15年11月中国出張 0
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暑い夏がようやく終わり、台風シーズンまっただ中ですね。前回が7月1日に更新したので、間が結構空いちゃいました。。。最近は習い事を色々始めて(社交ダンスとか、水彩画とか、体操とか)今月は展示会用の絵を、ああでもないこうでもないと描いていました。始めたばかりで下手なんで、とてもお見せできないですけど。しかし集中できるものがあるって結構楽しいものですね。後々の事を考えて仕事以外の世界も広げていきたいと思っています。さてさて本題。中国駐在時の登場人物、疑惑の従業員ヨウ小姐。2つ目は、え~っと今年の4月ですね、昔の仕入れ先を約10年ぶりに訪ねた時にですね、聞いた話です。2005年以来会っていなかった仕入れ先の社長と再会し(お互い、年を取りました)社長の会社が案の定、以前より大きくなっていて車もベンツのでかいのになって、羽振りが良くなってました。(私は変わらず)色々な人と再会を果たした後、高鉄(新幹線)の駅まで、社長に送ってもらう事になりました。社長が、元職場の人と連絡取ってるのか、状況をしっているか?と聞くので、退職した一部の人とは時々やり取りしているが、まだ会社にいる人とは全然連絡を取っていないと答えました。社長は意味ありげにうなづいた後、「じゃあ、今の状況を知らないんだね?」詳しくは知らない、中国の状況だけ何となく耳に入ってくる、というと・・・「ヨウ小姐は悪いねぇ」またか、ヨウ小姐。「彼女が何かしたんですか?」「彼女は購買を担当しているだろう。我々にキックバックを要求してきた。5%も」「5%・・・・」「『私は5%はいくら何でも高いんじゃないか、 もう少し相談したい』と言ったら『じゃあいいわ、あっちに言うから』と ブツッと電話を切って、結局注文は来なかった」「あっちっていうのは・・・」「リョウさんだ。彼はずっとヨウ小姐に 高額なキックバックを払っていたんだよ。 そしたら***社には値上げせざるを得ないじゃないか、 あの子(ヨウ小姐)の懐に入る金の為に、***社は高い部品を買って、 売値も上げて、どんどんマーケットが狭まってしまったって事だよ」リョウさんは、この地域のメイン仕入れ先だった所で、何とも人間味のある人で、私は今でも個人的に交流している。彼は昔ながらの中国人だからな。「蛇の道は蛇」のようなところがある。彼なら、仕事の為なら何だかんだ言いながらも5%払うだろう。・・・リョウさん・・・何で私に言ってくれなかったんだろう・・・「・・・もし当時、私に言ってくれれば、何とかできたかもしれない。彼女の黒い噂はアチコチから聞いていたし、会社にも報告していたし、ああ、でも・・・大川さんがいたしね。(ため息)何度もケンカしたけれど、彼らは私のいう事を聞かなかった。。」10年前、私が感じていた危機感は間違っていなかった、正しかったんだと確認できて結論がついたようで嬉しかった反面、今言われてもどうしようもない、という空しさが胸に湧いた。「アコさん、***社の社長に言ってもらえないか。ヨウ小姐の事を。何年も続いたブランドがこんな事で消えていくのは私は本当に惜しいと思っているんだ。もったいないよ!」「・・・うん。 機会があればね」駅について、握手をして別れた。別れた後、私の表情は憮然と変わり駅舎へ向かう足は、自然と早足になった。何なんだよ!だから、あれほど言ってんだよ!あいつらはダメだって!結局、白アリに食い尽くされて!・・・何やってんだ・・・・!!遣り切れない感情でモヤモヤしていた。改札に着くと、大勢の乗客。10年前にはなかった高鉄(新幹線)。綺麗な駅舎。中国は変わった。10年経ったのだ。椅子に座って、先ほどの不愉快な話を思い返した。そして思った。・・・会社がつぶれるのは、そういう経営をしていて、そういう運命なんだろう。10年経って、私も変わりました。
2016/09/23
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次は、疑惑の従業員のヨウ小姐 ですね。この話も2003~2004年くらいなので現在まで10年以上は経っています。大体のあらすじは、私が江蘇で勤めていた会社の従業員ヨウ小姐にキックバックの疑いがあったが、会社はキチンと調査や処分をせず、私は独自でできる範囲で調べてみたが、結局真相は掴めず・・・という話でした。詳しい内容は、疑惑の従業員シリーズ(全15回かな?)を御覧下さ~い。。さてさて、このヨウ小姐が現在どうなっているか、ですが。ま~彼女は目立つ存在なんでしょうか、毎回、昔の知り合いに会うと話出てきますね!もちろん、いい話ではないですよ! 衝撃的なエピソードを2、3聞きましたので、回を分けます。まずは、エピソード(1)◆会社に出入りしていた女性運転手から聞いた話運転手「あんた(私の事)が日本に帰ってから会社との仕事の交渉 はヨウとするようになったけど、あの子は悪いね~。 元々、仲良くもないけど、1年くらい前かな 給与の事で、あの子と言い争いになったのよ。 私も口が立つから、かなり激しく口論になったんだけど。 そしたらさ、何日かして私、襲撃されたのよ。 見知らぬチンピラに殴られてさ、2週間くらい入院したよ」 !!??あこ「にゅっ、入院!?(にわかに信じられず、数秒おいて) え?え?それ何??ヨウと関係あんの??」運 「あるさ!!あいつが雇って、よこしたんよええ~~~~汗汗汗そんなマンガみたいな事が発生していたとは!てか私、ローカルスタッフと揉めるの避けててやっぱ正解やった!!私 「そんな・・・2週間入院って大変やったんやね」運 「まあね」→何故か涼しい顔。私 「もう大丈夫なの?体。え~え~こわいわ~・・・ でもさ、その後どうしたの?警察に言ったりとか?」運 「ケーサツなんか意味ないよ! 何もできるわけないじゃないか!(急に怒る) 息子が友達に言って、友達にチンピラいるからさ、仕返しに行ったよ。」し か え し???汗私 「え?そんなん、いいの(汗)」運 「いいも悪いもないだろ!向こうだってやったんだから(激怒)」 ああ、はい(・・;)運 「・・・で、慰謝料もとってきたよ(微笑)」私 「ああそう、ああそうですか・・・(^^;」はぁ~・・・(疲)この街も、そんなド田舎ではないんだけど。感情むき出しだったり、警察が頼りにならんとか、まだまだまだまだまだまだ・・・ だなぁ~・・・と同時に、ヨウ小姐も人雇って仕返しするとか相当、ワルだなぁと思ったのでした。まあ、疑惑の従業員でも、もう、やっとったけどな。台湾人上司に脅迫電話とかかけさせとったし。彼女にとっては、慣れた手って事かな。運転手には一応、「あんた言葉がきつすぎるから気を付けた方がいい」と忠告しときました。エピソード(2)へつづく。
2016/07/01
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私、こちらのブログでは2006年~2008年くらいまで、中国勤務していた時の、ハチャメチャ事件をよく物語調で書いていました。その後は転職やら結婚やらで色々忙しくて、ブログから遠ざかっていたんですけれども最近は、また書きたくなってきたかも~?(しれない)現在まで、中国勤務時の中国人の友人とは途切れ途切れですが連絡を取っています。別に何の用事があるわけじゃないんだけど、訪中の際は顔を出して、お茶を飲みながら思い出話をして、近況報告をして・・・って感じで。この友人は、過去の話にも登場している人で「中国で不動産を買おうとした話」でチラと登場した私に董事長になってくれと持ちかけた代社長です。前回の訪中時に、また代社長を訪ねて世間話をしていた時ふと話題に出してみました。「ねえ、陳社長とまだ付き合いあるの?」中国で不動産を買おうとした話 は2004年くらいに駐在していた時の話で、値上がりし始めた不動産投資を、と思って江蘇でマンションを買おうと思い、陳社長と一緒に物件を見に行き。予約は入れたけど問題業者だったので解約しようと思ったら陳社長が代わりに解約手続きをするって言ってくれたので、喜んで委任状等にサインをしたら、それは何と名義貸しの書類で、最後は大もめして絶交した・・・という何とも、ほろ苦い中国の思い出話・・・でした。代社長は、「ああ陳な・・・今どうしてんのかな?」と言う。「え?付き合いないの?」「うん・・・最近は全然会ってない」「あ、そうか、彼は金型メーカーだけど、あなたも自分で金型作るようにしたから?」「うん、それもあるけどさ・・・」代社長曰く、時間にして私が帰国した直後くらいは、陳社長は工場を大きくしてかなり羽振りが良かったらしい。車も大きな四駆を買ったりして。ところが。「何でかな、あいつ、えらそうになってさ。すごく態度が悪くなったんだ、傲慢と言うか。成功したと思って、自惚れたのかな?仲間内で評判が悪くなってさ。そうなると商売仲間はみんな相手にしなくなるだろう?そうして、あいつは段々ダメになっていった。もう仕事も殆どないんじゃないかな?奥さんとも離婚したって聞いたしな・・・」ええ・・・???(驚)何という転落ぶり。思わず絶句してしまった。「実はさ・・・私、ここでマンション買おうとした事あるんだけどその時の話、あなたにした事あったっけ?」「ないよ、初めて聞く」そこで「中国で不動産を買おうとした話」を、かいつまんで話した。話の途中で、代社長は「あ~それは分かるよ。そのマンションが欲しいのは分かるけど、ちゃんと君に申し入れずに話を進めようとしたのは間違っているね」等と相槌を入れてくれ「そ~なのよ!そこがね、私が納得いかなかったとこなのよ!」等と盛り上がった(苦笑)後・・・陳社長の現在に思い至り「何かさ、私、思うんだけどさ、やっぱ人柄というか生き方だよね・・・その時は誤魔化せても、だんだん本性が出てきて、最後は、その生き方に合った人生の結末が待ってるっていうかさ・・・」思わず口から出た。最後の陳社長がドアをバーンと閉めて出ていったシーンが目に浮かんだ。翻って、代社長はどうだ。彼は人付き合いを大事にして、義理人情に厚く時には儲け度外視で友人を助ける為に商売を引き受ける事もある。彼には沢山の商売仲間がいて、殆どの注文が友人からの依頼だそうだ。これって正に因果応報そのままですよね!(汗)こわいなぁ~・・・ちゃんと生きよう(汗)と、真剣に思いました(汗)つづく。次は、疑惑の従業員 の主人公、ヨウ小姐の現在。
2016/06/22
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前回の続きです。ダフ屋の兄ちゃんは、身長170センチくらいで、やせ形。服装は着古した色Tシャツに短パンといった所。五分刈りくらいの短髪で、顔立ちは目鼻口、みんな普通くらいの大きさで特徴がない顔立ちだった。一つ特徴があるとすると表情に険がなかった。バイトでダフ屋をやっているような業界にまだ染まり切っていないような普通の感覚を持っている表情があったのだ。先ずは、どこの出身が聞いてみた。この手の商売は、多くが外地人(地元以外の人)だ。すると四川省、だという。上海の食堂に住み込みで働いていた四川出身の料理人の女の子を思い出した。彼女は帰郷するのに列車やなんやで片道1週間かかるって言ってた・・・(1994年の思い出から)遠いな。「あなた、よく帰郷してるの?」「してない」「帰らないとお父さんお母さん寂しがるでしょう」「はは、帰りたいけど、帰っても仕方ないし」彼が言う「仕方ない」は、仕事もないし発展性がない、という意味だ。「あなた、いくつ?」「25」「いつから、この仕事してるの?」「2年前かな」「最初から、この仕事?」「いやいや、最初は工場に勤めてた。でもキツイし給料安いから・・・。こっちの方が稼ぎはいいし」「月いくらくらい?」「ん~大体2000元かな」2000元か…私は自分の勤務する工場を思い浮かべた。確かに工場のオペレーターなら普通に勤務して月に1000元程度。2000元なら、外国語が話せる事務職の初年度給料くらいかな。確かに、ダフ屋の方が稼ぎは良いだろう。(2004年くらいの話です)「一人でやってるの?」「いや、仲間がいる。」「あ、そうなの?グループがあるんだ?さっき電話してたのは、仲間?」「そう。みんなで協力してやってる」ふ~ん・・・この時、ふと思った。彼は、この仕事に対してどう思っているんだろうか、誇りに思っているのか、それとも・・・「ねえ、あなた、この仕事をずっと続けるの?」すると彼は「まさか!」と即座にいい「その内、辞めるよ」と笑った。そして、少し遠くに目をやって「将来は結婚して、子供を持ってさ・・・」自分の青写真を空に眺めているように、微笑みながら言った。そうか・・・兄ちゃんも、ダフ屋をやりたくてやってるわけじゃないんだな。彼を初めて、一人の人間として見れた気がした。「あ、そろそろ行くわ。時間だし。あ、あなたの連絡先教えてよ。また切符が必要になったら電話するわ」私は李くんから電話番号をもらい、握手をして別れた。「将来は結婚して、子供を持ってさ・・・」まぶしそうに、幸せそうに語った李くんの顔が、とても印象的でした。彼との会話で、通りすがりの中国人のダフ屋にも、当たり前ですが希望や人生があるのだと思いました。同時に、彼は中国の格差社会の厚い壁の前に自分の希望を叶えられたのだろうかと、それとも乗り越えられずに、まだダフ屋か、類似の商売をしているのだろうかと時折行く中国出張で駅前や道端で、その日暮らしをしている人を見ると李くんはどうなったかなあ、と胸をよぎるのです。【おわり】
2015/03/18
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いつか機会があればと置いていたネタですが、時間ばかり経ってしまうので、ここらへんで・・・10年前、まだ江蘇にいた頃、よく列車に乗って上海に遊びに行っていた。当時は列車で30分、片道15元くらいTAXIだと1時間半乗って200元バスは2時間で20元くらい?だから、列車が遅れは出るけれど一番お得で早かったのです。ただし上海に着いた途端に帰りの切符を買わないと、(全て列車を指定した切符です。切符があれば何でも乗れるのではない)夕方に買おうと思うと、夜10時まで売り切れてるとか上海発の切符を確保するのは難しかった。時々、奇跡的に夕方購入で、すっと買えることもあった・・・んだけど、あくまでレアケースでしたね・・・その日は急いでいたので帰りの切符を買わずに上海街中へ向かいました。そして夕方に上海駅に戻って切符を買おうとした時・・案の定、夜の10時発まで待たなければ切符がない。ちょっと6時間待ちって勘弁してよ・・・そう思って、窓口から離れて駅前に出た。TAXIで帰ろうかな・・・200元。列車なら15元なんだけどな・・・まあ時間はあるんだけど6時間も待てるかよ(疲)「南京、蘇州、昆山、南京、蘇州、昆山・・・」オジサンがブツブツ言いながら通り過ぎる。ダフ屋だ。南京や蘇州や昆山行きの切符を持っているぞ、という宣伝をしながら人の間を歩き回っている。ダフ屋か・・・それも手かな・・・しかし、あんまり気が進まないな。前に南京でやられたしな(汗)*南京発のバスでえらい目に遭った事がある。う~ん・・・(ダフ屋の様子を横目で見る)人相良くないな・・・それと、こっちから話しかけると足元見られるから向こうから言ってくるのを待とうか。そう思って、ブツブツ地名を唱えているダフ屋が行き来するあたりを、私も行き来していました。宣伝しているダフ屋の中に、ちょっと若い青年が混じっていました。あの子だったら悪どい事しなさそうかな。青年が「南京、蘇州、昆山、南京、蘇州、昆山・・・」と私の横をつぶやきながらすれ違った、その時「昆山あるの?」と振り向きざま私。「あるよ。」と振り返るダフ屋の兄ちゃん。・・・ここから、ダフ屋の兄ちゃんと色々話をするんですね。皆さんが中国のダフ屋と話をする事は、ほぼないと思うのですが私はこの時、結構面白いやり取りをできたのでお楽しみいただければと(笑)****「(切符は)いくら?(--)」(私の表情は仏頂面で目が据わってます、交渉なので)「30元」「高いわ!」「高くないよ、相場だよ」「何言ってるのよ、正規で15元、あんた30元って倍じゃないの!」「でも相場だよ」「・・・いいわ、バスにするわ」(目線を外して)「バスはもうないよ」「(兄ちゃんの顔を指さして)あんたは嘘言ってる!私はあんたを信じない」「は、俺は本当の事を言ってるよ、バスの切符売り場見に行けばいいさ(笑)」「見に行く」「もうないってば」「バスの切符売り場・・・」どこだっけときょろきょろ探す私の前に「こっち」と兄ちゃんが先導。私は兄ちゃんの先に「切符売り場」という看板を見て兄ちゃんに誘導される形で売り場へ向かった。何故か列車のダフ屋兄ちゃんと一緒にバスの切符売り場へ行く。電光掲示板に空席状況が出ている。二人で見上げた。兄ちゃんの目線が、素早く掲示板を滑る。私 「・・・ない」ダフ屋 「ほら、だからないって言ったじゃない(呆)」私は、困ったな、という気持ちとダフ屋が案外本当の事を言ったという意外な気持ちで黙って列車駅の方へ歩き出した。「切符買った方がいいよ」ダフ屋の兄ちゃんが後ろから声かける。私は反応せず、暫く歩く。「買おうよ、切符」これ以上無視すると兄ちゃんは諦めるな、と思ったのでこの辺で振り返りざま言った。「いくらって?」「30元」「高いってば、負けなさいよ」「いや、それは無理」「・・・・・・ちぇっ、仕方ないな。何時よ」「8時7分」「もうちょっと早いのないの?」「・・・ちょっと待って、聞いてみる」兄ちゃんは、どこかに電話をかけた。「ないって。これが一番早い」「・・・まあ、もうええわ(ため息)」私は切符を確認してから30元を渡し、兄ちゃんから切符を受け取った。売買が成立して、緊張感が緩んだ。「あんた、どこの人?」兄ちゃんが聞いた。私は切符を鞄にしまいながら 「・・・どこの人だと思う?」兄ちゃんは私をマジマジと見て「さあ、分からないよ。」私はちょっと声を落として「・・・日本」「・・・え?日本?」「そう(小声で)」「まさか!」「・・・いや、ほんとだって(汗)」兄ちゃんは斜に構えて私を上下に観察して「・・・日本人?」「そうだって(汗)」兄ちゃんは、まだ半信半疑の様子で「なんで中国語うまいの?」「いや、勉強したからよ。学生の時からずっとさ」「へぇ~・・・」兄ちゃんの顔がパンダかなにか見るように嬉しそうな表情になった。「ねえ、日本のお金持ってる?」「え?日本のお金?持ってるけど・・・」「俺、見た事ないから見たい。見せてよ」怪しいお願い(汗)「嫌だ。私はあんたを信用してないもの。見せたくないよ」ここは、きっぱり言う。まるで赤の他人、今、会ったばかり。信用できるわけがない。「大丈夫だって、信用してよ」「信用できるわけないじゃないの」「何もしないから」う~ん・・・環境としては、駅前の人混み。周囲は普通に人通りがあって、兄ちゃんの仲間が固まっているわけでもなさそうだし・・・私が日本人というのも彼にとってはイレギュラー状況だろうし、好奇心で見たいのは本当っぽい。まあ日本円を手に入れた所で、価値も分からなそうだし、威圧しながら見せれば、まあ、いいかな。私は、傍らの植え込みの脇に腰をかけた。兄ちゃんも隣に座った。私はカバンから財布を取り出して、一万円札を一枚だした。「こういうの(警戒)」「へぇ~」兄ちゃんは物珍しげに見て、さっと自分の手に取った。私の手から離れた(汗)イチ、ニ(秒)・・・「ちょっと(汗)」と私は兄ちゃんが持っている札を引っ張った。兄ちゃんは私に引っ張られるまま、札を手放した。気を悪くした表情はなく、嬉しそうな表情のままだった。「へえ~・・・あんた日本人なんだ」「そうだって、言ってるじゃない(苦笑)」・・・なんやそれ(笑)反応が予想外で面白いな、やっぱり。まあ、兄ちゃんは悪い人じゃなさそうだし、時間つぶしに(あと1時間あるし)ちょっと話するかな。そう思って、ダフ屋の兄ちゃんにインタビューしてみる事にしました。*長くなりそうなので、つづく。
2015/03/09
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季節は丁度、今ぐらいでしたっけね。土曜日のお昼に、私は公園で人待ち顔で立っていました。大川さんとの待ち合わせに。妙な感じでしたね。中国なら「あ~公園ですか、はいはい」って感じだけど日本で大川さんと待ち合わせなんてした事なかったし…初老のオジサンが来ると・・・あれか!?・・・・・・違う(~。~;ジーッと見てしまう。正直言って、ワクワクする待ち合わせでもないものだから変な緊張感がありました。仕事で全然意見が合わなかった上司…交通事故に遭って世話をする現地の彼女と3人で病室にいて…やっと帰国してもらったはいいけれど、その後大失態の後始末をして…今は日本…・・・そんな事を考えていると。見覚えのある、大きな顔が^^;ダンガリーシャツに、ジーパン履いて大川氏、登場!!・・・ケンケンしてるみたいに、足を引き摺って。「悪い悪い、電車、乗り遅れた(汗)」「大丈夫ですよ、私も今来た所で。…足大丈夫ですか?」「大分、良くなってんけどな。リハビリ頑張って」「そうですか…」「何か、食べたいモンあるか?」「う~ん…(考)…美味しい刺身が食べたいです^^」「刺身か!?中華ちゃうんか?」「中華は、さんざん食べましたから^^;」少し歩いて海鮮料理屋に入りました。椅子に座るのも、ちょっと時間がかかって。片手も少し不自由そうでした。「ホンマは、もっと早く御礼したかったんやけど…何せ体が動かんかったから、こんなに遅くなってしまって。」「いや、いいですよ、そんな^^こうやって誘ってくれるだけで有り難いです」「皆、どうしてる?」「う~ん、まあ元気ですよ。相変わらずバタバタですけどね。あ、ジョー辞めました。チャオも辞めて、周も、もう辞めます。」「そうか」「竹山さんや他のメンバーは頑張ってますよ」注文は遠慮なく^^;ヒラメの活け造りとサザエのつぼ焼き、その他諸々頼みました。話しは私が江蘇の様子を説明して、大川さんが「へ~」と相槌を打つ…以前は大川さんが昔の経験を話して、私が相槌を打っていたのに。「あの…あの財務問題も全部処理しましたから^^」「そうか…」段々表情が沈んでいく大川さん…本当は。王小姐の事や、帰国したくなかった本当の理由、宋君の家の事話したい事、聞きたい事は沢山あったのですが・・・止めておきました。当たり障りなく江蘇の話と、世間話をしました。取り敢えず美味しい刺身は食べさせてもらって解散。大川さんと私は逆方向だったので、大川さんが改札に入るのを私が見送りました。大川さんは改札を出て、振り返って手を振った後、その後は振り返らずに、足を引き摺りながら、ゆっくりと階段の向こうに消えて行きました。・・・この時以来、大川さんには会っていません。* * * * * * * * * * * * * * * * * * *長い話で、すみませんでした^^;こんな、あまり楽しくない話を書くのはどうかな、と最初は思ったのですが…中国医療事情、単身駐在員の一例、交通事故処理等、あまり一般的に知られていない事も沢山含まれていたので何かの例になれば良いかな、という思いで始めました。駐在中の数あったトラブルの中でもこの話は一番複雑で、時間もかかって、多方面に関わっていたので有る意味、大ネタ。故に簡単には終われず49回と自己最長にもなってしまいました^^;でも書いて良かったかも。私用の駐在記録(?)になったし、情景を文字に直して見つめ直す事で悔しかった事や情けなかった事も、客観的に見れるようになった気がします。正直、この話は、思い出したくない部類に入っていましたから、無意識に忘れようとしていた(と思う)ので記憶も薄くなっていましたし。でも忘れてしまいたくもなく。大変だったけど充実した時間でしたから。大川さんや竹山さんとは全然考えが合わなくて反発ばかりしてましたがでも皆、それぞれ一生懸命だったから「それはそれで、いっか」と。過ぎた事だし。王小姐や宋君も、一瞬だったけど私の人生にスッとすれ違って不思議な出会いと別れでした。中国で交通事故に遭うと、こんな風になるんだ。中国の病院で入院すると、こんななんだ。中国の女の子にも、こんな子がいるんだ。中国の警察って、こんななんだ。泣いて、笑って、ハラハラして、安堵して…面白い経験させてもらったやん!!だから、いいのです。また。大川さんと徹底的に合わなかった事から気付いた事は、あんまり真っ直ぐすぎてもアカンな、という事。江蘇の頃は「仕事だから」「会社の為に」ってガンガン体当たりしてましたが。。正しいと思っていても時には黙って、納得いかなくても取り敢えず「はい」って言うのも必要なんだな、って事…回り道でも、その方がうまく行く事もある。。今は周りが分かってくれなくても、心の中に信念を秘めて生きていれば、いつか理解される事もある。周りを理解させようと思う事も大事だけど、その時期やタイミングが重要。そういう「処世」と言うか「世渡り」が、何度も壁に突進して、タンコブ沢山作って、やっと少し分かった気がします。(痛い目に遭わないと分からない人⇒ ^^;)大川さんとの出会いは、その「気付き」に必要だったのではないかな、等とも思ったりします。今は、ちょっとその辺が上手になったかも?大川さんの一連の行動は、今だ私には意味不明の部分が多いのですが(汗)彼も急に中国の会社を任されて、仕事がうまく進まず、事故に遭って、後遺症の残る余生を過ごす…気の毒です。大川さんにとって中国駐在って何だったんでしょうかね…今の私には分かりませんが、私がもっと年を取って、立場も変わった時…もしかしたら、フッとあ、こういう事だったのかな?って、また気付けるのかもしれない。そんな風に思っています。・・・あら?また長々と(汗)どうも収拾つかなくなりそうなので(汗)このくらいにしておきます。読んで下さった皆様、どうも有難うございました。【完】 いつも読んで下さった方々、いつもクリック↑して下さった方々、有難うございました。今回の話、もう「つづく。」はありません^^;次、また何か面白い事書ければな、と思っています。あ、帰国前、事故処理は竹山さんに託しましたが、最後どうしたかは不明です。ちゃんと処理してくれたのかな~…(心配)扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/11/15
