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待ちに待った OLYMPUS OM-D E-M5 MarkⅢガ登場しました。メーカーHPより。正直な話、販売価格にもよりますがガッカリです。軍幹部までエンプラになってしまいました。ウチ のE-M10 MarkⅡが金属の軍幹部なので質感の低下が気になります。並べて置いたら E-M10Ⅱの方が良いカメラに見えたりして… 洒落になりませんねぇ。バッテリーが手持ちの E-M10Ⅱと互換性のある BLS50 になったのは嬉しいですが、買い換える意欲が薄れてしまった。性能も予想の範囲内で、しかも残念な方の予想に近い。センサーとエンジンを E-M1Ⅱと同じにして、EVFを有機ELにして、お手軽に安く作り直したような感じ。特に、新しい標準ズームが出なかったのは信じられません。より広角側にシフトした、お気に入りレンズ 12-50/3.5-6.3EZ の後継が出ると思っていたのですが、本当に残念でなりません。新標準ズームについては遅れて登場するのだと信じています。現状では「松」と「梅」の標準ズームだけで「竹」の標準ズームが無いのですから、真剣に考えて欲しいです。またバッテリーを小型に変更したのにバッテリーグリップが廃止されました。ごめんなさい。「馬鹿なの?」って聞いて良いですか?。バッテリーは変更せず、新画像処理エンジン搭載と新しいシャッターユニットで、バッテリーグリップ接続時に、手持ちハイレゾを実現して欲しかったです。まさに E-M1Ⅲに繋がるような、新しい機能の搭載に期待していただけに、本当に残念です。同時に E-PL10 も登場しました。もう E-PL8 以降なら、どれでも同じ、少しの外観の差と実売価格で選べば良いですね。新しいの出す意味あるのでしょうか?。まぁ、今は「自転車遊び」が楽しいので、このカメラ達は、もうどうでも良いかなって感じです。待ちに待って期待していただけに、本当に残念でした。
2019.10.20
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という事で Tartaruga Type Sport SD(ジャンク)を引き取って来ました。自走するには不安があり、距離もそれなりにあるので、輪行して持って来ました。手持ちの「ちびりん」バックに余裕で収まりました。元々は DAHON Horize の為に手に入れたのですが Tern Trolley Rack を加工して Horize に取り付けてしまったので、久しぶりに使用しました。フルフォールディングして、やっと一般的なフォールディングバイクサイズより、ほんの少しだけ小さいかなって事です。袋の中はこんな感じ。(オーバーホール済)フルフォールディングするには、前後ホイール、サドル、ハンドル、ペダルを外すので、ロードの輪行と同じ感覚です。ホールサイズとフレーム後部(リア三角)がサスペンションを中心に折畳める分だけ小さくなっています。イージーフォールディングで使用する専用輪行袋を入手してもらったので、フルフォールディングでの輪行は、ほとんど行わないでしょう。イージーフォールドはこんな感じ。厚みは薄くても、かなり大きいです。700cロードよりホイールが小さい分だけ高さが低くて、後輪を重ねない分だけ厚みが薄いですが、基本的には700cロードと同じくらい大きいです。サドルを下にして縦置きすると少し床面スペースが減ります。Horize は406ホイールでこの大きさ。Tartaruga Type SPORT のホイールは一回り大きな451ホイールですから、その大きさがわかると言う物です。あぁ、もしかしたらフルフォールディングも意外と多用するかもしれません。まぁ、転がす方向が異なるので、実際にイージーフォールディングで輪行して試してみたいと思います。ウチに持ち帰って、早速フルオーバーホールです。まずは固着したリアサスペンションを分解しました。ネットで情報は仕入れていたので交換用のエラストマーは既に入手済。ちなみに Birdy のリアサス用と同じ物が使用されていますので、リアサスの硬さを変更する事も可能です。リアサスのエラストマー。左が新品。エラストマーの内側にグリスの通り道が3本入っているので、取り付け前に同様の加工をします。ユニット外装のステッカーは剥がされていました。リアサスはエラストマーを収めたタイプなので、エラストマーを加工、交換、再組み立てして終了。無事に動作するようになりました。乗り心地が良くなるのですが、ショックを吸収すると言うよりもショックの質を柔らかくすると言う感じです。黒くて丸い部分にエラストマーを使用したユニットが入ってます。