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紹介文ぼくの飼い猫のピートは、冬になるときまって「夏への扉」を探しはじめる。家にあるドアのどれかひとつが、夏に通じていると固く信じているのだ。そして1970年12月、ぼくもまた「夏への扉」を探していた。親友と恋人に裏切られ、技術者の命である発明までだましとられてしまったからだ。さらに、冷凍睡眠で30年後の2000年へと送りこまれたぼくは、失ったものを取り戻すことができるのか―新版でおくる、永遠の名作。夏への扉〔新版〕【電子書籍】[ ロバート A ハインライン ]これは20年ほど前の雑誌で『猫好きにお勧めの小説』と紹介されていた本をその後入手し、今の今まで積読し熟成されていたものをやーーーっと読んだものです。ちなみにこの記事を書くためにググったんですがなんと去年映画化されてたんですね。ちょっと見た感じ原作とはだいぶん違う内容のようですが。なにしろ今までいろんなタイムトラベル物を読んだり観たりしてしまった後この作品を読んでも特に目新しいとは思わないですがなんとこの作品が書かれたのは1950年代後半。つまこの小説の『過去』は1970年代なのですでにこの段階で現在よりも未来を描いていた、と考えるとなんとまぁすごい想像力だなーとびっくり。あのバックトゥザフューチャーもこの小説からインスパイアされたとかされないとか。1970年も2000年も、ロバート(作者)さんが思い描いたよりも若干進みが遅いようですが(残念ながら全自動家事ロボットはまだできていないし再生を約束されたコールドスリープもまだ存在しない)過去の人が想像力を駆使して描いた未来を読むのって楽しい。森瑤子さんの『アイランド』読んだ時にも思いましたが。タイムトラベル物の走りだと考えるとパラドックスもデラ無視(パラレルワールドは何となく考察されてるけど)もありなんでしょうか。猫好きから言わせてもらえれば自分に淡い恋心を抱いているらしい11歳の子供よりも自分の猫のほうが大事だと思うんですが!ってところがいまいち納得いかないかな。ってかその11歳が21歳になるまで待って結婚しちゃうって…。・・・ロリコンにもほどがあるでしょうよ・・。期待していた猫小説ではなかったけれど、軽快な語り口(翻訳さんがうまいんでしょうね)も良いし店舗も良いし。なんとなく気分を上げたいときに読みたい本です☆◆全品ポイント10倍!11/27 01:59迄◆フリルパーカー風 価格:4,158円(税込、送料無料) (2023/11/25時点)楽天で購入
Dec 12, 2023
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紹介文あの血みどろの逃亡劇から7年――。FBI特別捜査官となったクラリスは、麻薬組織との銃撃戦をめぐって司法省やマスコミから糾弾され、窮地に立たされる。そこに届いた藤色の封筒。しなやかな手書きの文字は、追伸にこう記していた。「いまも羊たちの悲鳴が聞こえるかどうか、それを教えたまえ」……。だが、欧州で安穏な生活を送るこの差出人には、仮借なき復讐の策謀が迫っていた。レクター博士はアメリカに帰還する。執念を燃やす復讐鬼は、クラリスを囮に使って博士をおびき出す計画を整えつつあった。その先には、究極の美食家に対する究極の屈辱となる報復が用意されている。かくして、 “怪物と天使"の運命は凄絶に交錯するときを迎えた……。スティーヴン・キングをして「前作を凌ぎ、『エクソシスト』と並んで20世紀に屹立する傑作」と言わしめた問題作、登場。ハンニバル(上下)合本版(新潮文庫)【電子書籍】[ トマス・ハリス ]ワタシにとってレクター博士=アントニー・ホプキンズなので小説の中の博士はなんとなく若すぎて違和感。小説に書かれているイメージでは『ほっそり』『優雅』『黒髪』となっているので俳優で言ったら誰かなぁ・・。今思い浮かばないけど、やっぱりもうちょっと若めのハンサムな(ホプキンズに謝れ)イメージかなぁ。実は『羊たちの沈黙』、有名すぎる映画は見ましたが原作は読んでないですねー、多分。でもストイックなクラリスがこんなことになっちゃうの??と意外過ぎる結末でした。まぁ、ある意味ハッピーエンドなんだろうけど。今回犠牲になったのがみんな嫌な奴だったせいか気持ち的にはむしろ博士寄り。だけどやっぱりクラリスに対する執着はかなりキモイ。いや、博士がめっちゃイケメンだったらそれも許されるのか?上下巻ですが話のテンポがいいのでサクッと読めました。クライマックスの晩餐のところ、映画なら映えるでしょうねー。もはやここがヤマ、こここそ見せたい!って場面なんでしょうねー。生きた人間の脳をすくって料理しちゃってもちろんおいしくいただくんですが倫理がどう、とかいうよりも感染症、怖くないのかしら博士?そのうち映画も見てみようかな。
Mar 8, 2023
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紹介文 本書の原作は、オーストラリアの著名な詩人でオーストラリアの大学の英文学の助教授であったウィルバー・ライト氏(Wilbur Wright)の処女長編で、1987年刊行の『POOR BOY』。オーストラリアで麻薬が広まり、若者たちの間に中毒患者が急増していた問題を取り上げ、タイとオーストラリアを舞台に、オーストラリア人ジャーナリストによる巨悪への挑戦をテーマに書き上げられた冒険サスペンス。【中古】 バンコク・コネクションを追え / R.F. ブリッセンデン, 米山 菖子 / 二見書房 [文庫]【メール便送料無料】【あす楽対応】 いかにもB級なタイトルと聞いたことない作者。カバーもいかんせん。で、まったく期待しないで読み始めたんですけど、以外に結構面白かったです。いや、内容はたいしたことないんですよ。モスクワ帰りのジャーナリストがヴェトナム以来の友人・ロビィを訪ねたらなんだかお困りの様子。じゃもう一人のヴェトナムからの友人・ジミーに頼んでみようじゃないか!とタスマニアにわたりジムに会いすんなりお金送金してもらうことになってよかったよかったとバンコクに帰ったらロビィは誰かに殺された後だった・・誰が!?一体!?何のために!??ってストーリーにロビィのタイ人妻ダウと主人公の不自然なロマンスが絡みます。黒幕もなんとなく中盤から読めてしまったし、なんかね、ストーリーはたいして面白くないんですよ。でも面白かったのはちょこっとだけ出てくるシドニーの描写かな。70年代のシドニーだから私のしってるシドニーとずいぶん違うんだろうけど、ダーリングハースト通りとか知ってる場所が出てくるのがなんか臨場感があって。でもやっぱり人妻ダウとのロマンスはいらなかった。ってかダウ、アンタ、旦那殺されたら普通少なくとも何か月かは茫然自失状態じゃない?なのに旦那の葬式ですでに旦那の古くからの友人によろめくなんてちょっと節操なさすぎじゃない?よっぽど旦那とうまくいってなかったのかしら。主人公だってダウは旧友の妻だよ?一目会った時から恋に落ちて~って感じだけど大した友情だわよねぇ。わざわざ買ってまでは読まない本だけど(ってか再版されてなさそうだし)期待しなかった割には面白かったデス。 めっちゃほすぃ。お年賀 ギフト 千代寿 純米 月夜の眠り 白猫ボトル 720ml 山形県 千代寿虎屋 日本酒 コンビニ受取対応商品 はこぽす対応商品 あす楽 ラッキーシール対応価格:3410円(税込、送料別) (2020/1/8時点)楽天で購入
Jan 16, 2020
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紹介文88年に刊行されるや日本の読書界に衝撃を与え、同年のミステリーベスト1に選ばれ、ついには八十万部を売り上げた伝説のベストセラーが装いを新たに登場です。 地方都市で起きた女性検事補殺し。犯人として逮捕されたのは被害者と不倫関係にあった敏腕検事――果たして彼は有罪か無罪か? 白熱の法廷戦、豊穣な人間ドラマ、最後に待つ驚愕の真相。不朽の名作です。本書の二十年後を描く続編もお楽しみに。 推定無罪(上)【電子書籍】[ スコット・トゥロー ]著者は現役検察官(この本が出版されたときは)だってだけあってかなりリアリティがあります。リアルな検察官(しかもアメリカの)を知ってるわけじゃないけどきっとこうなんだろうなーって感じで。ケビン・コスナー主演の映画もたぶん見てはいるんだろうけど・・覚えてない。観てないけど多分これは原作のほうが面白いんじゃないかなー。登場人物がそれぞれかなり深く描かれているからそれって映画じゃわかんなさそう。ってか、主役のラスティ・サビッチ氏。ケビン・コスナーってイメージじゃないなぁ。ま、それはおいておいて。ラスティ氏が逮捕されるまでの展開はそれぞれの登場人物とか内部のシステムのラスティ氏のエピソードなんかがかなり挿入されていますので展開が遅くてちょっと入り込むのに時間がかかっちゃいました。が、裁判になってくると今までの経過がかなり絡んできて面白くなってきます。ってか、ワタシだいぶん早い段階で妻・バーバラが怪しいって思いましたけど。だってラスティ氏の浮気がばれてからもともと機嫌の悪い難しい性格のバーバラがかーなーりキレ気味だったてーのにその浮気相手を殺した疑いで逮捕されて裁判だってーのに素直にラスティ氏の支えになってるんだもの。旦那の浮気だけでもブチ切れだってーのに、それが世間に知れ渡りその上旦那のキャリアはもはや壊滅的悪く行けば旦那は刑務所行きで前科者。それなのに旦那がやったという疑いをまったくもたずそれもこれもアンタが浮気したせいじゃない!と責めることもしないっておかしい。とはいえ、この作品の醍醐味は誰がやったという謎解きよりも検察VS弁護士そして裁判官のあくまでプロとしての華麗なお仕事を楽しむことです。ラスティ氏の敏腕弁護士のサンディ氏のキレッキレな弁護は爽快です。そしてそのサンディ氏も裁判官も証人に呼ばれたラスティ氏の元ボスの検察官レイモンド氏もみなオトモダチで個人的な付き合いはあるけど公の場所では敵対して戦い、それが終わればほかの案件では協力して弁護することもあるって一種独特の世界も面白い。続編もあるようなので読んでみたいわ。 No cat NoLife!レジカゴバッグ 保冷・保温 ネコ柄 No Cat No Life 軽量 クーラーバッグ トートバッグ ショッピングバッグ レジャー Abeille ピンク/ミント/グレー 猫 雑貨 小物 グッズ ねこ ネコ 猫柄 猫雑貨 猫グッズ 女性 レディース かわいい おしゃれ楽天で購入
Aug 21, 2019
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紹介文エリザベス・テーラとポール・ニューマンの主演で有名になった映画の原作戯曲。テネシー・ウィリアムズおなじみ南部を舞台に当時はタブーであったろうホモの息子は愛人を失って酒びたり、彼の愛を取り戻そうと必死の妻・・・癌で余命いくばくもない富豪の父の家に集まった二組の夫婦、と老いた妻との性、愛、欲望を描く傑作。 【中古】 やけたトタン屋根の上の猫 新潮文庫/テネシー・ウィリアムズ(著者),田島博(訳者) 【中古】afbあまりに有名だし、なにしろタイトルに猫がついてるんで名前だけは知ってましたが映画も見たことありません。ちなみに、猫自体は、小説のどこにも出てきません。崖っぷちで頑張る子、を『焼けたトタン屋根の上の猫』というのはアメリカの言い回しなのかこの作家の創作なのか。テネシー・ウィリアムズ・・・。ほかに何かいてたっけ?ってか誰だっけ?ってことでwikiに聞いてみましたところ、ほかに『ガラスの動物園』とか『欲望という名の電車』を書いた人ですね。ちなみに亡くなったのは1983年。割と最近じゃぁないですか。ものすごいクラシックだと思ってたけど、ワタシ、この人とすこーしの間同じ時代を生きてたのね・・。戯曲の本ってなんだかその世界に入り込むのが大変で読むの苦手なんだけど、この本は割と読みやすかったです。50年代には同性愛で苦しむ青年を描いた戯曲、ってのはセンセーショナルだったんでしょうきっと。今となっちゃ使い古されたテーマに感じますが、それだけ世間が同性愛を受け入れるようになったんじゃないかと。しかし、自分の夫がいかにいい男でお金持ちのボンだとしてもこの美女・マギーの懐、広すぎやしませんか?好かれてないどころかむしろ嫌われてるのに、何とか夫の気を引こうとする。妊娠したがるのはお金のためだとしても、自身が絶世の美女なんだからお金のためだけならゲイ(しかも恋人をなくしてからアル中)の夫の気を引くよりもほかに乗り換えた穂ぷが早くないかしら?結末は原作と演出家によって変更されたものと二つ収録されて今いたが、どっちが好きかって言われてもどっちでもいいかな。演出家が変えたほうがマギーの必死さっていうかやけくそさが強かった気もするけど。全体的に登場人物が会話していると必ず邪魔が入る展開にイライラ。子だくさんで孫は可愛いに違いない、うちの子供はこんなにかわいいのよ!といちいちアピールする(しかも子供しつけなってなし)長男妻もうっとおしい。映画も見てみたいかって言われると、微妙。このストーリー通りならイライラ間違いなしだもん。でも本は取っておこう。タイトルに猫が付いてるから。
