広島カープ考察

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2025.11.25
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カテゴリ: 広島東洋カープ
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『フレディ・ターノック』

 本日は広島が新たに獲得したフレディ・ターノック投手について見ていきたいと思います。
ターノックは身長193センチの大型右腕で、契約金は50万ドル・年俸100万ドル+出来高と報じられており、日本円だと大体2億3400万とかなり高い金額で契約しましたね。
やはり3A選手を獲得する際の金額が高騰している事を窺わせますね。
今季はMLBのMIAに在籍しており、MLBでは5試合に登板して7.1回ながらも被安打僅か1(その1本が本塁打)で防御率は2.45の成績を残しました。
3Aでは29試合に登板して68.2回を投げて46被安打32与四死球7被本塁打73奪三振で、防御率は3.28でした。
それでは特徴を書いていきたいと思います(​ fangraphs ​)(​ brooksbaseball

 「投球スタイル」

 まず持ち球は直球(最速159キロ・平均154キロ前後)、スライダー(平均138キロ前後)、カーブ(平均127キロ前後)、チェンジアップ(平均134キロ前後)、ツーシーム(平均153キロ前後)となっています。
続いて投球スタイルですが、今季のMLBと3Aの合算で見ていきたいと思います。
そして対右打者に対してはスライダーを33.5%と最も多く投げており、続いてツーシームが25%、直球が21.4%、チェンジアップが12%、カーブが7.25%となっています。
続いて対左打者に対しては直球が38.5%、チェンジアップが22%、スライダーが20.5%、カーブが17%、ツーシームが1%となっています。
長身から最速159キロを投げる投手なのでてっきり剛腕スタイルかと思いきや、案外様々な球種を投げ分けるタイプのようですね。

 「投球内容」

 まず特徴的なのが奪三振率の高さ、MLBでは12.27、3Aでは9.57と非常に高い数字を記録しています。
これは球種によるもので、直球の空振り率は脅威の29.9%、カーブとチェンジアップは何とそれぞれ33.3%と39.7%となっており、スライダーも空振り率は25%と 殆どの球種で空振りを奪えるのが強みです。
その反面として制球力に大きな課題を残しており、与四死球率はMLBで6.14、3Aでは4.19と中々の制球難と言えそうです。
球種別にストライク&ボール球率を見てもスライダー以外の球種はボール球率がストライク球率を上回っています。



 続いてbatted ballですが、GB%がMLBで69.2%、3Aで44.8%とMLB基準ならば十分高い数字となっており、ツーシームを投げ出したのが大きいと思います。
他にはカーブやチェンジアップもGB%の方がFB%よりも高くなっていますね。
ちなみにそれまではさほど高くなかったのですが、今季はゴロを多く打たせるようになりました。

 「気になる点」

 気になる点は先発で投げた場合だとさほど芳しい防御率ではない点、先発に限定すると防御率は5.346となっており、しかも6被本塁打と今季7被本塁打のうち6被弾は実のところ先発登板で浴びたという事も判明しています。

また、走者を出しての投球に課題を残しており、これを見る限りだと先発よりもリリーフで1イニング集中タイプなのではないかな?という印象を受けました。

 「投球フォーム」

 それでは投球フォーム(​ youtube ​)を見ていきたいと思います。
走者がいない時でもセットポジションから投げ込んでおり、足こそゆっくりと引き上げますが以降は力強い動きで勢い良く投げ込んできます。
左腕を上手く使って開きを抑える事はできていますが、如何せんテイクバックが大きすぎる印象で、制球が悪くなるのはこの辺りに原因があるのかな?と思います。
また、体重移動する際の歩幅がかなり大きいテイクバックの割に狭すぎる影響からか、トップの際の体勢が森下や高木(仮契約をしたので「投手」を省きます)らのように背中を反ったわけでもないのに上体が一塁側に傾いてしまっていますね。
他に気になる点としてはリリースする際に右足甲を地面に押さえつける事が出来ず、完全に右足が宙に浮いてしまっており、矢崎と同じような形になっていて高めに抜けがちかな?と感じ、右膝がしっかりと本塁を向かずに右打者側に向いています。
そして腕を振り切った際の右足も思ったよりかは躍動感がない印象で、引き上がりも物足りなさが残るでしょうか(上体投げの印象がありますね)。
正直なところ、確かに制球が荒れる理由がよく分かる投球フォームかな?と思います。
しかしながら珍しく上から振り下ろすタイプで、森下や栗林、永川投手コーチ、フランスアを彷彿させるような担ぎ投げタイプで、159キロでこの投げ方ならば空振り率が非常に高いのも頷けますね。
個人的には体重移動の際に着地をもう少し我慢して歩幅を広げて投げる事ができればもっと良くなるのではないかな?と思う …というよりは手が付けられないレベルまで引き上がってきそうに思います。

 イメージとしてはツーシームを持っている点やスライダーとカットボールの違いこそあれど外国人版栗林のような印象を受けます。
ゴロを打たせる術を持っている点や球種を満遍なく投げ分けるスタイルを見ると、確かに先発としての可能性を感じさせはするものの、現時点では制球難である事や走者を出しての投球に課題を抱えている点などを見る限りではリリーフの方が力を発揮できるのではないかな?と思います。
よく「四死球を多く出すのならば先発で」という声を聞きますが、
何故ならば先発で四死球を多く出すとリズムも悪くなる上に球数が嵩みがちでイニングをあまり食えない点やかつての岡田氏のように好投していたのに突如に四球を連発してたちまち大崩れするといった危険性を秘めているからです。
しかしながら1イニングならば別にリズムも球数が嵩んで3四球出しても無失点ならOKであり、かつての永川投手コーチは正にこういった投球で、栗林も時折ストライクが全く入らずに2者連続四球を出す事がしばしばありながらも何とか無失点で抑える事がありますよね。
しかもこれだけの直球を持っているのならば真ん中目掛けて投げ込んでもNPBの打者且つ飛ばない球ならば押し込む事ができると思います。
ちなみに元々制球難でNPBに来て活躍したサファテやミコライオ、巨人のマシソンなどは基本的にはこういったタイプで、ハーンも3AやMLB時代に比べると与四死球率が大幅に改善されています。

 しかしながらテイクバックが大きいところは我慢するとしても体重移動の部分さえ矯正できれば急成長が見込めそうな投手で、春季キャンプで本人と話し合って改善しても面白いかも?しれませんね。
現時点ではクローザー候補として期待したいですが、球団は先発として期待しているとの事で、確かに課題を克服できれば一気に絶対的なエース候補へと躍り出る可能性を秘めた投手なのかな?と思いました。

選手評価:A(リリーフの方が良いと思うが、先発として育成するのもあり)

 「余談」

 ターノックを先発で起用していく方針ならば栗林は元の守護神に戻っても良さそうな気がするのですが如何でしょうか(森浦は対左打者の被打率が悪すぎるのでやはり中継ぎで)。
現時点で森下、大瀬良、床田らはほぼ確定で、森も余程の事がない限りは入りそうですし、ここにターノックが入ったら残る枠は1つで、できれば岡本や玉村、辻といった若手投手を試す枠にしたいと思うのですが…。






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最終更新日  2025.11.25 01:04:40
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