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なんてことないよ。どうにかなるさ。大丈夫だよ...。沖縄という場所が、人が、言葉が、声もなく声をかけてくる。沖縄を愛するすべての人へ贈る、何かに感謝したくなる最新小説集。
なんくるない
中篇の"なんくるない"と3篇の短編が収録されている 沖縄もの です。
前回の沖縄の空港で購入して次の沖縄旅行の前に
気分を盛り上げるために読もうと思って寝かしておいた
本です。
昔は好きだったんですけどね、よしもとばなな。
最近は何だかたらたらと垂れ流し系に書いているエッセイが多いような。
この本も正直、ちょっとガッカリ。![]()
ちんぬくちゅうしぃ
お母さんが怪しい宗教?にはまって家がごたごたして
沖縄に住む叔母に預けられた中学生の女の子の話。
さらさらさらっと読み流してしまって
特に感想という感想もなかったけれど、
飛行機の中で時間があったので再読。
小説としては骨組みがしっかりしていない感じだけれど
あずけられた家の叔母さんとのエピソードとか
すごくみずみずしく描写されていて、
多分ばななさんが旅行中体験した場面の断面なんだろうなぁ
と思いました。
足てびち
というより、ほとんどエッセイなのでしょう。
旅先で大好きな人に出会い(女性だけれど)また会いましょうって約束したのに彼女は急逝してしまったというお話。
滞在中みんなで食事をして
今まで"足てびち"を食べたことがなかったという彼女が
足てびちを食べて"おいしかったけど、1回でいいや"
と言う場面にたまたま居合わせたことを
彼女の人生最初で最後の足てびちにおつきあいできたことを
しみじみ回想するのだけれど、こういうちょっとした運命のイタズラ
的なことってありますよね。
それにどんな意味があるのかはなかなかわからないけれど。
なんくるない
う~ん。
この主人公、共鳴できないタイプ。
昔女優をやってて(ってことはちょっと美人で)
あまりにマイペースな事が遠巻きに原因で
離婚してぼちぼち趣味と実益を兼ねたきり絵をやりながら姉の家に居候して
でも離婚後の引きずっている気持ちを整理しに
沖縄に旅行に行くってところで すでにダメ。
頑固なほどにマイペースで欲のない美人。キライなタイプ。
でもこれだけキライってことは、 実はウラヤマシイ
ってことなのかも。
リッスン
30代・本の編集を生業にしている男性が
沖縄を旅行していてヒッピーの父親のサバイバルにつき合わされている女の子に出会って
明日エッチしようと約束して別れるまでを書いた短編。
小説の背景が結構綿密に設定されている割に
あっさりとお話終了してしまうのだけれど
この本の中では一番好きかな。
特にサバイバルとかヒッピーとか旅行者とかを
"きっとひとつのステレオタイプからもうひとつのステレオタイプに
移行しただけで、その人たちの旅は、会社に就職するのと何も変わらないんだよ"
と切り捨てるあたり、そうそうそうそう!と同感。
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