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3年放置されていた財務問題は、その間の資料を洗い直して再チェックして結局4ヶ月で解決できました。その頃から本社の大川さんに対する評価の見直しがあり降格された、と聞きました。代わりに私の評価は上がりまして。それはそれで有り難かったですが、私自身は今までと全く変わっていないのに急に評価が変わった事が不思議な感じでした。今まで私に友好的でなかった人が急に愛想良くなる事もあり。え~加減なモンやな、会社とか、人間ってさ・・・滑稽であると同時に、悲しくなりました。* * * * * * * * * * * * * * * * *私の帰国に関しては、本社の人事と何度か話し合い、なかなかOKが出なかったのですが最終的には「後任を見つければいいでしょう」との事で。こんな田舎で働こうという日本人は、なかなか見つかりませんでしたが人材派遣会社やネット募集で何とか採用でき、私の帰国許可も出ました。一区切りつきました。が、最後に、やりかけた大川さんの賠償問題は、私が、もう少しメドをつけておこうと、顧問弁護士と交通警察に相談に行きました。結論的には、宋君一家は本当に賠償能力が無い為本来受け取れるような額(30万元ほど)は、とても無理だろうとの事。それ以下の金額で折り合いをつけるしかなさそうでしたが、支払い履行の段になれば、以下の問題が想定できました。■ 誰が窓口になるのか?⇒会社の総務?■ 不履行の場合、誰が取り立てるのか?⇒?大川さんの事故は厳密に言えば会社とは別問題ですし、こんな事で会社の総務を使うべきなのか・・・また不履行になった場合、どうやって取り立てるのか。警察の話しだと示談は警察介入するけれど履行は自己責任との事。支払いに関する電話連絡はどうするのか?ラチがあかない場合は家まで行くのか?国民性も考えると、一筋縄では絶対にいかない事は目に見えていたので、私からの提案として「窓口及び取立て業務は顧問弁護士等の信用できる第三者に委託する。第三者への報酬は実際の入金額の何割かを渡す事とし、その報酬割合は事前に話し合いにて決定、且つ契約を交わす」と言った内容の提案書を竹山さんに渡しました。「頼みましたよ」 そう言って、託しました。* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *帰国後、本社に何日か出社した時に。「大川さん、どうしてるの?」と同僚に聞くと「現場で倉庫管理してるよ」「倉庫管理…ちゃんと歩けてるのかな?」「片足、引き摺ってるよ」私は事務所にいましたので、挨拶に行こうかな、と思いましたが・・・やめておきました。* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *ある週末。「今日、変な電話あったけど」と母から言われました。「変な電話?」「なんか『あ、あ、アコさんいますか…』って言って。『出かけてます』って言ったら『じゃあ、いいです』って。」「ダレ?(~。~)」「ヨシオカさんって言ってたけど」「ヨシオカ?知らん、そんな人」「…変態やろか?(汗)」「さぁ…」次の日に、また電話があったのですが。大川さんでした(!)(ウチの母らしく、全く名前を覚え間違えていたのでした^^;)「ちょっと、メシでもおごらしてくれや」「え~(驚)そんな気ィ遣わんといて下さい」「いや、世話になったし」「はぁ…」・・・で、次の週末に一緒に御飯を食べる事になりました。事故から、約1年経っていました。つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/11/12
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一時帰国の時に、総務課長と大川さんの見舞いに行った私でしたが…何故か放置状態!!??総務課長 「元気そうで、大川さ~ん(笑)」大川さん 「元気なんかあれへんがな、ボロボロや~(笑)私 「あの・・・(汗)」大川さん 「リハビリも全然進まんな~やっぱり年やな~」奥さん 「いつも言い訳してます(笑)総務課長 「そんな事言わんと頑張って下さいや~(笑)」私 「あの・・・!!」やっと話しが止まった・・・私 「ちょっと・・・紹介くらいして頂けません?(怒)」大川さん 「あ~あ~あ~あ~(慌)」・・・何を今気付いたみたいに 「「あ~あ~あ~あ~(慌)」ここでやっとこさ「…アコさん。ケガの時、世話になった人」と小さい声で奥さんに紹介してくれました。その後は、私も話の輪の中に入って和やかに談笑できたのですが…奥さんは、美人ではなかったけれども、お化粧して明るい笑顔で。落ち着いていて後ろから、大川さんを支えているような感じの人でした。大川さんは以前、奥さんの事を「太っていて、綺麗でもない」と言っていたので全然そうじゃないやん・・・?帰り際、車椅子に乗ってエレベーターの所まで見送ってくれた大川夫妻。大川さん、こんなに小さかったっけ・・・江蘇の時の印象とは随分変わっていました。* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *一時帰国から再び江蘇に戻りまして。あの時の大川さんの態度が、ど~考えても納得できず。別業界の友人(同年代、日本人男性)に愚痴をこぼしていたのですが…(会社と無関係なので今まで色々相談していた人)「・・・失礼やと思えへん??人がさ~、あれだけゴチャゴチャあってもさ~それも水に流して見舞いに行ってるのに無視よ、無視!ど~思う??」またビンサーを食べながら力説していた私だったのですが…その日本人男性友人は「・・・べんなよ(--)」「・・・は?(~。~;」「しゃべるなよ~!!!・・・って思ってたんじゃないの?(--)」「え~!!!???(驚)」・・・・・・・「私が・・・奥さんに話すと思って、焦ってたって事?」「そうやと思うよ~」「・・・バッカじゃないの?そんな事するワケないやん!思いもつかんかったよ、そんな事~!!!」前回をお読みの方々は、その辺すぐにピンと来られたようでしたが^^;私は、「それはそれ、これはこれ」 と思う方ですし、そんなケガ人に追い討ちかけるような性格でもなく・・・(また大川さんは中国では堂々としてましたもんね)全く思ってもいなかった事なので呆れてしまいましたが。この友人の言葉で大川さんの挙動不審の理由がやっと分かり、・・・ちっちゃ!そう思って、笑ってしまいました^^;・・・それどころじゃなかったのもあるし。この頃、社内でジョー問題を片付けたり、個人的にマンション購入の件が暗礁に乗り上げていたのもあるし(!)、そして大川さんが去って発覚した大問題・・・多額の財務問題。これか・・・大川さんが逃げようとしたのは(汗)それは、交通事故の賠償金どころではなく、大川さんが逃げたくなるのも納得できるような金額で。処理の方法もかなり複雑で。でも都度処理していれば、大事には至らなかったはずで。何故こんな重要な事を放置して逃げようと思うのか・・・理解に苦しみました。大川さんが帰国した後、一旦、竹山さんが引継ぎましたが、これまた「ああでもない、こうでもない」と悩むばかりで処理は進まず仕方なく私が手を挙げたのですが。最後だから、もうちょっと頑張るか・・・そんな気持ちで。諸事情あって、私は帰国するつもりだったので。つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/11/11
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その日の晩。メールで社内関係者に、加害者との面談内容を報告…* * * * * * * * * * * * * * *加害者の宋は浙江省の車を月に3000元で借り受け白タク運転手をしており、故に現在は失業中。賠償請求について:警察の話では一般的には警察が間に入った調停で話をし、最終どうしても合意に達しない場合は起訴になるそうです。起訴になると手続が複雑で時間もかかる為、調停を依頼しました。(竹山さん、顧問弁護士に相談済み)警察の話では医療費や損失の8割を運転手が持つ、との見解で1) 大川さんの健康な頃の収入*医療期間2) かかった全ての医療費3) 事件に関わる交通費(飛行機代)を調べて提供するよう言われました。ただ加害者は市郊外居住で、年齢も若く現在は仕事もありません。家が一軒あるそうですが田舎なので売却しても大した額にはならないだろう、との事。他には何も資産がないそうです。また車輌所有者と運転手が異なる場合、運転手が免許を持っている場合には責任は100%運転手にあり車輌所有者にはありません。仮に運転手が無免許の場合には車輌所有者にも責任が及ぶそうです。故に賠償も大した額にはならないようです。* * * * * * * * * * * * * * *翌朝、竹山さんに前日の様子を再度細かく報告しました。「…で、もう宋君のお父さんが『払えるか~!!』って切れちゃいましてね~…」竹山さんは、私の報告を黙って聞いていましたが最後に一言。「一人の若者の人生を、壊してしまったな…(--)」・・・そう来るか!?(驚)それアンタ、大川さん本人に言えるかい?言うてみてよ(汗)そんな見方をするんだと驚きましたが。。こんな諦めムードの現地側(竹山さんと私だけど)に対し本社側の反応は:今回の事故について被害者を■大川さん■健康保険組合■海外保険会社の3者とし、3者それぞれ加害者に対し賠償請求するか打診します、との事。しかし、数日後健康保険組合と海外保険会社は賠償権利を放棄しました。示談にしても訴訟にしても恐らく無駄であるから、と…・・・まあ、それが普通やろうな。。(私)大川さんは賠償請求について、竹山さんと私に任せる、と。任せるって言ってもさ~(汗)本人が丸投げ状態なので(!)本社側と再度相談し決めた結論は、医療費は保険で殆どカバーできているので、実費も大した額にはならない。故に加害者側に賠償可能額を提示させ、それを基準に交渉を行ってはどうか、というモノでした。方針は決まりましたが実際に動くのは、大川さんの治療完了後なのでこの問題は、この時点でペンディングとしました。* * * * * * * * * * * * * * *その頃、私は一時帰国をしまして。リハビリを開始していた大川さんのお見舞いに行く事にしました。元気にしてはるんやろか~?色々あったにしても、大ケガして帰国したし、その後どうなったのか全然連絡もなかったので純粋に心配していたのです。土曜日に、総務課長と2人で病院へ行きました。まだ飲めないだろうけど、大川さんの好きなお酒を買って。病室に入ると…年配の女性がいました。「あ、どーも」と総務課長。「あらあら、すみません。また来て頂いて…」とニコニコ顔でお辞儀する女性。…あっ!!奥さんか~~~(驚)奥さんに軽く会釈した後、「大川さん、お久し振りです!手術どうでした?お元気ですか?皆心配していますよ…」矢継ぎ早に話しかける私に対し、大川さんは…目を逸らしまくり…(!)私に対しては生返事ばかりで、やたら総務課長にばかり話しかける。。・・・・・・・・何で?(~。~;この時、私は単純に見舞いに来ただけのつもりでしたから、大川さんが目を合わそうとしない理由が、全く分かりませんでした。つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/11/10
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「冗談じゃねぇ!そんな金あるわけね~べ!そんなんだったら牢屋入った方がマシだ~!!!」(・ ・;;何なんだ、この急激な盛り上がりは・・・昼ドラかよ(汗)ジイサンの逆切れに思わず固まってしまった私でしたが・・・おや? ジイサンの目・・・私をメッチャ、チラ見してる?(~~)ホンマに切れてはないんや。。「THE パフォーマンス」か~なんでこう、どいつもこいつもゴネて何とかしようとするんだろう・・・(悲)見え見えやっちゅーの。取り敢えず・・・アホ面しとくか ( ̄。 ̄)全く無視してボーッとアホ面してたらジイサンのアピールも収まったので、そこで口を開きました。「…この金額も確定したワケじゃないですよ。今の所概算ですし。日本の医療保険の部分が、いくらかかるか分かりませんしね」「あの、医療保険がいくら使えるか、また教えて下さい」 と宋君。「分かりました」 あ・・・(!)これ聞いておきたい…。「あのさ…なんで逃げたの…?」「…車に当たった時『うわっ!人はねた!><』って思って、その後、動かなかったから『…死んだ?』そう思って、もう恐ろしくて……逃げました」その時の様子を思い出したかのように怯えた表情になる宋君。パニックになったんか…(・_・)分からんでもないが。「それで、四川まで逃げた…?」 と私。「…はい」「遠いね(--)」「・・・・・」そこへ。「お願いしますだ~。ワシらには30万元なんて金払えません。宜しくお願いしますだ~><。。」(ーー;次は「お願い」かよ(汗)脅したりスカしたり、忙しいな、ジイサンも・・・* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *王警官が言うには、実際の賠償金額の確定と賠償の履行は、全ての治療が終わってからになる、との事。「全部終わってからですか・・・?(~。~;」「そうです」「・・・え?本人は手術受けたばっかりで、今は一体どのくらい時間が必要なのか分からないですよ…。退院してから通院も含まれるんですよね?リハビリも含めると、いつまで治療期間になるのか分からないですよ…」「治療期間は医者が 『もう来なくても良い』 と判断した時までです。」「医療期間の証明・・・要りますか?」「そうですね。それはまた医者に治療期間証明を出してもらう事になりますね」「はあ・・・」全部終わるまで賠償受けられないなんて…被害者に経済力ないと相当苦しいな、こりゃ…(まあ大川さんは何とかなるけど)骨折だしな~かなり時間かかるよな・・・大川さん、オジサンだし骨繋がるの遅いだろうし1年じゃ効かないかも (・ ・;そこまで私、ここ(中国)にいるかね~(汗)結局、この日は本当に状況把握だけで、帰る事にしました。私が「じゃ」と立ち上がると、宋君も立ち上がってお辞儀をしたのですが・・・その時、チラッと見えたモノ・・・手に縛られたヒモ。ドキッ。生で初めて見たわ(汗)・・・しかも、また中国で(!)宋君の後ろでジイサンもしおらしく頭を下げていました。手をヒモで縛られた当て逃げ犯と、その家族。何だかなぁ~・・・(ハァ)* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *車に戻ると運転手が「終わったか?大丈夫だったか?」と聞くので、「うん、大丈夫だったよ^^」そう言って、後部座席に乗り(運転手に話す気はサラサラなかったので)、窓の外を見ながら、先程の情景を思い浮かべました。「冗談じゃねぇ!そんな金あるわけね~べ!そんなんだったら牢屋入った方がマシだ~!!!」・・・あれ、ちょっとオカシイよな(怒)何、逆切れしてるねんジイサン、こっち被害者側やっつーの!先ず謝り倒すのが筋だろーが。車運転するのに保険も入らず、事故が起きたら「どうしよう~」で済むワケないやん…無責任にも程がある!どいつもこいつも…何でもかんでも、そんなんで通用すると思ってるのがムカつくねん!・・・とも思ったのですが、あれは一族の大問題に立ち向かう、宋パパ必死のゴネパフォーマンスでもあって。。金ないんやろな~、マジで。・・・ため息が出ました。つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/11/09
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部屋の中には大きめの四角いテーブルがあって、3人座っていました。水色のシャツを着た警官。紫のセーターを着た五分刈りの、色の浅黒い若者。そして・・・爺さん?…だか婆さんだかよく分からない、性別不詳の痩せこけた色の黒い老人がいました。ダレだ、この老人…?ジイさんっぽいが(~~)王警官が「どうぞ~(軽い)」と言うので、私は3人の対面に座り…ノートとペンを取り出してスタンバイOK。王警官がドアを閉めて、上座に座り、話しを始めました。「え~まず、こちらがあの…宋**です~…」つまりは犯人。この子なんだ~…(マジマジ)一応「あ、ニーハオ」と普通に挨拶。。・・・した後で、『あれ?ニーハオって言うべきなのかしら?(汗)』宋君は、頭を下げたまま、小声で「ニーハオ」と言いました。宋君の年齢(25歳)や住所等を紹介した上で。「それでですね~まあ~今回、この~賠償の話をですね~…」と王警官が続けるので、「ちょっ、ちょっ、ちょっ…ちょっと待ってください(汗)」と止めました。「あの方、どなたですか?」老人が気になって仕方ない・・・「ああ、彼は宋の父親です」「父親!?(驚)」お父さんが来るの、こんな所に・・・?(~~;宋君のお父さんは「この度はすみませんでした~。御迷惑をお掛けして。事故を起こして警察が来て私はもうビックリして急いで連絡を取ったら四川まで逃げてるって言うから、帰って来い自首しなさいと言い聞かせまして。去年結婚したばかりなのに、こんな事になったから嫁も出て行ってしまって離婚ですよ、もう。賠償しようにも財産なんて全然ありませんし…あるものと言えば家くらいで、それも田舎なもんですから売ってもいくらにもなりゃしない…」とうとうと、宋君の哀れな状況を訴え始め・・・「はあ、そうですか~」と相槌を打ちながら・・・そんな事言われてもさ~(・_・;* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *王警官によると、賠償請求できる内容は、■ 大川さんの治療費(治療目的の渡航により日本までの飛行機代含む)■ 入院・治療の間、受け取るべきだった給与(「誤工費」と言う)それの8掛け。(事故責任が20%あるから)「大体~いくらくらいですかね?」と王警官。う~ん・・・(悩)治療費って保険を差し引いて実費になった分だけなのかな…?給与って~日本のも全部足したらマズイだろうな(汗)*申告分だけにしておくとして…(*駐在・出張されてる方はお分かりかと)治療期間が大体、1年?として…手術費含めた医療費実費+1年分の給与・・・×8割?・・・・・・・・・「約…30万元くらい…?」 *当時、約400万円(訂正しました)そう私が言うと、2人の警官は驚愕した表情になり。「ハハッ(汗)30万元だとさ!宋、お前、こちらの会社で一生タダで働かねーとな!!」「全く、お前逃げたりするから、こんな事になるんだよ~」『バカな事したな、お前~』という気持ちを顔に出して、同情混じりに、口々に宋君に言いました。宋君は目を見開いた後、真っ青な顔になってうなだれましたが、突然。「30万元!?(驚)」宋パパが、立ち上がり。「冗談じゃねぇ!そんな金あるわけね~べ!そんなんだったら牢屋入った方がマシだ~!!!」両手をバタつかせて、私に向かって、わめく。ジイサン、切れよった(汗)思わず、ジイサンの顔を3回、チラ見凝視してしまいましたが。。・・・なんなんだ、この展開は(汗) つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/11/08
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警官からの電話は、やはり犯人逮捕の連絡でした。「捕まったんですか!?」「捕まえました…四川省で(疲)」四川・・・???(~~;警官の話によると、犯人は事故を起こした後、四川省まで逃げ山で潜伏していたが所持金もなくなったので自首した、との事でした。遠くまで、よくもまあ・・・(汗)「犯人の身柄は現在、交通警察にあります。。…つまり犯人逮捕を持ちまして、我々警察の任務は終わり後は交通警察の管轄になりますので、貴社には***交警中隊に御連絡頂きたく…」「え!?あなたが担当じゃないんですか?」「交通事故ですから、犯人逮捕の後は交通警察に移ります」「ああ、はい・・・」この警官は、事情聴取で我々が何度も訂正した時に文句言わず黙々と調書を取ってくれた真面目な警官さんだったので(珍しいタイプ)。私は引き続き担当してほしかったのですが、管轄違いとの事で残念でした。とにかく一度交通警察の方へ連絡して下さい、との事で。取り敢えず、御礼を言って電話を切りました。交通警察か~・・・ (白バイを思い浮かべる)電話を切って、すぐ竹山さんに「犯人逮捕」を報告し…(「四川!?」とやはり驚いた)早いウチに行った方がいいと思う、と進言し。「あの~…お忙しいなら、私一人で行って来ましょうか…?」「…うん…そやな」大川さんいなくなって、竹山さんの仕事も増えていたので、私一人で行く事にしました。交通警察やって…一人で(~_~;緊張はしましたが、同時に・・・ちょっとワクワクしていました^^;* * * * * * * * * * * * * * * * * * *翌日は交通警察の担当者に電話を入れると、先ずこう言われました。我々としてはティアオジエをお勧めしたい。「ティアオジエ…って何ですか?(~。~)」調解(tiao2 jie3)説明してもらうと「調停・和解」のような意味合いでした。交通警察が間に入って進める、と。警察が仲裁するんだ。。伺う旨を告げ、会社の運転手に連れて行ってもらいました。入る前に運転手が「一人で大丈夫か?」と何度も聞いたのですが。また会社でバレたらかなわん(大川さん入院はバレたから)と思ったので。「うん、完全没問題(全~然大丈夫)^^」余裕の笑顔を作って、一人で中に入って行きました。* * * * * * * * * * * * * * * * * * *敷地内に入ると左手にすぐドアが開放してある部屋があり…中を覗くと、制服を着た警官と私服を着てうなだれている民間人がいて。…あら?取調べ中!?と思って部屋を出ようとしたのですが。「何ですか?」と呼び止められたので。「あの…楊警官は…?(汗)」「楊警官は奥の建物内にいます」「…謝謝」ここでは、開放式に話をするものなの??・・・と一抹の不安を抱きながら、奥の建物に入り楊警官を探しました。建物内で何人かに「楊警官は…?」と聞いて、やっと「ああ、あの部屋だよ」と言われ。ノックをしてドアを開けたら・・・電話しながら、こちらを振り向いた一人の警官が。。あら、若い(驚)ちょっと年下かな?楊警官が電話で話しながら、『座って』と椅子を指したので少し会釈して木の椅子に座りました。楊警官はそのまま電話を続けていましたが。まだ~???(~~;私の緊張感もスッカリ抜けた頃(役所は待たされる時間長くて、いつもダレる)ようやく、楊警官の電話も終わりました(疲)「お待たせしました~。何ですか?」「あ、私*****公司の通訳ですが」「おっ!どーも、楊です。ちょ~っと待って下さいね、彼ら呼びますんで。」と、どこかへ電話をし。「彼ら…?(~~)」「ええ。…あれ?今日一人ですか?」「ああ、はい。」「え?誰もいないの?上司とか…?」ちょっとムッ…(~_~)「用事あって来られません。今日は事情を伺いに来ただけですし、私一人で十分です。」「あ、そうですか~。まあ、いいや」楊警官はアッサリ「まあ、いいや」と流しましたが。中国でも、こういう事は年配の男性が表に出るものなのか…。やっぱり私は、頼りなく見えるんだろうな…少しガッカリしていたのですが。楊警官はそんな私の様子を全然気にしていないようでした。楊警官は、ちょっとマッチ(近藤真彦)みたいな愛嬌ある顔立ちで、顔が小さい割にはヒューっと背が高く。でも若い割に妙にサバサバして世慣れた雰囲気があって…事情聴取の警官とは、またタイプが違っていました。これもまた、初めてのタイプだな…(~~;「こっちです」と案内されて行ったのは、さっきの外の取調べ室。そこにいたのは・・・1人の警官と、2人の私服の人物。若者と・・・・・・・・・・・・爺さん??(驚) (~。~; ダレ?つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/11/07