May 23, 2017
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📖紹介文📖脅威の感染メカニズムから、ウィルス制圧に命をかけた医療関係者たちの戦いまで―—。 再燃する「エボラ出血熱」のすべてを描ききった、手に汗にぎるノンフィクションが蘇ります。 「解説書としての分かりやすさ」と、「小説のように一気に読める面白さ」を兼ね備え、 日本をはじめとする全世界で大ベストセラーになった一冊です。ホット・ゾーン 「エボラ出血熱」制圧に命を懸けた人々 / リチャード・プレストン 【単行本】この間感想を書いた映画・アウトブレイクに関連して読んだなそういえば、ってことで再読。感想も書いていなかったようだし。この本では70年代のアフリカでのアウトブレークをさらりと、メインは80年代のアメリカで輸入されたサルから発見されたエボラウイルスを巡るドラマが書かれているのですが。読み物としてはいまいちスピード感にかけます。途中飽きちゃったyo。出だしの70年代のアウトブレークは引き込まれたけど。それに『ウイルス制圧』ではなくて『ウイルス探知』?制圧なんか全然できてないし。だって輸入したサルが死に出したんで調べてみたらエボラっぽい?え?ほかの部屋のサルにも感染したみたいだけど人間大丈夫かなぁ?ドキドキしたけど結果論、大丈夫でしたー。あと、サル全滅させて事なきを得ましたー。ってだけの話ですもの。人間に飛び火しなかったのは単に幸運だったというか。結局なぜこのエボラはフィリピンから来たサルに感染していて人間には感染しても活性化しないのかは謎のまま。時は流れて記憶に新しい2年前。これまたアフリカで大流行しましたね。私の職場にも掲示しろと言われて掲示したままになっているこの注意書きがあります。結局その後沈静化したのかどうして沈静化したのかもよくわかりません。ウィキペディアにも書いてないし、沈静化はしたもののまだ死亡者が出ている状態なのでしょうか。いずれにせよウイルスの怖いところは進化するところ。これが空気感染するようになったらもうお手上げですねー。しかも死に方があまりにも凄惨。なんて本を血液扱う職場で読んだら臨場感抜群でした♡ そういえば登録しっぱなしだったのを思い出しました(照)よろしければポチっと☆🐈💕 さりげに猫柄 🐈🐈🐈 by 凛
Jun 23, 2016
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楽天市場紹介文ハーヴァード大の図像学者ラングドンはスイスの科学研究所長から電話を受け、ある紋章についての説明を求められる。それは十七世紀にガリレオが創設した科学者たちの秘密結社“イルミナティ”の伝説の紋章だった。紋章は男の死体の胸に焼印として押されていたのだという。殺された男は、最近極秘のうちに大量反物質の生成に成功した科学者だった。反物質はすでに殺人者に盗まれ、密かにヴァチカンに持込まれていた―。 【中古】afb【古本】天使と悪魔 上/ダン・ブラウンしかし、神様ってどうして一人じゃなきゃいけないんでしょうかね?万の神って考えはとても平和的で好きなんですけど、ワタシ的には。それに科学は宗教(カソリック)の敵として書かれているけれど科学をきわまれば究めるほど神様の存在を信じたくなるものなのではないのかしら?信じたいのならそれぞれ好きな神様信じていれば世の中少々平和になるんじゃないかなぁと思うんですが。そしたら神様も少しは荷が軽かろう。なにしろワタシにとっての神様は『アメニモマケズ』な神様ですから。(笑)科学者的には、そして信仰を持つヒト的にはいろいろつっこみどころ満載であろうこの小説ですが前作・ダヴィンチコードよりもワタシは楽しく読めました。ここのところ集中力が格段に落ちていてタヌキ並みだったのですがこんなエンターテイメント小説なら読めることが判明。ばみ、復活。ありがたやー。宗教も科学もなんであっても頑なってのはよくない。どこかにひづみが起こる。生きてるだけで80点。気楽にいこうっと。そういえば登録しっぱなしだったのを思い出しました(照)よろしければポチっと☆:::::beadsbear:::::
Jul 9, 2011
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紹介文新卒ですぐに雑誌社に入れるなんてラッキー。わたしは、ファッション誌《ランウェイ》に採用された。先輩によれば「何百万という若い女性の憧れの仕事」らしい。なんといっても、ファッション業界でもっとも影響力を持ち、世界一才能ある編集長ミランダ・プリーストリーのアシスタントなんだから。ほんとはファッションなんて関心ないけど、これも夢の文芸誌への近道だ。ところが、ミランダってとんでもなく嫌な女。なんでわたしが、彼女の子どもやペットの面倒をみたり、クリーニングを出したりしなきゃならないわけ?! しかも、いつでもどこでも携帯で呼び出し、矢継ぎ早に無理難題を命令してくる。もう身も心もボロボロ、恋人や家族と過ごす時間もない。これがわたしのしたかった仕事なの?生き馬の目を抜くファッション業界に飛びこんだアンドレアの奮闘ぶりを、辛口ユーモアで描き、全米を笑いと涙に包んだ本音炸裂ストーリー。 【中古】文庫 プラダを着た悪魔(上)【10P25Mar11】【画】映画はまだ観ていませんが近々是非観たくなりました。ワタシ自身、ふぁっそんには興味がないわけじゃあありませんがプラダやヴィトンやバレンシアガetc・・はバッグはともかく着るものになるとハイファッションすぎてわけがわかりません。第一タンクトップに何万円もかけるなんて財力、ありませんし。何万円もするからものすごく良いモノってわけでもなく(着たことないけど)かの中村うさぎセンセイも”装飾華美な粗悪品、それがブランド”とおっしゃっているし、たとえどんなに上質なものでも醤油こぼせばシミになるし。ってなのは庶民の話で、ファッション界に身をおく人々はそうも行かないようで。まさに宗教のようなアメリカのファッション界において教祖のような女性編集長の破天荒な傍若無人ぶりと主人公をはじめふりまわされるまわりの人々は笑える。けど、ふと『井の中の蛙』って言葉が浮かびました。そもそもあまりファッションに興味のない主人公はその”井”がみえているわけですがそのほかの人たちにはその世界がすべてになってしまっているのがある意味オソロシイ。そしてたいした用事ではないのにチャーター便をバンバン飛ばし(私用)、娘たちの子守の面接にニューヨークからパリまで呼びつけたり(私用)・・その金銭感覚もオソロシイ。だいたいファッションなんて砂上の城のような実体のないものでしょう?どんなにハイファッションだって実質生地代なんてたかが知れているのだし。実体のなさでは株や証券に似ているかも。ハタから見てほどほどに楽しむ分にはいいけれど必死になるとかえって滑稽なモノ、って気もしますねぇ。ってな別世界を覗き見しちゃったような、家政婦は見た!みたいな気分の味わえるなかなか目ウロコな小説でした。メリル・ストリープの悪魔振りが観てみたいのでDVD探そうっと。そういえば登録しっぱなしだったのを思い出しました(照)よろしければポチっと☆:::::beadsbear:::::
Apr 9, 2011
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紹介文誰からも愛されて育った娘、スーザン・ストーン。知的で美しく、ジャーナリズムの世界で脚光を浴びはじめた彼女にとって、退屈な夫の存在だけが邪魔だった。その彼女に16歳のボーイフレンドができ、美しい胸を眩しげに見つめたとき、華麗にして恐るべきドラマは始まった。果たして彼女は魔性の女だったか? 【中古】afb【古本】誘惑/ジョイス・メイナードニコール・キッドマン主演で映画化もされているらしいですが映画はまだ観てません。ちょっとばかしキレイなのだけれど自分が思っているより実力も美貌もない主人公の嫌な女・スーザンがチェリーボーイを手玉にとってつまらない夫を殺害して夫を厄介払いした上世間の注目を浴びてコレをチャンスに念願のテレビレポーターとしてのデビューを狙うというストーリー(長!)を親やチェリーボーイやかかわった人たち、そして本人によってそれぞれの立場で語っているものがたり。だから、親にしてみれば出来がよくて天使のように美しくい自慢の娘だけど、上司から見たら実力もないのに自己顕示欲ばかり強いメンドウクサイ女、ってことになる。こういう、同じ物事を違う視点で語る手法の小説は結構好きです。物事や人物ってこういう多面性があるものだとおもうし。しかし、主人公スーザン、嫌な女です。自分では切れる女のつもりらしいですが、バレるじゃんこんなことしたって。しかも実話を基にしたストーリーだって言うからビックリ。実際、誰もがひれ伏するような才能や美貌の持ち主にはこんな自己顕示欲満々ってひとはあまりいないのかもしれない。中途半端な美人、とかが陥りやすいサクセス・ドリームなのかも。でもこれって小説としては面白かったけれど映画化しても面白いのかな?普通に映像化したら単に嫌な女のおバカなクライムストーリーになりそう。機械があったら映画も観てみようっと。ニコマン主演だし。彼女の企てた恐ろしい計画とは・・★12ニコール・キッドマン「誘う女」DVD新品★そういえば登録しっぱなしだったのを思い出しました(照)よろしければポチっと☆:::::beadsbear:::::
Feb 23, 2011
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紹介文人はなぜ殺すのか。その答えを探すため、元FBI心理分析官ベントンは、収監中の殺人犯と対峙していた。面談のなかで未解決事件の手がかりを得た彼に、斬殺死体発見の知らせが届く。遺体にべたべたと残された赤い手形は何を意味するのか?ベントンは助言を得るべく、恋人の検屍官スカーペッタに連絡をとる。 【中古】文庫 神の手(上) 【中古】【1009WSP】 文庫 神の手(下)【駅伝_東_北_甲】1ヶ月以上このシリーズの読書感想を書いてまいりましたが本日最終回!(コレ以降の本は持ってないので勝手に最終回さ!)長々とお付き合いいただき皆々様ありがとうございます~。今作はここ最近続いた国際犯罪シンジケートとか(そういえばシャンドン兄弟はやっつけたけど元締めの一家無傷じゃん。また後から登場させる気かしら?)政治的陰謀とかやたらとスケールの大きい事件じゃなくて初心に戻ったかのような地味な(十分猟奇的だけど)ものです。そのほうがリアリティーがあって好感。・・と思ったけどそういえば壮大すぎてうっかりスルーするところだったけど、前作では『ラスト・プリシンクト』なる”私的捜査機関”を作ったルーシ-が今度はなんと『全米法医学アカデミー』を設立。国家予算レベルの収入があるようですね、ルーシー・・・。なんだかね、ここまでくると登場人物たちの正義感がちょっと勘違いに思えてくるのよね。ルールにのっとって”正義を行う”のはやっぱり正規の機関であるべきで。目的のためには手段を選ばないってのはFBIだとかほかの機関も同じだとしても”私的”機関が行うとはちょっと図に乗ってるような。要するに有り余る知性とお金で道楽やってるのね、って感じに思えちゃいます。ま、今作ではルーシーに脳腫瘍が見つかるのでこのアカデミーも次作ではどうなることやら。今回の犯人は子供のころの虐待が下人で多重人格になり殺人鬼になってしまった女性。(当然美人)今までの作品と違って多少犯人にも人間味が加えられたような。マリーノはなんだか急にカッコよくなりました。やっとまともな女性とめぐり合えたようです。ベントンは相変わらず理屈っぽく犯罪者を解析しようとしてます。ルーシーの病気をスカ姐さんに隠していたことがバレてけんかになりますが仲直りした模様。しかしスカ姐さん何かってば『ルーシーは私が育てた』って言うけど夏休みとか冬休みのとき面倒見たくらいでしょ?実際に来る日も来る日もオムツ替えたりミルク飲ませたりはしてないはずなのにそんな尊大なこと言っていいのかなぁ。次作は『異邦人』ですが残念ながら入手していません。次回帰国の際にでも買ってきます~。のでとりあえず検屍官シリーズの感想は終了~。:::::beadsbear:::::
