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2008年08月24日
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カテゴリ: ドイツ
コルクは化学製品ではなく、自然の産物から得られるので
質・特性が厳密には不均一である。
人間の指紋のように全く同じ物はあり得ない。
だから、頭封を解いたコルクの上の状態が
全く同じにはならない。

oldwine_cork61

カビがなくて少しドライな感じの場合がある。
これの場合は、どちらかと言えば、コルクの密度が高く、
ワインの息が少なめだったのだろう。

カビもほとんど無い…という場合もある。

oldwine_cork6

カビが少ない場合も、カビがほとんど無い場合も、
それだけで、貯蔵が悪い…と判断しないで頂きたい。
間違いのない、パーフェクトな貯蔵を、しかも均一に行った場合でも
個々の差があるのを、
私自身が日常的に経験しているから。

そして、コルク上に何のカビもなかった、このワインも、
全く健全で、良い状態であった事をお伝えしておく。

(1)ベルンカステラー バートスチューベ
  リースリング カビネット
  [1996]ドクター・タニッシュ


ドクター・タニッシュが2つに分家した後の作品、
概ねこちらを本流と認識したような気がするが、
品質的に甲乙つけがたし…という状況だった。

oldwine_laber4

バートステューベは集合畑だが、それに含まれる単一畑
Lay ,Matheisbildchen,Bratenhofchen,Graben,(Doctor)


グラスに注げば、この色の濃さは、ほぼ限界と思えるほど。
モーゼルのリースリング・カビネットでここまで深く濃い黄金色は
私自身も経験がないほどだ。
しかし、クリアーな上に輝きもあり、何よりも微弱発泡がある…
(10年経ったものとしてはアンビリーバボー!)
生き生きとしているのだ。
まるで、廃墟と信じていた建物の中に、可憐に咲く花を見つけたような、
そしてよく見ると、一輪でなく溢れるほど咲いていた…というような気分。

香は、グレープフルーツ、八朔などの柑橘系に加え、
若々しさの象徴とも言える青リンゴ、そして蜂蜜。
古典的リースリングのゴム、今回の他のワインでは少なかったオークの香。
そしてお約束の杉に濡れた熟成香。

ミネラル分は、塩味のようにさえ感じさせてくれ、
繊細で微妙な酸は、生き生きとして語りかけてくる。
外観の深い黄金色に反して、内容は極めて若々しい風味。
甘さは、ほのか~やや甘口の間、これならお料理と合わせる事も可能。

このワインの生命力を検証する為、今回は一段と厳しい実験を行った。
深夜から飲み始めて、65%程度残したまま、
コルクを逆さまに突っ込んで常温に放置。翌朝、冷蔵庫に入れた。
その次の夜、飲んでみたが、全く問題ない。
さらに冷蔵庫に入れて3日目、コルクを抜いたら、微弱発泡のガスが滞留し、
ポンッという音がした。
風味は、よりグレープフルーツ、ブンタンのような柑橘が際立つ。
フルーツサラダにも合わせたい…と想像を掻き立てる実力を持つ。

より色が深かったので、もしかしたら、酒質が弱っているのか…
という恐れもあったので、わざと残しながら、7日目。
十分アライブ!
優良ドイツワインの生命力の強さを
改めて知らされた一本だ。

               [To Be Continued...]


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Last updated  2008年08月24日 12時26分50秒
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