼できないと指摘する。ケビンとドワイトの共通点は黒人だから、犯人だと言ったのかと言うと、傍聴していたグラントが興奮して叫びだし、ローナを見て売春婦だと罵る。ステイブラーはドワイトとローナに接点があるのではないかと疑う。かつて公民権運動が行われていたとき、ローナは戸別訪問をしているときに、3人の白人に暴行、レイプされた事件があった。ローナは警察に訴えたが、3人は起訴されなかった。ローナが売春婦だと主張して罪を逃れた。そのうちの一人がグラントで、ケイシーはローナとデッカーに、グラントが復讐のためにキャサリンをレイプしたのではないかと考え、ローナに当時の事件について法廷で証言してほしいと頼む。デッカーは激怒するが、ケイシーはキャサリンには何も罪はないと言い、ローナを召還するという。ケイシーはドワイトに取引を持ちかけ、有罪を認めなければ母に証言させるというと、ドワイトはレイプのあった現場に自分もいたと話す。その時の光景がトラウマになり、その後探偵を使ってグラントを探し出したという。そしてキャサリンをレイプして復讐を果たそうと考えたと認める。裁判で証言を求められたドワイトは、判事の前で有罪を認めるかと問われ、不法侵入は認めるが、その場ではレイプしなかったと証言を覆す。母に酷い事をしたグラントと同じ事を自分はすることはできず、留まったという。改めて質問されたキャサリンは、祖父からされていないと言っても検察は信じない、黒人はレイプをするものだと言い聞かされてきたという。キャサリンは偽証で逮捕され、ドワイトはこれまでの不法侵入の罪も合わせ、デッカーとケイシーは15年の刑で手を打つという。ケイシーが最後に出たのは「Cold」で、焦って証拠をねつ造しようとしたり、同じ職に戻るにはかなり決定的な失敗をしましたので、戻って来られたのはかなり無理がした感じですね。もちろん、私たちはうれしいですが。今回の事件で、被害者の涙は本物に見えたのであまり疑いたくはなかったけれど、それにしても発言があいまいで、それで容疑者にされては困ります。実際は不法侵入があったし、ドワイトもそれを認めたので結果的に良かったですが、自白だけの捜査は危ないなと感じました。キャサリンは自業自得ですね。事件の背景には黒人差別があった訳ですが、グラントは前の犯罪で裁かれないのでしょうか。どうせなら、時々顔を出してもらってデッカーにがんばってもらいたいです。完全お休みのオリビアは何をしているんでしょうね。制作費をカットするためなのかな。
April 30, 2013
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何でもありのSVUですから、そういうこともあるのかも知れないとは思いますが、それにしても被害者が加害者になるというのはやりきれない思いが残ります。LOSTのエリザベス・ミッチェルが真に迫る演技で、それがこのエピソードにリアリティを与えていると思いました。彼女を見ているだけでも辛いです。「Mask」で登場したJeremy Ironsが再登場。下校中に失踪していた10歳のマーニーが教会の前に置かれたダッフルバッグの中から遺体で発見される。道具によりレイプされており、犯人の痕跡をしめすDNAなどは見つからなかった。死因は枕を押しつけられての窒息で、犯人はマーニーを絹のシーツでくるみ、人形と一緒に丁寧に埋葬した形で遺棄していた。胃からはミルクと睡眠薬が検出された。SVUにクリニックを辞めたジャクソン博士が現れ、捜査に協力する事になった。ジャクソンは事件について、犯人の被害者への愛情が感じられるという。SVUはまず小児性愛者で犯歴のあるものを聴取するが、いずれもアリバイがあった。被害者の父親はハワイに別居していてアリバイがあったが、母親はこちらでボーイフレンドがいて、その男は前の恋人の娘を虐待したという前科があった。しかし、恋人も母親もマーニーが失踪した時にアリバイがあった事がわかる。ジャクソンは過去の事例から、犯人が女性の可能性もあるという。また、マーニーの扱い方などからも、犯人も虐待されていたかもしれないという。さらに一緒に入れられていた人形に注目し、虐待で自分が失った物を象徴しているという。SVUはマーニーの周辺の女性を探り始める。その中で、ピアノ教師のジューン・フライはマーニーは失踪した日は母親から休むと連絡があったという。ジューンはマーニーの死を深く悲しんでいるようだった。犯人はきっと葬儀に現れるというジャクソンの言葉の元、様子をうかがっているとジューンが挙動不審な態度をを見せる。ジューンは17歳で両親が事故で死亡し、家を相続して一人住んでいるという。失踪当日のことで、自分からレッスンを休むと教え子たちの家庭に連絡をしたというので、先ほどの供述と食い違いSVUは疑いの目を向ける。確かにマーニーの母親はジューンから連絡を受け学校に伝えたが、学校側がマーニーにそれを伝え忘れたため、マーニーはジューンの家に直行していた。それならばジューンの家を令状を取って捜索しなければならないが、証拠隠滅の可能性もあり、ジャクソンは任意に家に入れてもらい、探そうという。始めは拒んでいたジューンだが、ジャクソンの存在に気圧されたのか、オリビアとエリオットを家に入れる。3人は、ジューンの家に人形の髪の毛や、ダッフルバッグに入っていたのと同じ枕を見つける。ただ、部屋は漂白されて証拠を消した疑いがあった。エリオットは外のゴミ箱の中に、ダッフルバッグと同じメーカーのカートが捨てられているのを見つける。中には調理用の木製スプーンが入っていた。その時、ジューンが倒れる。マーニーが飲まされたのと同じ薬を飲んでおり自殺を図っていた。幸い手当をして無事で、ジャクソンが話を聞き出そうとするがジューンは何も言いたくないと拒む。ジャクソンは退院したジューンにカウンセリングを行い、彼女の心の鎧を下ろさせる。ジューンは母親に厳しく育てられたという。あの人形は父親がくれたもので、人形について詳しく聞き出そうとすると、急に弁護士を呼んで欲しいと態度を頑なにする。ジャクソンは自分が娘から反発され、失っていった経緯を話し少しずつ話を引き出す。ジューンは7歳の時から父親から性的な虐待を受け、マーニーが父親の言う理想のお姫様の存在に見えたという。休みだと言ったのに、マーニーはそれを知らずに来たため犯行に及んだと自白をしたためSVUはジューンを教会に連れて行くが、その時にジューンの口から他にも被害者がいるかのような発言があった。聞き込みで、マーニーが失踪した日、ジューンが路上で老婦人と言い合いしているところが目撃されていたことが判り、それが死んだはずのジューンの母親エレインだったため、SVUはジューンが嘘を付いたのは、父親ではなくエレインに虐待されていたのではないかと考える。エレインは別れた夫が娘に甘かったと言い、自分は娘に完璧を求めたという。マーニーが死亡した日は、再婚して生まれたもう一人の娘ケイティがアリバイを証言するというが、ケイティが動揺しており、さらに現在も母親と一緒のベッドに眠っていることが判る。SVUはジューンがケイティをかばって罪を自白したと見て、2人を会わせる。ジューンは娘を虐待する母親の元に妹を置いて家を出たことを謝罪し、ケイティはジューンの家を訪ねたときにたまたまマーニーが外で待っていて、家の中に入れた事を認める。かわいいので行為に及んだが嫌がったので殺してしまい、そこにジューンが帰宅して死体を遺棄したという。ケイティは精神病院に収容されることになるだろうという。非常に後味の悪い話で、エレインの罪の重さを受け止めるのが難しいです。ケイティはすでに成人しているし、どういう罪に問われるのか。ジューンはマーニーを殺してはいないけれど、死体遺棄やウソの自白をした事などでやはり有罪となるでしょうし、大体、そういう事があったピアノ教師に今後は自分の子供を通わせる親はいないでしょうね。過去のことを思うと彼女も気の毒ですが、何も救いがないのが辛い。そもそも、何ら落ち度のないマーニーの死は何を持ってしても購われることはない。女性が関わる犯罪という事で前例があまりなく、警察だけでは解決できなかったかも知れませんね。人間が行う事というのは、本当に不可解で罪深い。ジャクソンの娘アンはその後亡くなったようですね。この先も、SVUに協力することがあるのでしょうか。ということはホワンの出番が減るのかな。ステイブラーの出番もあと4話ですね。記者会見をしているオリビアを見て、もうクレイゲンは必要ないなと思いました。(爆)
