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その街の新築住宅(団地式)は内装なしで2000元(約25000円)/平米
いかないくらいだった。
その頃は丁度、その街に多くの外資企業が進出していた頃で
伴い、不動産も勢いづき始めていた。
通勤に、いつも通る道沿いに、新しくマンションが建っていた。
名前を「東方花園」(仮名)としよう。
エレベーター付きのマンション。
このタイプはみな「小高層」と呼んでいた。
その街では一番高級なマンションとして派手に宣伝されていた。
内装前で2500元(約32000円)/平米だった。
100平米でも25万元(約320万円)。
日本でマンション買う事考えたらメチャ安い。
最初は送迎の中国人運転手から「買ったらいいのに。値段上がるよ」
なんて言われたけど
『中国で家買うなんて、恐ろしい。絶対ロクな事ない』
と私の中では 「手を出してはいけない事」
という位置づけだった。
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ところが。
3ヶ月過ぎ、半年過ぎ、地元での交友関係が広がってくると
普通に見える中国人も結構、家を複数戸所有している事が分かり。
(家賃収入で生活している人も結構いた)
段々、私の警戒感が薄れてきた。
アチコチに新築のエレベーター付きのマンション(小高層)が建ち、
同時に不動産価格もジリジリと上がって来た。
2003年初め頃には、いよいよ3000元(37000円)/平米にまで上がった。
値上がりの勢いは止まりそうにもなく。
それまで「バブル?」と警戒していた地元中国人でさえ浮かれ始めた。
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昔、上海に住んでいた経験や日本での経験から、
私自身は、絶対それ以上に上がり続けると踏んでいた。
1994年、上海留学していた時。
不動産はかなり勢いがあったのだけれど、当時私の周りの日本人は殆ど
「中国で家を買う」なんて事は考えていなかった。
かすかな記憶だが確か当時は外国人の不動産購入は制限もあったのだと思う。
それに第一。
中国で不動産なんて、絶対にトラブルになる。
バブルはすぐに弾けて、痛い目に遭う、と。
ところが今は。
上海市内なんて日本並みの値段になっている所が沢山。
知り合いの台湾人や大陸人も上海の不動産に投資して一稼ぎした者も多くいる。
当時はなかった地下鉄や高速が出来ている事から、交通面でも便利になり
土地自体に価値が出てきた。
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そして2003年、江蘇の某る街。
その街は地下鉄はないし、道路だって、まだアチコチ整備中。
ただし計画は色々あるようだ。
何年か後、交通事情やインフラも整ってくれば、ある程度までは絶対に上がる。
そう踏んだ。
不動産トラブルはしょっちゅうTVでも取り上げていて
見る度に「やっぱり危ない。手ェ出すな」と思っていたのが
それは、よっぽど運が悪い人で、うまく行っている人は沢山いる。
なんて風に変わってきた。
上がり続ける価格。
やっぱり買った方がいいのかな~…
そう思い始めた2003年8月。
取引先の陳氏から電話が掛かってきた。
「俺、家買おうと思うんだ。ディベロッパー何軒か回るけど一緒に行く?」と。
この陳さんは浙江省から江蘇に出てきて会社を興した総経理(社長)。
私より年下で、でも同年代。
話も合うし、普段から友達づきあいはしていた。
ちょっと興味あるし、行ってみるか♪
そう思って
「分かった、行くよ」と答えた。
つづく。
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突然ですが、また体験談を始めました。
今回は、勤務先とは関係ない中国での不動産購入にまつわる話です。
例の如く、すんなりとはいきません(笑)
また少し長くなるとは思いますが、お付き合いのほど、よろしくお願いします。
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