次に固着したフロントサスペンションです。輪切りにした「ちくわ」を更に半分に切ったようなエラストマーを合計4個使用したユニットが収まっていますが、交換用のエラストマーが入手できなかったので分解、固着したグリスの清掃、グリスアップ後に再組み立てのみで再生させました。次にフロントハブのグリスアップ。今回のグリスは DURA-ACE を使用しました。リアはまだ良く回っていたのでそのままとし、パーツ交換時に行う予定。Type SD ですが古いので8sですし、クランクとBBも重いのでホローテック2のクランクから、古い5アームの105かティアグラ辺りに変更予定です。後は、ブレーキ、変速機の調整。こちらも交換予定なので最低限のメンテナンスのみです。ペダルは、とりあえず DAHON Horize から借用。サドルはパパチャリと交換して、ICS対応のリフレクターライト付きとしました。今回、純正オプションから入手してもらったのは、イージーキャリーバック、イージーローラー、イージーフォールディングアダプター、の4点です。リアキャリアは初めから付いてましたから少なくて済みました。早速、輪行袋以外の純正オプションも取り付けました。そして手持ちのリクセンカウルの鞄たちが使えるように、手持ちの Tern Ruggage Truss をアルミ材を加工して取り付け。ついでに手持ちの500mmペットボトル用のボトルケージも付けました。タイヤは Type GT を意識して MAXXIS Hoiy Roller を選んでみました。とりあえず、出来ました。あ、防犯登録もしましたよ。乗り心地は、当たり前かもしれませんが試乗車と変わりません。かなり軽いです。前後サスペンションの効果は、ショックの角が丸いと言うか、一回り大きなホイールの自転車に乗っているような感覚が近いかもしれません。あとは純正オプションのような半端なフェンダーではなく、フルフェンダーをイージーフォールディングに対応した形で取り付け予定です。パーツ変更は、まだ考え中。10x1速にするか10x2にするか、11x1にするか。手っ取り早いのは Horize か Synapse から部品を移植して 10x1 か10x2 にする事で、ロードである Synapse の11s化を含め魅力的なのですが、私の場合 Tartaruga Type SPORT にドロップハンドルはポジション的に微妙ですし、フロントギアは重量増を考慮すると不要ではないかと考えています。また Horize とのパーツ入れ替えも微妙で悩ましいのです。とりあえず現状維持で、ゆっくり考えていこうかと思います。
2019.10.20
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私の元には、ジャンクな Tartaruga Type SPORT がやって来る事になりそうですが、現在の日本にはそれ以外にも魅力的なフォーディングバイクが、チクリ(イタリア語で小さな自転車屋)ともいえる小さなメーカーから沢山登場して来ています。今回は、そんな日本製のフォールディングバイクをご紹介したいと思います。なお、画像はメーカーHPより拝借しました。Tartaruga Type SPORT DXTartaruga Type SPORT:自転車とは縁の無いデザインスタジオが、台湾の大手自転車メーカーであるパシフィック社とコラボして作ったフォールディングバイクです。社名ともなっているフォールディングバイクでリカンベントスタイルのオリジナルとも言える Tartaruga Type FORDING は 2001年の登場で、2005年に Tartaruga Type SPORT が登場しました。デザイナーが一般的な自転車の知識をあまり持っていなかったからこそ生まれた素晴らしい自転車ですが、だからこそユーザーからのフィードバックを大切にしており、ユーザーの声を元にオプションパーツなどが日々進化してます。今回紹介したフォールディングバイクでは唯一の20(451)ホイール装備で、結果としてフォールディングサイズより走行性能重視となり、独特の走行フィーリングには定評があります。CARACLE-S スポーツパッケージCARACLE-S:20インチ(406)サイズで世界最小の折畳みサイズは16インチのブロンプトンより小さくなります。着々と進化を遂げ、現行モデルは rev.3.0 となり、カーボンフレームの CARACLE-COZ も登場しました。ロゴや塗装にはコストがかかっていない無骨な雰囲気を感じますが、アルミフレームモデルでも軽量で、基本性能に優れた素晴らしいフォールディングバイクのように感じます。