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2008年08月15日
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カテゴリ: ドイツ
コルク上面が濡れている事がある。
1994年、14年を経たワインでも…だ。
これは当店のセラーだけが持つ特質かも知れないが、
状況を説明する必要がある。

oldwine_cork3

この濡れは、外部からのものではなく、内部の液体のごく一部が
湧き出たものだと判断できる。
不思議なのは乾いていない…という事だ。
ワインセラーの湿度は高く70~80%程度だが、
いくら何でもちょっとだけ濡れたコルクが、


と言うことは、ずっと内部のワインが湧き出し続けた…と考えられる。

ならば、液面がズン…と下がるか、と言えばそうではない。
14年を経たワインの液面としては正常以上に高い液面だ。

ある意味、不思議な状態と言えるコルク上面の濡れ…
なのだが、実存するのだ。
このワインに限らず、これまで例えば
JJプリュムの1990年代半ばでは良く見られた現象だ。
コルクのスタイルなのだろうが、液面が異様に下がってないとすれば、
このコルク上面の濡れも、不良とは言えない。
実際、この濡れ方で、液面が必要以上に下がったワインは
不思議にも皆無…と言えば驚くかも知れないが、事実だ。


問題が出ないので良いか…と判断する事にしている。

また、この銘柄・年号のこのワインも、すべてがこうではない…
とだけ申し上げておく。

(7)ゼーリガー・シュロス・ザールシュタイナー
  リースリング シュペートレーゼ



このワインは、一つ前に飲んだ1996年より2歳年寄りだ。
年号を変えて、同じワインを飲むことを「垂直試飲」と言うならば
まさにそれに当たる。

基本的なスタイルは、当然ながら同じであろうし、
どのようにコメントするか…はポイントを絞る事になる。

味わい分けに自信があるならば、微妙であろう風味の差を
小さいからこそ細密に感じ取っていく事。

でもそれよりも、時の流れがどのように影響しているか?
各々の年号がどのようなワインを造ったか?
という事の方が良いだろう。

実は30年近く前、この醸造所のワインに出会い、
私はザールワインの虜になった。
それほど美しくエレガントな造り手だ。
ラベルは当時と同じで地味。しかしながら
“ザールシュタイン城”という名から、この城に居住する貴族を
想像しながら、美しい酸に酔うのに十分だった。
(実際は貴族の家柄ではないのだが…)

その1996年に続いて飲んだこの1994年もの。
外観的にはほぼ同じか、もしかするとこの94の方が色が薄いかも…
という濃い黄金色。

香もほぼ同じ構成と展開を辿るが、年号に反して、こちらの方が若々しい。
時折起こる、古い方が若々しい…という状態だ。
微妙な甘さのツヤでは96年、繊細な美しさではこの94年…
という所だろうか。

14年を経たはずなのに、酒質は生き生きとして
繊細な酸は風味がぼやけるどころか、よりハッキリとして
スリムでタイトなカッコ良さを主張する。
このワインも、飲み残して5日以上もチビチビやってみたけど、
酸化せずに飲み続ける事ができた。

良い貯蔵は、命を縮めないのだなぁ…とあらためて思った。

               [To Be Continued...]


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Last updated  2008年08月15日 18時16分09秒
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