Sep 9, 2010
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紹介文5年前に辞めた検屍局から協力の要請を受けたスカーペッタは、自身の判断にも、ベントン・ウェズリーと姪ルーシーの忠告にも反して、14歳の少女の死をめぐる事件の顧問病理学者としてヴァージニアに戻ることにする。ピート・マリーノとともに古巣を訪ねると、馴染みのモルグや部署はすっかり様変わりし、スカーペッタの手腕を頼みにしているはずの新しい検屍局長からは、なぜか侮蔑的な扱いを受ける。だが相変わらずプロ意識の強いスカーペッタは、さっそく証拠を洗い直し、くだんの少女が何者かに殺されたことを突き止める。さらに彼女はある痕跡を発見するのだが、同じ痕跡が別の事故の犠牲者の遺体から、またルーシーの同僚が襲われた現場からも見つかった。それは単なる捜査上の謎ではなく、スカーペッタのごく身近な人々を誰かが狙っている可能性を示すものだった。痕跡(上)痕跡(下)前作でせっかく若返ったのにまた5年も経過してしまったらあっという間に51歳ではないですか!もう周囲の人物の年齢やスカ姐さんの経歴から言っても、世の中のテクノロジーから言っても無理がありすぎるんで時間を追うのやめてサザエさんワールドにしちゃえばいいのに。今回はヴァージニアを離れたスカ姐さんに現・リッチモンド検屍局長が助けを求めて呼び寄せるという設定なんですが。この検屍局長はまったく使えない男で見た目もみすぼらしく職員の信望もなく、ついでにデキる女のスカ姐さんに嫉妬しているという設定でなぜその彼が単なる14歳の少女の死因不明の検屍のためにスカ姐さんを呼んだのか?そもそもインフルエンザで死んだと思われている少女の死亡がなぜFBIまで出てくる大事件として扱われるのか?というのが作品中盤までまったくわかりません。例によって上下巻なんで上巻の後半くらいってことですが。(笑)そういえば会議で1回だけ出てきたFBI局員、どうしたんだろ?スカ姐さんがスッキリ問題解決しちゃったからすごすご帰っていったのかしら?なんだかそのあたりの大きな組織の足の引っ張り合い、みたいな”政治的局面”てヤツもこのシリーズでは良くあることだけれど大風呂敷広げたあと尻切れトンボ。ほかにマイアミにいるルーシーのストーキング事件とか、スカ姐さんとの約束をポシャってまでルーシーの恋人をカウンセリングするベントンとか、最後にはまぁ繋がってくるんだろうとは思いながらもだらだらと続くサイドストーリーにちょっとイライラ。面白くないわけじゃないんだけどね~。このルーシーの恋人のヘンリ(注;ブロンド美女)がまたイライラする女で。はっきり言って何も内緒でベントンがカウンセリングする必要なんてないと思うんだけど。ルーシーが嫌だって言ってもスカ姐さんには知らせてあげなよ、ベントン。ただでさえ信用ないんだからねぇ、キミは。ルーシーちゃんももう少し相手を見る目があってもいいのにね。毎回毎回問題になる女性ばかりみたいじゃない?・・ってことで次作は手元にあるシリーズ最終作・”神の手”。(『異邦人』『スカーペッタ』はまだ入手してないの~。シドニーの古本屋さんでも在庫があるみたいだけど日本で¥100で帰ると思ったら$16は払いたくないビンボー人。):::::beadsbear:::::
Sep 8, 2010
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紹介文検屍局長辞任から数年後、フロリダに居を移したスカーペッタに、死刑囚となった「狼男」から手紙が届く。「あなたが死刑を執行してくれ。さもなければ、また何人もが命を落とす」時を同じくしてルイジアナで女性ばかり10人もの連続誘拐殺人事件が発生。彼の犯行ではないのか? 検屍官シリーズ待望の第12弾! 黒蝿(上)黒蝿(下)おぉ!ベントン生き返りました!!ってか、マリーノもルーシーもロード上議員までみんな知ってたんじゃん。こんだけの人間が知ってるならスカ姐さんにも教えてあげればいいのに。し・か・も。作者の都合なんでしょうが、スカ姐さんものすごく若返ります。何の断りもなしに。前作ではアラ還だったのが今作では46歳!15年ほど一気に若返り。ほかの登場人物もあわせて若くなったかどうかはイマイチ把握できませんでしたが。ってことは、前作から引きつづき登場するモンスター・狼男ことシャンドン兄ちゃんに襲われたときは60歳近かったのに2年後彼が刑務所でスカ姐さんを恋焦がれているときにはなんと15歳も若返っていたことに。ベントンなんか最後でやっとスカ姐さんとの対面を果たしますが15歳も若返ってるのに気がついてくれないなんて、イ・ケ・ズ~。(そうじゃないって・・)ワタシ的にはそろそろ色恋事から解放されて人間・スカーペッタとしての活躍をしてくれたほうがシリーズとしても話に厚みが出たのになぁととっても残念です。そう思った読者も多いんじゃないかしら?第一スカ姐さんだけ若返るなんて(ほかのキャラも多少若返ったかもしれないけど、姪のルーシーはそのまま。多分)ドラえもんでのび太だけ大人のイケメンビジネスマンになるようなもんじゃないでスカ。そんなのルール違反だぁ~。ワタシのこのシリーズ離れはこの作品あたりから。・・で、事件のほうは何だっけ?あ、前作から逃亡中・イケメンのタリー氏が共に逃亡中の子捨て中年女・ベブに命じて女性を誘拐させて秘密の小屋で殺人を楽しむのを切れるスカ姐さんの推理で追い詰めるって話だっけ。狼男ことシャンドン兄ちゃんはこんなことでいいのか?っ手くらい簡単に厳重なはずの死刑囚房から脱走。タリー氏の最期は書かれていませんが最終章であっさり殺されたことになってます。シャンドン兄ちゃん逃がしたってコトはまだこの犯人で引っ張るのかしらね?結構もうお腹いっぱいですが。次は『審問』:::::beadsbear:::::
Sep 6, 2010
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紹介文悪夢のような〈狼男〉の家宅侵入事件から24時間。危うく命を落としかけたスカーペッタは、友人の精神科医の家に身を隠す。が、追い討ちをかけるように彼女に殺人疑惑がふりかかる。血まみれの死体で発見された副署長ブレイ殺害に関わりがある!?というのだ。前作『警告』の直後から始まる検屍官シリーズ第11弾。 【中古】文庫 審問(上)【10P17aug10】 【中古】文庫 審問 下【10P17aug10】分量的には以前の作品と同じくらいだと思うんですがこの作品から上下巻にわかれるようになっちゃいましたね・・。まぁ、上巻買ったら下巻も買うだろうしさ、そのほうが出版社が儲かるだろうけどちょっと嫌なかんじ。英語版は1冊に収まってたような気もするけど・・。今度本屋さんで見てみようっと。今回のお話は前作の事件の直後から始まります。毎回毎回作品の間に時間を置くとあっという間にスカ姐さん、年とっちゃいますものねぇ。っていうのが理由ではないと思うのですが確か前作で出てきた世界規模の悪人家族のシャンドン一家、この後何作かひっぱるハズ。(記憶では)今回、前作で喰っちゃった新しい恋人登場か?と思ったジェイ・タリーの裏の顔がだんだん現れます。ってか、FBIもATFも胡散臭いと思っている男をどうして捜査に参加させるかね?ってか、マリーノも言ってるけど採用するときに経歴調べないのかね?いくら犯罪シンジケートの強力なウラのコネがあったとしてもさぁ。例のごとくクライマックスでは悪人・ジェイとスカ姐さんの一騎打ち。けど、ジェイまだやっつけられません。ひっぱります。いい男はそう簡単には死にません。たとえそれが悪人でも!この辺は次作に続くってことのようです。今作で登場のジェイミー・バーガー。このシリーズでは才色兼備で重要ポストで活躍する中年女性がたくさん登場しますが彼女もそのひとり。アメリカは本当にこんなに女性の社会進出が進んでるんでしょうかね?しかも警察という男社会で。実際には少数の女性ががんばっているんじゃないかな~と思いますが小説の中とはいえこんなにたくさんの要職が女性だと「オンナにだってやればできるのよ!ワタシみたいなデキる女にはね!!」というコーンウェルさんの鼻息が聞こえてきそう。次は『黒蝿』。:::::beadsbear:::::
Aug 31, 2010
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紹介文リッチモンド港で降ろされたばかりのコンテナから、男の腐乱死体が発見された。遺体に付着していた奇妙なうすい金色の毛。そばの箱には、蛍光インクで「よい旅を、狼男」とフランス語で記されていた。インターポールに問い合わせが必要な密航者の事件だった。検屍官シリーズ最高作の呼び声高い、待望の第10弾! 【中古】文庫 警告【10P17aug10】ベントンが死んでからはじめてのクリスマス。・・に、なんとベントンからの手紙が届きます。死んだときに備えて用意してあったらしい。ベントン、用意周到。なんだかねー。スマートでハンサム、そして思いやり深いという設定のベントンだけど、虫が好かないんだよねー。しかも後の作品で実は生きてることが発覚するから余計にそう思うんだなー。人が悲しんでるのを外から見て楽しんでるみたい。自分のお葬式を隠れてみてるみたいな?手紙によってまた取り乱すスカ姐さん。マリーノはベントンはFBIのプロジェクトのために死んだことになってるんだ!本当は生きている!と主張をし、(マリーノ正解~☆)スカ姐さんは(マークのこともあるしね)死んだことを受け入れようとしてるのに何てこというのよっ!!と怒ったイキオイでなんとほぼ初対面の上、仕事関係者である(もちろんイケメン)ジェイと・・。しかし。ジェイ・タリー氏30歳くらい。しつこいようだがイケメンでインターポールの要人。スカ姐さん、この本で年齢ははっきり書いてませんが周りの人物の年齢なんかから考えると・・・60歳間近。アラ還!!いやぁ。すごいクーガーぶりです。はじめてみたときからタリー氏、スカ姐さんの虜だったそうですがちょいとちょいと無理がありませんでしょうか。いや、世の中いろいろな趣味の方がいるのは重々承知だけど。タリー氏もそうですがスカ姐さんの現役っぷりにも驚かされます。さすがイタリアの血が流れているだけある。事件のほうはまぁまぁの展開。終盤やっぱりスカ姐さんと犯人対決ですが初めて犯人が殺されなかったんじゃないかな~。確かこの後この犯人の一族、極悪人として活躍するハズ。(そして何冊か引っ張るハズ)前作ではぺーぺーのひよっことしてしか書かれていなかったモルグ主任のチャックが本作ではスレたチンピラになっちゃってます。こっちはこっちで検屍局内部のゴタゴタもありますがマリーノとスカ姐さんを目の敵にするお色気むんむん新署長がなぜこの2人を邪魔にするのか、とかシリーズのなかではかなり納得いく設定でした。さ、次!ベントンいつ生き返るんだっけ?そろそろかな?:::::beadsbear:::::
Aug 28, 2010