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病室の持ち物全部引き揚げたら。見舞い品は結構沢山残っていて。リンゴ1箱、ミカン2箱、お酒2本、花、果物カゴ複数。竹山さんが全部会社に持っていこうとするので(!)(会社福利に転用目的)ちょっ、ちょっ、ちょっ、ちょっとマテ!(汗)と、一つだけもらいました。果物カゴ。 ←イメージのみ。(これ千疋屋さんの、高価です)一番豪華そうなヤツをもらいました。自分に「御苦労さん」の意味で。中身はですね、 ←ドラゴンフルーツ(中文=火龍果) ←パッションフルーツ(中文名=百香果)これが目玉(?)で。後はメロン・グレープフルーツ・バナナ・マンゴー・リンゴ・みかん等沢山入っていました。ミカン等割と普通にある果物は下の方に、ドラゴンフルーツやマンゴー・バナナ等目立つものは見える所に。中国の果物かご研究をした気分♪欲張って一番いいのをもらってきたけど…ちょっとずつしか減らない(汗)結局、お友達の「おもろい夫婦」に殆どあげました。そんなに食べられないものですね…^^;* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *さて。慌しく帰国した大川さんですが…その後どうなったのか。日本に到着した後は、すぐ地元の総合病院に無事搬送。帰国したその日は、藩医が言っていた「手術期限の日」だったので私はそのまま緊急手術したものとばかり思っていたのですが。手術はすぐには行わず、まずレントゲンで再検査。その結果、新たに2箇所の骨折が見つかり。。その箇所は、左肩と右足首。覚えていますか?…そう、大川さんが「肩が上がらない」「足が腫れている」と言っていた箇所。やっぱり、おかしかったんだ~(汗)あの時、藩医の診察は触診のみ。且つ「太ってるからだろ」で終わってしまってた(--;;また手術日は帰国から一週間後。藩医は「手術期限は絶対」と言い切っていたのに…何がどうなってんのか…全然わからん(--;大川さんを無理矢理帰国させたようで、また王小姐にも悪い事をしたのかな、と気が重かったのですが。帰国させて良かった…(T T)心から思いました。そして、手術は滞りなく終わったと連絡が入った翌日、警官から一本の電話が・・・!つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。最近、中国の医療サービス業界の日本人と話しをする機会がありまして。「以前こんな事があった」と話したら。「今の上海は医療器具など日本より進んだのがありますよ」との事でした。『へぇ~』とは思ったのですが、圭子ちゃんと言い、大川さんと言い、こんな経験を2回もすると、やはり不信感はぬぐえません。もし次、身近な人にこんな事があれば・・・(考)・・・致し方ない場合は別として、私は、やはり帰国して治療してもらいたい。そう思っています。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/11/06
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ガランとした病室の中を片付け始めました。先ずは、棚。タオルやコップを、紙袋の中に静かに入れて。洗面所。・・・あれ。歯ブラシ一本しかないや。ああ、経理部長が来るから、処分したんだ・・・ここでも歯磨きコップや歯磨き粉、石鹸なんかをポリ袋に入れました。冷蔵庫。メロンが1つ、冷やしてありました。王小姐が使ってたタッパーがないや、果物切っていつも入れてたのに。これも持って帰ったんだな。。。・・・・!彼女のモノが全部、無くなってる・・・!病室を引いて見てみました。王小姐の気配がまるで消えていました。・・・最初からいなかったように。何故か、とても焦りました。そんなはずはないよ。絶対彼女は、ここに来ていたんだから!そして私が次に取った行動。下を向いて床に落ちていないか、かがみこんで見て回りました。髪の毛を(!)でも、なかった。洗面所も探したけれど、一本も落ちていなかった。大川さんが使っていたモノや、見舞い品等は全て残っていました。私が持ってきたモノも全部残っていました。でも彼女が持って来て使っていたモノは、全て消えていました。最初から存在しなかったかのように。何故、私が、かがみこんで、髪の毛まで探し回ったのか・・・多分、どこかで 「女の嫌らしさ」 を見つけたかったからだと思います。同性だから。気持ちは分かるし。それと、私は彼女の事をとても好きだったんだと思います。だから何か痕跡を残しておいてほしかった。でも全く、なかった。・・・すごいな。お見事だよ、王小姐。彼女の潔さが、逆に悲しかったです。王小姐とは。これ以降、勿論会っていませんし、どこで何をしているのかも全く知りません。最初に会ったのは、大川さんが事故に遭った2日目の大部屋。背筋を伸ばして、大川さんを見守る姿が印象的でした。それから毎日、身の回りを献身的に世話して。大小の下の世話まで引き受けてくれて。私が日本語を褒めた時の嬉しそうな顔。そして、医者から大川さん帰国を聞いた時の彼女の顔。最後に「没弁法的(仕方ないから)」と寂しそうに笑った時の顔。。僅か10日足らずの出会いと別れでしたが、とても密度の高い時間だったと思います。今まで、中国人の女の子とは数多く出会って、そしてお別れしてきましたが。私の中では、彼女が一番印象深く、そして忘れたくありません。きっと、もう二度と会えないと思うし、私の記憶の中にしか、残っていませんから。つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。彼女は今頃どこでどうしているのでしょうか?思い出すと、今でも切ないです(悲)・・・という事で「帰国編」はこれで完結になりますが、実は!この後もまだ話は続くんですよ。この話は本当に長いんです(疲)帰国した大川さんは、どうなったのか?手術は間に合ったのか?犯人は捕まったのか?事故処理はどうなるの?・・・もう暫くお付き合い下さい。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/11/05
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とうとう帰国日の朝。朝の8時。病室のドアを開けると、大川さんが爽やかな笑顔で「お早うございます!」経理部長に、ボストンバッグ(大川さんの身の回り品を入れてる)を持った竹山さん、そして私が病室に入り、医療サービスセンターの出迎えを待っていました。「どないや?大川」 と経理部長が言えば、「なんとかかんとか生きてますわ、エヘヘ~」 と大川さん。荷物持ちの竹山さんと私は、側で待機。私、一人で頑張りました・・・!・・・みたいな顔してるけどさ~大川さん。あんたの世話、大変やったで~内心そんな事考えて立っていましたが、竹山さんにも同じ気配を感じたので、恐らく別の所でワガママ言われてたのでは、ないでしょうか・・・王小姐は勿論、部屋には居らず。暫く和やかに雑談していたのですが・・・廊下にコツコツ・・・と靴音が響き、誰かが部屋に入ってきました。・・・王小姐!?(驚)ものすごい無表情で・・・ゆっくり、こちらへ向かってくる。「誰や、この子?」 と経理部長は我々の顔を見るけれども。大川さん、竹山さん、私の3人は、「いや、あの・・・」と、しどろもどろ・・・(汗)彼女は、大川さんに向かって「NI 真 的 要 回 家 ロ馬?(あ な た、本 当 に 帰 る の ?)」抑揚のない声で話しかける。私と竹山さんは、動くに動けない・・・(大汗)「NI 真 的 要 回 家 ロ馬?(あ な た、本 当 に 帰 る の ?)」彼女はもう一度そう言った後、手にキラリと光るモノが見え、大川さんが目をむいた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・みたいな事も想定していたのですが(この手の話は、何回も聞きましたので(--)王小姐は現れませんでした。* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *やってきたのは、医療サービスセンターの人達。センターの王さん、日本の医師免許を持っている陸さん、そして搬送スタッフ。いよいよ。大川さんは、経理部長や竹山さんに 「すんませんでした。御迷惑お掛けしました」「竹ちゃん、あと、頼んだで」と挨拶をして、経理部長や竹山さんもそれに答えて「日本でしっかり治療してこい」「こっちの事は何も心配しないで」等と話しをしていたのですが、その内、雰囲気がしんみりし始めて「ホンマ有難うございました。世話になりました」やや涙ぐむ大川さん。。その時「時間到了(時間だ)」 という声が聞こえました。・・・かと思うと。ガーーッと素早く、ベッドごとドアへ移動(驚)大川さんが 「あれ??ちょっと!!(汗)」 と叫び。王さんと陸さんは 「今日は道路が混んでいます!」とベッドと共に早足で去って行きました。残った我々は一瞬ボーゼン、でもすぐ我に返り。経理部長と竹山さんは「おい!ちょっと!」「大川さん!」と、それを追いかけて走り。私は 「部屋で待ってます!」と声をかけ、部屋に残りました。廊下を、飛ぶように去っていくベッドの上の大川さんと、それを追いかけ、走る経理部長と竹山さんを見送りながら、コントかよ・・・!? ^▽^;;余韻も何もあったもんじゃないな~・・・一人、部屋で笑いころげました。一しきり笑った後。大川さん、私には 「有難う」 って言わなかったな・・・ちょっと悔しかったけど・・・でも、そう思う自分が寂しいので、さっきの場面を思い返して、もう一度一人で笑いました。主のいない病室は、ガラーンとしてて、だだっぴろくて。終わったな・・・そう思いました。そして、部屋にまだ残っている日用品を片付け始めました。つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。王小姐は現れず、期待を裏切ってしまったでしょうか?すみません。^^;しかしまあ、「拉致」さながらの搬送劇には、やられました^▽^;;次回、部屋を片付けながら、私は王小姐に関して「ある事」を発見します。・・・ちょっと切ないかも。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/11/04
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帰国前日の朝。私は経理部長と歩いていました。二人で病棟までの中庭を歩きながら「大川は、まだ抵抗してるのか・・・?(~~)」「いえ、もう諦めたようです」「結構、綺麗な病院やな」「そうでしょ、新しいんですよね~」普段、経理部長と世間話なんてしないから、緊張しました。「ここです」と病室に案内すると、大川さんが「あっ!部長、どうもお早うございます!すんません今回はこんな事で・・・」ヘ コ ヘ コ になって挨拶してました。(--;そのヘコヘコを少しでも部下への思いやりに向けろよ!(怒)心の中でそんな事を思いながら、何気なく病室内をチラチラ。ネエちゃんは・・・いないな。昨日の晩、大川さんには経理部長が来る事を電話で知らせておいたので彼女は来ていなかったのでした。「御苦労さん、今日は帰ってもいいよ」 と経理部長が言うので、取り敢えず昨日買った地味なシーツを大川さんに渡して帰りました。大川さんを本社の人に渡せた事で、やっと自分の任務が終わる気がしました。ここ(中国)の感覚に麻痺していない、日本の感覚を持った人に渡せた事でやっと安心できました。大川さんは日本に帰るのだから・・・* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *その日の夜。王小姐は多分病室に行っているだろうな~・・・最後だもんな~ちょっと切ない思いを感じて。そして、ずっと気を張っていた数日間を思い返し・・・よーあんな事やったな、アタシ(~~) ←真顔日本だったら絶対有り得ない体験だったと、駐在生活の面白さと、そして侘(わび)しさを、しみじみ感じました。つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。次回は、いよいよ大川さんは日本へ送還、いや帰国します^^;相変わらず中国っぽいハプニングがありーの、そして王小姐は…?是非、お楽しみに!ちょっと疲れ気味なので、文章短くしてボリューム落としました~・・・扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/11/03
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翌日は、週明け。帰国段取りでバタバタでした。先ず帰国日を決定する為に竹山さんにチケット手配をしてもらい・・・「もしもし?明日、席取れるけど、どうする?」「明日ですか~…明日は急すぎるから、あさってにして下さい」「分かった、あさってな。片道か往復か?」「・・・片道で、いいですよ(もう帰って来れないのに)」等と言うやり取りがあり。帰国日決定した後は医療サービスに連絡。片道のエコノミー料金しかカバーしないとの事で、ビジネスクラスとの差額は会社負担と確認を取り、当日の病院への迎えの時間も確認し。その旨を本社へ連絡した時に、経理部長が今日、来中して大川さんの見舞いに来る事を小耳に挟み・・・「え?そんな事、いつ決まったんですか?」「先週末には竹山さんに連絡してたけど?」あら・・・(汗)少し悩みましたが・・・でもやはり大川さんには伝えておきました。「昨日、(銭達が来る前に)間に合いました?^^」「おう、間に合った。」「そうですか・・・^^じゃ、良かったです。大川さん。もう聞いてるかもしれませんけど・・・」「なんや?」「今日、経理部長が来られるそうですよ」「なにっっ!!??(汗)」「竹山さんから聞いてません?」「聞いてへんぞ、そんな事~(汗)」「私、総務から聞きましたんで。・・・ね?よきに計らって下さい」「何時や?」「明日だそうです・・・。何時か分かれば連絡しますから」*記憶違いあったので訂正しました。やはり慌てふためいた大川さんの反応に、笑いをこらえながら・・・いよいよだな~・・・そう思いました。病院へ通う日々と、大川さんとの闘いの日々(在中時、全部ひっくるめて)と、そして王小姐とのお別れ・・・今まで何一つ文句言わず、ずっと面倒見ててくれて。二人で話すチャンスを伺っていたのですが、それもなかなかできなかったので、お昼ごはんを食べている時に、何気なく言いました。「謝謝NI,謝謝NI照顧大川先生(大川さんの世話してくれて有難う)」「不用謝。(いいえ)」「我們真的感謝NI(私たち、本当に感謝しているから)・・・対不起ロ阿(ごめんね)」私の対不起(ごめん)は「大川さんを帰国させる事にして、ごめんね」という意味でした。王小姐も私の表情で分かったと思います。彼女は、「没弁法的(仕方ないから) ^^」 と答えました。対不起(ごめんなさい) という謝りの言葉に没弁法(仕方ない) が返ってきた事に少し寂しさを覚え、でも受け入れてくれてるとも解釈し、これ以上何も言いませんでした。王小姐に、会社からの気持ちとして、心付けを渡そうと竹山さんには提案したのですが、回答がなく、渡せず仕舞いでした。その辺は大川さんが自分でしたのかしら・・・?と思いつつ、それとこれとは別だろ~と。スッキリしない思いだった事も、今、思い出しました。午後からは、大川さんの移動日用のシーツ(ギブスでズボンを履けない大川さんの空港内での車椅子用のパンツ隠し)を買いに出かけました。「何でもいい」と言うのですが、売り場を見ると色んな柄が・・・「もしもし?大川さん、柄が沢山あるんですけど~」「何でもいいで」何でも良いって言うけどさ~(ため息)「じゃあ、ピンクにバラの柄のに、しましょうか?綺麗だから」「そ、そりゃイカン!」「じゃ~、白地に青のストライプ?」「う~ん・・・(考)」「茶色のチェックもありますけど・・・?」「あ~・・・(悩)」「何でもいい」って、言ったやろ・・・(--;結局、できるだけ地味な柄のを1枚買って直帰しました。翌々日の朝には、病院を出るから・・・実質あと1日半。出来るだけ王小姐と二人で過ごさせてあげたい、という気持ちでした。つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/11/02
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1時間後。チャラララ~・・・♪また銭から電話!!(驚)も~掛けて来るなよ~~ ヽ(´Д`;) ノ「ウェイ・・・(もしもし)」「アコ小姐。病院は、人民第一病院ですか?」ドキッ (゚ ゚lll)「・・・そんな事は・・・私は知らないっ!(動揺)」「僕らは、もう来ています!!」エーーッッッ!!!(゚ ▽ ゚;;「大川さんの、病室を教えてくださいっっ!!」「ちょっとホント勘弁して、私は何も言えないんよ~・・・(汗)」「いいです、じゃあ、自分で探します・・・!」「あっ・・・!」・・・切れた(汗)なんなんだ、これは(汗)大川さんとモメた直後に、こんな・・・大川さんを陥れる大チャンスが来るなんて・・・(汗)病院バレたし。も~時間の問題・・・今、受付で調べてもらってるとしたら、病室まで、あと・・・10分?(汗)ほっといて王小姐を見られたら、ホントに大川さん大恥や・・・「あんたに、何ができるねん・・・!」あのクソオヤジ・・・ (▼▼メ)そうですよ~私は何も出来ませ~ん!だから連絡なんて・・・・・・しない・・・ (--;(~~;(><;;も~ええわっっ!!最後まで面倒見るわ、オッサン!!!ヽ(´Д`;) ノ「もしもしっ、大川さん!!大変大変!!」「な、なんや?(驚)」「会社のですね・・・」「おう」「銭達、従業員が・・・」「ふん・・・(不安げ)」「今、病室に向かってます!」「なにーーーーっっ!(驚)」「あの、彼女!隠して下さいよ・・・っ!」「分かったっ!!」電話を切って。あ~あ、言っちゃった・・・(-。-;しかし、あの驚きぶり・・・プッ( ̄W ̄)* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * この時の事を、後に友達に話したら、「そんなの、ほっとけば良かったのに~!!」「お人よしっつーか、何つーか・・・(呆れ)」「面白くなるとこだったのに~!!」まあ、様々に意見もらって呆れられました。(´ー`; あの時の行動は、自分でもよく分からなかったのですが、今思えば・・・■ 大川さんとモメた直後に、こんなチャンス(?)が来た事が、 タイミング良すぎて怖かった。(試されてるような気がした)■ 恨みのない王小姐まで巻き込んでしまう。■ 卑怯な気がした。そして・・・■ 大川さんに対する 「意地」 。大川さんとは考え方が合わなくて、コミュニケーションが難しくて、その結果、散々嫌な思いをさせられたけど・・・いや、だからこそ。大川さんのように人を傷つけるような事は、したくない。と思ったのでしょう。大川さんにとって私の電話は、きっと、ただのラッキーだったのだろうけど、私にとっては、大川さんに負けたくない 「意地」 。私は、あなたのように人を傷つけるような事は、しません。・・・たとえ、あなたが相手でも。それを大川さんに示したかったのな、と思います。それが、自己満足に過ぎなくても。(ただの意地っ張り?)残された時間も、僅かだったし。・・・そう。「大川さんを帰国させる」ミッションも、いよいよ終わりが近づいていました。つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/11/01
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午後から帰宅。この1週間ずっと会社行かずに病院ばかりで休んでいなかったのと午前中の号泣で、気疲れも限界に来ていたから。こんな時にゃ~寝るに限る!帰宅して即、ベッドに入って寝入ったのですが・・・♪♪♪~♪・・・誰だ、電話ぁ~(怒)「もしもし・・・(低い声)」「アコ小姐、NIN好!(アコさん、こんにちは!)」(・ ・)「・・・ あ~銭君!あ~、ニーハオ」会社の銭、大川さんヒイキの四人組の一人。大川さんと私が仲悪いから、普段私に電話なんか掛けてこないのに(~~;「不好意思,打撹NIN的休息 (すみません、お休みお邪魔して)」「没事的(大丈夫よ)。」一体、何の用だ・・・?「・・・大川さんがどこに入院しているか教えて下さい!」「え!!(驚)」心配なので見舞いに行きたい、と言う。大川さんの事は、病院どころか詳しい事は会社の従業員には一切内緒だった。下手に従業員を動揺させたくなかったし(メンタルな部分が仕事に直結するので!)大川さん的にも見舞いに来られたらマズイ状況(王小姐)があったからだ。竹山さんは社内に「ちょっとしたケガ」としか言ってなかった(はず)。でも、大川さんは1週間も会社に出てこないし、私も全く姿を見せないし「何かある」と思われるのも無理はない・・・けど何で入院してるって知ってるの・・・?「竹山さんが、入院してるって言ったの?」「竹山さんは何も、全然教えてくれません!」「・・・じゃあ、あなた何故入院しているって思うの?」「誰とは言えませんが、ある人から聞きました」・・・ある人?(~。~)運転手あたりから、漏れたかな・・・・・・もう、何でも、すぐだから!工業地帯で且つ田舎だから娯楽が少なくて、みんな、噂話が大好き。何かネタを入手すれば、誰かに言いたくて仕方ない。聞きかじった事でも、さも見てきたように言う。運転手にも詳細は一切知らせてなかったけど、病院へ何度か送らせていたから何が起こっているかは察しはついてただろう。今回の事は事情が深刻だから自分から言わないにしても、皆から質問された時に、根が正直だから顔に出たとか、そんなんでバレたな。。「悪いけど大川さんは、見舞いは断ってるの。尊重してあげて」「それじゃあ僕らの気が済みません・・・!」「僕ら・・・?」「皆一緒です、ジョーと**小姐と**と・・・」四人組、揃ってるのか~!!!(疲)大川さんヒイキの四人組。仕事の傍ら、大川さんの威を借りて、好き勝手な事やってる四人組。純粋に心配はしてるんだろうけど・・・点数稼ぎっぽいな。「大川さんは、来てほしくないって言ってるから、私は教えられない(--)」キッパリ断ると「分かりました・・・じゃあ自分達で探します・・・!(怒)」プツッと電話を切った。ちょっとヤバイかも・・・(汗)この街の大きな病院なんて知れてるし、今入院している病院も我々(日本人)の住居から一番近いからバレるのも時間の問題かな・・・・・・ハッ!!(驚)もしバレたら、あの子ら(四人組)は人情の押し売りで大川さんを驚かせようとか思って、いきなり病室訪ねるだろう。。王小姐と鉢合わせして、大川さんは慌てふためいて、四人組はビックリして翌日には「大川さんの病室に若い女性がいた」って噂が広まって・・・大川、ピンチ?(汗)手の中の携帯電話を、見つめる。知らせるべきか、オッサンに・・・(~~;・・・・・いや (--)恥かいたらいいねん、あんな人。人の気持ちも考えずに、あんな事言ったから天罰だ。「あんたに、何ができるねん!!」><。あの言葉・・・許せん・・・!!! そう思って、また布団を被りました。・・・が。つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/10/31
