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2005年06月22日
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今、家には鯉と金魚とそしてこの魚がおります。
オヤニラミ

オヤニラミです・・
日本原産のスズキ科では唯一の純淡水棲ではないかと思われ。
確かアカメは汽水ですよね。
親になっても10cmほどの小魚です。

「レッドデータブック」には 「準絶滅危惧種」として載ってたりして、
飼うのは気が引けるのですが、
最近は人工的に繁殖したのが売ってたりするようなんで、
近所のホームセンターで買いました。
近所でもたくさん棲んでる川は知ってるんですけどね。
獲るのはちょっと気が引けた訳です。

オヤニラミという名前は雄親が卵を守る際に、
卵を睨んでるように見えることから付いた名前だそうな。
以前生で見たことがありますが、
鰭で扇いだり、口でゴミを掃除したりと懸命に世話します。

本当は複数飼いして繁殖したいのですが、
縄張り意識が強く、壮絶な戦いをやらかすので、
繁殖には物量(水槽のサイズとか数とか)が必要で、
ちょっとつらい所です。

地味な魚ですが、スズキ科の魚らしく人に良く馴れるところが好きなんで・・
こいつもよく馴れてカワイイ奴です。

さて、絶滅危惧の件ですが。
これは乱獲云々もさることながら生活環境の破壊が大きいように思います。
棲息及び繁殖条件としては
 ・水がきれいで穏やかな流れの河川などを好む。
 ・ある程度の水深が必要
 ・隠れ家や縄張りとなる障害物の存在が必要。
 ・産卵のため、葦等が茂った水際が必要。
 ・越冬のための深場が必要
などがあげられます。
また、縄張り意識が強い上に、移動範囲が狭いので、
上記のような条件のそろった場所が、
ある程度まとまって存在する必要があります。

こんな場所、河川改修では真っ先に潰される場所ですね・・
私が知っていた棲息地のうちの一箇所も、
河川改修工事で一面の浅瀬にされてしまいました。

さてさて、減るほうの問題もありますが、
最近は人工繁殖個体の増加で別の問題もあるようです。
と言うのも、水槽で増えたオヤニラミを川に放すことによって、
本来オヤニラミが居なかった水系にも広まったりしてるそうで・・
これは生態系を崩す行為ですし、
小さいなりに肉食魚ですから、
その水系の希少な在来種に影響を与えるかもしれません。
また、もともとオヤニラミが居る水系であっても、
違う水系のものを混ぜるのはいけません。

これはメダカの放流などでもよく言われることですが、
魚も水系が違えば別のものと考えるべきでしょう。

と、ちょっとまじめな話をしてみました。





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最終更新日  2005年06月23日 01時19分00秒
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