2013年05月27日
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宗教音楽のなかのとても大切な部分。
一つの母音の中で音程の変化、高低のあるフレーズ。
たとえばメリスマという言葉ひとつの中に持続するうねり。
たとえばメリイイイイイイイイイイイイイイイイスウウウウウウウウウマアアアア
なるべくなら延々と続いてほしいくらいだ。
メリスマ。
そこに恍惚が立ちあらわれる。

キリエ、キリエエレイソン

まだ小さいときに京都のなんとかと言う緑の深い深い寺で
多勢の坊様たちが一斉に読経をしているところに出くわした。
静寂だった寺の中庭に地を這うようなユニゾンの、
おどろおどろしいような音声で空気を押しやりわたしの肌に鳥肌をたてた
あれは、メリスマ。

どうして歌が生まれたのか
どうして人はそんなものが神仏に届くと思えたのか
理屈なのか理屈じゃないのかわからないような場所で
たしかにそれをどこかが感じる、メリスマ。

大好きだ。
あんまり歌っていると失神してしまうかもしれない。ヨーロッパの貴族の女のように。
いやただ空気を吐きすぎて尽きただけ。
え?ええ、ええ、スキャットももちろん、大好きですわ。
そしていずれにしても「スキ」と「ウマイ」は遠く別物なんですけれどもね。






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最終更新日  2013年05月27日 22時06分57秒
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