3年前、 TAD-M1 を初めて聴いたとき、そりゃインパクトがあったわな。雑誌では結構もてはやされたっけ。でも、TAD-M1は市場(オーディオ・ショップ)で見ることもなく、あっと言う間になくなっちゃった。売れないことを見越して発売するのは日本の企業にありがちとはいえ、フラグシップでそれはないんじゃない? (高額なフラグシップだから、か?)
その理由はいくつか耳にしましたが、後継機種 TAD Reference One
(仮称/試作機)
が今年発表されたのは確か。どうせまた秋葉原で聴くことは出来ないと思いますので、真っ先にデモに参加しました。
席はキチンと前方中央を確保。さてさて・・・

完成度は現在7割程度とのこと (意気込みを示すということらしい。中途半端にフェアに出すと風評だけ広がっちゃうぞ ) 。本当にこれで7割だとしたら、最終的にはとてつもないものが出来上がる、はず、なんだが・・・TAD-M1に届くような気があんまりしないのはなぜでしょう?
正直言って、 TAD Reference One はインパクト的にはTAD-M1ほどじゃなかったな~。輝かしいけど若干粗い。ただそれはTAD-M1と同レベルだと、後から聴くものにとっては優れては聞こえないと言うことでしょう。どこかが明らかに秀でていないと。
でも今のままでも海外のペア200万円程度なら、楽にうっちゃれると思うよ。(← 横綱相撲ではなく、うっちゃりかよ
) 造りも良い。 デザイン的には S-1EX
をサイズアップしたみたいで、やや?なところもあり。ちなみにS-1EX&S-2EXでマルチチャンネルも聴いてきましたが、相変わらずS-1EXはいいスピーカーだねぇ。これで実売70万円程度なわけですから、正直言ってちょっと欲しいですな。
PASSで駆動されるTAD Reference Oneの音は、雑誌に並んでいるような昨今のハイエンド・スピーカーの評論の美辞麗句がそのまま当てはまると思ってくらはい。音場はとても広いけど自然な感じ。音色はちょっと派手で、中低域は締まり気味。定位は不自然一歩手前くらいで小さい。・・・う~ん、うまく表現できないな。
DS-MA1
(右写真)の方がよほどそれに当てはまると思うんだが。DS-MA1のデモは途中で眠くなっちゃったもん。(DS-MA1の駆動アンプもPASSでした)
TAD Reference OneやDS-MA1のような、自分では処理できないような情報量を放つオーディオと、昨日紹介したサラサーテ・オーディオのような、本質(のみ)を突くオーディオ。どちらがいいかと言われればどちらもよいというのが本心なわけで、金があればみんな買いたいところです
TAD Reference Oneのデモで気になったところ一点。
パワーアンプは百歩譲って許す。でもプレーヤーがエソテリックUX-1 (すまん、他機種だったかも)
というのはどういうことやねん。もっと自分のところのプレーヤーに自信を持って、あるいは自信を持てる機器を開発して欲しいんだよな~。こういうの見るとゲンナリしちゃう
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