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2021.09.12
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テーマ: チェコ(3)
カテゴリ: 本日読了



〈DATA〉
河出書房新社/2021年出版
アンナ・ツイマ著/阿部賢一 須藤輝彦訳
原題「Probudim se na Shibuji」2018刊行

〈私的読書メーター〉から
「凄い作品を読んだかも。プラハの二十代作家が大正から昭和にかけての日本文芸作品を同時にものすのだから。主人公ヤナは村上春樹の本に出会って以来アニメ、コミック、三船敏郎に惚れ込み日本に取り憑かれる。大学図書館で発見した川下清丸の「『分裂』」みたいなプラハのヤナとシブヤに「想い」として留まる17歳のヤナ。プラハでは関東大震災や川越大火の資料に目配りしながら川下の『恋人』翻訳が続き、シブヤに呪縛されたヤナは仲代達也似のアキラの命を救う。日本留学を果たすヤナの恋人とアキラはヤナの「想い」を解き放つため窓を割り…」

ーー物語は時間と空間、おまけにリアルとフェイクの複雑な層を持っている。一人の人間ヤナにおいてさえ、そのドッペルゲンガーは時間を経過しないまま、閾値である忠犬ハチ公から逃れ得ない。

私たちが逃れ得ない時間と場所、それは1923.0901関東大震災なのか2011.0311なのか。

私たちが逃れ得ない見た目と言語、それはアプリオリではない筈。私たちは何によって自分を自分とするか、他者を他者とするか。

透明な壁であるところのガラス窓に風穴を開けた石。
生者、死者、実在しない過去と現在の存在者、焼き払われた筈の古い原稿が実は遺されていた、しかしそれはフィクションを描いた架空の作品。

これだけの層を為す物語なのである。

ところで文中、アジア系細い目好きの主人公ヤナ、プラハ在住ティーンエイジャーがアジア人に手軽く出会えるのはベトナム人、との記述がある。

2年前の9月、プラハを訪ねた。案内してくれた日本の方曰く、社会主義時代に受け入れたベトナムの人々のゲイテットコミュニティがプラハ市内にあり、チェコ人は余程なことがないとは入れないそうだ。ところがアジアン風貌である日本人はほぼノーチェックで、アジア食品を入手しているとか。

案内人曰く、殆ど治外法権化しているそうでチェコ当局も及び腰であるとか…








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最終更新日  2021.09.13 21:09:44
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