April 22, 2013
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Swinger ClubとかSwingingというと、SVUで取り上げるには古すぎるかも知れませんが、ちょっとクリミナル・インテント風だなと思って見ていました。ゲストのカサンドラ役の人は「チャームド」のペイジ役の人ですよね。唇が印象的。女性陣のセクシーさが見所だったのかな。全体的に「なんじゃそりゃ~」という感想でした。駐車場でナイフが刺さったまま血を流した男が、間違った車を開けようとして倒れる。倒れて頭をうって意識をなくし、車のキーとチケット以外に身元を示す物がないので指紋とDNAで調べる事にする。被害者は股間以外に腹を刺されており、防御創もあった。キーから被害者の車が見つかり、兵器にも利用される航空技術を開発する会社に勤めるジェリー・ブラードと判る。妻のジェーンによると、予定では今頃ワシントンDCに行き、国防総省の会議に参加する予定だった。全く違う行動をとっていることについて、ジェーンは夫は真面目で娘のジャネットを愛していると疑わない。発見現場周辺の聞き込みで、血まみれの男が夜にうろついているというので身柄を拘束する。しかし男は酷い不眠症で夜間に徘徊していただけだという。1年も寝ていないというので記憶もはっきりせず、ホワンが診断して遺伝性の不眠症で死に至る病気だという。ただ、ジェリーの写真を見せると見覚えがあると言い、人がよく出入りしている場所から出てきたという。その場所は「スウィングセット」というパートナー交換のクラブだった。ジェリーの紹介でオリビアとエリオットが夫婦を装って潜入する。客の振りをして聞き込みをすると、ジェリーは月曜日に店に来て、飲み過ぎて出ていったきり戻ってこなかったという。ジェリーはこのクラブで人気者のカサンドラという女性に夢中になっていたが、自由恋愛の店にカサンドラの元彼のダグが乗り込み、付きまとってジェリーと騒ぎを起こしていたという。聞き込みをしているうちに、ジェリーは夫婦でこの店に来ていたことが判る。ジェーンは娘の手前、事実を話すことはできなかったといい、ジェリーとカサンドラの事も知っているという。SVUはジェーンの情報でダグの似顔絵を作成し、店にやってきたダグがカサンドラと一緒にいるエリオットに襲いかかったところで逮捕する。ダグはナイフを持っていたが、ジェリーを刺したナイフとは別物なので証拠にならない。カサンドラは直後に姿を消していた。やがて目をさましたジェリーが娘に対してカサンドラと恋に落ちたと告白する。そして自分を刺したのは何と妻のジェーンだという。ジェーンは自分が刺激が欲しいとクラブに通い始めたが、ジェリーがカサンドラに入れあげてしまい、金をせびられて挙げ句の果てに娘の学資預金をカサンドラに渡してしまった。出張といいながらまたクラブに行っていると知り、酒を飲んでいるうちに怒りにまかせて夫を刺したと認める。ダグは釈放されたが、カサンドラの身が心配なSVUはダグを尾行したところ、ダグはカサンドラの待つ家に戻り、2人は仲の良いところを見せた。SVUは2人を詐欺で逮捕する。自宅からは多数の偽名を使ったIDや免許証が見つかり、街から街へカサンドラが怪しいクラブなどでカモを見つけては金を奪っていた疑いが浮かんだ。これまでの被害者は体面があるため、届けることがなかったが、マイアミで客が殺された事件があり、爪の間に犯人のDNAが検出された事から、ダグのDNAと比較することができるという。2人は起訴されるが、何とジェリーがカサンドラのために弁護士を雇った。愛ゆえの行動だというが、カサンドラはそれを聞いて自分はダグを愛しているという。2人は保釈され、その間マイアミの事件のDNAがダグと一致した事が判っただけでなく、ダグとカサンドラが双子の兄妹とわかる。ジェリーはショックを受けるが、それでもなおカサンドラを愛していると言い、カサンドラは誰にもダグとの特別な関係は判らないと答える。カサンドラはこれからジェリーの家に住むことになったというので、一行が家に向かうと、そこにはナイフで刺し殺されたダグがいた。ジェリーはカサンドラを独り占めにしたかったのだった。この夫婦の娘は父親は家庭を捨てた殺人者だわ、母親は殺人未遂だわで本当に気の毒。まあ、ジェリーは妻からの暴行を告訴しないかもしれませんが、そもそも真面目すぎる夫に飽きた妻がスワップを経験したかったというのが原因なので、自業自得ですね。カサンドラはセクシーで、みんなを夢中にする魅力を持っていたけれども、それは金を巻き上げるためのテクニックだったのですね。彼女が本当に愛しているのは血の繋がった双子のダグという、相当に屈折した事件でした。実際の見所は爆ゴージャスなカップル、オリビアとエリオットでしたね。どこであんなドレスを借りてくるんだろう。当然、潜入作戦だからクレイゲンには断っているのでしょうね?(笑)不眠症の男性は最近イタリアで発見された致死性の病気で、余命は3ヶ月ということになります。ホワンに治してくれとすがりつく男性にやるだけのことをやりましょうと、見捨てなかったところが良かったと思います。
April 15, 2013
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いつもとは違うネタですね。どこからこんな話題を拾ってくるのだろう。久しぶりのホワンの登場は良かったですが、検事補とクレイゲンは不在。これも制作費の関係なのかなという感じです。高級ワインの輸入販売業者「ラシャスグレープ」のCFO、エレン・セイズリンが自宅で出血死しているのが見つかる。流れた血液が下の階のアーティスト、アンドレアスの自宅にしたたり落ちていた。窓には鍵がかかっており、凶器と見られる花瓶の破片が近くに落ちていた。DNAは見つからないが、肛門に裂傷がありワーナーはレイプの可能性を指摘する。オリビアは自宅でのデート中の殺人を疑う。会社ホームページでしきりに家族的な職場であることを強調していたが、近隣の評判はまるで違っていた。エレンには家族も親しい友人もおらず、仕事一筋で近所づきあいも避けていたようだった。ラシャスグレープは社長アネット・コールとエレンが2人で立ち上げた会社で、お互い仕事熱心で恋人も作らずにいたが、広報部長のブルースとエレンは親しかったという。ブルースによると、エレンは内気で酒の力を借りないと男性ともしゃべれず、やがてアルコール依存症になっていったという。最近、エレンの様子が何か変で、先週は電話で相手から罵倒されているのを見たという。エレンの通話履歴を調べると、高級革製品を販売する店から嫌がらせの電話を受けていたため、電話をかけ続けたホアンを逮捕する。連行する途中、ホアンは「妻を殺された」という男に撃たれ、その男も逮捕する。男の妻はアルツハイマーでネットで多額の買い物をしたためキャンセルしようとしたが、店の方針で返金も返品も認めず、ホアンが金を支払えと嫌がらせをしていたという。エレンに関しては、死亡時に別の場所に行っていたアリバイがあり、ホアンは殺人の容疑者から外れる。ワーナーは、死因が確定出来ないという。エレンは断酒していたはずだが、死亡時にはかなり酔っていて、たまたま転んで運悪く花瓶で首を切った事故だった可能性がある。また、肛門の傷も自分で行った行為かもしれない。気になるのは自分で髪を抜いていた行為があったようで、かなりのストレスを感じていたのではないかという。しかし、同僚もアネットもエレンのストレスについては何も知らないといい、口を揃えて「彼女の死は会社にとって多大な損失」と言うので、裏に何かあるのではないかと考える。アンドレアスから署に連絡があり、エレンの部屋に侵入者があったようだというので現場に向かう。何者かが室内で捜し物をしたようで、エレンのPCを探っていた。エリオットは侵入者が見落としたらしいUBSメモリーを発見する。それには、驚くべき動画が残されていた。仲がよいはずの職場で、アネットが部下を激しく罵倒し、それをなだめようとしたエレンが平手打ちをくらっていた。