よびりん人生大学

　　　浪人時代という挫折があったから、今のボクがあるのです。
　　　　　あれが自分の原点です。

　　　　　　　　　　　上原浩治さん（プロ野球選手） の言葉です。

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　　　文政１２年(１８２９年)のことだった。

　俺が７歳の時、

　大奥に奉公に上がっていた父方の親類、阿茶の局の紹介で、
俺は江戸城見学の機会を得たのだ。

　この時、俺は、どういうわけか、１１代様（１１代将軍家斉）
の目に止まり、孫に当たる初之丞様（後の一橋慶昌）の学友に抜擢されたのだ。

　　　おそらく利発そうに見えたのであろう（笑）

　それから２年間大奥で、初之丞様と寝食を共にして俺は将来を約束されたが、

　　修行のために、一旦江戸城を辞して学問、剣術修行することになった。

　その頃、剣の稽古の帰りに、猛犬に襲われてな。

　男子の一物を噛まれ、医者がさじを投げる程、生死を
さまよう大怪我を負ったのだ。

　放蕩三昧だった親父もこの時は、不眠不休の看病をしてくれたものだ。

　　おかげで７０日程で全治し九死に一生を得たのだ。

　ところが、病が完治して、初之丞様の元に出仕する矢先、天保９年(１８３８年）初之丞様が病を得て亡くなり、俺の栄達の道は途絶えたのだ。

　　俺もそうだが親父の嘆きは、もっと大きかったよ。
　せっかく貧乏生活から脱する絶好の機会だったのだから無理もねえ話だよ。

親父は悲観して隠居。
　俺が家督相続して、小普精組４０俵をもらうということになったのだ。

　未来の一ツ橋家の重臣だったかも知れなかったのに、４０俵とは情けねえ話さ。。

　　人生、明日のことは、どうなるかわかったもんじゃねえ。

　　　　俺は、この時、「気運遺?」で生きるってえ処世術を学んだのだ。

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　「気運遺?」とは、現代訳をすれば、
　　　　私の理論である「半分の法則」と同意です。

　海舟は１６歳の時に「気運遺?」を編み出したのですが、
私も１６歳の時に半分の法則を編み出したのです。

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■お金には、３種類あるのです。

　最上位のお金をキンといいます。
　これは正しい仕事をして、額に汗して手に入れたお金のことです。

　中位のお金をカネといいます。
　これは不労所得のことです。土地を転がして儲けた、
　株や先物投資、宝くじ、公営ギャンブルで儲けた、このような
　お金のことを「カネ」というのです。

　そして最下位のお金を「銭」というのです。
　これは人を泣かせても、苦しめても自分さえよければよいという、
　腐ったお金のことです。

　人は、額に汗した「キン」でいきるものです。
　そして、お客様や、従業員、触れ合う人々の喜ぶ姿を我が喜びとして生きていく
　ものです。
　　という当たり前のことに気づいたものから、順番に
　「小さくても強い会社」の経営者や「心豊かで幸せな」家庭が生まれてくるのです。

■半分の法則　

　　経営も個人生活も収入の半分で生きる。
　背伸びをせず、給料が１０万円のときは５万円で生きる、
　３０万円のときは１５万円で生きる、１００万円のときは５０万円で生きる
　ことが、この法則のポイントです。

■中真面目な生き方

　　なんでも他人のいうことを信用して大損をする「大真面目」な経営者
　頭の固い「小真面目」な経営者、そして頑固で「クソまじめ」な経営
　者は、全部本人がまじめと思っているだけの実は「変人」なのです。
　遊びなども人並みにやるが、分を守って決して深入りしない。
　これが成功する中真面目な生き方なのです。

■弱点を知り強みに変える、これが「守るタイプ」の経営戦略なので
　す。　

　「守る会社」の弱点は営業力と企画力です。
　「守るタイプ」の会社の営業マンは、絶対にルート営業しかできませ
　ん。営業マンはイケイケドンドンの「走るタイプ」でなければならない
　のです。

■　　中小企業の集まりの団体の役職など、本当は社会的ステイタスな
　ど　全くないのです。

　　役職や肩書きを欲しがらず、「人から賞賛され
　よう」　などという我欲に翻弄されず、しっかりと、本業に目を向け、
　社員とその　家族の幸せとその生活を確保していくこと。
　これが不景気なときの経営者の仕事なのです。

■　　お客様の生活を考えず、自分さえ儲かればよいという執着心で商
　売をしても、必ず長続きせず大失敗をすることになりますから、

　　根底に　「お客様」に喜んでもらいたい、
　「喜ぶ姿をみたい」という
　「愛の心」でビジネスを考えていかなければなりません。


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　　　　　☆　貴重な海舟の家族写真を発見しました。

　海舟が７７歳で死去する数年前に撮ったもののようです。

　民子は海舟の２歳上の姉さん女房ですので
　　８０歳近いのではと思われます。
左から、三女・逸子、長女・夢、勝海舟夫人民子、そして次女・疋田孝子。

　この写真の三女・逸子は、東京音楽学校（現：東京芸術大学）の創立者の一人である目賀田種太郎（男爵）夫人です。

　　　この学校が、私の息子の母校であることも偶然では無いようです。

注　犬に一物を噛まれた話は、晩年の勝特有のリップサービスなのですが、
野犬に噛まれて生死の境をさまよったのは事実です。　

　もはやこの話は修正不可能なくらいに流布していますので、あえて修正はしませんでした。

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　☆　先日撮影した動画です。