優美の南米旅日記

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2007.02.13
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テーマ: 海外生活(7776)
カテゴリ: カテゴリ未分類
「すいません、このバスは、エスコバール行きですか?」と、私は、バスの運転手に聞いた。

「そうだよ」と、愛想良く頷く運転手。

まあくんと私はバスに乗り込み、一番前の席を確保。

バスが走り出すと、私は「終点で降りるようにって、マリアに言われた」と、言った。

「どのくらいかかるって?」

「1時間くらい」

マリアとは、私のはとこ、ダニエル・アライワの娘(27歳)。

父のいとこ(男性)が戦前にアルゼンチンへ移住したということを、私が日本を出発する直前に初めて教えてもらった。

そして先日、日本大使館の職員に電話番号を調べてもらい、思い切って連絡してみたのである。

父のいとこは既に亡くなっていたけど、今日は、その息子のダニエル一家と、初対面の日なのだ。


どんな人達かなあ。。。。。

すごく貧しい暮らしをしてたらどうしよう。。。。。

チビ、デブ、禿げの三点セットだったりして。。。。。


等々、いろいろと心配するものだ。。。。


スペイン語の先生曰く、アルゼンチンでの、日本人移民に対するイメージは、中国人や韓国人に比べ、非常にいいらしい。。。。

ということは、人種差別による劣等感の中で生き抜いてきたという悪要因が、ある程度は緩和されるな。。。。と、私はホッとした。

多くの移民は、アルゼンチン人がやりたくない仕事を低賃金でする。

そして勤勉な日本人には、成功した人達も多いとのこと。。。。


エスコバールへ到着。

早速、ダニエルへ電話すると、10分もしないうちに、アジア人の運転している車が目前で止まった。

中からは、175センチくらいのすらりとした、男性が出てきた。

サングラスをはずすと、予想外にさわやかな雰囲気だ。

チビ、デブ、禿げの、どれにも当てはまらないとは、50過ぎた男性にしては優等生だ。。。

なんせ、まあくんの手前、初めてあった人とはいえ、私と血縁関係にある人なんだから、救いようのない見てくれよりも、外見がいいに越したことはない。

「始めまして」と、私達は挨拶をかわしながら、握手をした。

105-papa.jpg

ダニエルの日本語は、外人が話してる日本語といった感じ。。。。

まあ、9年前にお父さんが亡くなって以来、日本語を使う機会もないのだから、仕方がない。。。。

ダニエルが運転席に戻る間に、私はまあくんに、「意外とかっこいいじゃん。。。。。」と、小声で言った。

「雰囲気が小泉元首相ふうだね。。。。。」と、まあくんは言いながら、車へ乗り込んだ。

さて、何から話していいものやら。。。。。

とりあえず、父から聞いた荒岩家の親戚情報などを話してる内に、家の門の前へ着いた。

門の先には、綺麗に芝生が敷き詰められた、大木が数本ある大きな庭があり、その150メートル程先に、石造りの家がある。

おおおっっ??