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<翌朝>病院に出勤したら、朝から仏頂面の大川さん。入院してからは、こんな不機嫌そうなの初めて。。機嫌が戻るまで大人しくしておこうと思ったのだけれど・・・「当日の段取りは?」突然の質問。「段取り?」「俺は帰国するんやろ!当日どうやって帰る!」・・・帰る??「え、あ、医療サービスが段取りしますけど・・・(困惑)」誰が来るんや!どうやって病院から連れていくんや!何時に出発や!質問(詰問?)は続く。「確認しますから・・・(汗)」「竹ちゃん呼べ!」「・・・は?」「竹ちゃん呼んで!曾さん呼んで!皆ここに呼んで会議して!」会議!?病室で!?(驚)医療サービスに任せるのに、会社の人呼んでどうすんの・・・?(汗)大川さんがゴネにゴネ、私がなだめる押し問答が続き。「医療センターが請け負いますんで、確認しますから^^;」私がそう言った後、「あんたに、何ができるねん・・・!」 と、大川さん。( ̄Д ̄;)・・・なにそれ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(怒)「竹山さん達は、呼びません(--)」「何でや!」「呼んでも、意味がないっっ!!!」病室のドアをバチャーン!!と開けて、外に出ました。そのまま廊下で医療サービスセンターの王さんに電話。最初は「患者が興奮状態で~是非来て頂きたいんですが~^^;」等と愛想良く話しをしていたのですが、「・・・あんたに何ができるねん!」・・・くやしい。><。。涙がボロボロ出てきて。上海からだと今からTAXIで、2時間はかかるだのうんぬん言う王さん。「とにかく、今すぐ来て下さい!!!!><。。。」「はい!分かりました!!」泣いたままの顔で病室のドアを開けて、「2時間後に医療サービスセンター来ますんで!!」「ああ、はい・・・」大川さんに報告した後(大川さんは、私の泣き顔に引いてた)、屋上に行きました。(また)「・・・あんたに、何ができるねん!」あんな風に思われていたのか・・・!!今まで仲悪かったし、会社でも大川さんに褒められたり感謝される事は殆どなかったけど。。大川さんや竹山さんは、会社の日常業務を。私は役所や法律関係、その他問題案件を。分からない事ばかりで、でも大川さん達に相談しても解決できない案件ばかり。逆に言えば、ずっと一人でややこしい事をやっていたのに。それなりに役に立っていると思っていたのに。あんな事を言われるとは・・・!全然、信用されてないんやわ・・・涙と・・・鼻水も出てきた。タバコをくわえた。・・・でも、吸えない(悲)(鼻が通らないとタバコは吸えません)なんで、こんな思いしてまで、あの人の面倒見ないといけないの!・・・情けない!!サメザメ(TT)泣いてるのがバカらしくなって、気持ちも落ち着いた頃、気づきました。大川さんは帰国する覚悟を決めた・・・(!)・・・その八つ当たりって事か・・・(疲)* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *2時間後、医療サービスセンターの王さんと、日本の医師免許も持っているスタッフの陸さんが病室に来て当日の事を説明してくれました。帰国日が決まれば、搬送スタッフや車など全て医療サービスで行い、且つ日本の病院まで陸さんも付き添っていく、という内容でした。大川さんは、2時間前とは別人のようにヨソイキの顔で愛想良く聞いていました。(内弁慶)王さん達が帰った後、大川さんは何かを考え込んでいましたが「バチが当たったんやな」と自嘲気味に、何度もつぶやいていました。私は、朝の事もあり、黙って聞き流していました。つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/10/30
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大川さんは身じろぎせずに、前方の壁をにらみつけてる。口元にも力が入っている。長い沈黙。大川さんの呼吸だけが、聞こえる。私は、何も言わずジッと待っていた。何て言うの・・・?王小姐が理由なら、それはそれで私、受け止めますよ・・・更なる沈黙。・・・長いな?(~~)・・・もう一度、聞くか?そう思って口を開けた時に、「逃げたと思われたくないんや・・・」 大川さんが口を開いた。思ってもみない答えだった。逃げたと思われたくない・・・? (~。~;「・・・誰にですか?(~。~; 」まさか王小姐・・・?「みんなや。会社(江蘇側)の従業員や、本社・・・」・・・かいしゃ?(~~)ちょっと理解できなかった。大川さんが事故に遭ったと知って、みんな本当に心配しているのに。。。「みんな逃げたなんて思わないですよ・・・こんな突然、不幸な事故に遭って、骨折して入院しているのに。誰も、そんな事思いませんよ・・・」「俺の気が済まんのや・・・。従業員の子らはな、ケガしても中国で治療するやろ?それを俺はケガしたからと言って日本に帰るって・・・逃げてるようで嫌なんや」「それは逃げたとは言わないんじゃないですか?」「そうかな?俺は、そう思わない」「帰国して、より良い医療環境で治療する事と、逃げる事とは違うと思います」「俺とあいつら(中国人従業員)は、同じ人間やないか・・・何で俺が、あいつらと同じ所で治療したらアカンのや・・・!」悲しげな顔をして、私を見ながら大川さんは、言う。・・・・・・・・何となく、わかるような気はするけど・・・でもさ、大川さん。なんか、誤魔化してない?ずれてる気がして、しようがないねんけど。。仕事がうまくいってなくて、沢山お酒を飲んで、車に飛び込んで。事故に遭って入院もしているのに、家族も呼ばずに、事を済ませようとする。その方が逃げてると思うんですけど・・・現実から。それとも・・・私に事前に「帰国希望」を言ってしまった事を取り繕おうとしているの?もしそうなら、私そんな事、全然気にしてないですよ。そして・・・事故の直後、病院に担ぎ込まれた時の、あなたの言葉。「日本に帰らせてくれや・・・」大川さん、そう言いましたよ。あれが、あなたの本音じゃないんですか・・・?でも、こんな事、言えやしない・・・どう言えばいいんだろう・・・(考)「お気持ちは分からないでもないですが・・・大川さんは、彼ら(中国人従業員)と同じじゃないでしょう。」「何でや!」「大川さんは、外国人です。中国人ではないです。」「・・・そ、そうや」「だから彼らと同じでない事は、仕方のない事だと思います。」「・・・そうかもしれん、そやけどな・・・!」「それに・・・業務命令が、出ています」大川さんが、次の言葉を失った。言った・・・業務命令・・・こんな形で出したくなかったのに・・・暫く、お互いの顔を見据えた後。「平行線やな」 大川さんが目を逸らした。・・・え?大川さんは 「もう、帰りや」 小さい声で言った。急に交わされてしまった・・・(汗)・・・仕方ない、帰るか。。カバンを持って、ドアの方へ歩いた。大川さんに、私の気持ちは伝わったんだろうか・・・?何だか、ただ追い詰めただけのような気がする・・・ドアに手をかけた時に、振り返って言った。「あの・・・!生意気言って申し訳なかったですけど・・・私はただ、大川さんに、日本で治療を受けて元気になってほしいと思っているだけですから!」・・・何か言ってほしかった。けれども、大川さんは雑誌に目を落としたまま、何も言いませんでした。つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/10/29
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腰掛けた後、私は目だけ左右に動かして、王小姐がいない事を確認した。人払いしたな・・・という事は、彼女も大川さんと私が何を話すのか、分かってるって事だな。大川さんの表情は、硬かった。私の方を見ない。ベッドの上の大川さんは、雑誌に目を落としたまま、暫く沈黙した後。。「俺は・・・どうなるんかな」 すねたような顔つきで切り出した。「日本に帰るらしいけど・・・」 と続ける。「・・・そうみたいですね」 と私が答えた。そうみたいですね・・・って今、他人事みたいな事言ったな、私(汗)全部知ってるくせに。。「・・・俺の意思は、ないんかい!」大川さんが折れていない方の手で、布団をバサッと叩いた。うぉ~!!(--!)いきなり・・・俺の意思は、ないんかい!!(`Д´) って・・・俺(大川さん)の意思なんて、ありませんよ。心の中で思ったけど、口には出さなかった。もう、説得しようとか、言い訳しようとか、そんな事は、考えてなかった。こんな形になってしまったので、今更、私が何を言っても信用しないだろう。元々仲良くもなかったし。だけど彼の気持ちを出来るだけ理解したい。でも本音は出さないと思ったので、何とか出させよう、と思った。大川さんの表情・仕草を観察しながら、彼の出方を待つ。「ここで手術するのが、そんなにアカン事か?」そんなにアカン事か?って聞くと言う事は、大川さんは「ここで手術するのを、アカンとは思っていない。」って事だ。でも「いいえ、いいですよ」とは私は言えない。だけど正面切って「アカン」とも、言いにくい・・・「私は、大川さんに、日本に帰って治療してほしいです」回答をずらした。「何でや?」「ここは、違いますから」大川さんは私の顔を凝視した。「何が違う!」何が違うって・・・ここは中国。日本ではない。違うに決まっている。大川さんだって分かっているはずなのに、敢えて質問をする。(⇒大川流)私は大川さんの顔を、見据えた。「何もかも違いますね」「・・・どこが違う!」「医療技術、言葉、習慣、環境がまるで違いますね」「みんな一緒やないか!日本と変われへん」・・・出た、屁理屈 (--;「見た目は同じかもしれません。でも違います、細かい所が全然違う」「どう違う!」どう違う・・・ってか。細かく例を挙げて言えってか?(疲)「・・・先ず、言葉が通じません。簡単な事ですら、意思疎通できません。夜中に何かあった時に、看護婦さんに状況を伝えられますか?・・・医療レベルも日本とは違います、遅れています。大川さん知らないかもしれませんが、私は知っています。・・・ここの病院食、食べられますか?食べた事ないんじゃないですか?そして・・・身の回りのお世話をする、ご家族も、いません。支えになる御家族なしに、長期の入院は、難しいと思います。」いい説明とは思えなかったけど、取り敢えず返した。大川さんは、雑誌に視線を戻した。次の屁理屈は・・・?(~~;・・・なかった。あれ?いつもなら、ここからエンジンかかるのに(!)やっぱりケガや入院で調子狂ってるのかな・・・?暫しの沈黙。なので、逆に質問をしてみようと思った。何度も考えて分からなかった事。ずっと、聞きたかった事。。。。「じゃあ、大川さんは、何故ここで手術を受けたいのですか?」大川さんが、目を見開いた。そして前を見据え、何かを考えてる・・・大川さん、何て答えるの・・・?私は、大川さんの横顔を見つめながら、回答を待っていました。つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/10/28
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また屋上に来た。そして、また中南海8mgに火を点ける。でも座らない、立ったまま足元を見つめる。今の、夢であってほしい~(汗)でも現実(大汗)もっと早く言うべきだった・・・?いや・・・早く話をしていたら、屁理屈こねくり回されて、もっとややこしくなっていた。大川さんは小難しい。今まで会社でも、まともな話ができた事がなかった。* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *例えば江蘇の会社での改善会議・・・スタッフの提案に「違う」「違う」と全て「ノー」を出す。「では、どうすれば良いですか!?」と質問をすると、あさっての方向から回答を持って来る。的外れすぎて、誰も異論を唱えられない。反論しても、また同じ調子で「ノー」を出し、次は昨日の方向から回答を出す。状況判断が、できていなかったと思う。もしかしたら、ただの口下手だったのかもしれないけど。コミュニケーション能力が低かっただけかも…?そして屁理屈も、すごかった。自分が理解できない事、意に沿わない事は、正論でも絶対「うん」と言わない。ものすごい屁理屈で意見を貫く。粘るので、相手が根負けするのだ。なので、あまり事前に説明はしたくなかった。ゴネられるのが分かっていたから。そして説得が難しいのも、分かっていたから。経理部長に言ってもらえば事は簡単だったのだけれど(上司には極めて素直)今回は状況が状況だし、江蘇だけで解決したかった。今、とってもマズイ状況。でも私が蒔いた種、だから私が刈らねば。今更、竹山さんに迷惑かけられないし、また大川さんを説得できないだろう。。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・病室に戻ろう。。どんな状況なのか想像もつかないけど。花瓶が割れて、花が散乱しているだろうか?王小姐が泣きじゃくっているだろうか?そして大川さんは、怒っているだろうか・・・?でも冷静に受け止めよう、何が起ころうとも・・・覚悟を決めて、病室に戻った。* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 意外な事に、二人は普通だった。何事もなかったかのように。大川さんは新聞を読んでいるし、王小姐はタオルを干している。・・・あれ?もしかして、さっきの事、夢・・・?私は自分用にコーヒーを淹れて、大川さんにも声を掛ける。「コーヒー要ります?」「ああ…お茶がええな」「どうぞ」「すまんな」・・・普通だ(~~;;翻訳の続きをPCで打つ。いつものように、時間が流れる。・・・ホントに、気付いてないかも???でも話するキッカケが、つかめない…(~~;さっきの今だし、、明日にするか・・・?午後5時半になって、私の退勤時間。PCを片付けて 「じゃ、失礼します~…」 と部屋を出ようとした時に「ちょっと・・・」 と大川さん。来た・・・「話があるねんけどな」「・・・・・・」・・・何ですか?なんて聞く必要は、なかった。大川さんの顔で、何の話か分かったから。やっぱり、夢じゃなかったな。(当たり前)でも、こんな状況で話する事になるとは・・・夢にも思わなかったけど。ベッドの側の丸椅子に座る。こっちの手の内はバレてる。状況は極めて不利。屁理屈こねられるかもしれないけど、負けずに話をしよう・・・背筋を伸ばした。「はい。・・・どうぞ」不思議と、冷静。大川さんの横顔を、真っ直ぐに見つめました。つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。111111アクセスは~(デロデロデロ~)どなたか分かりませんでした~^▽^;;見たら、過ぎてました~(汗)なので次、200000アクセス目標です!!扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/10/27
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さい~あくの展開・・・自分の意に沿わない事を、第三者の口から聞く…これって印象最悪なんよね…(タメ息)病院側の窓口は私一人だって事は大川さんも承知しているから(ややこしい案件は今まで全部そうだったので)私の段取なのは、丸分かりに等しい。。本社の指示があるとは言え、誰も正面切って大川さんと話していないし。私に対する印象が悪くなる可能性、極めて大。ちゃんと話しようと決意したら藩医に先を越されて・・・ウゥッ(涙)何たる間の悪い・・・・・・っつーか、藩医~私言ったやろ~!!!(怒)大川さんを日本に帰国させる事は、本人には言わないで下さい。藩医は、すぐに「好(いいですよ)」と言った。この下り ↑↑↑ 皆さん覚えてらっしゃいますよね!!!あ~いやいや、やっぱ私が悪いかな~…(涙)・・・念押ししとく?(考)そう思ったにも関わらず、念押しせずに、そのままにしてしまった…大事な事は1回言っただけじゃ駄目。相手が 「我知道!(分かってるよ!)***でしょ!?」 と、自分で復唱するくらいまで言っとかないと・・・金銭が関連する場合にはペナルティ入りの書面も交わしておく。(それでも約束守らない事もある)対中の基本中の基本やのに…医者だと思って油断した・・・!・・・いや、私の言い方が悪かったんかな?大川さんを日本に帰国させる事は、本人には言わないで下さい。本人には言わないで下さい。。藩医は、大川さん本人には直接言っていない…・・・って言っても、察してくれよ!!分かるやろ!!!大川さんも「リーベン(日本)」くらい分かるっちゅーの!!!いや、でも・・・ホントの所は、そんな問題じゃなくて、多分・・・単純に忘れてるんやろな・・・(--;;この様に私が無表情(を装って)で、心の中で焦りまくっているのに「飛行機に乗ってる時間は、どのくらいかな?」藩医は、能天気に私に質問してくる・・・(--;;;「・・・両個多小時ロ巴(2時間ちょっとでしょ)」「一個人回去ロ馬?(一人で帰るのか?)」「不・・・有人陪他(いや・・・誰か付き添います)」も~・・・どーとでもなれ~・・・(やけ)その後、同僚の医者と相談した藩医は「彼は、飛行機に乗って帰国して大丈夫ですよ!^^」と太鼓判。「そ~すか~謝謝(疲)」取り敢えず、私はドアまで見送って、お辞儀。藩医と、もう一人の医者は、病室を出て行った。・・・・・・・・・・・・暫く、その場から動けなかった。(動きたくなかった)振り返るの、嫌だ~ぁぁ・・・・・・でも!取り敢えず、大川さんに私から説明を・・・(決意)振り返ったら。「ニーホイチアマ?ホイチアマ?(あなた、帰るの?帰るの?)」泣きそうな顔の王小姐が、大川さんに詰め寄ってる(TT;大川さんは、「ん?ん?」と目をパチクリさせている。(大川さんも、「ホイチアー」くらいは、分かる)あ~・・・この場で私が何しても、恐らく無駄。。と言うか、今、この場でフォローする気力も、出ない。「ホイチアマ?ホイチアマ?(帰るの?帰るの?)」見てられん・・・そして、いたたまれなくて、私も病室を出ました。つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/10/25
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大川さんにキチンと話をする・・・決意して病室に戻ったら、イキナリ呼ばれた。「おい、ちょっと」・・・(驚)「・・・何ですか?(ドキドキ)」 ベッドに駆け寄る。まさか・・・大川さんから話を?(~~;大川さんは考え込んだように、ギプスをつけた左腕を動かして・・・「…上がらんのや」・・・は?(~。~;「腕ですか?」「うん…何か知らんけど、左腕がここまでしか上がらん」と肩の高さで止める。何だ、も~…ビックリした。「何だろ?痛いんですか?」「いや…そんなに痛くはないねんけど…」首を傾げながら、何度も上げるが、やはり肩までしか上がらない。「それとな、右足、腫れてるんやわ」「はぁ・・・」「ほら、ここ腫れてるやろ?」 布団をめくってスネを指差す。「う~ん…そうですね~?」丸々しすぎて、腫れてるかどうか不明だったけど、一応相槌を打った。「痛いんですか?」「押したらな、ちょっと痛い」「そ~ですか・・・」「医者が来たら、言うてくれるか?左肩と右足のここ(スネ)な」「分かりました・・・」・・・タイミング、逃したな(汗)大川さんから急に話しかけられて、勢い失ってしまった。この後も、どうもタイミングがつかめなくて。点滴が丁度無くなって看護婦さんが取替えに来たり、王小姐が引き続き日本語を教えてくれ、と言ったり。どうにも大川さんとサシで話ができる状態ではなくて、夜まで待つか・・・昼間は諦めた。そして、藩医が回診にやってきた。* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *いつもは一人なのに、今日はもう一人、白衣の医者を連れてきた。王小姐が大川さんの枕側に立って、医者二人と私は大川さんの足側に立つ。先ずは先程の大川さんの訴えを藩医に伝えた。やはり患部を触ってみて「痛いですか?」と聞く。大川さんが「少し」と言うと、もう一人の医者と「太ってるだけだろ~」と話した。ブッ・・・太ってるやって! (>y<) 笑かすな~下を向いて、笑いをこらえた。大川さんが「何や?」と聞く。「いや・・・大丈夫みたいですよ」苦笑しながら通訳。でも・・・触診だけ?・・・こんなもんか?その後は医者二人でボソボソと専門的な事を相談し始めたので・・・耳だけ傾けて、待機していた。肝心の「座って帰国できるかどうか」は、後で教えてくれるんだろな・・・終わったら一緒に廊下に出ようか。。そう考えながら自分の靴を見ていたら、藩医の、こんな言葉が耳に入った。「他不在這里做手術,要回日本做手術的・・・」・・・え?顔を上げた。対面の王小姐が目をまん丸にして私の顔を見ている。・・・ヤバイッッ!!!!(汗)すぐに目を逸らして、無表情を作った。すると王小姐は、次に大川さんの顔を凝視。大川さんは「?」状態。藩医は、こう言ったのだ。「彼はここで手術しない、日本に帰って手術をする・・・」なんっちゅう事を・・・!!! (´□`;) 藩医の足を蹴っ飛ばすか、病室から引き摺りだそうか・・・・・・そう思ったけど、王小姐には既にハッキリ聞き取られてしまっている。。誤魔化せない・・・!!! ><;;どうしよう、どうしよう・・・>_<;;; 大川さんの方なんて、とても見れず、無表情を装ってましたが…(--;「彼は飛行機に座って帰るんだよ、ベッドじゃなくて・・・イケルかな?」尚も、同僚に向かって話し続ける藩医。しかも私も視界に入れながら・・・。・・・かんべんしてっっっ!!! (泣)・・・・・・倒れそうでした(疲)・・・と言うか、その場で気絶したかったですっっ・・・!!!!(号泣)つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。毎度、つたない話をお読み頂き有難うございます。非常感謝。日々薄れゆく記憶を搾り出して書いております。(でも頑張ります!!!)…とうとう30回、いっちゃいました。今までのシリーズで一番長くなる事必至ですが(汗)どうかラストまでお付き合いのほど宜しく御願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/10/24
