2011.04.12
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息子が、「あの日、突然、音楽に目覚めた」なんてつぶやきました。
それは、小学4年生、卒業式での歌の練習のときだと。
ちょっと待てい。それではないと思うぞ。

キミは、すでに、その年2006年1月、
「ボクも出る」といって、私のギターレッスンの発表会で、
ヴォーカリストとしてライブ・デビューしているぞ。

もっと、前からでしょ?
そのときの音源は、ちゃんと録音されて、CDで保存されている。
聴いてみる~?と、こわごわスイッチを入れる。

うわ。
息子の声、高っ!
声変わりしていないときの声って、こんなに高かったのね・・・。

オリジナル3曲のライブは、息子の朗読からはじまります。
一応、それなりに演出考えたのね、私。
あー、あの日のライブ、なまなましく思い出す。

たぶん、この後、私、リズム乱れる・・・。(ーー;)
この先、聴くの、ツライことになる。
ううう、がんばれ!私!

ふはあああ、残念・・・。

5年もたつと、「客観的」に自分を見られるものですね。

「ここのところは、毎日きちんと練習をすれば、きっとよくなるよ」
「ギター1本では、限界があるから、助っ人を頼んだら?」
「コドモの声と、いい感じでハーモニーをつくるためには、工夫がいるね」

なんてね、イロイロ助言したくなったのでした。
しかし、残念な私は、「大きな限界」を感じて、
すっかり、「その道」から離れてしまったのでした。

ああ、残念なワタシ・・・。
「客観的でクールな視点」を持てなかったあまりに・・・。
もう一歩、で、何かに触れたかもしれないのに。

あるいは、それなりに客観的でクールな視点を持っていたからこそ、
「やめた」のかもしれません。
その後、私はコーラスに入ったりしたから。

なにより、息子は、その後、ずばずばと音楽の世界へ入っていき、
いよいよ、来月5月3日には、ヒロシマ市民の晴れ舞台
フラワーフェスティバルのステージに立つのですから。

そして、想像する。
もしも、あのとき、たまたま、運命の女神様がほほえんで、
「とんでもない幸運」を手にしていたら?

・・・あはは、まさかのデビューとかね。

この5年間の、まことに穏やかな、ほっくり豊かな暮らしはなかっただろう。
息子は声変わりを迎え、かわゆいちびっこから、
イメージチェンジを余儀なくされて・・・ごにょごにょごにょ。

だからね、よかったのよね。
そんな「とんでもない幸運」など、女神様に贈られなくても。
あははは。

女神様は、「ちょうどいいサイズの幸運」を
いくつも、いくつも、もたらしてくださったのだと、
今だからわかる。

で、いまだに残念なワタシ。
クールに助言したいことはたくさんある・・・よね。
けど、向き合うのは怖いのだよね。

まあ、やさしく言うから、聞き給え。





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Last updated  2011.04.12 09:10:56
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