販売店が少ないのが弱点でしょうか。ブロンプトンライクなフォールディング方法なのですがシートチューブが異様に短い独特なフレーム形状で、世界最小を実現しており、残念ながらブロンプトンの特徴であるパーキングモードは不可能です。リアキャリアの設定もありませんが、ヘッドチューブにダボがありリクセンカウルと互換があるので一般的な積載能力に問題無いです。Tyrell IVE スポーツTyrell FX IVEシリーズ:四国の新しい自転車メーカー。特徴的なフレームワークと角脇コーティングの塗装。世界に誇れる美しい自転車だと思います。ミニヴェロから始まり、フォールディング、700cロードとバリエーションを広げているメーカーで、アルミフレームもクロモリフレームも国内で製造しているメイドインジャパンな自転車です。今回紹介した中では一番大きなメーカーです。若い頃なら、絶対に購入していたでしょう。試乗してしまうと絶対に欲しくなりそうな自転車を作るメーカーだと感じています。独特のフレーム形状と塗装が美しいFXシリーズも気になりますが、ブロンプトンライクなパーキングモードを持ちスタンド不要で駐輪でき、ツアラー的要素も持つクロモリフレームの IVE SPORTS が気になります。要望があるとすれば、オプションでブロンプトンのようなフェンダーを出して欲しいです。YS-33YSシリーズ:バイク技術研究所のフォールディングバイク。前後14インチのYS-11、派生モデルで前輪が16インチのYS-22、前後18インチタイヤ、前後サスペンション、変速機装備のYS-33、それら全てに電動アシストモデルがラインアップされています。HPの会社概要を見ると、航空機会社からトヨタ自動車を経て折畳み自転車の会社を作ったそうです。電動モデルでも 12.8kg からと軽量を誇ります。スポーツモデルとして設定されている YS-33 でも18インチタイヤという事で、乗車時よりフォールディングした移動時を意識している自転車かもしれません。ネット販売が主で試乗が難しいのは弱点でしょうか。街中で一度だけ実車を見かけた事がありますが、上質な作りで、良い雰囲気を持った自転車でした。irukairuka:前後ディスクブレーキ、フロント片持ちフォーク、リアのエラストマーサスペンション、独特なフレーム形状、前後ディスクブレーキ装備、内装変速のアルフィーネ装備、そのデザインも含め個性的で魅力的なフォールディングバイクです。DAHONのフォールディングバイクで輪行を楽しみ、自らの不満点を解消するために iruka を作られたとか。会社でデスクの下に収める為、フォールディング時の高さを意識された通勤スペシャルらしいです。スタンド不要のブロンプトンライクなパーキングモードを実現していますが、その為にリアタイヤがメインフレームを貫通する独特な形状をしています。実車を見ましたが作りの良い自転車でした。私が欲しい、試乗したい、と思うのは、20インチ(406)で世界最小のフォールディングサイズを実現した CARACLE-S と、その作りの良さから、和製ブロンプトンとして余裕で本家を上回る走行性能を持つ Tyrell IVE です。両車ともフォールディング時のコンパクトさと走行性のバランスに魅力を感じます。ブロンプトンライクなリアサスと、その可動部をフォールディングに利用すると言う意味では、似ている両車ですが CARACLE-S はブロンプトンの魅力であるパーキングモードを放棄した独特のアルミフレームで世界最小サイズを実現しました。一方の Tyrell IVE はブロンプトンと同様なパーキングモードを持ちながらもフレームを折る事を嫌い、代わりに、フロントフォークを折ることでネオクラシックで魅力的なダイヤモンド型のクロモリフレームを得ました。アルミフレームを折る DAHON Horize で強度を確保するためのフレームの硬さにデメリットを感じている私ですが、今回紹介したモデルはすべてリアサスを装備しているのはきわめて魅力的です。
2019.10.20
