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2024.09.03
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テーマ: 読書(8636)
カテゴリ: 本日読了





〈DATA〉
出版社 講談社
著者  豊永浩平

2024年7月9日 第 1刷 発行

2024年、本作で第六十七回群像新人文学賞受賞



〈私的読書メーター〉 すごいね、すごい才能。タイトルは「ちちぬはいや、うんまぬはい」。「つねにこの胸に刻んでおけ歴史の大河と言霊、いちばん深い夜空が明けたらやってくんのはほのかなひかりと明日さ…」黄金言葉さー。クラブのDJライクな物語構成で79年の沖縄をリミックスする。回転数が変わる刹那の音なき音に心捻られる。唯一本土戦を戦い文字通り根こそぎ奪われ、それは今も。沖縄を一人の旧友として捉えるならば、こんな理不尽がなぜ起きたか共に怒り涙し抱きしめたい。古い軍刀が巡り巡って今の凶器になってしまうエピソードの挿入は一番深い夜空か。〉


沖縄が好きだ。
何といっても人が好い。

那覇よりは地方が好みだ。

琉球の姿を伝える風景、それは正しくはもはや植生だけかもしれないけれど。北も南も良い。

毎年の花粉シーズンに行きたいと考えているので
他の季節は知らない。


沖縄の人にとって、那覇の南、ガマが沢山ある地域は未だに近づきたくない所だと聞いた。

ガマを覗いたわたしは少女たちをそこに感じた。

彼女たちは軽くなれない。

なぜなら、いまだそんなガマが沖縄の心にぽっかり空いているから。

普天間の私立佐喜真美術館の丸木位里さんの絵画!

普天間という空洞、穴。
今、そこにあるガマ。
大切な御嶽がそこにあるのだ。


歴史は教えてくれる。
ヤマトと称する薩摩藩がしたこと。
その琉球が奄美の群島にしたこと。

アメリカ世がヤマトにしていること。


そんな事ごとが苦く思い出されるけれど、未来はいつも明るい方からやって来るのだ。

物語はチカラ強い。





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最終更新日  2024.09.12 16:28:01
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