エレンはアネットによる社内での虐待行為を告発しようとしていたのか。他の社員は首を恐れてアネットには逆らえない状態だったのか。動画を見せられたアネットは、確かに怒鳴りつけたりしたことはあるがエレンは友人で殺す事はあり得ないと弁明する。犯人とする証拠も見つからないため、とりあえずエレンの医療保険と会社の財務状況を当たることにする。すると、ラシャスグレープの社員たちは高級車や家賃補助、ボーナスなどを受け取り、収入に不釣り合いな消費生活を送っている事が確認された。口止め料としてアネットが社員に渡しているのか。Dr.ホワンは社員たちが言葉の暴力を受けながら、アネットに依存する「ストックホルムシンドローム」の状態にあるのだろうという。さらに、業績好調でラシャスグレープは破格の高値で企業買収の話が進んでいる事も判る。となると、社員たちから真実を引き出すのは厳しいだろうと予想される。しかし、突然あのエレンの動画がテレビニュースで流れ、しかもエレンが直接報道各局に送りつけていたと判り、世間を驚かす。当然のことながらアネットに注目が集まり、激しい批判が向けられる。買収話も白紙に戻され、怒り狂ったアネットはNY市警のせいでこうなったと八つ当たりする。翌日、関連機関を集めてアネットが記者会見することになったが、アネットは自分の言いたい事を言い、部下やエレンを無能呼ばわりし挙げ句の果てにみんなが見ている前で拳銃自殺をする。Dr.ホワンはこうやって見せつけ、衝撃を与えるのも一種のいじめだという。アネットの告白はエレンを殺したという自白とも取れるが、事態は意外な方向に向かう。ブルースがひき逃げされる事件があり、本人は事故だというが、監視ビデオには明らかにわざと轢こうとするところが写っていた。車の持ち主は、ラシャスグレープの社員、コリーンの祖父で、コリーンはエレンを殺したのはブルースだと主張する。ブルースは「すでに死んでいた」と言い、社員たちはエレンが社内の虐待をマスコミに知らせるのを説得して止めようとしていたと明かす。もしそれが知られれば、買収にも関わるし、収入もなくす。我慢すれば良いのにエレンはそれが我慢できなかったという。でも、殺す事は考えていなかったという。ワーナーは現場にあったシャンペンボトルに肛門の細胞が付着していたという。エリオットは社員のジャスティンの母親が元オペラ歌手だったのを思い出す。ジャスティンはブルースではエレンは説得できないと思い、シャンペンを持って訪ねていったが、イケメンのジャスティンをもっても、エレンを口説くことはできず、迫ると拒まれもみ合っているうちにエレンが倒れ、首を切ってしまったという。酒に酔って事故に遭った事にするため、隠蔽工作を行ったのだった。エリオットは喉を痛めないように、オペラ歌手は酒を「出口」から飲むという事を聞いた事があるという。胃で吸収するよりも早く酔いが回るのだという。結局、この「出口からの飲酒」というのがこのエピソードの肝だったのかな。(笑)なんでエリオットは知っていたのか。ホワンはソシオパスとナルシストが重なるとやっかいだと言っていましたが、こんな表裏があるというか、感情的でギャアギャアいう経営者が、イメージが大切な高級酒の会社で評価を上げるというのはちょっと理解に苦しむなあ。経営者の立派な態度が従業員のモチベーションに影響して、会社の業績を高めるということはないのかな。それに従業員も貴族社会の使用人じゃあるまいし、どれだけ金をもらったら社長の横暴に目を潰れるのか。他にも良い職場があるだろうに。アネットもそんな高い口止め料を渡すくらいなら、もっと優秀な従業員を雇えば良いのに。これをストックホルムシンドロームというのかな、と思いました。社員はマインドコントロールされていた、という方がぴったり来るかも知れません。エレンだけが正気だったために、思い悩み不幸な目にあってしまった。誰か外部に助けを求めれば良かったですね。深刻な職場でのハラスメントを取り上げることは意味があると思います。冒頭のアーティストや、顧客への悪い評判もインターネットでは検索順位を上げることになるというガラの悪い男も、いつものように視聴者の目をくらませるための時間つぶしでした。妻を殺されたというだんなさん、人を撃ったらいくら情状酌量されたとしても罪は重いですよね。気の毒です。残されたジャスティンのお母さん、この先だれが面倒を看るんだろう。(爆)
April 9, 2013
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予想通り、オリビアメインのエピソード。「ウィル&グレイス」のDebra Messingをゲストに迎えたのが売りなのか、強気の司会者は誰かがモデルだったのかな。また、大量の連続レイプ殺人犯というと「グリーンリバー・キラー」を思い出しますが、何だか消化不良のエピソードだった(いつもそうですが)ですね。おとりを使い、小児性愛者を誘き出して逮捕させるテレビ番組の司会者アリシア・ハーディングの元に、血染めのスカーフが届けられる。そのスカーフはアリシアの妹バネッサのもので、バネッサは25年前に誘拐された。アリシアは番組でそのことを何度も語っており、犯罪者を捕らえる番組を始めたのもそれがきっかけだったという。アリシアの過激な言動で脅迫を受ける事は珍しくなかったというが、今回は個人のメールアドレスを知られ、合い鍵で家の中まで侵入されていることから、オリビアはアリシアの身を心配する。しかしメールを送信元のIPアドレスが偽装されていることや、使われた血液が2日前のものであるなど、視聴率アップのための自作自演ではないかと考える。検事補のソーニャ・パクストンはバネッサが誘拐された当時の担当で、その後捜査が縮小されたので、アリシアはソーニャから資料をもらい個人で調べていたという。アリシアにはストーカーがいて、それがバネッサを誘拐した犯人だと考える。SVUはFBIで研修中のエリオットに頼み、脅迫メールを行動分析課で分析してもらう。アリシアはこれまでも犯人を挑発してきており、逮捕された男たちの中にプロファイリングに合うIT関係者のラスキーがいる事が判る。ラスキーは昨年放送で逮捕されたが起訴されなかった。再び逮捕されたラスキーは完全に容疑を否定する。実は撮影された映像と、編集で放送された内容が全く異なる印象を与えており、実は性犯罪者の餌食になろうとしていたのを救うために訪問したという。警察にはそのことを訴えたが取り合って貰えなかったという。誤認逮捕でラスキーは釈放され、オリビアはアリシアの周囲の人間を調べるためオフィスを訪れる。アリシアによるとミスがあったのはラスキーのみで、プロデューサーが勝手に編集したという。その後事実を知ったアリシアはプロデューサーを解雇したという。そのドニーに話を聞いたところ、IPアドレスを操作した脅迫メールは送ったものの、家の中には侵入していないという。やがて、アリシアに若い女性の遺体が写った写真がメールで送りつけられる。エリオットはその写真を見て、メリーランド州で起こった事件に似ているという。また、数年前にバネッサの行き先をテレビで公開捜査したときに、最後にバネッサを見たという通報で伝えられた場所に良く似ているという。アリシアは捜査を進めない警察に不信感を持ち、その情報を届けておらず、今回の情報で現地に行きたいと懇願する。現地での捜索で写真の女性の他、次々と5名の女性の遺体が見つかった。ワーナーは古くて2年前から3ヶ月前までの遺体で、3カ所の特徴的な刺し傷がバネッサの遺留品のTシャツの傷と一致しているという。実は3日前にも同様の被害者がいた。直接犯人に繋がるDNAは見つからず、犯人は医学や警察に知識のある者と思われるという。ソーニャはバネッサの事件に思い込みが強く、必ず解決すると約束したという。オリビアはやはりバネッサを誘拐した犯人と付きまとったストーカーが同一人物だと思い始める。しかし、なぜ今またアリシアに付きまとうのか。犯人はアリシアの家に侵入し、その時にメールを開いてメールアドレスを見た可能性がある。では、アリシアの住所をどうやって知ったのか。クレイゲンは過去半年間にアリシアのオフィスを訪れた男性を調べるよう命じる。一方、アリシアはさらに犯人を挑発する内容のメッセージをテレビで流してしまう。