ヤクルトは早大・斎藤佑獲りの前に来秋ドラフトで、大学の先輩となる
松下建太投手、楠田裕介投手(ともに3年)をリストアップしている。
松下はリーグ戦通算7勝を挙げ、斎藤とともに早大を支える主力の1人。
楠田はリーグ戦未勝利ながら、1メートル91の長身から149キロ直球を
投げ込み"ダルビッシュ2世"の異名をとる。宮本スカウトは「2人とも素材
は素晴らしい」と評価。将来的には斎藤と"早大出身3本柱"となるかもし
れない。
(スポニチ)
早稲田大・ 松下建太
(新4年、明徳義塾高)。新聞記事にはリーグ戦通算7勝
とあった。ボクが想像していたよりも少ない星の数。松下ほどの好投手であっ
ても3年間で7勝しかできないとは・・・、早稲田・投手陣の充実ぶりがうかがえ
るというものだ。
飛び跳ねるように、テンポよくサイドから放る松下独特の投球フォームは、
「絶対に打者を打ち取るぞ!」といった自信の表れのように見える。
※そのフォームといい、自信がみなぎるように見える姿といい、ボクには一昨年
まで明治大にいた久米勇紀(現・ホークス、桐生一高)と被って見えるのだ。
ま、これは余談だけど。
松下建太、 動画
は こちら
(07年10月秋季リーグ戦)。
「みなぎる自信」。でも松下、この自信を木端微塵に打ち砕かれたことがある。
それは08年5月17日、対明治大1回戦のことだった。ボクはこの試合を神宮
でナマ観戦していたので、松下を襲った「ドラマ」を今も鮮明に憶えている。
この試合、優勝候補の早稲田大が 斎藤佑樹
(2年、早稲田実)- 大石達也
(2年、
福岡大大濠高)の必勝リレーで有利に進めていた。試合は9回裏、明治大最後
の攻撃。スコアは3-1。早稲田大ベンチはクローザーとして、この回から
松下建太をマウンドへ送った。
簡単に一死を奪った後、「ドラマ」の幕が開いた。
4番・ 小道順平
(3年、二松学舎大付高)が低めに入った球をうまくすくい上げ、
左中間を越える二塁打を放ち出塁した。続く5番・ 千田隆之
(4年、日大三高)が
レフト前に痛烈なライナーの適時打を放ち、スコア3-2。なおも一死一塁で
6番・ 荒木郁也
(3年、日大三高)がフルカウントから打った打球は、大きな放物
線を描いてライトスタンドに突き刺さった。
逆転サヨナラ本塁打!![]()
松下のコントロールミスだったろうか、ど真ん中のストライクだった・・・。
茫然自失。マウンドから本塁打を見届けた松下、帽子を剥ぎ取って、だれにとも
なくベコリと頭を下げた。そして、うつろな視線で頭をかきむしる姿は「こういった
最悪の事態に自分がとるべき態度」を懸命に思いめぐらせているように見えた。
いつもイキイキと強気で投球している印象しかボクにはなく、その松下の姿はあ
まりに対照的に見えた。
少しずつ復活の兆しを見せているが、まだ本調子ではないようだ。ぜひ最後の
一年で結果を残し、プロのステージにステップアップしてほしいものだ。
松下建太
。
■明徳義塾高2年の頃、メンバーは凄かった。甲子園出場は当たり前になって
いたし、 森岡佑紀
(日本大)、 鶴川将吾
(亜細亜大)らそうそうたる先輩たちもいた。
また同級生には 中田亮二
(亜細亜大)がいた。
→ 「2004年夏、明徳義塾高」(2008.5.8)
■翌05年も明徳義塾高が高知大会を制し、甲子園出場を決めた。だが、その後
に事件が起きた。野球部員の不祥事が発覚し、明徳は出場辞退を余儀なくされた。
松下や中田らナインたちは、涙を流しながら甲子園近くの宿舎を後にしたことが
あった。ちなみに代わりに高知代表として出場したのは高知高。エースは現・法
政大の 二神一人
だった。 → 「法政のエースへ、二神一人」(2009.1.10)
■このシーズン、初めてナマ観戦した東京六大学リーグ。試合は完全に早稲田大
のペースで進んでいた。9回表が終了時点した時点で、早稲田の勝利は9分9厘
確定しているように思え、ボクは帰り支度にとりかかっていた。明治大・ 佐々木大輔
(4年、日大三高)の復帰した姿と、 野村祐輔
(1年、広陵高)を観ることができたの
が、せめてもの収穫と思いつつ・・・。でもその直後、とんでもないドラマが待っていた。
→ 「早大、明大に逆点サヨナラ負け」(2008.5.17)
■08年秋季リーグ。対東京大2回戦に2番手投手として松下建太が登板した。
春季リーグ・明治大戦で逆転サヨナラ本塁打を浴びた。その敗戦のきっかけを作っ
た松下が早稲田大が優勝を逃したA級戦犯のように言うムキもあった。
サヨナラ負けが決まった瞬間、茫然自失の体で、どこにともなく帽子をとってペコリ
と頭を下げていた松下。以来オフは、寮の自室にこもりひとり涙を流す日もあったと
いう。そんな月日を経ての今季初登板だった。
→ 「早大・松下建太、復活へ!」(2008.9.24)
■松下、対明治大戦で完投勝利を決めた瞬間、その表情が引きつって見えた。
春季リーグで明治大にサヨナラ本塁打を浴び 、
「落ちるところまで落ちた。後は這い
上がるしかない」
(早大・ 應武篤良
監督)と言われていた松下。試合終了後にベンチ
前でダウンしていると、(第2試合のため)入れ替わりにグラウンドに現れた明治大の
選手たちに祝福の声をかけられ、初めて笑顔に変わった![]()
→ 「早大・松下建太、完全復活だ!」(2008.9.28)
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