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先日は、思いっきり真剣に Tartaruga Type SPORT の試乗をして来たのですが、それには理由があるのです。実は、古い友人が前後サスペンションが固着してしまったジャンクな Tartaruga Type SPORT を持っていて、「メンテに出そうと思ったら想像以上に高額なメンテ料金だったから、別のフォールディングバイクに乗り換える事にした。現状のままでは下取りの値段も付かないし、お前なら、何とか出来るだろう。助けると思って買い取ってくれないか」と言う話が来たのです。一緒に「タルタルーガ良いなぁ。」なんて話をしながら飲んだので、足元を見られたかなぁ。汗ちなみにタルタルーガはセカンドユーザーに非常に厳しいです。ある程度の専門知識がないとメンテの難しい自転車ですし、だからこそマエストロ精度やユーザー登録制度でショップとユーザーを守っているので仕方ないかもしれません。ですが、廃車にするのは惜しい。自分なら治せると思う。もしダメでも自分用なら問題ない。もし自分が新車で Tartarugs Type SPORT を買ってもパーツは大部分を交換するだろうし、かといってフレーム単体での販売もされていないし、何より安価に済むのはありがたい。メンテするのも楽しそう。って事で、コンディションの良い試乗車に真剣に試乗した後で、友人宅に出向き、ガレージの隅から引っ張り出して動かしてみました。確かに前後サスペンションは固着して全く動作しません。リジット状態です。それでも451のミニヴェロとしての素材の良さだけは感じました。フレーム自体はそれなりに傷があり、しかもタッチアップが雑ですが、曲がり、割れ、凹み等の致命的な問題は無いようです。サスペンションは最悪、リジットのままでも自分用なら悪くないかも。なんて考えてみました。サスペンションこそ固着していますが屋根のあるガレージで保管されていたせいか、想像していたよりはマシな状態でした。ですが、私が使用するに当たって、本人の持っていない純正オプションで欲しい品物があったので、それらを正規ユーザーである本人が買い揃えてからなら引き取るという事で、話がまとまりました。という事で、私はタルタルーガの非正規ユーザーになりそうです。タルタルーガさん、マエストロな皆さん、ごめんなさい。m(_ _)mメンテナンスも、走行時のトラブルも全て自己責任で運用致しますのでご了承ください。そして、一般の方々は、どうか、タルタルーガの中古車には手を出さず、新車をマエストロの在籍するショップでお買い求め下さい。私も乗れなくなるまでこのタルタルーガは手放しません。
2019.10.13
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以前このブログで書いた、気になるフォールディングバイクの1台である Tartaruga Type SPORT に試乗してきました。今回、試乗させて頂いたのは横浜の GREEN CYCLE STATION さんで、非常に親切丁寧に対応していただいたのですが、うっかりカメラを忘れてしまったので今回は画像無しです。なお GREEN CYCLE STATION のHPには画像も記事も沢山在りますので画像付きの記事はそちらをご参照ください。m(_ _)m今回、試乗の準備として自分の DAHON HORIZE を輪行して最寄り駅まで行き、其処から走っていきました。タイヤサイズが 406 1.5 のマラソンレーサー装備でサスペンション無しのフォールディングバイクとの差を明確にするためです。また、ウチの HORIZR は交換したパーツ代を含めるとDX相当になるので、安価なバイクをアップグレードした場合との差を感じるためでも有ります。今回試乗したTartaruga Type SPORT は下記の3台です。SD:始めに試乗したのはスタンダードモデルであるSDです。タイヤはシュワルベ デュラノを履いていました。以前「橋輪」さんで試乗した DAHON ではかなり硬質な乗り心地だったように記憶しているデュラノですが、なんという事でしょう。とてもスムーズな乗り心地なのです。20インチとは言え一回り大きな451タイヤと前後サスペンションのご利益でしょうか。フォールディングバイクと言うよりクロスバイクと言った方が乗り心地としては近いように感じました。ウチの HORIZE は乗り心地を犠牲にしたくなくて妥協点としてシュワルベのマラソンレーサーを履いているのですが、SDのデュラノの方が快適でした。リアサスは私の体重ゆえにペダリングによってはその存在を悪い意味で感じる事もありましたが、基本的には前後サスペンション共にその存在を感じる事は無いのにマイルドな乗り心地と言うか、良い仕事をしています。前後共にエラストマーを使用したタイプですが、このフレームを作っている台湾のパシフィック社は Birdy(昔の日本での名前は R&M BD-1)のフレームも作成しているエラストマーを用いたサスペンション設計に精通した会社さんなので味付けが絶妙なのも納得できます。まさに評判どおりの素晴らしい自転車だと感じました。GT:続いて試乗したのはドロップハンドルのGTです。今時マイクロシフトで触角が生えているのには苦笑しましたが、個人的には親指ブレーキが使えるので嫌いではありません。