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紹介文電話はマリーノからだった。昨晩、農場で火災があり、何万ドルもする馬が二十頭焼け死んだという。バスルームで発見された身元不明の死体の顔には、無数の傷が。自殺か、事故か、放火か?それはスカーペッタを襲う身も凍る惨劇の前触れだった。事件の背後にちらつく脱走犯キャリーの影。検屍官シリーズ最大の危機。 【中古】文庫 業火【10P17aug10】いよいよシリーズ、佳境に入ってまいりました。スカ姐さんはFBI引退してコンサルタントになっているベントンと同棲中。ルーシーは結局FBI追い出されたらしくATF(アルコール・タバコ・火気局)に転職。ゴールトがやっつけられるまでは影が薄かった相棒のキャリーですがこの本では悪の権化として復活です。あんだけ悪いことしておきながら刑務所ではなくて精神病院行きとなっていたキャリーですが人の心を操るのが得意なもので5年精神病院にいた後スタッフの手助けを受け脱走。そしてその前後から始まった殺人放火事件をスカ姐さんが追う・・・!・・・というお話ですが、そもそも最初の大富豪の家の火事で死んでいた女性はキャリーと新しい相棒が大富豪を殺したらスカ姐さんが食いついてくるに違いないと思って元カノを大富豪の家に送り込み一緒に殺しちゃう予定だったのがなんと訪ねてみたら大富豪、お留守だったからじゃぁいいやキミだけでってことで元カノだけ殺して放火したらしい。何か、極悪人にしてはツメが甘くないですか?キャリーの新相棒はメンクイで殺した後顔の皮をはいでコレクションするのが趣味という猟奇的なカレ。で、終盤なんとベントンが犠牲になってしまいます・・・・!と、いうことになっています・・・!!!(シリーズ読んだ方はご存知よね?)はじめ読んだときは、ベントンの顔の皮見つけるところとか、最後の散灰のシーンなんかぐっときたものですが後の展開を知ってしまうとシラケちゃうんだな~。キャリーは最終的にいったい何がしたいんだかわかんないうちにルーシーに撃墜されて死亡。(多分)結局スカ姐さんとルーシーに嫌がらせしたいだけだけったのか?そして皮剥ぎの相棒は逃走。次の作品あたりでまた出てくるんだったかな?次は『警告』。:::::beadsbear:::::
Aug 25, 2010
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楽天市場紹介文秋の午後の柔らかな光の中で肉は不自然なほど青白く見えた。ゴミ廃棄場で発見された胴体だけの死体。最近、バージニアで連続している猟奇殺人か。その夜、スカーペッタ宅に被害者の切断された手足が写った電子メールが届く。発信者の名は、deadoc〈死のドクター〉。犯人が試みた恐るべき殺戮の手段とは!?【中古】【古本】接触/パトリシア・コーンウェル今回のテーマはウィルス。なんだか映画・アウトブレークを彷彿とさせるような展開が後半にあって『見えない敵』への恐怖がゾクゾクします。今回の犯人もスカ姐さんにご執心なんだけど、今回は赤の他人てワケでもなく。はじめは連続殺人の1つと思われていたバラバラ死体(の胴体)は結局スカ姐さんに嫌がらせをしたい別の犯人の模倣だとわかりこっちの犯人は最後とっちめられますが、そもそも追ってたはずの連続殺人犯のほうはどうなっちゃったんでしょ?それに、未知のウィルスに感染してるかもしれないってのに2,3日の隔離だけで出てきちゃうスカ姐さん。出しちゃうほうも出ちゃうほうも危機感無さ過ぎないか?飛行機も乗っちゃうし。天然痘であれば潜伏期間も排菌する時期も予測可能だろうけどコレって新種でしょ?ってことはほかの人にうつさない保証なんてどこにもないし。それなのに飛行機乗るなんて感染の拡大させようとしているようなものではないでしょうか・・。そうなったら国家の危機だ。スカ姐さん以外にちゃんと捜査のできる人を任命したらどうだ、FBI。その辺ちょっと不自然。結局犯人のアジトに浮浪者が押し入るというアクシデントとスカ姐さんが知り合いの病理学者に偶然話を聞きたいと思ってお見舞いに訪れることで事件は一気に解決します。ま、要するに出世できないのは世の中が悪いんだ!という病理学者の逆恨みと、同じ女性で成功しているスカ姐さんへの妬みが動機だったようです。結果自分も感染してしまってそれによって苦しんで死ぬという自業自得な犯人。今回、スカ姐さんの忠実な助手・ウィンゴーがこのウィルスで死んでしまうのはちょっと寂しかったなぁ。脇役だけどシリーズの最初からずっと出ていたのに。:::::beadsbear:::::
Aug 24, 2010
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紹介文潜水禁止地域の川で発見されたジャーナリストの変死体。溺死か、他殺か?ダイビングの目的は?男の背後を探るうちに浮かびあがってくる狂信的カルト教団の影。やがて、全米を震撼させる事件が勃発する。天才プログラマー・ルーシーの力を得て巨大な陰謀に立ちむかうスカーペッタ。〈検屍官シリーズ〉待望の第7弾。 【中古】文庫 死因カルト教団とか、核を欲しがってるリビアとかなんだかぐろーばるで巨大な陰謀めいた伏線がたくさんある割りに謎解きはとーてーも中途半端。ってか謎解く前に犯罪が行われてしまって常に後ろ手なスカ姐さんたち捜査チーム。素材は面白そうなのに何も生かされてない感じがザンネン。スカ姐さんと不倫中のベントンはなんと奥さんも浮気してて離婚に向かって話が進んでいる模様。スカ姐さん棚ボタ。マリーノは”娘ほどの年齢の”彼女がいるもののスカ姐さんへの忠誠ぶりはハチ公並み。セリフの端はしにあまりに露骨な愛の告白が混じっています。ソレを知っててもスカ姐さんしらんぷりぷり~けどしっかりアッシーにしたり使えるところでは使っている模様。スカ姐さんていけずぅ。それにスカ姐さん、今回は検屍とは何の関係も無い捜査のためにロンドンくんだりまで出かけます。ベントンもついていきます。これって職権濫用?ただ二人で出かける大義名分が欲しかっただけ?なんだかなー。殺されたジャーナリストの部屋から出てきたカルト教団の聖書が事件の鍵か!なんて思わせておいて結局聖書はなんの役にもたちません。最後無理やりのようにスカ姐さんが敵地に乗り込みますがこの時点で極悪人とされているカルトの教祖、あっさり死にます。かなり間抜けな死に方で。ってことで大風呂敷広げたけど収拾つかなくなっちゃいましたって感じのこの作品、推理ものとしては最悪レベルじゃないでしょうか。でもこのシーリーズのキャラクターの人間関係が気になるって場合飛ばして読めないのがつらいところ。次は『接触』。:::::beadsbear:::::
Aug 22, 2010
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紹介文凍てつくような冬のニューヨーク。ひらひらと雪の舞うセントラルパークで名もなき女が無惨な死体で発見される。恐怖の殺人鬼ゴールトが遂にその姿を現わす。スカーペッタ、マリーノ警部、ベントン捜査官の必死の追跡が続く。やがて明らかにされるゴールトのおぞましい過去。 中古本 私刑 / パトリシア・コーンウェル,相原真理子シリーズ第6作。前々作からひっぱていた凶悪犯・ゴールトとスカ姐さんの対決です。どうもこのシリーズの悪役はみなスカ姐さんを彼らなりに大好きなようで最後にはスカ姐さんと対決して殺されるパターンが定着してきました。このゴールトもまたしかり。スカ姐さん、ベントンとの不倫はまだ続いています。このベントンがさぁ、うっとおしいことばっかり言うのにスカ姐さん惚れた弱みかなのか自分を責めてばかりでウジウジ。『「コニー(ベントンの妻)に嫉妬を感じる?」歩きながらヴェズリー(ベントン)がなおも言う。「私、昔からあなたの奥さんのことは好きだし、とてもいい人だと思っているわ」「でもコニーと私との関係に嫉妬しない?感じたとしても当然だし・・・」私は途中で遮った。「どうしてこのことに固執するの、ベントン?」「お互いにそうした気持ちと向き合って、なんとかそれを処理したいと思うから」(中略)「悪いけど、あなたとコニーのそばに一緒にはいられない」「そうしようと思えば自分の感情を抑えられると言っていたじゃないか」「あなたがそういうのは簡単よね。私には他の男性がいないから」「いつかはコニーと顔を合わさるざるを得ないよ。たとえこの関係をやめたとしても、きみは私の家族とつきあわないわけにはいかない。もしこの先も一緒に仕事をするなら。それにずっと友達でいるなら」』妻子モチなのは、アンタだベントン。しかも愛人相手に妻に嫉妬しているかって聞くとはうぬぼれじゃなくてなんだと?その上「キミは感情をコントロールできるって言ったたじゃないか?」ってアンタ、モラ男?仕事仲間と不倫してその不倫相手を自分の家庭に招いて自然に振舞って妻をだましてくれって言ってる卑怯者だ、ベントン。しかもハッキリとオイラ、離婚する気はないもんねー!っと宣言している。スカ姐さん、なぜこのオトコのずるさに気がつかない?裕福な家庭に生まれ恵まれて育ったのに生まれたときから極悪人として描かれているゴールトですが、FBIが何年も追ってた犯人にしては小物・・・ってか大した極悪じゃないような。もちろん現実にこんなヤツいたら極悪人認定間違いありませんがフィクションの中では今時のサイコパス殺人ドラマなんかの犯人はもっと残酷でえげつなかったりするからなんだかゴールト、たいした極悪人に感じない・・・ってのも感覚が麻痺しちゃってるのかしら。クワバラクワバラ。さて、次!:::::beadsbear:::::
Aug 19, 2010
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紹介文検屍官ケイ・スカーペッタシリーズ第5弾。本作は、前作『真犯人』(原題『Cruel & Unusual』)と緊密なつながりを持つ続編となっている。前作のラストで、ベントン・ウェズリーに誘われたFBIのコンサルタントの仕事を承諾したケイ。いまや大学生となったルーシーも、FBI技術開発研究所で仕事をしている。 静かな片田舎で起こった少女エミリー・スタイナーの惨殺事件捜査のため、ケイはFBIに呼び出された。裸で発見されたエミリーは遺体の一部が切り取られており、前作の連続殺人犯テンプル・ゴールトの手口ときわめて似ていた。ゴールトは逮捕を逃れ、いまだにどこかを徘徊している。 いつも頼もしいケイのボディーガード役、ピート・マリーノも今回は役には立ってくれそうにない。マークの死後、急速に親密になったケイとベントンに激しく嫉妬したあげく、被害者エミリーの母親ディネスに入れ込んでしまったらしいのだ。まもなく、捜査中の地元警官の変死体が自宅で見つかる。フリーザーにはエミリーの切り取られた肉片が入っていた。しかし、彼が犯人であるはずはない。ゴールト一流のおふざけなのか。 一方、FBIの巨大な犯罪データが真夜中に盗まれた。セキュリティーはルーシーの指紋でやぶられていた。だれかにはめられたと主張するルーシーだが、なにやら隠しごとがあるらしく様子がおかしい。ルーシーの嫌疑をはらすために奔走するケイは、犯人へとじりじり迫っていく。中古本 死体農場 / パトリシア・コーンウェル,相原真理子筆も滑らか、油がノリノリこのあたりがシリーズの一番盛り上がってたころじゃないかな。(ワタシ的に)今回の殺人は前作の殺人のコピーキャット。しかもテーマは虐待。自分が同情される、注意を引くのが何より好きでそのためには何でもする女性。夫に死なれてかわいそうな女性。娘が病弱なのに健気な女性。そういわれたいがために夫は殺すし、娘には毒盛るし。「代理ミュンヒハウゼン症候群」っていう病気っちゃ病気なんだろうけど・・。タガが外れて生まれてきたというか・・。ラストはお決まりスカ女史と犯人対決でスカ女史の勝ち。ってかスカ女史、後から問題になるんじゃないかと思うくらい虐待母をめっさ撃ちしてるんですけど、ホントいいの?それで?マリーノ、ダメじゃん。刑事なのに被害者の母親とデキちゃうなんて問題でしょうよ。しかも殺されかかるし。スカ姐さんはこのころから『美貌と知性を持ち合わせているけど奢らない、そして仕事もデキる私~』みたいな感じがちょいと鼻についてくるんだなぁ。謙虚にしてるのが余計に傲慢に見えるというか。この本ではスカ姐さん、マリーノに好かれていることを知りつつ(マリーノは好みじゃないので)ベントンと不倫するんだけど、スカ姐さんのマリーノに対する半端な優しさはこの場合酷だと思うんですが、如何でしょうか。ルーシーはFBI研修生でこの本でレズ・デビュー。次作へつづく~。:::::beadsbear:::::
Aug 18, 2010
