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1498年フランス。時の王ルイ12世が王妃ジャンヌに対して起こした離婚訴訟は、王の思惑通りに進むかと思われた。が、零落した中年弁護士フランソワは裁判のあまりの不正に憤り、ついに窮地の王妃の弁護に立ち上がる。かつてパリ大学法学部にその人ありと謳われた青春を取り戻すために。正義と誇りと、そして愛のために。手に汗握る中世版法廷サスペンス。第121回直木賞受賞の傑作西洋歴史小説。
【中古】【古本】王妃の離婚/佐藤賢一
小説という形をとっていますがルイ12世もジャンヌ王妃も
実在の人物。
そしてこの離婚の事実も。
フランス王妃と言ったら
「パンが無いならケーキをお食べ!ほ~ほほほっ」
っていうイメージなのですがこの物語の
婿入りマスオ王に離婚訴訟される ジャンヌ王妃はとても地味。
「ほ~ほほほほっ」からさかのぼって270年ほど前のことなので
ルネッサンス以前のこの時代は意外と地味だったのかしら?(無知)
しかも 婿殿王のルイ12世
よりも明らかに王家の直系なのに
裁判にかけられるって・・不思議。
いくら高貴でも男尊女卑には勝てないってこと?
物語はこの王妃の弁護を引き受けるハメになるいわくつきの
フランソワという男の過去と現在の裁判が交互に進みます。
個人的にはジャンヌ王妃に逆恨みしているのだけれど
裁判が進むにつれ味方になっていくフランソワ。
が、たぶん話のメインはこの2人の心情ではなく
虐げられた王妃の再生
、だと思われ。
スッキリさわやか~な読後ではありませんが
まぁ、いくら怒っても相手を傷つけことは自分にもきっと返ってくるから
やめとけ、ってことですね。
広告を見てとっても期待して読んだので
ちょいと物足りなかったデス。
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