でもサイクルグローブをしていなかったので少し手が痛かったです。GTはランドナーを目指しているらしくタイヤが Maxxis DTH と言うBMX用のタイヤでサイズは 1 1/8 でしたが、更に快適な乗り心地だったかと言うとそうでも有りません。やっぱりドロップハンドルにサイクルグローブは必須ですね。個人的にはランドナーと言うより、もう少し走りの良いスポルティーフのように感じました。ポジションの違いからか、少しだけ小径車らしいハンドリングのクセが出る様にも感じましたが、充分に良いと思います。K.K:最後に試乗したのはDXと言いたいところですが、他の方が試乗していたのでショップオリジナルのK.Kです。一番の特徴であり、歴然とした差を感じると言われるハブがDXと同じシールドベアリング仕様になっているSDなのですが、このモデルはお買い得かもしれません。シールドベアリングの効果は絶大で、小径車らしくケイデンスがグングン上がります。ギア1段分に近い差が有るかもしれないと感じました。確かに歴然とした差を感じさせて頂きました。今回試乗させて頂いた GREEN CYCLE STATION(略してGCS)さんの試乗車たちは、全てメンテナンスがキッチリと行われており、さすがはタルタルーガマエストロの居るショップだと感じました。それでもブレーキはタッチこそ良いですが効きはイマイチ。どんなショップでもテクトロのロングアーチではブレーキタッチを良くする以上の事は出来ません。最低でもブレーキシューは交換したいし、出来ればブレーキ本体をシマノに交換したいです。ウチの HORIZE は効きの良いVブレーキをシマノ DEORE に交換していますからブレーキの不満は仕方ありません。という事で、良いフォールディングバイクだからこそ、気になった点を書いてみます。一番のダメダメポイントはオプションのフェンダーです。タルタルーガは、企画をした吉松さんが自転車の予備知識を持っていなかった事が幸いして出来上がった奇跡のような自転車ですが、このフェンダーについては予備知識の無さが災いとなっていると感じます。ブレーキ本体をカバーしないこのフェンダーでは旅先で雨に降られ泥道でも走ったら、最悪の場合は出先の宿でブレーキキャリパーのフルメンテが必要になるでしょう。そうでなくとも靴のかかと部分はフェンダーが吐き出す泥水で大変な事になると思います。スーパーで売ってるような安物ルック車につける、あのフェンダーと同等か、それ以下でしかありません。雨天走行後、メンテナンスを行わなければテクトロのブレーキスプリングはすぐに錆びてボロボロになるでしょう。もし、自分がフェンダーをつけるなら、リアフェンダーはブロンプトンと同じく着脱しないで、代わりにフェンダーに小さなキャスターか小さな脚と、それを保持できる丈夫なステーを付けます。フロントは昔のランドナーのリアフェンダーと同様に分割式フェンダーとしてブレーキ部分までと言うか、通常の長さか、輪行時に邪魔にならないギリギリまで伸ばします。金額は当然ながら現行の簡易フェンダーより高額になりますが、ランドナーを自称するなら必要な装備だと考えます。次に疑問を感じるのはヘッドパイプに鞄をセットできない事。ブロンプトンもダホンもターンもタイレルのイヴも、多くのミニヴェロがクリックフィックスや専用の鞄が取り付けられるようになっています。確かに着脱式のフロントキャリアの設定はありますが、それではハンドルマウント用のフロントバックくらいしか取付できません。ブロンプトンや、タイレルのイヴはかなり大きな専用バックの設定がありますし、ダホンやターンもリクセンカウルの鞄が選び放題なので比較すると実に残念です。最後の残念ポイントはリアキャリアです。イージーフォールディングは Type SPORT がフォールディングバイクとして認められるようになった、タルタルーガにとってエポックな出来事であり、リアキャリアとイージーローラー、イージーフォールディングアダプター(標準装備品にするべき)とイージーフォールディング専用の輪行バックは Type SPORT の素晴らしいオプションだと思います。ですが、このリアキャリアには積載能力が無いのです。推奨されているオルトリーブのスポーツローラー(旧フロントローラー)は一般的なサイドバックの大きさを知る身としてはミニチュアバックかと思うほど小さく、可愛らしいと言えば、聞こえは良いですが週暴力には疑問を感じます。もちろん、一般的なサイドバックは100%取り付け不可。試していませんが、足の大きな私では、推奨されているミニチュアバックのように小さくて可愛いスポーツローラーでも踵が当たる可能性があります。