影響は大きく、事件に執着しているのはソーニャも同じで、断酒会に出席しているソーニャを訪ねたオリビアはトイレで喉を刺されて倒れているソーニャを発見する。ソーニャは「これで奴を逮捕できる」と言って息を引き取る。ソーニャの口の中には犯人と争った時に噛みついて入った髪の毛があった。クワンティコから戻ってきたエリオットは、アリシアのオフィスに出入りしていたデイヴィッド・アダムスという男が怪しいという。アダムスは偽名を使っており、アリシアのアシスタントのレイチェルのボーイフレンドだっあた。アダムスからレイチェルにかかってくる電話を探知して、SVUはアリシアの家の前で待ち伏せしていた男を逮捕する。男はこれまでに売春婦に対するレイプと暴行で5年の刑を受けていたアダム・グラフトンだった。グラフトンは完全に黙秘するが、オリビアはアリシアならバネッサの居所を聞き出せると説得して尋問に立ち会わせる。6名の被害者の身元を明かせば私のショーに出してあげると言うと、グラフトンはこれまで44人殺したと得意げに話し始める。ソーニャ・パクストン検事補はSVUにとってはやや憎まれ役でしたが、最後は執念を見せて殉職した、という感じですね。結局グラフトンはバネッサを殺したかどうか判らずで、今後の取引如何では死体が上がるかも知れません。今度はどの検事補が担当するのでしょう。アリシアは妹とソーニャの無念を晴らすためにも、今後もリアリティショーを続けるのでしょうか。日本じゃあり得ない番組ですよね。少女とのチャットでやってきた性犯罪者がビールを抱えてやってくるところは、CSIマイアミでもあったなあと思い出しました。あの時は待ち構えていたホレイショが鉄拳を食らわせたのでしたっけ。記録が残るのにノコノコと訪問するのもどうかしていますが、とにかく赤の他人を家に入れるなんて、無防備すぎます。インターネットや携帯のおかげで、どれほど危険が身の回りにあるのか、十分に知らせなければいけませんね。何気に、FBIから戻ってきたエリオットとオリビアがハグするところが妙に盛り上がって、ここが山場なのかと思ってしまいました。(笑)オリビアはソーニャの死に動揺していたんですよね。そんなに親しくなっていたとは思わなかったです。
April 2, 2013
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かなり無理のあるエピソードでしたね。オリビアがいないのは、クリーブランドへ容疑者を引き取りに行っていたということで、次のエピソードの都合なのかも知れませんが、エリオットの物思う雰囲気に、これが最後のシーズンと思っているのかななどと感じてしまいました。ウェストモア大学内のネットワークに突然、ナイフを持った覆面の男にレイプされる若い女性の映像が流れる。大学警察からSVUに通報があるが、大学内の寮の一室で犯行が行われていると思われ、オリビアとエリオットが空き部屋を探して回る。犯行現場と思われる場所が見つかるが、誰もおらず、壁には「見ざる(See No Evil)」というメッセージとイラストが描かれていた。毛髪や犯人が残すはずの証拠が何もなく、ここで録画したものを別の場所からアップロードしたと思われる。ただ、防犯カメラには寮から出て行く犯人と女性の姿があった。被害者に見覚えがあるかどうか聞いて回るが、学生たちは真剣に取り合わない。犯人は情報通信の知識に詳しく、大学の外からハッキングしてWifiで構内に配信したようだ。一体大学内の誰に見せたかったのか?犯人の腕にあった漢字のタトゥが昨年退学したカール・クーパーのものと一致した。クーパーは退学した翌日性的虐待で逮捕されており、SVUは自宅に向かう。クーパーがアンフェタミンを大量にもっていたことから逮捕し、尋問するが、前回のレイプでの逮捕は誤解だったという。薬は注意欠損障害の処方薬だという。タトゥは大学の友愛会に入った時に入れたというので、寮長に被害者の写真を見せると、パーティに参加したリジー・ハーモンだという。リジーはジュリアードの学生で、自宅の部屋には「見ざる」「聞かざる」のメッセージが残されていた。隣人が2日前に物音を聞いていたが、リジーが拉致されたところを目撃した者はいなかった。やはり同じ覆面の男が防犯カメラに写っていた。リジーの母親は娘に恋人はいないようだが、1週間前にある青年と会ったと言っていたといいい、その後リジーには頻繁に電話がかかっていたという。それらの着信履歴はプリペイド携帯からのもので、携帯を売った店の防犯カメラにウェストモア大学で話を聞いたグレッグ・エンゲルスが写っていた。その時、再び大学のネットワークに拘束されたリジーの姿が映った。犯人は警察の動きを察知し、からかって喜んでいる可能性もある。LIVE映像かと思われ、科学捜査班が発信場所を突き止めると、部屋にはパソコンがあり、「言わざる」のメッセージがあった。その部屋は元々グレッグが里親と弟のジェイソンと暮らしていた部屋だった。グレッグの両親は飛行機事故で亡くなり、2年後ジェイソンは誘拐された。エリオットは事件のことを覚えていたが、まだ解決しておらず、Dr.ホワンは「見ざる聞かざる言わざる」のメッセージはジェイソンを意味しているという。エリオットの携帯に犯人からメッセージがあり、たった一人で指定した場所に来いとあった。犯人は警察内を監視しており、指示の通り放置された倉庫に向かうと、タブレットを持ったグレッグがいて、別の場所にリジーが捕らわれており、こちらの信号が途切れれば共犯者がリジーを殺すことになっているという。グレッグはエリオットにジェイソンのファイルを渡し、警察が2週間でジェイソンの捜査を打ち切ってしまったので、今度はリジーの命と引き替えにジェイソンを再捜査しろという。当時12歳だったグレッグは弟とアイスを買いに行く途中後ろから殴られ、気がつくとジェイソンがいなかったという。周囲には目撃者もいたが、助けてはくれなかったとグレッグは訴える。エリオットは落ち着かせるように説得するが、思い詰めたグレッグは態度を変えない。そこに、エリオットの後を追ったSVUが突入し、グレッグは逮捕されると同時に黙秘してしまう。エリオットはリジーを殺すとは思えないと言い、連行されるグレッグからリジーがまだ生きているという感触を得る。ジェイソンの再捜査では、当時聴取した記録の中にないミリアム・ペナーの存在が浮かび上がる。口を開いたグレッグによると、当時ミリアムは白血病で息子のダニーを失ったばかりで実家のスタテン島に戻っていたというが、話が食い違う点があった。また、当時目撃された車と似た車にミリアムが乗っていることから、身柄を確保するためにSVUは自宅に向かう。ミリアムは慌てて出かけようとしているところで、車の後部座席には薬で眠らされた少年がいた。ミリアムはダニーだと主張するが誘拐されたジェイソンと判る。グレッグはエリオットにリジーの居場所を告げる。リジーは友人とグレッグと組んで誘拐とレイプを装っていた。グレッグとジェイソンはついに再会を果たす。別に「見ざる聞かざる言わざる」を現在の大学生の行動にシンクロさせなくても良かったと思います。そこまで手の込んだ方法を採らなくても、ステイブラーとオリビアなら普通に再捜査を引き受けだろうに。リジーも警察を恨むグレッグに同情して一枚噛んだということなので、学生に振り回された警察がいかにもマヌケでした。当時の担当者は誰だったのか、そちらの線からの描き方もあったろうに。グレッグの必死な様子は痛々しくて気の毒な人生を送ってきた事はよく理解できました。ステイブラーは感情移入しているようでしたね。ただ、グレッグが犯罪を犯すことで幼いジェイソンはまた別の里親の元で暮らす事になるだろうから、可哀想ですね。ミリアムも実の息子として愛情をかけていたでしょうから、誰かこの子を守ってやって欲しいです。
March 26, 2013
