休み時間
ワッキーが来てるかどうか
少し気になった
掃除の時間
プールのはじにワッキーを見た
片手に箒を持って
プールのフェンスをつかんで
ただ
じーーーーっとプールを見ている
たまに
掃除しろよーと
他の男子につつかれているけど
さすがワッキー動じない
前までいじめられてたけど
一度暴れてから
あんまりいじめられてないって
先生いってたっけ
「こっこ!!何してんねん!!」
ん?
そや忘れてた
オレの掃除場所どこやったっけ・・・・・
ワッキーのお気に入りのダンボールは
床に使わないと決めた
ダンボールの前にガムテープ足らへんで
「ひろ!!何してんねん??!!」
大きな女の声にびびった
リトルのお母さんだった
「ここで何してんねん!塾は?
はよ行きや!!」
そういうとさっさとちゃりんこで消えていった
「おまえのおかあちゃん、けばいな~、髪の毛金髪やん」
「そうやろ~、怒ったらあの髪が燃えてるように見えるねん
ドラゴンボールみたいや、むちゃ怖いねんで。
この前も自分が朝起きられへんくせして
寝てる俺を怒りやがるねん、棒で叩かれてんで
幼児虐待や」
「ほんま、怖そうやな~」
「ほんで、嫌になったらおとうちゃんに連絡とって
週末会いに行くから次はおとうちゃんに怒られるやろ
怒られるのがオレの人生かっちゅうねん」
そういえば、リトルんとこは親が離婚してて
週末はおとうちゃんとこ行くってゆうてたっけ・・・
「ほんで、あのクソばば料理作れへんねん
オレの体は全部冷凍食品漬けや!!
そんで、オレのことアホやとかゆうやろ~
アホに協力してアホをさらにアホにしてるんは
誰やっ!!!!」
リトルの口から
ジェットコースターのように
コトバが走り出した
こうなると息すう暇もなく
一人しゃべりまくる
「おれ、絶対家でるねん!
もっとオレを大事にする家にいくねん
ちゃう、オレが住むねんから
お前らすましたるわっ」
リトルは作業を
とっととやめて
石を拾ってダンボールに投げ出した
「おい!君ら何してるねん」
遠くから声がきた
やべっ!!大人や!!!!!
三人とも制服のまんまやんか
よく見ると
養護籍の先生やった
「はよ帰れよ」
「家帰って
冷凍食品まってるわ」
ぼそっとリトルはつぶやいた
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