また、このキャリアにはダボが無いので例えば寝袋(今時はシュラフって呼びますね)をリアキャリアに結びつけるのもストラップなど考慮が必要ですし、自転車用のゴムバンドなど使いようがありません。たとえば、ダホンならスポーツローラーが取り付け出来るフロントキャリアがオプションで有りますし、リアにはもっと大きなサイドバックが付けられるキャリアがオプション設定されていますし、それらのキャリアを装備しても輪行バックに収まります。まぁ、輪行を前提とした場合には複数の鞄と言うのは、あまり現実的とは言えませんが、積載能力と言う意味ではフォールディングバイクの中でも能力が低い部類に分類されると思いますし、そういう意味でランドナーを語るのは如何なものかとも思います。少し入手が難しいですが、リアキャリアにラックタイムのアダプターを付けてラックタイムのカバンを付けるぐらいが現実的ですかね。それ以外ではヘッドパイプのダボを流用してクリックフィックスのアダプターが付くアダプター?を自作するとかかな。鞄の選択肢がオルトリーブのスポーツローラー一択と言っても良いというのは大いに疑問を感じますし、もしペダリングの邪魔になる場合は選択肢が無くなりますから、私のように靴のサイズが大きな人が宿泊前提のツーリングに利用する場合、鞄で頭を悩ます事になるでしょう。現実的なのはリュックかメッセンジャーバックですが、そういう意味ではランドナーと言うよりロードレーサーに近いのかなと感じました。ベースとなったパシフィック社のリーチはモバイルロードレーサーとして設計されましたしね。ですが、本家パシフィック社のリーチは入手の容易さで問題がありますし、マエストロ制度、ユーザー登録制度などショップとユーザーの事を考えた良い自転車だと思います。以前 Birdy の試乗をして購入を真剣に考えた時には、フォールディング時の姿が好きになれなかったり、クリックフィックスが使えない事が購入しない理由になりましたが Type SPORT には、まだまだ改善の余地が有るし、実際に少しずつアップグレードされているのが素晴らしいと感じます。もちろん現時点でもフォールディングバイク、ミニヴェロとして抜群の走行性能を誇りますし、輪行時の荷姿が2種類あるのも特徴的です。前後輪を外せば一般的なフォールディングバイクが収まるオーストリッチの「チビリン」に楽勝で収まりますし、イージーフォールディング時は多少大きくなりますが、厚みが無いので意外と邪魔にならない感じがします。イージーフォールディングにはブロンプトンやバーディーのようなスピーディでトリッキーなスタイル変更は無理ですが、必要にして充分といえる短時間で輪行袋に収まります。しかも、二種の収納スタイルを選ぶ事も出来ます。大きな駅で構内を歩き廻る必要があるならイージーフォールディング。日本で企画されただけに輪行袋もキャスターも配慮が行き届いていますので、転がして歩くのが楽しくなるかもしれません。手回り品切符はギリギリ必要になるかも。駅員さんの判断しだいです。混雑しそうな電車に乗るなら一般的な収納方法で。一般的な収納方法を選択すればリアキャリアは不要となり、軽量化できます、メーカーやショップの推奨方法とは異なりますが、フォールディングバイクとしては軽量な部類となる Tartaruga Type SPORT なら、リアキャリア無しでチビリンバックの選択肢もアリかもしれません。もちろん手回り品切符は不要なサイズです。何より、独自の走行フィールは、モールトン、バーディ、ブロンプトンなどフォールディングバイクにも引けをとらない上質な味わいで、生産完了したジャイアントの MR-4 ほどロードレーサー寄りではなく、穏やかに走りを楽しめる良いフォールディングバイクだと感じました。持参した HORIZE は自分の好みでパーツを組んだのですが、比較してみるとフレームの魅力と言うかサスペンションの魅力と言うか、本当に魅力的でした。現在はオプションであるフェンダーの泥除けとしての能力と、リアキャリアの積載能力に、疑問を感じましたが、着実に進化を重ねているので、今後、改善される可能性も感じます。タルタルーガと同様に日本で企画されたフォールディングバイクとしてジャイアントの MR-4 が存在しましたが、残念ながら生産終了となってしまいました。ブリジストンモールトンも。ですが、タイレルやタルタルーガなど小さいですが素敵なフォールディングバイクを作る国産メーカーが増えて来ました。とても素敵な事です。タルタルーガにはこれからも頑張って欲しいし、発展して欲しいです。試乗して、あらためて素敵な自転車で欲しい自転車だと感じました。
2019.10.08
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