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フィクションと断っていても、現実にあった事件を元にしているのではないかと感じでしたね。それだけでなく、ティーンエージャーを食い物にしている犯罪ということで、日本でもネットで読んだ記事で思い当たることがありました。ドラマにあり得ない話というのはないなと思う事があります。マンチの活躍はできすぎですが。(笑)フランス行きの飛行機の中で、12歳のドミニクが隣の乗客にレイプされそうになったと騒ぐ。誤解と判るが、ドミニクは2日前にNYで開かれたパーティに参加してレイプされたと訴えていた。ドミニクはモデルの仕事があると聞き、金持ちのチャーター機に乗り込みNYにやってきたが、そこで「贈り物」にされたという。具体的にはマッサージしろと言われて個室に入れられ、ジョーダンという中年の男に思いのままにされたが、出血したため、ジョーダンは医者を呼んだという。今は帰国しているのでSVUはテレビ電話で事情を聞くが、証言するためにNYに来て欲しいと頼むとドミニクはショックが大きくできないと断る。パーティに行ったのはドミニクの他に、15歳の少女がいたという。ジョーダン・ヘイズは大手の武器商人で、友人に政府の権力者や海外のセレブなどがおり、クレイゲンは慎重に捜査をするように命じる。NYで先日ジョーダンの誕生パーティが行われていて、そこに警察本部長も出席していたという。ドミニクの話の裏を取るため、空港の税関職員から話を聞くが、ドミニクと同じ便で入国した乗員には15歳のニコール・フィリップと、ジョーダンの恋人と言われるダリア・ジェサップがいた。SVUがジョーダンの所有する飛行機の機長と客室乗務員に話を聞くと、機内でのことは守秘義務があるので話せないという。ダリアはジョーダンは恋人ではないと言い、服飾関係の仕事でジョーダンの飛行機を借り、モデル事務所から頼まれてドミニクとニコールをパリからNYまで連れてきたと認める。2人はパーティで酒を飲んだようで気分を悪くしていたという。ジョーダンがドミニクをレイプしたかと聞かれて嘘だと答えるが、医者の名前を「アリ」だと漏らしてしまう。ジョーダンは心気症でどこに行くにも医師のアリ・ネイサンを同行させていることが判ったため、オリビアとエリオットが事実確認をしようと出かけようとしたとき、なんとジョーダンが弁護士連れで署に現れ、クレイゲン署長に会わせろと求める。本部長の名前をちらつかせ、特別待遇を求めた上、ドミニクが自分をレイプしたというのだが、SVUはにわかには信じられない。友人からプレゼントがあると言われマッサージ室で寝ていると「女」がいて、行為をさせなければレイプで訴えると脅したというのだ。あくまで自分は被害者だというジョーダンの話に、SVUはドミニクとジョーダンのどちらかが嘘を付いている考える。ジョーダンは贈り物をしたのはダリア・ジェサップだという。医師のアリからドミニクの話を聞くため行き先を追うと、ダリアのアパートに往診していることがわかった。ダリアは処方薬を過剰摂取してアリが呼び、手当をしていたため、SVUは通報義務違反でアリを逮捕する。始めは秘匿特権を楯に話をしないと言っていたアリだが、ドミニクを診察してレイプではなかったという。ダリアが少女の人身売買に関わり、捜査が及んだので自殺を図ったのかと考え、オリビアとエリオットが入院したダリアから話を聞こうと病院に行くと、ダリアはあくまで自分は関わっていないと言いジョーダンをかばう発言をする。そこにジョーダンが面会に来るとますます聴取には応じなくなってしまう。パリでは事件の目撃者としてニコールが見つかりSVUが話を聞く。ニコールとドミニクはパーティでジョーダンの家に行き、家の中をうろうろしているときにマッサージ室を見つけ、中でジョーダンがハダカで寝ているのを見つけたという。ドミニクは金持ちになりたいと言い、自分から相手になったというので、彼女も口封じで金を受け取ったのかと考える。手がかりを求めオリビアとエリオットがジョーダンの豪邸を見張っていると、そこにジョーダン本人が現れ、2人を家の中に招き入れる。ジョーダンは2人に現場となったマッサージ室も見せるが、オリビアはその部屋を防犯カメラでずっと撮影していることに気付く。ドミニクとの行為も録画しているのではないかと問うが、ジョーダンは撮影していないと答える。クレイゲンはそれを聞いて、令状で撮影した記録を手に入れろと命じる。ハードウィク検事補が判事に掛け合うと、ジョーダンの名前を見たとたん、撮影したという確証が無い限り令状を出す事は出来ないと断る。打つ手なしと思われたが、マンチが別人になりきりSNSを使ってドミニクに接触し、今回の事件をブログに書くように勧めたという。その結果、ドミニクのブログを見て自分もジョーダンの被害にあったという少女が大挙して署に現れる。みんな、ダリアに頼まれてマッサージ室に入ったが、その内容を知ってもお金のためだと割り切ったり、納得できなくても誰にも話せなかったり苦しんでいるものもいるという。執事からは500ドル渡され、他にも学校でかわいい子がいたら紹介して欲しいなどと頼まれたという情報が数多く得られたので、ジョーダンと執事の男も逮捕し、家宅捜索を行う。ダリアは売春斡旋とレイプ幇助罪で逮捕されるが、ジョーダンにマインドコントロールされているダリアは、ジョーダンに対して被害者の意識もなく、自分は逆に特別な存在だと信じ込んでいた。オリビアはダリアに利用されていたのだと説明する。自分自身も若い頃からジョーダンの相手をしていたという。少女たちとの行為を撮影した映像もみつかるが、本格的な取り調べが行われる前にFBIに捜査権が移ることになり、SVUはジョーダンに手が出せなくなってしまった。たまたますれ違ったジョーダンとダリアが言葉を交わすが、後で専属弁護士の事務所の者が来るからと言ってダリアを切り捨てようとする。ジョーダンが接するだけでダリアは洗脳状態となってしまい、オリビアから性犯罪者として今後80年の刑を受けると言われても、ただ絶望するだけだった。金を持っていたら、どんな権力も思いのまま、司法制度だって牛耳ることができるという全く腹立たしい話で、今後ジョーダンがFBIでどういう捜査を受けるのか、気になるところです。秘密の情報を話すから性犯罪の方はお咎めなしに、なんてことになるのかな。そこは市警の力の及ぶところではないですが、被害にあった少女たちや思いのままに使われたダリアなどの存在は誰かがケアしなければなりません。そして、利用されているのに自分は愛されたと思い込み、目の前の豪華な生活に惑わされたダリアは弱みにつけ込まれてここまで来たのでしょう。結局ジョーダンは自分の身がかわいいだけで、優位に立てる年少者を相手にする。まだ善悪の判断ができない少女たちを食い物にするのはこの男だけではないと思いますので、気をつけて欲しいですね。それにしても、セクシー美女のパイロットには笑いました。それはジョーダンの趣味ということではなく、接待用なのでしょうね。
March 18, 2013
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ステイブラーお休みはしかたないとして、何だか、濃いおばさんたち(失礼!)の三つどもえという感じでしたね。食傷気味。ゲストのKenneth Johnsonはどうしても「Saving Grace」の時のイメージで見てしまうので、絶対良い奴だろうという先入観を持ってしまいます。(笑)検察局麻薬犯罪取締部のチーフ、ペイジ・ファーガソンが仕事中に突然いなくなり、探していた同僚のサニー・カドリ刑事の目の前でビルの屋上から墜落死する。現場にはペイジに車があり、サニーはGPSを追って来たが、ペイジは仕事場にバッグも銃も残していた。ワーナー検死医によるとペイジの全身に浅い切り傷があり、レイプの疑いもあったためSVUが捜査するが、現場ですでにサニーが捜査に加わっているだけでなく、ペイジの身柄が判明しないように、証拠を隠滅していた。サニーはマスコミ対策で被害者の名前を伏せておいて欲しいという。ペイジは仕事柄受刑者から脅されることがあったというが、特に麻薬ディーラーで服役中のエンジェル・リベラに脅されていたという。ペイジは仕事中心の生活だが、職場恋愛をしていてDVを受けていたらしいというのでオリビアは容疑者はおなじ建物にいる相手ではないかと疑う。サニーはペイジの交際相手の名前は知らないと言い、リベラの犯行を通報した家族をリベラが惨殺してしまい、裁判でリベラの部下デーモンに不利な証言をさせようとしていたことから、リベラが犯人に間違いないという。