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2023.08.04
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カテゴリ: 古刹


2023/08/04/金曜日/格別の暑さ、酸素が少ない


7/26、民芸館は不発に終わるが、私にはその先のアイデアがあるのざんす。

それは  布引観音堂

今回のドライブツーリズムのメインイベントである。ここに行きたかった。

しかし、カーナビの個性なのか、いつも早め早めを私に指導するため、とてつもなく細いヘアピンカーブを車を唸らせながら右折したのが間違いの元であった。

確かに方向は合っている。カーナビは裏の駐車場をすすめているのかな?などと肯定的に受け止め、対向車は無いと信じ← この辺の心理も面白い。民芸館での対向車無し、の経験がはばかる。

農道→林道→トレイル、辺りでもう道が消える。さすがにおかしいと気づく、ちょっとトンマだけど。

ならば引き返すしかない、のだ。
なーんだ、なんまいだー。

カーナビはヘアピンのその先の道を示したのね、以降そのクセ尊重致します。布引観音までの道は対向車の道も確保された立派な舗装道路だ、快適だ。
実に文明国家だ。



駐車場は平日とあってかスキスキ。

牛に惹かれて善光寺詣り、の由来となったこのお寺の縁起が興味深い。




布引山への緑濃い入り口、人は何故こんなところにまで分け入ったのか。


山全体が岩のように思われる。それが磐座信仰ともつながる面持ちがする。それによって古来からの神聖な場所であったことも窺える。


↑奇岩や岩の上に鎮座するような杉の木?蹴上の高い石段を苔や清水の垂れる音を見聞きしながら登る。







牛に引かれて、の発祥地だけあって、善光寺穴と呼ばれる風穴がある。善光寺の創建に歴史的に関わりがあるのだろうか。

ふうふうと上り来ると、正面に釈尊寺本堂が座る。

絶景にぽーとなる。

御朱印を求める方は先に帳面を預けておくようにインフォメーションがある。

現観音堂の向こうに霞んで、小諸の街、浅間山

↑観音堂に入るには、この、好ましいトンネルを潜り抜ける。にじり口。

観音堂とは別に二つの先駆け?社堂や御堂がある。
開基は行基と社伝にあるそうだが、いささかその説がありすぎるようにも感じる。

室町時代のもの、と言われる
この小さなお堂はたいへん美しい。



聖観音が祀られたお宮、この地の観音さまはお幸せ。ここで3年修行したという西行も、芭蕉も訪れ、歌や句を作った。



地域性や構えを考えると、おそらく修験道や山岳信仰とも深い繋がりがあったのではないだろうか。

お宮格天井には、奉納者の手描きらしい板絵が並ぶ。地域の人のもあるが、なぜか東京、神田区とか深川区など、戦前の地名の絵が多い。


そういえば、山道には神田市場の名を記した石仏も幾つかあった。何らかの関わり、或いは当地ご出身の方の寄心だろうか。


↑左は何となく役小角を彷彿とさせる。

ここは朝廷直轄御牧のあった望月氏の所管地ではないだろうか。そうすると、甲賀忍者筆頭の望月との関わりが垣間見え、芭蕉との関わりも見えてくる。

そんな歴史を調べれば、更に興味が湧く。

幾度も足を運びたくなる場所だ。






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最終更新日  2023.08.04 14:00:01
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