2010.11.14
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カテゴリ: 絵本、つくる

ポストに、宅配便の不在通知が入っていました。
「あ」、と思いました。

冬が刻々と近づく曇り空。
光もささない、深緑色のポストの奥。
たった、いちまいだけの長いハガキ。

それは、私への通知にほかならず、
それは、きっと、2度目に送った絵本コンテストの、
「着払いの原画返送」にほかならず、

こんなタイミングで、原画が帰ってくるのは、「落選」にほかならない。(-_-;)
すべてを一瞬で判断したのですが、
それは、まちがってはいませんでした。

くくくくく・・・・・。(T_T)

応募総数340。入選作品6。
ふたたび、確率出してもしょうもないですが、
1.7%。334人の吐息が共振する日・・・。

こんなときは、ちゃんと悲しむべし・・・だ。

そんな昨日、ムーミン・コミックスなるものを知り、読みました。
黄金のしっぽを手に入れた、われらがムーミン・トロールは、
一躍有名人となり、マスコミに追いかけられ、パーティに呼ばれるようになる。



ムーミン・ママも、ムーミン・パパも、
仲間たちも、村人たちも、それに浮かれ騒いでいる最中、
スナフキンは、つぶやく。

「ばかなやつらだ」。

スナフキンは、ムーミンに助言する。
「くりかえすが、気をつけろ
名声というのは危険な代物だぜ」。

・・・・だよね、スナフキン。

私はなぜ、絵本をつくって、コンテストに応募して、
なにかを切望しているのだろう?
名声のため?お金のため?

それとも、子どもたちのため?
その幸福と笑顔のため?
その子どもたちとは、誰?

・・・誰か知らない人に届く前に、目の前の息子だ。

息子は、「残念だったね、でも2作目で、賞がとれるわけないじゃん!」と
叱咤激励してくれました。
それに、「共同制作者」として、「企画&助言ミス」を潔く認めました。

エライエライ。

絵本制作は、息子との濃い時間。
かけがえのない時間。
笑顔だけではなく、苦しみと悩みと、悲しみを共有した・・・。

得られたのは、「危険な名声」ではなく、
この上なく貴重で、あったか~い家族のつながり。
「ママ、才能あるんだから、次がんばってよ!」と息子は励ます。

スナフキン、「よかったね」って、つぶやいてるよね。





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Last updated  2010.11.14 09:44:35
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