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考え事には屋上。毎度の中南海8mgに火を点けて、頭の中を整理する。今の状況だと、優先事項は・・・1)本社の意向2)中国の医療事情3)会社の経営、大川さんの御家族、大川さんの気持ちこんな感じかな。大川さんが本社の社員として派遣されて来ている以上・・・私個人的には:1)中国の医療事情2)本社の意向3)会社の経営4)大川さんの御家族、大川さんの気持ちこうだ。1)は…今でこそ見た目は、そこそこ立派な設備があるけど…それはごく最近10年ほどの話で。以前の圭子ちゃんの事といい、今までの中国経験から考えても。もし大川さんが自分の家族だったら、本人の意思なんかまるで無視してとっとと日本に帰してもらう、絶対に。勿論、自分が事故に遭った時場合、頼み込んででも日本に帰してもらう。2)私も会社員である以上、本社の命令に従う。3)の会社経営ってのは…大川さんの管理に限界きているのは傍からよく分かったし、大川さんがいると、いつまで経っても「四人組」を瓦解できないからだ。今のままでは、大川さんの気持ちを(1)にするのは不可能。でも、方法はある・・・一つだけ。それは・・・大川さんが会社員の立場を捨てる事。大川さんが社員ではなく個人の立場になれば、彼の意思は優先できる。私も心配だし帰ってほしいけれども、無理強いする事は出来ない。大川さんの抵抗を考えて、これまで彼に内緒で事を進めてきたけどどうにも気持ちが悪い・・・・・・フェアじゃない気がしていたから。また、大川さんもいきなり「帰国しろ」だとショックが大きいだろうから、キチンと話をしておいた方がいいと思った。帰国して治療するにしろ、しないにしろ。彼の意思を確認した上で、帰国か否かを決定しよう。もしも、彼が社員の立場を捨てる覚悟がある場合・・・今から本社と話をしても、ややこしくなるだけだから。取り敢えず私が「医者が手術期限に間に合わない、危険だ、と言ってます」等と理由づけして、帰国が間に合わない事を強調し、上海で手術を受けるよう段取りする事はできる。私が唯一の窓口。誰も裏は取れないし、今までの通訳としての信用から、99%取らない。万が一バレたとしても、ここは中国。言い逃れの方法はいくらでもある。でも、これはあくまでも大川さんの覚悟を確認してからだけど・・・♪♪竹山さんから電話か・・・「もしもし」「あーもしもし。・・・医者の許可でたか?」「いや・・・まだです。医者も回診に来ていないし、未確認です」「そうか・・・何時くらいかな?本社に報告せんと」「あ~・・・夕方くらいじゃないですかね。・・・分かったら連絡しますよ」「ああ・・・じゃあ、宜しく」もう一本、タバコに火をつけた。ぼんやりと空を眺めながら、気持ちを落ち着ける。「・・・よしッ!!」立ち上がって、お尻のホコリをはたいた。うまく話ができればいいけど・・・不安はありました。大川さんが、どう出るかも、予測がつかず怖かったですがでも、取り敢えず頑張ってみよう。そう思って病室へ向かいました。つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/10/23
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この日は、江蘇の会社の曾さん(管理者)と鄭さん(技術者)が紹興酒を2本持ってお見舞いに来ました。「曾さん酒くれても今飲めんよ~ワハハ!」「早く治ったら、早く飲めますよ^^だから早く良くなって下さいね」 久々の見舞い客で大川さんは楽しそうだった。曾さん、鄭さんは日本語は片言しか分からないので、差しさわりのない程度に私が通訳を入れて、会話を進めた。勿論、ネエちゃんはその場にいたのだけど…曾さんと鄭さんは彼女を見て、少し目を見開いたけど、すぐにネエちゃんに会釈して、後は何事もないように振舞っていた。二人共50歳手前、ある程度の管理職経験もあるし、さすがにこんな事じゃ驚かないんだな、と思った。帰り際に廊下まで見送ったら「…いい子そうじゃない?」と曾さんは、ニッコリ。「うん…いい子ですよ」と私。「大川さん、帰国するんだって・・・?」「あ~うん・・・多分」「大変だけど、後よろしくね」「はい。曾さんも会社、宜しくお願いします(お辞儀)」管理者クラスは、大体知ってるのか。・・・大川さんの業務の引継ぎもあるしね。帰国したら手術、リハビリで最低1年はかかる。復帰を待つには、ブランク大きすぎるから次の責任者を立てようとしてるんだ。引継ぎかぁ~・・・大川さんの帰国が、急にリアルに思えた。なんでこんなに、気が重いんだろう・・・* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *病室に戻ると、ネエちゃんがノートを持って立っていた。「アコ小姐,請教日語!(アコ小姐,日本語教えて!)」・・・(驚)多分、この子が「アコ小姐」って私の事を呼んだのは、これが初めて。会社の子みたいに、恥ずかしそうに「アコ小姐」って呼んだ。「アコ小姐」って・・・今まで呼びづらかったのかな・・・?・・・>_<;「・・・大川さん!私、彼女に名前聞いていいですか?私の名前呼んでくれてるのに、私が彼女の名前知らないんじゃ申し訳ない・・・」大川さんは反射的に「あ、ああ、どうぞ」と答えてキョトンとしていた。「ニークイシン?(お名前(苗字)は?)」「我姓ワン、叫ワンメイホア」王小姐は嬉しそうに笑って、ノートに自分の名前を書いて私に見せた。「王美華・・・お、好名字!(いい名前ね)」私は、わざとらしいくらいニコヤカに振舞っていた。・・・恥ずかしかったから。この子は、何も悪くないのに。私が、大川さんや竹山さんに対して意地を張って、当て付けの様に彼女を一緒くたにしていた事が申し訳なくて、恥ずかしかった。彼女だって、白い目で見られるの分かってて、こんな世話役を引き受けてくれてるのに。・・・ごめんね。この日は、昨日より熱心に教えた。途中で大川さんが「まだまだ下手やな」とチャチャを入れて、王小姐が「だから勉強してるのよ」と笑って流して、私が「大川さん、中国語教えましょうか?」と冗談を言って・・・何だか、楽しかった。3人でいるのが、とても楽しくて。大川さんが帰国しなければ、3人仲良しかな・・・と思った。でも大川さんは帰国する。私が、帰国準備を進めている。彼ら二人が、こんなに幸せそうなのに、それを…壊そうとしている?私が・・・?王小姐が昼食を作りに一旦、帰った後、大川さんが、ポツリポツリと話し始めました。「あの子、雲南の子でな」「・・・へえ、そうですか」「ずっと、この街にいるワケじゃなくて、時々実家に帰るんやわ」「・・・はぁ、そうなんですか」大川さんは他に色々話してくれたけど、ハッキリと記憶に残っていません。それは、違う事を考えていたから。。中国の医療事情、本社の意向、大川さんの御家族、会社の経営、そして大川さんの気持ち・・・全部大事に思えてきて、どうすれば一番良いのかを、考えていました。つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/10/22
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6日目の朝。いつものようにエレベーターを下り、看護婦さんの笑顔パネルを横目に過ぎ。病室の前まで来てノックして、ネエちゃんが開けてくれるのを待つ。・・・こんな日々も、もうすぐ終わりだわ(涙)・・・・あれ、ネエちゃん?・・・今日は開けてくれないの?ドアに手をかけたら開いてた(!)…ので、恐る恐る開ける。「おはようございます~・・・」声を掛けて、キョロキョロしながら中に入ると、大川さんが・・・「ウェェ~!!(驚)大川さん、どうしたんですか!?ちょっと大丈夫ですか!!??(驚)」・・・床に落ちていた。トドのように(太ってるから)。「あっ・・・お前!み、見るな!」パジャマの上着を引っ張って、パンツを隠す。*ギプスをつけているからズボンを履けない。あの・・・もう、あなたのパンツごときで驚きはしませんので(汗)「とにかく捕まって下さい・・・」 助け起こそうと駆け寄って、肩を貸したけど、持ち上がらない(!重い)看護婦さん1人呼んで、それでも駄目。もう一人呼んで、やっとベッドに戻した。「・・・何があったんですか?(疲)」「歩行訓練しようと思ったんやけどな。ハハ、ちょっと失敗やったな」ほこうく ん れ ~ ん ・・・??( ̄Д ̄;)「人の世話になってばかりやからな、そろそろトイレくらい自分で行かんと・・・(´ー`) ←妙に爽やかな笑顔」ゲー・・・(呆れ)手術もしてないのに、歩行訓練なんて、できるワケないやん・・・とうとうオカシクなったのか・・・?(汗)「・・・今日、彼女はどうしたんですか?」「今日は用事あるって。ちょっと遅れて来るわ」「そーですか~・・・」横目で大川さんを見ながら、目がイってないか確認。。(一応、大丈夫そう)「・・・おい、車椅子ないか?」「車椅子ですか?・・・ありましたよ、確か。階段の所に」ボロイ手動のが、階段の所に1台あった。「それ、人のんちゃうんか?」「・・・違うでしょ?ずっと放置してあるし」「ホンマかいな~ハハハ。じゃ、持って来てくれや」「はい」今日は妙にテンションが高い・・・何か察してるんやろか・・・?(~~;再び肩を貸して、車椅子に座らせた。(パンツは布で隠した)片手足は曲げられなかったけど、座る事は可能だった。大川さんは大喜び。大川さんのリクエストで病室の外に出て、廊下を2周ほど回った。「車椅子も練習せんとな~♪」「・・・(^ー^;」帰る気、全くナシやな・・・(--;;・・・でも、 座 れ て る な 。昨日、医療サービスセンターの王さんと交わした会話・・・「大川さんは、座る事は出来ますか?」「(普段ベッドを起こしているので)ええ、それは可能ですけど・・・」「ではベッドがなくても帰国は可能でしょう?エコノミーは狭いので、ビジネスで」「あ~でも、片足曲げられないですよ。場所足りますかね?(~。~;」「一番前の席は空間が広いでしょう?十分伸ばせます、余程足長でなければ」「あ~・・・!(納得)」「帰国時には、ウチの医師免許を持った者をつけます。道中も安心して下さい」「分かりました・・・」* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *「手、離してくれ。俺、自分でやってみるわ」「大丈夫ですか~?(苦笑)」はしゃいで自分で車椅子を漕ぐ大川さんの、後ろをついて歩きながら大川さんを、座席で帰国させる事は、可能だ。もし藩医が反対しても、車椅子を乗り回せるくらいなら、絶対説得できる。思わぬ所で、確信を持てました。でも、気分は重かった。帰る気のサラサラない大川さん。しかし私は、彼の意思に反して帰国準備を進めている。これで、いいのかな・・自分が、とてもひどい事をしようとしている気がしました。つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/10/21
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♪♪また海外から電話。「不好意思(ごめん)」とネエちゃんに断って廊下に出た。「アコさん?」 常務だった。大川さんを期限までに帰国させる方法が見つかったのかな!・・・と思いきや。保険会社に帰国搬送の件で相談したら、別の医療サービスセンターを介してほしい、と言われたそう。「なんでですか?丘さん一生懸命やってくれてますよ (~。~)」「保険会社のパートナーってヤツらしい。俺も会社で契約している今のでいい、って言ったんだけど・・・変えられんって」「・・・ヒモ付き?」「ま、そういう事やな。取り敢えず電話番号と担当者を言うからメモして」次の担当は、別会社の王さんという人だった。先ず丘さんに事情を説明した。丘さんは大変残念がった。どうやら、搬送するとサービス費用が発生して、保険会社から仕事代としてもらえるような口ぶりだった。散々頼んだが断られてしまった、と言うと、やっと納得してくれた。「ところで、診断書の翻訳が出来ましたがどうしますか?」「あ、会社にFAXしておいて下さい。アコ小姐、CC:竹山さん と書いて。翻訳までして頂いたのに、有難うございました。」「いえいえ。また宜しくお願いします」また宜しく か・・・お世話にならないのが一番だけど、何が起こるか分からないし、何かあれば異国の医療機関相手に、本当に頼りになる存在だ。苦笑いして「こちらこそ」と言い、電話を切った。次は、別の医療サービスセンターの王さん。こちらも上海の医療サービス会社で、日本語も相当達者な年配の男性。こういう会社って結構あって、結局パイの取り合いしてるのか・・・ちゃんと対応してくれるなら、いいけど(不安)初めましての挨拶。そして、現在のケガの状況と、帰国して治療させたい会社の意向を説明した。ベッドの予約時間の問題で、手術期限に帰国が間に合いそうにない、何か方法はないものでしょうか・・・?そう問いかけると、王さんは「…以前に似たような事がありましたが、その時…」と、ある事を言い出した。「ええ、それは可能ですけど・・・。」と私。「足りますかね、場所・・・?」「あ~・・・!(納得)」それ・・・イケルかもしれない!「ただ、医者に確認する必要があります。聞いてもらえますか?」「分かりました!」藩医の所に行くと、「ふむ・・・」と考えて「可能性はありますね。明日、患者の状況を見て決めましょう」王さん、さすが専門家だ。こちらは一つの事にこだわっていたけれど、角度を変えれば、他に方法はあったのだ。・・・ここに来て、帰国の希望が見えた。というか、もうこれしか手はない。多少は無理をしてでも、これで押し切る!!!* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 夜7時頃。竹山さんが病院に来た。大川さんの見舞いに来たのもあるけど、診断書の翻訳を持ってきたのだ。TAXIの中で受け取った。「今晩、アパートで確認します。手直し必要あれば電話しますのでその時は、明日の朝出勤前に、私のアパートに寄ってもらえます?」「分かった。」こういう細かい用事は、竹山さんはキッチリやってくれるから安心だ。大川さんの帰国方法について、簡単に報告しておいた。確定すれば、すぐに座席予約をしてほしい、とも頼んだ。竹山さんは黙って聞いていたけれど、「大川さんな」 とポツリと話し出した。「俺に電話してきて、『あの子、何回も外に行ったり、電話したりしてるけど…』って聞いてきたわ。」・・・!「あの子って・・・私の事ですか?」「そう」「・・・何も知らないフリしておいて下さいね・・・」「分かってる。知らんって答えてる」やっぱり大川さん、私の動きを警戒してたんやわ・・・!直接私に聞かない所が、あの人らしいというか…オジサンというか…でも・・・帰国は本社の意向だし、最後は常務と経理部長から言い渡してもらえば、彼も何も言えないはず・・・多少の不安は感じましたが、でも 絶対うまくいくはずだ・・!コブシを握り締めて、自分に言い聞かせていました。つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/10/20
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悩んでいても仕方ないので、取り敢えず病室に戻る事にしました。丁度昼時。「吃飯了ロ馬?(御飯、食べた?)」とネエちゃんが私に声を掛ける。「ん?…ああ」と私。「何、食べたの?」「え…さっき飲み物、飲んだ(コーヒー)」「飲み物じゃ駄目よ、御飯食べて」「いいよ、おなか空いてないから^^;」食事どころじゃないねんて・・・手術に帰国が間に合わない~><;もっと早く予約しておけば・・・いや、問い合わせだけでもしておけば・・・・・・ウァ~今更考えても仕方ないけどな、何か方法ないものか。。「これ、食べて」とネエちゃんがフタ付き丼を差し出した。フタを開けると、牛肉の塊とジャガイモの煮込みが入っていた。あらっ・・・(!)結構美味しそうだわ。「でも、これ大川さんの分でしょう?」「彼、食べないの(困り顔)」「それ、食べていいから。俺、動いてないから食欲ないねん。」と大川さん。「そうですか。じゃ・・・頂くわ」ネエちゃんが、お箸と御飯も持って来て、私が食べるのを側で見ていた。「・・・美味しい?」「うん、美味しいよ!好き、好き、この味!^^」ネエちゃんは、とっても嬉しそうに笑った。私も微笑み返し。^ー^美味しいけど…でも、入院食にしてはボリュームありすぎっていうか。日本人は、こんな時、消化のいいものをって考えるけど、肉の塊とは(!)その辺の生活観が違うんだな。・・・だから大川さん、食べないんだよ。味付けは、かなり香辛料が効いていて、辛めだった。華東じゃないな・・・(考)・・・・・・どこの味付け・・・西か?この子、色がかなり白い。切れ長の大きな目で、ちょっとみない顔立ち・・・もしかして、少数民族なのかな・・・?私は、このネエちゃんの事を何にも知らなかった。大川さんは何も言わなかったし、竹山さんは黙秘権だし、何も私に説明してくれない。だから聞かなかった。名前も知らない。 用事がある時は「ねえ」とか「ちょっと」で呼んだ。ネエちゃんには「失礼だな、悪いな・・・」と思ったけど。オジサン共も、私に対して「悪いな」とは思わないんだろうか。どこの誰かも分からない子と部下を一緒にいさせて、自分の面倒見させて・・・こういうのあるの分かるよ、分かるけどさ・・・紹介くらいしてほしい。ネエちゃんに対しても、失礼だ。開き直ってるくせに、肝心な部分で堂々としていない所に、「会社への甘え」と「個人の小ささ」を感じる。ネエちゃんが大川さんの面倒見てくれるのは有り難い。けど、「シビン」だ「タービエン」だ、生々しい関係見せられて愉快なワケがない。いくら会社の上司でも、人間として、どうなんだ?『大概(たいがい)にしろよ』 だ。・・・だから、いいんだ。私もネエちゃんには、それなりの対応しかしない。今後付き合いがあるワケではなし、仕方なしに一緒にいるだけだ。今だけ、表面上だけ、笑顔で相手にしていればいい・・・バクバク食べていたら、ネエちゃんがノートを持ってきた。「日本語、教えてくれる・・・?」「・・・(考)・・・いいよ^^」● もっと沢山食べて● これでいい?● 痛い?● 美味しい?● まだ要る?ああ・・・大川さんとの会話に必要な単語ばかり。。一生懸命だな、と思った。悪い子じゃない。むしろ、いい子だと思った。大人しく大川さんの面倒を見て、私にも親切にしてくれる。こんな子、ここでは珍しい。大抵知ったかぶりして、仕切りたがるのに。。「そ~う!上手!発音もすごく標準!上手だね~!」半分お世辞で褒めてあげると、すごくいい笑顔になった。わ~可愛らしいなぁ・・・考えてみると、私より年下だろうし、私は、もっと彼女の事を気遣うべきだな。。何の因果か、大川さん経由で知り合ってしまったけどもし違う出会い方をしていたら、いい友達になってたかもしれない・・・・・・そんな事をチラッと思った。昼下がり。病室のベッドで雑誌を読んでいる男性と、傍らで仲良く日本語を勉強している日中女性二人。ハタから見たら、微笑ましい情景(?)だろうけど・・・でも三人共、ハラの中で思う事は違っていたはず。私は、大川さんの為に勉強するネエちゃんに笑顔で日本語を教えながら心の中では、何とか手術前に大川さんを帰国させられる方法はないものか、考えを巡らせていました。つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/10/19
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病院の屋上・・・段になった所に腰掛けて、タバコを取り出す(勿論、中南海8mg)。フゥ~・・・ (-.-)y-゜゜゜中国の病院とは言え、タバコ吸ってるのはさすがにいないので屋上が私の喫煙場所になっていました。(ドアは開いてる)カバンから手帳を取り出す。昨日調べておいた航空会社の電話番号。先ずはA●A。「あ、ウェイ(もしもし)?席の予約の事でちょっと聞きたいんですが~今、怪我人がいましてね~ベッドをお借りして日本まで行きたいんですけど、何か特別な手続きが必要ですかね~?」「…え!?(驚)ベッドは一週間前に予約が必要??…え?え? だって、こういうのって急に必要になるでしょう?普通、1週間前に予約なんて無理でしょう~?何とかして下さいよ(汗)」「…規定ですか!業界の規定…!?あ~そうですか、分かりました、はい、はい、はい・・・(不機嫌)」電話を切った。ベッドは一週間前に予約が必要~~~???そんな悠長な事あるのかな~???・・・今の、たまたま電話出たのが新人か面倒くさいかで断ったんだって!と思ったので、もう一度かけて違う担当者に聞いてみた。・・・結果は同じだった。じゃあ、J●Lにするからな!(怒)・・・結果は同じだった(驚)一応、東●航空・・・結果は同じだった(ー。ー;どうやら、ベッドは本当に一週間前に予約が必要らしい・・・(大汗)藩医は、あと5日後に手術しないと…それがリミットだって言ってたのに…今から予約しても、もう間に合わない…ウェェェェ~~!!!!(言葉にならない心の叫び)常務に電話した。「常務!ベッドは一週間前に予約が必要だって言われましたよ~!常務が、すぐ用意してくれるって言ったから安心してたのに~!!!」「え~??そんな馬鹿な。台湾で知り合いが倒れた時、早かったで~!!」「でも駄目だって言われましたよ~3社に聞いて3社共、業界規定だって。。どうしよう…!医者からは、あと5日以内に手術させないと駄目だって言われたんですよ~!!!」「…じゃあ、そっちで手術受けさせるか?^▽^」「…ウェェ!?(驚) それこそ大川さんの思うツボじゃないですか~!!!」「いいんちゃうの?」「…(考)…怖い、怖い。(首を振る)…私は受けさせたくないです」「じゃあ~、俺も、こっち側(日本)で聞いてみるわ」「お願いします…(涙)」「まあ、元気出して。なるようにしかならんからな、じゃあね~♪」なるようにしかならん。・・・そらそうやけどさ~!でも何とかしたいやんか・・・っ!!藩医の所に行って、もう一度聞いてみた。「あと5日以内に手術しないと・・・駄目です」「絶対に・・・?」「絶対です。5日以内です」答えは同じだった。ア~・・・(涙)大川さんが、中国で手術を受けるって事は・・・1) 本当に、暫く身動き取れなくなる。2) ネエちゃんは付き添いを続ける。3) 私も毎日、通訳で付き添わないといけない。・・・アカンって!!!(汗)それに、ここ(中国)では手術は受けてほしくないんよ・・・・・・あ、どうしよ。あ、どうしよ。(大汗)何か方法ないかな~・・・航空会社の知り合いって、誰かいなかったっけ~???(いなかった)アイヨ~~~~ゼンマパン!!!???(ウァァ~、どうすんねん!!!…みたいな意味)病院の廊下で急に、しゃがみこんで。髪の毛かきむしってブツブツ独り言を言っている私を、すれ違う中国人は変な目で見ていました。でも、そんな事どうだって良かった。人の目なんか構ってられないくらい、焦っていました。。*この話は、約3年前の出来事を書いています。つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/10/18
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先ずは翻訳・・・。病院の椅子に腰掛け内容を再度確認する。何が書いてあるかは分かるんだけどさ・・・どんな日本語にしたらいいか、よく分からないな~・・・つまり日本語の専門用語が分からなかった。翻訳ってのは、私にとってはパズル感覚。辞書やネットで単語を探して、文章組み立てるのが楽しみなんだけど・・・医療翻訳って責任重いよ(汗)しかも手術する患者を日本へ引き継ぐ為の翻訳なんて無責任に引き受けられんわ・・・と思ったので、ヘルプを。「もしもし、丘さんですか~^▽^すみません、ちょっとお願いしたい事が…」医療サービスセンターの丘さん。「診断書の翻訳があるんですけど~・・・私やっぱり素人ですから、お詳しい丘さんにお願いしたいんですよ~ホントすみません、他に頼りにできる方もいなくて~…」丘さんは意外にも二つ返事。「いいですよ。すぐFAX下さい。スタッフに翻訳させますので」あれ?即答・・・。元々サービスに入ってるのかな?でも、こんな誰にでも出来ない事を引き受けてくれて本当に有り難い。何度も御礼を言った。でも翻訳ができたら、最終確認の為に私宛(会社)にFAXしてくれるよう頼んで電話を切った。餅は餅屋。無理そうな事は人に頼む。中国で何かしようと思ったら、自力だけで動くのは無理。相当苦しい。何故なら、コネ社会だから。通常の社会システムが完全機能していない。だから、何かの時に助けてもらえる人脈は、この国で生きるのに絶対必要。一回会って話をしただけでも構わない、何かあれば声を掛けて頼みごとをする。その代わり、自分も頼まれたら相応に答える。持ちつ持たれつ、お互いを利用しあう。だからこそ、一回会っただけでも、すぐ「朋友」なのだ。何かの時に役に立ちそうな人とは、取り敢えず仲良くしておこうと思う。中には損得勘定まるで抜きの人も、ごく稀にいるけれど・・・滅多にいない。丘さんは職業上知り合った人だから、上記の「朋友」ではないけど。私もこの「持ちつ持たれつ感覚」に慣れてしまって、何か困ったらすぐ出来そうな人に頼むクセがついていた。ので、この時も取り敢えず頼んでみた・・・と。でも、職業上で知り合っても個人的な付き合いは、やはり発生する。今の職場でも、中国客・台湾客担当しているけど、ある程度交流があれば 「何か、個人的に一緒に商売やらない?」等と、半数ほどから声が掛かる。そんな世界なのだ。丘さんがOKしてくれたから、この診断書をFAXしないと・・・近くの三ツ星ホテルに行ってみた。「これ、FAXしてもらいたいけど、いくら?」「FAXは、1回20元(約260円)です^^」目が覚めた(!)「・・・え?上海宛よ?国際FAXじゃないよ?」「国際FAXなら、1回50元(約650円)頂きますが^^」・・・ハァ~?? 「たっかいよ~!おかしいよ~!通信費いくらかかるのよ~!国内は、1元かからないでしょう!?」「サービス費用になりますので^^」「まけなさいよ!こんなん、ぼったくりやん!(怒)」「きまりですから^^」駄目だ・・・(ため息)この翻訳は急ぎだし、会社に戻れば片道20元のTAXI代がかかるし・・・仕方ないか・・・「給我発票ロ奥!(領収書頂戴よ!)」あ~悔しい・・・(~'~)悔しいついでに、ロビーでコーヒー飲みました。(自腹)そしたらスーツ着た日本人の知り合いが、日本人のお客さんと商談してて。・・・思わずソファーの陰に隠れました^^;片や商談。片や会社行かずに、病院に出勤してホテルでコーヒー飲んで休憩(?)何やってんだろうな~私…ハァ(ーー;;30分ほど、ソファーの陰でくつろいで、病院に戻る事にしました。大川さんの帰りの席、それと機内のベッドの予約しないと。何曜日にしようかな・・・あと5日か・・・ま、座席は取れるでしょ。・・・この時は、ものっすごい簡単に考えていたのですが。。(!)つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/10/17
