ユウとはなうた

とりあえず、この場合はどうしてますか？、という質問をして彼女のやり方を見てみた。

それでわかった。
この人、ほんまに仕事できひんわ・・・って。
ひとつの仕事に対してのルール制が全くない。

同じ分類での作業のはずが、その時々によって手順がバラバラで、何の統一性もない。
自分の頭の中でも未だに整理できていない感じ。

よくもこんなアヤシイ、あやふやな状態で今までエラそうに仕事してくれてたよなぁ、と、髪の毛をわしづかみにして頭をユサユサ揺さ振りながら顔に唾を吐いてやりたい気分になった。

たぶん、家の中もタンスの中も、玄関もキッチンも冷蔵庫の中も、ぐっちゃぐちゃなんだろうと思う。
この釣鐘型の物体は(マタニティがパンパン。お腹が出てるんじゃない。首がなくて全体に妊娠とは関係のない肉がついていて、結果として、どこから見ても釣鐘みたいなのだ。若しくはゴン太くん)何かを仕分ける、分類する、という事ができないのだ。

人には得手不得手がそれぞれある。
釣鐘型物体が、分類下手で仕事の要領も悪いとするなら、周りにいる私たちがそれをフォローして、例えばすでに分類したモノ(仕事)を与えるとか、一つ与えて一つこなして、それをいちいちチェックするとか、それなりの対応をしてやれば、このオトボケカンパニーで飼い続ける事も出来るだろう。

しかし。
それは、釣鐘が嘘をつかず性格も良く「ありがとう」と「ごめんなさい」がちゃんと言える人だったら、の話だ。

今、私の目の前で「これは覚えてるんで。私は覚えちゃってるんで」と、エラそうに、新人さんに伝えてない商品コードを入力している釣鐘。
マニュアル作成せずに、自分の頭だけで覚えてる事を得意げに語る釣鐘。
しかも来月から産休に入るという、この状況で。

何の事で私が怒り、この請求書ＰＣの前まで連れて来られたのか、全くわかってないよな？
今、「アカン」と言われている側の事を、得意げに語ってるよな？この釣鐘。

これが現実なのだ。

目の前の釣鐘は、嘘つきの見えっ張りで「ありがとう」も「ごめんなさい」も言えない(言わない)、そして、仕事も掃除も出来ないのだ。

私「わかりました。・・・この件に関しては、私が新人さんに引き継ぎます。
なので、まるこさんがお持ちのリストは全て処分してください。
二度と使いませんので」

釣鐘は意味がわかってないだろう。
何がダメだったのか、さっぱりわかってないだろう。

＜つづく＞

※そう。続くんだよ、これは。

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