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紹介文
林田吾郎とよし子は幼な馴染であった。そしてよし子には、忘れられない男でもあった。だが、夏休みに帰郷して、両親に結婚の許可を得ようという手紙を最後に、彼は消息を絶った。―そして三十年。京都の老舗旅館「あや乃」の庭の片隅で毎年ひっそりと花を咲かせるニドザクラ。一本の木に一重、八重、二段咲きと三通りの花が咲く、伝説の桜に隠された謎とは?女流作家ならではの心理ミステリーの傑作集。
★全商品送料0円!★※メール便配送『送料無料!』花のもとにて (角川文庫) /斎藤澪 /〈文庫〉【中古】afb※10P26Jan12
なんだか見たことのある作者名だと思いましたがワタシ、
ほかの作品も読んでいるみたいです。
感想かいてないみたいなので相当前なのだと思いますが。
確かそのときもミステリなんだけど表紙にあるみたいなふるい写真をみるような文章が印象的だなと思った記憶があります。
この作品もまた然り。
中編~短編が収められている本でどれも薄暗い話なのですが
一番印象に残ったのは『わすれてもすえに』。
不倫の末15年も『待て』という言葉を信じて待ち続けた女と
15年も妻から離婚してもらえなくて海外逃亡して枯れ果てた男と
別居しつつ自分の足場を固めて選挙に出馬までしそうな勢いの妻。
誰が一番幸せで誰が一番不幸なんでしょうかね?
私にはなんだか、一人でも心からシアワセで充実していると思える人が結局シアワセなんじゃないかと思えるんですよねぇ。
15年待っていたとしても本人が『待ってる間の人生も充実していた』と思えればそれはそれで。
でもこの小説みたいに『待つ』時間はあくまで彼を待つだけの、
半端で完結されていない時間としてすごしてしまったら15年という年月は虚しいだけだろうなぁ。
一人でもいいけど、ふたりでもいい。
シアワセって奥が深ーい。
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