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日本の病院に引き継ぐ為、診断書を書いてほしいと頼むと、主治医の藩医は「好(いいですよ)」と快諾し、手書きでなくタイプアップしてくれた。病院のフォームを使って、結構立派に作ってくれた。他所に出すものだし、さすがに手書きはしないようだな。。一通り目を通して、難しそうな単語の意味を質問した。これを、私が翻訳しないといけないらしいから(汗)…プレッシャー不明点がなくなった所で 「謝謝」 と御礼を言い、もう一つ頼みごとを切り出した。大川さんを日本に帰国させる事は、本人には言わないで下さい。藩医は、すぐに「好(いいですよ)」と言った。「でも帰国するなら、早くして下さいね」と藩医は続けた。「え?(驚)」「あまり置くと、肉が骨についてしまって手術しにくくなりますから」「ああ~…(納得)リミットは何日くらいですか?」「7~10日ですね」「え!?そうなんですか?あと5日くらいしかないですね!?」「そうですよ。だから早く帰国段取りして下さいね」「分かりました・・・」ヤバイヤバイ…チケットもまだ手配してないのに。早くやらないと(汗)診断書には病院の判子が必要との事で、係りの所まで一緒に行く事にした。藩医は多分、30歳いっていないと思う。背もスラッと高くて、ちょっと…いや、かなり男前。白衣が ヒジョ~~!!によく似合う。この病院も、雑な所はあるけど新しいし、患者沢山いるし。それにVIP階もあるような、この街では1番いい(と思う)総合病院…そんな病院の若き青年医師…こんな~若くて男前で、しかも医者なんて…この人の未来はバラ色なんだろうな~(想像)・・・と思ったので、色々聞いてみる事にした。「藩医は~すごいですね」「何がですか?」「え?だって頭いいでしょう~?お医者さんなんて」「いや、そんな事は…」「え~?日本じゃ、お医者さんなんて言ったら大変ですよ。賢くないとなれません」「そうですかね?」「こんな若くて、お医者さんで~エリートですよね、前途洋々^^」ここで気付いた。藩医は全く盛り上がっていない(驚)「あ、あの日本じゃ、お医者さんって収入が多くて、尊敬される職業なんです。だから、私は藩医がすごいな~、いいな~って羨ましいんですよ(汗)」「そうなんですか?」「ええ(汗)」「中国じゃ…良くないですよ」「え!?そうなんですか?」ますます沈んだ表情の藩医…(大汗)「失礼ですが~お給料、どのくらい…?1ヶ月…?(小声)」「2000元(当時、約26,000円)です」・・・マジで!?(驚)全くフォローのしようがなくなって、私も黙ってしまった。だって2000元って言ったら、ウチの会社の日本語通訳より安い給料…勿論、そんなにいい給料とは思っていなかったけど・・・藩医は若いけど実習生ではない。ちゃんと外国人の主治医になるような立派なお医者さんだ。それでも月給2000元・・・(驚)もしかしたら(!)ボーナスが、すごく多いかもしれない!若しくは患者からの心づけとか色々もらうかも…・・・色々考えたけど、結論は:所変われば、医者も安いな~(涙) こりゃ、やる気も出んかな…判子係(?)のオバチャンの所に来た。藩医が何か言うとオバチャンは無表情で判子を押し藩医に渡した。藩医は、完成した診断書を私に渡した。オバチャンは、この為だけ…?縦割りか。オバチャンは他にも何かする事あるんだろうけど、藩医が紙を出すと「即」判子を押したので。その辺がメッチャ縦割り~…と思った。(日本もそうなのかな?)「じゃ、僕は『骨科病棟』に行きますので」 と藩医。 *藩医は『骨科』の医者。私は、さっきの大川さんを日本に帰国させる事は、本人には言わないで下さい。と頼んだ後の、藩医の即答の「好(いいですよ)」を思い出して・・・・・・念押ししとく?(考)いや・・・大丈夫だろ。お医者さんだし・・・そう考えて、「じゃ(^^)/ 」 と私も手を上げて別れた。後で、後悔するとは知らずに…・・・それどころじゃ、なかったのもあるけど。1)診断書を翻訳して本社にFAXしないといけない。2)チケットの手配。搬送ベッドも頼まないと~3)竹山さんや常務に電話して報告もしないと~4)病室戻って大川さんの話し相手にならないと~~~なんかもう、ややこしそうな事ばかりで、気ばかり焦っていました。。つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/10/16
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病院にAM8:30前に到着。本日も、大川さんの病室へ御出勤。のどかな中庭を横切って、内科病棟まで歩いて行き、エレベーターに乗って最上階のボタンを押す。到着して、ガーッとエレベーターが開くと・・・看護婦さん達の笑顔が私を迎える。・・・パネルのね。このVIP階には、看護婦さんの笑顔の顔写真と名前を書いたでっかいパネルが、エレベーターの正面にかかってあって。「私達は患者の為にサービスします」みたいな文言があって、看護婦さん達の笑顔のバックにはピンクのバラの写真・・・・・・何かの店と、混同しそうなパネルだな?(--)指名可能?こういう、どうでもいいようなアピールが大陸では結構目に付く。このVIP階は、病室はゆったりしているし患者数も少ないし、この病院の中じゃ、いい部類なのだろう。大川さんの入っている個室も、そこそこ清潔だし、ユニットバスもついていて便利なんだけど。携帯電話はフリー(!)だし、ドアを開けてれば知らない人が入ってくるし(!)細かい部分が、日本では考えられない事が多い。VIP患者である大川さんの病室をノックする。誰かが鍵を開けに来る。「早!(おはよう)^^」・・・ネエちゃんが。「早…(おはよ~)^^;」と私。事故発生から5日目の朝。この状況にすっかり慣れている自分が怖い(汗)「お早うございます」と大川さんに挨拶。「朝、食べられました?^^」毎朝言っているセリフ。「ああ…ちょっとな。動かんから食欲出んわ(笑)」毎朝聞いているセリフ。この挨拶会話に、本日はネエちゃんも参加。「この人、全然食事しないの」と困り顔のネエちゃん。「だから便も出ないのよね」と続ける。・・・便ね(^^;「ニー、不吃飯、タービエン、不通 (あなた、御飯食べない、便、出ない)不行、不行! (駄目、駄目!)」とネエちゃんが大川さんにジェスチャー入りで説教し始め。大川さんが「ん?ん?(汗)」と私に目配せをし、私は「あー、あのー、御飯食べないからー、出るモン出ないって駄目出しされてますよー(ーー)」と通訳。大川さんが「あ~…」と恥ずかしそうに納得して。ネエちゃんが更に「ニー、不行ヤ! (あなた、駄目よ!) 」と続ける。なんかもう・・・好きにして(-。-;・・・みたいな。ネエちゃんも冗談めいた顔ではなく、真剣に心配しているようなので不愉快ではないけれど。中国の人は、生理現象に関しては結構ストレート…(--;(朝から「出ない」だ「出せ」だの話で申し訳ないです)♪♪恐らく海外からと思われる電話が入ったので、廊下に出た。大川さんに聞かせたくなかったからだ。電話は本社の常務からだった。大川さんは私に電話が入っても「何だ?」とか「誰だ?」と聞かない。私も言わなかった。聞かれても、本当の事は言えなかった。だって大半が、大川さんを帰国させる為の打ち合わせだったのだから。大川さんは「帰国せずに中国で治療をしたい」と頑固に言い張っている。病室の中に、段々増えていく大川さんの私物。・・もう、すっかり「大川宅」の雰囲気になっていて。大川さんの「帰国しない」意思を感じられるようで、日本に帰国させようと目論む私には、かなりプレッシャーだった(汗)さっきの常務の電話は「主治医に診断書をもらい、それを翻訳してFAXせよ」との指示だった。日本の受け入れ病院の医師に引き継ぐ為だ。「ちょっと出てきます」と声をかけた。大川さんは「ああ」と答え、他に何も聞かなかった。つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/10/15
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「車来てたの、分かってたと思うよ」この言葉が頭から離れなかったワケ・・・事故の4日前。二人で日本食屋で晩御飯を食べていた時に、大川さんは突然「俺、もう日本へ帰らせてもらおうと思ってるんや」 と私に言いました。あまりにも突然だったので、冗談かと思って大川さんの顔をマジマジ見ましたが…笑ってはいませんでした。「・・・何でですか?」「色々あってな」「・・・いつ?」「年末までには」「本社には言ったんですか?」「・・・いや。・・・多分アカンって言われるとは思ってるけど・・・」と日本酒を手酌する大川さん。創業当初から問題続出だった江蘇の会社。本社からは頻繁に叱責を受けていました。特に従業員管理や経営悪化等、深刻な問題が起こっていた、この頃は、責任者である大川さんは、かなりのプレッシャーがあったはずです。以前から私の書く話を読んで頂いていた方はご存知でしょうが、私は、大川さんや竹山さんと、仕事上で全く考え方が合わず用件以外は世間話すらしないくらい、仲が良くありませんでした。・・・しかし。大川さんは、事故の一ヶ月ほど前から、私に対する態度が、急に軟化。(恐らく竹山さんとも意見が合わなくなっていたのかと思うのですが)世間話もするようになったし、週に何度かは二人で晩御飯も食べるようになり。急に距離が近くなった事で、不気味さも感じたのですが。従業員管理や、本社を含めた会社の今後について等、色々話をして、大川さんなりの会社に対する思いは、少し理解はできました。勿論、考え方は全く合いませんでしたが。大川さんなりに色々考えているのは分かるのだけど、視野が狭い…でも助言なんて受け入れる性格じゃないし。精一杯サポートしていくしかないのかな…そう思いながら黙って聞いていました。ただ、大川さんも今の会社の状態を何とか変えたいとは思っているようでしかし、どうして良いか分からず、悩んでいるのは十分伝わりました。そんな中の突然の帰国希望発言。正直、バンザイ(お手上げ)して逃げるのか…と思いました。と同時に、会社改善の大きなチャンスでもある、とも思いました。数々の改善案も大川さんの駄目出しの前に通りませんでしたから。会社の為には、大川さんに退いてもらった方が良い、と思う。でも、やっと話ができるようになって少し親しみも覚えてきたのに。。また、能力は別として、親分肌の大川さんが抜けた後、会社を引っ張っていくのは一体誰になるのか…竹山さんに、そんな強引さはないし…(悩)本社にも他に適任がいるとは思えないし…「・・・そんな事言わずに、一緒に頑張りましょうよ」何とも複雑な気持ちで言葉を返したのですが…そして、4日後の交通事故。「車来てたの、分かってたと思うよ」もしかしたら・・・わざと・・・飛び込んだ・・・?もし、そうなら。大川さんが、そこまで思いつめた原因に、自分のサポート不足もある気がして申し訳ないと思う気持ちが起こりました・・・・・・ただ、これは。私の勝手な憶測以外の何物でもなく、また誰かに言った所で、状況は不利にこそなれ、良くなる事はない、と判断したので、私の胸の中だけに閉まっておこう、と思いました。しかし。現在は、何故か 「日本に帰りたくない」 と言い張っている大川さん。・・・彼の気持ちの流れが、解せませんでした。何なんだ、一体…?(~~;つづく。*ここまでの話は【19】酒と車と上司と女 を御参照下さい。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。お待たせしまして!今日から再開です。もう覚悟を決めて、ラストまで書き続けます…何もなければ ^^;この後は場面がコロコロ変わりますが、どうぞ迷わずについてきて下さい。コメントについて:有り難く拝見し今後の展開のヒントにもさせて頂いています。ただ、ネタばれに繋がる御質問は、回答を避けさせて頂きますので、どうぞ御理解下さい。あと、キッツイのもレスに悩みますので、できるだけお手柔らかに願います…^^;扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/10/14
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事情聴取とは言っても。事故当時、大川さんには記憶が全くなかった為、関係者を含めて情況確認という事になったようだった。警官は、こういう感じのモノを持参してきていて、 ←用紙ホルダー。水性ボールペンを構えた。「大川雄二、日本国籍…年齢は?」「え~と、ごじゅう…さん、ですよね?(大川さん頷く)うん、53歳」警官が53歳、と記入。・・・あれ?数え年かな?「あ!」私が叫び、警官がペンを止める。「54かな?中国だから(汗)」「え~…満でいいです」「あ、そう。じゃあ、53歳で」私は警官が調書を取るのを、隣でのぞきこんでました。何、書いてんのかな~って、興味津々だったから^^;読みやすい丁寧な字でした。事故当時の情況に入って、技術者A氏から聞いていた事を警官に話す。「午後5時半、会社を出て、帰宅した後、6時に日本料理屋***で食事をして…(日本語で)Aさん、お酒何杯くらい飲みましたっけね?」「大川さんは、う~ん…瓶ビール1本と、日本酒3合だったっけ」「瓶ビール1本と、日本酒3合を飲んで…」警官は、また私が言った通りに調書を取る。私 「(日本語で)8時すぎに店出たんですよね?」竹山 「8時15分やな」私 「8時15分に店を出て…」と警官に通訳。A氏 「う~ん…8時10分くらいでしたけどね」私 「え!え?どっちですか?」A氏 「8時10分」私 「(警官に)ゴメンなさい、8時10分…」警官は一瞬固まってから、無言で頷いて。次の用紙に書き直し始めた。A氏が大川さんと食事を終えて分かれるまで、と事故の連絡があってから病院に駆けつけたまでを竹山さんとA氏が証言し、その都度私が通訳して、警官がその通りに調書を取る、という…ちょっと責任かかってる…ような(汗)でも複数証言(大川さんも時折証言)プラス通訳を介してなものだから、言い間違いや訂正が、あと3回ほどあって。警官は、その都度用紙を替えて書き直し。(最初から)「ゴメンなさいね~^^;」と謝ると、少し首を振るだけでキチンと書いてくれました。「ちょっと線引いて、また書いちゃえばいいじゃない?」と提案してみたのだけど。無言で首を振って、却下^^;「修正液とかさ~」・・・却下。「まあ!厳しいのね…」今度は首を縦に振った^^;今まで知り合った公安関係の人って言えば、取り敢えず「まあまあ、どうぞ」ってタバコ勧めてくるのが普通で。かと思えば、やたら偉そうだったり。かと思えば「今度、**(観光地)に案内するよ、担当だから!」と名刺くれたり。仕事中に何度も携帯に電話してきたり…そんな人が多かったから、この警官が、とても真面目に思えました。(でも、本来は、これが普通かな…)事情聴取が終わって、暫くして姉ちゃんが御飯持って来て。我々(竹山さんとA氏も)は帰宅。竹山さんとA氏は2人、車の後部座席で仕事の事やらボソボソ話をしていたのですが。私は助手席で、ママ達の「車来てたの、分かってたと思うよ」という言葉がどうも引っ掛かって、頭を離れませんでした。つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/09/20
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午後5時50分。竹山さん、技術者A氏が病室に駆けつけた。皆、大川さんの容態を聞いたりしているけれども、何となく一体、何を聞かれるんだろうか…(汗)不安な雰囲気。5分ほどして、警官2人と女性が2人来た。女性は花束を持っている。「大丈夫?」「来るのが遅くてゴメンね」心配そうに声をかける女性2人。 「いやいや」「スマンな」大川さんも、よく知っているみたいだ。「すみれ」のママと従業員かな。。?竹山さんと技術者A氏も顔見知りのよう。初対面なのは、私だけだ。大川さんと話を続けているので、竹山さんに「『すみれ』の方ですか?」と小声で聞いた。竹山さんは無言で頷(うなづ)く。ひとしきり挨拶は終わったようで「じゃあ、私たち帰るね。お大事に」と部屋を出ようとしたので、彼女達、事情聴取は・・・?と警官に確認してみた。すると、彼女達の事情聴取は、もう終わっているので今日はお見舞いにだけ来た、との事。ママ達は、私と警官の中文会話を聞いていたので、私は彼女達に「ま~もう、すみません。有難うございました。本当に助かりました。今日もお忙しいのに、すみません」と日本語で言って、お辞儀をした。ママ達は「いいえ、いいえ」と日本語で言ってから、中国語で話しかけてきた。「あなた、大川さんの会社の人?」「・・・はい」「中国人?」「あ~・・・日本人。あの~通訳やってる」「中国語、上手ね」「あ~ハハ、まあまあ。あなた達こそ、すごい上手ですよ。」「ダメダメ、私たち、まだまだ、ハハハ・・・」と、お決まりの会話があって、少し雰囲気が打ち解けたので、聞いてみた。「彼(大川さん)さ、あの日すごく酔ってたんでしょう?」「…うん!酔ってた!遅くに来て、お酒を2杯、3杯、ピッチ早くて」「ああ、そう~」「それでね…」ここからママ達の説明になった。(水を向けると聞かなくてもドンドン話してくれる)何だか怒ってるみたいでね~私たちが話しかけても返事しなくて側に座っても、手で『あっち行け!』みたいにされて。『今日は機嫌悪いな』と思って一人にしておいたのよ。そしたら、飲み終わったら、本当に、すぐ「帰る!」って外に出てね。「TAXI呼ぶよ」って言っても「プヤオプヤオ!(いらない!)」って。心配だから外に一緒に出たのよね?(隣の女性と頷く)店の前の道を渡って行ってたんだけど、左から車が走ってくるの見えてね。「危ないよ~!止まって!」って2人で走って行って大声で呼んだの。でも大川さん止まらずに、そのまま早足で歩いて行って・・・・・・・・はねられたのよ。・・・・(考)・・・・「・・・危ない!って呼んだ時さ、聞こえなかったんじゃないの?」「いやいや、もう大声で叫んだもん。『危な~い!危な~い!戻って~!(身振り付)』…ね?(2人で頷く)止まらないから走って行って、また叫んで…。聞こえてたと思う。それと…車が来てたのも分かってたと思う。」「・・・どうして?」「車、ライト点けてたから。店の前、道暗いでしょ?だから、まぶしかった」・・・・(考)・・・・「大川さん、酔ってたのよね・・・」 ママ達がシミジミ。言外にそういう事にしておきましょうよ…と、言っているように感じられた。正直な所、誰だって、そうだと思う。こんな事に巻き込まれてるだけでも、たまったもんじゃない。増してや客商売、しかも主に日本人相手の。「うん…酔ってるとね…あるよね。しようがないよね」と私。「…じゃあ、私達、行くね。」「あ、はいはい。有難う、本当にね。ゴメンね。有難う」「すみれ」のママ達は大川さんや竹山さんにも日本語で挨拶して、病室を出て行った。彼女達が出て行ったドアを見ながら、考えた。車、来てたの、気付いてたのか・・・?こないだの言葉・・・・「日本に帰らせてもらおうと思ってるんや」・・・まさかな・・・・・・・・?今のママ達の話、大川さん達に通訳した方がいいのかな…「おい、ちょっと」竹山さんが私を呼んだ。警官含め皆、大川さんのベッドの周りでスタンバイして私を待っている。「あ、はい。すみません」小走りで、警官の側に立った。「じゃ…始めて宜しいです?」事情聴取、開始。つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/09/19
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携帯電話にメールが入った。残額4元、すぐに「充値」して下さい。あらら、携帯の料金無くなったわ・・・さっきの経理部長と常務との電話が効いたな。*中国の携帯電話は「双方収費」かけても受けても課金されます。竹山さんに電話した。「あ、もしもし~お疲れ様です~。…すみませんけど、携帯電話のお金入れておいてもらえます?え~っと、取り敢えず500元。」「はい(--)」二つ返事って・・・(汗)コワ・・さては、経理部長から、私が連絡窓口になったのを聞いたな。暫くして 500元の入金(でいいの?)に成功! とメールが入った。中国の携帯電話はプリペイド。取りっぱぐれない。カードで料金入れるのもあるけれど、私のは窓口や郵便局で入金するタイプだったから、竹山さんに頼めば入金手配してくれる。午前中の「連絡窓口指名」があってから、私の携帯電話は鳴りっ放し。全て本社メンバーから。江蘇の方は騒ぎになるといけないので、見舞いも連絡も禁止中。電話が鳴るたびに廊下に出た。大川さんの帰国に関する話が出た場合を用心して。本人に聞かせたくなかったからだ。「大川さん、大丈夫なの?」「御飯食べてる?」「どんな状態?」「いつ帰国?」殆どが心配電話だった。その間に常務からも電話があったり、竹山さんから電話があったり。。この病院で連絡窓口をした時の携帯電話料金は一日平均約500元(当時約6500円)。携帯の国際電話は、高い。普段なら一ヶ月で300元で済んでたから、私にとっては驚愕の料金。(会社持ちですが)この病院、携帯電話使用はOKだった。公衆電話もその辺にないし(街中や空港くらいしか見ない)いざという時に困るので看護婦さんに聞いたら「没問題!(大丈夫よ)^^」 => 即答。あまりに即答だったから(汗)「え?え?(驚)あの~検査の機械とかある時は~駄目ですよね・・・」と念の為に確認したら「没問題!(大丈夫よ)^^」 これまた即答だったので、これ以上確認しない事にした(--;大川さんにも伝えると「そうか・・・」と枕の下から携帯電話を出して電源を入れていた。(いつの間に…!?)4時ごろ。警官から電話が入った。午後6時に、事故の時に救急車を呼んでくれた「すみれ」のママを連れてお見舞いがてら事情聴取に来るので、事故当日の関係者を病室に呼んでおいてほしい、との事だった。竹山さんに電話して、大川さんにもすぐに伝えておいた。大川さんにすぐに伝えたのは、事前に姉ちゃんに連絡できるように、だった。『来させない方がいいんじゃないの?』と、私なりの気遣い。ともかく。警察の事情聴取・・・また中国で、生まれて初めての体験だなぁ・・・(ため息)つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/09/18