ペイジが死亡すると裁判も成り立たず、リベラは釈放される。ペイジは上司の部屋にいるとき電話で呼び出されたらしく、武器を携帯していなかいくらいなので、相手は良く知った相手だと考えられる。また、車の走行ルートを見ると、誰かを迎えに行って戻ってくる途中だったように見られる。オリビアはライカーズ刑務所のリベラを尋問するが、アリバイがあるという。一方、ワーナー検死医は以前からある傷があり、防御創がない事などから、ペイジが自傷行為を行っていたのではないかという。体内からは抗うつ剤の成分が見つかった。ただ、現場では凶器のナイフがみつかっていなかった。ペイジが電話を受けた副地区検事のワフォードは、ペイジが自殺したという見方をする。実はペイジのチームでは、麻薬取締で押収した金を50万ドル横領したという疑いがあり、逮捕された売人たちが訴えていたという。FBIが捜査中だが、ペイジのチームでは、男性のウォールデンとリッグスはポリグラフを受け、潔白を証明したが、ペイジは検査に合格しなかった。サニーは検査を拒否していたという。ペイジは多額の借金を抱えており、それらの半額を支払った形跡があった。SVUは女性2人が金を横領したと考える。ペイジを呼び出す時に使われた携帯電話は使い捨てで、フィンは購入先を突き止める。店の防犯カメラに購入者が写っていると考えるが、店主はすでに女性刑事がテープを取りに来たという。ウォールデンとリッグスはオリビアの質問に微妙な応対の差を見せる。リッグスはペイジの交際相手のことは知らず、自分たちは横領事件ではシロだという。ウォールデンはサニーとペイジは仲が悪かったという。オリビアは防犯カメラを奪ったとして、サニーを逮捕する。サニーはポリグラフを拒否した理由として、プライドがあったからと説明し、その後チームの絆のために検査を受けてパスしたという。自分たちは潔白であり、容疑者が罪を逃れようと金を振り込むこともあり、ペイジもその金を送りつけられたのではないか。ペイジを呼び出した携帯電話を購入したのは、デーモンの恋人、ラキーシャと判る。ラキーシャはナイフの所持で逮捕歴があった。SVUがデーモンとラキーシャを逮捕しようとするとそこにリッグスらが現れ、これからデーモンを証人として保護するという。SVUとFBIとの尋問で、ラキーシャはデーモンの命が狙われていると知り、あわてふためき証言の件でペイジに電話をかけた事を認め、ペイジが出なかったのでリッグスにかけたという。デーモンはペイジの恋人がリッグスだと証言する。リッグスには当時のアリバイがあったが、通話履歴にラキーシャからの通話はなかった。デーモンとラキーシャはセーフハウスで保護されることになり、手が出せないSVUはペイジの車を調べ直す。車内からは小さな血だまりが見つかり、ペイジの拷問はここで行われたと思われる。さらに午前2時に通過した料金所の領収書があったことから、SVUは運転していた者の顔が記録されていると考え、写真を調べる。するとデーモンがその時間に料金所のゲートを通り抜けていた。SVUとリッグス、サニーはセーフハウスに向かうが、室内には派手に射たれ、デーモンとラキーシャの遺体があった。この場所を知っている人間は限られており、サニーはリッグスを疑う。ラキーシャのバッグの中に、ペイジが持っていたペンナイフがあり、ペイジを車内で拷問していたのはラキーシャと判る。領収書の血痕もラキーシャのものだった。デーモンの担当官はリッグスで、これまで何度も逮捕されながらデーモンは起訴されていなかった。デーモンは横領の疑いのある金の在処をラキーシャに探らせるため、ペイジを呼び出した。痛みに強いペイジだったが、行き先を捜索する無線を聞いて2人はペイジを自殺に見せかけたのではないか。一連の窃盗、殺人の黒幕の疑いはリッグスに向くが、リッグスはペイジを愛していて、自傷行為に走るペイジがセラピーに通うのを見守っていたという。リベラの事件が片付いたらペイジは治療に専念するはずだったという。一方、SVUが訪問した直後にリベラに面会人があったことが判る。恋人のジーナで、ジーナからデーモン殺害の命令が伝達されたとわかる。セーフハウスの情報が漏れた事については、情報を明かす代わりにジーナを殺人の共犯から外すと取引するとリベラは真実を明かす。過去に、サニーはデーモンが何度も逮捕しては不起訴にされていたことから、サニーは情報屋として使っていた事を認める。サニーは金を横領したのはペイジだとデーモンに話した。令状でサニーの家の中を探ると、壁の中から盗んだ金が見つかった。サニーは、ペイジとは女性捜査官として男社会で共に闘ってきたが、ペイジは自分を利用して手柄を立て出世した。その上、愛する男のために辞職するのは許せないという。オリビアは金を盗む価値があったのかと問うが、サニーはあなたも10年後に同じ事が言えるのかと言い返す。なんだかなあ。厳しい仕事で身も心もボロボロの女性捜査官と、出世できないし家族ももてないのなら汚職警官にだって良いというあくどいおばさん。オリビアだって仕事と結婚しているようなものだし、ダニエルソン連邦判事役のグロリア・ルーベンはさすがクリーンなイメージでしたが、迫力ある女性たちのやり合いで、男性陣はかすんでしまったような印象です。ペイジが行方不明になった事はサニーは予測していたのでしょうか。ペイジが死んでも良いということだったら、共犯になるかも知れないですね。しかも、デーモンもラキーシャも殺されていますから、それを全部被ることになる。その価値があったかどうか、サニーのような立場で判らないとは思えませんが、嫉妬というのは怖いということでしたね。ついでなら、リッグスと三角関係くらいにしておけば良かったのに。より濃いドラマになりそうです。リベラ役の人、何を思ったのか顔に変な漢字のタトゥーをしていました。あれって微妙だなあ。間違いが気になったり、ついそっちに目が言ってしまう。(爆)
March 12, 2013
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たまたま「依存症」ということでクローザーと重なりましたが、いろんな依存症があるものですね。脳のある部位が性衝動と関係があるらしいということなので、それなら生まれ持った傾向とも言えるのかも知れません。であれば、セラピーや行動療法で治せるのかどうか。できなければ刑務所に入れて、罪の重さを認識できるまで向き合わせるのか。SVUの永遠のテーマですね。ゲストのJeremy Ironsがメインで印象に残りました。「クリミナル・マインド」のAJクックも出ていました。やはりかわいいなあ。意外と小柄だったんですね。奇妙な仮面を付けた男が室内に侵入し、医師のデビーがレイプされているところに、同居しているパートナーのアンが帰宅し、犯人はアンを殴って逃げる。アンは緊急脳手術を受ける。デビーはオリビアの聴取を後回しにしてアンに付き添うという。アンは産婦人科医として、人工授精に関わっていたため、脅されることも多かったという。しかし、犯人の仮面を見てDr.ホアンは何かの儀式を行っているのかも知れないという。やがてアンの父親ジャクソン医師が現れ、娘とは長年疎遠だったという。デビーが事件の事を思い出して「犯人はファルマを治すと言っていた」というと、ジャクソンは何かを知っているようだった。2006年にリッチモンドで良く似たマスクを被った犯人による連続レイプ事件があり、その時にジャクソン医師がセラピーを行っていたことから、今回のレイプ事件のターゲットはデビーではなく、アンだったのではないかと追及すると、ジャクソンは患者の秘匿特権を楯に何も話せないという。実はジャクソンは精神科医で、自分自身がセックス依存症だったと自伝を書き公表していた。ファルマスはジャクソンの家族が夏を過ごした避暑地だと判るが、相変わらずジャクソンは患者を守ろうとする。しかしDr.ホアンがジャクソンに理解を示し、ファルマスでアンに何があったのか尋ねる。ついにジャクソンはアンが16歳の時、ゲイであることをカミングアウトして、夫婦はそれを受け入れたにもかかわらず、アンとはそれっきり会っていないということを認める。ジャクソンはその頃アルコール依存で、はっきり記憶がないといい、セックス依存で妻が自殺したと言う。