超貧乏だったらどうしよう……という、もう一つの心配事も、一気に吹き飛んだ。

ダニエルに促されて、家の中へ入ると、白人系の50前後の女性が、優しい笑顔で出迎えてくれた。

105-1.jpg

ダニエルの奥さんで、ドイツとイタリアのハーフ。

彼女の両親も、アルゼンチンへ移民してきたとのこと。


ちなみに話せるのはスペイン語だけなので、必然的に、ここからは、スペイン語。。。。。



私達が席に着くと間もなく、マリアが彼氏と共に奥の通路から現れた。


可愛い!というのが、第一印象。

お母さんに似て、柔らかい雰囲気を持った、誰からも愛される感じの女性だ。

アジア系の血が入ってるとは、全く思えない。。。。

「Encantada!!(始めまして)!!」

国籍も育った環境も全く違うというのに、彼女と私は、多少の血縁関係があるのかああと、ちょっと感激。

しかも、この年になるまで、そんな親戚が存在してたなんてことすら知らなかったのだから、尚更だ。

ダニエルに会ったときよりも、もっと感激。。。。

105-2-3.jpg

「先日の説明で、どのバスに乗っていいかすぐ分かりました??」と、マリア。

「うん。すぐ分かったよねえ。。。」と言いながら、私は隣で頷いてるまあくんを見た。

しかし、こんなに感じのいい家族が私の親戚とは、まあくんの手前、私も鼻が高い。。。。

マリアと、お母さんは、美味しそうなケーキやお菓子を、次から次へと持ってきて、ダイニングテーブルへ置いた。

しばらくして、息子二人の登場。

朝帰りとかで、寝ぼけ眼だ。

一番下の息子は18歳で、ダニエルには全然似ていないけど、もろアジア人の顔立ちで、性格も内向的。

105-hermano.jpg

その上の息子は22歳で、既に独立して店を持ち、一見、メキシコあたりにいそうな顔立ちだ。

私達のスペイン語で、間が持つかな??と、ちょっと心配しながらも、お互いの生活のことを話し始めた。

亡くなった父のいとこは、なんと戦前に移住してきたらしい。

ブラジルで船を下りる日本人が多かった中、とにかく日本から一番遠い国へ行きたいということで、アルゼンチンまで来たとのこと。

そして、日本人の女性と結婚して、バラ園を経営。

しかし、言葉も通じない地球の裏側まで、当時、よく来ようと思ったもの。。。。

その後に日本は敗戦したのだから、この地で築き上げて良かったとも思っただろうけど、まさかその後、日本の経済がここまで発展するとは、予想外だっただろう。。。。

そういう激変を遠くの地で見てた日本人は、どんな心境だったんだろう。。。。と、本人がいたら是非つっこんで聞きたいところだった。

ダニエルはというと、2001年のアルゼンチン通貨危機の際、会社を倒産させてしまったらしい。

しかし、現在は、ドッグフードなどを取り扱う会社を新たに作り、ほとんどの借金は返したとのこと。


両親から受け継いだ財産で、悠々と暮らしてるのかと思ったら、一度こけても、ここまで這い上がってこれるとは、凄いなあ。。。。。


時間と共に、すこしずつ私達の間の緊張感もやわらいでく。

私達の生活から旅の話などで、かなり盛り上がりをみせた。

一段落して、家の中の案内をしてもらい、家の裏にある庭へ出ることにした。

外へ出ると、なんと、サッカーのコートをつくっても余るくらいの綺麗に芝刈りされた土地が広がっている。

105-jardin.jpg

と、同時に、数十匹の犬が一気に私達の所へ向かってきた!!!!

ワンワンワンワンワンワン!!!!!!と、高い声から低い声のオンパレード!!!!!

「うわあああああっっっっ!!!どうしちゃったの???これ???」と、私が驚きをあらわにした。

「さっきの、あなたたちの 野生ゴリラの話 みたいに、センセーションでしょ!!!??私、犬が大好きで、道ばたで見捨てられた犬を見てると、ついつい、家に持って帰ってくるの」と、ダニエルの奥さん。

105-perro.jpg

犬好きのまあくんは、「しかし、こんなに広い庭もあるし、自分でドッグフードの会社やってるんだから、食費も全然かからないだろうし……..いいなああ、これ」と、言った。

「ダニエルも犬好きなんですか??」と、私は聞いてみた。

「んんんん」と、特に、ダニエルは頷かなかった。

「でも、どうしてこんなに広い土地を購入したんですか?」と、聞いてみた。

「本当は、養鶏所をやろうと思ってたんだけど、止めたんですよ」と、ダニエル。

なるほどねえ。。。。まあ、理由無しには、ありえないサイズだよね。。。。。

その後、私とマリアはメールアドレスの交換をした。

105-maria.jpg

「本当は、来週いっぱいでブエノスアイレスからは去る予定だったんだけど、2週間ほど旅行してから、また戻ることにしたの」と、私は言った。

「じゃあ、その時にでも、また会いましょう」と、マリア。

105-3.jpg

そして19時頃、私達は大満足の中、マリアの彼氏の車に乗って帰路についた。






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Last updated  2007.02.14 00:18:30
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