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恐ろしい事を聞いた・・・(汗)2000年からライセンス制だって(!)でも、それだって日常業務に色んな資格が必要だって言ってるのと同じような感覚なんだろうか…?ここ(中国)は、日常業務にも、やたら資格を取らせようとする。そして資格がないと役所は直接手続きを受け付けてくれず、代理業者を通してしか手続きできない。財務をするには「会計士」貿易事務をするには「報関員」の資格。これは中国の役所手続きがやたら複雑で分かりにくい事もあるのだけれど…日本とは、違う。日本なら、経理をするのに資格が絶対に必要ではないし、会社の中で貿易事務をするのに通関士の資格は特に必要ない。商品検査をするには「報検員」、外国人のビザ手続きにも名前は忘れたけれど資格がいる。それに品質管理にも資格がいるという話が出ていた。(約3年前)資格と言っても「会計士」「報関員」以外は、さほど難解ではない。商品検査の「報検員」は役人が私に受験しろ、と勧めていたくらい。受験者の国籍に制限はないそうで・・・(現在及び他の資格は分かりません)資格があれば20元で済む手続き費用が、ないと150元の代理費用を払って業者に頼まねばならない。(江蘇の某市)コストが随分違うので考えたけれど丁度、資格保有者を雇用できたので結局、受験しなかった。外国人のビザ手続きも、最初は私が行っていたのが資格が必要、との事で総務に取得させた。写真入りの資格証が発行されるので、それを持っていないと役所は受け付けてくれないし何とも不便。受験には費用が必要だし、その後も制度変更に伴い不定期に呼び出され「培訓費」を払って説明会に参加しなければならない。役人が大きな会議室で各企業の担当者を集め、説明を行う。資料とオンライン管理用のCD-Rをもらって大体100~200元/回。「必須参加」と通達にあると、何があろうと参加せねばならない。紙とCD-Rってコストいくらよ…(ーー;大して意味があるとも思えない資格。そんな事情から私の頭の中では「資格=国家の金儲け(?)」図式がある。医師免許と言っても中国では一体どのような内容になっているか知らないが、研修実績とテキトーな筆記試験だけで終わっているのであればゾッとする限りだ。そう言えば最初の医者「緊急手術」なんて言ってたのにさ・・・結局は化膿止めの治療しないと手術できない、なんてオカシすぎるよ。オカシイと言えば・・・圭子ちゃんの時も相当オカシかった。10年前。圭子ちゃんという日本人留学生がいた。圭子ちゃんは、私が上海留学時に後から入って来た日本人留学生で。年齢は18歳(若い!)高校卒業してやってきた。親に反対されて留学してきたそうで「親に心配かけれない」が口癖。留学2ヶ月くらい経ってから彼女は突然発熱して下がらなくなって。彼女の彼氏(留学先で出来た)とクラスメイトが病院に連れていった。私は寮内で近所の部屋だったけれども正直な所、面倒な事に関わり合うのが嫌で遠目に見てた。注射だ、薬だって何度も病院に通ったけれども、結局熱は下がらず入院。彼氏やクラスメイトが病院に交替で泊り込んで世話をしていた。大ごとになってしまったので近所の私も知らん顔できなくなって何度か泊り込みの手伝いをした事があったのだけれど。。「お金使いたくない」という圭子ちゃんの希望で病室は一般個室。病室自体はそんなに汚くなかった。だけど泊り込みの最初の仕事は窓枠の隙間から入ってくる蚊を殺す事(--;寝られやしない!!!夏だったのに扇風機しかなくてムシムシする一夜を廊下で過ごした。(部屋の中には彼氏がいた)こんなトコでは治るモノも治らない・・・そう思いながらも、一生懸命看病している彼氏やクラスメイトに水を差すようで言い出せなかったのだけれど。ある日、看護婦が「大変、大変!」と飛んできて私に言ったのは。「白血球が非常に多くなっています!白血病の疑いが。長期入院が必要です」白血病・・・?(~。~;;「長期って、どのくらい?」「3ヶ月から半年…必要かもしれない…」看護婦さんは目を見開いて、興奮した様子だったけど・・・・・・目がウソくさかった。本人に帰国を勧めても、やはり「親に心配かけたくない。帰りたくない」頭にきた。何言ってんだ、と思った。あんたがこうやって入院して、彼氏やクラスメイトを巻き込んで迷惑かけて、何言ってんだ、と思った。しかも長期入院が必要なんて言われているのに、こんな事をしてたら皆が倒れてしまう。甘えるな。外国で自分の世話も出来ないなんて言語道断、とっとと帰れ!なので、本人の意思は無視して親に電話した。「治療費を沢山取る為に、わざと誤診をしている可能性もあります。」親御さんは絶句した。学生課に行って先生に相談し、クラスメイトにチケットやビザの手続きをさせて本人を無理矢理退院させて空港まで連れていき。虹橋の国際線は当時パスポートあれば中に入れたから。学生課の先生は外で待ち、私は圭子ちゃんを支えて中に入り航空会社の職員に引き渡した。彼女がイミグレの方へ消えていった時には、力が抜けた。。彼女が帰国して親御さんから入った連絡は「過労による風邪との事でした。家で休ませてます」・・・やっぱりね(--)そして圭子ちゃんは一ヶ月後、元気になって戻ってきた・・・・・・・・・これもあって、私は大川さんを帰国させたかった。大川さんも、状況に酔っている。中国と言う非日常の環境で、そして入院と言う、これまた輪をかけた非日常の中で。姉ちゃんに身の回りの世話してもらって会社のモノに、その他の世話させて。上海に転院して手術?言葉もできないのに手術受けて長期入院?リハビリ?上海だから日本語できるスタッフはいるかもしれないけれどあなたの事だから頻繁に見舞いに来いって言うでしょう?姉ちゃんに付き添いさせるんでしょう?人を何だと、会社を何だと思ってるんだろ。竹山さんや私が、あなたの世話をするのも先ずはあなたが会社の上司だからであって・・・・・中国は、確かに10年前に比べると便利にはなった。家に電話がある人なんて殆どいなかったのに、今じゃ皆携帯持ってるし。クーラーも普及しているし、自家用車だって信じられないくらい増えた。でもさ・・・人間は、そんな簡単に変わらないって。信用なんて出来ない。下手したら、一生台無しになるかもしれない。だから、大川さんは、帰国させないと、いけない。これが、私の考えでした。つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/09/17
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病室へ戻ったら、私の椅子の上に紙が置いてあった。病院の費用の明細。1,280元(当時約17,000円)昨日は624元(約8,500円)で、一昨日は800元(約10,000円)だっけ・・・たっか・・・(--;入院費・治療費・点滴代・薬代・検査代・朝食代、もろもろ明細は書いてあるけれど、薬代と検査代が高い。点滴や薬で、各100~200元、機器を使った検査なら数百元、治療費はほんのわずかだ。勿論、海外保険で清算しているのだけれど、工場で働く従業員の一月分の給与ほどの料金が毎日かかる。ここの物価を考えると、首を傾げてしまう。取れるモノから取る・・・(ため息)封筒にしまった。ここに通うTAXI代や日用品等の領収書も全て入れてある。後で本社に送って、本社が保険会社へ提出するからだ。今の所、限度額などは聞いていない。大川さんが帰国したくない理由って、全部海外保険で済ませたいってのもあるのかね・・・?などとも考えてみる。。姉ちゃんが、晩御飯を作りに帰る、と言い、大川さんと二人だけになった。大川さんは私が持ってきた週刊誌を読んで、時々「へぇ~えらいモンやなぁ・・・」と私に話しかけるので、私も「何々?どしたんですか!?」と駆け寄って「あ~すごいですね~」と話を合わせていた。話をしたいんだろうな、と思った。大川さんは、飲み屋でコミュニケーション取れるくらいの中国語しか話せないし、姉ちゃんは、日本語を殆ど話せないに等しい。ちゃんと会話できなくて、大丈夫なのかね・・・?と思うけれども、逆に細かいコミュニケーションが取れない方がうまく行く事もある、とも思う。実は考え方が全く違う事や、本当の性格が出なくて(出せなくて)お互い、良いように誤解するって事だ。後は互いの感性の問題だろうか。でも、それだって非日常の場合で。長い間一緒にいると、その内破綻が訪れる、普通なら。。二人はどうなんだろうか・・・?(考)余計な事を考えていると、契約している医療サービスセンターの丘(きゅう)さんがお見舞いに来た。「この度は、本当に大変な・・・お気の毒でした・・・」流暢な日本語と低い物腰で、安心できる。私はお茶を出して。通訳は必要ないので、側で大川さんと会話するのを聞いていた。「手術が必要だと聞きましたが・・・?」と丘さん。「ええ、そうなんですよ。まあ、帰国せずに中国で手術しようと思ってます」 大川さんが愛想笑いを浮かべて言う。「もし、ここで不安なら、上海の名医に依頼する事も出来ますから。転院して上海で手術・治療する事になりますけど」「ああ、そうですか~。やっぱり上海は都会ですねぇ・・・」 ニコニコして話す大川さん。私は、口元だけ微笑んで、黙って聞いていた。丘さんが帰る時に、見送る振りをして一緒に廊下に出た。話しておこう・・・「丘さん、あのね・・・」「・・・はい?」「・・・大川さんには内緒なんですけど、本社から帰国命令が出てて。。だから、上海でも手術は、しないつもりです。大川さんは中国で手術したがっているけど、私個人的にも、失礼とは思うけど、申し訳ないけど、中国で治療するのは、どうしても安心できません。」どう返ってくるかな、と思った。反対されて、上海での手術を勧められたら、どうしよう・・・丘さんは 「そうですか」 と、頷(うなづ)いた。「僕も日本で治療した方がいいと思っています。」「・・・そうですか(ホッ)」「実は、中国の医者ってね…」急に小声になる丘さん。「…はい」「2000年からライセンス制度が始まったんですよ。」「え~~(驚)……じゃあ、それ以前の人は・・・?(汗)」「それ以前の人は、学校でたら、医者になれます…」「・・・・(驚)・・・・」丘さんは「ホントの話ですよ」と真剣な顔をした後、「じゃ!何か決まれば連絡下さいね」と、ニッコリ笑って立ち去った。・・・・・・・・・・・・・丘さん、冗談キツくない・・・?(汗)私の中の「中国でゾッとした事ランキング」ベスト5入り…くらいの話でした。*後で調べてみると確かに、2000年5月1日から「中華人民共和国執行医師法」が実施されこれ以降は無免許の医者は罰せられる、という内容でした。急なライセンス制実施に伴う当時の関係者の混乱ぶりは想像できますし、なりふり構わずライセンス取得した者もいたでしょう。なりふり構わず・・・とは、中国でよくある「色んな手段」を使う、という意味ですが。。(ため息)つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/09/16
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帰国の「業務命令」出た!しかも経理部長=大魔神の口から…これで動きやすくなった! さて、段取り・・・・・・って一体どうやってするんだろ???ミミファソソファミレドドレミミーレレ~♪(着信音=第九交響曲)また電話・・・ダレェ~?(~~) !…ニホンやわ!「はい、もしもし~ィ?(高い声)^▽^;」「お疲れ~」「・・・常務。お疲れ様でっす~(低い声)」「大丈夫?」「ああ、はい・・・何とか(疲)」「さっき経理部長から聞いたと思うけど、大川さん、早めに帰国させてね。こっちの受け入れは俺が担当するから」「ああ、はい。了解です~」私の態度、さっきとは大違い。何故なら、常務は経理部長に比べると、プリンと堅焼き煎餅ほどの違い・・・・・・分かりにくい例えだが、つまり、柔らかいのだ。常務が中国出張した時には私がアテンドする事になるから二人で食事の機会も多くて、すっかりオジサン友達の様相を呈している。柔らかすぎて「この頃はモテた」 と昔の写真を見せてきたり。「俺はもう枯れている」 等と、聞いてもいない事を教えてくれたりする。その度に「大丈夫。今は渋さがプラスされて、もっと素敵ですよ^^」「・・・スッポン食べに行きます?」 適当にフォローしたり、適当にツッコミを入れたりする^^;まあ、彼はそんな気さくな性格。ところで本題。常務が保険会社に聞いた所、搬送のチケット等はクライアントが手配する。大川さんは足を曲げられないので、航空会社に搬送用のベッドを頼み、それに乗せて帰国させれば良いと言う。クライアント側はチケットを確保し、現地(中国)の医療サービスセンターに連絡。その後の搬送の段取りは医療サービスセンターにお任せ、との事だった。「了解です」「でも大川さん、帰国したくないって言ってるんだって?」「ああ、はい・・・」「なんでだろ?・・・何か気がかりでもあるのかな?」「・・・・・・・・・・」・・・・言いたい(汗)この頭に来る状況を・・・・・・・・訴 え た い!!!「常務・・・今から言う事、絶対に内緒にしてくれますか?」「いいよ♪(即答)」(~。~;; 軽い・・・ (不安)・・・ま、秘密は守れる人やから。。私は素早く周りを見回す。ここは病室に近い・・・聞こえるかも。・・・アッ!屋上に行こ。「ちょっ、ちょっと待って下さいね」「はぁ」階段を駆け上って、屋上に出た。「・・・お、お待たせしました、ハアハア(息切れてる)」「どうしたの?」「常務、絶対内緒ですよ!」「分かったって~」「お願いしますよ!絶対!もう!大変なんですから!」「何よ~(困)」「・・・あのですね、病室に・・・・・・ ね え ち ゃ ん い て る ん で す よ 」「・・・なんて?」「~~ね~ちゃんがいてるんですよ!どこの誰かも分からんけど、中国人の姉ちゃんが病室に泊まり込んで、付き添いしてるんですよ!!・・・下の世話までしてるんですよ!?私、朝から姉ちゃんがシビン洗ってるのとか見て、もう~ムッカムカきて!!!竹山さんは黙秘権やし、病院の事は私に丸投げみたいになってるし。大川さんも、そんなもん私に見せる神経がもう・・・もぉ・・・ふざけんなって・・・!!><。。」一気に出た。・・・さて、常務は・・・・「・・・はっら立つなぁ~!!(怒)」*私への同情ではない口調・・・ハイ? (・・ ;; 「何を~うらやましがってるんですか…(- - *)」「・・・あ・・・(汗)」「・・・つまりですね、そんな状況なので。私や竹山さんが正面から説得しても、きっと屁理屈こね回して抵抗すると思うんですよ。だから私は、大川さんに黙って帰国段取りを着々と進めます。で、最後の最後、全部決まった所で大川さんに通告して、送還します。ですから常務には、大川さんが何と言おうと、ど~あがこうと、こちら側に絶対的なフォローをお願いしたいんです!! 」「分かった・・・」「有難うございます・・・絶対内緒ですよ!ホンットに!」「・・・それも分かった。・・・でさ、ちょっと聞くけど・・・・・・どんな子なん?」^▽^;;このオジサン・・・(汗)・・・え~と、年は多分27・8?身長は165センチくらい?髪はセミロングで、ちょっとパーマかけてて~で、割とベッピンなんですよね…古風な顔立ちだけど、色白いし~・・・それとね~スタイルいいんっすよ、これが~!胸とか私よりデッカくて、それが余計にムカつくっちゅーか~・・・・・・・・・・・・・更に、うらやましがらせておいた(--)こうして、本社の全面的支持を確保した私なのでした。。。つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/09/15
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経理部長って言ったら…大魔神(汗)…怒った時の顔が。普段は寡黙で普通なのだけれども、一旦怒ると「…何だとぉ?(にらむ)な~にを考えてるんだ~!!!バカか、お前は~~~!!!」問答無用(泣)大川さんも竹山さんも、そ~れはそれは恐れていて。江蘇に来る時には、1週間前から財務書類や管理表をチェックしてもしミスが見つかると真っ青になって、2人慌てふためいてる…会議は大抵、大川さんと竹山さん2人だけ呼ばれて、3時間くらいこもる。終わった後には2人、へなへなになって部屋から出てくる。一度最初の頃に会議に出席した事があるけど水を打ったように静まり返っていて^^;経理部長が質問した時、大川さんは目をキョトキョトさせて、竹山さんは手が震えてた・・・そんな経理部長から、私に直接電話かかってきた・・・あ~~どして!!??(泣)「…聞きたい事がある」「…何でしょうか?(汗)」 ⇒声がうわずっている。「大川に一体何があったのか、ちゃんと説明してくれ!竹山は、何を言ってるのか全く分からん!」「…えぇ?(汗)」竹山さ~ん・・・頼むわ~(T T)「分かりました。先ずですね・・・(疲)」大川さんが泥酔して、はねられて、救急車で病院に運ばれて…と事故の状況(ご参照)を話した。ちょっと回りくどく言ってしまったけど、経理部長は辛抱強く聞いてくれた…「…それで?ケガの状態は?」「左上腕部骨折、左足ヒザ下複雑骨折です。」「ふくざつ…?」「…はい」「ちゃんと治るのか?」「え~主治医からは・・・・後遺症が残る可能性がある、と…」「・・・・・・・・・」経理部長が息をのんだのが分かった。絶句してる。。「…本人の状態は…?」ものっすごい声のトーンが落ちた。こんな経理部長、初めてだ。「現在は応急処置を終えて、ギプスつけて入院病棟に移っています。食欲も普通にあって、話もちゃんとできますし、割合お元気です」「そうか・・・」息をついて、少し安心したような声に戻った。「帰国はいつ?」・・・来た。(汗)大川さんが帰りたくないって言うから、まだ動けないんだけど…姉ちゃんもいてるし~(汗)「いや、それがですね…御本人がこっち(中国)で手術・治療すると…」「………何だとぉ…?(怒)」「…お、おっしゃってるので、こちらは何とも動けず…(怖)」「な~にを考えてるんだ~!!!バカか、お前は~~~~!!!海外で事故なんて、即帰国に決まってるだろ~が~~!!!(怒)」(TロT)私じゃないですから~~~~~「…す、す、すみません、あの、大川さんがそう希望されてて…」「ああ…スマン。…理由は?」「う~ん…(考)…」恐らく、姉ちゃんと思われます…(~'~)・・・なんて言えない、ぜぇったい言えない、こ の 状 況 で は!!(怖)「まだご本人には聞いてませんけど…」「何を考えてるんだ、あいつは…(怒りを抑えた声)」「経理部長が仰るように、私も帰国すべきだと思っているんですけど…そのように段取りして宜しいですか…?」「当然だ。大川は早いウチに帰国させてくれ。」「わっかりました!」「これは業務命令だ。あいつの事だから四の五の言うだろうが、全く無視してくれて構わん!」「了解です!(喜)」「じゃあ宜しく頼む。あ、それから今度から何かあれば私に直接電話をくれ。竹山は頼りにならん。こちらも何かあれば、直接アコさんに連絡するから」え・・・・?(汗)「・・・・・・はぁ(怖)」では宜しくお願いします、失礼します、はいはいどうも~…と、誰もいないのにペコペコ頭下げて…電話を終えた。手に汗びっしょりだ…怖かった…(涙)しかしながら、「 業 務 命 令 」 が出た。(しかも経理部長の口から!)私にとっては最強の紋所(もんどころ)だ。これで大川さんが何と言おうと、(姉ちゃんがどうだろうと)帰国段取りできるようになったぞ!!!つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!*コメント欄お休み中です。
2007/09/14
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えらいモン見てしまった・・・(汗)動揺はしたけれども、でも驚きは顔に出さず。PCの前に戻り、取り敢えず、何も考えずに翻訳に集中した。途中、私もトイレに行った。シャワーの所に、シビンが洗って干してあった。・・・・・・・・・・(--)手を洗おうと洗面台を見たら、コップに歯ブラシが2本立ててあった。・・・・・・・・・・(--;前にあれだけ否 定 し た く せ に さ っ。。。1年ほど前。大川さんのアパートにADSLを引く時、電話局と連絡を取って取り付けの日時を決めた後、私は当然の如く言った。「じゃあ、私その時間にお伺いしますから」(通訳で)すると大川さんは、こう言った。「いや、ええわ」(~。~)「え、だって…ADSLですよ?」自分の取り付けの時を思い出しながら 「…色々、説明がありますよ?」「大丈夫や」「・・・はあ」ホンマに大丈夫かいな・・・?大川さんがPC得意なら特に心配もしないけれど会社でも、しょっちゅう変な所押して「おい!これどないなってるねん!?」大騒ぎして、竹山さんが飛んで行って、でも全然役に立たなくて(汗)最終的には私を呼ぶのが常だったから、大丈夫かな?と思ったのだ。「ああ、まあ、いいですけどね、お友達いてはるんなら・・・」お友達という言い方は、駐在先で私が使い始めて。特に、お姉ちゃん関係の事を言う時(そんな話が多すぎて)ストレートに言うのは露骨で抵抗があったので、頭に「お」をつける事で、普通の友達とは違う、という意味を持たせてた。何回も使うウチに、大川さんや竹山さんも意味を理解していた。勿論「普通の友達」の意味もあるし、その辺の理解は状況に応じてになる・・・この時の「お友達」は、上司の友人だから敬語として「お」をつけて「普通の友達」の意味で使ったのだけど・・・大川さんは噛み付いてきた。「…残念や」「…は?」「そんな風に思われているとは残念や」「…は?(汗)」「俺は~そんなんやないぞ!(~~)」「いやいや、私そんな意味で言ったんじゃないですよ(汗)」「残念や」「いや、だから…(大汗)」大川さんはこの時、何回も「残念や」と首を振りながらまるで私が一方的に誤解しているように言うので。結局私が「誤解されたのなら申し訳ないですけど…そんな意味はないんですが。」と謝ったのだった。…あの絡み方は尋常じゃなかったって…それと…あの時もおかしかったしィ~。会社の忘年会の時。大川さんは従業員の「乾杯」に答えて、ビール・日本酒・紹興酒・白酒・ワイン・ウイスキーえらいチャンポンをして、カラオケで「群青」なんか絶唱していたのだけれどその内に顔色が真っ白になって、目玉をグルグル回し始めたので、私と洪経理が送る事になって。白酒のニオイ充満する車内(超クサイ)で帰路を走っていると大川さんは、途中で小刻みに首を振って、ほっぺたをふくらませた。ヤバイ!!思わず、手袋をはめていた私の手を彼の口に当てたらビシャッ!(゜Д ゜|||・・・やられた。これお気に入りの手袋やのに~~~~!!!(泣)慌てて「停車!停車!」と私が叫び、車停めて、大川さんがヨロヨロと外に出たと思ったら、つまづいて、ドッテーッとスッ転ぶ。(゜▽ ゜;;「大川さ~~~ん!!!(慌)」慌てて助け起こした。(洪経理は車中でノータッチ)その後も4・5回、車停めて吐きまくって…フラフラ状態で、やっとこさアパートに着いた。明かりがついてる…(?)とにかく部屋の中に入れようとしたら、「え~から、え~から。もういいから」と帰そうとする。「いやいや、大丈夫じゃないっすよ」と言って前に進んだ時…「いいって言ってるやろ!!」・・・突き飛ばされた(!)大川さんは素早く中に入ってドアを閉める。…しりもちついた私はボーゼン。(洪経理は勿論、車中でノータッチ)・・・何よ、これ(怒)結局。お気に入りの手袋とは、それでお別れ。翌朝は「何も覚えていない」と謝ってきたので「いえいえ」とは言ったけど、突き飛ばされたのはショックだった。酔ってたし仕方なかった、と思っていたけど・・・・・・多分、その頃から、もうそうだったんだろうな…かっこワル…何が「残念や」よ。結局いてるんやん。こっちも子供ちゃうんやから、どうこう思わんっちゅうの…(--)でも…あれだけ必死に隠そうとしてたのに、今回はえらい開き直ってるしな…?ワケ分からん。2本の歯ブラシ。ムカムカと意味不明と、複雑な心境で手を洗ってトイレから出ると携帯電話が鳴った。…日本だ。「もしもし~(高い声)^▽^」「御苦労さん」「…あっ!ぶ…」経理部長(驚) ←本社で一番怖い人大川さんがこっち見た。取り敢えず、廊下に出た。「…はい、どうぞ(汗)」「ちょっと聞きたい事がある」怖一体…どのような御用件でしょうか~~~~???(汗)つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!【連絡】最近、公私共に多忙で心身に余裕なく、落ち着くまで、一時的に コメント欄を閉じようと思います。ハイテンション続き、切れ気味です。 バランス取れていません。 皆様の所へはお邪魔させて頂こうと思っています。勝手ですみません。 落ち着いたら、またオープンにします。 更新の方は頑張りますので、また見に来てやって下さい。 御用の方はホームから、メッセージ下さい。 以上、宜しくお願いします。