犯人の仮面はインドの愛の神カーマを象徴しており、セックスで罪を浄めるという意味があり、SVUの問い詰めにジャクソンはもしかしたら自分が20年前にアンをレイプしたのではないかという。それを無意識に押し込めていたのだという。父親による衝撃の告白を、意識を取り戻したアンに確かめようとするが、アンはまた発作を起こし重体となってしまう。デビーはアンの子供の頃の友人リンダにファルマスの事を聞いて見るという。ホアンは仮面を使ったレイプ事件が他州でも起きていて、事件が起こった都市にはジャクソンのセックス依存症の患者のための診療所があるという。犯人はそこでグループ治療を受けている時に、他人のレイプ経験を聞いて再現しているのではないか。ところが、新たにまた事件が発生し、ストリッパーのホリーが襲われた。ホリーは学生の時に教授にレイプされた話をグループセラピーで話しており、犯人にはナイフで防戦したという。SVUはそのナイフに犯人の血液が付いているかどうか調べる事にする。ステイブラーはジャクソンがアンに付き添っている間に、自分も患者だと偽りグループセラピーにおとり捜査に入った。グループメンバーの中に、腕に切り傷がある犯人を探すが、長袖を着ているため確認できない。一方、女性の患者のコートニーはステイブラーに関心を持ち関係を迫る。セラピーに戻ってきたジャクソンは、ステイブラーの存在に気付き帰るように言うが、ステイブラーは自分が罪を犯した罪悪感があるから、犯人の罪をかばうのだろうと追及する。ジャクソンは心を入れ替え、警察に協力することにするが、アンの友人リンダが現れ、ファルマスで起こった出来事は、リンダとジャクソンの間の合意の上の行為で、アンはリンダに好意を持っていたため、出来事に怒ってしまったのだと明かす。ジャクソンとステイブラーがセラピーに戻って参加者の腕の傷を確認するが、該当する者はいなかった。ジャクソンは施設で患者のファイルを管理する従業員のキンケイドがコートニーと姿を消している事に気付く。ステイブラーがコートニーに電話を入れると、ステイブラーと会う約束をしていると言い、そこにマスクの男が現れた。ステイブラーは現地に向かい、コートニーを襲おうとしているキンケイドを逮捕する。その後、おとり捜査がばれ、信頼を失ったためジャクソンの診療所から患者の姿は消えたが、今後はジャクソンは娘に付き添ってやりたいという。自分が患者だから助けを求める人を放っておけない、理解する事ができるというのはありがちな展開ですね。でも、セラピーに来ている人はあまり自分を変えようとは思っていない雰囲気で、もちろん悩んでいるのでしょうが、果たして治療の役に立っているのかどうかという診療所でした。で、キンケイド氏は隠れセックス依存症だったのですね。きっと他人の告白を聞くのは蜜の味だったでしょう。コピーキャットというか、他人になりきって再現してみるという心理は判るような判らないような、そこをジャクソン医師に分析してもらいたいところです。ホアンはジャクソンのことを憧れの先生です、とハートマークで持ち上げましたが、それがヨイショだと気付かないというのも、この先生、頼りないです。それにしても、自らレイプされながらも恋人を心配するデビーは芯が強くて立派ですね。キンケイド氏はアンがデビーと同居していることは知らなかったんですね。住所はジャクソンの個人データから盗み見たのでしょうか。「あんた、刑事ね」とコートニーに狙われるステイブラー、判りすぎです。(笑)SVUでは妻にしか悪い男になれないステイブラーですが、彼が本当に悪い子になるのも見てみたいな。新天地の「True Blood」での活躍を早く見たいです。
March 5, 2013
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ラリッサ役の女優さんはよくドラマで見かける人ですね。最近では「Hawaii Five-O」のマクギャレットの妹?姉?役でしたよね。注意書きで「これは実在の出来事や人物を描いたものではない」と何度も出ていましたが、全くフィクションの世界だとも言い切れないなと感じ、重苦しい気持ちになりました。ウェイトレスのラリッサ・ウェルズが侵入者に睡眠薬を飲まされ、椅子に縛られているのが発見される。恋人のパトリックはラリッサを助けようとして、潜んでいたハダカの太った男に殴られたという。ラリッサは男に全身の毛を剃られており、なぜか「ブランディ」という名前の下着を履かされていた。ラリッサの意識がまだ戻らず、病院での検査でレイプの可能性があったが、犯人のDNAなどは見つからなかった。去年他の州で少女2名が襲われた同様の事件があり、犯人は被害者の髪型をお下げ髪にしてブランディと呼んだという。さらに、ブランディにあるアザと同じアザを被害者に描いたという。星形のアザがあるブランディはマニアの間では伝説の存在らしい。もう一人の被害者は自分と家族を襲うという手紙が枕の下にあったと言い、今も犯人が自分を監視していると怯えていた。その手紙には「コベントリー」と書かれたマークの写真が入っていたが、それは小児性愛者の使うシンボルマークだという。科学捜査チームは、コベントリーの写真に写る指先の指紋を解析し、犯罪歴のあるエルドン・ベイログを割り出す。男の自宅にはラリッサを襲ったときのビデオテープがあり、さらに刻一刻と入院中のラリッサの写真がパソコンに送りつけられていた。今もベイログが病院にいると知ったSVUが現場に向かい、ラリッサを連れ出し暴行を行ったベイログを逮捕する。目覚めたラリッサは子供の頃、里親の家にいた時に誘拐され、薬漬けにされて伝説のブランディを演じたいう。その時の動画がネットに出回り、今も苦しんでいた。ラリッサを誘拐した犯人はアンダーウッドという男で、ベイログはアンダーウッドとネットで知り合い、伝説のブランディに会いたいと本名を聞き出したという。SVUがアンダーウッドの自宅に向かうと、アンダーウッドは殴られて倒れていた。ラリッサは誘拐された時に他にも子供たちがいて、ダニエルという少年が励ましてくれて一緒に逃げたという。が、その後ダニエルの行方は判らない。逃げ出してから半年後、ラリッサは公園でアンダーウッドの特徴的なベルトバックルを見つけ、アンダーウッドは逮捕された。実は監禁されている間、アンダーウッドは子供たちの前で顔と声を隠していたため、裁判ではアンダーウッドは証拠不十分で無罪になってしまった。その後、アンダーウッドは弁護士になり、えん罪と闘う正義派になっていた。ベイログの家の家宅捜索でアンダーウッドのDNAの付いたブランディの写真が見つかる。アンダーウッドはベイログの家を訪れたことはあると認めるが、この写真だけではアンダーウッドをラリッサ誘拐の証拠にはならないという。写真がアンダーウッドの自宅で見つからなければ証拠と認められない。それを証明できるベイログは、小児性愛者と判って留置場で同房者に殺されてしまった。アンダーウッドは釈放され、偶然警察を訪れたラリッサと鉢合わせしてしまう。ラリッサはショックを受ける。SVUはダニエルを探し出して証言を得るために、ラリッサに誘拐されたときの事を思いだしてもらう事にする。辛い出来事をあえて記憶の彼方に押しやっているラリッサだったが、ブランディの動画を見て少しずつ思い出す。そしてダニエルからもらったリストバンドを瓶に入れて里親の家の庭に埋めたことを思い出す。SVUはその瓶を探し出し、リストバンドに付いていた皮膚組織からDNAを検出したところ、12歳で失踪者登録されたダニエル・ブルックスの名前が挙がる。しかし、ダニエルは三度の逮捕歴があった。SVUがダニエルが住所としている廃工場に向かうと、そこにはコベントリーのマークが描かれており、ダニエルは少年と少女を使って撮影をしていた。ダニエルは少年を人質にして逃げるが、ステイブラーが説得しダニエルは逮捕される。アンダーウッドによって子供時代を奪われたダニエルは、今度は加害者として子供たちを虐待していた。Dr.ホアンは人生のつじつまを取っているのだというが、ダニエルは今はもう自分自身でもなく、抜け殻となってしまい証言などはできないという。SVUは捜索を続け、アンダーウッドの家宅捜索で地下室からアンダーウッドの書いた小説が見つかる。それらはどうやってブランディを作り上げるかという、小児性愛者のためのハウツー本だった。