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今日は桜桃忌。太宰治の命日でございます。太宰治といえば高校時代に思いがはせります。大好きだった国語の先生が大の太宰好きでありまして、教材は教科書を使わず、太宰や芥川などの文庫本でした。そんなことがOKな少し変わった校風でもありましたね。太宰を論じた「恋と革命」という本の中に「彼は弱さを貫いた強い人であった」あった一文をその先生は教えてくれました。人生について深く疑問を投げかけ、懸命に生きた人。ちょうど多感なころ、夢中になりました。その思いを文学に表現する。表現することの魅力に取り憑かれたともいえるでしょうか。彼の有名な言葉「生まれてきてすみません」それ故に書かずにはいられなかった人。「人間失格」や「斜陽」そして桜桃忌の礎町となった「桜桃」などが著書では有名ですが、意外や意外処女作は「晩年」という短編をまとめたものであると、まず教材に使われたのはその作品でした。今でも覚えています。それだけ衝撃的だったのですね。その中の初めの作品が「葉」。「死のうと思っていた。麻の着物をもらった……それを着るまで生きようと思った……」そんな始まりだったと思います。たかだか数ページしか小品ですが「なんとか、なる」で終わります。この倦怠感やら切なさ、繊細さに青少年は、自分を照らし合わせて多いにかぶれまくったんじゃないでしょうか。先生いわく「この、が大切なんだ」と。太宰は青春の文学と、私は思い続けています。彼は大人になることを拒んで死を招いたのではないでしょうかね。ピーターパンを地でいってしまった人。アタクシにもそういう思いはありましたが、生きながらえております(笑)。あの日ともに夢中になって語りあった連中は、今はどうしているのでしょうか……。ふと最近年をとることに何ともいえないものを感じます。少年の思い、純粋さ……それが色褪せてきているのだろうかと。桜桃忌が来るたび思うこと。 今日ギリギリ間に合いそうです。
2018.06.19
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そろそろ梅雨入りでしょうか。 六月の声を聞いたとたんに(*´∀`)。このまま夏一直線だと、ちょっと辛いので、ここで本格的な夏を迎えるための準備期間かも〜。と思えば雨空の鬱陶しさも少しは許せちゃう……なんてアタクシが許すもなにも夏は必ずやってくるんですものね(´-﹏-`;)。 夏が辛いのは暑さだけじゃなく、冷房にもあるんです。夏の方が冷える印象です。でも冷房がなければ熱中症の危機もあるわけで、あぁ〜なんてこっちゃぁ〜。 はいはい。グチはそのくらいにして、梅雨といえば紫陽花です。この時季嬉しそうに咲くんですね。 今は品種も豊富で様々な色を見ることができますねぇ。一輪の花房にたくさんの花々が集まって集団生活しているんですね。人間社会のような花だなぁ。雨に打たれて、それを糧に、咲き誇る。おいおい、人間よりもたくましいかも(*´ω`*)。人間の都合で品種改良とか人工的な手を加えられたとはいえ、本質的には自然の叡智そのままに生きている、だから強さを感じないではいられません。 そして今、旬を迎えているのが花菖蒲。愛でられる期間は短いのですが、この花を見ると六月だなぁと、しみじみ。目に鮮やかに飛び込んでくる風景に、たっぷり癒やされます。こういうのって花の歳時記っていうんでしょうか?俳句の季語とかで大活躍のようですが、アタクシには愛でるだけで十分(。>﹏
2018.06.06
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