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紹介文検屍官ケイ・スカーペッタシリーズ第4弾。10年前に女性テレビキャスターを惨殺したロニー・ジョー・ワデルの死刑執行を巡る騒動で幕をあける。罪への罰という正義と、死刑反対運動とが争うなかで、クリスマス近い冬の日についに刑が執行された。ちょうどその晩、10年前のワデルの犯罪とそっくりの殺人事件が起きる。 ワデルが残した言葉が不気味に響く。「私を殺してもけだものは死なない。そいつは暗闇を好み、血と肉をむさぼる。兄弟たち、もう大丈夫と思ったその時から、注意し始めないといけないぞ。1つの罪がまた別の罪を生む」 ワデルの死後、彼がよみがえったかのように連続殺人が起きる。数日後ワデルと最後までコンタクトを取っていた占い師が殺され、現場からワデルの指紋が検出された。10年も刑務所にいたワデルの指紋がなぜ現場に残されていたのか。処刑されたのはワデルではなかったのか? ワデルのすり替えがあったなら、当局が絡んでいるはずだ。連続殺人はケイの周囲をも巻き込み、ついにはケイ自身が容疑者としてマスコミにたたかれるはめになる。 容疑者と刑事というぎこちない関係がケイをイライラさせながらも、嫌疑を晴らすために奔走する殺人課刑事のピート・マリーノ。そしてFBIのベントン・ウェズリーが脇を固める。いまや17歳に成長したケイの姪ルーシーが、頭脳明晰ぶりを発揮するのも今後の展開を期待させる。4作目にしてなお衰えを知らず評判の高い本書は、1993年CWAゴールド・ダガー賞【中古】【古本】真犯人/パトリシア・コーンウエルスカ姐さんの恋人・マークはあっさり死んでます。ビックリ。ルーシーは高校生。ベントンはまだ結婚生活が続いてます。マリーノは奥さんに去られてしまった後。犯罪の謎解きもまぁまぁだし、主要人物の人間関係もポジションがはっきりしてきて段々シリーズとしての面白みが出てきたのがこのあたり。前半は刑を執行された死刑囚は替え玉だったのか?本物だったのか?ってあたりがなかなか面白かったんですが、黒幕や黒幕にかかわる人物がやや複雑すぎて結末もなんだか肩透かし。あれ?そもそもなんで死刑囚の指紋の差し替えなんかしなきゃいけなかったの?適当な犯罪人を逃がして知事の不倫をもみ消すだけならその逃がしたヤツの記録改ざんすればいいだけなんじゃ・・?それに男の子はなぜ殺されたの?一連の陰謀とはまったく関係なさそうなんだけど・・。そしてこの本では殺人の実行犯・ゴールトは捕まらずこの後に引きずります。確か2,3冊にわたってたような。次は『死体農場』。:::::beadsbear:::::
Aug 16, 2010
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紹介文検屍官ケイ・スカーペッタシリーズ、第3弾。事件は、仲睦まじいティーンエイジャーのカップルばかりが狙われる連続殺人。森奥深くで殺され、遺体発見が遅れる。白骨化した状態から死因をつきとめるのは不可能に近い。これまで2年半の間に4組ものカップルが被害に遭っているというのに、捜査は手詰まりのまま。ケイのいらだちは募っていた。そこへまたも若いカップルの失踪事件が起きる。失踪した女の子の母親はドラッグ・ツァーの異名を持ち、全米麻薬対策委員長として政界にもつながりの深い大物パット・ハービー。FBIが介入して、何やらものものしい雰囲気の中、わが娘の事件に狂乱するパットはFBIの隠蔽(いんぺい)工作を主張して全面対決の構えだ。事件はマスコミを巻き込んでの大騒動と化し、ケイは渦中の人となって巻き込まれていく。 【中古】【古本】遺留品/パトリシア・コーンウエルスカ姐さん、恋人・マークと上手くいってないようです。マークさん覆面FBI捜査官やめられないらしい。第一『妻子を望むならFBIバッヂとともに支給されるだろう』(ヲイ)なんていわれる秘密だらけの捜査官と上手くいくわけが無い。極秘の任務で連絡は無いわ、まったく知らないところでまったく別人として時にはそれこそ他人と夫婦のフリして生活しているかもしれない男と付き合うなんて無理無理!ってことで喧嘩別れしたらしいけど中盤やっぱりスカ姐さんが忘れられないとマークはスカ姐さんのいるところの近くで教官として仕事が出来るよう努力するっていうことになってます。ルーシーは高校2年生。マリーノは奥さんに逃げられたばかりらしい。この本の事件の舞台はCIAの基地の近くだったことや”遺留品”がCIAとの結びつきをうかがわせることからスカ姐さんは情報のつまはじきにあいます。けど、CIAとFBIって犬猿の仲なんじゃ?スカ姐さんがつまはじきならFBIのベントンだって。その上最後の被害者がライジング・スターな女性政治家の娘だったりすることからCIA、FBIそれに政治家という3つ巴で話が大分ややこしくなります。けどね~いつものことだけどもね~。殺人犯自体はそれらの陰謀とも組織ともなんの関係も無い単なる変質者。それに最後はアッサリ殺されて終了というクライムものとしてはちょいと寂しいかなぁ。次は『真犯人』。:::::beadsbear:::::
Aug 13, 2010
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紹介文残された傷痕は、美人の売れっ子作家ベリル・マディソンが必死で抗い、命乞いをしながら死んでいったことを物語っていた。殺人犯の待つリッチモンドへ、なぜ彼女は帰っていったのか、なぜ犯人のためにドアを開けたのか、そしてなぜ、殺される運命にあったのか―。MWA処女作賞受賞作家渾身の第2弾。 【中古】文庫 証拠死体ってことで2作目。あれ、恋人・マークって生きてたとき小説に出てきてたんだ~。昔死んだ恋人ってことで回想シーンにしか出てこなかったと思ってました。この作品では学生時代に付き合ったことのあるマークがいきなり登場。15年ぶり?の再会&やけぼっくいですが徐々にマークの素性が怪しくなってきます。結局はマークはベントンの部下でFBI覆面捜査官ってオチなんですがそれにしては杜撰。まるで正体を見破ってくださいといわんばかりに杜撰。所属していると言う弁護士事務所にスカーペッタが連絡するとマークという弁護士はいません、といわれて素性を疑い始めるんだけど。ちゃんと根回ししておけよ、FBI・・・。このシリーズ、この本も含め初期のころは犯人像はあまり掘り下げられていなくて最後にタネあかし~ってかんじで実にアッサリしています。女流作家が恩師の秘密の生活を暴露しようとしたので殺されたのか?とか恩師もその後殺されたのはハリウッド悪徳弁護士の陰謀か?とかあぁでもないこうでもないと気を持たせておいて結局はただの変質者の犯行だったという・・・・・。・・・・・・。しかもこの女流作家の最後に書いた原稿を、マスコミも悪徳弁護士も血眼になって探して、スカーペッタが隠匿した、もしくは紛失したと疑いをかけられその疑惑を解消するにはキミが原稿を見つけたまえ!なんて上司に言われる始末。ただ、なぜその原稿が大事なのかイマイチわからないんだなぁ。第一最後のほうで発見されるけどハッキリ言って殺人事件とはあんまり関係ないし・・。おびえていた女流作家がなぜ犯人を家に入れたのか?っていう謎の答えはなるほど~だったけれどそれ以外のサイドストーリーは関係あるような無いようなスッキリしないかんじ。それでも被害者の体に付着していた繊維の分析とか、昔読んだときはナルホド~なんて思ったのよね。次は第3弾、『遺留品』です~。:::::beadsbear:::::
Aug 12, 2010
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紹介文襲われた女性たちは皆、残虐な姿で辱められ、締め殺されていた。バージニアの州都リッチモンドに荒れ狂った連続殺人に、全市が震え上がっていた。犯人検挙どころか、警察は振回されっ放しなのだ。最新の技術を駆使して捜査に加わっている美人検屍官ケイにも魔の手が―。MWA処女作大賞受賞の傑作長編。 【中古】【古本】検屍官/パトリシア・コーンウエル90年代夢中で読んだスカーペッタシリーズ。途中からなんだか中だるみというかネタが尽きた感じだったのとなんとスカーペッタが突然若返るという無理やりさがなんだかなぁって感じでここのところ興味を失ってました。作品を追ってちゃんと登場人物も年月を経ているところや主人公のスカーペッタの恋愛や人間関係もこのシリーズの魅力だったのに。若返りは本当に残念。このシリーズはヒロインのスカーペッタがめっさ過酷な状態に置かれても職業意識の高さでがんばっちゃってるところが自分も仕事で凹んだときなんか読んで励まされた思い出の作品でもありマス。14作目『神の手』までは読んだけど『異邦人』『スカーペッタ』は未読。今回久しぶりに再読してみることにしました。確かはじめて読んだときはDNAとかコンピューターサーバーとか、まぁ最新端!って思ったものなのに今読むとやはしもはや目新しくない。検屍、とかプロファイリングなんかテレビドラマでも当たり前に出てくるものね、今では。でもこの当時は衝撃的だったのよねぇ~。この作品ではベントンは出てくるけどまだ恋人ではないしマリーノはまだ奥さんがいてルーシーはまだ10歳。犯人が911番のオペレーターだと気がつくあたりはちょっと強引な気もするけど、ちゃんと1冊で決着が尽くし(後半になるとこのシリーズいろいろと何冊にもひっぱるようになるんだよねぇ)再読でも”さっ、次読もう!”と思える程度には面白かったかな。さっ!次!!:::::beadsbear:::::
Aug 10, 2010
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紹介文猫は何を考えているのか。人間をどう見ているのか。他の猫との関係はどうなっているのか。彼らの行動の背後には何があるのか。人類学者が、トラやライオンなどとの対比を通して、「狩りをする」動物、猫の本質に迫った無類に面白い猫の本。 【中古】afb【古本】猫たちの隠された生活/エリザベスM.トーマス猫と言う言葉がタイトルについていて猫が表紙であれば買わないわけにはいかないでしょう!ってことで買ったはいいけど実はずいぶん長い間積ん読だった本です。が、このたびやっと読んでみる気になりました。・・読み始め、なんだか読んだ記憶があるのでもしかしたら前回(いつかはわからない)途中で投げだしたのかも。著者は家族全員で人類学かなんかの学者さんで子供のころから両親に連れられてアフリカ・ポレポレ生活を送りアメリカに帰ってからも田舎で「平均30匹」の猫(と、犬とその他動物)と暮らしているヒトらしくこの本ではその「平均30匹」の猫たちと野生のピューマとアフリカのライオンなんかのエピソードが長々とつづられています。平均3-4ページのエピソードなんですけれど中盤からは主に猫よりライオンについて書かれていて、しかも昔のアフリカの、あまり白人に犯されていなかった頃の生活様式やら現代はどのように変わってしまったのかやらということも書かれていて、興味が無いわけじゃないんだけど同じような話の繰り返しで飽きました。久しぶりに読みきるのがつらかった本ですしコレといって目新しい”隠された生活”もなかったんですけど原題は訳せば『猫科の系譜』みたいなんで、はじめからそう思って読めばよかったのかも。”隠された生活”を期待して手にしたので期待はずれ感でいっぱい。『肉食一筋の彼らは、矛盾するようだか、獲物に対して愛情や感謝のそぶりまで示すことがある。とらえた動物のたんぱく質が唯一の栄養源である生き物としては、感動的で、またじつに礼をわきまえた行動である。(中略)数頭のライオンがクーズー(レイヨウ)の屍に群がっていた。そのとき雄ライオンが胴体から切り離された無傷のクーズーの頭を、自分の正面に顔が向くように両前足のあいだにはさみこみ、ゆっくりとその頬と目の辺りをいとおしそうに、やさしく舐めた。まるで毛づくろいを施すように、そして愛する雌ライオンにたいするように。』という部分はなんだか印象的でした。食料となった対象に敬意や愛情をもつ。本来いきものはそうあるべきなんじゃないかな、と。はぁ、とりあえず読みきれてヨカッタ・・。:::::beadsbear:::::
Jul 3, 2010