ベイログはそれによってラリッサを暴行したと考えられるが、それらの本を表現の自由だと主張されると裁判では勝ち目はない。アンダーウッドをレイプの共謀犯とする検察側に対し、判事は起訴できないと棄却してしまう。やはりダニエルに証言させるかしかないと言うことで、ラリッサがダニエルを説得することにする。しかし、ダニエルは立ち直ることは不可能だと断る。その後、アンダーウッドの家から銃を持ったブランディが侵入したと911に通報があり、SVUが向かうとラリッサがアンダーウッドを撃ち殺していた。ラリッサはダニエルから今もアンダーウッドが少女たちを誘拐していると聞かされ、犯行に及んだという。バスルームからは捕らわれている少女が見つかった。ハードウィク検事補は、新たなレイプを止めるため、第三者防衛でラリッサがアンダーウッドを撃ったとして罪には問わないという。薬で身体の自由を奪っておきながら、小児性愛者たちは「純粋の愛だ」などと言うのは全く筋が通りません。幼い子供には脅しを使って卑怯です。ラリッサがアンダーウッドから解放されても今もなお苦しんでいるのが辛いですね。永遠の生き地獄に捕らわれているような感じでしょうね。恋人ができて、それでも何とか立ち直ろうとしているのに、辛い時に希望を与えてくれたダニエルはもう立ち直ることはできないと言い、被害者から逆の立場になっている。それもまたアンダーウッドの罪の深さを感じます。ダニエルはどう裁かれるのでしょうか。それにしても結局、犯人は2人とも裁かれることなく、殺されてしまうというのが皮肉でした。それでも、本当に一体「法」はどこへ行ったのか。過去の誘拐事件を有罪にできないというのも残念です。ラリッサには今度こそ、力強く生きていって欲しいです。
February 25, 2013
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オリビアはお休みという訳じゃないですが、エリオットメインのエピソードでしたね。何度取り上げてもDVの問題は根が深くて、解決の難しさにぶち当たります。ゲストの Drea de MatteoはNYの女優さんとして有名ですね。何となく強い女というイメージを持っていましたが、男に依存しなければならないという姿もリアリティを感じました。さすがに存在感があります。チェルシーの遊園地で、カルーセルに少年の死体が残されていた。死後1時間くらいで、身なりも普通だが失踪人届は出ていない。腹には前日に殴られたような跡が付いており、検死で折れた肋骨が肺に刺さったことによる緊張性気胸があったことが判る。直接の死因についてはまだ判らないという。遊園地の監視カメラの映像から、少年が1人でタクシーに乗ってきたことが判った。タクシーの運転手、ジョー・ギルバートは少年が甥のイーサンだと認める。母親が仕事をしている間、夜は面倒を見ていて、朝腹が痛いと言っていたが、遊園地で誕生会があるというので送ってやったという。イーサンの母親は2週間前にイーサンが学校で顔にアザを作ってきたというので、学校に問い合わせると、同級生のブレークは殴られたのは自分の方だという。イーサンは喧嘩の仕方を教えてやると言い、しかもそれを教えたのは叔父のジョーだという。ジョーの行き先を追ったSVUは、夜の公園で少年たちの殴り合いを取り巻いている大人たちの集団を見つける。ジョーは闘っている少年の父親に金を渡していて、SVUは少年とその親たちを違法な賭けで逮捕する。ジョーが金を渡したのはハンク・ロバーツで、その義理の息子のニッキーは聴取に対して、子供のファイトクラブだという。ハンクはジョーに車の修理の貸しがあったので受け取ったと言い、ハードウィク検事補は殴り合いが強制でなければ違法ではないという。しかしハンクは過去3度もDVで通報があり、イーサンはニッキーと闘って酷くやられたというので、ジョーを過失致死罪で逮捕することにする。ハンクは釈放されるが、ステイブラーはハンクがニッキーと母親のサンドラに暴力を振るうのではないかと心配する。サンドラは自分たちに構わないで欲しいという。クレイゲンは親子に関わらないよう、ステイブラーに釘を刺す。しかし翌朝ステイブラーはニッキーが登校してくるところを待ち受けていた。ニッキーはステイブラーがこっそり渡した名刺をハンクに見つかって殴られたという。心配が現実になったため、ニッキーの自宅に向かうと、そこに顔面から血を流すハンクとサンドラが、警察の内部捜査タッカー警部補と会っていた。何と、ハンクがステイブラーから暴行を受けたと告発していた。前日の取り調べでハンクに掴みかかっていたステイブラーは、不利な状況に置かれる。しかし、ニッキーはサンドラから嘘の証言をしろと言われたと明かし、昨年からハンクに連れられ、ファイトクラブで闘わされたという。負けるとハンクに殴られ、イーサンが相手の時も年少なのでやりたくないと言ったが、殴られたくないのでしかたなく闘ったという。ただ、闘っている途中から手加減ができなくなり、暴力が止まらなくなってしまったため、イーサンは死に至った。ニッキーは悪いことをしたと謝罪する。ハンクは暴行罪で逮捕されるが、それでもサンドラはハンクを愛していて別れる事はないという。実はハンクとの間に子供が産まれる予定だという。罪状認否でハンクに保釈が認められたため、ハードウィク検事補は接近禁止と共にサンドラとニッキーを保護するよう判事に求める。ステイブラーとクレイゲンは親子の自宅を監視していてが、銃声がとどろいた。中に入ると、地下室にサンドラが顔を殴られてぐったりしており、頭を撃たれたハンクが倒れていた。ニッキーは銃を手に持っており、ステイブラーは銃を置くように命令する。ニッキーはハンクがやってきてサンドラを殴りだしたので、母親を守るためにしかたなかった、奴は死んでくれて良かったというが、ステイブラーは弁護士が来るまで何も言わないように約束させる。弁護側はニッキーの正当防衛を求めるつもりだが、弾道検査からハンクは跪いている状態で後ろから撃たれていることがわかり、起訴が微妙になってきた。サンドラはハンクが家に入ってきたのは警察の責任だと言いだし、ステイブラーにニッキーには近づくなと非難する。ハードウィク検事補はニッキーを第2級謀殺で逮捕するようにいう。オリビアはこの状況を見て、ステイブラーにアイデアがあるという。大陪審でステイブラーは事件直後にニッキーが何を言ったのか、証言を求められる。正直に答えるが、サンドラはステイブラーにハンクがニッキーを殴っていたのを見ていたのに止めなかった、金を稼いでくれるから仕方なかったと告白する。その後の証言でサンドラはハンクを撃ったのは自分だと言い、法廷は騒然となる。科学捜査でも、2人のどちらが犯人かを確定する証拠がないという。どちらが撃ってもシナリオをとして成立し、やがて検察は2人を不起訴とする。最後に本当はどちらが撃ったのかと聞かれて、親子は自分がやったと言い合う。ステイブラーは「どちらでも良い」と答える。最後は「ザ・プラクティス」でいうところの「Bプラン」という奴でしょうか。ハンクが殺された事については、誰も告発しないのが不思議、というか人権派の弁護士が出てこなくて良かったというべきか。つまりはDVで容疑者を裁くということが難しいという事なのだろうなと思って見ていました。若い再婚相手に頼り切って、子供も愛してくれるし優しいの、という母親の言葉はこの問題の難しさを象徴しているのでしょうね。ステイブラーとしても男が死んでくれたら「それで良い」という意味だったのでしょう。それにしても、子供に殴り合いをさせて金をかけるという、恐ろしい事があるものです。これこそ児童虐待の最たる物で、現実にこんな事件があるのでしょうか。イーサンの件でニッキーが逮捕されないのか、気になるところですが、殴っていたら止まらなくなったというのも心配です。今後の事もあるので、ニッキー親子から目を話さず、カウンセリングなどが必要だと感じました。イーサンの父親が911の粉じんが原因で亡くなったというのは、さらりと言っていましたが現実として深刻な問題なのでしょうね。次はオリビアがお当番のエピソードかな?
February 18, 2013
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