ユウとはなうた

あなたのリストを処分してください、と言った。

新人さんには私から引継ぎします、請求リストはこちらで管理しているものを使用します、古いリストを残しておくと新人さんが混乱します、だから。
だから、あなたのリストを処分してください、と言った。

しかし彼女は「ああ、はい、わかりました」と言ったっきり、それを実行しようとしなかった。
何事もなかったかのように、シレっと席に着いた。

私「・・・まるこさん。さっき言ってたリスト、もう一度出してもらえます？？」

まる「ああ、はい、これ」

私「ああ、これですね。はい、これ、処分してください」

まる「ああ、はい」

私「今。今ですよ」

まる「後でやります」

私「後じゃダメです。今すぐ処分してください」

まる「後でやるって言ってるじゃないですか！」

私「今すぐやってください」

まる「そこまで　はなうたさんに指図される筋合いありません！」

私「二度と使わない資料はすぐに処分しないと、請求がダブったりするでしょう？
以前もあなたが残していた古いリストで請求ミスがあったでしょう？
それが怖いので今処分してくださいって言ってるんです。
早く、今すぐシュレッダーにかけてくださいよ」

まる「だから！はなうたさんに仕事の事で、そこまで指図される筋合いありません！！」

私「あなた信用できないんですよ！あなたの古い資料のせいで津田さんも新人さんも、請求ミスをしてるんですよ！
覚えてますよね！？
そのミスをなくそうという気はないんですか！？
だから言ってるんです。今すぐシュレッダーにかけてください。
目の前で確認するまで信用できませんから」

はい、出た、無視。
っていうか、もうパターンね、これ。

私「あ、じゃ、結構です。私がやりますわ」

そう言って、彼女の机の上にあったリストをシュレッダーにかけに行った。
まあ、この流れ、全てＧ長も部長も見ていたけど、他人のふり。
はなうたさんに言わせておくのが一番キツイだろう、と思っているらしい。
あはは、またキツク言われてるな、ざまあみろって、まるで他人事。

Ｇ長なんて、この後、私にこっそり「ははは！ええやん！悪いのはみんなアイツやし！」って。
なんじゃそれ。
あんた子供か。
呆れたけど、一応ニコって笑い返しておいた。

ま、もう男の上司なんて頼りにしてない。
お互い立場やキャラを利用し合う関係でいいのだ。
あの人たちは「頼って来ている」と思ってる事も、実はこっちの気持ちとしては「利用している」だけなのだ。（今までのいろいろ）
だから、向こうが私のキャラを利用して、奴をバッシングしているっていう現実も、それはそれでいいのだ。

私がこの会社の経営者なら許さんけどな。

ほんま、私が王ならほとんどの奴が島流しやな。
オトボケ連中、上司連中、みんなよかったな、この会社の社長がラ王でよ。

※ライオン社長＝ラ王＝裸王（裸の王様）

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