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二度寝で夢をみた。
わたしは梶山芽以子という女になってそこに登場していたが
どうしたって梶芽衣子のパクリだろうよと。
部屋の窓から広大な坪庭が見えるのであるがどうにもピリリとしない造成で
なんだか建築中のテーマパークのようなのであった。
そのざらついたような緑と土の置き方と雑な配置はたぶんそれが完成したところで
ちっともうつくしくもたのしくもない様子なのだろうと思われた。
わたしは手に持っていた長モップと一緒に棒立ちながらどんよりと土空の間を眺めていた。
いつのまにかわたしのうしろに立っていた人が
「これは駄目だと思っているだろう」
「しかしだいじょうぶなんだよ。ここにはこれから杜若を植えるのだから」 と言う。
は? カキツバタ?
夢の中の梶山芽以子は
「そうですかそれは白ですか紫ですか。いいえきっと紫のカキツバタですね」
などとなぜだわけのわからぬことを言う。
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夕飯の為に丁寧にカレーを作った。
チキンカレー。クミンの香りが部屋に渦巻く。
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ドラムの練習。
やればやるほど思うのだが「簡単な音楽」なんてないね。
特に向き不向きという崖を乗り越えてゆかねばならないものにとっては。
「手を抜ける」ことを「簡単」だと思っている不遜どもを今年はぜひとも退治したい。
下手なものほど手を抜きたがる。笑止
このところの季節柄 BUMP OF CHICKEN(←大大好き。笑止!)の
『メーデー』でBEATの練習をしている。
だいたいただ基本の8BEATを刻むだけなのでそんなの簡単だと思うでしょう?
ひどく難しい。(たいてい「基本」ほど奥が深い。深すぎて底しれず。ときどき溺れそう)
そのうえ超大好きな曲なので歌詞に耳がめり込み刻みが遅れがち。
しかし天才というのは水たまりひとつ穴一つからもこうして作品を構築できるんだねと
天才にとって世界は創造の種を分子にしてできあがっている未知の秘密壺なんじゃねぇかなどと
ときどき茫洋として手が止まってしまう。笑止。練習にならんぞ。
今年はなんとかBUMPのライブに潜入したいものである。
いやいやそのために足腰を鍛えておかねばならぬだろう。
うちの子もBUMPファンであるからなんとか一緒に行ってもらいたいが
どうにも断られたら独りでも行く。
ライブでへんなオババが踊り狂いながら脳天から電波声を発していたらそれがきっとわたくしである。
その足下の鞄からはドラムスティックが伸びているかもしれない。
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