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紹介文ジャーナリストの経験で培われた、行動力と情報収集力を駆使しながら、時には危険を冒して、古代文明の遺跡を訪ねる旅を続ける著者、グラハム・ハンコック。16世紀の古地図、中南米に点在する古代遺跡、その地に伝わる数々の伝説を調べていくうちに、彼は人類がもうひとつの文明を"記憶喪失"していることに気付き始める。これまでの古代史解釈をあらたな角度から見つめ直した世界的ベストセラー。神々の指紋 (上下揃) グラハム・ハンコック一昔前のベストセラーですね。大分前に購入して積ん読状態だったのを読んでみました。いやぁ、突っ込みどころ満載。歴史や考古学に疎いワタシでも・・・それはどうだろうか?と思うような仮定が仮定を呼ぶ妄想の連続。なにやらアインシュタインだとかどっかの偉そうな大学教授だとかの名前を端々に紛れ込ませいかにも”権威が認めている説”のように書いておきながら締めくくりが”~だろう”とか。やっぱり仮説かい。仮説なのかい。と思ったら、やはり批判本も数多くあり今やトンデモ本扱いされているらしい本書。いっそのことドラえもんで仮説を立ててくれたほうが解りやすかったかも?嘘ばかりの本読んだって間違った知識増やすだけで読まないほうが自分のためなんじゃ?なんて途中から読む気も失せましたが今後一生の中で絶対に再読はしないだろうと自分を奮い立たせ何とか完読。2週間もかかっちゃいましたよ。最近本の感想が少なかったのはコイツのせい。地球温暖化とか鯨を救え!とかいうことも何万年スパンの地球の歴史を考えればたいしたことはないのかもしれない。人間がじたばたしたってしなくったて何かが起こるときには起こるもの。ってかワタシ、1万年以上前に大変優れた文明があったとしてもなかったとしても、ちっとも困らないんですけど。それにきっとワタシ、明日世界が滅びるとしても朝起きて朝ごはん食べて掃除機かけて掃除が終わったらほっと一息お茶入れて・・ってごく普通の生活すると思います。猫の毛づくろいじゃないけれどどうしていいかわからないときはいつもと同じことをするんじゃないかと。願わくば最後のときがそんなに苦しくなければいいなぁとは思うけれど。要するにこの本は何万年も前にあった高度文明の裏づけ(とハンコックさんが思っているもの)がだらだらだらだらと列記され結局のところ、2012年のマヤの人類滅亡説に結び付けているようですが。別にいいですけど?あと2年で滅亡するならそれも運命。てか地球規模の歴史で言えば人類の歴史なんぞほんの一瞬。人類滅亡したって地球にも宇宙にもたいした影響はないんじゃないかしらね? ☆今日の1品☆カナダ発のロマンティックステーショナリーブランド★【Punch Studio】ミニノート*ネコ(猫)もうちょっと大きかったら日記帳に出来るのに~。:::::beadsbear:::::
Mar 24, 2010
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紹介文男性信徒に熱狂的に支持され、女性信徒を恋の虜にする美貌の牧師オーティス―町で国教会の主教が自殺した時でさえ、彼の哀悼の言葉が暗い空気を払拭する。が、やがて教会の会計士が急死し、使途不明金疑惑が浮上、さらにオーティスの周囲で失踪者が出ていた事実が明らかに。町を侵蝕する悪夢に人々はようやく気づくが…英国ミステリ界の巨匠が満を持して放つ、神をも震えあがらせる不埓なサスペンス。文庫オリジナル。 途中まで読んで以前に読んだ事があると気がつきました。・・・ま、よくある事ですが。2回も読んだことになるけれど、つまんなかったです。美貌の牧師・オーティスにも、その牧師に好かれているとのぼせ上がり夫を殺す人妻・レイチェル。どちらにも共感できず。特に人妻。ハッキリ結婚が破綻しているのはいいとしても”慎ましやかな良きクリスチャン”という体面はひたすら保とうとするくせにちょっと牧師に親切にされただけで「牧師様はワタシを愛しているのだわ!」と舞い上がって夫を殺してしまうのって・・。しかも牧師に親しい友達を殺されたと知っても結局”真っ赤になって”牧師のプロポーズに嬉々として返事をする。この罰当たり目が!自分だけよければそれでいいのかい?都合が悪くなったら殺しちゃえ!っていう考え方は確かにこの二人に共通していてお似合いだけれども。最近読んだ外国モノは中途半端なロマンスばかりでハズレ多し。残念。:::::beadsbear:::::
Mar 16, 2010
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紹介文ニューヨークのマンハッタンに住むフランチェスカは15歳。彼女は、ダンススタジオの鏡に映った自分の姿に幻滅する。なんてデブなの。太ももはホントに太いし、ウエストは締まりがない。デブはみにくい。デブは最悪。もっと、やせて、身体を引き締めなきゃ。フランチェスカは猛烈なダイエットを開始する。なんで、そんなにやせたいのか、本当の理由には気づかないままに。 【中古】【古本】鏡の中の少女/スティーブン・レベンクロン拒食症のオンナノコの話。主人公、元はバレエをやっていてバレエの先生に言われた「スリムで引き締まっていないとダンサーにはなれない」が引き金になってダイエットを開始。でも根本には優等生の兄と問題児の姉に両親の関心を取られてしまったために拒食になって関心を引こうとする、ということに家族も自分も気がついて新たなスタートを・・という話です。拒食が問題になり始めたころは「食」と「心」のつながりがイマイチ重要視されていなくてこんな本も”為になった”のかもしれませんが食に関する情報でおぼれそうな昨今、別に目新しいものでもなく小説としても「・・・だから?」という感想しかもてない薄っぺらな物に感じます。本の中では拒食症は「裕福な白人層の女の子のもの」という認識ですが現在は人種・男女関係なく起こっていますものね。それだけ世の中が豊かになったって事でしょうか。貧しい家庭では拒食なんて起こらないでしょうから。貧しくて今日を生きるのに精一杯の人たちが他人の関心を引くために食べないなんて考えも出来ないでしょうから。(そりゃハンストだ)残念ながら優しくないワタシは「甘えるんじゃねぇ。」としか思えません。今日、両親がいなくなってしまったら?お父さんの事業が失敗して自分を残した家族が無理心中してしまったら?戦火の中家族が理不尽にも殺されてしまったら?災害で家族も家もすべてなくしてしまったら?拒食なんてしてる場合じゃないでしょうが。サンドイッチをきっちり16等分してカロリー計算して前歯でちびちび食べることに時間を費やしたりしてる場合では!(このシーン、想像するだけでムカっとするのはワタシだけ?)親としてはそういうわけにも行かないのでしょうが子供に拒食の兆候が出たら災害ボランティアとか、ホスピスケアのボランティアとかに一緒に出かけてはいかがでしょうか。自分がいかに甘ちゃんでいかに恵まれているのか自分の目で見せるほうが高カロリー輸液よりもよっぽど効き目があると思うのだけれど。☆今日の1品☆【2010春夏新作】Cath Kidston キャスキッドソンLUGGAGE TAG ネームタグ Bath Flowers Blue 274241ハマリまくりキャスキッドソンのネームタグ!:::::beadsbear:::::
Mar 14, 2010
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メラニー・グリフィスとマイケル・ダグラスで映画化されたものの原作です。映画まだ見てませんがヒロイン、メラニー・グリフィスぢゃダメでしょう~。ちょっと理屈っぽいけど頭のいい女性の役なのに、めっさ頭わるそうでしかもあまりかわいくないメラニーぢゃ。ワタシのイメージ的にはジョディ・フォスター(若いころの、ね)とかケイト・ベッキンセールとか。しかも映画では見た目最高だけど前妻ラブで主人公のことは愛していないとキッパリ言う優柔不断ダンナと最後主人公のピンチで颯爽と助けに現れる尊敬する上司が同じ人物として描かれているらしいけれど、それじゃまったく違う話になってしまうのになぁ。小説のほうは全体にはナチとか戦争とか恐慌までロマンスの小道具にしてしまっているハーレーロマンスみたいな小説でした。前半のヘタレ旦那とのロマンス(?)はだらだら長くてちょっと中だるみ、その割りに後半のスパイ・ハラハラ編はなんだかうっちゃったようないい加減な描き方で消化不良。小説でこの程度なら映画のほうはきっと目も当てられないに違いない。☆今日の1品☆即納★ついに入荷!秋冬新作モデル♪最近大変気になっているブランド。乙女だわぁ~。:::::beadsbear:::::
Mar 12, 2010
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紹介文一九六八年。殺人未遂で逮捕されたチンピラ、カン・インチャンは、父のスパイ容疑が加味され、死刑判決を受けるが…。死刑囚ら三十一人の若者が無人島、シルミドに集められ、地獄のような訓練が始まった。彼らの任務はただ一つ。ピョンヤンに侵入してキム・イルソンの首を取ること。だが、ついに迎えた出撃の夜、無情な運命が彼らを待ち受けていた…。国家機密として隠蔽されつづけた哀しくも壮絶な真実の物語。 【中古】【古本】シルミド/キムヒジェシルミド事件モノ、第2弾。映画の元になったのはコチラの小説のようです。 【中古】DVD SILMIDO -シルミド-のっぴきならない理由で特殊部隊に入り地獄の訓練を受け、いざ出陣と思ったら3年も飼い殺しにされた挙句抹殺されそうになり島を抜け出し大統領官邸へ向かう・・という大筋は”裏切りの~”と同じですが登場人物は”裏切りの~”とはまったく違っています。コチラの本では悪魔軍曹が最後には訓練兵を救おうと奔走し訓練兵に同情的だった軍曹があっさり命令どおり訓練兵を殺そうとします。実際のところの訓練兵の本名やバックグラウンドは解っているようなんですが下手に脚色したものより”本当のところ”をちゃんと取材したノンフィクションが読みたいなぁ。事件自体はドラマチックなんで小説を書こうと思ったらこういう肉付けになりがちだとは思いますが・・。中途半端にフィクションだと実際の人物に失礼ではないかと。ワタシが思うには多分事件を起こすあたりでは最早、皆正気ではなかったんじゃないかと。地獄の訓練を3年も!その上いつ終わりが来るのかもわからない。無人島に隔離されているから外界からの刺激も無い。そんな中、自分たちが殺されるかもというデマが流れ(実際にはそういった命令は無かった模様)集団ヒステリーを起こしたというのは無理なく考えられる出来事でしょう。じゃなければ訓練された特殊部隊員が白昼バスジャックなんかという目立つ方法で大統領官邸を目指すでしょうか?本気で正気ならもっとやり方があっただろうに、と思います。合掌。:::::beadsbear:::::
Feb 3, 2010
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紹介文平壌に潜入し、金日成の首を取れ!1968年、北朝鮮によるソウル襲撃未遂事件に激怒した朴大統領は反撃を命じた。囚人ややくざ者からなる暗殺部隊が孤島シルミドで結成されるが、作戦決行までは三カ月しかない。死刑囚ジュノは約束された恩赦を信じ、死者続出の異常な訓練に明け暮れる。作戦からの生還と愛する女との再会だけを夢見て―現代史に埋もれていた異色特殊部隊の悲劇。関係者へ徹底取材を敢行した迫真の実録小説。 【中古】【古本】シルミド 裏切りの実尾島/イスグァン大分前に他の著者の同材小説を読んだのとそのときちょいと検索くんしたのでなんとなく筋は覚えていましたが読み終えての感想。実話の割りに重みに欠ける。どうせなら本当に取材した事実のみを追求したレポ型のものを読みたい。取材を基にしたってあるけれどいったいどのあたりが?そもそも訓練兵側の生存者はいないんだから訓練兵側からみたこんなドラマ、創作以外の何者でもなさそうですが。この本はあくまで実話を元に作ったフィクションでしょう。しかも安っぽい。実際は一般人をうまい話で釣って部隊に入れたらしいですがこの本では死刑囚に死刑を逃れるために部隊に入れたり(ニキータか?)手裏剣がうまいからとサーカスからひっぱってきたり挙句の果てにはニューハーフまで。ちなみにこの裏表紙に登場人物紹介があってチェ・ヨンダル・・・前科者とかユン・スンジン・・・やくざものとか書いてあるのにこのニューハーフ君、ミン・サンジン・・・おかま。おかま。せめて・・せめて同性愛者、とか・・。ただ、はじめに事件当時の写真があってその中に死亡後の写真がありこの本の中で唯一”実話”を感じさせるものでした。しかも手前から二人目の方・・・よく見ると首がない??”自決”のすざましさですね・・。その瞬間、何を考えていたのか。コレはネットで拾ってきた本物のシルミド特殊部隊の皆様。合掌。:::::beadsbear:::::
