優美の南米旅日記

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2007.11.24
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カテゴリ: カテゴリ未分類



手こぎボート一台にフランス人3人と私達、そしてインディアン青年を乗せ、カフェ・オレ色のアマゾン川をゆっくりと漕いでいった。

観光地化していないアマゾン川の支流ネグロ川には、私達以外誰もいない。

一時間ほどで岸に到着すると、更に20分ほど静かなジャングルの中を歩く。

するとジャングルの中に、大きな葉を何枚も重ねて屋根にした、ドーム型の寝床??が現れた。

青年が数週間前に作った物らしい。

5~6センチくらいの太さの木を柱としていて、今晩はこの木にハンモックを6人分つって寝るとのこと。

こんな小さい所にどうやって??と思いきや、インディアン青年は真ん中の柱から三人分のハンモックを両端と真ん中にくくりつけ、残りの三人分を、左右の端と奥側にくくりつけた。

mosquito.jpg
photo: one night stay in Amazon jungle


うまいことまとまった。

そして、テーブルを補強するため太めの木を各自集める。

1maakun ki.jpg

その木を青年が太めのナイフで切ろうとしたけど、なかなか切れない。

続いてフランス人のへなちょこ男がやろうとしたけど、勿論てんで駄目。

そして、まあくんが試したら、あっというまに切れるじゃない。

しかも、その切りっぷりが男らしい。(うふふっっ)

1markun cut.jpg

食事の用意をしていると、インディアンの青年がシーっと合図をする。


緊張が走る。

1indian  fire.jpg


「猿が10匹くらい木の上で食べ物を狙ってるけど、襲ってはこないよ」と、青年は言った。

なんだ、猿かよ。。。。

一瞬見ても分からないけど、よく見ると7メートルくらいの高さで木が揺れてるので、おそらくあの辺りにいるのだろう。。。。。

2 comida 4personne.jpg

ちなみにインディアンの青年はギアナ出身なので、英語が話せる。

その上小さい時からアマゾンのジャングルに住んでいるので、ジャングルのことは熟知している。

話を聞いてると、この青年は可哀想な生い立ちで、小さいときに親からひどい体罰をされたとか。。。。

「兄弟達の前で、僕だけ目の中に唐辛子のエキスを入れられるんだ」

えっっ??そういやあ、私がアフリカを旅した頃四六時中ペッパースプレーを携帯してたけど。。。。。

「どうなっちゃうの?」私は、想像つかないので、聞いてみた。

「もう、目が焼けるかと思うくらい痛くて転げまわって、その後一週間は視界がほぼ無いくらいだよ」

あまりにも、ひどい仕打ちに私達は息をのむ。

「でも、もっと一番ひどかったのは、僕がぐっすり眠ってるときに、突然叩き起こされるんだ。僕は寝てるんだよ!何もしてないんだよ!!」

「それで?どうなったの??」

「両親は、煮詰めて用意してた唐辛子を、僕のお尻の中に詰め込みだしたんだ」

そんな経験は一度もしたことがないので、想像がつかない。。。。。。。

「いくら泣いて叫んでも、次から次へと詰め込むんだ。。。。」

「ど、どんな感じなの?」

「もう、体中の血という血が頭まで上る感じで、僕は川へ駆け込んだんだ。いくら出そうと思っても奥まで入り込んでるのは出てこないんだよ。。。。。あの経験が一番つらかった。。。。。。」

「でも、どうしてあなただけそんなことをされたの?」

「僕は、他の兄弟と違ってたんだ。。。。例えば、お父さんが今日は狩りに行くと言ったら、僕は食べ物は十分あるからわざわざ動物を殺す必要がないじゃないかと言う。。。。すると、他の兄弟は従うのにどうしておまえは言うことを聞かないんだ!!と怒られる。。。。。。」

「。。。。。」

「でも、父が亡くなり、母が死を目の前にして病床にいるとき、兄弟の中で僕だけが残って看病してたんだ。」

「兄弟はどこへ行ってたの?」

「みんな、鉱山に働きに行ってた。。。。そして母が言うには、僕は他のことは違うから、ブラジルへ行ってみなさいと言い残して死んだ。。。。。。」

「でも、どうやってブラジルまで行ったの?」と、まあくん。。。。

「ジャングルの中を、数週間歩いた。危険な毒蛇の臭いがすると、すごく恐ろしかった。近くを豹が歩いていったこともある。。。。。立ったまま寝たこともある。」

おおお、これぞアマゾンのサバイバル。。。。。。。

一瞬今回の楽勝アマゾンツアーがアマゾンの実態かと勘違いしそうになるけど、やはりここは危険地帯なのだ。

「そして、ブラジルの小さな街へついた。。。。。。。その時は、髪も長く、腰に汚い布を巻いてただけ。。。道行く人が、何事かと振り返っていくけど、言葉が通じない。。。。。」

私達は、身動きもせず話に耳を傾ける。

「みんなにジャングルへ帰れとジェスチャーで言われたけど、僕は帰らなかった。帰るところはなかった。。。。。。だから最初はレストランの残飯をあさってたんだ。一週間ほど同じレストランへあさりに行ってると、最初は追い払ってたオーナーから庭の掃除をするよる仕事を与えられたんだ。。。。」青年は紅茶を飲んで一息つく。。。。

「そして間もなく、ある女性に出会ったんだ。彼女は僕の生い立ちを聞いて同情し、彼女の家にひきとってくれた。。。。。」

ちょっと、明るい話になり、私達の緊張も少し緩んだ。

「最初は、コップ一つ持つにしても力加減が分からないから、すぐ壊してた。。。。。でも、彼女は辛抱強く、人間としてのマナーなど僕に教えてくれた。。。彼女は僕の第二の母親なんだ」

すぐ感動する私は、話を聞いてて、ちょっと目頭が熱くなってきた。。。。

「次第にポルトガル語も分かるようになり、今のツアーを経営してるフランス人と出会ったんだ。この出会いは、僕の人生にとって非常に重要な出会いだった」と、青年は目に力を込めて言った。

そういえば、ツアーのオーナーが、アマゾンのジャングルを熟知して、英語が話せるネイティブインディアンは、ガイドとしてパーフェクトだと、青年との出会いを喜んでいた。。。。。

そんなインディアンは、彼以外、他にいない。。。。と。。。。。

そして、少年は雇われているのではなく、独立して仕事をしていると言っていた。。。。。

「もしも、街だけの生活だったら、僕は耐えられなかったと思う。でも、この仕事はジャングルと街を行き来しながら、僕のジャングルでの知識を最大限に生かせる仕事なんだ。」

「兄弟は何をしているの?」と、まあくんが聞いた。

「彼らは、汚い鉱山で真っ黒になりながら働いてるよ。。。。」という青年は、特に感情を見せない。

なるほど。。。。。立場逆転か。。。。。。

「僕は今、本当に幸せだ。。。。」という青年の言葉が印象的だった。。。。。。

2amazon comida.jpg





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Last updated  2007.11.24 13:28:17
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