会員からもベテランと見られている。こっちからすれば迷惑な話なんだけれど。
何せ登攀レベルが低いからリーダー格ではない。それなのに夏合宿ではリーダーとなった。自分のやりたい山域があったからだ。
結果的には、夏合宿は中止となった。リーダーである自分が、不参加を突然申し出たからだ。
週末の偵察で、夏合宿を遂行できる体力・気力はないと判断したからだ。
なぜそう思うのか?夏合宿で起こるであろう艱難辛苦が、ありありとイメージできるから。
予定ルートは何度も歩いたことがあり、アプローチの困難さを痛感している。夏の日差し、きつい登り、歩きの長さ、難しいルーファイなどなど、山行の思い出は辛かったことばかりだ。
そこへ、また行くことになる。目的地まで何時間かかって、何が辛くて大変かというのが、予め明確に分かっているのだ。
そこまでして現地に行って、得られるものは何だ?高揚感とか達成感とかは一瞬でしかない。行動のほぼ全ては辛いことなのだ。そうだと分かってしまったら、行く気になるか?
これはたくさん登山をしてきた弊害だ。何なら山に登らなくても、どうなるかイメージができてしまう。バーチャル登山体験もできる。辛さばかりのイメージだが。
辛いことが分かっているからモチベーションが出なかった。そこが中止の一番の原因。あとはクライミングの練習不足。今のレベルではセカンドで甘んじるしかないと思っているから、練習に身が入らなかった。練習しないと連れて行ってもらえないレベルなんだけれど。
同行者との連携もうまくいかず(本音の話合いの場がなかった)、催行直前になっても何も決まっていなかった。自分が率先してまとめ上げることができなかった。
25年も登山をやっていると、先が読める。これほどつまらないことはない。登山へのモチベーションが最近だだ下がりなのは、登っても登らなくても感じることが同じだから。どっちも同じなら面倒臭くて登らなくなるのは当然だ。
同じようなところばかり登っているからこうなるのだ。行ったことがないからどうなるか分からない未知の山域を登るか、新たなアクティビティに手を出して、ワクワクを取り戻すしかないと思う。
同行者にここまで迷惑をかけたら、山岳会に在籍する意味も考えないとならない。
痛飲と登山の関係が分かって、膝を打つ。 2024/11/22
山屋としての時間を長く過ごすために、敢… 2024/11/20
【提言】20代、30代の山屋に伝えたい言葉… 2024/11/19
PR
Free Space
Calendar
Keyword Search