Jan 28, 2010
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紹介文作品の主人公は、エベネーザ・スクルージという初老の商人で、冷酷無慈悲、エゴイスト、守銭奴で、人間の心の暖かみや愛情などとは、まったく無縁の日々を送っている人物である。ロンドンの下町近くに事務所を構え、薄給で書記のボブ・クラチットを雇用し、血も涙もない、強欲で、金儲け一筋の商売を続け、隣人からも、取引相手の商人たちからも蛇蝎のごとく嫌われている。明日はクリスマスという夜、事務所を閉めたあと自宅に戻ったスクルージは、かつての共同経営者で、七年前に亡くなったマーレイ老人の亡霊の訪問を受ける。マーレイの亡霊は、金銭欲や物欲に取り付かれた人間がいかに悲惨な運命となるか、自分自身を例としてスクルージにさとし、スクルージが悲惨な結末を回避し、新しい人生へと生き方を変えるため、三人の精霊がこれから彼の前に出現すると伝える。クリスマス・カロル改版うっす~い本なのに相方が家にいるとなかなか本を読む時間が無くてクリスマスからあとずっとこの本ちびちび読んでました。何度も読んだことがあるのですがクリスマス時期になるとなんだか読んでみたくなる本なんです。上記のあらすじがすべての本当に短いお話です。そして小説というより児童文庫のようなとても素直なファンタジー。だけど年末、特にクリスマス準備で忙しくて荒んだ心には染み渡る”原点にもどる”小説です。ってか、義理家族にもぜひ読んでもらいたいわ。ワタシはクリスチャンじゃないけれど、年に1回くらいグローバルに優しいキモチになってみるのもいいものじゃないかと思います。ご馳走やプレゼントはささやかでも(いや、実際結構ささやかだけどもさ)皆が自主的に一緒にいたい、と思えることが一番の幸せだと思うんだけどなぁ。多少のお金は使っても、隙あらば早く帰ろうとする家族を無理やり団欒させてもそれは幸せなんだろうか?来年のクリスマスこそ(実家に行かなくてすむように)海外逃亡だ!!と叫んでいる相方を見るとつくづくそう思います。(こっちのクリスマスは日本のお正月みたいなものです)だれも決して悪いわけじゃないんだけれど多分ちょっとだけ足りないのは思いやり。他人のフリみてわが身・・です。:::::beadsbear:::::
Jan 10, 2010
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紹介文抵抗するユグノー派との融和政策として、国王の妹マルゴはユグノーの頭領ナヴァール王に嫁ぐことになる。国王側は、この婚儀に参列するため地方からパリに集まったユグノー派貴族たちの殱滅をはかる。歴史の名高い聖バルテルミーの虐殺である。愛のない結婚ではあるが、マルゴは夫のよき味方として、王妃の義務を尽くす。文豪デュマの歴史小説の最高傑作。本邦初訳。 ちょっとおフランスづいている近頃のワタクシですが、これはひっさし振りに読むのにかなりの根性の要る本でした。長いし。この本はフランスの大河ドラマ小説ですが主人公の王妃マルゴは一般的には恋人をとっかえひっかえした多情なオンナとして有名な方。この物語が書かれたころにはこんな長い言い回しが多かったのかもしれないけれど、だらだ続く文章は読みにくいったらありゃしない。これでもきっと訳者の方は苦労して読みやすくしたであろうとは思うのだけれど。(と、あとがきには書いてあった)その上登場する重要な人物の名前、3人がアンリ。あっちもアンリ、こっちもアンリ。この物語の後に起こった戦争は歴史上も”3アンリの戦い”といわれているくらいだから仕方ない事実なんですが本の中では同じ人物が”ナヴァール王”になったり”アンリ”になったりしまいにゃ”アンリオ”になったり。せめてひとつの文章では統一出来なかったんでしょうかね?同じ人物でも同じ文章の中で読み方が変わりますので大混乱。注)ワタシが。テーマは面白いと思うのでいっそのことすっかり現代風にした”超訳”で読みたかったなぁ。桃尻語訳(懐かしい~!)みたいな。史実に基づいた人間ドラマ、なのですがプリテスタントの虐殺(サン・バルテルミの虐殺)など血なまぐさい話の中、メインはお遊びのようなお貴族様の恋愛遊戯。これじゃぁ、殺された何万人もの信者は浮かばれまい。権力争いも、すべては結局好き嫌いで判断しているこんな王様嫌だな~。ちゃんとしようよ。恋愛モノとして読むにしても会話が大げさな割には感情が伝わってこなくって全然楽しくない。恋人の首がちょん切られたのにそのリアクションで終わり?マジ?みたいな。どなたか”超訳”お願いします~。 :::::beadsbear:::::
Jan 3, 2010
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紹介文元CIA要員、大学教授の男が、なぜ他人の幸せを盗み聴くのか。そして家族の会話に性的興奮を覚えなくなった時、彼はなぜ一家惨殺を企てるのか。兄の家庭を破壊されたニューヨーク市警刑事は、作家志望の妻と、ただ一人の生き残りであり目撃者でもある少年の助けを借りて、この異様な殺人鬼に立ち向かう。【中古本】盗聴/チャールズ・キングなんだか現実逃避に走っているためかますます自分的には現実離れして感じる洋物ばかり立て続けに読んでます。まぁまぁのアクション&推理小説だったと思いますが最後がなんだかものすごく突然終わっている感じ。あとがきも解説もないので余計にそう思うのかも?ですが。ページが足りなくなったとか、急用が出来たとかオトナの事情があったのかしら?その中途半端のせいで、それまでのCIAだのFBIだのなんかどうでもよくなるくらいふっつり終わっているお話ですがこのあとこの主人公夫婦がどうなるのかとっても気になる。ワタシが主人公なら即刻離婚です。だってこの主人公の妻、小説家希望なんですがネタはすべて刑事のダンナから仕入れて脚色なしにそのまま書くしか能がない。それは小説とは呼べない。しかもダンナの兄一家を惨殺した殺人鬼にその惨殺をモチーフにした小説をウキウキ見せてるし。過去の事件を題材に、ってならまだしも現在進行形の事件(しかもダンナ負傷中)をそのまま書いてしかも雑誌に売り込むってどういう神経をしてるんだか?頭悪すぎで読んでてイライラ。読み返したいと思うことはなかろうと思いますがこの結末のモヤモヤがもしかして再読するきっかけになるかも?それが目的だったのか?C.キング?☆今日の1品☆ CAT.CAT.CAT! 2WAYハーネス ネコサンタ Sそういえば、猫用サンタ服ウチにもあったはず・・。:::::beadsbear:::::
Nov 23, 2009
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紹介文マヤの遺跡の神域にのみ生えるキノコには人間に過去を経験させる力があるらしい。その遺跡を目指して消息を絶った夫エデキーを探してリンジーは内乱のメキシコへやってきた。エディーの兄でマヤ文明崩壊のなぞの解明に挑むトーマスとともにメキシコ山中へ旅立ったリンジーを待つものは・・?上下巻に分かれていてまぁそれなりのボリュームの本なのですがまぁだらだらだらだらと。途中しょっちゅう登場人物それぞれの視点からの物語になるため感情移入ができにくいのも一因だと思うんですが、どの登場人物も嫌なタイプの人間で。嫌なやつの独白をだらだら聞いている気分ではっきり言って読むのが苦痛レベル。そもそもワタシ、薬物依存にはかなり厳しい意見を持っており主人公がジャ○キーってだけでもうそんなやつの話なんぞ聞きたくもない。メインキャラの一人、エディーは単にピッピーくずれのジャ○キーで、インディアンの村に居候してマジックマッシュルームで過去とのコンタクトに成功しマヤの伝説の人物になる。なんて安いラリラリ小説。そのエディーを救いに行く浮気妻リンジーも安い。(ちなみにブリーチブロンド。安!!!)その浮気妻に岡惚れしていい様に使われる兄なんかもっと安い。ゲリラだのマヤ文明だのCIAだの、モチーフは壮大なのに出てくる人間が安すぎてすべてすべて陳腐になっている久しぶりに激怒レベルでくだらない本でした。☆今日の1品☆女性定番!派手すぎないキュートさが人気の秘密☆デコ電金蒔絵シール【猫ちらし(シルバー)】何よりネーミングが素敵。:::::beadsbear:::::
Nov 19, 2009
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紹介文ジェスは有能で颯爽たる女性検事補だが、八年前の母親の失跡は自分の責任ではなかったかと、心の傷をかかえている。このところ、身辺に不審な出来事が続いている。街のここかしこで待ち伏せしている妙な男、汚物まみれにされた愛車、ペットのカナリアの受難…姿なき悪意の手に怯える彼女には、会う人みなが怪しく見えるのだ。【中古本】秘密なら、言わないで/ジョイ・フィールディング“秘密なら言わないで“。・・確かに。本当に秘密なら墓場まで持っていこう。王様の耳はロバの耳。でもこの主人公の場合、元ダンナの秘密、聞いてよかったのかな?元ダンナ、いくらなんでも結婚に反対されて彼女のお母さん殺しちゃうなんてねぇ。クライマックスでは元ダンナにそそのかされた凶悪犯が主人公を襲っているところに元ダンナ颯爽と登場!で凶悪犯はダンナが撃ち殺してめでたし・・になるところを主人公が鍵をかけてあったのにどうやって元ダンナは入ってこれたのか?ということにふと気がつき聞いてみると元ダンナは”実は合鍵を作ってあったのさ~”と得意げに白状してしまい、結局母親殺しまで白状しちゃって主人公に撃ち殺される、のだけれど。元ダンナ、もうちょっとうまくやれよ~。ツメが甘~い。主人公、最後いくら母親を殺した犯人とはいえ丸腰の元ダンナ撃ち殺してそのあとどうなるのか考えてるのかしら?検事の仕事にゃ戻れないだろうし。いろいろあって疑心暗鬼なのはわかるけれどこの主人公がまたなかなか嫌なオンナでイマイチ感情移入できず。読むのが苦痛なほどではないけれどだからなんだという本。多分ブログでこの本の感想など書いているのは日本で3人くらいしかいないだろうなというマイナーっぽい本なので心配は無いと思いますが期待して読んじゃイケナイ本ですよ~。☆今日の1品☆【4枚までメール便OK!】コットン100%でざっくりとした生地でナチュラルテイスト。プレゼントに...さりげない猫柄がステキ☆:::::beadsbear:::::
Nov 15, 2009
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紹介文二カ月前に失踪した友人を探しだしてほしい――エリザベスと名乗る女の依頼で、わたしはその友人プリシラの住んでいた町へ行った。やがて彼女は青年実業家と駆け落ちしたらしい事がわかり、調査は打ち切られる。が、数カ月後、実業家の死体が森で発見され……シリーズ代表作。ハードボイルドなんだ、これ?シリーズ物らしいです。そしてシリーズの中ではかなりの高評価らしいです。なんていうか殺人事件やら小さな町のスキャンダルやら遺産問題やらいろいろあるストーリーとは関係なく緊張感の無い主人公:サムスンの小市民的なキャラクターのせいかハードボイルドというより牧歌的。またそのイメージにかなりしっくりくる気の抜けた表紙イラスト。シリーズとしては5作目らしいのでその前にはこのサムスンの背景(家族構成とか・・)が描かれているのかもしれませんが本作ではほとんどそういった説明はなし。なのでサムスン、何者なのかイマイチよく分かりませんでした。ちなみに、ハードボイルド界では有名な作者のようですがハードボイルドはあまり好みではないので知りませんでした。つまんなくは無いけど面白くも無い。ほかの作品は進んでは読まないけれどまぁ、手元にあったら読むかな。☆ 探偵猫の本 ☆template designyuippie
Jan 29, 2009