2007/09/13
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朝8時すぎ。病室のドアをノックする。いきなり入らない。待つ。物音がして、上司の「はい」と言う返事。ドアを開ける。「お早うございます~^▽^;;」大川さんが「お早うさん」と答える。そして、「早!(おはよ)^^」と、姉ちゃんが言う。。・・・・・・やっぱり、いたね(汗)良かったわ~、いきなりドア開けて入らなくて。良かったわ~、ノックした後、返事があるまで待ってて!・・・大川さん、着替えてる・・・「大川さん、サッパリされましたね?^^」「ああ、もう、あの服捨てた。破れてたし」大川さんは、パジャマに着替えて、ヒゲも剃っていた。…いや。大川さんは、着せ替えてもらって、ヒゲも剃ってもらっていた・・・・・・by姉ちゃん。・・・というのが正しいな(--; *手足骨折なので自力で不可「朝ごはん、食べられました?」「ああ、病院のお粥な・・・*食べにくいけどな」*口に合わない、という意味。トレーの上のお粥をレンゲでグルグル混ぜる。「彼、まずい、まずいって言うの。だから明日から朝は、サンドイッチ買う事にしたわ」と困り顔の姉ちゃん。「・・・買ってくるの?(汗)」大川さん、好き嫌い激しいからな。。でも、わざわざサンドイッチ買ってこさせるって・・・(ちょっと首かしげる)・・・ま、いいけどね。。(ーー;「良かったら、これ読んで下さいね」私は袋から古雑誌を取り出す。「ああ、悪いな」と大川さん。週間○代、週間○スト、○レイボーイ、アン○ン、WI○H、等等。大半はオジサン友達から回ってきたもの。およそ読みそうもないの(ファッション誌)も混じってるけど(汗)姉ちゃんの暇つぶしにでも、なるやろ・・・「ここに置いておきますから」と棚の上に置いた。・・・さて、何するかな~医者が回診に来る時間もキッチリ読めないし、点滴がなくなったら看護婦さん呼んで交換してもらわないといけないし。取り敢えず、誰か側についてないといけない状況だった。つまり「待機状態」って事。仕事しよっか・・・持ってきたPC立ち上げて、やりかけていた契約書の翻訳を始める。大川さんは雑誌を読み出し、姉ちゃんは椅子に座ってじっとしている。何やろな・・・?この二人の関係・・・?気になって翻訳も進まない。。(汗)暫くして。大川さんが「・・・おい」と小声で言うのが聞こえて。大川さんを見たら、姉ちゃんに話しかけていたので、黙って見ていた。姉ちゃんは大川さんと小声で話して、頷(うなづ)いてから私の方へ来た。「どした?」と私。「何でもない、大丈夫^^」と姉ちゃん。「・・・そうなの?」「ちょっと・・・廊下に出ててくれる?」「え?…廊下?(驚)」「うん、すぐだから^^」「ああ、はい・・・(汗)」追い出されたよ~・・・・・・(汗)・・・・・・何やろ?(~~)10分ほどして。「入って^^」と姉ちゃんがドアを開けてくれた。「ああ、はいはい」と中に入る。姉ちゃんは、あるモノを手に、トイレに入って行った。(~。~;・・・今のってさ・・・・・・・・・シビン?(驚)ザーザー水の流れる音がする、姉ちゃん洗ってるのか・・・大川さんは何事も無かったように、引き続き雑誌読んでる・・・・・・・・・(考)・・・・・・やっぱり、そういう事なんやな~・・・これで、スッキリした。どう対応すべきかハッキリした。大川さんの家族の事や、日本へ帰国させたい事・・・・・・彼らの前では、ウカツに口にできないって事だ。。つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/09/12
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「対不起、対不起(すみません、すみません)」と何度も頭を下げて、車輌所有者とその借り手は申し訳なさそうに、でも「笑顔で」退場。そら、あんたら責任ないからな…(汗)…でも来てくれただけでも有り難いか、豪華なお花もくれたし。。そして警官2名。何かあれば私に連絡する事になり、携帯電話の番号を交換して「では、我々も失礼します。後日、事情聴取に伺います」そして敬 礼お~~~・・・初めて見たって~(驚)「ちょっと見ました?敬礼ですよ、敬礼!感動ですよ!私中国で(日本でも)警官に敬礼されたの初めてですよ!」私だけ妙にハイテンションだった。だって、ちょっとでも元気出したいし~・・・(悲)警察官が出て行って、やっと大川さんと竹山さんが先程の事故責任についてボソボソと話合っていた。「日本とかなり違うねんな」「そうですな」他人事みたいに・・・(--;)30分ほどして、姉ちゃんが戻ってきた。いいニオイがする。食事を作ってきたらしい、御飯や料理を持ってきたようだった。ところで。私は今晩、一体どうすればいいのだろうか?一応、泊り込みの覚悟で来てるんやけど(汗)「あの…今日、付き添いは~…?」「私が付くから、いいよ。^^」と姉ちゃん。「え・・・?ホントにいいの?(内心嬉しい)」「大丈夫、帰って帰って^^」「いや~そんなもう、申し訳ない…いいんですか~大川さ~ん?^^;」「ああ、かまへんよ、お疲れさん」「はぁ~すみませんねぇ~…^^;」竹山さんと病室を出て、悩・・・やっぱり、そういう事なん???大川さんも竹山さんもシレ~っとした顔して何も言わないし・・・TAXI拾って、竹山さんと一緒に乗った。竹山さんに探りを入れてみようか・・・?「あの姉ちゃん…親切ですね」「・・・・・・・・・」「飲み屋の姉ちゃんですか?」「・・・・・・・・・」「・・・仲良し?」「・・・・・・・・・」黙秘権かよっ・・・(汗)口割らんな、こりゃ…(~~;いいや、もう。暫く沈黙の後。「悪いけど明日から、病院に行ったってな」と竹山さん。「ああ・・・はい。」「俺ら喋られへんから。医者来たら話聞かなあかんし」「・・・いいっすよ」明日から病院か・・・またバタバタ大変やろうな・・・(ため息)姉ちゃん、明日もおるんやろか・・・?(~~;オジサン友達も大抵姉ちゃんいるから理解はできる、できるけどさ・・・(考)好奇心はありました。でも、上司の知らなくてもいい部分まで知ってしまうかもしれない。。見る目が変わってしまいそうで、何だか気が重かったのです。つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/09/11
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警官に「おい!来い!」と声を掛けられ、おずおずと入ってきた男性2人。この人達、一体・・・? (~~; (~~; (~~;険しい顔の我々3人に、警官は言う。「こちらは逃げた車輌の所有者です」花束を持った男性が、肩をすくめてお辞儀した。「こちらは、それを借りていた者です」茶色いシャツを着た男性は、神妙な顔つきで軽く頭を下げた。車輌所有者と、それを借りていた者・・・(~。~)?「今回の事を大変申し訳ないと言うので一言御挨拶しろ、と連れてきたんですよ。さっきも申し訳ながって入って来なかったので廊下で待たせておきました」うなだれる2人のオジサン。「つまりですね…」と警官は続ける。登録上の車輌所有者は知り合いに車輌を貸しており、その知り合いがまた今回の事故の逃走犯に車輌を貸した、いわば又貸し車輌の事故だと言う。又貸し・・・(汗)目撃者により車のナンバーが分かり、登録を割り出した結果、浙江省の男性(花束持った人)が所有者と割り出した。しかし車輌は江蘇省の男性(茶色いシャツの人)に貸し出している事が判明。江蘇省の男性に尋問した所、また江蘇のある人物に貸し出している事が判明し、犯人の身元が割れたと言う。「我々は車輌所有者が判明してすぐに浙江省へ行き、その後また江蘇省へトンボ帰りと・・・(疲)」と警官。「まあ…大変でしたね」とねぎらいながら・・・非常に「ここ」らしい話や・・・(~~;;内心呆れていた。・・・待てよ?・・・という事は・・・(考)私は二人の男性をチラと見た。本人達の前だけど…いいか・・・「この人達から賠償は受けられるんですよね?」と警官に聞く。一番気になっていた事だった。交通事故だ。何らか賠償があってしかるべきだ。ところが。「…彼らには賠償責任はありません」「え…?」「中国の法律では、運転者が無免許でない限り車輌所有者には事故責任はありません。」「え?でも車輌保険とか…(汗)」「すみません、私は保険はかけていないんですよ」と所有者。「車両保険は強制じゃないんですか?」と、私。「強制…ではありません、任意です」と警官。 *今はどうだか知りません。「じゃあ、誰に賠償責任を追及するんですか…?」「逃走犯です」「彼にしか、責任はないんですか?」「そうです」ちょっと待って…(考) 待って待って~…(悩)目をつぶった。頭の中を整理しないと。。。「…犯人は一体、どういう人ですか?」江蘇の、我々と同じ市の郊外に住む25歳の農村戸籍の男性だと言う。借りた車輌で白タク運転手をやっていた。更に警官は続ける。「事故責任についてですが。現場検証の結果、飛び出した大川さんにも前方不注意の責任があります。本来ならば4割が大川さんに、6割が運転手の事故責任ですが、運転手が逃げた事で責任割合が変わりました。事故は2割が大川さんの責任、8割が運転手の責任と判断される見込みです。よって賠償金額もそれにより影響を受ける可能性があります」*思い出したので追記しました。大川さんにも事故責任・・・日本だったら、こんな時どうなるんだっけ・・・(考)いや、いずれにせよ、今の状況。運転者からしか賠償は受けられず。歩行者にも責任があり。しかも運転者は、まだ逃走中。捕まったとしても25歳の農村戸籍…賠償能力は、恐らく・・・・・・・・・・ない・・・?参ったな…はねられ損の可能性大…思ったよりも厳しい状況に、長~~~い・・・ため息が出ました。つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/09/10
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病室に駆け込むと、黒い制服を着た男性が二人振り向いた。大川さんと竹山さんは緊張した表情…「すみません、お待たせしました。」と竹山さんに言い、黒い制服の男性に「私、通訳の者です。どうぞ」「え~、我々は○○派出所の警官でして…この度は事故に遭われたという事で誠にお気の毒でした。」「外国のお客様の事故という事で我々も特に重視しておりまして、逃走犯逮捕に全力を尽くしますので、どうか御理解下さい。」双方会釈。あ~挨拶か~・・・外賓 wai4bin1…外国客。中国は基本的に外国人を特別扱いする。昔の外国人料金や税制措置など経済的区別する場合も多いが、何かあれば、対一般中国人とは扱いが異なり、対応が丁寧な場合がある。 故に、ワザワザ挨拶にやってきたのも納得だった。一通り挨拶が済み、警官が「え~と…」と書類を取り出したその時、「ちょっと、この人ら、誰や?」と、大川さんが訝(いぶか)しげな顔をした。見ると。知らない色の黒いオッチャン3人と、モップを杖にしたオバチャンが2人、シレ~ッと輪の中に入っている(!)野次馬!!(慌)「関係ない人は、ゴメン。入ってこないで(汗)」と慌てて追い出して(5人は表情も変えずに出て行った)ドアをピッチリ閉めた。・・・個室で良かった。大部屋だったら、どれだけの野次馬に囲まれていた事か・・・(汗)気を取り直して再開。警官が「目撃者の証言によると…」と事故当時の状況を説明する。夜11:00頃、大川さんは日本人向けバー「すみれ(私が適当に命名)」に来店。既に相当酔っていたが、ウイスキーの水割りを3杯ほど更に飲んだ。その後「帰る」と席を立つ。「TAXI呼ぶから待ってて」とママは声を掛けたが、大川さんは、そのまま外へ。心配になったママは、店の出口で大川さんが道路を渡るのを見送っていた。左手から車が走ってくるのに気付いて声をかけて注意したが、大川さんはそのまま道を渡り、車にはねられた。車はそのまま逃走、ママは救急車を呼ぶように店の者に指示し、大川さんに駆け寄っていった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大川さんは下を向いていた。竹山さんは神妙な顔で聞いている。「犯人・・・走了?(犯人・・・去った?)」突然、竹山さんが中国語で発言。警官が「おや?中国語お上手ですね?」とペラペラ~と後に続く。あれ?竹山さん、会話してくれるの?と黙っていたら、たちまち会話不能になって、やはり私に振ってこられた(--;竹山さんは、よくこういう事をする。ややこしい話の時にこそ、いきなり中国語で話し始めたりする。一体、何がしたいのだろう。中途半端に会話に割り込んで来られる事は、通訳にとって(私だけ?)かなりわずらわしい。リズムが狂って、集中力が途切れてしまうのだ。買い物会話じゃないんだから、意味のない事は止めてよ・・・(ーー;;イライラを抑えて本題に戻る。「犯人は、どういう人なんですか?」と聞いたら、「ちょっとお待ち下さい」と警官の一人が廊下に出て「おい!来い!」と誰かに声を掛けた。え・・・?(驚)40歳過ぎくらいの男性が二人、花束を持っておずおずと入って来た。この人達・・・・・・・・・・・・ダレ?(汗)つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/09/09
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*藩医が部屋を出た後、私も後に続いて部屋を出た。*名前+医。医者を呼ぶ時に使う言い方です。気になる事がある。足の複雑骨折、治療が難しいって一体…?「すみません!」と廊下で藩医を呼び止め、話をしたい旨を告げると、「*骨科」の詰め所まで戻るので、そこで話をしよう、と。*「骨科」って私は今回で初めて知ったのですが、名の通り骨に関する科らしいです。大川さんの主なケガは骨折、故に「骨科」担当になります。詰め所には他にも白衣を着た医師が何人かいて。木の机と椅子が並べてあった。藩医は自分の椅子に座り、私にも腰掛けるよう促した。「どうしました?」「あの~先ほど藩医が仰(おっしゃ)っていた複雑骨折の部分、治療が難しいとは、どういう意味でしょうか?」「つまり骨が砕けていますから…」と藩医が言うには、砕けた部分が全てうまく繋がれば良いが、そうでない場合は、元通りにならない可能性がある、との事だった。「元通りにならないと、どうなりますか?」「後遺症が残ります」後遺症…「…後遺症って、具体的にどんな後遺症ですか?」「ヒザの下ですから、関節に影響して曲げ伸ばしが不自由になったり…」 足の曲げ伸ばしが不自由に…?「他には?」「歩行が困難になる場合がありますね」歩行が困難…車椅子に乗った大川さんが目に浮かんだ。「…他に、有りますか?」「う~ん…後は少し痛みが残るとか、思いつくのはそれくらいですが」御礼を言って、詰め所を出た。後遺症・・・歩行困難の可能性か・・・考えていたよりも深刻な状況に、かなりブルーになった。やっぱり帰国した方がいいよ・・・その時、携帯が鳴った。出ると竹山さん。「どこにいるの?」少し怒り口調。「ああ、今医者と話してましたけど…」「今、警察来たから。すぐ病室戻って!」「ケイサツですか?(驚)」プチッ!と切られた(!)何でそんな怒り口調で言われるのよ…(汗)と思ったけれども、つまりは、通訳がいないとコミュニケーション取れないのだ。暫く、私がしっかりせんとアカンって事か!と病室に急ぎながら、ケイサツが何しに来たんやろ…(~~;ドキドキしていました。つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/09/08
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「ここで治療する。日本には帰らん。」と断言した大川さん。正直な所、えっらい事言い出しよったな~・・・と思った。昔、留学していた時も、外国人留学生は肝炎にかかっただの原因不明の発熱だの、ちょこちょこ色々あって。長引く場合は、日本人は帰国して日本で治療するのが常識だった。日常生活ならまだしも、非日常の場面で言葉や習慣の違いまで対応するのは相当な困難だ。医療レベルも違う。最近では良くなってきているだろうけれども日本より劣るのは間違いない。帰国せずに中国で治療する場合は…(考)私は留学時の後輩、圭子ちゃんの事を思い出していた。あの時も大変だった。結果的に、ああなる可能性は極めて高い。。今はあれから8年は経っているけれども、ここは上海のような大都会ではないし、ど~なんだろ。。(悩)・・・やっぱり日本に帰るのが一番だ。でも、こんな事言っても大川さんにはなぁ~(大川さんをチラ見)大川さんは、一言で言えばアマノジャクの頑固者。こちらが正論を言っても、自分の意に沿わないと屁理屈をこね回す。ましてや部下の言う事となると絶対に首を縦に振らない。故に私や竹山さんの言う事など、素直に聞かないと思われ。(上の人の言う事には素直らしいが)つまりは、大変やりにくい相手なのだ。一応、試しに言ってみようか・・・「…あれ?帰国されないんですか?お勧めとしては、帰られた方が何かと安心だと思うんですが…^▽^;;」「ここでも治療できるやろ。アカンのかい(怖い顔)」「え、いやいや(汗)…あ~、奥さんも呼ばれないんですかね?^▽^;;」「来ても何もできんやろ、中国語もできんのに」「ああ・・・そうですかね^▽^;;」やっぱ玉砕(~~;竹山さんも死んだ振りせんと、何か言ってよ~!(怒)でもさ、もし帰らないとなると…誰かずっとつかんとアカンで、これ?大川さんは、片手片足ギブスつけて。点滴もずっと打ったままで、身動きとれないし。中国語は日常会話レベル以下だし。医療なんて専門分野では、まあ200%無理だわ。医者の説明聞くのに、通訳は絶対必要。身の回りの世話だって、家族も呼ばないとなると。。もし誰かつけるにしても、大川さんとコミュニケーション取れないと困るやん?・・・じゃ、ワタシ?(汗)骨折で手術・入院なんてなったらリハビリもあるし完治まで、どんだけ時間かかるのよ~???私、会社の仕事する為に中国で駐在してるのに。。大川さんのお世話係りになるの??・・・アホちゃうか。こんなん自分の事しか考えてない。オッサンのワガママ以外の何物でもないわ。その時。「アイヤ、ここに移ったのね~^^」と、昨日の姉ちゃんが入って来た。また来た!!!(驚)「ちょっと探したわ~」と言うので「ご、ご、ゴメンナサイ。急だったんで」と返したけれど…*姉ちゃんは日本語殆ど話さず。故に、姉ちゃんとその相手の会話は中国語です。大きな花束、持ってきたで~…(汗)何か荷物も持ってきたで~…(大汗)袋から洗面器やら何やら色々取り出して、アチコチに置き始めた。私が持ってきた花瓶用のインスタントコーヒーの空き瓶に自分が持ってきた花を生けた。「我、回家、焼飯、再回来(私、家に帰る、御飯作る、また戻る) 」と身振りを交えて、姉ちゃんは大川さんに言い、大川さんは軽く頷(うなづ)いた。「あ、また来るの?(汗)」と私が聞くと「うん、夜に戻ってくる。再見」そう言って去った。 私 「…また夜に来られるんですね」大川さん&竹山さん 「・・・・・」・・・誰 な ん よ!!??(汗)とは思ったけれども。大川さんも竹山さんも無表情だし。(ーー)(--)「誰ですか、誰ですか??」とは非常に聞きにくい雰囲気だったので私も無表情にしていた。(--;;・・・そゆことなん?・・・・・・まあ、もう少し様子見て結論出そうか・・・(--;入れ違いに、医者が入って来た。大川さんのレントゲン写真持って。主治医になったそう、「藩です」と自己紹介した。状態を説明してくれたので、その通りに通訳する。暫く傷口の化膿止めの治療を行い、その後でしか手術できません。足の複雑骨折の部分は、治療がやや困難です、など。大川さんは、よそ行きの顔で熱心に頷(うなづ)きながら「ああ、そうなんですか~」と聞いている。(さっきと大違い)藩医が私に「日本で手術するんですよね?」と聞いたので、私は少し考えてから「・・・対(そうです)」と答えた。そこは通訳しなかった。つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/09/07
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翌朝。竹山さんと一緒に、8時に病院に入った。竹山さんは大きな紙袋を持っていた。中身は大川さんの衣類など。今日は入院病棟へ移る日だから。二人で病室へ行くと、大川さんは起きていた。「お早うございます」「ああ、おはようさん」ベッドの側に長いすがあって、その上にタオルケットが無造作に置いてあった。付き添い…?「すみません、私、昨日先に帰っちゃって…」「あ…いや…」と大川さんは言葉を濁した。内科病棟への移動が始まった。大川さんをベッドごと内科病棟まで運び、個室に入る。男手4,5人で大川さんを個室のベッドに移した。手足を曲げられないし、結構大柄なものだから、時間がかかる。なんか…トドっぽい(汗)男の人一人動かすだけで、かなり大変だな、と思った。最後は転がすように(!)ベッドに移して、助っ人達は病室を出て行った。竹山さんと私と3人だけになって、大川さんはかなりリラックスしたようで。いつもの口調になって冗談も言うようになった。ベッドをあれこれ観察して、手動でリクライニングできる事が分かり、快適な角度を探って結構楽しそうだった。(ハンドル回しは私)大川さんが良いという位置に角度を調整し、背中に枕を入れる。この時、大川さんに接近して気付いた。無精ひげ生えてる…それに少し、汗臭い(~~;二日、お風呂にも入ってないもんな…服だって事故の時のままだし。いい加減、着替えないとな。お風呂は入れないから、体拭いたりもしないと。。…だれが?竹山さんも、技術者A氏も会社の仕事あるし…この流れでいくと……ワタシが?(汗)看護婦さんに頼みたいな~(汗)いくら会社の上司とはいえ、家族や親戚ではない。正直、身の回りの世話までは気がひける。取り敢えず…「大川さん、顔~拭きましょうか?」 私はタオルを濡らして、大川さんの顔を拭き始めた。大川さんは 「いい、いい、自分でやるわ(汗)」「いえいえ、私が^^」 とは言いながらも、こりゃ両方、気ィ使うな…こんなん家族じゃないと、しんどいわ…「あの~お家の方は、奥さんは、いついらっしゃるんでしょうか?」「ああ、昨日電話しておいた」と大川さんは自分で顔を拭きながら答えた。「あ、そうなんですか?いつ?」「来るなって言ったから」「・・・は?」「来んでええ、って言った」(・_・; ←竹山さん (・_・; ←私「そうなんですか・・・(汗)あ、でも~ご心配だと思うんですが・・・」「大した事ないって言ったから。心配すんなって」竹山さんと私は顔を見合わせた。大した事あるがな・・・(汗)「それと~俺、日本には帰らんぞ」は・・・?「ここで治療する。日本には帰らん。(断言)」(゚ o ゚;)ハァ~????いやいやいやちょっとオッチャン・・・(汗)・・・アンタ、おととい同じ口で「日本に帰らせてくれや…(弱)」って、言うてたんちゃうの~ん???(困惑)つづく。 「早く続き~」と思われた方へ:是非上記バナーをですね、クリックして頂けると、モチベーションが上がって「頑張って書こう!」と思いますので宜しくお願いします。扉ページ←「ホーム」をクリック!で【今日の 小日記 (何それ、と言わないで^^;)】やってます。私の日常の小ネタをチョコチョコ載せてます。そちらも是非!
2007/09/06
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