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紹介文もっとも確実な相続人選びの方法とは―「終盤戦」、たまたま聞いてしまった混線電話が思ってもみなかった悲劇を生む―「欲の代償」、悩みのない人生はないとほろっと苦い後味―「隣りの芝生は…」など、いずれも巧みな出来栄えの14編。うち9編は世界各地に取材した実際の事件に基づく。読む者を手玉に取り、トコトン楽しませる、天性のストーリーテラーによる最新短編集。 ジェフリー・アーチャー、好きな作家です。エンターテイメント色がつよいけれどシドニー・シェルダンほどワンパターンでも安くもなくて。どのお話も設定がしっかりしていて安心して読めますがこの著者は実際に本国イギリスで国会議員を務めていただけあって社会的な役職のキャラクターがさもありなんって感じで本当に上手いと思います。ちなみに一番印象に残ったのは”似て非なるもの”。作品によってはちょっと意味が理解できないところもありましたが( はどうして最後に友人に手紙を渡すのか?とか)駄作のない良い本でした。日本語にするとわかりにくい表現もあると思うので英語版も読み比べてみたいです。
Dec 9, 2008
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紹介文国家偵察局員レイチェルの仕事は、大統領へ提出する機密情報の分析。現在、ホワイトハウスは大統領選の渦中にあり、現職と争っている対立候補は、なんと彼女の父だった。選挙戦はNASAに膨大な予算を費す現政府を非難し、国民の支持を集めている父が有利に進めていた。そんなある日、レイチェルは直々に大統領から呼び出される。NASAが大発見をしたので、彼女の目で確かめてきて欲しいというのだ...。デセプション・ポイント(上)デセプション・ポイント(下)シドニイ・シェルダンかと思っちゃいました。キレイで頭の良い女性が至難に立ち向かい、最後にはいいオトコと幸せになる。まったくもってシェルダンの掟。まぁ、その"至難"がこのごろ盛り上がっていたアメリカ大統領選だったのでタイムリーだったかな。確かにあの熱狂振りを見ていたら票のためなら、相手を陥れるためなら隕石の捏造くらい朝飯前って感じですね。上下巻と長いのですが実はコレはわずか2日間の出来事で次から次へといろんな人にいろんなことが起こります。そのあたり飽きさせなく読ませるのはサスガ。最新のNASAやアメリカ軍の技術については根拠のあるもの、としていますのでそのあたりも知らないことがいっぱい紹介されていて興味深いです。でも、国防ではなく純粋に宇宙への好奇心を満足させるために存在する(らしい)NASA。宇宙の塵を撮影するために何億ドルもかけるのってとても理解できない。それだけあったら何人の餓えている人たちを食べさせられる?ホームレス問題、アメリカでだって深刻でしょうに。宇宙生命体なんかより先に何とかしなきゃならない問題がたくさんあるでしょうに、と思うのは女脳なんでしょうかねぇ。最後に自分のエッチ写真を大統領に味方するためとはいえ公然にさらしてしまった大統領の対立候補の女秘書。こんな画像が出回ってしまったら一生日の当たるポジションでは働けないでしょうに。そんな女を引き抜こうとする大統領もありえなさすぎ。でもNASAなんかが大統領選挙の焦点になるってことは今回みたいに経済危機や中東問題よりはまだ平和な証拠?ところでオバマ勝ったけどドル上がらないんですけど・・。
Nov 8, 2008
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紹介文その孤独な殺人者は内なる妄念に衝き動かされ、次々と若い女を惨殺していた。ある時は路上で。またある時は被害者の部屋で。“詩人”と呼ばれるその男はいつも彼の最愛の女性を殺すのだった―。一方この殺人者を追い求めるロイド・ホプキンズはロス市警強盗殺人課の部長刑事。仲間から“ブレーン(頭脳)”と呼ばれる天才肌で、異常なほどの正義感をもつ男だった。そのホプキンズの直感が犯人は一種の天才であると告げていた。天才対天才の闘いが始まった直後、ホプキンズに市警の上層部から圧力がかかった。上司からも部下からも見放され、〈静かな狂気〉と化したホプキンズは、ひとりロサンジェルスの街を駆けめぐり、〈激しい狂気〉である“詩人”を追いつめる。ロイド・ホプキンズ・シリーズ第1弾。血まみれの月ブラック・ダリアはこの間(っていっても何年か前)にリメイク映画の宣伝を見かけて見ないなぁと思っていたものの機会がなくて実はまだ見ていないんですがそのブラック・ダリアと同じ著者ということで手に取った本です。・ ・失敗。主人公のキャラクターが中途半端でとても感情移入できず。正義感も頭脳明晰も勇気も。何かあったらすぐにべそかいちゃうし、頭脳明晰という設定のくせに・・・そうか?という行動多し。頭脳明晰だけど、ちょっとした弱点があるとかいうかわいげのあるものじゃなくてどっちかというと主人公、性格破綻者。ほかの登場人物も誰一人魅力的な人物、なし。唯一何とか最後まで読めたのは犯人がもしかして主人公と同一人物?という付線があったから。シリーズもののヒーロー(?)なんだからそれはないだろうとか思いましたけど。シリーズもののようですが次は読まなくてもいいなぁ。
Oct 6, 2008
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紹介文1942年の秋、ナチス占領下のポーランドでは、ユダヤ人の強制連行が始まっていた。クラクフの街に住む11歳のユダヤ人少年ロメックは、愛する両親と別れ、ひとり田舎の村に隠れ住む。ロメックを預かった農夫グニチオにはふたりの息子がおり、兄のヴラデックは当初ロメックを嫌い高圧的な態度を取るが、幼い弟のトロは彼を慕うようになる。別れた両親への思いを胸に秘めながらも、ヴラデックやトロ、両親をなくした大人びた少女マリアとともに、徐々に村の生活にとけ込んでゆくロメック。しかし、ナチスの侵攻は村にまで伸びてきていたのだった...。戦争という厳しい状況下を懸命に生きる子どもたちの姿を描く、感動のストーリー。ぼくの神さま映画の脚本を小説化した本のようです。ナチ、ホロコースト・・とモチーフが重なるためかスピルバーグ監督か??なんて思いましたが・・違いました。元が映画なせいか、状況描写がとても映像的。表紙だけでなく本の中にも映画中の写真があって登場人物全員、想像した姿ではなくその写真をイメージしながら読む羽目になりました。これって小説を読むにはいいような悪いような。なので主人公の少年はあくまでオスメン君の笑っていても泣いてるみたいな顔を思い浮かべながら読むことに。ストーリーもしっかりしていて、言いたいこともよく分かるのですがもう少し色々なことを掘り下げて書いて欲しかったかなぁ。映画としてはちょうど良いのかもしれないけれど小説としては物語の上面のみなぞってるみたいでとてももったいない感じ。最後のほう、弟分のトロがユダヤ人と間違えられて収容所へ向かう汽車に乗せられるとき、主人公やトロの兄が“その子はユダヤ人じゃない!”といって助けようとしてナチの将校が“あいつらがポーランド人だといっているのはお前のことか?”とトロに聞くのを自分が“はい”と答えたら兄や主人公まで汽車に乗せられてしまうのではないかと心配して自己犠牲の元にその呼びかけを無視する、というエピソード。トロ、ちょっと神様に心酔してるけど、6歳ですよ?知らない人たちに囲まれ恐ろしげな汽車に乗せられるときに兄がこっちへ来い!って言ったら拒否しないでしょう。戦時下、6歳とはいえユダヤ人がどうなるのか、どこへつれて行かれて具体的にどんなことをされるのかいろいろ知っていたという設定でもないし収容所=死の意味も汽車=収容所の意味も良く分かってないみたいだし。もしかすると自己犠牲といったって少しの間汽車に乗って嫌なところへ連れて行かれるのは彼らを巻き添えにしないために仕方ない、くらいの気持ちだったのだとしたら死の瞬間大後悔したに違いない。だとしたらなおさら痛々しい・・。あともうひとつのテーマが”神さま”。カソリックの神父でありながらユダヤ教の少年を助けるために”信じているふり”をすることを許す神父。でも信じているふりすら罪悪感を感じる少年に洗礼の際カソリックの神様が祝福したウェハスではなくウェハスを切り取った後の”端っこ”を与える神父。人間この寛容さが重要ですよね?基本的にキリスト教はキリスト教の神様以外のものを信じたり拝んだりすることは”罪”とされていることを考えるとこの神父の行動はキリスト教的には正しいことではないのかもしれない。でも自分の神様以外を信じる人を罪人と見下すよりもそれをも受け入れて尊重する、この姿勢こそが一番大切なことなのではないかと思います。映画も機会があったら見てみたいと思います。
Sep 5, 2008
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紹介文モスクワのうらぶれたアパートで体を売って生きる少年、ヤーコフ。客は皆、その魅力的な金髪、決してたじろがない青い瞳に夢中になる。11歳にして既に何もかも経験してしまった彼には家族もなく、希望もない。しかしある日、新しい親が待っていると告げられ、仲間とともに船に乗せられる。明るい未来を約束されて―。アメリカの大病院で、外科研修医のアビーは苦渋の選択を強いられていた。患者が遺した臓器は一つ。移植希望者は二人。貴重な臓器は誰に行くべきなのか?売られてゆく子供、移植する医師、二人の運命は一つの点で重なり、驚愕の結末を迎える―。生死の倫理を問う衝撃の問題作。僕の心臓を盗まないで臓器売買・・とてもリアリティのあるありそうな怖い話。実際あるんでしょうね。本文中にもあるけれど臓器を誰に優先させるかって言ったら家族にしてみれば何をしてでも自分の家族が優先と考えるのが人情って物。公平に症状によってつけられた優先順位だって自分の家族より優先順位のある患者が自分の家族より年寄りだったり、人種的にマイノリティーだったり主流ではない宗教だったりもしくは計犯罪者だったりもしくは重箱の隅をつつくようなことをして自分の家族のほうが価値のある人間だって主張したくなるのも。でもその人間の価値ってなんなんでしょうね?見た目財産もなく乞食同然で性格も悪そうだとしても人間としての価値を人間が決められるものではないと思うんです。だからこそできるだけ公平になるようなシステムがあるんでしょうがそれだって人間のすること。お金で解決できる隙があるのならその力を行使したいって思う人がいるのも当然ですよね。それが正しいことだとは思わないけれど。で、この本ですが。導入部文の貧しいロシア人側のストーリーが今後の展開を期待させるのですがこのあとこちら側のストーリーが出てくるのは大分後。それまでは医者側のストーリーでこれはこれでテンポよく読めるんだけどロシア少年側の物語がもうちょっと差し込まれていても良かったんじゃないかな、と。最初の移植手術で女医が無理やりレシピアンを変更して少年を救うところ、ちょっと医療システムとしてありえないんじゃないかなぁ。でも実際に富豪婦人と会ってみて、もし移植前にこの女性にあっていたらどちらを優先して移植しただろう?って女医が考えるあたり正直な人間としての迷いが書かれていると思いました。とにかく生きようとする人々にとってどれだけ臓器が価値のあるものかということを考えさせる内容が続くのですが組織から抜けようとした医者を自殺に見せかけて殺したり結構無駄に人が死んでしまいます。あぁ、その臓器もったいない・・・臓器待ちの人たちって事故や自殺で亡くなるニュースなんて見るたびそう思うんでしょうね。せつない。。本当に人間、普通に明日が来ることだけでも感謝しなければならないと思います。最後、女医の婚約者が女医の肝臓をほかの患者に移植するために摘出しようとするんだけどコイツ、最悪。あっさり殺されてなんかほしくなかったですね。生き残って女医の罵詈荘厳を聞いて、世の中から糾弾されて刑務所に行ってほしかったです。世の中男から裏切られることは多々あれど臓器を盗まれて殺されようとした女はそういまい。。一気読み確実な面白い本です。
Jul 14, 2008
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